笑初 の俳句

笑初 の俳句

笑初

例句を挙げる。

おほどかに且朗かに初笑 高浜虚子
かしこまる父子おかしさに初笑ひ 木村ふで
こみ上げて来る幸せの初笑 稲畑汀子
その頬にしづかにたたへ初笑 富安風生
ちゝはゝの顔を覚えて初笑ひ 永松 西瓜
みづからに聞かす声あげ初笑 塚本 久子
みどり児の声とはならず笑初 稲畑汀子
一盞をうなづき干して初笑 杉本零
傍らに人無き如く初笑 高浜虚子
初泣きの嬰児そのまゝ初笑ひ 大久保九山人
初笑して口下手をまぎらはす 水野 柿葉
初笑たしなめつゝも祖母笑ふ 星野立子
初笑ひゆゑの涙と思はれず 鷹羽狩行(1930-)
初笑ひ止まねば泣けるごときあり 井沢正江 以後
初笑ひ玩具の犬に描きし髯 沢木欣一 塩田
初笑ひ笑つて死ねと今謂はず 小出秋光
初笑ふことの何かと発行所 長谷川かな女 雨 月
初笑ゆぜん神社の高みより 上田五千石
初笑初泣孫が家の芯 下村ひろし 西陲集
初笑妻閉ぢこめて来し一人 香西照雄 対話
初笑山が倒立してゐたる 土見敬志郎
初笑森閑として起りけり 松根東洋城
初笑深く蔵してほのかなる 高浜虚子
初笑顔男のつぎの男かな 中井洋子
口あけて腹の底まで初笑 高浜虚子
咽喉仏見せたる吾子の初笑ひ 上野泰 春潮
四代を生き来て母の初笑ひ 平田マサ子
天上に師の顔笑ふ初笑ひ 小出秋光
太郎冠者釣りしはおかめ初笑 福井まつえ
子に和して終に哀しき初笑ひ 小坂順子
家中の顔を見分けて初笑 影島智子
密談の幼らにして初笑ひ 前田典子
山の子が荷台にあふれ初笑 田島和生
手術せし腹にひびきぬ初笑 浅井 八郎
日当りに南天の実の笑初 高澤良一 さざなみやっこ
時々は方言の出て初笑ひ 八巻絹子
横浜の陳さん李さん初笑ひ 角川春樹
水平線より太陽の初笑ひ 吉原文音
水飲んで収む泪や初笑ひ 伊藤浩子
江の島の浜見てきたり初笑ひ 辻桃子
泪すこしためたる父の笑初め(老父九十二歳となる) 石原八束 『白夜の旅人』
浮雲に尾*てい骨あり初笑ひ 田中哲也
病人と思はれぬほど初笑 中田みづほ
百日の孫が主役の初笑ひ 竹吉章太
突風へ雀の仕草笑初 後見九朗
笑ふ嬰を囲み一家の初笑 塩川祐子
笑初わけもわからず皆笑ふ 井上兎径子
縁談の大吉みくじに初笑 田中英子
老の口初笑ひして噤むなる 皆吉爽雨 泉声
若き盲女眦ふかく初笑 中村草田男
茶の間には笑初めともなくつゞく 皆吉爽雨
遮光器土偶がふつと初笑 大森知子
重役陣初笑ひして散ることよ 槫沼けい一
鯉の骨刺さりしなぜか初笑ひ 河野南畦 『元禄の夢』
黒豆のやうな瞳をして初笑 近森あき子
みどり児の声とはならず笑初 稲畑汀子
初笑顔男のつぎの男かな 中井洋子
泪すこしためたる父の笑初め(老父九十二歳となる) 石原八束 『白夜の旅人』
突風へ雀の仕草笑初 後見九朗
笑初わけもわからず皆笑ふ 井上兎径子
茶の間には笑初めともなくつゞく 皆吉爽雨
笑ひ初め円空さんのナタバツリ 高澤良一 随笑


笑初 補遺

「緑の下の力持ち」とトせられたる初笑 中村草田男
かにかくに種の尽きせぬ初笑ひ 飴山實 句集外
ときどき種あかしそのたび初笑ひ 鷹羽狩行
ひとりとは声にはならぬ初笑 鈴木真砂女 紫木蓮
みどり児の声とはならず笑初 稲畑汀子
テレビよりわけのわからぬ初笑ひ 桂信子「草影」以後
人形のおかめお多福初笑ひ(大阪、国立文楽劇場にて) 細見綾子
仁左衛門衿を正しく初笑 阿波野青畝
似顔絵のことに目の似て初笑ひ 鷹羽狩行
初笑ひたしなめつつも祖母笑ふ 星野立子
初笑ひ世の中をかしなことばかり 桂信子「草影」以後
初笑まひつくりて乳子と対面す 上田五千石『天路』補遺
初笑ゆぜん神社の高みより 上田五千石 森林
初笑初泣に父の端座あり 上田五千石『琥珀』補遺
初笑妻閉ぢこめて来し一人 香西照雄 対話
劇中の人物に和し初笑ひ 鷹羽狩行
吾子正志久希泣初笑初 高田風人子
咽喉仏見せたる吾子の初笑ひ 上野泰 春潮
多弁にて初笑ただ一度だけ 平畑静塔
幼な子の同じ名まどふ笑初め 水原秋櫻子 蘆雁
手から手へ 渡って 乳子の初笑い 伊丹三樹彦
末の子の豪傑笑ひ初笑ひ 上野泰
歌唄ふ鴨を囲みて初笑 後藤比奈夫
水かけ祭泥まみれなる初笑 松崎鉄之介
泣きやめるころのをさなの初笑ひ 鷹羽狩行
片方をいくらか深く初笑窪 鷹羽狩行
老の頬にしづかにたたへ初笑 富安風生
蚕生貝掘りて波あぶ初笑 松崎鉄之介

以上

by 575fudemakase | 2017-03-19 05:04 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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