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晩秋 の俳句

晩秋 の俳句

晩秋 の例句 (←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/22898449/

晩秋 補遺

かはせみの青晩秋に見たるもの 細見綾子
すでに晩秋熊笹揺れて風一過 福田蓼汀 秋風挽歌
ぬかごとりに行きたし晩秋の美濃の国 細見綾子
ひたに蒼白晩秋の立ち岩は 佐藤鬼房
ぼんやりと晩秋蚕に灯しあり 波多野爽波
もの書きて過す一日が晩秋なり 細見綾子
やがて来る者に晩秋の椅子一つ 有馬朗人 母国
やぶさめや晩秋蚕といふも飼ひ(埼玉県毛呂町、流鏑馬) 細見綾子
イエス売るべし晩秋のひげそられゐて 有馬朗人 母国
テープ水漬く晩秋の捕鯨基地 佐藤鬼房
一つ寝の人に鳥糞降る晩秋 金子兜太
丘晩秋刈田見え遠く犬が鳴き 大野林火 青水輪 昭和二十三年
午後三時の晩秋のひかりもつとも美し 金子兜太
回想や晩秋曇る野路を往き 日野草城
夜の顔に山から火がとぶ晩秋高原 金子兜太
子を呼べばこだますルオーの絵の晩秋(ルオー展) 細見綾子
弓を垂れ晩秋の曲弾き終る 有馬朗人 母国
愉しまず晩秋黒き富士立つを 山口誓子
掌で埋めて土晩秋の一日閉づ 古舘曹人 能登の蛙
晩秋のなぎさ足跡ゆきもどり 鷹羽狩行
晩秋のはるかな音へ象の耳 有馬朗人耳順
晩秋のよき晴れを富士の下に来し 村山故郷
晩秋のミイラの母が子をいだく 有馬朗人 母国
晩秋のミイラはねむるガラス箱 有馬朗人 母国拾遺
晩秋の園燃ゆるものみな余燼 山口青邨
晩秋の士踏んで来し役場前 廣瀬直人
晩秋の少年等崖ずり下がる 細見綾子
晩秋の底浅き川町に入る 佐藤鬼房
晩秋の庭吾亦紅野のごとく 山口青邨
晩秋の庵は風吹き切花出してある 尾崎放哉 小豆島時代
晩秋の想ひ女々しきは言はず 三橋鷹女
晩秋の斜日喬木の老幹に 日野草城
晩秋の日曜毎の雨重く 高浜年尾
晩秋の日本海暗夜は碧(へき) 金子兜太
晩秋の昼闌け牌(パイ)の音かたき 伊丹三樹彦
晩秋の景色をさがしめくれる唇 飯島晴子
晩秋の未明の星よ父となる 有馬朗人 母国
晩秋の桑黝みてみどり無し 高浜年尾
晩秋の汽車や老婆の荷に日ざす 細見綾子
晩秋の瞳 発止と 星ひとつ 富澤赤黄男
晩秋の舞台一面仮面満つ 有馬朗人 知命
晩秋の落暉に間あり鯨剖く 佐藤鬼房
晩秋の蔓草人の前にあり 廣瀬直人 帰路
晩秋の身の石切りのごとく飛ぶ 平井照敏
晩秋の野やてのひらに零余子のせ 山口青邨
晩秋の陽に倦み海へ鵜の一羽 佐藤鬼房
晩秋の雲七色にくれにけり 原石鼎 花影
晩秋の音たてて竹運び出す 廣瀬直人 帰路
晩秋の魚を描いて道しるべ 有馬朗人 知命
晩秋の麓まで黒比叡山 鷹羽狩行
晩秋はぐるるぐるるとなきさうに 平井照敏
晩秋は黒牛あゆむごとくなり 平井照敏
晩秋やわれに棗の実が熟れて 細見綾子
晩秋やイタリア青きゲーテの地図 有馬朗人 天為
晩秋や一と日頭上に空ありし 細見綾子
晩秋や一人の時に桐つつ立つ 細見綾子
晩秋や人行き山へかくれたり 細見綾子 冬薔薇
晩秋や山いたゞきの電柱も 細見綾子
晩秋や杣のあめ牛薔薇甜ぶる 飯田蛇笏 霊芝
晩秋や樫の木黒く昼澄める 細見綾子
晩秋や通訳ひとり韓紅 金子兜太
晩秋や風樹の中の一ベンチ 大野林火 潺潺集 昭和四十年
晩秋を初冬ヘ八ケ岳晴れて 虹立つ 細見綾子
晩秋を初冬ヘ八ヶ岳晴れて 細見綾子
晩秋暮色一歩三歩と濃かりけり 石塚友二 磊[カイ]集
晩秋蚕晩々秋蚕にて終る 高野素十
暗い入口鈍いレモンの晩秋家族 金子兜太
林泉の晩秋にある臣等かな 山口青邨
柵描く晩秋の牛入れるため 有馬朗人 母国
死火山一つ古靴に似る晩秋 金子兜太
満月をあげて晩秋くれにけり 原石鼎 花影
潮間帯晩秋の礁(いは)起ちあがる 佐藤鬼房
父の名の晩秋翳る裸岩 佐藤鬼房
痩せて背高きのみの棗の木の晩秋 細見綾子
硝子戸の家や蝶飛び晩秋ヘ 細見綾子
終点が故郷晩秋磯の香も 古舘曹人 能登の蛙
絵具厚く積み晩秋の牛となす 有馬朗人 母国拾遺
而して晩秋蚕に到りたる 高野素十
自我ぐずぐずとありき晩秋のひかり 金子兜太
草むしる子に晩秋の日ざしかな 村山故郷
薔薇の門くぐる晩秋の太陽見に 有馬朗人 母国
記憶のなかの晩秋のビル撃ちつくす 金子兜太
農夫もろとも晩秋の雲動く 廣瀬直人 帰路
黙々と晩秋になる屋根の石 細見綾子

以上
by 575fudemakase | 2016-10-24 08:29 | 秋の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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