懐炉 の俳句

懐炉 の俳句

懐炉

例句を挙げる。

うつそみの懐炉抱きて墓をがむ 木村蕪城 一位
みぞおちの懐炉があつし川を見る 田中午次郎
むら肝のおとろへを知る懐炉かな 阿波野青畝
をかしさや糸に連らなる懐炉灰 野村喜舟 小石川
一点が懐炉で熱し季節風 日野草城
三十にして我老いし懐炉かな 正岡子規
下腹の懐炉のほかの春寒し 永井龍男
中尊寺までの懐炉を買うてをり 下條杜志子
京に着く頃には懐炉ほつこりと 波多野爽波 『一筆』以後
他郷にて懐炉しだいにあたたかし 桂信子 黄 炎
使ひ捨て懐炉死ねば即座に剥がさるる 栗林千津
使ひ捨て懐炉買ひため年用意 角川春樹
優曇華に夏はも懐炉あてて病めり 森川暁水 淀
入れて来し懐炉があつし映画館 及川貞
八月の懐炉仕入れて飢饉年 八牧美喜子
午過ぎの机に書記の懐炉かな 比叡 野村泊月
古妻の懐炉臭きをうとみけり 日野草城
句をえらみてはちかむ死か銀懐炉 飯田蛇笏 雪峡
名刹の朝まだき訪ふ懐炉かな 宮武寒々 朱卓
喝采に少しずれたる紙懐炉 吉田寿子
夜をもどる勤めかばんに懐炉灰 大島民郎
夜祭を見にゆく懐炉配られて 下山宏子
夫婦して同じ病の懐炉かな 菱川柳雨
子を打ちて懐炉はみ出す母の腰 平井さち子 完流
寒菊を懐炉を市に求めけり 臼田亞浪 定本亜浪句集
少婢は馴れて母の夜の懐炉匂はす 梅林句屑 喜谷六花
年老いぬ懐炉を買つてくれしより 長沢石猿
息づくに背の懐炉火梅の坂 皆吉爽雨 泉声
愛情のほのぼのとある銀懐炉 飯田蛇笏 雪峡
懐炉あつしレンブラントの絵を過ぎて 大木あまり 火のいろに
懐炉さめて上野の闇を戻りけり 正岡子規
懐炉してこたびは雨の法然院 仲村美智子
懐炉して心優しくなりて居り 小泉礼子
懐炉して臍からさきにねむりけり 龍岡晋
懐炉すら坑内の掟と許されず 佐藤秋月
懐炉にて焼きし火傷の深かりし 平野信義
懐炉ぬくとく校正とどかうりなく終へて戻る 人間を彫る 大橋裸木
懐炉二つ残る寒さを歩きけり 前田普羅
懐炉入れて淋しく試験受けにけり 五十嵐播水 播水句集
懐炉冷えて上野の闇を戻りけり 正岡子規
懐炉抱きおのが一語にこだはりし 河野南畦 湖の森
懐炉抱き名刺持たざること久し 新津静香
懐炉掌に黒川村の能終る 角川源義
懐炉肩に怒らせ行くよ良寛寺(良寛の住みし国上山にのぼる) 角川源義 『秋燕』
手燭して懐炉の灰をさがしけり 蘇山人俳句集 羅蘇山人
探梅の臍に 懐炉の火の一点 伊丹三樹彦
文才をいささかたのむ懐炉かな 上田五千石 風景
旋盤に目据え懐炉の火を育つ 米沢吾亦紅 童顔
日のいつか昇りゐたる懐炉かな 藤田あけ烏 赤松
明けくれの身をいたはれる懐炉かな 高浜虚子
晩成を期してもみたる懐炉かな 三田きえ子
暖のすけとは熱からぬ懐炉の名 後藤比奈夫 めんない千鳥
朝の木ほつそり濡れてゐる窓に懐炉をはたく 人間を彫る 大橋裸木
松風の中なる人の懐炉かな 岸本尚毅 舜
柴又を一人あるきの懐炉かな 青木綾子
流氷や旅の鞄に紙懐炉 奈良千代子
爪先に懐炉を入れてハイヒール 相馬沙緻
父の忌の朝より母の懐炉灰 石川桂郎 含羞
牛飼の胴巻ふくれ銭・懐炉 太田土男
登校の子の隠し持つ懐炉かな 月足美智子
短い人生もう懐炉入れてゐる 八坂洵
碁好き和尚懐炉を借りて戻らるゝ 野村喜舟 小石川
神鹿のひづめさびしき懐炉かな 大木あまり 火のいろに
窈窕と春や懐炉を常抱く 大石悦子 百花
竹情の温石花意の懐炉かな 菅原師竹句集
笑はれて懐炉抱く夜の初時雨 長谷川かな女 雨 月
紅裏の少し焦げたる懐炉哉 星野麦人
老妓ともいはるゝはずよ懐炉負ひ 下田実花
老骨の背中に入るゝ懐炉かな 池内たけし
肩に手を置かれて腰の懐炉かな 池田澄子 たましいの話
背に腹に懐炉を入れて吟行す 筒井 淳介
腰にせる懐炉大事に松も過ぎ 岸風三樓
自刃の間懐炉もつとも熱かりし 北見さとる
若き日の女犯の罰の夏懐炉 河野静雲 閻魔
茶の席に懐炉をだきて加賀の国 中山純子
銀懐炉まだなきがらの懐に 長谷川櫂 虚空
銀懐炉恋たんのうす奴かな 飯田蛇笏 霊芝
風邪引けば散薬をのむ懐炉哉 小澤碧童 碧童句集
鶴を追ふ旅の懐炉は背にもえて 赤松[ケイ]子
家々に柿温石を抱くごとし 太田土男
母なくて夜々の温石妻も抱く 細谷源二 砂金帯
温石がころがり出でし父の老い 今瀬剛一
温石にひたと硯の主泣く 雑草 長谷川零餘子
温石のさめぬうち也わかなつみ 一茶 ■文政元年戊寅(五十六歳)
温石のただ石ころとなりにけり 野村喜舟
温石の冷えて重しや座業了ふ 木附沢麦青
温石の抱き古びてぞ光りける 飯田蛇笏 霊芝
温石の百両握るふゆの月 黒柳召波 春泥句集
温石や人にすすむる武玉川 龍岡晋
温石や衾に母のかをりして 小林康治 四季貧窮
温石を手首に結へ大根引 高濱年尾 年尾句集
温石を焼きし渚に舟繋ぐ 久保 武
温石を焼く火とぼしき夜更かな 鎌倉静林
竹情の温石花意の懐炉かな 菅原師竹句集
草庵に温石の暖唯一つ 高浜虚子
隅つこの座もよし温石ぬくめいる 富田潮児
それではとものは試しの紙懐炉 高澤良一 石鏡
紙懐炉そんな齢では無けれども 高澤良一 石鏡
中越地震三句
地震襲ふその轍(テツ)忘れ紙懐炉 高澤良一 石鏡
懐炉などみっともないが取り敢えず 高澤良一 石鏡

懐炉 補遺

あいまいに半日失くす懐炉灰 岡本眸
ある時は背中へ入れる懐爐哉 正岡子規 懐炉
いぶさるゝ臍の不平も懐炉かな 日野草城
うつそみの懐炉抱きて墓をがむ 木村蕪城 一位
かつらぎの神見えてゐる懐炉かな 岡井省二 有時
きぬ~の懐炉して呉れし情かな 日野草城
さるほどに温もりそめし懐炉かな 日野草城
ついて消え今ついてゐる懐炉かな 阿波野青畝
びろうどの青きを好む懐爐かな 正岡子規 懐炉
むら肝のおとろへを知る懐炉かな 阿波野青畝
一点が懐炉で熱し季節風 日野草城
三十にして我老いし懐爐哉 正岡子規 懐炉
不覚なる病に寝じと懐炉かな 河東碧梧桐
京に着く頃には懐炉ほつこりと 波多野爽波
古妻の懐炉臭きをうとみけり 日野草城
句をえらみてはちかむ死か銀懐炉 飯田蛇笏 雪峡
夕雲の湖光懐炉の火をつくる 角川源義
寒菊を懐炉を市に求めけり 臼田亜郎 定本亜浪句集
師の前に秘密のごとく懐炉抱く 岡本眸
愛情のほのぼのとある銀懐炉 飯田蛇笏 雪峡
懐炉してねむるやすでに菜種梅雨 水原秋櫻子 蘆雁
懐炉して子を抱く猿の眼と合えり 赤尾兜子 歳華集
懐炉の火身の一点に雪野行く 大野林火 潺潺集 昭和四十一年
懐炉まだ効く疲れ寝や春の雨 水原秋櫻子 緑雲
懐炉を買はんにもこの森道を来た 中川一碧樓
懐炉二つ残る寒さを歩きけり 前田普羅 普羅句集
懐炉掌に黒川村の能終る 角川源義
懐炉灰棄つれば夕の雲固く 橋閒石 雪
懐炉秘す年の始の神仕へ 山口誓子
懐炉肩に怒らせ行くよ良寛寺 角川源義
懐炉胃に熱く枯木の径昏れぬ 橋閒石 雪
懐炉負へば終日うるみさびしき目 大野林火 潺潺集 昭和四十一年
懐爐冷えて上野の闇を戻りけり 正岡子規 懐炉
探梅の男 懐炉と正露丸 伊丹三樹彦
探梅の臍に 懐炉の火の一点 伊丹三樹彦
文才をいささかたのむ懐炉かな 上田五千石 風景
暖のすけとは熱からぬ懐炉の名 後藤比奈夫
棚に置きて帯占め直す懐炉かな 内藤鳴雪
母に買ふ長寿と云へる懐炉灰 松崎鉄之介
母の湯に在る間預る懐炉かな 日野草城
毎日に暦見る老が懐炉かな 河東碧梧桐
爐のふちに懐爐の灰をはたきけり 正岡子規 懐炉
父の忌の朝より母の懐炉灰 石川桂郎 含羞
礼拝の中に身をおく懐炉冷え 橋閒石 無刻
背中より腹にまはりし懐炉あり 森澄雄
腹稿を暖めて居る懐爐かな 正岡子規 懐炉
芝居見や懐爐入れたる腹の冷 正岡子規 懐炉
花の句を附けわづらひし懐炉かな 阿波野青畝
誰が懐炉涅槃の足に置きわすれ 川端茅舎
謝して捨つ石となりたる紙懐炉 林翔
野の茶屋に懐爐の灰をかへにけり 正岡子規 懐炉
銀懐炉恋たんのうす奴かな 飯田蛇笏 霊芝

以上

by 575fudemakase | 2017-01-27 05:46 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
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その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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