初日記 の俳句

初日記 の俳句

初日記

例句を挙げる。

「晴」とのみ長病む父の初日記 吉野義子
あけぼのの鶴にはじまる初日記 吉野義子
あこがれはここに小さく初日記 香取佳津見
これからの空少し見え初日記 鎌倉佐弓
したためて一縷の流れ初日記 佐藤美恵子
たよりなきこころのはじめ初日記 森澄雄
まつ新な月日あふるる初日記 山口壌邇
みどり子の手型を押して初日記 佐藤信子
わが書冊まづしき中の初日記 木村蕪城 寒泉
似顔絵の雛ひとつなき初日記 大槻和木
元日は妻の思ひ出初日記 後藤比奈夫 めんない千鳥
冒頭に快晴と書き初日記 嶋崎専城
初日記いのちかなしとしるしけり 久保田万太郎 流寓抄以後
初日記こころに万の灯をともし 櫛原希伊子
初日記はや誤字ありて正しけり 野原春醪
初日記わが半生は母占むる 番取佳津見
初日記一齟齬すでにありにけり 安住 敦
初日記今年もおのれ欺くや 椎津虚彦
初日記何ごとも世ははるかなり 久保田万太郎 流寓抄以後
初日記充たすもの何欠くるは何 野澤節子 黄 炎
初日記妻ののぞくにまかせあり 川畑火川
初日記子は書くことのなしといふ 高橋淡路女 梶の葉
初日記忿懣なども偽はらず 橋本鶏二
初日記書きたきことは他にありて 富安風生
初日記書きゆくペンはわが武器よ 岩崎照子
初日記父子念願を一にせり 林原耒井 蜩
初日記白き真は自由なり 加藤三七子
初日記老のこととて色もなし 小杉余子
初日記薔薇園作業二行ほど 原田青児
初日記願いを二つしたためし 木次昌子
厨子の扉をひらくがごとく初日記 伊藤トキノ
句を書いて多き余白や初日記 高橋淡路女 梶の葉
夕映の空をページに初日記 渡辺恭子
太初より言葉はかなし初日記 野見山朱鳥
夫丹念吾はメモほどに初日記 及川貞 夕焼
夫見舞ひ来し一事のみ初日記 石田あき子 見舞籠
志すこし述べたり初日記 下村非文
快晴の二字に始まる初日記 長崎小夜子
恋々とをみなの筆や初日記 飯田蛇笏 霊芝
散るために家族集うか初日記 峠 素子
日向路も寒しと綴る初日記 渋田有紅
晴天と書きしばかりや初日記 中村苑子
武蔵野に青空きまる初日記 金子登美枝
生きてあれば妻なに書きし初日記 後藤比奈夫 めんない千鳥
白く厚く未知かぎりなし初日記 能村登四郎
白鳥のひそめる如し初日記 澤井我来
老の字の虫のやうなる初日記 富安風生
胸埋めるほどに雪降る初日記 菅原多つを
茫洋とある一年や初日記 鈴木栄子
記すこと老いて少き初日記 中 火臣
身の憂さやこま~しるす初日記 高橋淡路女 梶の葉
酷農の娘が恋しりて初日記 飯田蛇笏 雪峡
闘病の体温記す初日記 相川紫芥子
駅伝のことよりつける初日記 丸きむ子
福寿草咲きて始まる花日記 岡村月子
日記始め罪なきつみをしるしけり 松尾春鈴

初日記 補遺

おだやかに過ぐせといはれ初日記 飴山實 花浴び
こころ幽に國土をおもひ日記始 飯田蛇笏 白嶽
たよりなきこころのはじめ初日記 森澄雄
めくりては誰も買はざる新日記 右城暮石 句集外 昭和五十六年
もう出たか一九九三の初日記 阿波野青畝
やは~と且ついき~と初日記 飴山實 句集外
わが書冊まづしき中の初日記 木村蕪城 寒泉
パリリと展く文芸手帖初日記 富安風生
元日は妻の思ひ出初日記 後藤比奈夫
初日記ペンの漆黒戈として 楠本憲吉 孤客
初日記一齟齬すでにありにけり 安住敦
天金を割って起筆す新日記 伊丹三樹彦
夫丹念吾はメモほどに初日記 及川貞 夕焼
恋々とをみなの筆や初日記 飯田蛇笏 山廬集
恋々とをみなの筆や初日記 飯田蛇笏 霊芝
新日記の浩瀚我と対決す 楠本憲吉 方壺集
新日記めくりて紙のにほひかぐ 右城暮石 句集外 昭和四十四年
新日記めくりて買はずこの人も 右城暮石 句集外 昭和五十六年
暦日を詰め蒼白の新日記 楠本憲吉 孤客
生きてあれば妻なに書きし初日記 後藤比奈夫
百歳に三千日の初日記 山口青邨
神よりも人を貴び初日記 後藤比奈夫
老になき年頭所感初日記 後藤比奈夫
自由の語のときに恐ろし初日記 金子兜太
酷農の娘が恋しりて初日記 飯田蛇笏 雪峡

以上

by 575fudemakase | 2017-03-20 02:52 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fudemaka57.exblog.jp/tb/26730247
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2011年 04月

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

らくらく例句検索

インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

検索

タグ

最新の記事

後評 (2017・6)
at 2017-06-19 06:23
野蒜の花 の俳句
at 2017-06-18 16:46
米搗虫 の俳句
at 2017-06-18 16:44
紅鱒 の俳句
at 2017-06-18 16:42
夏蕨 の俳句
at 2017-06-18 16:40

外部リンク

記事ランキング