ねんねこ の俳句

ねんねこ の俳句

ねんねこ

例句を挙げる。

お火焚やねんねこの子もじつと見て 畑崎果實
ねんねこから横目つぶらな見晴しや 中村草田男
ねんねこから片手でてゐる冬霞 飯島晴子(1921-2000)
ねんねこと喪服の似合ふペルシャ猫 栗林千津
ねんねこにいつか来る来る風と霜 斎藤慎爾
ねんねこにつむりころりと瞑りし 赤松[ケイ]子
ねんねこにまだ眠くない大きな眸 貞弘衛
ねんねこに仕立て直して祖父の服 田原口秋峰
ねんねこに埋めたる頬に櫛落つる 高浜虚子
ねんねこに当つて跳ねる鬼の豆 高澤良一 ぱらりとせ
ねんねこに手が出て見えぬものつかむ 片山由美子 風待月
ねんねこに残る面影父ぞ知る 上村占魚 球磨
ねんねこに母の一部として埋る 大槻右城
ねんねこに母より大きな乳児の顔 相馬遷子 山河
ねんねこに母子温くしや夕落葉 中村汀女
ねんねこに泣顔埋め別れかな 阿部次郎 赤頭巾
ねんねこに深くうもれし児をのぞく 尾石 千代子
ねんねこに眠りて鼻のひしやげたる 品川鈴子
ねんねこに神農の寅躍りをり 伊東蒼古
ねんねこに肌着乗っけぬ脱衣籠 高澤良一 鳩信
ねんねこに遠山脈の澄む日かな 石田いづみ
ねんねこのかならず仰ぐ大椿 山本洋子
ねんねこのその母のまだ幼な顔 古賀まり子 緑の野以後
ねんねこの下は磯着の安乗海女 出口一点
ねんねこの中でうたふを母のみ知る 千原叡子
ねんねこの中の寝息を覗かるる 稲畑汀子
ねんねこの中よりしたるいびきかな 石田勝彦 秋興
ねんねこの主婦ら集まる何かある 森田峠 避暑散歩
ねんねこの人出て佇てり鞍馬川 波多野爽波 『湯呑』
ねんねこの児の流し目を母知らず 品川鈴子
ねんねこの児の目が空を見てゐたる 山本歩禅
ねんねこの凸の向うに狐の火 齋藤愼爾
ねんねこの子ごと見返る雪の山 鈴木貞雄
ねんねこの子に吊革のよく揺れる 千原叡子
ねんねこの子の眼も沖を見てゐたり 畠山譲二
ねんねこの子へともなしに唄ふなり 片山由美子
ねんねこの子を坐らせて母受診 下村ひろし 西陲集
ねんねこの手が風花を受けてをり 佐々木六戈 百韻反故 初學
ねんねこの母の眼子の眼いま空へ 皆吉爽雨
ねんねこの母親異国の人なりし 町田一雄
ねんねこの海を見てきし男かな 黒田杏子 水の扉
ねんねこの男の負える子の咳か 石橋辰之助
ねんねこの衿は天鵞絨夕日の野 岡本まち子
ねんねこの袖に風ため春の畦 古賀まり子 緑の野
ねんねこの袖の奥なる赤子の手 青柳志解樹
ねんねこの親子の温み通ひ合ふ 中野俊郎
ねんねこの赤に泰き児日は午なり 大野林火
ねんねこは寝袋母の温み保つ 品川鈴子
ねんねこもスカートも膝頭まで 右城暮石 上下
ねんねこも後姿はさびしかり 岩淵喜代子 螢袋に灯をともす
ねんねこやあかるい方を見てゐる子 京極杞陽 くくたち下巻
ねんねこやさぶいさぶいと子をあやし 岡本眸
ねんねこや宿場の店の早仕舞ひ 片山由美子 天弓
ねんねこや暗き川面に雪吸はれ 有働亨 汐路
ねんねこや桜の枝をかひくぐり 岸本尚毅 鶏頭
ねんねこや渡るともなく踏切に 大屋達治 絢鸞
ねんねこや畦に上れば湖が見え 大峯あきら
ねんねこや西に流るる猿ヶ石川 齊藤夏風
ねんねこよりはみでる父子の瓜二つ 尾形不二子
ねんねこを脱いで一度に背ナ寒し 田中彦影
ねんねこを覗けば乳の匂ひ来て 永野冬山
ねんねこを負ひて聖壇用意かな 石田勝彦 秋興
ねんねこ半纒廃れ下町冬に入る 館岡沙緻
ねんねこ姿は孔雀模様や子を誇る 中村草田男
ぼろ市やねんねこを着て何売れる 今井つる女
ゆすりあげつつやねんねこ覗かるる 岸風三樓
人の子をのぞくねんねこ傾けて 赤松[ケイ]子
初薬師ねんねこがけで詣でけり 河原白朝
子が子負ふねんねこ富士は風の神(富士山) 殿村菟絲子 『牡丹』
子を育てざりきねんねこ温からん 品川鈴子
座席なきねんねこおんぶの客をいかに 富安風生
情うすき如ねんねこに子をしづめ 皆吉爽雨
白鳥へねんねこの子を傾ける 奈良文夫
祷りひたすらねんねこの児の泣きもせず 大串 章
腰ゆするねんねこの婆山は雪 藤木倶子
舞塚にきしねんねこの掃きはじむ 大木あまり 火球
赤子の頬ねんねこ黒襟母へつづき 中村草田男
赤子見んとねんねこの衿おしひろげ 佐藤直子

ねんねこ 補遺

ねんねこから横目つぶらの見晴しや 中村草田男
ねんねこから片手出てゐる冬霞 飯島晴子
ねんねこに早や包まれて千早の子 後藤比奈夫
ねんねこに残る面影父ぞ知る 上村占魚 球磨
ねんねこに母より大きな乳児の顔 相馬遷子 山河
ねんねこに母子温くしや夕落葉 中村汀女
ねんねこの中の寝息を覗かるる 稲畑汀子
ねんねこの中よりしたるいびきかな 石田勝彦 秋興
ねんねこの人出て佇てり鞍馬川 波多野爽波
ねんねこの児の掌蜜柑を持ち切れず 右城暮石 虻峠
ねんねこの児の揉むごとく跳ぶごとく 中村草田男
ねんねこの嬰の首見えず戻りけり 能村登四郎
ねんねこの子とは断絶なかりけり 後藤比奈夫
ねんねこの熨斗さながらの襟正し 中村草田男
ねんねこの赤に泰き児日は午なり 大野林火 雪華 昭和三十五年
ねんねこは祖母のもの吾子祖母のもの 高田風人子
ねんねこもスカートも膝頭まで 右城暮石 上下
ねんねこやさぶいさぶいと子をあやし 岡本眸
ねんねこや生れし日よりの日本海 岡本眸
ねんねこを負ひて聖壇用意かな 石田勝彦 秋興
前抱きのねんねこに町静かなり 飯島晴子
女子寮に流行るねんねこめきしもの 後藤比奈夫
山車仰ぐねんねこの子をゆすりては 清崎敏郎
歩く子に与へねんねこの子に与へ 後藤比奈夫
父一人ねんねこを負ひ山を負ひ 中村草田男
赤児の頬ねんねこ黒襟母へつづき 中村草田男
飛雪俄か ねんねこの瞳が大きすぎる 伊丹三樹彦
黍赤毛ねんねこの子へ吹かれがち 大野林火 白幡南町 昭和三十二年

以上

by 575fudemakase | 2017-01-27 10:20 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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