門松 の俳句

門松 の俳句

門松

例句を挙げる。

いち早く門松舟の著きにけり 斎藤雨意
みづほ高きに素十低きに門松を 高濱年尾 年尾句集
古きさま寛し門松に丁の烏帽子着たる 信徳
大いなる門松日本の星宿る 草田男
憎みつつ紙の門松貼りにけり 福永耕二
折てさす是も門松にて候 一茶
掃けば又すぐとざす門松の花 松岡伊佐緒
片瀬腰越と門松つづき川は海へはいる 荻原井泉水
眼鏡橋門松舟の著きにけり 子規句集 虚子・碧梧桐選
研究所小さき門松たてにけり 石原 透
芦中や門松たてし漁家見ゆる 冬葉第一句集 吉田冬葉
花十八門松琴を含哉 井原西鶴
草の戸の門松を出て内裏かな 東洋城千句
門松にあたまうたれし舎人かな 雑草 長谷川零餘子
門松にかくれ顔なり角大師 吉田冬葉
門松にこぼれてありぬ龍の玉 中村汀女
門松にしかも甘露の日和かな 水田正秀
門松にぬれ身すり寄する雨の鹿 大谷句佛 我は我
門松にひそと子遊ぶ町の月 木歩
門松に千鳥も来るや浜の宿 柑子句集 籾山柑子
門松に夕凍いたりそめしかな 久保田万太郎 草の丈
門松に月を見る哉柴屋町 妻木 松瀬青々
門松に結晶体の雪刺さる 林 翔
門松に聞けとよ鐘も無常院 支考
門松に霜いたく見し大戸かな 青峰集 島田青峰
門松に青きゆふぐれ来たりけり 柏木冬魚
門松に風吹き下る石だたみ 広瀬直人
門松に馴染の鳶職も老いにけり 吉屋信子
門松のすこしゆがんでいる日向 桂 信子
門松のたちそめし町や雁渡る 渡辺水巴 白日
門松のみどりしづかな雪となる 井沢芹風
門松のややかたむくを直し入る 原 石鼎
門松のやや傾くを直しけり 小堀弘恵
門松のやゝ傾くを直し入る 原石鼎
門松の器量よしあし先斗町 高木青二郎
門松の影浅く月に掃かれけり 中島月笠 月笠句集
門松の枯癖に山思ふなり 佐野良太 樫
門松の竹の切つ先雪降れり 井上美子
門松の竹の切り口海光る 佐々木千代恵
門松の竹の切鋒(きっさき)何斬るメス 楠本憲吉
門松の笹のふれあひ隣り合ひ 実花
門松の笹の葉喰めり初荷馬 高橋淡路女 梶の葉
門松の雪のあたたかに降りにけり 涼菟
門松は大きからねど国技館 岩田由美 夏安
門松もなく学生の寮並ぶ 民郎
門松も根曳きのままに城下町 蓼汀
門松やうしろに笑ふ武庫の山 鬼貫
門松やおもへば一夜三十年 芭蕉
門松やすこしの用に隣まで 小杉余子 余子句選
門松やまだ誰も来ず誰も出ず 原田喬
門松やわがほとゝぎす発行所 正岡子規
門松や万歳去つてちょろ来る 大釜菰堂
門松や久しぶりなる三日の月 素外
門松や佐渡と越後は筋向ひ 許六
門松や例のもぐらの穴のそば 滝井孝作 浮寝鳥
門松や匂ふ日かりの槍皮ぶき 水田正秀
門松や吾妻安多太良雪置いて 豊田君仙子
門松や山風ここにきては吹く 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
門松や後に笑ふ武庫の山 上島鬼貫
門松や我にうかりし人の門 高浜虚子
門松や日の出の大気富士に凝り 佐野青陽人 天の川
門松や月明らかに応へ無し 水巴
門松や木と紙の家浮沈の家 柴田美代子
門松や松籟落つる大覚寺 大谷句仏
門松や板戸艶もつ武家屋敷 上部晴子
門松や藍師の青き石畳 藤江駿吉
門松や雪のあしたの材木屋 飯田蛇笏 山廬集
門松や霜に敷きたる新筵 大谷句佛 我は我
門松や静かに雪の積る音 墨水句集 梅澤墨水
門松や鳥語と人語相似たり 脇本星浪
門松や鶯のなく玉造り 真鍋薫水
門松をまともに見れば亡師の笑ひ 斉藤夏風
門松を水に打ちたて貴船川 荻野杏子
かくれ家も世に交りけり松飾 高橋淡路女 梶の葉
ふりいでし雪の中なる松飾 久保田万太郎 草の丈
よその山にはばかり折りて松飾る 木村蕪城 寒泉
亡き妻の天へ七夕竹飾る 小川原嘘帥
入れられて泣きし蔵なる松飾 瀧澤伊代次
前山に山彦棲む日松飾る 渡辺柳風
千客の万来の松飾りけり 村山葵郷
友らいつか集ひ棲みけり松飾 石田 波郷
吉野路や冬の桜に松飾 古白遺稿 藤野古白
吹かれゐし白魚舟の松飾 斎藤夏風
吾を見る墓石の前に松飾る 百合山羽公 寒雁
呉竹の根岸の里や松飾り 正岡子規
夜の雲のましろさ門木とげ~し 金尾梅の門 古志の歌
大いなる門のみ残り松飾り 虚子
太古より宇宙は霽れて飾松 正木ゆう子 静かな水
山社松の木の間の松飾 古白遺稿 藤野古白
幾霜に心ばせをの松飾り 松尾芭蕉
斧の刃にうつる地炉の火松飾る 早崎 明
松山の囲める町の松飾 汀女せん 吉屋信子
松飾いづこで焚くも地の厚み 神尾久美子
松飾して新造の春日丸 阿部みどり女 笹鳴
松飾その他も略すつねのこと 石塚友二 光塵
松飾はづし素顔の街となる 福原ふじこ
松飾りして曳売りの焼いも屋 新井太四郎
松飾りとれて小さき船ばかり 山下和人
松飾りをるはやつぱり日本人 辻井ト童
松飾り妻が大きく見ゆる日ぞ 中条明
松飾り妻は玻璃拭き空澄ます 今村米夫
松飾り小さし大きな虚子のこと 安立恭彦
松飾り小ぶりよ海女の消えし戸に 鍵和田[ゆう]子 未来図
松飾り岩木颪の吹く門に 増田手古奈
松飾るコンクリートに膝をつき 岩崎健一
松飾る機械住みつく厩にも 松倉ゆずる
松飾る病者ばかりが相寄りて 古賀まり子 洗 禮
松飾る鶏炯々と風の中 古舘曹人 樹下石上
松飾松は山よりたまはりぬ 小澤 實
松飾焚き悲しみの昭和果つ 小松崎爽青
松飾焚く火幣より発しけり 皆吉爽雨
松飾解かざる船は休みをり 穐好樹菟男
松飾錠をつらねて藩庫かな 雑草 長谷川零餘子
浜風の絶ゆることなき竹飾 清崎敏郎
海坂のきらりきらりと松飾り 渡辺大円
潮風にそよぐ門木や明け易き 金尾梅の門 古志の歌
燃えてゆく一家々々の松飾 阿部みどり女
病み臥すや蝉鳴かしゆく夜の門 木歩句集 富田木歩
苗代田に松飾りして農に生く 江藤 睦子
衣紋師の胡粉暖簾や松飾 四明句集 中川四明
賑かに人の出入や松飾 高橋淡路女 梶の葉
身の幅の龍飛裏路地松飾る 福永耕二
酒の雫しぐれそめけり飾松 二三子 選集「板東太郎」
門川は凍りて白し松飾 田村了咲
雪ふかくヒュッテの戸あり松飾 水原秋櫻子
雪国のありとも見えず松飾 龍胆 長谷川かな女
顔かくすためにある袖松飾り 橋本草郎
風音を伊賀に聞きをり松飾 鈴木鷹夫
きのふこそ峰に寂しき門の松 宗因
名月や客を窺ふ門の松 立花北枝
名月や花屋寐てゐる門の松 炭 太祇 太祇句選
春立つやにほんめでたき門の松 徳元
月雪のためにもしたし門の松 去来
能因が車おりけむ門の松 美濃-落梧 元禄百人一句
蛤のはしらつよかれ門の松 浜田酒堂
門の松たてのならびか源氏の御代 紀子 選集「板東太郎」
門の松背戸の大松みどりなり 泉鏡花
新橋の似たやうな路地松飾り 高澤良一 寒暑
カーフェリー船首にいっぽん松飾 高澤良一 石鏡

門松 補遺

いさゝかの松結ひつけぬ門柱 正岡子規 門松
ふじのねや麓は三保の松飾り 正岡子規 門松
ゴルフハウス門松真竹三本のみ 山口誓子
一人子と閑かに住めり松飾 日野草城
主柱なす船のアンテナ松飾 右城暮石 句集外 昭和四十五年
今年また門松とりにあの山へ 細見綾子
元日や門松に照る朝日影 正岡子規 元日
兄の子の背丈のびたり門の松 正岡子規 門松
兄の子の背丈ハのひて門の松 正岡子規 門松
呉竹の根岸の里や松飾り 正岡子規 門松
土牢はいまも錠かけ松飾 山口青邨
大いなる門松日本の星宿る 中村草田男
大家や出口出口の松かざり 正岡子規 門松
天神の敷石料亭の門松へ 山口青邨
妻逝きてにはかに空し松飾 松崎鉄之介
子が買つて来し門松をわが立てて 安住敦
家持て門松立てゝけさの春 正岡子規 今朝の春
寐て居れば松や松やと賣に來る 正岡子規 門松売
居籠のさかさ門松伝りぬ 後藤比奈夫
御所の門門松もなき尊さよ 正岡子規 門松
御飾は千羽鶴門松は稀 平畑静塔
我庵は明家にあらず門の松 正岡子規 門松
我庵は門松引て子の日せん 正岡子規 子の日
日させよちちままははの門飾 渡邊白泉
明家や門松の齒拔面白き 正岡子規 門松
松飾して滝の水氷りたる 右城暮石 句集外 昭和四十五年
松飾して空豆が咲いてゐる 清崎敏郎
松飾しんしん青し兵に書く 三橋鷹女
松飾その他も略すつねのこと 石塚友二 光塵
松飾燃えて橙笛鳴らす 右城暮石 虻峠
此隅に門松立てり江戸の春 正岡子規 初春
病床に豆門松の置きどころ 百合山羽公 樂土以後
眼鏡橋門松舟の着きにけり 正岡子規 門松売
砂浜に門松立ちて人の門 清崎敏郎
竝べたる門松店や寺の前 正岡子規 門松売
肥舟と門松舟と運河ゆく 山口青邨
苧殻賣の門松賣に來りたり 正岡子規 門松売
萬歳の入口せばし門の松 正岡子規 門松
萬歳の袖かざしけり松かさり 正岡子規 門松
蓮莱の嶋の緑や門の松 正岡子規 門松
誰が言ひし象牙の塔と松飾 山口青邨
門の松めをと門松とし棲みふりぬ 山口青邨
門松と門松と接す裏家哉 正岡子規 門松
門松にそへし梅が枝花一つ 山口青邨
門松に右し左す矢來町 正岡子規 門松
門松に紅ぎつしりの実南天 山口誓子
門松に結ひし水引も燃えて尉 山口青邨
門松に結晶体の雪刺さる 林翔
門松のたちそめし町や雁渡る 渡邊水巴 白日
門松のない家もあり榮螺町 正岡子規 門松
門松のやゝかたむくを直し入る 原石鼎 花影
門松の松ちくと刺す吉か凶か 山口青邨
門松の松を正して四日かな 鷹羽狩行
門松の立ちたる国へ帰り来し 高田風人子
門松の竹の切鋒何斬るメス 楠本憲吉 方壺集
門松の竹切口を前へ向け 山口誓子
門松の荷に菰着せて舫ひ舟 富安風生
門松は立つか象牙の塔に赤旗 山口青邨
門松やあひだあひだの枯柳 富安風生
門松やわがほとゝきす發行所 正岡子規 門松
門松や上手下手なき筆使ひ 正岡子規 門松
門松や八百八屋町のその外も 正岡子規 門松
門松や戸をさして住む百姓家 村上鬼城
門松や蔭言多き吉良屋敷 村上鬼城
門松や門なき家の門はしら 正岡子規 門松
門松や雪のあしたの材木屋 飯田蛇笏 山廬集
門松や電柱こころもち斜め 鷹羽狩行
門松を立てんと人数かかはりて 清崎敏郎
雪ふかくヒユツテの戸あり松飾 水原秋櫻子 新樹
風吹て門松うたふけさの春 正岡子規 今朝の春
風吹て門松琴をしらべけり 正岡子規 門松
風吹て門松生けるものゝ如し 正岡子規 門松
高砂の松の二タ子が門の松 正岡子規 門松
鯨船松飾してかかりをり 富安風生


門松 続補遺

今ぞ売あすは門松下馬させむ 一笑(金沢)
夜の明て門松すがた定りぬ 吏登 吏登句集
春たつや門松はまだみねの雪 凉菟
目に門松山折敷売塩松魚 米翁 染井山荘発句藻
花十八門松琴を含哉 井原西鶴
門松と名にこそたてれまんまる木 重久 ゆめみ草
門松にしかも甘露の日和哉 正秀
門松に聞けとよ鐘も無常院 支考
門松に鄙の往来や二里三里 土芳
門松に顔こそ塗らね一芝居 寥松
門松の嵐の戻る幟かな 班象 発句類聚
門松の木薬店や大袋 木因
門松の精とうたふや年男 朱廸
門松の雪あたゝかに降にけり 凉菟
門松はかざらぬよりも跡さびし 土芳
門松は宿の世続の翁かな 舟泉
門松やおもへば一夜三十年 桃青 六百番誹諧発句合
門松やけふ月花のはしら立 中川乙由
門松やひとりし聞けば夜の雨 小林一茶
門松や世は日々~に新タ也 壺中
門松や人のをしゆる神の道 嶺利 歳旦発句集
門松や佐渡と越後は筋向ひ 許六
門松や匂ふ日かりの檜皮ぶき 正秀
門松や君が千とせの請にたつ 荷兮
門松や坊主一人もちりははず 乙訓
門松や後に笑ふ武庫の山 上島鬼貫
門松や息づえおろす民の春 琴風
門松や我衰へのわすれ草 望月宋屋
門松や死出の山路の一里塚 小西来山
門松や生れながらの男やま 存義 古来庵発句集
門松や秋津州塵も神慮 琴風
門松や網代の杭に朝霞 介我
門松や裏は仕切て御師に借ス 山店
門松や軽微ながらも老が宿 挙白
門松や黒キ格子の一つゞき 呂風
門松をくらべて廻る子守かな りん女
門松をやつとくゞるや福禄寿 木導
飾竹杜子美が管をこゝろみむ 角上

以上

by 575fudemakase | 2017-03-19 08:02 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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