人日 の俳句

人日 の俳句

人日

きら~と人日にあり露西亜菓子 長谷川かな女 雨 月
一誌負ふ人日水のごとく暮れ 中尾杏子
人ごみにをり人日は昨日なり 勝又民樹
人の日と思へばをしき曇りかな 梅室
人の日に喧嘩の声の聞ゆるぞ 尾崎紅葉
人の日に帝のことぞ思はるる 後藤比奈夫
人の日の人にも逢はで暮れにけり 角川照子
人の日の古き事する伏家かな 蕉雨
人の日の墓に備への竹箒 熊田侠邨
人の日の鰈は空に透きにけり 加藤三七子
人の日や読みつぐグリム物語 前田普羅
人の日を振り向けばなし影形 鈴木六林男
人形の浮く人日の舟溜 松原雅子
人日にして陣痛をみな待機 赤松[けい]子 白毫
人日に拘わりのなき朝餉なり 鈴木句秋
人日に殺生の糸垂れており 西野昌男
人日のあかるすぎたる汀かな 西村純吉
人日のこころ放てば山ありぬ 長谷川双魚 『ひとつとや』
人日のすとんと昏れて了ひけり 杉元零
人日のちらちら雪の影を地に 阿部みどり女
人日のはつしはつしと琴高音 河野多希女 月沙漠
人日のはやも木の棘魚の棘 竹部千代
人日のはや灯りし駐在所 富沢政子
人日のひと日海鳴り身に育つ 秋山素子
人日のポケットベルの鳴りにけり 北見さとる
人日の下着ましろな湖漁師 茨木和生 野迫川
人日の人影さして竹そよぐ 菅裸馬
人日の佳き日ざし踏み池めぐる 井手由紀江
人日の分校教師茶わん酒 佐藤古城
人日の厨に暗き独言 角川源義
人日の厨に暗く独言 角川源義
人日の地べたに九官鳥笑ふ 熊谷愛子
人日の声を聞きたく把る電話 斎藤道子
人日の夕凍み頃をふらり行く 佐藤鬼房
人日の夕日のなかを雨が降る 内田美紗
人日の夕日の中を雨が降る 内田美紗 誕生日
人日の夜の服寝敷く教師たり 淵脇 護
人日の夫に私室を訪はれをり 岩淵喜代子 朝の椅子
人日の女ばかりの集りに 星野立子
人日の女男と起きにけり 後藤夜半 翠黛
人日の子と会ふや道延々たり 成田千空 地霊
人日の客をもてなす炭の色 山田弘子 こぶし坂
人日の家を出てゆくごみ袋 森田智子
人日の富士晴れ行くや船飾 大谷句佛 我は我
人日の寝坊日雇落葉かく 岩田昌寿 地の塩
人日の少し重たきたなごころ 加藤耕子
人日の影をゆるりと飛行船 坂井二輪
人日の戸に昭和果つ雨の音 加藤 耕子
人日の手の平に汲む神の水 川島維春
人日の掌にきらきらと蒔絵粉 本谷久邇彦
人日の日もて終りし昭和かな 稲畑汀子
人日の日を分け合ひし烏骨鶏 天野きく江
人日の明日より仏語教師なり 平井照敏 天上大風
人日の暮れて眼鏡を折り畳む 岩城久治
人日の朝食の湯気を藁盒子 尾亀清四郎
人日の椀に玉子の黄味一つ 野澤節子
人日の椀に玉子の黄身一つ 野澤節子 『駿河蘭』
人日の歩道橋より見おおせり 五島高資
人日の母のおもかげかげろへり 石原舟月
人日の水打つてより小商ひ 清水基吉
人日の水輪湖心に漁夫ひとり 猿渡道子
人日の沈痾宿痾を踏み臺に 中原道夫
人日の海を出たがる波頭 東野鷹志
人日の海蒼々と磯料理 藤田枕流
人日の灯ともしてすぐ夕ごころ 神尾久美子
人日の灯の明るくて奈良漬屋 吉田成子
人日の田ともしてすぐ夕ごころ 神尾久美子
人日の田に出て遠し松並木 黒木久枝
人日の真夜中に足洗いけり 五島高資
人日の空のさみしき葛西橋 増成栗人
人日の空のぼりつめ観覧車 星野恒彦
人日の粥さみどりに噴きこぼれ 田中俊尾
人日の粥を福煮と伊賀をんな 北村保
人日の納屋にしばらく用事あり 山本洋子
人日の耳掻きの塗り剥げてゐる 高澤良一 石鏡
人日の肝胆沈む枕かな 宇多喜代子 象
人日の芋の煮えゐて誰もゐず 小島千架子
人日の葱雑炊となりにけり 田中玲子
人日の藪に声なき墓どころ 服部嵐翠
人日の言葉を水に流しやる 佐藤鬼房
人日の谷より上がるうすけむり 中道昭子
人日の赤き実こぼす床の花 櫨木優子
人日の足冷え拾ふ叔母の骨 詫摩まつ子 『卒寿』
人日の過ぎゆくさまを二階より 天野蘇鉄
人日の野辺に昭和の終る雨 落合水尾
人日の金の乏しき膝抱いて 清水基吉 寒蕭々
人日の雨の濡らしてゆく半旗 山田弘子 こぶし坂
人日の雨ややのこる舞子浜 大峯あきら 鳥道
人日の雨青年をおびやかす 原裕 青垣
人日の雪山ちかき父母の墓 石原舟月 山鵲
人日の雪山近き父母の墓 石原舟月
人日の雲あふれくる竹どころ 友岡子郷
人日の雲の遊べる桐林 石川辛夷
人日の雲層々と昭和果つ 中村明子
人日の青木の葉照り恃みをり 舘岡沙緻
人日の風鳴りとほす磯畑 大嶽青児
人日の鴨居支ひの身丈かな 能村研三 鷹の木 以後
人日やいと不味げなる池の鯉 山本紫黄
人日やうしろにばかり山の音 細川加賀 『傷痕』
人日やしづかにどもりわれ老いし 片桐千東
人日やすでに火入れの登窯 加吉宗也
人日やにぎたまもまた臓のうち 野澤節子 『駿河蘭』
人日やはや文机のうす埃 猪狩銀龍
人日やふところの手が腹を掻く 鈴木鷹夫 春の門
人日やみどり児にまた智恵一つ 藤陵紫泡
人日やゲームを降りる勇気欲し 朱間繭生 銀化
人日や上履ゑんじいろに替へ 南典二
人日や五寸釘では間に合わず 相原左義長
人日や人の香ほのとわれを過ぐ 原コウ子
人日や人湧く寺の力餅 安部登女
人日や何を尽さば妻癒えむ 神原栄二
人日や十顆の胡桃減りもせず 佐藤鬼房
人日や古き映画に原節子 木内満子
人日や夕日の彫りし雑木山 加藤三七子
人日や寝酒にまとふ風邪の神 角川源義
人日や山のいかるが庭へ来て 中山泉
人日や島に十戸の寂もどる 林原和枝
人日や帯織る町の藍にほひ 瓜生和子
人日や常のごとくにもの仕入れ 鈴木真砂女 夕螢
人日や幸福論は棚に置く 小林円
人日や廊下の艶に日のあそび 今野福子
人日や打揃ひ来し女客 岸風三樓
人日や抱き寄せて梳く母の髪 宮本みさ子
人日や掌篇ほどの恋もして 鈴木栄子
人日や日暮れて鯛のすまし汁 秋篠光広
人日や早なりはひのおのがじし 高橋淡路女 梶の葉
人日や昭和を楯のわれも老ゆ 江ほむら
人日や木堂いづる汗けぶり 一茶
人日や江戸をとどむる百花園 針谷圭一
人日や江戸千代紙の紅づくし 木内彰志
人日や河童の皿に灯がともり 小林一子
人日や海鵜は高き杭を得て 玉木郁子
人日や淡き人影こちらむく 秋元清澄
人日や温もり残る椅子に掛く 徳丸峻二
人日や灰汁のしぶとき豆を煮て 永野ヤヨイ
人日や獣舎に隣る飼育室 井上康明
人日や畦いく曲りして戻る 飴山實
人日や白磁の壷と月桂樹 滝浪 武
人日や端の焦げたる火伏札 関戸靖子
人日や粥に小匙の塩加減 伊藤白雲
人日や綿菓子立たせ出来あがる 飯塚ゑ子
人日や老婆の足音糸のごとし 神山冬崖
人日や耳のうしろの風の音 川上弘子
人日や聞き違へたり死と詩のこと 西村葉子
人日や読みつぐグリム物語 前田普羅 新訂普羅句集
人日や身の上相談ラジオより 塩川祐子
人日や都はなれて宇治木幡 太谷句仏
人日や金の乏しき膝抱いて 清水基吉
人日や長子に頒つ居を得たり 角川源義
人日や雀一羽の枝のたわみ 大澤保子
人日や髪を染むるに鍵かけて 吉田つよし
人日や鴉が笑ふやうに鳴き 式地須磨
人日や鶏豚狗*てい野にあそび 林翔
人日を猫の足跡大股に 伊藤 梢
人日を窯出しの日と定めけり 加藤三七子
何もなく人日の手の置きどころ 栗林千津
何をもて人日の客もてなさん 高浜虚子(小諸に在り)
円山や人日の人ちらほらと 池尾ながし
庭のもの焚き人日の暮れにけり 大木さつき
晴朗の人日暮れて友は亡き 下村ひろし 西陲集
耳さとくゐて人日の雑木山 菅原鬨也
蘭めでて人日の客みなをみな 小松崎爽青
被爆址に人日の客情脆し 下村ひろし 西陲集
賀状机辺に散つて人日たよりなし 石原八束
雁がねに人の日過ぎぬ菜に通へ 五明

人日 補遺

うごきそめし影に朝靄七日粥 桂信子 花影
すゞしろや春も七日を松の露 田川鳳朗
なゝくさやさてはことしも七日立 諷竹
ふれみぞれ柊の花の七日市 其角
ややうすくやや熱くして七日粥 鷹羽狩行
一月五日七日と過ぎ弟らと麦畑の緑 中川一碧樓
七日なり鵯も頻に囃しをり 相生垣瓜人 明治草
七日病みなぬかのみどりやや重し 岡本眸
七種や七日居りし鶴の跡 松岡青蘿
七草のすずしろばかり七日粥 右城暮石 虻峠
三ッ栗に中の七日をおもふ夜ぞ 加藤曉台
人の日といふ家の中忘れをり 岡井省二 前後
人の日と云ふなり荒き風吹けり 相生垣瓜人 負暄
人の日と思へばをしき曇哉 桜井梅室
人の日に帝のことぞ思はるる 後藤比奈夫
人の日の枯枝にのるひかりかな 飯島晴子
人の日や小松菜うりも野の姿 寥松
人の日や読みつぐグリム物語 前田普羅 普羅句集
人日のわが身占ふこともなし 山口青邨
人日の一触に咲く燐寸の火 鷹羽狩行
人日の厨に暗く独言 角川源義
人日の塞神目ひらく捨達磨 角川源義
人日の夕凍み頃をふらり行く 佐藤鬼房
人日の女男と起きにけり 後藤夜半 翠黛
人日の寒気ずしりといさぎよし 佐藤鬼房
人日の日の蕩々と庵の空 富安風生
人日の日もて終りし昭和かな 稲畑汀子
人日の日雀がとほる辛夷の木 岡井省二 鹿野
人日の明日より仏語教師なり 平井照敏 天上大風
人日の母を見舞へば泣くばかり 佐藤鬼房
人日の汀あかりの白綸子 岡井省二 大日
人日の田子の素袍や嘉儀をいふ 飯田蛇笏 心像
人日の遊動円木一押しす 飯島晴子
人日の鍋に火の舌這はすなり 上田五千石 琥珀
人日の雨に濡るるといふことも 稲畑汀子
人日の雨青年をおびやかす 原裕 青垣
人日も過ぎし思ひの葱きざむ 能村登四郎
人日やいまさら師恩見えかくれ 能村登四郎
人日やはかるに足らぬ米を研ぎ 鈴木真砂女 居待月
人日やひと駅のつて酢を買ひに 飴山實 句集外
人日やレタスの翅を食べ余し 上田五千石 琥珀
人日や三輪に古りたる道祖神 星野麥丘人
人日や十顆の胡桃減りもせず 佐藤鬼房
人日や坂下りて用ひとつ足し 鷹羽狩行
人日や寝酒にまとふ風邪の神 角川源義
人日や常のごとくにもの仕入れ 鈴木真砂女 夕螢
人日や牛にもならずながらへて 山口青邨
人日や長子に頒つ居を得たり 角川源義
人日を出でて夢二の版画買ふ 松崎鉄之介
六日八日中に七日のなづなかな 鬼貫
厭ふにあらず人日こもるばかりかな 星野麥丘人
商売に本腰入るる七日かな 鈴木真砂女 夕螢
子ら来ねば餅も減らずよ七日粥 安住敦
小畑にくさぐさ摘まん七日粥 飴山實 句集外
息白く七日の家長家を出づ 石田波郷
成人の案内真理に七日粥 角川源義
昼酒も七日校正始めにて 星野麥丘人
松七日喪中を楯の旅に過ぐ 伊藤白潮
松七日思ひうするるごとく過ぐ 上田五千石『天路』補遺
梅さげて來る禮者や七日過 正岡子規 礼者
橋の歩に出るや七日の朝鴉 蘆本
母のある睦月七日の寒かな 松窓乙二
永かりし昭和は人日にて結ぶ 阿波野青畝
火を焚いて七日の榧の木のほとり 岡井省二 鹿野
炬燵居のふた草あらぬ七日粥 角川源義
炭なりて眠れる竃の七日かな 石川桂郎 高蘆
町川の七日の瀞のかいつぶり 上田五千石 天路
磯節の磯人日の日を享けて 飯島晴子
祝ふけふ七日の月の児びたひ 浪化
粥腹に七日の朝日たのめなし 上田五千石『琥珀』補遺
腓返りす人日ののつけから 能村登四郎
膝立ててさて人日の青畳 鷹羽狩行
若餅や薺の七日過ぎて後 正岡子規 若餅
草の香をまづかしこみて七日粥 上田五千石『琥珀』補遺
蓬莱のかち栗かぢる七日哉 正岡子規 蓬莱
薄らがぬ喉の痛みや七日粥 佐藤鬼房
豆腐屋の来る隔日の七日かな 石川桂郎 高蘆
身のうちの人日はやも翳り来て 能村登四郎
遠き音風音となり七日粥 橋閒石 朱明
酒断つて七日の床をぬけいだす 石川桂郎 四温
雑文に追はれ過しぬ松七日 石塚友二 玉縄以後
額にさす須臾の朝日や七日粥 佐藤鬼房

以上

by 575fudemakase | 2017-03-16 08:20 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
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その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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