破魔矢 の俳句

破魔矢 の俳句

破魔弓

例句を挙げる。

あだ守る筑紫の破魔矢うけに来し 杉田久女
あと厄もすみし今年の破魔矢かな 啼魚
いつ帰り来しや破魔矢は卓の上 今井千鶴子
おみくじをにぎり破魔矢をかざしゆく 高木晴子 晴居
ぞろぞろとふるさと動く破魔矢かな 甲斐多津雄
たてかけてあたりものなき破魔矢かな 高濱虚子
ちはやふる破魔矢の鈴に初の闇 原裕 青垣
なほもつて余生働く破魔矢うく 鈴木真砂女 夕螢
はぐれゐし夫かも破魔矢高々と 築城 京
ひとところ羽離れ深き破魔矢かな 加倉井秋を
みくじ吉破魔矢に結び帰りけり 藤松遊子
わが句碑は破魔矢かざして詠む句碑ぞ 後藤比奈夫 めんない千鳥
わが寝屋の闇の一角白破魔矢 橋本多佳子
わが門に戻りつきたる破魔矢かな 高浜年尾
をりからの雪にうけたる破魔矢かな 久保田万太郎 流寓抄
バス揺れるたびに破魔矢の鈴が鳴り 松本穣葉子
一九九九年の破魔矢かな 五島高資
一団の誰も破魔矢を手にしたる 久保ともを
一壷あり破魔矢をさすにところを得 高浜虚子
一年を壺に古りたる破魔矢かな 上野泰 春潮
一本の破魔矢余生を護るべし 青畝
一本の破魔矢受けたり軽きかな 稀音家塔九
三日はや破魔矢をつつむ旅ごころ 古舘曹人 樹下石上
上の字の袋きせ置く破魔矢かな 阿波野青畝
九人目の比古なる孫に美き破魔矢 後藤夜半 底紅
人のくれし破魔矢長押に病み通す 稲垣きくの 牡 丹
人形の目の逸れてをる破魔矢かな 上野泰 佐介
今年また破魔矢を挿して壷古りぬ 吉屋信子
伊勢講の婆の土産は破魔矢なり 楠 節子
児となるや腰に破魔弓老の春 玄札
児の握る破魔矢の鈴の鳴りどほし 藤田郁子
八幡宮破魔矢握りて五十段 高澤良一 素抱
冷込んで来たる破魔矢をいただきぬ 岸田稚魚
切先に比叡の雪嶺破魔矢受く 山田弘子 こぶし坂
切通破魔矢かざせば海が見ゆ 宮下翠舟
初旅の破魔矢挿す荷を枕上み 茂里正治
初詣受けて平家の赤破魔矢 百合山羽公
反り橋は朱の太鼓橋破魔矢買ふ 田中水桜
受けもどる破魔矢にはつしはつしと日 皆吉爽雨
古壷にかたと音して破魔矢挿す 高浜虚子
吊橋を人帰り来る破魔矢手に 田島 魚十
向妙の破魔矢たづさへ男の子なき 草村素子
吾も持ち人も持つなる幾破魔矢 久米正雄 返り花
壺中なほ去年の闇あり破魔矢挿す 肥田埜勝美
大風の夜を真白なる破魔矢かな 渡辺水巴 白日
天空に神の弓あり破魔矢うく 上野 泰
嫁ぐべき娘に持たせたる破魔矢かな 永井龍男
子が持ちし破魔矢の鈴を探しけり 角川春樹 夢殿
子に破魔矢持たせて抱きあげにけり 星野立子
孫のやうな巫女に礼して破魔矢受く 和田春雷
実朝の海より生れし破魔矢享く 北澤瑞史
師を神と畏敬すこころ破魔矢うく 鈴木白祇
年々の破魔矢立てたり高麗古壺 長谷川かな女 牡 丹
幸矢とて袖をあてがふ破魔矢かな 後藤夜半 底紅
御神馬の厩舎の柱破魔矢挿し 小原菁々子
戀の矢はくれなゐ破魔矢白妙に 山口青邨
戒名は「雄魂」亡き子の破魔矢受く 香西照雄 素心
手に持てる白羽破魔矢に海荒るる 野見山朱鳥
折からの雪より白き破魔矢享く 鶴丸白路
抱きし子に持たせて長き破魔矢かな 松本たかし
抱き戻る破魔矢の白と京の冷 山田弘子 螢川
挿して置く破魔矢の影の添ふ如く たけし
授かりし破魔矢の火山灰を払ひけり 梶原 宇良
掌に享けて鈴の止みたる破魔矢かな 加倉井秋を
摩多羅神破魔矢を放つ天に向け 岡崎泊葉子
教へ子の巫女より享くる破魔矢かな 松本三千夫
新幹線の棚の破魔矢の飛ぶごとし 鈴木栄子
早立の山荷に破魔矢挿しゐたり 神田 岩魚
月山の月さす破魔矢受けにけり 勝山 耕南
松ヶ枝に破魔矢のとどく肩車 小早川 恒
松風の小径となりぬ破魔矢持ち 吉屋信子
森の冷え破魔矢もつ手に及ぶなり 稲垣きくの 黄 瀬
此の書屋美しと定まる破魔矢かな 阿波野青畝
歩にあひて鈴のよく鳴る破魔矢かな 山口峰玉
江ノ島の浪と真白き破魔矢かな 佐野青陽人 天の川
沖の浪白し破魔矢を袖に抱く 秋を
浅間(せんげん)さん詣で破魔矢を高かかげ 高澤良一 ぱらりとせ
浪花女の背中にさしし破魔矢かな 冬菜
海人の子に真紅の破魔矢にぎらしむ 原田喬
海沿ひに破魔矢の鈴の行くことよ 川崎展宏
瀬戸内の一夜に荒れし破魔矢かな 古舘曹人 樹下石上
灯を消してなほ確かとある破魔矢かな 永井龍男
無造作に束の破魔矢や巫女溜 立花杢公
生意気小僧忘れてゆきし破魔矢かな 八木林之介 青霞集
病巣を射よと授かりたる破魔矢 品川鈴子
白妙の破魔矢いだきて夫子なし 菖蒲あや あ や
白破魔矢武に苦しみし神達よ 橋本多佳子
白雲の白を移せり諏訪破魔矢 静塔
破魔弓と斧と並ぶや山の家 東明
破魔弓に九九を覚ゆる未来あり 正木ゆう子
破魔弓の剛きを老の手に鳴らす 上條 筑子
破魔弓の白矢をたとふ一矢かな 安斎櫻[カイ]子
破魔弓は山びこつくる子のたむろ 飯田蛇笏
破魔弓やどさと落ちたる松の雪 白及
破魔弓ややまびこつくる子のたむろ 飯田蛇笏
破魔弓や入江の波の立つばかり 大木あまり 火球
破魔弓や埴生の小屋の蜑が窓 東洋城
破魔弓や大和機女が子宝や 広江八重桜
破魔弓や山びこつくる子のたむろ 飯田蛇笏 霊芝
破魔弓や男子四方の志 黙仏
破魔弓や百姓ながら那須に住む 碧童
破魔弓や的に立たる納豆箱 蓼太
破魔矢あり壺に一枝の梅も咲き 岸風三楼 往来
破魔矢あり追儺豆買ひ忘れても 及川貞
破魔矢うけたゞはぐれじと酉の市 及川貞 夕焼
破魔矢うけて帰路八方のわが一路 稲垣きくの 黄 瀬
破魔矢さし机辺めでたく片づける 播水
破魔矢さす襟や五十の恋いかに 小林康治 玄霜
破魔矢とて湖国枯葦かざし舞ふ 加藤耕子
破魔矢など天に射れどもむなしさや 山口青邨
破魔矢の巫女なかに一人の眸の大き 和久田隆子
破魔矢の鈴師の星父母の星呼べり 奈良文夫
破魔矢の鈴暗闇にまた海の音 川崎展宏
破魔矢の鈴路ゆづるとき鳴りにけり 山部栄子
破魔矢もつほかに女の支へなし 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
破魔矢もつ人神前をよぎりけり 星野立子
破魔矢もつ父子の影を浜に曳き 宮下翠舟
破魔矢ゆきあとまたねむるなまこ壁 龍太
破魔矢より鈴をはづして弄びけり 原裕 青垣
破魔矢一矢貧しき書架に禅されたり 石田波郷
破魔矢享く吾に白羽の矢が当れ 品川鈴子
破魔矢享く神に告ぐべき事告げて 雨宮昌吉
破魔矢享け降る筑波嶺雲に入る 小林 碧郎
破魔矢受くちひさき生命片抱きに 岡本差知子
破魔矢受く多摩の横山霞む日を 水原秋櫻子
破魔矢受く子は父となり母となり 長谷川史郊
破魔矢受く山城の国一の宮 後藤比奈夫 めんない千鳥
破魔矢受く手に手が触るる臨時巫女 竹中碧水史
破魔矢受く曉光すでに沖にあり 向野楠葉
破魔矢受く母となる日の近き娘に 伊東宏晃
破魔矢受けし第一番の男かな 高浜年尾
破魔矢得て飛雪の磴をひたに下る 正雄
破魔矢手に人ごみに子を探しをり 高濱年尾 年尾句集
破魔矢手に今年を恃むこころ切 稲垣きくの 黄 瀬
破魔矢手に大和心のありやなし 後藤比奈夫 めんない千鳥
破魔矢手に汚き雪を蹴りに蹴る 岸本尚毅 舜
破魔矢手に生田の森を出で来たる 千原叡子
破魔矢抱くやわれを貫く白きもの 塘柊風
破魔矢持ち膳所で降りたる夫婦かな 高澤良一 燕音
破魔矢持つ人のうしろに鉛筆もつ 小檜山繁子
破魔矢持つ童女吉祥天なるよ 楠節子
破魔矢挿して一隅寧きくらしあり 稲垣きくの 黄 瀬
破魔矢挿し夜は白妙の睡りかな ほんだゆき
破魔矢挿す女ざかりの夜の髪 後藤比奈夫 初心
破魔矢欲し武蔵野の風荒ければ 桂子
破魔矢白し今日いまだ客に触れず 渡邊水巴 富士
破魔矢立て一人書斎に立て籠る 岬 雪夫
破魔矢置く寺の畳の青海波 平畑静塔
破魔矢触れ梅の蕾をまなかひに 吉屋信子
破魔矢買ふ母の白息触れしものを 橋本美代子
神山に近く住みなし破魔矢受く 山口白甫
空席に破魔矢を寝かせ湖西線 鈴木鷹夫
空青し破魔矢の人を追ひ越して 岩田由美
立ち並ぶ破魔矢の店や男山 木犀
笹山に入りて破魔矢の鈴さわぐ 宮岡計次
箔を押す鏑雁股破魔矢かな 田中田士英
紅梅や盆の破魔矢に切火飛ぶ 渡邊水巴 富士
翠張につらぬきとめし破魔矢かな 飯田蛇笏 山廬集
肩車されて破魔矢を握りしむ 山崎矢寸尾
船上に破魔矢の鈴の鳴りにけり 大木あまり 火球
荒矧の破魔矢なれども金の箔 久米正雄 返り花
葛飾や舳さきに坐る破魔矢の子 角川春樹 夢殿
藪をゆく破魔矢の鈴の鳴り通し 岸本尚毅 舜
誰にやる破魔弓ねぎる道心者 来山
谷雲にそれてながるる破魔矢かな 飯田蛇笏 山廬集
買ひてすぐ羽をいたはる白破魔矢 橋本美代子
赤ん坊の手のつかみたる破魔矢かな 細川加賀 『玉虫』
追越すやなほ先をゆく破魔矢あり 桂 信子
運ついてまはる破魔矢をうけにけり 山本蓬郎
金よりも銀美しき破魔矢かな 串上 青蓑
金色の一トすぢはしる破魔矢かな 久保田万太郎 草の丈
鈴鳴つて鞍馬を越ゆる破魔矢かな 鈴木鷹夫
電車待つ人の手に手に破魔矢かな 吉屋信子
電車降り月明らかに破魔矢持ち 深見けん二
青き目の舸子海神の破魔矢受く 野中 春艸
風寒し破魔矢を胸に抱へくる たかし
高々と破魔矢かかげて渡舟客 山田弘子 初期作品
高きより破魔矢でかぞへ島の数 鷹羽狩行
段葛破魔矢と破魔矢すれ違ふ 高澤良一 暮津
銀髪に破魔矢いとよく映えにけり 高澤良一 暮津

破魔矢 補遺

いそのかみ布留の破魔矢を賜りぬ 能村登四郎
いまは焼くちぬらぬ破魔矢白妙に 山口青邨
くるくると舞ふ八乙女の手に破魔矢 阿波野青畝
たまはれる破魔矢は恋の矢としてむ 山口青邨
ちはやふる破魔矢の鈴に初の闇 原裕 青垣
なほもつて余生働く破魔矢うく 鈴木真砂女 夕螢
まなじりの糸ひいて佳し破魔矢もつ 岡井省二 夏炉
わが句碑の前の破魔矢の娘たち 後藤比奈夫
わが句碑は破魔矢かざして詠む句碑ぞ 後藤比奈夫
わが寝屋の闇の一角白破魔矢 橋本多佳子
わが門に戻りつきたる破魔矢かな 高浜年尾
一年を壺に古りたる破魔矢かな 上野泰 春潮
一揖(ゆう)もなくしろたへの破魔矢うく 藤田湘子
一本の破魔矢余生を護るべし 阿波野青畝
三日はや破魔矢をつつむ旅ごころ 古舘曹人 樹下石上
上の字の袋きせ置く破魔矢かな 阿波野青畝
世渡りの下手も上手も破魔矢受く 鈴木真砂女 紫木蓮
九人目の比古なる孫に美き破魔矢 後藤夜半 底紅
二つ掛けて老い子育つる破魔矢かな 村上鬼城
二宮の破魔矢長短壷に挿し 山口青邨
人形の目の逸れてをる破魔矢かな 上野泰 佐介
今はもう敵なき齢破魔矢受く 能村登四郎
先づは他人の上案ずる吾妻破魔矢受く 中村草田男
八十路への坂の阻ならず破魔矢手に 後藤比奈夫
八幡の鳩ども破魔矢恐れざる 阿波野青畝
初詣受けて平家の赤破魔矢 百合山羽公 樂土
初詣襟に挿したる破魔矢かな 森澄雄
営々とけだものごころ破魔矢受く 斎藤玄 狩眼
四十二の鬼子育つる破魔矢かな 村上鬼城
大風の夜を真白なる破魔矢かな 渡邊水巴 白日
天の旅送る真白き破魔矢持ち 平畑静塔
天空に神の弓あり破魔矢うく 上野泰
女には渡さず破魔矢持ちつづけ 右城暮石 句集外 昭和四十六年
女家族支ふる者や破魔矢受く 中村草田男
女手の破魔矢や衆に紛れざれ 中村草田男
子に破魔矢持たせて抱きあげにけり 星野立子
幸矢とて袖をあてがふ破魔矢かな 後藤夜半 底紅
恋の矢はくれなゐ破魔矢白妙に 山口青邨
戒名は「雄魂」亡き子の破魔矢受く 香西照雄 素心
授かりし破魔矢真直に持ち歩りく 百合山羽公 樂土
文運のためにも享くる破魔矢かな 後藤比奈夫
晩年か余生か破魔矢受けにけり 亭午 星野麥丘人
東へも持ちて平家の赤破魔矢 百合山羽公 樂土
森の中逍遥破魔矢受けしより 山口青邨
此書屋美しとさだまる破魔矢かな 阿波野青畝
海上雲遠しいで破魔矢射む 山口青邨
深大寺乾門より破魔矢かな 星野麥丘人 2001年
瀬戸内の一夜に荒れし破魔矢かな 古舘曹人 樹下石上
生るる子のための破魔矢を受けにけり 安住敦
病室へ入り来破魔矢の鈴鳴らし 右城暮石 天水
白妙の神の破魔矢に鏃なし 野見山朱鳥 愁絶
白破魔矢武に苦しみし神達よ 橋本多佳子
百本の破魔矢を立てし素木箱 右城暮石 句集外 昭和五十年
矢桶よりとつてたまはる破魔矢かな 山口青邨
破魔弓に侍してこけしの花姿 阿波野青畝
破魔弓に鼠も追ず家の春 寥松
破魔弓の斜に突張り立てりけり 阿波野青畝
破魔弓の金箔過て春ぞ是 寥松
破魔弓や山びこつくる子のたむろ 飯田蛇笏 霊芝
破魔弓や竹馬乗て小笠懸 木導
破魔弓や菊はいもうと梅は兄 木導
破魔弓をかけて寺ともなかりけり 村上鬼城
破魔弓を土払ひつつ立てにけり 阿波野青畝
破魔弓を掛けて時めく主人かな 村上鬼城
破魔矢うけたゞはぐれじと酉の市 及川貞 夕焼
破魔矢さす襟や五十の恋いかに 小林康治 玄霜
破魔矢など天に射れどもむなしさや 山口青邨
破魔矢に揺れる小鈴や女性(にょしょう)やさしかれ 中村草田男
破魔矢みなささげ百万枚を銜み 山口青邨
破魔矢もて指せば応へて星つぎつぎ 岡本眸
破魔矢もて獅子身中の虫は射よ 安住敦
破魔矢もて男を打ちて鈴の音 鷹羽狩行
破魔矢ゆきあとまたねむるなまこ壁 飯田龍太
破魔矢より鈴をはづして弄びけり 原裕 青垣
破魔矢三本、孫三人をはなれじとする 荻原井泉水
破魔矢二矢壷に一矢は梅を結ふ 山口青邨
破魔矢受く勁くなれよとこゑありぬ 亭午 星野麥丘人
破魔矢受く太きにせんか繊きにす 山口青邨
破魔矢受く山城の国一の宮 後藤比奈夫
破魔矢受く潮変り目の壇の浦 鈴木真砂女 都鳥
破魔矢受く男に敵は避けられず 安住敦
破魔矢受く頭上白梅枝走り 山口青邨
破魔矢手に大和心のありやなし 後藤比奈夫
破魔矢挿す女ざかりの夜の髪 後藤比奈夫
破魔矢焼く神代の戦矢のごとく 山口青邨
破魔矢白く押物朱く賜はりし 阿波野青畝
破魔矢白し今日いまだ客に触れず 渡邊水巴 富士
破魔矢置く枯れさだまれる芝の上 飯田龍太
破魔矢置く鈴の音一つひとりの家 岡本眸
破魔矢鈴従きくる夜明けには遠し 佐藤鬼房
磯風に破魔矢の羽の割れやすし 飯島晴子
神将に倣ひて破魔矢抱へ持つ 安住敦
紅梅や盆の破魔矢に切火飛ぶ 渡邊水巴 富士
置かれたる破魔矢の束に月明り 飯田龍太
羽のみだれ正す破魔矢に息かけて 橋本多佳子
翠張につらぬきとめし破魔矢かな 飯田蛇笏 山廬集
舞妓にも逢ひぬ丹塗の破魔矢にも 後藤比奈夫
虎の絵馬破魔矢にゆひて子はかつぐ 山口青邨
誰にやる破魔弓ねぎる道心者 小西来山
谷雲にそれてながるる破魔矢かな 飯田蛇笏 山廬集
軍艦大鯨の水兵が受く破魔矢かな 山口青邨
運強き女が受けし破魔矢かな 鈴木真砂女 都鳥
道すがら雪となりたる破魔矢かな 安住敦
鎌倉の絵馬の届きぬ破魔矢欲し 後藤比奈夫
長女次女に瞳澄む夫来よ破魔矢二本 中村草田男
隅田川破魔矢かざして渡るなり 村山故郷
電車降り月明らかに破魔矢持ち 深見けん二
風寒し破魔矢を胸に抱へくる 松本たかし
飾焼く破魔矢白妙の羽も焔に 山口青邨
高きより破魔矢でかぞへ島の数 鷹羽狩行
髪に触れ波郷深大寺の破魔矢あり 水原秋櫻子 蘆雁以後

以上

by 575fudemakase | 2017-03-20 03:47 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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