猪 の俳句

猪 の俳句

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猪 補遺

あらたまの猪に目を入れ飴細工 有馬朗人 立志
いまひとつぬるき風呂なり猪の邑 飯島晴子
それらしき猪鼻茸に魘される 佐藤鬼房
でかんしよの篠山夜霧猪を食ふ 大野林火 月魄集 昭和五十四年
どろんと音して山猪の出でゐたり 岡井省二 前後
ぬくもれと猪肉送り来たりけり 細見綾子
ふるさとの猪垣にさす初日かな 細見綾子 牡丹
ふるさとの鴨猪を薬喰 右城暮石 散歩圏 補遺 頑張れよ
ふる里の猪垣の辺で一と休み 細見綾子
みちのくはまだまだ冬や猪を売る 山口青邨
めり込める足跡鹿か猪か 右城暮石 散歩圏
ゆきひらは猪か鯨か河豚汁か 正岡子規 河豚汁
らしくともらしくなしとも猪の跡 飯島晴子
わが年の猪年の果ての猪の子餅 能村登四郎
わが庭の猪も出づべく野分吹く 山口青邨
をかしさはがらんと鳴りし猪威し 原石鼎 花影
ライトバンにて猪犬も待機せり 右城暮石 天水
一矢もて猪五頭撃つ朝の君子 金子兜太
万媚面(まんびめん)猪の肉の夜なりしかな 岡井省二 鯛の鯛
三椏の花を荒しに猪が出る 平畑静塔
上流を猪の渉るといふことよ 高野素十
下り簗終れば猪の猟待つと 右城暮石 句集外 昭和五十五年
丹波は田庭猪垣が猪を堰き 山口誓子
丹波猪垣てらてらのブリキ板 山口誓子
人生を発明し得ず猪を食ぶ 永田耕衣 人生
人道の雪横ぎりし猪の跡 右城暮石 句集外 昭和三十七年
伊勢の田に石を積みたる猪の垣 山口誓子
侘や寂忘れたりけり瓜坊よ 岡井省二 猩々
元日のはや猪くさき能舞台 岡井省二 鯨と犀
元日の猪年といへる山の顔 飯田龍太
内臓ぬかれたる猪のなほ重し 津田清子 礼拝
冬いちご摘みて猪垣づたひかな 細見綾子
冬扇の旅にたまはる猪の汁 角川源義
冷凍の猪肉解きて薬喰 右城暮石 散歩圏
出没の猪逆毛なき迅さかな 三橋敏雄
出没の珈琲を猪と思いけり 永田耕衣 人生
刄を入れて滴る血なし猪の肉 山口誓子
初寄席の池田の猪の雪景色 飴山實 花浴び
去つてしまつた猪どもの火の顔 金子兜太
吊したる猪の前雪が降る 山口青邨
喉痛きとき猪たちの近づきぬ 金子兜太
堅き洲にすがたおとして猪白し 飯島晴子
夏童女睡たく猪の柵に倚る 渡邊白泉
夜の山猪の真上の崖氷柱 金子兜太
夜深沈猪が行き擦る笹笹笹 三橋敏雄
大南瓜猪勇押へし縄目跡 香西照雄 素心
大雪や玉のふしどに猪こゞへ 正岡子規 雪
天ぎらふ斑の雪や猪料理 阿波野青畝
好きで飼ふ猪十余頭雪解風 飯島晴子
子連猪来てゆさぶるに柿手頃 平畑静塔
寒くて醒めて猪の足音覚えている 金子兜太
對岸の猪に一瞥されて春 岡井省二 猩々
山の一本道ふらふらと猪食ひに 平畑静塔
山の町猪吊る店をまじへたる 大野林火 月魄集 昭和五十四年
山国のもの~しさよ猪威し 原石鼎 花影
山振(ぶ)つて猪横道を老い行くも 永田耕衣
山深く秩父はいまも猪を撃つ 山口青邨
山畑や猪の足跡を打ち返す 正岡子規 畑打
山薊犬が噛み合ふ猪の肉 水原秋櫻子 玄魚
山野跋渉せし猪肉の薔薇色 細見綾子 和語
差す猪の四つ足天に向く 阿波野青畝
己れ山と思い老い行く猪のみぞ 永田耕衣
弾丸どころ気に入らぬとふ猪の皮 石田勝彦 秋興
彼の猪はたらちね我も露深し 永田耕衣
徐行幾度も 山羊や 水牛や 猪豚や 伊丹三樹彦
御殿場や猪死して五百年 正岡子規 猪
我が手舐むこの犬猪を仕止めたる 右城暮石 句集外 昭和四十九年
手を触れしことはじめてや猪垣に 右城暮石 天水
手負猪萩に息つく野分かな 河東碧梧桐
押せば開く裏木戸いつぱい猪来る 三橋敏雄
数知れず猪撃ちし銃吾も手に 右城暮石 句集外 昭和四十九年
昔猪睾丸にヨク撫子写りぬ 永田耕衣
春ざれを猪の屍の流れたり 金子兜太
春惜む猪垣の杭ゆさぶつて 飯島晴子
月一つ深見の猪の松衣 永田耕衣
月渡る夜々を端山の猪の番 細見綾子
朧夜の猪肉重き旅鞄 飯田龍太
杉花粉噴きだす猪や山兎 金子兜太
栗むいて食べたる跡や猪の垣 細見綾子
桃色の猪肉くすり食ひをせり 細見綾子
横道の猪を見得たり山の黙 永田耕衣
正面に現はれし猪撃ち損ず 津田清子
残生の猪の数また山の数 永田耕衣 人生
水に荒れ猪に荒され山葵沢 右城暮石 虻峠
水底に踏みて猪を折伏す 山口誓子
油障子ともりあかあか猪を売る 山口青邨
海よりも老いたる露よ猪よ 永田耕衣
海近き田にも猪ゐて猪の垣 山口誓子
湯を沸かす昨夜は猪がそこにいた 金子兜太
滝川のこの佳き境猪も棲む 山口誓子
滴る血尽きたる猪を吊しおく 津田清子
澁柿や猪隣村へ來る 正岡子規 柿
煮凝の猪よ奢りはきのふのこと 鷹羽狩行
熊野路の果無山に猪を逐ふ 高野素十
猛り吠ゆ猪犬叱る少女出て 右城暮石 句集外 昭和四十三年
猟犬猛り猪出ず月が出たそうな 金子兜太
猪おどしあつてあたりの風騒がし 桂信子 晩春
猪おどしと思ひしは猿おどしにて 細見綾子
猪おどし向つ山にもこだまして 細見綾子
猪がきて空気を食べる春の峠 金子兜太
猪が見てゐし蕎麦がらの枕かな 岡井省二 猩々
猪が踏み荒らせど狐のちょうちん真白 細見綾子
猪とれし話はづみし炉端かな 細見綾子
猪どもは神に仕へず夜出没 藤田湘子 てんてん
猪に添水の音のやさしさよ 山口青邨
猪に露の事あり最晩年 永田耕衣
猪のかき崩しけり霜の岨 正岡子規 霜
猪のぬた場の山も月光裡 飯田龍太
猪の人をかけたる霰かな 正岡子規 霰
猪の吹きし跡地を水流る 右城暮石 散歩圏
猪の夜たゞがさつく落葉哉 正岡子規 落葉
猪の山なりブリキ板裾に巻く 山口誓子
猪の岩ふみはづす吹雪哉 正岡子規 吹雪
猪の岩鼻はしるしくれ哉 正岡子規 時雨
猪の嵐に向ふ芒かな 正岡子規 薄
猪の牙にかけたる案山子かな 内藤鳴雪
猪の牙ふりたてる吹雪哉 正岡子規 吹雪
猪の獲れしかと初電話せり 右城暮石 散歩圏
猪の男鹿追ひ行く野分哉 正岡子規 野分
猪の真桑踏み割る田甫かな 正岡子規 甜瓜
猪の肉いたみて届く十二月 石川桂郎 四温
猪の腸あらふ瀬波かな 飯島晴子
猪の腹割いてゐる樅の下 飯田龍太
猪の臀血糊ぬぐはず舁かれけり 阿波野青畝
猪の藪朝日夕日をねんごろに 飯島晴子
猪の血を見て大冬も明けにけり 百合山羽公 故園
猪の足跡のぞく猟師かな 原石鼎 花影
猪の跡たづねる裾をむらさきに 飯島晴子
猪の這入りし稲田どれどれと 飯島晴子
猪の雪につまづく木の根かな 正岡子規 雪
猪の鼻息山に行き渡る 右城暮石 句集外 平成元年
猪は去る人は耕す紅葉冷え 金子兜太
猪や一ふりふるふ朝の露 正岡子規 露
猪や山中腹の一寺院 岡井省二 鯛の鯛
猪や臥せし鹿や亂せし萩の花 正岡子規 萩
猪や足すくはるゝ蔦かつら 正岡子規 蔦
猪を切る石刀石俎短躯にて 山口青邨
猪を吊り煌と祭の知知夫彦 古舘曹人 砂の音
猪を撃つと小さな男行く 高野素十
猪を追ひ炉の火絶やさず人棲みし 山口青邨
猪を量る秤も昔今 後藤比奈夫
猪を飼ひて無精を極めをり 飯島晴子
猪ガ見ル餅ヤ今日切ニ餅 永田耕衣
猪・熊・鹿山の肉売る深庇 大野林火 月魄集 昭和五十四年
猪二匹鹿一匹の皮干せり 右城暮石 天水
猪僅かに鐘の音の悪臭を放つ 永田耕衣 物質
猪吊す庭木に棒を架け渡し 右城暮石 虻峠
猪吊るす生きてゐし牙きたなけれ 山口誓子
猪吊るや夜風川風吹きさらし 石田波郷
猪啖ふ夕餐の餓鬼に湯気の冬 飯田蛇笏 山響集
猪啖らひし顎を夜に蔵ひけり 岡井省二 前後
猪垣す猫の額の如き田も 右城暮石 虻峠
猪垣にあはれ猪突の跡もなし 平畑静塔
猪垣にあり蕎麦畑の出入口 百合山羽公 樂土
猪垣に三輪山の猪封じたり 右城暮石 上下
猪垣に囲はれ七会村と犬 平畑静塔
猪垣に塞(せ)かれて美しき流 平畑静塔
猪垣に沿ひゆく道も久しぶり 細見綾子
猪垣に泥んこののたうちの跡 細見綾子
猪垣に風の無き日のありにけり 桂信子 草影
猪垣に風神の憑きはじめたり 藤田湘子 てんてん
猪垣のかくまで並べたてずとも 飯島晴子
猪垣のこなた青物日にぬくぬく 平畑静塔
猪垣のとつぷり暮れし土瓶蒸 森澄雄
猪垣のほとり狐のちようちん咲く 細見綾子
猪垣のブリキに並ぶ曼珠沙華 山口誓子
猪垣の中から猫の子が鳴ける 加藤秋邨
猪垣の波の朽ち色青田売 伊丹三樹彦
猪垣の網目を密に枯れ葛 能村登四郎
猪垣の裾の山萩咲きはじむ(故郷の丹波青垣町にて) 細見綾子
猪垣の親子の遊び場所よこれ 細見綾子
猪垣は石垣猪を洩らさざる 山口誓子
猪垣は蛍火を堰く垣ならず 山口誓子
猪垣や梅雨の山川鳴るほとり 水原秋櫻子 古鏡
猪垣や雪と遊べる雀どち 角川源義
猪垣をことに手厚く水の秋 飴山實 次の花
猪垣を埓なきものと見過ごせり 右城暮石 句集外 昭和五十六年
猪垣を越す十二支の巳の生れ 平畑静塔
猪垣を間近くに見るこんなもの 右城暮石 散歩圏
猪威しわが四十の出立に 鷹羽狩行
猪威耳にして京去らんとす 大野林火 月魄集 昭和五十六年
猪戸樋と名付けて猪を陥し入れ 山口誓子
猪打ちの粉雪を蹴つてゆくなりし(懐旧) 細見綾子
猪打ちの足許しまる粉雪かな 細見綾子
猪捌く建築資材倉庫にて 右城暮石 散歩圏
猪撃ちし手応への雪しづれかな 津田清子
猪来ると三鈷杵振つて神将よ 安住敦
猪没す地面も後ろ姿かな 永田耕衣
猪煮るや二度ほど雪の来たる葱 細見綾子
猪犬と鹿犬つなぐ別々に 右城暮石 句集外 昭和四十三年
猪犬の吠えず吾等を見送れり 右城暮石 一芸
猪犬の土掻きとばす吾等見て 右城暮石 句集外 昭和五十五年
猪犬を探せば居りぬ自動車に 右城暮石 句集外 昭和五十八年
猪猟のほかちよろくさきことせずと 右城暮石 天水
猪猟師全部揃ひて出発す 右城暮石 天水
猪猟師焚く火に童女まつはれり 右城暮石 一芸
猪猟師犬も車も置き去りに 右城暮石 句集外 昭和六十三年
猪田道の刈干のはや日に燥ぎ 佐藤鬼房
猪罠にたたずみ山をうち仰ぎ 上村占魚 球磨
猪罠の大がかりなり山畑 松本たかし
猪罠の暮るるを待てり山畑 松本たかし
猪肉のがんじがらめの小包よ 細見綾子
猪肉の包み大事に故里人 細見綾子
猪肉の味噌煮この世をぬくもらむ 細見綾子 伎藝天
猪肉の牡丹の花の包み紙 細見綾子
猪肉や牡丹の花の包み紙 細見綾子
猪肉を煮る味噌焦げて冬至なり 細見綾子
猪肉を買ふ猪犬の居らぬ家 右城暮石 散歩圏
猪肉を食べ寝ね際のほてり出づ 能村登四郎
猪買いの老睾丸の行方かな 永田耕衣
猪食うてすぐそこがシテ柱なり 岡井省二 鯛の鯛
猪食うて笑ひこみあぐ無性かな 岡井省二 鯨と犀
猪食うて闇いづかたもおろかかな 岡井省二 五劫集
猪食うて雪がふりこむ紙屋川 岡井省二 夏炉
猪食つて山便りせん鎌倉ヘ 原石鼎 花影
猪食ひしあとのくらがり見つめをり 岸田稚魚 筍流し
猪鹿と喰ひ春雪に口晒す 石川桂郎 高蘆
生きるため猪急ぐ山神楽 金子兜太
生命つよかりしよ猪の内臓の湯気 津田清子 礼拝
田は青みたり猪垣のブリキ錆び 山口誓子
田を植ゑて猪垣を結へり宇陀の峡 水原秋櫻子 古鏡
白露や世渡りの猪現わるる 永田耕衣
白髪赫顔鍋の猪またよく啖ふよ 大野林火 月魄集 昭和五十四年
盆支度山畑に猪出没す 藤田湘子 神楽
盆路の猪垣越えてなほ遠し 水原秋櫻子 旅愁
目覚め鈍し前山を猪辿るかな 金子兜太
県道をどこまで歩く猪猟師 右城暮石 句集外 昭和四十四年
石をもて田を築き猪垣を築けり 松本たかし
石皿に石匙猪をくらひけむ 山口青邨
稲架立てしに雪早し猪威し銃 河東碧梧桐
空壜に写らむ猪よ待てしばし 永田耕衣 物質
窓前の谷を猪行く居待月 藤田湘子 神楽
立つてもの思ひてをれば猪よぎる 岡井省二 前後
約八十瓩の猪は迷惑狭庭に来 三橋敏雄
翁とも猪とも夏霧濃かりける 飯島晴子
老猪の山振る山の地面かな 永田耕衣
老猪の試走空闊渋味あり 永田耕衣
老猪や山の嵩から減つて行く 永田耕衣
肩にせる銃身細き猪猟師 右城暮石 上下
腸抜きて裡真紅なる猪吊るす 山口誓子
自得ただ山なる思い猪老いつ 永田耕衣
草刈も伏猪も霧にかくれけり 前田普羅 春寒浅間山
草枯れて失を負ふ猪の人立す 内藤鳴雪
落栗の水を跨げば猪の柵 石田勝彦 雙杵
蒼朮の花や猪垣崩れをり 飴山實 句集外
蚕笊もて猪垣結へり衣文(そぶみ)村 松本たかし
行き合ふは子連れ猪寒施行 後藤比奈夫
行春や猪の貌正面むき 飯島晴子
表から裏から入り猪の宿 石田勝彦 百千
裏山の 雪の牝猪へ裏梯子 三橋鷹女
負うて行く太き火縄も猪威し 高野素十
貧厨に秩父の山の猪の肉 山口青邨
賀客来て猪の振舞かたりけり 水原秋櫻子 緑雲
跛ひく猪犬放ち飼ひにせり 右城暮石 句集外 昭和五十八年
轢かれたる猪の匂いの珈琲哉 永田耕衣 人生
近づきし吾に猪犬欠伸せり 右城暮石 句集外 昭和五十五年
連翹を走りぬけたる猪の震え 金子兜太
鉄道の柵猪垣とつながれる 右城暮石 句集外 昭和四十八年
銀鏡神楽血の滴る猪を贄として 津田清子
銃口や猪一茎の草による 原石鼎 花影
錻力垣猪は眺めて遠ざかる 平畑静塔
陽炎の猪垣を出て家鴨ども 加藤秋邨
霞む日の秩父に入りて猪の宿 石田勝彦 雙杵
霧冷えの暁は浅黄の佇ち寝猪 三橋鷹女
露涼し猪垣結へる背戸の山 松本たかし
青栗の雨うつうつと猪の柵 石田勝彦 雙杵
餅搗のいきほひに猪身をへだて 平畑静塔
餅歪みつつ横道に猪現れぬ 永田耕衣
馳け猪や土降る露のバイオリン 永田耕衣
鴉の羽猪に落ちくる秩父かな 金子兜太

猪 続補遺

*かやの月後は臥猪の鼾かな 建部巣兆
いかり猪ににげ尻みせぬかゞしかな 正秀
かい餅も伏猪の床の小萩かな 支考
かるもかく妻やふす猪も身のほそり 万子
しぐるともふみはたがえじ猪の道 惟然
としの矢の猪見て矧もうき世哉 馬場存義
ぬくもりは臥猪のあとか郭公 成田蒼虬
はつ露や猪の臥芝の起あがり 去来
わたり猪の竹の子につく山家哉 浪化
一通り猪の牙の跡の薄かな 諷竹
三ッある中の猪の子や大根引 許六
事初いでや猪名野のしらうつぼ 鬼貫
人の来て言ねばしらぬ猪子哉 炭太祇
凩や猪の来てふむ背戸の芝 成田蒼虬
初花や猪ふりむかす嵯峨の里 支考
咲花をくるひ残して離レ猪 洒堂
塩汲の猪首も波のかもめかな 其角
夕暮や花に猪追ふ嵐山 高桑闌更
山畑に猪の子来たり今日の月 桃隣
山畑の芋ほるあとに伏猪哉 其角
山門に竹の子くふてふす猪哉 尚白
思ひ詫て蚊屋を覗けば臥猪哉 百里
我跡へ猪の立よる清水かな 許六
押花となれり猪の臥野辺の萩 高桑闌更
散る花に猪の身ぶるひや杉の奥 木導
時鳥只あり明の猪太皷 朱拙
松がねの蔦に身をする猪子哉 加舎白雄
深山に猪の身ぶるひや花の雪 木導
炭竃に手負の猪の倒れけり 凡兆
猪に吹かへさるゝともしかな 正秀
猪に誰かけられし夕しぐれ 加舎白雄
猪のいづくへ行ぞとしの暮 凉菟
猪のねに行かたや明の月 去来
猪ののたうつ音や夏の月 舎羅
猪のふむあとさへ春につむ若な 夏目成美
猪のふむ水もすみけり秋の山 鈴木道彦
猪のみだるゝ形や月のくも 土芳
猪の乱るゝ月かみだれ萩 土芳
猪の倒ふしけり雪のはら 高桑闌更
猪の吹かへさるゝ野分かな 正秀
猪の山をうごかす粟畠 林紅
猪の庭ふむ音や木の実ふる 炭太祇
猪の怒り毛走るあられ哉 木導
猪の毛をふるひ出す落葉哉 正秀
猪の毛を猪の驚しに田の辺り 凉菟
猪の牙にもげたる茄子哉 為有
猪の田夫に荒す紅葉かな 中川乙由
猪の篠根掘喰ふかれ野かな 加舎白雄
猪の背にも生るか羊躑躅 山店
猪の見事になりて茂りかな 路健
猪の静な年や粟ばたけ 丈草
猪の首の強さよ年の暮 凡兆
猪の鼻ぐずつかす西瓜かな 卯七
猪の鼻に苗代水や吹あらし 尚白
猪の鼻息にちるいなごかな 東皐
猪は季をこそもたぬ冷じき 小西来山
猪は新田にまかせ桜狩 沾圃
猪をになひ行野やはなすゝき 加舎白雄
猪一つ野へまくし出す吹雪哉 三宅嘯山
猪垣に余寒はげしや旅の空 炭太祇
猪垣のむすびめきれて秋の風 加藤曉台
猪垣の崩れ口よりあげひばり 加藤曉台
猪追の寝入か藪の子規 丈草
玉うけて脊をする猪や鼻嵐 三宅嘯山
研すます臥猪の牙や小萩原 馬場存義
秋の暮猪垣の歯もぬけて行 中川乙由
稲の花もるや猪追ふ老の声 三宅嘯山
空くせや尾花がすへの猪子雲 加舎白雄
背戸口の伏猪もやさしほとゝぎす 建部巣兆
若水やおよそ玉川猪のかしら 加舎白雄
菅笠に雲雀うけばや猪名の笹 木因
蚊の声に猪の迯入深山哉 寂芝
頭巾着て猪首に乗や馬の上 土芳

以上
by 575fudemakase | 2016-10-24 10:08 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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