2016年 9月 ねずみのこまくら句会の諸句

2016年 9月 ねずみのこまくら句会の諸句


予選でザッと句を抜いてみたら、下記の如くとなった。
句の前の番号は、選句稿の通し番号


1屋上のハーブ庭園赤とんぼ
3小豆干す筵に莢の捻れけり 
5盆踊り床几に残る通り雨
6墨匂う敬老会の招待状
12夫の手を頼みの巌御来光
14夕立あと溶けてしまひぬ泥団子
19湯上りや風鈴の音の心地よき
22秋澄むや賓頭盧さまを恃みとし
27二人目を妊りし子の星まつる
32新蕎麦の店に並びて招き猫
34秋高し筆跳ねて描く大漁旗
36客ひとり船頭ひとり秋あかね
39澄む秋の水の傍なる美術館
44俯瞰図に出城あまたや鳥渡る
45山葵田の秋蝶寒冷紗を出でず
49黄落や店主自慢の蕎麦すする
50霧深み目指す稜線また隠れ
54河童淵朝採り胡瓜供えあり
57秋の日の胡蝶は羽を震はせて
58遠雷の雨戸の中にひとりかな
60轆轤小屋月の窓辺のチェロケース
61蓮咲いて畦より低き遠嶺かな
63秋興や国境越えて茸採り
68百日紅本家分家と庭づたひ
69岩桔梗足下に咲ける岩を攀づ
76紅白に村を分かちて運動会
77飢餓の世を伝ふ石仏葛の花
79盆僧の後ろに家族みな揃ひ
80落蝉のどれも仰向けなるならひ
84生身魂オリンピツクにテレビ漬け
93高飛び込みの少女ら去りて雲の秋
97とろろ食べ身体髪膚ここにあり
98団栗は食べて旨しと卒寿の師
103秋袷馬齢ふりむくこと多し
112羽織るもの欲しき桟橋雁渡し
119オリーブの実摘む青空と波の音
122餌台に鳥の影見ぬ大暑かな
123お目当ての稲田へ雀七連符
127擬音ならぬカッコーの声交差点
130強力の霧に消えたる若き頬
134網の目となりし鬼灯なほ燃ゆる
139萩の露ひとつぶづつに日を孕み
140寝そびれて夜長知恵の輪捻るかな
141小夜更けて土に戻せし歌女か鳴く
142群れなして艇庫飛び交ふ岩燕
145大窓をもて夏富士のトリミング
146均衡の果てひかり落つ芋の露
150石段にニッキ棒噛む秋祭
160赤のままここだに祀る道の神
162秋朝の焼きあげてパンの香をひろぐ
164天高く上がる硝子のエレベーター
167野分あといろいろな雲流れゆく
168虹立っていますとショートメールかな
170永さんの「遠くへ行きたい」秋の夜

以上
by 575fudemakase | 2017-03-26 09:10 | ねずみのこまくら句会 | Trackback | Comments(0)
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