布団 の俳句

布団 の俳句

布団 の例句


布団 補遺

あけくれの布団重たし冬の蝿 石橋秀野
あやまち敷くめをと布団やほととぎす 山口青邨
あるだけの布団ブロック塀に干す 右城暮石 句集外 平成元年
ある部屋に紅羽蒲団見しホテル 山口誓子
うから眠る子等の蒲団はやや低く 中村草田男
うたたねに炬燵蒲団の胸よりは来ず 篠原梵 年々去来の花 雨
おちつけないふとんおもたく寝る 種田山頭火 草木塔
おもひやめて足のばしたる蒲団かな 上村占魚 鮎
おもひ入つて人闇にたつ布団かな 飯田蛇笏 山廬集
かたつむり俄かに殖ゆ赤き布団干され 橋閒石 無刻
かたつむり俄に殖ゆ赤き布団干され 橋閒石
きぬぎぬに蚤の飛び出す蒲団哉 正岡子規 蚤
こしらへて見るや蒲團の東山 正岡子規 蒲団
こつぽりと雑魚寝布団に誓子あり 平畑静塔
このぬくき空気よ布団と身との間 林翔
この布団熱冷えて死ぬおのれかな 飯田蛇笏 山廬集
さはるもの蒲団木枕皆あつし 正岡子規 暑
しきつめし蒲団の裾をふみ通る 篠原梵 年々去来の花 雨
だまされて夜は明やすし絹蒲団 正岡子規 明け易し
つめたかりし蒲団に死にもせざりけり 村上鬼城
なきがらの冷えにぞひえし蒲団かな 西島麦南 人音
なつかしき炬燧蒲団の木綿縞 富安風生
ぬくみなほ我れに母ある蒲団かな 臼田亜郎 定本亜浪句集
のべやすく布団を巻けり杜氏部屋 平畑静塔
ひつかぶる布団露けくなりにけり 石田勝彦 百千
ふとんの裾尿に立ちつつ正す子ぞ 古沢太穂 火雲
ふとんふうわりふるさとの夢 種田山頭火 自画像 落穂集
ふとん干場苦が瓜の蔓すがれ初め(平林寺) 細見綾子
ふとん積みあげて朝を掃き出す 尾崎放哉 大正時代
ふとん裂れの浅黄格子に銀杏散る(越後、島崎に良寛遺跡を訪ふ二句) 細見綾子
ふわと寝て布団嬉しき秋夜かな 杉田久女
ほつくりと蒲団に入りて寝たりけり 臼田亜郎 定本亜浪句集
ほと~とほと~と干布団うつ 高野素十
ぽつくりと蒲団に入りて寐たりけり 臼田亜浪 旅人 抄
ものゝ香のゆかしや旅の薄蒲團 正岡子規 蒲団
ももさくら 島の一夜の布団の圧 伊丹三樹彦
よき布団目鼻あらはに覚めてあり 前田普羅 能登蒼し
わびしさや蒲團にのばす足のたけ 正岡子規 蒲団
エジプトの高層住宅蒲団干す 山口誓子
ネハン会や沙羅蒲団の花の色 正岡子規 涅槃会
バルコンに布団孤熱ぼり麦の秋 伊丹三樹彦
マンションの干蒲団みな白き舌 山口誓子
一つづつ団扇を添へて革布団 高野素十
一人寝の夜々の蒲団や美しき 日野草城
一枚の紅葉こぼるゝ布団敷く 山口青邨
一枚は綿の片寄る干布団 飯島晴子
一生一泊布団の跡にぬくき畳 香西照雄 対話
七夕や布団に凭れ紙縒る子 杉田久女
主婦若し布団叩きの音高く 林翔
人を噛む鼠出でけり薄蒲團 正岡子規 蒲団
人道に竿を突き出し干し布団 鷹羽狩行
余花の雨布団の上の鼓かな 松本たかし
傾城は痩せて小さき蒲團哉 正岡子規 蒲団
僧に似て夜寒布団の白づくめ 大野林火 雪華 昭和三十八年
兄弟の子が喧嘩する蒲團哉 正岡子規 蒲団
入れば布団すぐぬくもるや冬すこやか 松崎鉄之介
六つなるは父の布団にねせてけり 杉田久女
冬の夜のわれに敷きある布団かな 安住敦
冬の果蒲団にしづむ夜の疲れ 飯田蛇笏 椿花集
冬蒲団妻のかほりは子のかほり 中村草田男
凍闇の扁たき蒲団平たき背 篠原梵 年々去来の花 皿
十六夜の書斎に敷きし客布団 松本たかし
千里距る別れに敷きし布団かな 河東碧梧桐
右左に子をはさみ寝る布団かな 杉田久女
合宿生運ぶ布団に身を投げ込み 右城暮石 句集外 昭和三十一年
吐き気がす蒲団鞭打つ妻を見て 石川桂郎 含羞
唐草の薄き蒲団や秋を病む 原石鼎 花影
四十のわれに病母訓戒布団厚し 松崎鉄之介
地震来れば死なむ高階蒲団干す 岡本眸
夜二夜同じ夢見る布団かな 内藤鳴雪
夜具蒲団かむりしよりの我の闇 上野泰 佐介
夜具蒲団かむり聞きゐる子守唄 上野泰 佐介
夜寒かな布団の襟を頤で止め 鷹羽狩行
夜遅く寝るべき布団敷きはやむ 飯田蛇笏 椿花集
夢さめて木曾の宿屋よ薄蒲團 正岡子規 蒲団
夢ひとつ逃がせる布団干しにけり 石田勝彦 秋興以後
天へ積む西洋長屋干ふとん 百合山羽公 樂土以後
天へ高き磴又磴に干布団 中村草田男
天竜に落ちむばかりに干布団 阿波野青畝
女の手ぱた~ぱた~干布団 高野素十
妻子らに背向きて咳は蒲団に埋む 篠原梵 年々去来の花 皿
寄宿舎の窓にきたなき蒲團哉 正岡子規 蒲団
寒さうに母の寐給ふ蒲團哉 正岡子規 蒲団
寝積や布団の上の紋どころ 阿波野青畝
寝返るや床にずり落つ羽根布団 杉田久女
寡婦おのが日干しの布団抱へ入る 伊丹三樹彦
寺布団干す竿竹のごつさかな 飯島晴子
少年の日の友と寝る蒲団かな 上村占魚 鮎
山々のまるきに倣ひ干布団 鷹羽狩行
山は蒲団着てさくらに月は銀の櫛か 荻原井泉水
山寺の薄き布団もよからずや 高野素十
峡の日の到るを信じ蒲団干す 上田五千石『風景』補遺
島びとに郭公日和布団干す 伊丹三樹彦
崖に網二階の欄に蒲団蚊帳 中村草田男
嵐のふとんにもぐりこむ 尾崎放哉 小豆島時代
巨燵なき蒲団や足ののべ心 正岡子規 炬燵塞ぐ
布団しき風呂に出て行く夜寒哉 右城暮石 句集外 昭和五年
布団たたむ人を去来す栄華かな 飯田蛇笏 山廬集
布団たたむ罪の歳月海たのもし 橋閒石 荒栲
布団の上青空迫る恢復期 金子兜太
布団並べ寝るやとゞろと夜の浪 村山故郷
布団干して二階の夫婦出で行きぬ 村山故郷
布団干し菊焚くことのひと日持つ 鈴木真砂女 夕螢
布団干すなもし~と言ひながら 高野素十
布団干すやいしくも濡れし露の蓼 渡邊水巴 白日
布団干すケースの中に体温器 阿波野青畝
布団干す唐草模様夢の花 山口青邨
布団干す妻の辺に蝶生れけり 草間時彦 中年
布団干す真下雪代川走り 石田勝彦 秋興
布団干せば布団に添へり残る菊 山口青邨
布団畳む囚人体温封じ籠め 香西照雄 素心
布団着て眼鏡を堅きものとする 右城暮石 句集外 昭和二十三年
布団綴るや老いし腕をさし伸べて 原石鼎 花影
布団綿はみだす蓬野は豪雨 橋閒石 無刻
布団肩まで故郷へ戻ること思ふ 鈴木真砂女 夕螢
布団脱ぎし如く牡丹くづれ敷く 山口青邨
布団赤く恥づかしきほどかけて寝る 山口青邨
布団陽にふくれ大根は土をもたげ 橋閒石 朱明
干してある蒲団に菊の虻とまる 上野泰 佐介
干し布団厚きは稀の客のため 右城暮石 上下
干し蒲団幸せもすこし叩き出す 能村登四郎
干す蒲団ふり廻したり芦を前 波多野爽波
干布団斜に垂れてなまめかし 高野素十
干布団真赤朱欒は枝に垂れ 高野素十
干布団美しからず蝶飛べど 川端茅舎
干布団都電の音にふくらめり 飯島晴子
干蒲団有耶無耶太りしてゐたり 藤田湘子 神楽
干蒲団東武電車の影よぎる 岡本眸
干蒲団瓦の波をちよと滑る 阿波野青畝
干蒲団男の子がなくてふくらめり 藤田湘子
干蒲団着て酔ひにける病躯かな 野見山朱鳥 曼珠沙華
干蒲団箱根の谷に叩きをり 藤田湘子 神楽
年の瀬のまづしき蒲団垣に濡る 飯田蛇笏 白嶽
年越すや蒲団の襟に顎のせて 岡本眸
底冷えの布団の前の歎異抄 平井照敏 天上大風
弦切れし思ひの蒲団被ぐのみ 石塚友二 光塵
思ひ湧く果なき蒲団かむりけり 石塚友二 光塵
戸袋の戸が三重良寛の布団いかに 香西照雄 素心
手と足に蒲團引きあふ宿屋哉 正岡子規 蒲団
抜け往きし蒲団が壁のあかりにあり 篠原梵 年々去来の花 皿
数へ日の黄菊白菊布団柄 森澄雄
新らしき蒲団に聴くや春の雨 村上鬼城
日に当てし蒲団たゝみて月の部屋 右城暮石 句集外 昭和八年
早起の煙しみつく蒲団かな 松村蒼石 寒鶯抄
春の夜の蒲団かぶりて話しけり 正岡子規 春の夜
春ゆくか山峡に覚めふとんに日 細見綾子
春惜む布団の上の寝起かな 杉田久女
晴雨るゝや蒲団の人の動きし如し 原石鼎 花影
暗中に蒲団の襟を掴みをり 下村槐太 天涯
木の芽冷ゆ落人村の固ふとん 古沢太穂 捲かるる鴎以後
木の葉のように布団を畳む句の仲間 金子兜太
木の葉降るふとんを晒す石屋根に(出雲崎) 細見綾子
木兎啼くと重き布団を引つぱりぬ 福田蓼汀 山火
木瓜の紋なつかしき蒲團哉 正岡子規 蒲団
木綿一家展べ餅重ね布団めく 香西照雄 対話
村々を眺めて叩く冬布団 飯田龍太
杜氏寝てをるや蒲団の盛り上り 高野素十
枕辺にともしび燃ゆる蒲団かな 西島麦南 人音
果しなく弟ともぐる巨(おほ)蒲団 中村草田男
桃一枝を活けてこのよるの布団薄うし 中川一碧樓
梅雨寒の布団を重ね寝をたまふ 山口青邨
欄間より小夜風通ふ蒲団かな 川端茅舎
殺さるゝ夢でも見むや石蒲団 村上鬼城
母の如我を押ふる蒲団かな 上野泰
母人の藁打たす藁蒲団かな 河東碧梧桐
母恋ふや蒲団の縫目撫でながら 岡本眸
母病めり蒲団の上に黒き羽織 大野林火 白幡南町 昭和三十年
毛蒲團の上を走るや大鼠 正岡子規 蒲団
水無月の高野の重ね蒲団かな 石塚友二 玉縄以後
氷れる硯に筆なげて布団にもぐる(病中) 尾崎放哉 大正時代
河竹の身に韓紅の肩蒲団 飯田蛇笏 山響集
泣虫の子が泣く布団へ旅の了り 金子兜太
涙顔嗚呼冷えつらん蒲団かな 飯田蛇笏 霊芝
湯気の子をくるみ受取る布団かな 杉田久女
湯治客あるにはありて干蒲団 清崎敏郎
漁火を見る我に蒲団の早敷かれ 川端茅舎
濠の艀布団のぞかせ生きてゐる 佐藤鬼房
火燵ふとんの華やかさありて母老い給ふ 中川一碧樓
灯を消せば蒲團走るや大鼠 正岡子規 蒲団
無口なる当番兵と布団重ね 松崎鉄之介
燈さむし蒲団の庇してねむる 篠原梵 年々去来の花 皿
燈の下に今日の身は無き布団かな 渡邊水巴 白日
父の死や布団の下にはした銭 細谷源二 砂金帯
牡丹生けてうすき蒲団に臥たりけり 桂信子 月光抄
狼に引かぶりたる蒲團哉 正岡子規 蒲団
男ども布団を運ぶ紅葉宿 山口青邨
病み臥して被く蒲団や横光忌 石田波郷
病む僧の蒲団のすそに僧一人 高野素十
病めば蒲団のそと冬海の青きを覚え 中川一碧樓
病囚は白き蒲団を着重ねたり 日野草城
病篤き蒲団に膝をのせて見舞ふ 松本たかし
痩馬につけて蒲団の重荷かな 村上鬼城
白く衣て白き蒲団に寝る夜寒 日野草城
白蒲団鏡の如く干されあり 上野泰 佐介
目や鼻や絆朧に蒲団の子 石塚友二 光塵
眼を外らす能登の荒磯の干蒲団 山口誓子
短さに蒲團を引けば猫の聲 正岡子規 蒲団
短夜の蒲団敷く音起りけり 波多野爽波 鋪道の花
禅寺の空蝉すがる干蒲団(平林寺) 細見綾子
秋日沁むふとんの縞のたてよこに(島崎・木村家を訪ふ、良寛終焉の地) 細見綾子
稲妻に白きふとんを照らされつ 大野林火 海門 昭和九年
積みあげし布団の上へ菊枕 阿波野青畝
積み上げしお講座布団返り花 後藤夜半 底紅
筆かりて旅の記を書く蒲團哉 正岡子規 蒲団
簀巻布団長々延べて遍路早寝 松崎鉄之介
紅梅やむかし青梅のふとん縞(奥多摩青梅) 細見綾子
絹蒲団死は熟睡よりさめがたき 飯田蛇笏 山響集
網つくろひ筵布団に冬日溜め 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
綿厚き蒲団に父孫妻子かな 河東碧梧桐
縮緬の紫さめし蒲團かな 正岡子規 蒲団
美しき蒲団きて寝る孀かな 日野草城
美しき蒲団干したり十二欄 内藤鳴雪
群肝と駄句と抱えて蒲団の中 能村登四郎
翔べよ翔べ老人ホームの干布団 飯島晴子
老親を亡くして盆の藺坐布団 百合山羽公 寒雁
聖人に夢なしと聞く厚蒲団 有馬朗人 耳順
肩蒲団ねむる容色おとろへぬ 飯田蛇笏 春蘭
肩蒲団渓声耳になれにけり 西島麦南 人音
舌のごと干蒲団垂れあいまい屋 清崎敏郎
船魂も宿りたきほど干布団 平畑静塔
花びらのときに入りこむ蒲団部屋 桂信子 緑夜
若煙草布団の下に寝しきけり 右城暮石 句集外 昭和六年
若者の死にたる布団夜も干す 右城暮石 句集外 昭和二十四年
草布団負へる男の寺に入る 高野素十
草枯れそむ良寛のふとん裂れ方寸(島崎・木村家を訪ふ、良寛終焉の地) 細見綾子
華やかに炬燵布団の歌ぢらし 福田蓼汀 山火
著馴れたる蒲團や菊の古模様 正岡子規 蒲団
蒲団かけていだき寄せたる愛子かな 村上鬼城
蒲団から首出せば年の明けて居る 正岡子規 新年
蒲団しきくるゝを待てる端居かな 星野立子
蒲団に入り身づくろふ間を息つきあへず 篠原梵 年々去来の花 皿
蒲団より枕があはれ瓦礫の中 後藤比奈夫
蒲団より首出してゐて夕焼けぬ 加藤秋邨
蒲団二つ敷けば大佐渡小佐渡かな 河東碧梧桐
蒲団屋がふとん積み替ふ雪解風 岡本眸
蒲団干しそのまま凭れ百千鳥 岡本眸
蒲団干すよき夢を見る夜はいつか 桂信子「草影」以後
蒲団干す下にいちごの花白し 正岡子規 苺の花
蒲団干す腕も豊かに看護婦達 楠本憲吉 孤客
蒲団敷く尻当りたる襖かな 原石鼎 花影
蒲団敷く硝子戸一重山桜 右城暮石 上下
蒲団着て山笑ふ姿や東山 正岡子規 山笑う
蒲団着て疵山火事の如く燃ゆ 野見山朱鳥 曼珠沙華
蒲団着ぬ越えきし山につながりて 大野林火 雪華 昭和三十六年
蒲団綿入たのしむごとし妻と母 能村登四郎
蒲団著て仏寂びゐまし過去ばかり 石塚友二 光塵
蒲団著て手紙書く也春の風邪 正岡子規 春
蒲団長く夜も長く寝せていただいて 種田山頭火 自画像 落穂集
蒲団開け貝の如くに妻を入れ 野見山朱鳥 曼珠沙華
蓮田より日にふくれたるふとん見ゆ 細見綾子
薄蒲團十三錢の旅籠哉 正岡子規 蒲団
薺摘まうと蒲団より起き出でしこの朝 中川一碧樓
藪の音と月明り蒲団展ぶる時 河東碧梧桐
蛙鳴きそめぬ布団の襟冷た 大野林火 冬青集 雨夜抄
蛭を飼ふ嫗の赤き腰蒲団 佐藤鬼房
蜑の干蒲団その閨の想はるる 山口誓子
襟寒き絹の蒲團や銀襖 正岡子規 蒲団
言葉なき別れに握る蒲団の手 松崎鉄之介
詩腸枯れて病骨を護す蒲團哉 正岡子規 蒲団
貧しさのやもめ蒲団を著せ申す 河東碧梧桐
貴船川すたれ桟敷に蒲団干す 能村登四郎
起居狎れて蒲団もつとも身にそへり 飯田蛇笏 雪峡
軒に干し昼夜を曝らす妻の布団 右城暮石 句集外 昭和三十六年
遅ざくら子が出て干蒲団叩く 岡本眸
遊学の我子の布団縫ひしけり 杉田久女
遊学の旅にゆく娘の布団とぢ 杉田久女
遠花火とりすがれるは冬布団 石橋秀野
重ねても輕きが上の薄蒲團 正岡子規 蒲団
鍵穴に蒲団膨るゝばかりかな 石塚友二 光塵
長き夜や誰がうつり香の薄蒲団 正岡子規 夜長
長き夜を誰がうつり香の薄蒲団 正岡子規 夜長
雑木山遠くことはやし干蒲団 野澤節子 未明音
雨は音せずなりし蒲団をうちかぶる 臼田亜郎 定本亜浪句集
雪、ふとんにもつもる雪の夢はあたたかし 荻原井泉水
雪女けふもみどりの布団にゐる 飯島晴子
雪渓の麓夕日の蒲団抱く 飯田龍太
革布団たあいなきことかぎりなし 飯島晴子
革布団猿飼ふはなし聞いてをり 飯島晴子
革布団窃かに待たれゐたりけり 飯島晴子
馬追に一つ布団をのべにけり 石田勝彦 秋興以後
鰯干す匂の中に蒲団干す 後藤比奈夫
鳴くを鴨ときめて蒲団に寝ねがたしや 大野林火 潺潺集 昭和四十二年

布団 続補遺

あつ灰をかへる朝のふとん哉 百里
うぐひすのふとんに響く夜明哉 野紅
からじりの蒲団ばかりや冬の旅 牡年
こよひ満り棹のふとんにのる烏 其角
ちる花や布団かぶれば耳の鳴 長翠
ぬくもれば懐もあるふとんかな 田川鳳朗
はつうまやふとんをぬぎし飛鳥山 万輅 靫随筆
ふとん着て寐たる姿や東山 服部嵐雪
ふとん着て山さへ寝るをはちたゝき 夏目成美
ふとん着て立まふ庵の匂ひ哉 琴風
ふとん着て聞ばこそあれ寒念仏 東皐
ほとゝぎす猪牙の布団の朝じめり 酒井抱一
よし原に蒲団ほす日や花曇 〔ブン〕村
わびしさや旅寐の蒲団数をよむ 炭太祇
三布やあゝ五布のふとん老の夢 野坡
両頭のふとん佗しや木賃宿 三宅嘯山
今朝の秋ふとんさがして起にけり 羽笠
凩の吹のばしけりふとん張 仙杖
出す音のどさりと響く蒲団哉 田川鳳朗
初雪や献上鷹の馬蒲団 臥高
名月やふとんのふさに残る露 りん女
品~の蒲団に登る木魚哉 嵐雪
四布五布身のかくれ家の蒲団哉 馬場存義
埃扣く坐禅蒲団や桃の花 野紅
埋火やふとんを通す茶の匂ひ 許六
夜寒さや蒲団一つにまかれけり 百里
夜明ぬとふとん剥けり旅の友 炭太祇
夜着ふとん有のまゝなり初しぐれ 浪化
夜者よと蒲団そなえてふるひけり 朱拙
夢のあとたが畳みしぞ夜着ふとん 凉菟
奪合ふてかつぐ旅寝のふとんかな 馬場存義
寝ごゝろや火燵蒲団のさめぬ内 其角
山寺やいくつ着せてもうす蒲団 卓池
巻て寐るふとんの旅や女雛 許六
年わすれ忘寐に着る蒲団かな 松岡青蘿
引張てふとんぞ寒き笑ひ声 惟然
御器量の蒲団喰はゆる火燵哉 林紅
思ひよる咄に下リる蒲団かな 林紅
恨寐の蒲団そなたへゆがみけり 高井几董
我が恋は蒲団で荷なへ夕涼 朱拙
我蒲団いたゞく旅の寒かな 沾圃
手ざはりや蒲団の下の鬼の豆 田川鳳朗
押付て葛籠ほうばるふとん哉 三宅嘯山
旅の夜の我瘻る蒲団哉 黒柳召波
旅居してふとんかみ出す葛篭かな 猿雖
日は迯て軒の蒲団を入れずもあらなん 早野巴人
春雨は火燵にたゝむ蒲団哉 左次
春雨や蒲団に落る鼠の子 望月宋屋
春雨や蒲団の下の町通り 朱拙
是たれとつかむふとんやもぬけ殻 野坡
昼も見るつれなき人の蒲団哉 高井几董
更衣替ぬもつらし夜着蒲団 桃隣
朝冷や蒲団にまとふあやめ刈 野坡
枚方の朝日をはたくふとんかな 田川鳳朗
毛蒲団の上に口おし雪の梅 角上
活僧の蒲団をたゝむ魔風哉 炭太祇
煤の日や蒲団に釣りて童事 支考
猪牙に寝た布団のなりや待乳山 抱一 軽挙観句藻
生男の蒲団投出しぬ閾越し 三宅嘯山
男手に畳むもかなし夜着ふとん 中川乙由
留守に来て裾に蒲団や花の宿 露川
畳むとて主客争ふふとん哉 高井几董
相撲とらば蒲団の上ぞ五形畠 支考
眼さませと母のきせたる蒲*団哉 露印
蒲団まく朝の寒さや花の雪 園女
蒲団着て寐たる姿や東山 嵐雪
蒲団着て寐た絵はやすし我かゝむ 牧童
蒲団着て寐るや小だてに持仏堂 鈴木道彦
藁一杷他の蒲団や後の月 中川乙由
行秋を身にしたがふや夜着ふとん 浪化
親も子も同じふとんや別れ霜 秋色
起て行紅葉や鹿の夜着蒲団 桃先
足が出て夢も短かき蒲団かな 炭太祇
足に寄て出女のきせる蒲団哉 三宅嘯山
身に添はで憂しやふとんの透間風 黒柳召波
軍兵を蒲団で待ん雪礫 其角
軽井沢君がきませるふとん哉 黒柳召波
酒くさき蒲団剥けり霜の声 其角
重ねても透間覚ゆるふとん哉 三宅嘯山
陰に寐て落花のふとん被りけり 三宅嘯山
雁の声ふとんの上にこぼれけり 三宅嘯山
霜の鶴土へふとんも被されず 其角
顔にかけて寐ぬしき嶋のふとん哉 百里
飯びつにおのれぬくもるふとん哉 三宅嘯山
養父入や蒲団敷たる送り馬 諷竹
駕舁やふとんに袖のほしげ也 東皐

以上

by 575fudemakase | 2017-01-27 07:43 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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