羽子板 の俳句

羽子板 の俳句

羽子板

例句を挙げる。

きやうだいよ羽子板の裏を向け合はす 瀧井孝作
ねずみ小僧見得切る羽子板それがよし 高澤良一 鳩信
ひらにとて羽子板もたす初座鋪 斯波園女
べつたりと羽子板卓に置かれある 小澤實
よその子に買ふ羽子板を見て歩く 富安風生
一生もの羽子板なりと売り口上 高澤良一 鳩信
亡びゆく羽子板つつむガラス紙 百合山羽公 寒雁
値切られてゐる羽子板の役者かな 稲吉楠甫
初孫に羽子板選ぶ熱眼指 関森勝夫
吾がための羽子板赤き藤娘 野見山ひふみ
在りし世の羽子板飾りかくれ住む 松本たかし
大羽子板届いてをりぬ月心寺 山田弘子 懐
大羽子板老舗の帳場ふさぎけり 佐藤 瑠璃
宙吊りの飾羽子板飾凧 清崎敏郎
手に抱き古羽子板の鈴鳴らす 後藤夜半 底紅
抱き締めて大羽子板の値を告ぐる 上井正司
押され出て大羽子板の前にたつ 大橋櫻坡子 雨月
梅幸の羽子板艶を失はず 相島虚吼
沈金の駿河羽子板富士浮ぶ 鈴木節子
海幸の羽子板艶を失はず 虚吼
看板の大羽子板の歌右衛門 中村吉右衛門
竹矢来あらは羽子板よく売れて 舘野翔鶴
羽子つよくはじきし音よ薄羽子板 橋本多佳子
羽子のせしまゝ羽子板を次の人ヘ 月舟俳句集 原月舟
羽子板と易き文学売れにけり 萩原麦草 麦嵐
羽子板に一人はほしき女の子 秋櫻子せん 吉屋信子
羽子板に入りきれない武士の顔 今瀬剛一
羽子板に天魔波旬をゑがくべし 後藤夜半 翠黛
羽子板に残る遊侠世紀晴 的野 雄
羽子板に胸のふくらみありにけり 櫨木優子
羽子板のうれしくあたる礼者哉 知辰
羽子板のこれぞめ組の辰五郎 京極杞陽
羽子板のつきくぼめたる裏絵かな 鷹女
羽子板のどれか流し目したやうな 白岩 三郎
羽子板のばれんみだるゝ纏かな 久保田万太郎 流寓抄
羽子板の一筆書きや内裏髪 召波
羽子板の上に二つの羽子置いて 池内たけし
羽子板の似顔言ふ声のするどき 原田種茅 径
羽子板の値踏み群がる頭越し 高澤良一 鳩信
羽子板の八重垣姫の抱かるる 菖蒲あや あ や
羽子板の写楽うつしやわれも欲し 後藤夜半 翠黛
羽子板の包み解かずに二三日 黒田杏子 花下草上
羽子板の句を案じつつ冬籠 後藤夜半 底紅
羽子板の寫楽うつしやわれも欲し 後藤夜半
羽子板の小さき櫛に魅かれけり 古舘曹人 樹下石上
羽子板の弁慶値切り倒されし 遠山陽子
羽子板の役者のかほのもの足らぬ 黒田杏子
羽子板の役者の顔はみな長し 青邨
羽子板の悪役刺青匂ひけり 水原春郎
羽子板の押絵の顔の変らざる 土田桂子
羽子板の撃つや風ほど柳腰 尾崎紅葉
羽子板の断崖なして売られけり 鳥居おさむ
羽子板の武者の哀しきまで若し 後藤比奈夫
羽子板の玉三郎を買はされて 熊谷 芳洲
羽子板の眼の艶なるや険なるや 京極昭子
羽子板の石橋牡丹溢れけり 斎藤節子
羽子板の禿の朱き目尻かな 森澄雄
羽子板の絵のまなざしの昔今 後藤夜半 底紅
羽子板の裏や恋歌のぬすみ書 尾崎紅葉
羽子板の裏絵てふこの淡きもの 金久美智子
羽子板の裏絵雪中寒牡丹 後藤夜半
羽子板の誰買ふならん五人立 尾崎紅葉
羽子板の豊頬のみな斜め向き 大橋敦子 手 鞠
羽子板の重きがうれし突かで立つ 長谷川かな女
羽子板の髪の乱れを梳きて売る 吉野たちを
羽子板はまだ父の手に紙包 中村汀女
羽子板へ売子乙女をつま立たせ 百合山羽公 故園
羽子板やかなしき闇を枕上み 長谷川春草
羽子板や一枚毎のものがたり 神山 果泉
羽子板や先師好みの歌舞伎の絵 森 喜代
羽子板や勘平火縄ふりかざし 水原秋櫻子
羽子板や唯にめでたきうらおもて 服部嵐雪
羽子板や子はまぼろしの隅田川 秋櫻子
羽子板や実家の押入れ深かりき 鍵和田釉子
羽子板や武士を捨てたるたいこもち 水原秋櫻子
羽子板や母が贔屓の歌右衛門 風生
羽子板や気もけし玉の頬かむり 龍岡晋
羽子板や碇知盛恐しき 野村喜舟 小石川
羽子板や羽織着せゐる梅暦 野村喜舟 小石川
羽子板や背たけのびつるまな娘 滝井孝作 浮寝鳥
羽子板や花の盛の道成寺 野村喜舟 小石川
羽子板や裏絵さびしき夜の梅 荷風
羽子板や贔屓の外の羽左衛門 野村喜舟 小石川
羽子板や顔を違へて成駒屋 岩田由美 夏安
羽子板をつぎつぎ売つて鳥の影 斉藤夏風
羽子板をはみ出してゐる写楽の目 橋本榮治 麦生
羽子板をもつておちよぼのつかひかな 田畑三千女
羽子板を口にあてつゝ人を呼ぶ 高浜虚子
羽子板を子にかこつけて貰ひけり 乃龍妻 俳諧撰集玉藻集
羽子板を抱いて門より出ぬ女の子 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
羽子板を船員船に持ちかへる 萩原麦草 麦嵐
羽子板を買はず手締めに加はれり 後藤紅郎
羽子板を買ひ来て絹のごとき夜気 中村明子
羽子板を買ふ子気移りばかりして 蘆田富代
羽子板を飾るふたりが差し上げて 茨木和生 倭
羽子板買ふ美人競べの眼して 関森勝夫
羽根つよくはじきし音よ薄羽子板 橋本多佳子
若き日の羽子板絹の艶失せず 麓 美奈
草の庵古羽子板の古ぶまま 後藤夜半 底紅
見てをれば羽子板欲しき年ならねど 阿部みどり女 笹鳴
身を躱し大羽子板を通しけり 行方克己 昆虫記
青竹に大羽子板は一つざし 田畑比古
顔見世に言及びつつ羽子板師 山岸 治子
飾り羽子板年月もかくほろぶもの 岡田 和子

羽子板 補遺

いもうとの羽子板すこし劣りたる 正岡子規 遣羽根
おおちちとして羽子板の絵を選ぶ 能村登四郎
ちなみたる干支に羽子板飾らるゝ 高浜年尾
よき裏絵ある羽子板と知りてをり 能村登四郎
よその子に買ふ羽子板を見て歩く 富安風生
亡びゆく羽子板つつむガラス紙 百合山羽公 寒雁
千姫の羽子板見るや汗忘れ 水原秋櫻子 餘生
在りし世の羽子板飾り隠れ栖む 松本たかし
宙吊りの飾羽子板飾凧 清崎敏郎
川晴れの薄羽子板よ父に持たす 飯島晴子
手に抱き古羽子板の鈴鳴らす 後藤夜半 底紅
掌につつみ豆羽子板を愛しけり 富安風生
羽子つよくはじきし音よ薄羽子板 橋本多佳子
羽子板ごと抱きしむ吾子の癒えしなり 鷹羽狩行
羽子板に団十郎を知る子かな 村上鬼城
羽子板に天魔波旬をゑがくべし 後藤夜半 翠黛
羽子板のうらに春來る師走哉 正岡子規 師走
羽子板のすすけんばかり香煙 山口青邨
羽子板のつきくぼめたる裏絵かな 三橋鷹女
羽子板のまなこに見据ゑられにけり 清崎敏郎
羽子板の写楽うつしやわれも欲し 後藤夜半 翠黛
羽子板の割れて半ばの何に似たる 中村草田男
羽子板の句を案じつつ冬籠 後藤夜半 底紅
羽子板の小さき櫛に魅かれけり 古舘曹人 樹下石上
羽子板の役者の顔はみな長し 山口青邨
羽子板の押絵の帯の金匂ふ 山口青邨
羽子板の斜陽ながらも勇肌 百合山羽公 樂土
羽子板の梶原景時わなわなと 山口青邨
羽子板の武者の哀しきまで若し 後藤比奈夫
羽子板の絵のまなざしの昔今 後藤夜半 底紅
羽子板の裏絵さびしや竹に月 三橋鷹女
羽子板の裏絵消ぬべくなりにけり 三橋鷹女
羽子板の裏繪のむかしむかしかな 鷹羽狩行
羽子板の道節印を結びけり 水原秋櫻子 晩華
羽子板は吉右衛門すこしいろをとこ 山口青邨
羽子板へ売子乙女をつま立たせ 百合山羽公 故園
羽子板も法の盾かや観世音 川端茅舎
羽子板やお宮の松の古事を 水原秋櫻子 蘆雁
羽子板や人形振りの髪解けて 水原秋櫻子 蘆雁
羽子板や判官笈に耐へたまひ 水原秋櫻子 晩華
羽子板や勘平火繩ふりかざし 水原秋櫻子 旅愁
羽子板や十五かしらに皆女 正岡子規 遣羽根
羽子板や如法闇夜の綱館 水原秋櫻子 殉教
羽子板や妻も知るなるかな女の句 安住敦
羽子板や子はまぼろしのすみだ川 水原秋櫻子 餘生
羽子板や時平の車やらじとて 水原秋櫻子 殉教
羽子板や武士を捨てけるたいこもち 水原秋櫻子 殉教
羽子板や母が贔屓の歌右衛門 富安風生
羽子板や狐の恋は命懸け 水原秋櫻子 蘆雁
羽子板や狐守護する兜にて 水原秋櫻子 晩華
羽子板や病む一葉が命の灯 水原秋櫻子 殉教
羽子板や蝶に目覚めし獅子の精 水原秋櫻子 晩華
羽子板を抜け出しごときお前かな 鷹羽狩行
羽子板を買ふ羽子板でこれと指し 鷹羽狩行
羽子板買ひし少女手締めに俯向けり 林翔
草の庵古羽子板の古ぶまま 後藤夜半 底紅
裏絵よき羽子板とし秘蔵せり 能村登四郎
飾らるる羽子板も古り妹も古りぬ 松本たかし
飾り羽子板にまぎれて売子の座 鷹羽狩行

羽子板 続補遺

ひらにとて羽子板もたす初座鋪 園女
羽子板にはま矢を願ふ師走かな 露沾 続虚栗
羽子板にまねいて見るや帰雁 木導
羽子板の殿と上*ろうや節座敷 吾仲
羽子板の箔にうけたり春の雪 吾仲
羽子板の箔のこゆるや小笹垣 田川鳳朗
羽子板は駄箔に光る源氏かな 存義 古来庵発句集
羽子板は駄箔に光る源氏哉 馬場存義
羽子板やたゞにめでたきうら表 嵐雪 類題発句集
羽子板や今朝天降る*かぢの橋 露沾 江戸弁慶
羽子板や唯めでたきうらおもて 嵐雪
羽子板や絵もうつり行十年前 寥松
羽子板をやりたし雪の奥山家 松窓乙二

以上

by 575fudemakase | 2017-03-19 05:31 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
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▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

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表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

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