枯柳 の俳句

枯柳 の俳句

枯柳

例句を挙げる。

しだれ柳枯れてゆくとき萌黄色 辻恵美子
そこらかぎりて晝のうつろや枯柳 富田木歩
たきたての深川めしや枯柳 龍岡晋
ぬかるみに空もうつらず枯柳 碧雲居句集 大谷碧雲居
まだ青きお局門の冬柳 奥村霞人
やなぎ湯のしるしの柳枯れにけり 富崎梨郷
バス停のいらだち撫ずる冬柳 指方幸子
何時よりの纜ずれや枯柳 西山泊雲 泊雲句集
停車場に遠き宿りや枯柳 松藤夏山 夏山句集
冬柳水の匂ひのする処 高木晴子 花 季
古池や柳枯れて鴨石に在り 子規句集 虚子・碧梧桐選
啄木の旧居の庭の枯柳 鶴飼 風子
堀割に鎮もる鯉や冬柳 楠見稲子
大江戸の俳諧語れ枯柳 雑草 長谷川零餘子
大河の尻に家なし枯柳 岩谷山梔子
太液の枯蓮未央の枯柳 正岡子規
寒照りのいり日に見しは枯柳 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
川風に便所を待つや枯柳 五十嵐播水 播水句集
巳の年の飢饉の碑あり枯柳 大塚羽山
張板にうとき日ざしや枯柳 佐藤寂楼
敗戦のまぼろしかとも冬柳 下村ひろし 西陲集
時雨払つて耀く星や枯柳 西山泊雲 泊雲句集
暖簾はづすうしろ暮るゝや枯柳 白水郎句集 大場白水郎
板前の出てきて憩ふ枯柳 廣瀬ひろし
枯柳うかと曲りて道迷ふ 牟田与志
枯柳うつせる水の温みけり 久保田万太郎 草の丈
枯柳と川波と今日の宇治なりけり 尾崎迷堂 孤輪
枯柳に鷺娘立つ近松忌 長谷川かな女 雨 月
枯柳やありとし見れば水に影 尾崎迷堂 孤輪
枯柳や雨降る故の舟の苫 尾崎迷堂 孤輪
枯柳八卦を画く行燈あり 正岡子規
枯柳切りもやらざる病かな 会津八一
枯柳午後の巷となりにけり 松藤夏山 夏山句集
枯柳古りし言葉にモボとモガ 菖蒲あや
枯柳壁に鞭うつ響きかな 会津八一
枯柳条々として昼深し 日野草城
枯柳爪で掻きたる月を留め 久米正雄 返り花
枯柳節季の雨にぬれにけり 増田龍雨 龍雨句集
枯柳雀とまりて色もなし 渡辺水巴 白日
枯柳風の歩みのとどまらね 臼田亜浪 旅人
枯柳鮓屋茶房も蔵構へ 瀧 春一
柳枯れて屋根干しの下駄木おろしけり 冬葉第一句集 吉田冬葉
柳枯れて景に遊べる古老かな 楠目橙黄子 橙圃
柳枯れて辻に客待つ寒さかな 蘇山人俳句集 羅蘇山人
柳枯れて高札の立つ堤かな 平井一蛙
柳枯れ剛き雨降る眼鏡橋 下村ひろし 西陲集
柳枯れ天の充実地にはなし 阿部みどり女
柳枯れ潮来出島はうらさびし 相馬柳堤
柳枯れ銭持てる人持たざる人 岸風三楼 往来
橋に来て牡蠣舟もなし枯柳 雑草 長谷川零餘子
毛髪条々端までかなし冬柳 中村草田男
水の面に琴線を垂れ枯柳 轡田進
産を破るに至らず柳枯れて覚む 河東碧梧桐
白壁のあれば水影枯柳 世古諏訪
粛条とつまびらかなる枯柳 富安風生
細き影川面に落し枯柳 稲畑汀子
船着きや纜を干す枯柳 佐藤滴泉
荒風が影ゆりあげる冬柳 柴田白葉女 花寂び 以後
蔭に女性あり延び延びのこと枯柳 河東碧梧桐
蔵見ても傾く運や枯柳 乙字俳句集 大須賀乙字
蕭条とつまびらかなる枯柳 富安風生
間借りして馭者の自炊や枯柳 冬葉第一句集 吉田冬葉
馬の飲む水は凍りて枯柳 井月の句集 井上井月
馬載せて舟渡すなり枯柳 坂本四方太
鼠喰ふ鳶のゐにけり枯柳 炭 太祇 太祇句選


枯柳 補遺

ひゝらぎの枯葉も落る散る柳 河東碧梧桐
まつち賣るともし火暗し枯柳 正岡子規 枯柳
やおら佇ち老人を撫す枯柳 永田耕衣
井戸のぞく小供も居らず枯柳 正岡子規 枯柳
古橋やいぶしこぶしの枯柳 正岡子規 枯柳
古池や柳枯れて鴨石に在り 正岡子規 枯柳
君が妻折には呼子笛吹くらむ冬柳 中村草田男
唐崎の吹きさらし畑の柳枯る 河東碧梧桐
太液の枯蓮未央の枯柳 正岡子規 枯蓮
嶋原の入口淋し枯柳 正岡子規 枯柳
木母寺や柳は枯れて呼子鳥 正岡子規 呼子鳥
枯れきれぬ柳の愁ひ近松忌 鈴木真砂女 夕螢
枯柳ぬらして雪の止みにけり 清崎敏郎
枯柳三味線の音更けにけり 正岡子規 枯柳
枯柳京家は軒の暗く低し 村山故郷
枯柳八卦を画く行燈あり 正岡子規 枯柳
枯柳只ばら~と靡きけり 内藤鳴雪
枯柳朝妻舟もなかりけり 正岡子規 枯柳
枯柳条々として昼深し 日野草城
枯柳枯梅の下に芝の鴨 河東碧梧桐
枯柳棧橋朽ちて舟もなし 正岡子規 枯柳
枯柳相如が題字古りにけり 正岡子規 枯柳
枯柳蕭条として疎なりけり 富安風生
枯柳雀とまりて色もなし 渡邊水巴 白日
枯柳風の歩みのとどまらね 臼田亜浪 旅人 抄
柳枯れし跡に柳を植る哉 正岡子規 柳
柳枯れぬ菜畠めぐる藁の垣 正岡子規 枯柳
橋もとや厠のそばの枯柳 正岡子規 枯柳
燐寸賣るともし火細し枯柳 正岡子規 枯柳
王城やいくさのあとの枯柳 正岡子規 枯柳
蕭条とつまびらかなる枯柳 富安風生
辻々のともし火赤し枯柳 正岡子規 枯柳
門松やあひだあひだの枯柳 富安風生
風ぱかり吹いて枯れたり江の柳 村山故郷

枯柳 続補遺

さむければ漁村の柳枯にけり 井上士朗
たよりなや風もかく迄枯柳 荻子
ともずれにすれては枯る柳かな 桜井梅室
上代の推水くきぞ冬柳 支考
何ひとつ障るものなし冬柳 凉菟
傾城に枯て見せたる柳かな 田川鳳朗
冬枯の色なき風の柳かな ト宅
取つかん便もかなし枯柳 野明
川越えて赤き足ゆく枯柳 上島鬼貫
枯しとてからしそ柳春ちかみ 加舎白雄
枯たれば暗くもしたし門柳 田川鳳朗
枯ながら時雨をしぼる柳哉 三宅嘯山
枯柳水の小魚をなごりとも ト宅
枯柳腹の見えけりむら雀 旦藁
柳枯て蟻の力の我~も 北鯤
柳枯ぬ三嶋の水もいはぬまで 鈴木道彦
淋しさに斟酌はなし枯柳 吾仲
魂際の言の葉飛で枯柳 百里
鳶の居る木には成けり枯柳 鈴木道彦
鼠喰ふ鳶のゐにけり枯柳 炭太祇

以上

by 575fudemakase | 2017-01-24 05:31 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

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単語 575筆まか勢
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表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

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