2017年 4月 ねずみのこまくら句会の諸句

2017年 4月 ねずみのこまくら句会の諸句


予選でザッと句を抜いてみたら、下記の如くとなった。
句の前の番号は、選句稿の通し番号


1 マングローブ樹林の谷間田水張る
5 自刃跡手箒に掃く春落葉
6 垣繕へり棕櫚縄の蝶結び
15 花韮ら古木をそっと押し包み
17 雲雀よく鳴く天平の野と知りて
19 髪切りて帽子も新調花のとき
21 残雪掘り母納めたる日の遠し
24 鳧おやこ返し田の空鳴きわたる
27 罹災地の父母と上京入学式
30 大護摩会比良の残雪緩びけり
31 自転車は晩節の足うららけし
32 沈丁の夜半に深まる香りかな
35 手伝つて突出し分の土筆受く  
39 湖うらら土器投げの若き声
44 沈丁花襲脱ぎつつ匂ひけり
48 思ひ出は戦中戦後菜飯かな
53 縺れ来て初蝶止まる野良帽子
55 初蝶や卒寿のほそき足もとに
61 緑摘む庭師に樹令たずねけり
63 辛夷咲く山へ夕鐘かけのぼる
66 祇王寺へ坂緩やかや鳥の恋
69 春の闇過行く人の小鈴の音
70 八講の八荒鎮む大護摩会
72 弥生尽午後の醫院に忘れ傘
73 春三番雨戸叩いて去りにけり
74 等々力の渓谷歩く遅日かな
76 山頭火の句碑にいきなり初音かな
77 水草生ふ休日の野の柔ら日に
79 啓蟄や湯気をこもらす堆肥小屋
81 墨堤の開花促すスカイツリー
83 接骨木の花や素知らぬ顔が過ぐ  
87 土筆野に影置く一基通信塔
88 芽柳の天衣のなびく湖明り
89 山鳥の母衣につられて女坂
91 葱坊主に挨拶したき日和かな
94 あれこれを忘れ草笛吹きにけり
103 印刷屋残る界隈沈丁花
105 差し当たりガラスの函の中の春
108 初蝶の畑より庭に長居せり
110 草もろとも削りし畦を厚く塗る
114 晩酌を嗜むための青き踏む
118 八荒の湖へ護摩の矢逆落とし
122 大空に迷ひすぐ落つ初雲雀
124 墨田べりはこべ花咲く塚一つ
125 春霞伊吹の嶺の宙に在り
126 野良帰りの夕風甘し山桜
127 おぼろ夜の仏壇に読む母の手記
131 からくりの蝶を遊ばせ山笑ふ
134 雪形の爺の種まく山日和
138 猫柳垂水の音に揺れ続く
148 本降りとなり彩ましぬ花海棠
149 衣脱ぐ蛇ならば是非見届けん
152 ものなべて遥るけきものに花吹雪
153 胡麻炒りて春菊の早や一品に
158 ずわい蟹その膝頭なんとせう
161 敗戦を経し黒髪の少女雛
163 春の湖ラジコンの舟遊ばせて
167 鎌倉の抜け道覚ゆ日永かな
173 馬酔木咲き生駒庭石明るくす
176 万愚節己が捨てし句また拾ひ
178 深む闇もうすぐ花の咲く気配
180 「舌抜く」と一休の文冴え返る

以上
by 575fudemakase | 2017-04-12 12:44 | ねずみのこまくら句会 | Trackback | Comments(0)
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