万歳 の俳句

万歳 の俳句

万歳

例句を挙げる。

お万歳少しいやしき笑顔かな 高橋淡路女 梶の葉
お城がすみ万歳の鼓まだきこゆ 林原耒井 蜩
かけあひの春鼓重ねて万歳師 加藤憲曠
きのふ見し万歳に逢ふや嵯峨の町 蕪村
ざりがにの万歳往時の突撃も 高澤良一 素抱
すたすたと路次ぬけゆくやお万歳 白水郎
めでたしや加賀万歳の町尽くし 沢木欣一 往還
エレベーター万歳乗せて昇り来し 飯島正人
サバイバル万歳を見ている午前二時 平田栄一
フラミンゴそろえば万歳したくなる 岸本マチコ
万歳が撫でて行きたる小犬かな 五所平之助
万歳にたわめる藪や夕渡舟 飯田蛇笏 霊芝
万歳に濠白波の立つ日かな 石田勝彦
万歳に若狭の菓子の売られけり 山本洋子
万歳に陽ざしの深き一間あり 児玉輝代
万歳のうしろ姿も恵方道 高浜虚子
万歳のさす手引く手や鼓打つ 挿雲
万歳のならびとほりてわらび山 宇佐美魚目 天地存問
万歳のひとり来てゐる離島かな 茨木和生
万歳のふみならしけりさゞれ石 梅室
万歳のまかり出たよ親子連 一茶 ■文化元年甲子(四十二歳)
万歳のやどを隣に明けにけり 荷兮
万歳のわらわらゆきて岬かな 関戸靖子
万歳のゑぼし姿やわたし船 炭 太祇 太祇句選後篇
万歳の三河の国へ帰省かな 風生
万歳の三河の波の鼓のごとし 林火
万歳の佇み見るは紙芝居 高浜虚子
万歳の冠初めよりゆるむ 森田峠
万歳の初音や門に入りつづみ 井月の句集 井上井月
万歳の口や真砂は尽きるとも 千代尼
万歳の吹かれ来にけり天津風 野村喜舟 小石川
万歳の太夫の鼓ひとつの荷 結城美津女
万歳の子も万歳の十二歳 高浜虚子
万歳の影大きなる朝日かな 東春
万歳の折れんばかりの大男 浜井武之助
万歳の烏帽子かしぐは酔へるかな 野村喜舟
万歳の烏帽子さげ行く夕日かな 闌更
万歳の畑うつ頃や桃の花 横井也有 蘿葉集
万歳の終りの腰は泣きさうに 加藤知世子 花寂び
万歳の袴がくがく坂下る 殿村菟絲子 『路傍』
万歳の遠ければ遠き世のごとく 青邨
万歳の酔うて居るなり船の中 久保田九品太
万歳の間に玄界のどよもしぬ 野中亮介
万歳の頤ながき旦かな 白雄
万歳の顔に紐垂る煙霧都市 小川双々子
万歳の鶴の広袖ひろげ舞ふ 福田蓼汀
万歳の鼓に袖のかぶさりて 高浜虚子
万歳の鼓森一つ隔てたり 臼田亞浪 定本亜浪句集
万歳は二人づれなる山河かな 佐野青陽人
万歳は今も烏帽子ぞ都鳥 正岡子規
万歳は縞蛇またぎ行方も知れず 安井浩司 阿父学
万歳は語り部の里素通りに 杉本寛
万歳やめしのふきたつ寵の前 炭 太祇 太祇句選
万歳やもどりは老のはづかしく 千代尼
万歳や伊賀の上野の駅の前 西山泊雲 泊雲句集
万歳や佐渡より金の湧き貌に 野村喜舟 小石川
万歳や合点々々の鼓打つ 八木林之助
万歳や岩間は古き宿場町 井上 史葉
万歳や左右にひらいて松の陰 向井去来
万歳や年のはじめの夕まぐれ 久保田万太郎
万歳や猿曳よりも吹かれ行く 余子
万歳や真赤な月の雑木山 辻桃子 桃
万歳や窪田箸尾の鼓振り 富浪夏風
万歳や篠に小笹に雪つもり 小川軽舟
万歳や舞おさめたるしたり顔 炭 太祇 太祇句選
万歳や金春を出て烏森 竹村秋竹
万歳や雀驚く鶴の丸 野村喜舟 小石川
万歳や飯の吹きたつ竃の前 太祇
万歳や館の構にかゝり来る 尾崎迷堂 孤輪
万歳や馬の尻へも一祝ひ 一茶
万歳や鶏なくかたへ行く野道 鳳朗
万歳や黒き手を出し足を出し 正岡子規
万歳や鼓を膝に夕渡 萍雨
万歳をして冬に入る鵙の贄 大木あまり 火球
万歳を其夜とめたる長者振り 四明句集 中川四明
三河万歳東京行は混みにけり 加藤かけい
三河万歳熱の子の瞳が笑ひ出す 志摩芳次郎
三河万歳語る師の笑み太夫めく 田中英子
乗り合はす伊予万歳や船の旅 貞吉 直子
五月万歳「飴の中から金太さんが出たよ」 磯貝碧蹄館 握手
亡父亡母を知る万歳師来て泣けり 海老名衣子
今もなほ千代のためしとご万歳 中田はな
使者の間に鼓しらべや御万歳 四明句集 中川四明
出てゆくや万歳の靴泥あげて 臼田亜浪 旅人
出支度の玄関へ来てお万歳 楠目橙黄子 橙圃
初旅のまづ万歳の三河かな 百合山羽公
前掛の母の万歳花かつを 攝津幸彦
君が春や万ざいらく万歳楽 井原西鶴
大盃を加賀万歳は飲み干しぬ 細川加賀
夫婦して万歳の顔かなしけれ 岩田蒼穹
子に泣かれ加賀万歳の困りけり 伊藤トキノ
山里は万歳遅し梅の花 芭蕉
崖に出て万歳の鼓引き返す 稚魚
才蔵が履きてあはれの古軍靴 北野民夫
才蔵が撫でて行きたる小犬かな 五所平之助
才蔵になじみのはやき童かな 米翁
才蔵の素顔さびしき汽車の中 冠人
本業は粉屋てふ加賀万歳師 千田一路
松過ぎの万歳が降り文庫駅 青木重行
橋越えて三河万歳村移る 野原春醪
源八や万歳も来る僧も来る 水落露石
無造作に万歳楽の鼓かな 子規
秋日殊に万歳幡は朱かがよふ 太田鴻村 穂国
老いぼれし唄はりあげぬ御万歳 阿部みどり女 笹鳴
老万歳ぽんと機嫌の古鼓 百合山羽公
臥てきけばさびしきものよお万歳 鷹女
花散るや加賀万歳に人まばら 高橋睦郎 金澤百句
花盛りきけば万歳山といふ 吉田澗城
裏山の梅ちらほらやお万歳 雑草 長谷川零餘子
誰から死ぬ三河万歳多弁にて 星野昌彦
送る万歳死ぬる万歳夜も円舞曲(ワルツ) 攝津幸彦
酒断つて万歳寒きラジオ切る 石川 桂郎
鎌倉の万歳谷戸で昏れにけり 藤田美代子
門松や万歳去つてちょろ来る 大釜菰堂
雁木道地酒万歳楽買うて 堀 古蝶
霧去りて万歳の手の不明かな 攝津幸彦
鱧食うて伊予万歳を楽しめり 星野高士
才蔵が履きてあはれの古軍靴 北野民夫
才蔵が撫でて行きたる小犬かな 五所平之助
才蔵になじみのはやき童かな 米翁
才蔵の素顔さびしき汽車の中 冠人


万歳 補遺

おのれ楽しむ才蔵に湧く涙かな 松崎鉄之介
七福を一人万歳老太夫 百合山羽公 樂土以後
万歳にたわめる藪や夕渡舟 飯田蛇笏 霊芝
万歳のお宿はどこぞ梅のはな 正岡子規 梅
万歳の三河の国へ帰省かな 富安風生
万歳の三河の波の鼓のごとし 大野林火 月魄集 昭和五十四年
万歳の渡りしあとや水温む 正岡子規 水温む
万歳の皷をあふる竈かな 内藤鳴雪
万歳の里見廻して山ばかり 百合山羽公 樂土以後
万歳の鼓にひらく梅の花 正岡子規 梅
万歳の鼓森一つ隔てたり 臼田亜郎 定本亜浪句集
万歳や古き千代田の門柱 内藤鳴雪
万歳太夫ゲートボールも長といふ 百合山羽公 樂土以後
出てゆくや万歳の靴泥あげて 臼田亜浪 旅人 抄
初旅のまづ万歳の三河かな 百合山羽公 樂土以後
大判の下駄万歳の老太夫 百合山羽公 樂土以後
崖に出て万歳の鼓引き返す 岸田稚魚 負け犬
戸あくるや萬歳來る東より 正岡子規 万歳
才蔵になりさがりたる氏素性 富安風生
才蔵のシベリヤ帰り傘寿すぐ 松崎鉄之介
才蔵の侍烏帽子ゆるがざる 松崎鉄之介
才蔵の祝言十二いのちなが 松崎鉄之介
才藏は葛西あたりの訛かな 正岡子規 万歳
朝な朝な萬才東へ霞み行く 正岡子規 万歳
松あれば則ち入るや萬歳樂 正岡子規 万歳
澤龜の萬歳見せう御國ぶり 正岡子規 万歳
烏帽子着て万歳走る余寒哉 正岡子規 余寒
無雜作に萬歳樂の鼓哉 正岡子規 万歳
紅梅や万歳ばかり烏帽子にて 正岡子規 紅梅
老万歳ぽんと機嫌の古鼓 百合山羽公 樂土以後
萬才のはなし給ふや國なまり 正岡子規 万歳
萬才の目出たくしたるいほり哉 正岡子規 万歳
萬歳が笑へば山もわらひけり 正岡子規 万歳
萬歳と相のりしたる渡し哉 正岡子規 万歳
萬歳に見つけられけり草の庵 正岡子規 万歳
萬歳の家にめでたし古鼓 正岡子規 万歳
萬歳の歸るあとより霞みけり 正岡子規 万歳
萬歳の踊りかけたり町はつれ 正岡子規 万歳
萬歳の顔のやつれや田植笠 正岡子規 万歳
萬歳の鼓を倒す枕かな 正岡子規 万歳
萬歳の鼓聞ゆる朝日かな 正岡子規 万歳
萬歳は今も烏帽子そ都鳥 正岡子規 万歳
萬歳も煙草すふなり町はづれ 正岡子規 万歳
萬歳や三河町出て淡路町 正岡子規 万歳
萬歳や四條をもどる夕日影 正岡子規 万歳
萬歳や黒き手を出し足を出し 正岡子規 万歳

万歳 続補遺

麻蒔やまだ万歳のかぶり物 路青
衣着て今朝は万歳ごゝろ哉 舎羅
朝戸まだ万歳声の覚束な 土芳
才蔵よ鼻毛よまれなうめの花 馬場存義
大万歳くゞりを這入兼にけり 夕道
声万歳よもいちが臼御代の春 杉風
何谷のかくだみたりや万歳声 土芳
三月に万歳見るや不破の関 〔ブン〕村
万歳を帆にして早し渡し舟 蓼太 蓼太句集二編
万歳や鼻の下なる柄払 程已
万歳や鼓嶽をうちながめ 中川乙由
万歳や鼓も例のつかみどり 晩得 哲阿弥句藻
万歳や鶏なくかたへ行野道 田川鳳朗
万歳や雲たてさせて来る気韻 鈴木道彦
万歳や花をせがみに草鞋がけ 傘下
万歳や舞おさめたるしたり顔 炭太祇
万歳や素袍の袖も青によし 三宅嘯山
万歳や欠に扇とりあへず 東皐
万歳や松に中よき袖の 中川乙由
万歳や広き袖よりたばこ入 土芳
万歳や左右にひらいて松の陰 去来
万歳や十三文のあし拍子 馬場存義
万歳やもどりは老のはづかしく 千代尼
万歳やめしのふきたつ寵の前 炭太祇
万歳やはたご物くふ顔もせず 鈴木道彦
万歳やすぼめて這入る片折戸 柳居 柳居発句集
万歳やけふ来て御所の菖葺 野童
万歳も悲しかりけりこのはなし 鈴木道彦
万歳ものぼれ筑波の朝南 松窓乙二
万歳は見たか神代の云はじめ 長虹
万歳の頤ながき旦かな 白雄 白雄句集
万歳の口や真砂は尽るとも 千代尼
万歳の中やくゞりて袖の雨 りん女
万歳のゑぼし姿やわたし船 炭太祇
万歳のゑぼし取たるはなし哉 小春
万歳のやどを隣に明にけり 荷兮
万歳のまづ作法ある扇かな 成田蒼虬
万歳のはやしといひぬ立月日 田川鳳朗
万歳に見えて旅やのかしらつき 雪芝
万歳に蝶~とまれたびら雪 左次
万歳に腹かゝへけり取揚婆々 三宅嘯山
万歳にいはせばいがのなんば秬 土芳
万歳にあはれや老の拍子ぬけ 土芳
万歳と六十六部うつのやま 琴風
万歳が内裏見て来た写し哉 游刀
まんざいや跡の太夫は色白き 桜井梅室
ころも着て今朝は万歳心哉 句空

以上


by 575fudemakase | 2017-03-27 16:15 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
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アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

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表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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