漱石忌 の俳句

漱石忌 の俳句

漱石忌

例句を挙げる。

あだ名なき教師の増えて漱石忌 下山宏子
うす紅の和菓子の紙や漱石忌 有馬朗人 天為
うつしゑのうすきあばたや漱石忌 日野草城
この頃はそれからが好き漱石忌 杉本零
つくばひは今ものこりて漱石忌 池邊 美保子
ぬかるみをよけて猫来る漱石忌 石山耶舟
はらからの教師ばかりや漱石忌 高橋悦男
ファクシミリ遅々と送れり漱石忌 高澤良一 随笑
フォークもて食ふ鮟鱇や漱石忌 日原傳
三代の蔵書となりぬ漱石忌 山県輝天
世界に共通な正直といふ徳義漱石忌 川崎展宏
倫敦に蓑虫住むや漱石忌 橋本風車
僧堂の門閉ざしあり漱石忌 藤崎 実
全集といふ読まぬもの漱石忌 橋本風車
全集の一巻手ずれ漱石忌 岩鼻十三女
共学を知らぬ青春漱石忌 荒井書子
切り抜きのたちまち古ぶ漱石忌 宮坂静生 春の鹿
卒論の堆書にわが子漱石忌 中戸川朝人 星辰
古書整理荒括りして漱石忌 守谷順子
吾が余生情に流され漱石忌 谷口和子
四時頃に書架にさす日や漱石忌 大峯あきら 宇宙塵
団子屋に写真飾られ漱石忌 國田 幸
図書室の深きに日ざし漱石忌 納谷浩一
坊つちやんを読まぬ世代や漱石忌 稲畑廣太郎
天金の復刻開く漱石忌 奥村八一
妻の嘘夫の嘘や漱石忌 阿波野青畝
山会のなほつゞきをり漱石忌 稲畑汀子
崖下の家に灯が点く漱石忌 川崎展宏
干魚の歯の美しや漱石忌 秋元不死男
引用に終始の書評漱石忌 片山由美子 水精
弟子をもて処る身の幸や漱石忌 松根東洋城
恥しの知らぬ英語や漱石忌 野村喜舟 小石川
捨猫のこびゐる眼漱石忌 先野信子
揚げたてのコロッケを喰ふ漱石忌 平野無石
新聞に雨の匂ひや漱石忌 片山由美子 風待月
日曜の朝の琴きく漱石忌 新井英子
時雨よし冬霞よし漱石忌 尾崎迷堂 孤輪
書斎出ぬ主に客や漱石忌 長谷川かな女 雨 月
本郷で人を待つなり漱石忌 大峯あきら 宇宙塵
板塀の日向くさしや漱石忌 宮坂静生 春の鹿
漱石忌かまくら山の夕灯 柴田白葉女 花寂び 以後
漱石忌また吾が母の忌なりけり 大峯あきら 宇宙塵
漱石忌カセットブックのよく売れて 満田春日
漱石忌二十日鼠が垣に消え 友岡子郷 翌
漱石忌余生ひそかにおくりけり 久保田万太郎
漱石忌八日の次の日なりけり 川崎展宏 冬
漱石忌戻れば屋根の暗さ哉 内田百間
漱石忌日々の流れにさからはず 河野南畦 『硝子の船』
漱石忌明暗しるく河原石 火村卓造
漱石忌枯木へだてて彼我病めり 石田波郷
漱石忌枯野おほかた日が当り 森澄雄
漱石忌横文字つひに身につかず 村上 光子
漱石忌洋間の冷えに爪立ちて 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
漱石忌温泉の香の満つる宿に来ぬ 上村占魚 鮎
漱石忌猫に食はしてのち夕餉 平井照敏
漱石忌生くるに難き世の掟 上村占魚 鮎
漱石忌背皮傷みし書を愛す 大峯あきら 宇宙塵
漱石忌英文学の衰へし 田村山火
漱石忌近づく峠茶屋を訪ふ 河津 春兆
漱石忌障子の日ざしまた得たり 立花 豊子
漱石忌雲碧落に遊びをり 村山古郷
焼鳥の歯の美しや漱石忌 秋元不死男
父在りしまゝの書棚や漱石忌 佐藤信子
猫に顔見られゐるなり漱石忌 林 淳美
猫汚れをり漱石の忌日なり 清水忠彦
猫飼ひて成程合点漱石忌 高田風人子
珈琲にきんつばが合ふ漱石忌 本山卓日子
甘党の中にまじりて漱石忌 上村占魚 鮎
病室に夕刊とどく漱石忌 中村明子
白椅子に胃の検査待つ漱石忌 伍賀稚子
着てみたきものに赤シャツ漱石忌 浜中秋雄
硝子戸の中の句会や漱石忌 瀧井孝作
硝子戸の景つつがなく漱石忌 村上光子
筆とりて下ださぬ暇や漱石忌 尾崎迷堂 孤輪
筆順をどうのかうのと漱石忌 三島敏恵
胡散臭く猫通り過ぐ漱石忌 河野南畦 『元禄の夢』
若き日の母の思ひ出漱石忌 大峯あきら 宇宙塵
若者にはやる口髭漱石忌 相馬蓬村
蒐めたるランプを磨き漱石忌 岡田 貞峰
読み書きの書斎に寝起漱石忌 鈴木路世
誰が供ふ文庫乾きて漱石忌 坂井建
赤門に日輪ひくし漱石忌 和田祥子
道草をせずに帰り来漱石忌 高橋達子
銀の匙に麦粉そなへん漱石忌 中勘助
雪掻きではじまる分校漱石忌 坂内佳禰
飛行機の中で肉食ふ漱石忌 遠山陽子
髯を剃る鏡曇れり漱石忌 栗田やすし


漱石忌 補遺

あつあつのうすき葛湯を漱石忌 森澄雄
うす紅の和菓子の紙や漱石忌 有馬朗人 天為
うつしゑのうすきあばたや漱石忌 日野草城
うら若き手相見がゐし漱石忌 有馬朗人 耳順
つねのごと机辺しづかに漱石忌 山口青邨
アラデインの火は暖かし漱石忌 山口青邨
ペンよりも鉛筆親し漱石忌 百合山羽公 樂土以後
ロンドンを斜めにかすめ漱石忌 有馬朗人 立志
何かほそき軸を掛けたり漱石忌 山口青邨
凛々と単身赴任漱石忌 山口青邨
勲章をさげし写真や漱石忌 山口青邨
口取のゆずほろにがし漱石忌 星野麥丘人
叱られしものばかりなり漱石忌 山口青邨
妻の嘘夫の嘘や漱石忌 阿波野青畝
学生と牛丼食へり漱石忌 星野麥丘人
山会に猫が踊るよ漱石忌 山口青邨
山会のなほつづきをり漱石忌 稲畑汀子
山会はいまもつづくや漱石忌 山口青邨
干魚の歯の美しや漱石忌 秋元不死男
恬然と猫は猫たり漱石忌 阿波野青畝
指にする退院の日や漱石忌 角川源義
書巻の気みなぎらしめよ漱石忌 阿波野青畝
漱石忌しづかな湯気の湯呑より 阿波野青畝
漱石忌二冊もころび広辞苑 阿波野青畝
漱石忌全集既に古びそむ 日野草城
漱石忌枯木へだてて彼我病めり 石田波郷
漱石忌温泉の香の満つる宿に来ぬ 上村占魚 鮎
漱石忌猫に食はしてのち夕餉 平井照敏 天上大風
漱石忌生くるに難き世の掟 上村占魚 鮎
漱石忌眠気な山に寺ひとつ 飯田龍太
漱石忌雲碧落に遊びをり 村山故郷
猪鍋の話の端の漱石忌 石田波郷
猫飼ふは団地御法度漱石忌 鈴木真砂女 紫木蓮
甘党の中にまじりて漱石忌 上村占魚 鮎
硝子戸のさやけからざる漱石忌 相生垣瓜人 負暄
碧眼の猫族が居て漱石忌 阿波野青畝
空港に肥後赤酒や漱石忌 雨滴集 星野麥丘人
立看板騒がし赤門漱石忌 山口青邨
竜之介故人となりぬ漱石忌 日野草城
落葉沈み三四郎池漱石忌 山口青邨
選挙連呼街はやかまし漱石忌 山口青邨

以上

by 575fudemakase | 2017-01-24 17:05 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fudemaka57.exblog.jp/tb/26580610
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

奉灯会 の俳句
at 2017-08-22 17:14
後評(2017・8)
at 2017-08-20 18:37
2017年 8月 ねずみのこ..
at 2017-08-18 05:18
蝉時雨 の俳句
at 2017-08-17 12:39
落蝉 の俳句
at 2017-08-17 12:37

外部リンク

記事ランキング