弓始 の俳句

弓始 の俳句

弓始

例句を挙げる。

いづかたも敵と思はず弓始 赤尾兜子
うら若き娘も打ちまじり弓始 広沢紀念子
こころいま天山にあり弓始 石嶌岳
ととのふる息こそ聞え弓始 大橋宵火
まづ的に慇懃の礼弓始 塩川星嵐
もどかしき衣冠の起居弓始 藤井 亘
乙女子の手力見よと弓始 土山紫牛
乱好む人誰々ぞ弓始 高浜虚子
争はぬことはよろしや弓始 高浜虚子
会心の一矢とならず弓始 小林呼溪
吐く息のしづかにのぼる弓始 小島健 木の実
地を擦る孔雀の羽や弓始 中島ふき
塵ひとつなき道場や弓始 中村吉之丞
大釜に白湯たぎらせて弓始 西川雅文
天清浄地清浄や弓始 河東碧梧桐
山里の学童八人弓始 奥村梅村
弓始たすき真白くをみななる 吉田速水
弓始まづ長老の綾だすき 甲斐すず江
弓始め射ぬきて的を揺がしたり 山口誓子
弓始め射手の少女の白袴 高橋悦男
弓始め禄百石の指南番 北村雪山
弓始め雪の大阿蘇真向に 吉武月二郎句集
弓始や天に向つて第一矢 吉田冬葉
弓始一切松林中のこと 加倉井秋を
弓始命中ゆゑの音くもる 能村研三 鷹の木
弓始大いに弓弦うならせん 長谷川櫂 虚空
弓始大阪人のわが師かな 原月舟
弓始弓の形の国なれば 藤田湘子 てんてん
弓始我が朱の弓のはれがまし 川原田薄公英
弓始真の祈りは口外せず 北野民夫
弓始矢羽根白きを一の矢に 塩田たつを
弓始身よりも長き弓持ちて 山口波津女
弓構へに入ると雪映え弓始 皆吉爽雨 泉声
弓鳴りを天に放ちて弓始 角川春樹
当り矢に幣の上りし弓始 大野 林窓
打ちいだす弓矢始の太鼓かな 野村泊月
控には林なす弓弓始 村上冬燕
松風の降らせる塵や弓始 上杉緑鋒
渚辺や蜑も見てをる弓始 水原秋桜子
玄海へ放つ禊矢弓始 梅津皓童
甲矢外れ乙矢あたりし弓始 松沢 みさ女
白足袋の位置の磐石弓始 岩田千恵
的それて幣を落せし弓始め 檜 紀代
的を射て直立まもる弓始 能村研三
的中の二矢に一礼弓始 林昌華
的中の矢が震へをり弓始 新田祐久
的遠く雪降りかくす弓始 大橋宵火
真つ新な的に日当り弓始め 檜紀代
真星や千代ははづさぬ弓始め 調玉 選集「板東太郎」
矢のふるへ見えて発しぬ弓始 吉岡恵信
矢渡しを*ゆがけに享くる弓始 内山泉子
矢面に立つ人はなし弓始 桂信子
確と立つ欅の幹や弓始め 石田波郷
祖母の縫ひたまひし袴弓始 井阪月子
禰宜の矢のおほらかに逸れ弓始 平松措大
粥捧げ山鳥捧げ弓始 前山久子
緋袴と紫袴弓始 塩川雄三
老の腰すつくとのびぬ弓始 木村四海
鏑矢を矢筒に飾る弓始 岩谷山梔子
長身のひかへの射手や弓始 山口青邨
雪散らし野鳩翔け出づ弓始 柄沢ひさを
青年に青年の肱弓始 大島雄作
音一つふたたび一つ弓始 増成栗人
顔に弦の影あり弓始 谷水百合子
風花に的の遠のき弓始 内田一郎
鯛の絵を的に漁港の弓始 藤田かよ子
鳴く鳶の高みにありて弓始 田中岡衛
しづかなる射初の音のしてをりし 富安風生
われらまた射初見るなる息を断つ 皆吉爽雨 泉声
初弓のまなざし澄みてすずろなる 美川れい
初弓の振袖しぼる白だすき 岸川素粒子
初弓の申し分なき絃の張り 片山那智児
初弓の矢来は昔ほど結はず 平井備南子
初弓や千年杉の雫して 大竹淑子
初弓や遠く射かけてあやまたず 飯田蛇笏 山廬集
射初また谺はじめの松の幹 中戸川朝人 星辰
射初めせし残身をなほ崩さざる 皆吉爽雨 泉声
打ちいだす弓矢始の太鼓かな 野村泊月
矍鑠の父初弓の矢を放つ 加賀さとし

弓始 補遺

いづかたも敵と思はず弓始 赤尾兜子 玄玄
ずたずたになりたき的や弓始 後藤比奈夫
ひかへたる稚児も凛々しや弓始 山口青邨
ふじのねの矢先に霞む弓始 正岡子規 弓始
まじろがぬ二つの鋭目ぞ弓始 阿波野青畝
やせ腕や三千石の弓始 正岡子規 弓始
やつこ茶屋春の勢や弓初 許六
一の矢は不二へそれけりゆみはしめ 正岡子規 弓始
一の矢は富士を目かけて年始 正岡子規 弓始
初弓や遠く射かけてあやまたず 飯田蛇笏 山廬集
初弓を解きし紫床にあり 石田勝彦 百千
君が代や鳥驚かぬ弓はじめ 正岡子規 弓始
壮年の亡父をおもふ弓始 百合山羽公 樂土
女らの白はまぶしや弓始 星野麥丘人 2001年
射初式終りさびしくなりにけり 山口青邨
山祇へ田みちづたひや弓はじめ 飯田蛇笏 春蘭
弓はじめ大山は雲かかる 飯田蛇笏 山響集
弓はじめ大山祇は雲かかる 飯田蛇笏 春蘭
弓始めすべて中らず拾ひに行く 山口誓子
弓始め射ぬきて的を揺がしたり 山口誓子
弓始其夜は鬼を退治けり 正岡子規 弓始
弓始弓の形の国なれば 藤田湘子 てんてん
心を射るものなく終る弓始 山口青邨
打ちまはす幕に眼のあり弓始 正岡子規 弓始
捌く弓とぶ矢光りて弓始め 山口誓子
採点記帳筆おもむろに弓始 山口青邨
日と的と円かにまぶし正岡子規 弓始
梅ぬくし養君の弓はじめ 飯田蛇笏 山廬集
的は太陽を懸け一矢一矢弓始なり 荻原井泉水
矢面に立つ人はなし弓始 桂信子 花影
若殿の片肌ぬきや弓はじめ 正岡子規 弓始
袴にて女凛々しき弓始 森澄雄
誰ともなく外から感ず弓始め 土芳
長身のひかへの射手や弓始 山口青邨
雑巾を干して帰るや弓始 波多野爽波
颯々の音を待ちをり弓始 藤田湘子

以上

by 575fudemakase | 2017-03-18 02:25 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
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▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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