冬の泉 の俳句

冬の泉 の俳句

冬の泉 

あたたかくこゑの響きて冬泉 小島健 木の実
うなづいてから冬泉ひととびに 石寒太 炎環
けぶりつつ蛾の翅泛ぶ冬泉 堀口星眠 営巣期
たえまなき冬の泉の水ゑくぼ 猪瀬幸子
なまよみの甲斐の霊しき冬泉 加倉井秋を
ひとごゑをもつとも怖る冬泉 小菅白藤
わが指紋冬の泉に残しけり 坂本宮尾
ヴィーナスの臍といはむや冬泉 片山由美子 風待月
一鳥のこゑに緊まりし冬泉 つじ加代子
不治なれば為すを成させむ冬泉 平井さち子 鷹日和
中天の日を浸し湧く冬泉 内藤吐天 鳴海抄
乳子泣くや冬の泉の底ゆらぎ 加藤楸邨
冬の泉に映る太陽震えどおし 田川飛旅子 花文字
冬の泉に立ちて四十路のみづみづし 加藤知世子 黄 炎
冬の泉の音に近ずく生きんため 田川飛旅子 花文字
冬の泉の音に近づく生きんため 田川飛旅子
冬の泉鶲映りて羽刷らふ 石田あき子 見舞籠
冬妻(ひよつま)は冬の泉の名や湧ける(冬妻=酒水源泉の名) 中原道夫
冬泉けもののにほひありにけり 加藤三七子
冬泉なま身は香り放つなり 鍵和田釉子
冬泉に一花となりてわれの舞ふ 桂 信子
冬泉のさざ波や海女雑巾さす 加藤知世子 花寂び
冬泉はらりとうつりゆきしもの 加藤三七子
冬泉ひそかに磨く一語あり 川崎慶子
冬泉ひとの言葉を聴いてゐる 石田郷子
冬泉クルスを胸に少女過ぐ 村田白峯
冬泉夕映うつすことながし 柴田白葉女 雨 月
冬泉山の日輪まるまると 茨木和生 遠つ川
冬泉暗しと梯子負ひ歩く 佐藤鬼房 地楡
冬泉毛細根も子らも集ふ 香西照雄 素心
冬泉生きてゐて受く光りかな 村越化石
冬泉砂を忘れて砂躍る 菅原鬨也
冬泉藻のまみどりに湧きやまず 小松世史子
冬泉覗きて老のナルキソス 辻田克巳
切々と冬の泉か脣を吸ふ 中原道夫
切株の渦のとなりの冬泉 青柳志解樹
受話器とる寒泉そこに奏でゐて 木村蕪城 寒泉
吾が影を映す暗さの冬泉 石川文子
墓山へ誰か登りし冬泉 山本洋子
大寺の寒泉の声聞きに来し 有働亨
大束の榊をひたし冬泉 綾部仁喜 樸簡
大理石の隙に噴出て冬泉 毛塚静枝
天馬像基点の距離や冬泉 中戸川朝人 星辰
寂として冬の泉のあたたかし 小池文子
寒泉に一杓を置き一戸あり 木村蕪城 寒泉
寒泉に豆腐浮べて住まひけり 小島百合子
寒泉の底老鱒の死どころ 百合山羽公 寒雁
寒泉の白き一朶や伊賀に入る 橋本鶏二
寒泉の眼に見えて湧く水繊し 橋本鶏二
寒泉や島影に鯉とゞまらず 渡邊水巴 富士
寒泉を南無や南無やと掬びけり 斉藤夏風
山の冬泉の鯉も朦朧と 森 澄雄
廊下の燈寒泉の梅咲きにけり 渡邊水巴 富士
弟子ありて冬の泉の湧くごとし たむらちせい
憑かれ飲む冬の泉は酒に似て 青木重行
手を入れて水の厚しよ冬泉 小川軽舟
手を洗ふ冬の泉に小鳥影 田村一翠
旅人へ苔あをあをと冬泉 加藤耕子
日ざしたるところ湧き出で冬泉 小島健 木の実
日強まり漣押し出す冬の泉 香西照雄 対話
日輪の見えて届かぬ冬泉 右城暮石 上下
暗きもののみを映して冬泉 中嶋秀子
月に澄み日に澄む広野の冬泉 柴田白葉女 雨 月
月光のおとづれを待つ冬泉 館野 豊
木のことば冬の泉に優しかり 脇本星浪
樹の方へ足音消ゆる冬泉 神尾久美子 桐の木
水中に水鮮しき冬泉 正木ゆう子 静かな水
汲みしあと満つるに間あり冬泉 大岳水一路
波郷忌や杜の明るき冬泉 中田樵杖
浄瑠璃のこゑ冬泉に張りのぶる 加藤耕子
湧ける音流るる音の冬泉 深見けん二 日月
漲りて一塵を待つ冬泉 飯島晴子
潺潺と冬泉あり土葬村 小澤實 砧
熊笹を揺らしてゐるは冬泉 山田弘子
生きものの声あげつづけ冬泉 杉 良介
白日忌寒泉韻く如くなり 中島月笠
紐咥へ髪結ひなほす冬泉 岡本眸
繩文の唄のきこゆる冬泉 福田甲子雄
自らに問ふこと多し冬泉 深見けん二 日月
苔青く冬の泉の底うごく 川崎展宏 冬
被爆地や母の音こぼす冬泉 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
鎌倉に夜の足音冬泉 原裕 葦牙
雉子の目のやうな水輪を冬泉 高澤良一 ぱらりとせ
雑兵の如く飯食ふ冬泉 皆川白陀
音につれて水面のゑくぼ冬泉 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
顔寄せて水のゆらぎぬ冬泉 松野苑子
鳥も稀の冬の泉の青水輪 大野林火(1904-84)
鳥深く嘴を沈めぬ冬泉 深見けん二 日月

冬の泉 補遺

つくばひの苔を濡らして寒泉湧く 山口青邨
ひさかたの月下に漁父の羅漢像 佐藤鬼房
三人で囲みて知恵の冬泉 岡本眸
乳子泣くや冬の泉の底ゆらぎ 加藤秋邨
佛心やすずろ湧きゐる寒泉 伊藤白潮
僧形の身に添ふ齢冬泉 能村登四郎
先に在りし子等の去る待ち冬泉 中村草田男
冬の泉に黒猫寄りて長き尾伸ぶ 金子兜太
冬の泉の湧く音立ててありしかな 安住敦
冬の泉冥し遍路の身をさかしま 橋本多佳子
冬の泉日の一炎を置きにけり 石田勝彦 雙杵
冬泉に一花となりてわれの舞ふ 桂信子「草影」以後
冬泉より流寓のこゑすなり 飯田龍太
冬泉妻よばふ声地にこもる 角川源義
冬泉暗しと梯子負ひ歩く 佐藤鬼房
冬泉毛細根も子らも集ふ 香西照雄 素心
外灯の消えず映りし冬泉 右城暮石 句集外 昭和四十年
寒泉に幹々の影ひざまづく 鷹羽狩行
寒泉に花ごしらへの馬酔木あり 山口青邨
寒泉のひびかひ人はしづかにて 山口青邨
寒泉のひびきに市の音遠く 山口青邨
寒泉の底老鱒の死どころ 百合山羽公 寒雁
寒泉の玉を走らせてはひびく 山口青邨
寒泉や一枚のもみぢ沈みゐて 山口青邨
寒泉や定型といふ無尽蔵 藤田湘子 神楽
寒泉や島影に鯉とゞまらず 渡邊水巴 富士
少しづつ夕日の届く冬泉 岸田稚魚
山の冬泉の鯉も朦朧と 森澄雄
山裾の冬の泉に海芋咲く 角川源義
廊下の燈寒泉の梅咲きにけり 渡邊水巴 富士
心底より深空ゆるす冬泉 橋本多佳子
愛滾々冬の泉のごとくあれ 上田五千石『天路』補遺
掬ひたる冬の泉のあたたかく 後藤比奈夫
日強まり漣押し出す冬の泉 香西照雄 対話
日輪の見えて届かぬ冬泉 右城暮石 上下
漲りて一塵を待つ冬泉 飯島晴子
澄み切つて底浮き上がる冬泉 右城暮石 句集外 昭和四十年
猫たちの影次次に冬の泉 金子兜太
猫舐ぶる冬の泉の面輪かな 金子兜太
疑ひを持たず行手の冬泉 廣瀬直人
紐咥へ髪結ひなほす冬泉 岡本眸
終日や寒泉のひびき身ほとりに 山口青邨
膳気山冬の泉と猫湧かす 金子兜太
襲着の佳人に冬の泉鳴る 佐藤鬼房
蹲めば魂すすり泣く冬泉 飯田蛇笏 家郷の霧
遠祖の声して冬の泉かな 有馬朗人 立志
鎌倉に夜の足音冬泉 原裕 葦牙
阿修羅童子冬の泉の守護役に 角川源義
鳥も稀の冬の泉の青水輪 大野林火 青水輪 昭和二十六年
鹿のあと吾が指濡らす冬泉 草間時彦 中年

以上

by 575fudemakase | 2017-01-28 23:02 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
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但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
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