松納 の俳句

松納 の俳句

松納

例句を挙げる。

またもとの仕事の鬼や松納 山本蓬郎
みちのくの雪なき年の松納 鈴木喜久
みやしろの燃ゆる松明札納め 渡辺 寿栄子
むさしのの雪積む松を納めけり 渡辺恭子
われとわがこゝろに松を納めけり 久保田万太郎 草の丈
七つ星逆立つ路地や松納 佐野青陽人 天の川
休漁の海女小屋を抜け松納め 岩田和子
停年を妻言へり松納めつつ 草間時彦
働かぬ腕の重さや松納 白岩てい子
夕月の光を加ふ松納 深見けん二
多摩の夕日のどこへ納める松ならむ 加倉井秋を
妻産気づきて俄かの松納 井上 史葉
子の受験へいく日残らむ松納め 塩谷はつ枝
子供らの縄打ち遊ぶ松納め 西村和子
学僕の松を納むる暮雪かな 矢野奇遇
富士遠くなりし日向や松納め 佐野青陽人
山頂に神の灯蒼く松納 三千女
川べりの小田に重ねぬ納め松 設楽牧童
掃き寄せてよごれし雪や松納め 名和三幹竹
文藝の小なるを思ふ松納 田中裕明
旅帰りひと日遅れて松納め 下村ひろし
日の暮のとろりと伸びし松納 福田甲子雄
日白うして鳰啼くや松納 渡辺水巴 白日
昭和の世ひた惜しみ松納めけり 中本 柑風
月に掃く門の芥や松納め 婉外
月代や納めし松を土のうへ 春草
月白うして鳰啼くや松納 渡辺水巴
月雪や松を納むる六日の夜 麦南
村中の納め松曳く修羅神輿 荏原京子
松納さびしきことの初めかな 林 翔
松納してまたもとの古き町 中火臣
松納ふらりと四谷見附橋 古舘曹人
松納みぢかき旅の荷を解きぬ 田中裕明
松納めし日向あり足袋下しにけり 中島月笠 月笠句集
松納めたる家々をつゝむ靄 久保田万太郎 流寓抄
松納めて桜並木は月夜なり 渡辺桂子
松納めの今日までを凪つゞきけり 句仏
松納めはぐれ鴎の田に来たり 中拓夫
松納めわが家小さく見返へりぬ 吉田鴻司
松納め元のいぶせき戸口かな 高橋淡路女 梶の葉
松納め嶺明るくて雪降れり 中拓夫
松納め道の家々人影す 白葉女
松納め里は寝雪となりにけり 竹の門
松納傾き古りし長屋門 吉野左衛門
松納夕べの山に星ひとつ 嶺治雄
松納月まだわかきひかりかな 川口益広
松納池の向うを人通る 上田 操
松納竹は乾きて葉をこぼす 石川桂郎 四温
松納表札古りてしまひけり 七田谷まりうす
松納軒先に潮鳴ってをり 中澤康人
松過ぎの波を納めて安芸の国 角川照子
柴門に結びし松を納めけり 富安風生
格子ぬちほのと灯れり松納 久保田万太郎 流寓抄以後
梅柳松は納めて束ねけり 伊藤観魚
橙を机にとつて松納 山口青邨
此町や後れ先だつ松納め 虚子
永かりし昭和の松を納めけり 綾部仁喜 樸簡
泊らむと出でしが戻る松納 長屋せい子
浦の戸の波白き日や松納 廣江八重櫻
浪音の部屋にとどけり松納 洞 久子
爪切って何をせむとや松納め 樋口津ぐ
磯みちや納めこぼれの松の屑 石田勝彦 秋興
穢土浄土風の撓みに松納む 角川源義
而して稿を起さん松納 小原菁々子
肌色の雲つぎつぎに松納 広瀬直人
船の松泡だつ海へ納めけり 北浪
船の松納めて思ひ沖にあり 東田ただし
草履はいて薄雪ふみぬ松納め 梨葉
表札の一字のゆがみ松納 宇多喜代子
銀座名和美容室松納めけり 黒田杏子 花下草上
鎌倉の雪かゝる松納めけり 久保田万太郎
餅入れて粥を煮る日や松納 碧梧桐
松取つて風音変る夜となりぬ 岡野スミ子
松取らぬ一艘もあり舟溜り 中村明子
松取りし門を一たび出てタベ 皆吉爽雨
松取りて佗しき心立ちて見る 青峰集 島田青峰
松取りて春まだ浅き大路かな 綺石
松取れて夕風遊ぶところなし 角川照子
松取れて魚焼く素き夕ベあり 中村明子
大津繪に散財始め松とれて 高澤良一 燕音
朝からの雀のこゑや松とれて 高澤良一 さざなみやっこ
松とりしあとをそさうに掃きにけり 高橋淡路女 梶の葉
松とりし船荒海に航行す 舟月
松とりてまた一年を暮らすかな 龍岡晋
松とりて世ごころ楽し小正月 几董
松とりて二日になりしやなぎかな 大江丸
松とりて常の出入りとなりにけり 青峰集 島田青峰
松とりて常の朝日となりにけり 不角
松とれし一つ地球にいくさあり 都筑智子
松とれし下田や遺る海鼠壁 貞弘 衛
松とれし公民館に本返す 稗田 富貴子
松とれし心ゆとりや雪が降る 臼田亜浪 旅人
松とれし町の雨来て初句会 杉田久女
松とれし門の椿に花ありぬ 林原耒井 蜩
松とれてゆるき刻あり没日あり 金田咲子 全身 以後
松とれて俄に雪の山家かな 東洋城
松とれて太田胃散もなべて暇 高澤良一 素抱
松とれて夫と向きあふ灯をともす 長野多禰子
松とれて妻の座ぬくし渋茶の香 豊島登風
松とれて小穴二つや門の前 肋骨
松とれて後の睦月のかけ足に 草村素子
松とれて心の内に頭上ぐ虫 高澤良一 燕音
松とれて日ぐれ夜ふけとピアノ弾く 及川貞 夕焼
松とれて日はさんさんと高梢に 高澤良一 随笑
松とれて湯町に戻る川の音 高澤良一 寒暑
松とれて費えのうちの芋大根 石橋秀野
松とれて鉄門鉄に戻りけり 大西一冬
松とれて雪降りて常の日となりぬ 及川貞 夕焼
薪割る音また響く松とれて 高浜虚子
門ゆくも心安けれ松とれて 高橋淡路女 梶の葉

松納 補遺

住吉は松とりまいて踊かな 政岡子規 踊
停年を妻言へり松納めつつ 草間時彦 中年
夕月の光を加ふ松納 深見けん二
夕立や松とりまいて五六人 政岡子規 夕立
大嶺より雲水きたる松納 飯田蛇笏 山響集
手に頬に鋭き葉の触れて松納め 鷹羽狩行
日白うして鳰啼くや松納 渡邊水巴 白日
松とりて常の旭となりにけり 立羽不角
松とりて朔日ごろの松の月 加藤曉台
松とれし心ゆとりや雪が降る 臼田亜浪 旅人 抄
松とれし町の雨来て初句会 杉田久女
松とれてながく怠けし頭を叩く 能村登四郎
松とれて山鳩来り庭歩く 山口青邨
松とれて日ぐれ夜ふけとピアノ弾く 及川貞 夕焼
松とれて費えのうちの芋大根 石橋秀野
松とれて雪降りて常の日となりぬ 及川貞 夕焼
松取りて柴門常にもどしけり 安住敦
松取るや門なきくらし久しうし 上田五千石『天路』補遺
松納さびしきことの初めかな 林翔
松納む月明かかりし一夜明け 中村汀女
松納めして息災の勝手口 飯田龍太
松納めともなれば前の山々 中川一碧樓
松納め身みづからをつつしみて 山口青邨
松納竹は乾きて葉をこぼす 石川桂郎 四温
橙を机に取つて松納め 山口青邨
穢土浄土風の撓みに松納む 角川源義

以上

by 575fudemakase | 2017-03-17 06:49 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

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単語 575筆まか勢
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表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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