鮟鱇鍋 の俳句

鮟鱇鍋 の俳句

鮟鱇鍋

例句を挙げる。

たつぷりと海を見て来し鮟鱇鍋 山崎ひさを
ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 森澄雄
ほかの部屋大いに笑ふ鮟鱇鍋 深川正一郎
よく煮えて煮こぼれてゐて鮟鱇鍋 島村茂雄
デカルトを説き饒舌の鮟鱇鍋 新関一杜
世話物に出さうな夫婦鮟鱇鍋 中火臣
人並になりし五十の鮟鱇鍋 長谷川かな女 雨 月
十能に飯の引火や鮟鱇鍋 柑子句集 籾山柑子
夜は夜の神田ありけり鮟鱇鍋 清水双水
山鳥の尾の長酒や鮟鱇鍋 柑子句集 籾山柑子
帰る如来し江東や鮟鱇鍋 石田波郷
悪名もいまはむかしの鮟鱇鍋 鈴本真砂女
月を見て入りけり鮟鱇鍋の店 川崎展宏
東京は日暮の早し鮟鱇鍋 茂里正治
水洟や鮟鱇鍋の夜としぬ 森澄雄
沖の灯と見えて星出づ鮟鱇鍋 中拓夫
漆黒の怒濤ひびけり鮟鱇鍋 酒井みゆき
灯の下に鮟鱇鍋のありて煮ゆ 行方克巳
炭はねて眉根を打ちぬ鮟鱇鍋 中田余瓶
百年をまとめて忘れ鮟鱇鍋 須原和男
義士ふたり討入まへの鮟鱇鍋 秋山巳之流
肝いかゞいかゞと仲居鮟鱇鍋 森田峠 逆瀬川以後
葬りて鮟鱇鍋をつつきをり 仙田洋子 橋のあなたに
酒しみし卓のひかりや鮟鱇鍋 片山鶏頭子
酔うて寝るそれが船方鮟鱇鍋 加賀山たけし
隣席は男ばかりや鮟鱇鍋 栗山よし子
鮟鱇の肝うかみ出し鮟鱇鍋 高濱虚子
鮟鱇鍋かうなるまでを語り草 今泉貞鳳
鮟鱇鍋せんと大きな机かな 岸本尚毅 舜
鮟鱇鍋にんげんの闇あたたまり 河村四響
鮟鱇鍋はらからといふよき言葉 鈴本真砂女
鮟鱇鍋世に容れられずして久し 久米はじめ
鮟鱇鍋人の大金懐に 橋本花風
鮟鱇鍋人の運命をはかりゐる 清崎敏郎
鮟鱇鍋共に突つきて世に出でず 渡辺志水
鮟鱇鍋夜汽車を灯す海の音 伊藤淳子
鮟鱇鍋息子夫婦とつつき合ふ 長村雄作
鮟鱇鍋戸の開けたてに風入りぬ 館岡沙緻
鮟鱇鍋昨日といへど遙かかな 角川春樹
鮟鱇鍋箸もぐらぐら煮ゆるなり 高浜虚子
鮟鱇鍋老舗しづかに客満ちて 佐久間木耳郎
鮟鱇鍋腑分けのごとき箸遣ひ 関森勝夫
鮟鱇鍋舌あざやかにあやつれり 小林康治
鮟鱇鍋諫めて父をかなします 大石悦子 群萌
鮟鱇鍋路地に年月重ねたり 鈴木真砂女 夕螢
鮟鱇鍋酔の壮語を楯として 小林康治 玄霜
鮟鱇鍋酔顔やさしと言はれをり 奈良文夫
鮟鱇鍋風の勿来を降りてきて 古舘曹人 樹下石上
鮟鱇鍋騙されまじくよばれゐる 山野邊としを
あんこう鍋皆いつぱしの顔もてり 荒井正隆
あんこう鍋神田は路地の二階にて 藤岡筑邨
鮟鱇煮え巧言令色鮮矣仁 高澤良一 ぱらりとせ
鮟鱇の強つくばりの口許よ 高澤良一 随笑
あんかうは癖のなき魚箸伸ばす 高澤良一 寒暑

鮟鱇鍋 補遺

いつしかを自に溺れゐつ鮟鱇鍋 山田みづえ 忘
ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 森澄雄
何もかも水に流して鮟鱇鍋 鈴木真砂女 居待月
傾城を買ひに往く夜や鮟鱇鍋 政岡子規 鮟鱇
六人に女一人や鮟鱇鍋 星野麥丘人
句作りは二の次にして鮟鱇鍋 村山故郷
年忘れ鮟鱇鍋の箸敵 百合山羽公 樂土以後
悪名もいまはむかしの鮟鱇鍋 鈴木真砂女 夏帯
父の血を受けて気短鮟鱇鍋 鈴木真砂女 居待月
老妻の火を吹く顏や鮟鱇鍋 政岡子規 鮟鱇
遺産なければ遺言もなし鮟鱇鍋 鈴木真砂女 居待月
鮟鱇鍋かしこき人も食うべけり 亭午 星野麥丘人
鮟鱇鍋はらからといふよき言葉 鈴木真砂女 居待月
鮟鱇鍋七つ道具の四つ五つ 百合山羽公 樂土以後
鮟鱇鍋人の運命をはかりゐる 清崎敏郎
鮟鱇鍋女房に酒をすゝめけり 政岡子規 鮟鱇
鮟鱇鍋河豚の苦説もなかりけり 政岡子規 鮟鱇
鮟鱇鍋浚つて鍋の残りけり 百合山羽公 樂土以後
鮟鱇鍋話し上手が一人ゐて 鈴木真砂女 紫木蓮
鮟鱇鍋路地に年月重ねたり 鈴木真砂女 夕螢
鮟鱇鍋酔の壮語を楯として 小林康治 玄霜
鮟鱇鍋風の勿来を降りてきて 古舘曹人 樹下石上

以上

by 575fudemakase | 2017-01-26 05:20 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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