兎 の俳句

兎 の俳句

兎 の例句


兎 補遺

あたたかき雪がふるふる兎の目 上田五千石 琥珀
あたたかくわれをとび出す白兎 平井照敏
うさぎ箱良夜の客の杖もたす 能村登四郎
うまごやし兎の卯佐子放ちやる 星野麥丘人 2004年
たそがれを 兎泪し 透きてあれ 赤尾兜子 蛇
ひきつゞき身のそばにおく雪兎 飯島晴子
ひとつ家の枯るゝ中乾す兎皮 能村登四郎
まだ人に会はぬ村なか雉子兎 岡井省二 山色
まほうのうさぎ氷れる雲の中も翔べ 赤尾兜子 歳華集
もくもくと狐のねらふ家兎黒し 右城暮石 句集外 昭和二十三年
もっと奥へと 暮色を誘う 森の兎 伊丹三樹彦
わたぐものかかれば月の兎濃く 山口青邨
われへ耳立てて初おどろきの野兎 鷹羽狩行
われら朝寒〃ガラスのうさぎ像〃眼伏せ 古沢太穂 捲かるる鴎以後
万両やふつと兎の目となりて 平井照敏 天上大風
万緑に弾きだされて野兎一羽 鷹羽狩行
万緑や石器時代へ兎跳ね 鷹羽狩行
不細工もよしよしと吾が雪兎 飯島晴子
人のがれ夕なくる野辺兎糞乾き 伊丹三樹彦
人参の朱がもりもりと兎汁 日野草城
人参をうさぎにバレンタインデー 星野麥丘人 2004年
仔兎の耳透く富士の山開き 飯田龍太
仔兎の身の弾力も花祭 飯田龍太
元日や忘られてゐし白兎 飯田龍太
兎。薬を搗く此頃月の朧なる 正岡子規 朧月
兎かなし蒲の穂絮の甲斐もなく 杉田久女
兎つく若木の桃の余寒哉 右城暮石 句集外 大正十五年
兎と懸巣寒の卵にこもりゐる 平井照敏 猫町
兎の仔みんな黒くて夕涼み 飯島晴子
兎の糞夏陽炎はみな筒太 中村草田男
兎ゆきしあとのみ散りて深雪なり 及川貞 夕焼
兎抱く二人の少女露けしや 山田みづえ 草譜
兎有り雉羅(あみ)にありわが生あり 金子兜太
兎杵月物語残すべし 石川桂郎 高蘆
兎獲て一羽と数ふ雪深し 右城暮石 句集外 昭和三十三年
兎親子福寿草亦親子めく 中村草田男
兎跳ね犬をどり入る葛の花 水原秋櫻子 古鏡
兎跳びするが挨拶立夏の児 佐藤鬼房
冬の日が兎となりてはね出すも 平井照敏
冬兎身の大の穴いくつも掘り 橋本多佳子
冬嶺青く睡りさめたる兎の瞳 加藤秋邨
冬渓をこゆる兎に山の月 飯田蛇笏 家郷の霧
初絵馬の二兎の接吻したるかも 後藤比奈夫
句碑覚むは雪足あとのうさぎ来て 古沢太穂 捲かるる鴎以後
吹越に大きな耳の兎かな 加藤秋邨
因幡即ち白兎憶いて春寒し 金子兜太
大雪となる兎の赤い眼玉である 尾崎放哉 須磨寺時代
太郎の雪だるま花子の雪うさぎ 鷹羽狩行
子兎の耳へら~と東風の中 飯田龍太
寒の暮兎の箱に足ふれて 百合山羽公 故園
居つゞけに禿は雪の兎かな 正岡子規 雪
屎をのこす野兎のねどころしどみ咲く 飯田蛇笏 白嶽
山繭揺する朝風青い山兎 金子兜太
山羊を飼へとふ兎飼へとふ春待てば 及川貞 榧の實
山野より眼引きあげ兎汁 上田五千石 琥珀
山鳥のみちは兎のみちの奥 高野素十
巌頭や兎の如き雪一握 川端茅舎
年の瀬に来る兎買一羽二羽 佐藤鬼房
年逝くや兎は頬を震はせて 飯島晴子
微熱ありその視野を跳ね兎跳ね 伊丹三樹彦
接骨木咲いて耳標の青き兎たち 林翔 和紙
握飯ころげ野兎毛更りす 橋閒石
新世界兎の箱から上陸す 飯島晴子
旅人の兎追ひ出す夏野哉 正岡子規 夏野
春のうま兎のごとく丘を越ゆ 三橋敏雄
春の兎吐息の音に草を噛む 林翔 和紙
春はやて万の白兎は湖わたる 角川源義
春寒し見離されたる雪兎 杉田久女
春待てど兎の尿は黒びかる 右城暮石 句集外 昭和二十三年
春愁やうさぎは兎かめは亀 雨滴集 星野麥丘人
春日無心鼻おぼめかす一白兎 中村草田男
春潮からし虚偽のむくいに泣く兎 杉田久女
春潮に神も怒れり虚偽兎 杉田久女
朝寒の笹原走る兎かな 正岡子規 朝寒
杉花粉噴きだす猪や山兎 金子兜太
此のとき白兎百千虹の中より浪に乗り来る 荻原井泉水
死兎白きままに朧の夜ありけり 飯田龍太
水温むらし仔兎の耳の奥 飯島晴子
氷張る横に兎のにほひかな 飯島晴子
泣いて匂ふ白き因幡の菊うさぎ 秋元不死男
海小春ときどき見えて兎波 能村登四郎
潮浴びて泣き出す兎赤裸 杉田久女
父子風邪兎のたつる音に臥す 古沢太穂 三十代
生家継ぎ兎の草を刈りに行く 飯島晴子
白兎いで来よ気多の岬は真みどりに 鷲谷七菜子 天鼓
百千の白兎駆け来る冬の浜 山田みづえ 手甲
皮剥ぎし兎の頭目ばかり 平井照敏 猫町
目襖に落葉の兎売られゆく 加藤秋邨
秋風に兎は耳を立てどほし 石田勝彦 秋興以後
秋風や引揚寮に兎飼はれ 安住敦
絹機を織るやかがよふ白兎 中村草田男
置火燵雪の兎は解にけり 正岡子規 炬燵
老いたれば作つてみたる雪兎 飯島晴子
耳立てて目もあちら向き雪兎 鷹羽狩行
自由が丘の夕べは氷る雪兎 山田みづえ 草譜
茂り中不意を衝かれし兎啼く 右城暮石 句集外 昭和五十五年
草紅葉兎跳びては舐めにけり 阿波野青畝
草虱不猟見舞の一兎かな 百合山羽公 樂土以後
落日に兎は赤く眼を腫らし 伊丹三樹彦
蕎麦山や兎の通ふ雪の上 右城暮石 句集外 大正十五年
虹の下おどろき易き兎ゐて 草間時彦 中年
襤にして野うさぎまろし萩の月 水原秋櫻子 緑雲
見てゐないやうで見てゐる兎の目 飯島晴子
足迹は兎らしやと雪の上 清崎敏郎
跳ね兎白うさぎ鳥羽僧正忌 雨滴集 星野麥丘人
郵便屋さんにも見せて雪兎 飯島晴子
野うさぎの跳んで消えたる毛野薄暑 鷲谷七菜子 天鼓
野兎ねらう焼け木の鷹に雪解かな 飯田蛇笏 霊芝
野兎の皮干してゐる雪眼翁 飯田龍太
野兎追うて雪嶺それし鷹一つ 飯田蛇笏 家郷の霧
鐵砲に兎かけたり枯薄 正岡子規 枯薄
雪うさぎ女ひとりに溶け失せし 波多野爽波
雪うさぎ柔かづくり固づくり 波多野爽波
雪兎つくる夫婦に二人の子 木村蕪城 寒泉
雪兎つくる電気がついてから 飯島晴子
雪兎なんぼつくれば声通る 飯島晴子
雪兎作つて溶けて如意ケ嶽 波多野爽波
雪兎援けず潮にわがそだつ 杉田久女
雪兎断り下手といふことか 飯島晴子
雪兎雪に戻して一睡す 飯島晴子
雪兎雪被て見えずなりにけり 佐藤鬼房
雪撤を庭先にせり兎飼ふ 大野林火 青水輪 昭和二十三年
雪晴夜 夜泣峠をうさぎ跳ぶ 赤尾兜子 歳華集
雪解野に兎糞踏みしがまだやはき 伊丹三樹彦
雪降ると兎の風船だけが赤 加藤秋邨
霧に消ゆる野兎吾子の声遅れ 能村登四郎
露けさに兎うかがふキヤベツ畑 水原秋櫻子 玄魚
青年兎の屍起す紙とぶ畑の斜面にて 赤尾兜子 蛇
飼ひ飽きし兎を放つ破瓜期以後 中村苑子
鷲の子の兎をつかむ霰かな 正岡子規 霰

兎 続補遺

かたちとも影ともみゆる兎かな 寥松
つく~と壁のうさぎや冬籠 其角
つく~と画図の兎や冬の月 仙化
つぶ~と兎の糞や萩すゝき 桃先
つみわたに兎の耳をひきたてよ 其角
どん栗の落て耳うつ兎かな 為有
七夕に出て兎も野をかけれ 洒堂
三日月に火も焚きかねぬ兎かな 巣兆 発句題叢
世にまかせ雪の色なら兎哉 嵐青
争はぬ兎の耳やかたつぶり 其角
五十歩の兎追ゆる時雨哉 千那
初月や兎に臼の作りかけ 支考
初秋風兎の耳のひつ立し 鈴木道彦
初雪の市にうらばや雉子兎 正秀
名月や兎煮た家の谷の出来 露印
団栗やうさぎも共に霜崩 正秀
声もなく兎動きぬ花卯木 嵐雪
夜に入て兎のかよふ若なかな 諷竹
天の川月の兎ははや西す 松窓乙二
山風や兎鼻つく九月尽 加藤曉台
年をとる兎にいはへいらぬ豆 其角
弥勒まで御世や兎の御吸物 越人
恋しいぞ兎やら角やら夜寒さも 壺中
明る野や兎の尻に春の風 加藤曉台
松嶋や兎の林影茂り 不玉
猿どのゝ夜寒訪ひゆく兎かな 与謝蕪村
節米や月の兎の夜もすがら 馬場存義
茶の花に兎の耳のさはる哉 加藤曉台
萱の穂にうさぎの耳も野分哉 露川
落栗や兎のあそぶところなし 夏目成美
蝉なくや草しめ~と*うさぎみち 寥松
豆畑のあとに兎の子日かな 道彦 蔦本集
跡脚のかくるゝ月の兎かな 三宅嘯山
陽炎に兎出てゐる檜原哉 黒柳召波
雉子兎釣しかけたり榾あかり 加藤曉台
雨落葉走る兎の辷りけり 三宅嘯山

以上

by 575fudemakase | 2017-01-26 13:44 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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