フレーム の俳句

フレーム の俳句

フレーム

例句を挙げる。

フレームに入りて囁き通しなり 宮坂静生 春の鹿
フレームに机椅子あり農学部 大橋純子
フレームに色を零してゐる苺 山田弘子 螢川
フレームに苗のみどりのこもりはじむ 川本臥風
フレームに蘭を育てて彫金師 水野征男
フレームに音楽欲しと思ひけり 岩崎照子
フレームのため息のごと曇りをり 前田野生子
フレームの一歩の花の香に噎せる 河野美奇
フレームの中小さき鉢大きな芽 今井千鶴子
フレームの光の先の波頭 藤永誠一
フレームの小さき花の匂ひけり 小路紫峡
フレームの花のくれなゐしづかにも 清原枴童
フレームの蜂の遊べる紅き花 寺岡捷子
フレームや万の蕾の紅兆し 山崎ひさを
フレームや黒潮の玻璃めぐらすか 加藤三七子
フレームをはみ出してゐる蕾かな 星野椿
フレームを出て来し鉢を飾る窓 稲畑汀子
夜をこめて保美のフレーム輝けり 恩智景子
白鳥を見てフレームに立寄れり 中戸川朝人 残心
空青しフレームの玻璃したたりて 金子麒麟草
うぶ毛ありて温室の花呼吸しぬ 長谷川かな女 雨 月
さかしらな*たらの芽にして温室育ち ふけとしこ 鎌の刃
ゲリラのために温室の肋骨覆ひを脱り 竹中宏 句集未収録
ゴムホースうねりて次の温室ヘ 森田峠
チューリップ青天へ温室の窓ひらく 黒木 野雨
メロン守昼の休を温室にゐず 田村了咲
傷兵の食膳にふれ温室の花 横山白虹
光点は大温室や岬晴 櫛原希伊子
初空のひかり盈ちつゝ温室のみち 飯田蛇笏 霊芝
壺の花温室恋ふと見ゆ夜半の冬 林原耒井 蜩
夜の温室のうるむ光や冬苺 広沢道代
大温室全開バナナに風入れて 高澤良一 ぱらりとせ
大甕が立つ温室の中の土 平畑静塔
妄想の湧くに任せて温室内 右城暮石 上下
宴席へ運ぶ温室花や芝落花 楠目橙黄子 橙圃
寒明くる繊月温室にあふがれぬ 西島麦南 人音
形見ともなく手入れせし温室の蘭 稲畑汀子 汀子第二句集
晩稲台風来るか温室村低く 平井さち子 鷹日和
水遣って客間に運ぶ温室の蘭 稲畑汀子
注射針憎し温室花眼に沁みる 柴田白葉女 遠い橋
海光に千鳥鳴きつぐ温室の前 岡本まち子
海近しサロメは赤き温室の蘭 野見山朱鳥
温室せまし洋蘭玻璃にふれ咲きて 田中 七草
温室にトマト熟れたる朧かな 岸本尚毅 舜
温室に写生学生入り浸る 右城暮石 上下
温室に掻きて妖しき冬の汗 大屋達治 龍宮
温室に時が許せばなほゐたし 山口波津女
温室に檄文貼られ農学部 山本 源
温室に水したたるや猫の恋 日原傳
温室に置く事務机事務用品 右城暮石 声と声
温室に飼はるる鯉やはたた神 中村まゆみ
温室ぬくし女王の如きアマリリス 杉田久女
温室のうつぼかづらは虫を得ず 山本歩禅
温室のくもる玻璃越し香具師の動作 右城暮石 声と声
温室のまはり遅日の子等あそぶ 長谷川かな女 雨 月
温室のもの運び出す大日覆 後藤夜半 底紅
温室のメロンに灯す晴夜かな 飯田蛇笏 霊芝
温室の世話も結局主婦の用 稲畑汀子
温室の中にひゞかせ釘を打つ 右城暮石 上下
温室の中に蜂の巣あるらしく 山田静雄
温室の中の温室食虫花 保尾胖子
温室の内外暗き夜になる 右城暮石 声と声
温室の内翳らせて低空機 右城暮石 上下
温室の天暗くして芭蕉の葉 清嶋静恵
温室の戸にすさまじき夜露かな 雉子郎句集 石島雉子郎
温室の灯るうしろの黄泉の国 有馬朗人 耳順
温室の花を照らすや冬の月 広江八重桜
温室の花仰臥のほかの日は知らず 柏木真紀女
温室の花病室賑やかなるがよし 相馬遷子 山河
温室の花粉に窓の曇りたる 近澤 杉車
温室の花色失ひて来る痛み 朝倉和江
温室の花買ひぬ信濃の深雪中 及川貞 夕焼
温室の花食ふことなくば如何によき 相馬遷子 山河
温室の葡萄の放恣われ愛す 川島彷徨子 榛の木
温室の蕾ふくらむガラス越し 竹内鈴子
温室の行き詰りなほ別室あり 右城暮石 上下
温室は蘭ばかりやがて雪消えん 橋石 和栲
温室べなる水の凍光苣枯るゝ 飯田蛇笏 霊芝
温室や紫広葉紅広葉 歌原蒼苔
温室をかこむキャベツの畠かな 篠原鳳作
温室を出でて椿が正面に 岸本尚毅 鶏頭
温室を出る夕景のフオークソング 穴井太 土語
温室一歩曇る眼鏡に蘭百種 大津希水
温室仕事冬日二つを戴きつ 羽部洞然
温室出でて緑雨浴びたき旅人木 大島民郎
温室呆けするほどに入り浸りたし 右城暮石 上下
温室咲きのフリージヤに埋め奉り 竹下しづの女 [はやて]
温室咲を卓上に人の世に貧富 石塚友二 方寸虚実
温室村海に日迎へ海に送る 大野林火
温室耀りて産土神つつむ苺村 大熊輝一 土の香
温室花を摘む温室花に身を沈め 森岡花雷
温室越しに初日蕾の赤殖やす 大熊輝一 土の香
温床の紙りんりんと風の村 北 光星
湯の赤子出すごと温室の花抱く 大熊輝一 土の香
潮風や輪飾ゆらぐ温室の口 新井英子
白魚や温室つくりの胡瓜の花と 田中冬二 俳句拾遺
百合讃ふ温室の百合みな聴けり 橋本美代子
皇太子蘭の温室(むろ)出し酔ひごころ 筑紫磐井 婆伽梵
空見つつ温室の塵身にまとふ 原裕 葦牙
羽音もたぬ蝶の音階 満つ 温室 伊丹公子 アーギライト
花さはに温室より届く成人祭 塩谷はつ枝
花室や戸口に二つ上草履 岡本松濱
花温室がはじく海光粉なす蝶 林翔 和紙
花温室に漁具ものめきて寒の内 飯田蛇笏 霊芝
花温室に聖日懶情なるにもあらず 飯田蛇笏 霊芝
花温室のつづれる丘にエリカ咲く 広沢 道代
花温室の年立つ雨もふりやみぬ 飯田蛇笏 霊芝
花満ちて花温室くもるあらせいとう 伊丹さち子
蘭の香の温室にまはりて年賀かな 大熊輝一 土の香
足しげく訪ふ花温室やシクラメン 遠藤 はつ
軽く病み衣ずれ添へり温室の花 鍵和田[ゆう]子 未来図
郭公や温室より移すレタス苗 久田 澄子
重陽や温室の七棟灯ともりて 加藤 草杖
雪解けて大温室は水の音 長谷川櫂 蓬莱
霜柱の針の山中蘭の温室 殿村莵絲子 花寂び 以後
鞦韆やみなひらきある温室の窓 大橋櫻坡子 雨月


フレーム 補遺

うす靄の日に温室の娘は働けり 飯田蛇笏 山響集
アネモネや伊豆の安良里の温室そだち 水原秋櫻子 蘆雁
ウインドに雪ほたほたと温室苺 大野林火 早桃 太白集
カーネーション入江も温室も春深し 水原秋櫻子 蘆雁
サボテン咲きフレームは沙漠梅雨上る 山口青邨
パパイアの雄花いづれぞ温室の中 杉田久女
フレームの其処南洋に在るごとし 阿波野青畝
フレームの四壁音立て雪雫 右城暮石 句集外 昭和五十九年
フレームの外の日溜冬すみれ 山口青邨
フレームはあまりに暑し異花珍種 阿波野青畝
フレームは白枠葡萄青籠る 大野林火 潺潺集 昭和四十一年
何か苗育つフレーム霰ふる 山口青邨
冬苑の温室より上のあはれなし 山口誓子
初空のひかり盈ちつゝ温室のみち 飯田蛇笏 霊芝
別れ霜温室花月の光りさす 飯田蛇笏 山響集
喪主の娘に花期の近づく温床胡瓜 飯田龍太
地下の花舗温室の白百合路にあふれ 橋本多佳子
外の音断つ温室の中がよし 右城暮石 句集外 昭和四十四年
夜の雪フレームに花覚めつづけ 大野林火 雪華 昭和三十七年
妄想の湧くに任せて温室内 右城暮石 上下
媾曳に適せず温室すぐに去る 右城暮石 句集外 昭和三十六年
寒明くる繊月温室にあふがれぬ 西島麦南 人音
形見ともなく手入れせし温室の蘭 稲畑汀子
早春の霜温室の外トの草 右城暮石 句集外 昭和十三年
星青き夜を温室のメロン熟る 橋閒石 雪
暈をきて温室村の春の月 清崎敏郎
暾あまねし温室を出て寄る藁焚火 飯田蛇笏 山響集
月夜にも引く温室の白カーテン 平畑静塔
杜国らの低声過ぎて温室灯る 上田五千石『琥珀』補遺
枯園や遠目の温室のあをあをと 日野草城
柳萌え温室の花より淡かりき 飯田蛇笏 白嶽
椅子が欲し温室を行き戻りして 右城暮石 虻峠
海いづる日もくれなゐや温室苺 水原秋櫻子 緑雲
海近しサロメは赤き温室の蘭 野見山朱鳥 幻日
温室いでて強東風待てり遊蝶花 水原秋櫻子 殉教
温室とぢて天禮幽に霜冴ゆる 飯田蛇笏 白嶽
温室にながらへて枯蟷螂 鷹羽狩行
温室にビニール張りし苺畑 山口誓子
温室に入る交渉をみんな待つ 右城暮石 句集外 昭和二十四年
温室に写生学生入り浸る 右城暮石 上下
温室に名の佗助の半開き 平畑静塔
温室に咲き佗助のわびしがる 平畑静塔
温室に安楽の名の大しやぼてん 平畑静塔
温室に無料入室の雑役婦 右城暮石 句集外 昭和三十五年
温室に置く事務机事務用品 右城暮石 声と声
温室に見て高温の雲の峯 鷹羽狩行
温室ぬくし女王の如きアマリリス 杉田久女
温室のくもる玻璃越し香具師の動作 右城暮石 声と声
温室のもの運び出す大日覆 後藤夜半 底紅
温室のパパヤ雄花の花盛り 高野素十
温室のメロンに灯す晴夜かな 飯田蛇笏 霊芝
温室の一本通路引き返す 右城暮石 句集外 昭和三十九年
温室の中にひゞかせ釘を打つ 右城暮石 上下
温室の内外暗き夜になる 右城暮石 声と声
温室の内翳らせて低空機 右城暮石 上下
温室の基調としての緑色 後藤比奈夫
温室の廃れに堪へず秋晴へ 山口誓子
温室の廃れ囲みて下萌ゆる 鷹羽狩行
温室の戸を緑のぞくよ深雪晴 大野林火 雪華 昭和三十七年
温室の机上しがなく用ひらる 平畑静塔
温室の水滴水を打つ音す 右城暮石 句集外 昭和四十年
温室の滴り緑したたれり 右城暮石 句集外 昭和四十九年
温室の熱帯樹身を屈め行く 右城暮石 天水
温室の畝に叢生カーネーション 平畑静塔
温室の筏かづらの落花踏む 高野素十
温室の花さかなでに懐中灯 鷹羽狩行
温室の花のごとくに春電車 平井照敏
温室の花天井はガラス張り 平畑静塔
温室の花守ひげそりて顔まどか 平畑静塔
温室の花病室賑やかなるがよし 相馬遷子 山河
温室の花買ひぬ信濃の深雪中 及川貞 夕焼
温室の花食ふことなくば如何によき 相馬遷子 山河
温室の茄子まことに美しき 高野素十
温室の蘭雪景の不二を聳えしむ 加藤秋邨
温室の行き詰りなほ別室あり 右城暮石 上下
温室の門藁胴の蘇鉄立つ 平畑静塔
温室はメロンを作る夏の雨 山口青邨
温室は蘭ばかりやがて雪消えん 橋閒石 和栲
温室へ出入り二日またぎの深雪晴 大野林火 雪華 昭和三十七年
温室べなる水の凍光苣枯るゝ 飯田蛇笏 霊芝
温室を隠れ場所とす高校生 右城暮石 句集外 昭和四十四年
温室を高校生男女足早に 右城暮石 句集外 昭和三十三年
温室内枯蔓枯葉一つなし 右城暮石 句集外 昭和三十五年
温室呆けするほどに入り浸りたし 右城暮石 上下
温室咲きの花荷見せ合ひ見せ合ひ行く 右城暮石 句集外 昭和三十三年
温室咲にゆづりし日向とりもどす 水原秋櫻子 緑雲
温室咲を卓上に人の世に貧富 石塚友二 方寸虚実
温室村晴るれば波の青しぶき 大野林火 飛花集 昭和四十八年
温室村海に日迎へ海に送る 大野林火 雪華 昭和三十四年
温室灯りゐて古年の闇深き 飯田蛇笏 山響集
温室訪ふやゴムの日向をたのしみに 杉田久女
温室訪へばゴムは芽ほどき嫩葉照り 杉田久女
白足袋をはき温室の花に遇ふ 平畑静塔
目なしサボテン温室に伸び放題 津田清子
空見つつ温室の塵身にまとふ 原裕 葦牙
紅粉花の苗育つフレーム春の雪 山口青邨
老犬の目のさめやすく温室の花 鷹羽狩行
色眼鏡にて温室の色を消す 平畑静塔
花よりも温室守に日の刺戟 平畑静塔
花卉温室あをぞら融けて霑へり 大野林火 雪華 昭和三十八年
花温室がはじく海光粉なす蝶 林翔 和紙
花温室に漁具ものめきて寒の内 飯田蛇笏 霊芝
花温室に聖日懶情なるにもあらず 飯田蛇笏 霊芝
花温室の如し机辺に薔薇カトレア 水原秋櫻子 緑雲
花温室の年立つ雨もふりやみぬ 飯田蛇笏 霊芝
花温室の新月くらみ年うつる 飯田蛇笏 春蘭
花温室二時日輪は虧けはじめけり 飯田蛇笏 山響集
草の芽が吹く温室の地べたより 平畑静塔
菜種梅雨トマト温室青みどろ 百合山羽公 寒雁
行春や温室はうつろの遊蝶花 水原秋櫻子 蘆雁
釘を打つ音温室の中にゐて 右城暮石 句集外 昭和四十三年
雪凪ぎし曙温室の花蕾む 橋閒石 雪
静かな富士に温室の蘭花ひらく 飯田龍太

以上

by 575fudemakase | 2017-01-28 04:04 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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