独楽 の俳句

独楽 の俳句

独楽

例句を挙げる。

あばれ独楽わが足元にきて止まる 柊 愁生
あばれ独楽力抜きつつ澄みにけり 大森井栖女
いさぎよく負けをみとめて叩き独楽 三田きえ子
いつまでもとまらぬ独楽が哀しくて 内藤吐天 鳴海抄
おのが影ふりはなさんとあばれ独楽 上村占魚 球磨
くらがりの唸り独楽なる金亀子 石塚友二 光塵
ころんでばかり泣き虫独楽は遊ばれぬ 栗林千津
そのころの独楽の抽斗ありにけり 宮坂静生 春の鹿
たとふれば独楽のはじける如くなり 高浜虚子(碧梧桐とはよく親しみよく争ひたり)
つららの囲独楽澄むように老女いる 渋谷道
とある漁港に廻り澄む独楽一つ 友岡子郷 日の径
どうじやこの独楽の唸りの心地よき 小川恭生
はし汚れたる新しき独楽の紐 後藤夜半 底紅
ひとり独楽まはす暮色の芯にゐて 上田五千石
ひと死にて慰問袋の独楽まひ澄む 片山桃史 北方兵團
ふところに勝独楽のあり畦をとぶ 神蔵器
まてがしの独楽の廻らず倒れけり 副島いみ子
まはらねば倒るる独楽のさみしさよ 竹谷ただし
ゆき雲におとの弾ける叩き独楽 角川春樹 夢殿
りんりんと独楽は勝負に行く途中 櫂未知子 蒙古斑
わらんべの身を擲つて独楽打てる 藤岡筑邨
カイゼルの髭が近づき独楽を売る 山田弘子 こぶし坂以後
スケートの少女独楽なす円舞曲 西山青篁
一片の雲ときそへる独楽の澄ミ 木下夕爾
五彩独楽喧嘩忘れて飾らるる 河野頼人
仏塔は凍天の独楽影引きて 古舘曹人 能登の蛙
佐紀の子ら独楽打ち合せ麗らなり 水内 鬼灯
倒れては足投げいだす怒り独楽 平井照敏
元日の縁に伸びをり独楽の糸 久米正雄 返り花
児に巻いて貰ひし独楽を回しけり 樋笠文
全身で回れる独楽のしづかかな 林 たかし
出囃子に江戸独楽走る紐さばき 池森 昭子
勝ち独楽のまだまだ競ふ力あり 冨所 冬女
勝独楽と決りぐらりと倒れけり 川村紫陽
勝独楽のなほ猛れるを手に掬ふ 福田蓼汀
勝独楽の余力掬へる掌 新家豊子
勝独楽の倒るるまでを見おろせり 五十嵐研三
勝独楽の創いたはるや掌 小野恵美子
勝独楽の大いなる輪を一描き 上村占魚 球磨
勝独楽の廻り尽きたる彩を見す 池田秀水
勝独楽の澄みたる彩となりにけり 道川虹洋
勝独楽の澄みのきはみの鉄の心 栗生純夫 科野路
勝独楽の鐺磨がれてにほふ鉄 栗生純夫 科野路
勝独楽は派手なジヤケツの子供かな 上野泰 佐介
勝独楽も負独楽もなき倒れ独楽 畠山 弘
勝独楽や傷もみごとに廻りつつ 中島 久子
勝独楽を掌に移しなほ余力あり 川村敏夫
北風や独楽買ふ銭を固く掌に 永井龍男
十六夜の子が目のかたい独楽まはし 林原耒井 蜩
古き良き世をゆっくりと独楽廻る 武田和郎
叩きつけられたる独楽のまはりけり 久保田万太郎 流寓抄
吾子病めりこれやこゝなる独楽童子 石塚友二 光塵
唸り独楽唸る東西南北に 後藤比奈夫 めんない千鳥
唸り独楽少年の目のひたすらに 水原 春郎
喧嘩独楽うらにし磯を走り抜け 猿橋統流子
喧嘩独楽叱咤せしにはやさしかり 北見さとる
土凍てて闘ふ独楽の走り癖 内藤吐天 鳴海抄
夕不二やひとりの独楽を打ち昏れて 加倉井秋を
大山独楽いそいそと夫購ひぬ 渡辺恭子
大木に負独楽の子の凭れをり 上野泰 春潮
子の独楽を撥ねてゆるがぬ父の独楽 渡部重子
家出する家なし紐もその独楽も 塩見 恵介
富士山の此処らも裾野独楽廻る 嶋田一歩
小さき独楽殺気帯びゆく海暮れゆき 柴田白葉女 牡 丹
少年のこぶしが張れる独楽の紐 長谷川かな女 花 季
少年の舐めては巻ける独楽の紐 齋藤朗笛
山の子が独楽をつくるよ冬が来る 橋本多佳子
山越えて風のはためき喧嘩独楽 鍵和田[ゆう]子 浮標
左利き一人混れり独楽の円 文挟夫佐恵 雨 月
幕間や五色の独楽を買初に 千手和子
廻り冴ゆる独楽や絶えざる澪・轍 成田千空 地霊
弥陀の前童子独楽打つ富貴の里 松本 進
彎曲の砂洲半身に独楽まわる 対馬康子 愛国
心棒のつっぱって独楽ただよえる 宇多喜代子
息抜けば子の独楽がまづ倒るべし 加藤秋邨 吹越
悪しき日も子の抛つ独楽は薔薇色に 石寒太 あるき神
憮然たり独楽の崩れの秒刻み 河野南畦 湖の森
我れの影独楽のくづれに慕はるる 河野南畦 湖の森
手のくぼに重さうしなひ独楽まはる 篠原梵 雨
打たれたる独楽の弾みて立ちにけり 坂井建
拗てる独楽雀躍とまはりけり 鈴木貞雄
拾得の独楽に無数の創のあと 樋笠文
掌に独楽の回転移りたる 豊田淳応
揺らめきのおのれを正し独楽澄めり 新井秋芳
放られし独楽の立ちたる氷かな 石田勝彦 秋興
日の先へ先へ発止と独楽を打つ 山田みづえ
日を散らし独楽の崩れの秒刻み 河野南畦 湖の森
春星の悲願廻れる発光独楽 宮武寒々 朱卓
時間停まるときが僕の死独楽放つ 田川飛旅子 『使徒の眼』
暑き地を打ったり独楽を打たんとし 川口重美
暮れてゆくひとつの独楽を打ちにうつ 橋本多佳子
木地独楽のまだ彩もたぬ雁渡し 野見山ひふみ
枯園の一点光り独楽舞へり 内藤吐天 鳴海抄
枯野の中独楽宙とんで掌に戻る 三鬼
梅雨空や独楽屋の独楽のみな横倒れ 細谷源二
母の亡き故の上手か独楽童子 大橋敦子 手 鞠
気にかかること今日はなし独楽日和 鈴木栄子
澄みきつて独楽の廻れり冬日和 田中冬二 俳句拾遺
火の独楽を廻して椿瀬を流れ 野見山朱鳥
父と子とおとがひ同じ独楽まはし 秋山 蔦
父と子の手心もなき喧嘩独楽 市川 玲子
独楽あそぶ子らを見る一の酉すみて 梅林句屑 喜谷六花
独楽うつやなかに見知らぬ子がひとり 村上しゅら
独楽きそふ子がゐて壬生の袋路地 茂里正治
独楽きそふ子に塀越しの父病めり 目迫秩父
独楽とあそぶ壁に大きな影おいて 橋本多佳子
独楽とまるとき廻転に執着し 河野南畦 『風の岬』
独楽にまでうつる右利き左利き 竹中碧水史
独楽に巻くなみだの紐のはてしなき 澁谷道
独楽の子に唾がくすりのかすり傷 下村ひろし 西陲集
独楽の子の眉間はつしと夕日さす 内藤吐天 鳴海抄
独楽の日や枯れざる竹の中に臥す 石川桂郎 含羞
独楽の精尽きて松籟ごうごうと 内藤吐天 鳴海抄
独楽の精尽きんとす土昏みけり 近藤一鴻
独楽の紐よりも白朮の縄やさし 後藤比奈夫
独楽の紐三椏の木に掛けてあり 山西雅子
独楽の紐子等はゆつくり巻いてゐる 山口誓子
独楽の紐帰りは父の指巻く紐 加倉井秋を
独楽の紐締むるに唇を一文字 山田弘子 螢川
独楽の紐蛇の如くに伸び縮む 真山 尹
独楽の緒をもて地を叱咤独楽叱咤 上野 泰
独楽の緒を好みに染めし反抗期 辻 牛歩
独楽の芯坐り少年ふるさとなし 山本つぼみ
独楽の辺の猫の白腹また睡し 中拓夫 愛鷹
独楽は回ることが幸せ回らねば 鈴木栄子
独楽まはしひとりとなりし山家かな 赤尾兜子
独楽まはす道の童に梅の影 中村秋晴
独楽まはり澄めば鉄輪の光り出づ 篠原梵 雨
独楽もたぬ子も来て跼む石だたみ 石崎静女
独楽を打つモスク広場の大理石 山田弘子 こぶし坂以後
独楽喧嘩ひとりは耳を患へる 菅原鬨也
独楽回りして立てる子はシャワー浴ぶ 岩崎照子
独楽回りゐて土一色とはいへず 鷹羽狩行
独楽売りの独楽を廻して老いしかな 樺島八重子
独楽崩れ己れの脚を投げゐたる 河野南畦 湖の森
独楽工房木の香のたちて涼新た 新井悠二
独楽廻す少年地球廻しけり 脇本星浪
独楽廻る小さき寒気まきちらし 松本美紗子
独楽廻る青葉の地上妻は産みに 金子兜太「少年」
独楽強しまた新しき色を生み 橋本榮治 逆旅
独楽打ちの子も見ず正月二日かな 小原菁々子
独楽抱いて帰る白壁が痛い 村上雅子
独楽摶つや跳びわかれしが凍テに澄む 原田種茅 径
独楽木地師小屋へ雪虫の橋懸 石川桂郎 高蘆
独楽止り美しき独楽息づける 三好潤子
独楽澄みて夕満月をのぼらしむ 村上しゆら
独楽澄みて日はかがやかに真上なり 山野邊としを
独楽澄むや山空たゞにうすみどり 村田翠雨
独楽澄めば山川風土ひかりあり 佐々木有風
独楽疾し行く日来る日の血まみれに 吉田未灰
独楽童子ふところに手をあたためつ 黒川 龍吾
独楽競ふ子がゐて壬生の袋路地 茂里正治
独楽競ふ子に境内の暮色かな 坂口麻呂
独楽買へば木守の柚子か*もぎ呉るる 石川桂郎 高蘆
独楽飛ぶや棒のごとくに紐走り 河野南畦 『試走車』
生も死もひとり舞台や独楽の芯 西川織子
男の子は独楽を手に取り凧を手にとり 阿部みどり女 笹鳴
発光独楽購ふ春泥を後戻り 宮武寒々 朱卓
白き紐たれて手にあり独楽澄める 佐々木郷盛
石坂の継目にをどる勢ひ独楽 朝倉和江
神棚に彩なき独楽や木地師宿 塩原佐和子
秋天に傾きめぐる独楽があり 平井照敏 天上大風
空気引きしぼりて独楽の廻り澄む 嶋田一歩
紐の先舐めて手強き喧嘩独楽 白井新一
絵タイルの独楽まはり出す油照 高橋悦男
総身に傷持つ独楽の舞ひ澄める 井関しげる
縄跳びと独楽廻す子と風花と 永井龍男
肥後独楽や清正公のみそなはす 磯貝碧蹄館
肥後独楽を打つ少年のまなじりよ 宮部鱒太
肩触れて退くべくあらず喧嘩独楽 鈴木栄子
舞ひ澄みて独楽一色になりにけり 上島 としえ
芯太き大山独楽を買初に 北澤瑞史
菩提子の独楽おろそかに廻しけり 後藤夜半 底紅
蕪村忌の土堤の日だまり独楽打てり 田中英子
虹になき色を持ちたる独楽まわす 対馬康子 純情
虹の上独楽廻りじりりじりり虹が消え 高柳重信
街燈の独楽の子北風に連れ去られ 石原八束 空の渚
西国に人の死にたる独楽あそび 田沼文雄
負けん気の零す涙や独楽の紐 林 八重子
負け独楽へ天地傾きはじめたり 瀬戸美代子
負け独楽を愛し勝独楽に目もくれず 富安風生
負け癖のつきたる独楽を休めけり 安田 晃子
負独楽に唾くれて紐まきはじむ 佐藤南山寺
負独楽を愛し勝独楽に目もくれず 富安風生
買ひし独楽腰手拭にくくり帰る 羽部洞然
赤き独楽まはり澄みたる落葉かな 立子
赤黄黒まはり澄んだる独楽が好き 上村占魚 鮎
轆轤見の寒気の泪独楽化粧ふ 石川桂郎 高蘆
逆さ独楽ひよろりふらりと逆立ちぬ 後藤比奈夫 めんない千鳥
逢坂の関の古る道独楽打てる 梅原黄鶴子
道問はむ子らのうしろに独楽目守りつ 原田種茅 径
陸に来てあばれ独楽打つ艀の子 町田しげき
青い目の少女勝ちぬき独楽まはる 柳沢たみ子
頭うちふつて肥後独楽たふれけり 上村占魚 鮎
風浪や貝独楽に賭けたる子の黒眼 柴田白葉女
飾られて土といふもの知らぬ独楽 田中春生

独楽 補遺

うちあへる金輪の独楽も澄みにけり 百合山羽公 春園
うれしくて青空に独楽はふりあげ 加藤秋邨
おのが影ふりはなさんとあばれ独楽 上村占魚 球磨
かくして独楽の心、刃の先にて澄みきわまり 荻原井泉水
かしぎつゝ独楽の金輪の摶ちあへる 百合山羽公 春園
きちがひの少女なり独楽廻り澄む 西東三鬼
くらがりの唸り独楽なる金亀子 石塚友二 光塵
すぐに傾きを正せし独楽の澄み 鷹羽狩行
はし汚れたる新しき独楽の紐 後藤夜半 底紅
はじけても心あひ寄る独楽二つ 有馬朗人 非稀
ひさびさの浅草飾独楽など買ひて 山口青邨
ひとり打ちし夕映独楽のむかしかな 加藤秋邨
ひとり独楽まはす暮色の芯にゐて 上田五千石 風景
まろびゐし独楽に触れけり真夜の階 藤田湘子
もてあそぶ独楽からは何も生れぬ 藤田湘子
もろこしを独楽廻しして焼く乙女 阿波野青畝
ゆふぐれの枯木に独楽をぶつけたり 早桃 海風抄
わらんべや金輪の独楽を槌うてる 百合山羽公 春園
仏塔は凍天の独楽影引きて 古舘曹人 能登の蛙
住吉の社頭きほひの独楽をうつ 山口青邨
何の躊躇独楽に紐まき投げんとして 橋本多佳子
倒れては足投げいだす怒り独楽 平井照敏
冬野来てひろふ小さく青い独楽 有馬朗人 母国
刃をわたりてひとり遊ぶ独楽の楽しさかよ 荻原井泉水
勝ち独楽のついと好みの場にとまる 鷹羽狩行
勝ち独楽の時をとどめしごとき澄み 鷹羽狩行
勝ち独楽の止まるけはひもなき奢り 鷹羽狩行
勝独楽の大いなる輪を一描き 上村占魚 球磨
勝独楽は派手なジヤケツの子供かな 上野泰 佐介
博才のある長男の独楽をうつ 上野泰
吾子病めりこれやこゝなる独楽童子 石塚友二 光塵
唐独楽のゆらぐに木々も色づくか 橋閒石 卯
唸り独楽唸る東西南北に 後藤比奈夫
喧嘩独楽にも攻める型守る型 後藤比奈夫
喪の夜中ときをりめくら飛びの独楽 佐藤鬼房
坂登りきる目前に独楽ゆらぐ 橋閒石 無刻
大山独楽花冷えの紐きりきりと 能村登四郎
大木に負独楽の子の凭れをり 上野泰 春潮
子に母の廻す独楽息長からず 後藤比奈夫
孤児の独楽立つ大寒の硬き地に 西東三鬼
寒日向落せし銀貨独楽廻り 藤田湘子
山路暮るる子が失ひし独楽ころがり 橋本多佳子
彩どれるこゝだの独楽と金輪独楽 百合山羽公 春園
影が斜めに横に斜めに独楽とまる 篠原梵 年々去来の花 中空
息抜けば子の独楽がまづ倒るべし 加藤秋邨
戯れに母うつ独楽の廻りけり 上野泰
手のくぼに重さうしなひ独楽まはる 篠原梵 年々去来の花 雨
手の汚れ移して喧嘩独楽作り 鷹羽狩行
投げ独楽の遠くにまはる吾と遊び 橋本多佳子
掌にまはる独楽の喜悦が身に伝ふ 橋本多佳子
掌に立ちて独楽の鉄芯吾をくすぐる 橋本多佳子
放られし独楽の立ちたる氷かな 石田勝彦 秋興
星は飛び独楽まはりする多宝塔 阿波野青畝
晩春の一枚の地に独楽立てり 橋閒石 朱明
暮れてゆくひとつの独楽を打ちにうつ 橋本多佳子
木実独楽首ふり退院近づきぬ 石田波郷
末の子の多少利己主義独楽をうつ 上野泰
枯野の中独楽宙とんで掌に戻る 西東三鬼
槌うつて独楽の金輪のきびしさよ 百合山羽公 春園
泣かされしあとの独楽打ち荒びけり 加藤秋邨
浅草に来て美しき独楽を買ふ 山口青邨
火の独楽を廻して椿瀬を流れ 野見山朱鳥 曼珠沙華
爪はじきの子の独楽の強きことかな 松崎鉄之介
独楽あそび手窪のごとき地を愛し 橋本多佳子
独楽がつくりし障子の穴をまたのぞく 加藤秋邨
独楽が傾むき大冬木が傾むき 上野泰
独楽とあそぶ壁に大きな影おいて 橋本多佳子
独楽に負け鉛筆に歯型のこしけり 加藤秋邨
独楽の子に陸前の海渚なき 富安風生
独楽の子のまだ一人ゐて街の角 加藤秋邨
独楽の日や枯れざる竹の中に臥す 石川桂郎 含羞
独楽の紐よりも白朮の縄やさし 後藤比奈夫
独楽の紐子等はゆつくり巻いてゐる 山口誓子
独楽の紐紅総少年の伊達とこそ 山口青邨
独楽の緒をもて地を叱咤独楽叱咤 上野泰
独楽は一羽の鷹、宙を舞いおりて手の上におる 荻原井泉水
独楽まはしひとりとなりし山家かな 赤尾兜子 玄玄
独楽まはり澄めば鉄輪の光り出づ 篠原梵 年々去来の花 雨
独楽ゐざりよる繋がれ馬の影 橋閒石 無刻
独楽を見る後ろ手を組み女の子 上野泰
独楽二つぶつかり離れ落葉中 星野立子
独楽回すコンクリートの長廊下 鷹羽狩行
独楽回りゐて土一色とはいへず 鷹羽狩行
独楽廻す大勢の子が湧いて来て 有馬朗人 立志
独楽廻る青葉の地上妻は産みに 金子兜太
独楽打ちしあだ名ばかりが出でにけり 加藤秋邨
独楽打つやはつしはつしと声に出し 加藤秋邨
独楽掘りし地に先着の雪到る 秋元不死男
独楽木地師小屋へ雪虫の橋懸 石川桂郎 高蘆
独楽歴のあるばいの貝秀れたり 阿波野青畝
独楽毬を飾るぢゞばゞ草の宿 山口青邨
独楽舐るいま地に鞭うちゐしを 橋本多佳子
独楽舐る鉄輪(かなわ)の匂ひわれも知る 橋本多佳子
独楽買へば木守の柚子か*もぎ呉るる 石川桂郎 高蘆
短日の 光の中の 倒れ独楽 伊丹三樹彦
秋天に傾きめぐる独楽があり 平井照敏 天上大風
空ッ風野の幼童は独楽のごとく 金子兜太
空襲下火となりし独楽忘れえず 加藤秋邨
糸ゆふや里の祭の独楽まわし 正岡子規 陽炎
紐はなれはつきり喧嘩独楽となる 後藤比奈夫
聞かれたき独楽の勝負を口にせず 加藤秋邨
腕一本紐一本や独楽勝負 中村草田男
舞ひ立てや太紐そへし飾独楽 山口青邨
芋の露独楽に做ひて逸りけり 阿波野青畝
茣蓙のへり好める独楽は澄めりけり 阿波野青畝
菩提子の独楽おろそかに廻しけり 後藤夜半 底紅
薄明の独楽打ち遊ぶ子を探すや 佐藤鬼房
虹色に独楽まわす老海の金属面 橋閒石 風景
負け独楽のつきささりたる深雪かな 加藤秋邨
負け独楽のよき負けぶりに習はむか 能村登四郎
負独楽は手で拭き息をかけて寝る 加藤秋邨
負独楽を愛し勝独楽に目もくれず 富安風生
貧しきにあらず椎の実独楽澄めり 石川桂郎 四温
貧しき子べい独楽に捷ち軈て負けぬ 渡邊白泉
赤き独楽まはり澄みたる落葉かな 星野立子
赤黄黒まはり澄んだる独楽が好き 上村占魚 鮎
足速き老人独楽をふところに 橋閒石 荒栲
軍鶏の世のおどろき独楽がころげきて 加藤秋邨
轆轤見の寒気の泪独楽化粧ふ 石川桂郎 高蘆
逆さ独楽ひよろりふらりと逆立ちぬ 後藤比奈夫
運すでに尽きゐて独楽の廻るなり 上田五千石『風景』補遺
遺壁見て過ぐ掌に独楽のせて小学生 加藤秋邨
金石の音して独楽の社前駆く 山口誓子
鉄の芯なきがごとくに独楽澄めり 鷹羽狩行
雪嶺や火花発して独楽遊び 山口誓子
頭うちふつて肥後独楽たふれけり 上村占魚 鮎
頭をふつておのれ止らぬ勢ひ独楽 橋本多佳子
飾毬つかばや飾独楽まはさばや 山口青邨
飾独楽麻紐白く房は紅 山口青邨

以上

by 575fudemakase | 2017-03-19 07:26 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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