年守る の俳句

年守る の俳句

年守る

例句を挙げる。

こぼれ灯の年守る灯かも木偶館 石原 義輝
つねの灯をつねの机に年守る 新明紫明
はるかなる灯台の灯も年守る 遠藤若狭男
まぼろしの鹿も来哭くか年守る(加藤楸邨氏より句集『まぼろしの鹿』贈らる) 角川源義 『神々の宴』
ブティックの隣の老舗年守る 和田郁子
一日の尊とかりけり年守る 石原すみ子
一杖に命惜しみて年守る(賜はり波郷遺墨・遺愛の杖に) 角川源義 『西行の日』
今年亦夫と二人の年守る 小泉はつゑ
倖か死に果てたるも年守るも 石田波郷
倖せか死果てたるも年守るも 石田波郷
夜に入りてとんと音なき年守る 勝又一透
夫唱とも婦随ともなく年守る 岬雪夫
学問の夢すてきれず年守る 山下しげ人
年守りて火を育てをり子と二人 志摩芳次郎
年守りて黙然とゐぬ榾盛ン 村上鬼城
年守るこころ剣の如く痩せ 三橋鷹女
年守るといふにあらねどいねがたく 奈良鹿郎
年守るとさても瑠璃香えんま香 藤田湘子 てんてん
年守るやこころ剣の如く痩せ 三橋鷹女
年守るやなにか舟来て乗れと云ふ 中島月笠
年守るや乾鮭の太刀鱈の棒 蕪村
年守るや合掌しかと観世音 上村占魚
年守るや心張棒の平頭 宮坂静生 春の鹿
年守るや所詮生涯一書生 渡部抱朴子
年守るや母が寝にたつ燠呉れて 石川桂郎 含羞
年守るや火を焚いて火を敬ひて 小川匠太郎
年守る乾鮭の太刀鱈の棒 蕪村
年守る大ゆけむりと星座かな 穴井湧峰
年守る星のひとつに航海灯 平井さち子 鷹日和
年守る深きよろこびありし年 矢野紫音
年守る錨の十字深く入れ 金箱戈止夫
忌に籠るこゝろゆく年守るこゝろ 田代欣一
手のうちに湯呑つつみて年守る 西山誠
海鼠突きに行く年守りて隠れ耶蘇 小原菁々子
灯の海の沖に新宿年守る 片山由美子 風待月
炬燵の火埋けても熱し年守る 久保田万太郎 流寓抄
禰宜立ちて年守る燭替へにけり 唐津加代子
老二人語らひもなく年守る 岡田早苗
胸のうちぽぽぽぽと年守る火か 川崎展宏 冬
臘梅の香が身に添ひて年守る 三宅一鳴
越の海の海鳴り高き年守る 高橋貞人
針*含み飾窓内年守る 宮武寒々 朱卓
閻王に年守る燭を足しにけり 小西須麻

年守る 補遺

うちあふぐ濡木の空や年送る 松村蒼石 寒鶯抄
まぼろしの鹿も来哭くか年守る 角川源義
よく遊びよく働きし年送る 鈴木真砂女 紫木蓮
オリオンの三星さらば年送る 山口青邨
一杖に命惜しみて年守る 角川源義
世界病む膝に手をおき年送る 山口青邨
妻の死期胸に秘め年送りたり 松崎鉄之介
年守りて黙然とゐぬ榾盛ン 村上鬼城
年守るとさても瑠璃香えんま香 藤田湘子 てんてん
年守るや中天に星はりつかせ 佐藤鬼房
年守るや母が寝にたつ燠呉れて 石川桂郎 含羞
年守る一本の釘抜きしのみ 鷹羽狩行
年守る佛妻にも灯を入れて 森澄雄
年守る夜能面口を開けしまゝ 上田五千石『田園』補遺
年守る竃水甕となりあひ 鷹羽狩行
年送るこころにおもふ母の愛 飯田蛇笏 家郷の霧
年送ることが大事や生佛 森澄雄
年送ると己れ哀れになりにけり 松村蒼石 雪
年送る合唱林檎を片手にもち 古沢太穂 三十代
年送る岳友と聴く山の悲歌 福田蓼汀 秋風挽歌
年送る工事場に水洩るる音 林翔
年送る旅寝の湯婆ほてりけり 渡邊水巴 富士
年送る銀座の裏や鉢の梅 正岡子規 行く年
年送る鵙も一声一語かな 百合山羽公 樂土
志省かんと年送りけり 阿波野青畝
戸を細め年守るとも商ふとも 鷹羽狩行
早寝せり守歳の難に堪へずして 相生垣瓜人 明治草
月清く七星和して年送る 林翔
枯蓼の姿もあらず年送る 岸田稚魚 筍流し
死損とならざりし年送りけり 藤田湘子 神楽
水に映る飛ぶ鴨を見て年送る 山口青邨
浜に火を焚き年送り年迎ふ 鷹羽狩行
白き帆の屋根の上航き年守る 角川源義
眠られでそこはかとなく年守れり 相生垣瓜人 負暄
筆立に鷹の羽立てて年守る 鷹羽狩行
紺つよき大洋に倚り年送る 原裕 葦牙
落葉焚き文殻を焼き年送る 山口青邨
虚子刀自を守りつつ年守りけり 上野泰
豆腐屋の重石の照りや年守る 飯島晴子
野良の鳶燦々と年送りをり 百合山羽公 寒雁
雪の柚子仰ぎゐて年送らむと 鷲谷七菜子 游影
霜柱また年送るこの村に 百合山羽公 故園
麥草逝き母逝きし年送りけり 石田波郷

以上

by 575fudemakase | 2017-02-17 10:47 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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