近松忌 の俳句

近松忌 の俳句

近松忌

例句を挙げる。

いてふ葉の扇づくしや近松忌 木村頼二
けふも亦心中ありて近松忌 高浜虚子
さかり場に鉄骨立てり近松忌 山口誓子
そののちの噂は聞かず近松忌 片山由美子 天弓
その頃の恋は死ぬこと近松忌 前内木耳
そもそもの初めがありて近松忌 岩淵喜代子 硝子の仲間
たたられてあいにくの雨近松忌 高澤良一 燕音
どの花を挿しても足らず近松忌 細見綾子 花寂び
なき母の絵双紙のこる近松忌 外尾倭文子
なりはひの一人異り近松忌 星野立子
らんぎりに昼酒つけて近松忌 角川春樹
わざをぎに更闌けし灯や近松忌 飯田蛇笏 山廬集
世話物は今もすたれず近松忌 稲畑汀子
久々の下り役者や近松忌 中村吉右衛門
人の居る気配にぬくみ近松忌 岩淵喜代子 朝の椅子
人形のさめざめと泣く近松忌 古市絵未
人形焼律儀にあひ肖て近松忌 平井さち子 紅き栞
今の世は恋も自由よ近松忌 高浜朋子
今宵彼の庚申にもや近松忌 増田龍雨 龍雨句集
倉一つ残れる木偶座近松忌 森岡花雷
傀儡にも座設けしたり近松忌 水原秋桜子
傍らにいつもの男近松忌 高澤晶子 純愛
僧四人役者二人や近松忌 山田 静雄
内儀ぶりいつ身につきし近松忌 車谷弘 花野
古唐津の登り窯見て近松忌 坂井建
吊鐘の底闇のぞく近松忌 高井北杜
声使ひ分けて女や近松忌 倉橋羊村
夕月に湯屋開くなり近松忌 石田波郷
夕空にのこるぬくみや近松忌 奥名春江
夜の雨ほのあたたかき近松忌 山本洋子
夢殿の扉を閉めてをり近松忌 角川春樹 夢殿
大阪に来て夕月夜近松忌 大峯あきら
天晴れな再婚したり近松忌 瀧澤伊代次
妻と云ふ女とゐたる近松忌 鈴木五鈴
小説の死が美しや近松忌 小室善弘
心中の花道くらし近松忌 水原秋桜子
振のなきコート鎧へり近松忌 殿村莵絲子 花寂び 以後
文楽の幕間華やぐ近松忌 酒井 武
方丈の炭火艶めく近松忌 藤村たけし
旅にゐて装黒づくめ近松忌 森澄雄
曳売のこゑに振りむく近松忌 角川春樹 夢殿
曽て世の男女の情や近松忌 山口誓子
曾根崎のネオン見て過ぐ近松忌 冨田みのる
月の夜の松風の夜の近松忌 大橋櫻坡子 雨月
枯れきれぬ柳の愁ひ近松忌 鈴木真砂女 夕螢
枯柳に鷺娘立つ近松忌 長谷川かな女 雨 月
殺鼠剤効くやきかぬや近松忌 吉本伊智朗
水のあるところ靄たち近松忌 鷲谷七菜子 花寂び 以後
湯葉の香の二階まできて近松忌 永井龍男
火鉢の画唐子遊べり近松忌 福田蓼汀 山火
烏賊のごと足袋つるされし近松忌 寺井谷子
煩悩の夜はながながと近松忌 中山純子 沙羅
煮えきらぬは男なりけり近松忌 成瀬櫻桃子 素心以後
爪剪つてもらふ甘えや近松忌 鈴木真砂女
相似たる老の着物や近松忌 山本洋子
相対の小便するや近松忌 加藤郁乎 江戸桜
祖母よりの鏡台みがく近松忌 鷲谷七菜子 黄 炎
竹生島昏れてゐたりし近松忌 北見さとる
終焉の寺とし古りて近松忌 山田弘子 螢川
舟二つ見えて日暮るる近松忌 関戸靖子
虚子も書きし心中物や近松忌 星野高士
行燈に頬片かげり近松忌 阿部みどり女 笹鳴
裏店に少女が澄めり近松忌 倉橋羊村
身にしみる昔語りや近松忌 老川敏彦
近松といふ表札や近松忌 星野立子
近松忌かかるところに比翼塚 中村汀女
近松忌しのび泣きもす女とは 鈴木真砂女
近松忌をとこもすなるしのび泣き 板谷芳浄
近松忌ネオンの花が水に咲く 桝井順子
近松忌乳の匂いの夜は満ち 高澤晶子 純愛
近松忌北の新地で迷ひけり 近藤よしこ
近松忌土竜のあげし土乾き 加倉井秋を
近松忌墓にもちひの一重ね 松瀬青々
近松忌契結んでしまひけり 成瀬櫻桃子 素心
近松忌寒きむかしも月夜にて 飯田龍太
近松忌按摩のそこが悲鳴壺 丸山海道
近松忌浪花住ひの江戸役者 吉村洞水
近松忌浪速に決めし旅の宿 冨田みのる
近松忌猫は生傷なめて癒す 中山純子 沙羅
近松忌道行の坂落葉舞ふ 田中英子
近松忌都心の河は澄むことなし 北野民夫
近松忌重い遊女の木偶頭 浜垣和子
道しるべしてある寺の近松忌 中村浜子
鏡台の塗りの剥落近松忌 鈴木真砂女
門川にして激しさよ近松忌 大峯あきら 鳥道
阿波に生れ浪花に育ち近松忌 福田蓼汀 秋風挽歌
降りそめし浮世の雪や近松忌 茂野 六花
雪山の夜も聳えをり近松忌 森澄雄
鳰どりも鴎もこゑの近松忌 森澄雄 空艪
鴈治郎亡き浪花津や近松忌 徳永山冬子

近松忌 補遺

こちら向く灯の顔や近松忌 藤田湘子
さかりばに鉄骨立てり近松忌 山口誓子
どの花を挿しても足らず近松忌 細見綾子 桃は八重
みちのくに奥浄瑠璃や近松忌 山口青邨
わが家にをみなごゑあり近松忌 森澄雄
わざをぎに更闌けし灯や近松忌 飯田蛇笏 山廬集
人肌の匂ふ日暮れや近松忌 中村苑子
午すぎの鶏鳴くや近松忌 岸田稚魚 負け犬
夕月に湯屋開くなり近松忌 石田波郷
夕月のやや色に出し近松忌 森澄雄
大近松まつる香煙こもりけり 水原秋櫻子 餘生
大阪に中座のこるや近松忌 水原秋櫻子 餘生
太地喜和子あらずなりたる近松忌 上田五千石『天路』補遺
座興句にあはれ虹出て近松忌 上田五千石『琥珀』補遺
心中より殺しの平成近松忌 森澄雄
旅にゐて装黒づくめ近松忌 森澄雄
曽て世の男女の情や近松忌 山口誓子
枯れきれぬ柳の愁ひ近松忌 鈴木真砂女 夕螢
梅玉も逝きけるあとの近松忌 水原秋櫻子 晩華
水のあるところ靄たち近松忌 鷲谷七菜子 游影
浅酌の四五子のこるや近松忌 水原秋櫻子 餘生
火鉢の画唐子遊べり近松忌 福田蓼汀 山火
瞽女語る牛若東下り近松忌 山口青邨
祖母よりの鏡台みがく近松忌 鷲谷七菜子 黄炎
絵すがたは誰が筆ならむ近松忌 水原秋櫻子 餘生
美女の深情のありて近松忌 鷹羽狩行
老いは色恋の湯ざめや近松忌 森澄雄
老ふたり鯛焼食べて近松忌 森澄雄
肥船をネオン粧ふ近松忌 秋元不死男
藪柑子龍の玉あり近松忌 森澄雄
見に出でし落葉月夜や近松忌 森澄雄
近松といふ表札や近松忌 星野立子
近松忌しのび泣きもす女とは 鈴木真砂女 居待月
近松忌大阪にあり鳩と睦み 大野林火 方円集 昭和五十年
近松忌寒きむかしも月夜にて 飯田龍太
近松忌思ひもよらぬ町に住み 中村汀女
近松忌橋を渡つて来たりけり 永田耕衣
近松忌母を母上母者人 森澄雄
近松忌白女穂草の彼方より 飯田龍太
鏡台の塗りの剥落近松忌 鈴木真砂女 都鳥
鐘の声稀にきく世や近松忌 水原秋櫻子 餘生
阿波に生れ浪花に育ち近松忌 福田蓼汀 秋風挽歌
鳰どりも鴎もこゑの近松忌 森澄雄

以上

by 575fudemakase | 2017-02-17 12:57 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

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単語 575筆まか勢
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表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

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