藪柑子 の俳句

藪柑子 の俳句

藪柑子

例句を挙げる。

うゐのおくやましばらくは藪柑子 松澤雅世
かがみ見てさらに地のもの藪柑子 正江
しぐれ過ぎあとあるものに藪柑子 松村巨湫
まぎれつつしづかにあるや藪柑子 松村巨湫
モダンジヤズ遠くにありぬ藪柑子 遠藤久子
一つづつ離れたる実も藪柑子 増田手古奈
二タ声で止む山鳩や藪柑子 土生重次
八十の母の笑ひや藪柑子 山田みづえ
冬青き苔の小庭や藪柑子 巌谷小波
初雪や実は降のこす薮柑子 松岡青蘿
前照燈藪柑子行く銃掠む 宮武寒々 朱卓
医を離れ得ざるがかなし藪柑子 坂牧周祐
医王寺の裏に斧音藪柑子 皆川盤水
受験票忘れて来し子藪柑子 檜山哲彦
古里の昔の径の薮柑子 江藤 ひで
吉良さまを敬ふ寺の藪柑子 能村登四郎
城山に海の日とどく藪柑子 棚山波朗
塀外に側女の墓や藪柑子 田辺むさし
子の帰り待ちわぶ谿の藪柑子 福田甲子雄
実が二つ尚ほ双葉にて藪柑子 草田男
寸前を夕影走る藪柑子 裸馬
尼寺のくぐり戸低し藪柑子 河野柏樹子
山深く神の庭あり藪柑子 江原巨江
年を祝ぐものの裡なる籔柑子 高澤良一 燕音
年一ト日余して歩く藪柑子 森澄雄
日を閉す森の退路に藪柑子 古舘曹人 能登の蛙
日没は四時三十二分藪柑子 岡田史乃
木枯や根浅く生きて籔柑子 碧雲居句集 大谷碧雲居
木漏れ日のまま差すことも薮柑子 高澤良一 ぱらりとせ
桟道に瀧落ちかかる藪柑子 児玉 小秋
横むいて涙を拭けば藪柑子 梶山千鶴子
樹のうろの藪柑子にも実の一つ 飯田蛇笏 山廬集
洗ひ場に湯気こもりけり藪柑子 長谷川 櫂
灰捨てに出て風みちの藪柑子 長谷川双魚 風形
熊野路の埃によごれ藪柑子 鈴鹿野風呂 浜木綿
熱き茶を舌にいただく藪柑子 古舘曹人 砂の音
狭庭には狭庭の日ざし藪柑子 白岩 三郎
画廊出て人間赤し藪柑子 伊東達夫
目いつぱい日向を使ふ藪柑子 晏梛みや子
笹鳴や千家の庭の藪柑子 四明句集 中川四明
籔柑子祖父の寄進の大師堂 杉 千代志
綿雪をかつぎて赤し藪柑子 吉茄子
老先の知れぬ足もと藪柑子 和田祥子
荒垣の瓊々杵尊藪柑子 松澤昭 面白
落ち着かぬ鳥をさびしむ藪柑子 橋石 和栲
落葉あたたかうして藪柑子 種田山頭火 草木塔
薄月の薄き影かな藪柑子 無人
薮柑子幼児に母に道けはし 阿部みどり女
藪柑子かかる里輪に眼鏡橋 中村草田男
藪柑子その赤小さき我を通す 河野多希女 月沙漠
藪柑子の彩る落葉衾かな 高田蝶衣
藪柑子ふゆるがまゝに住みつきぬ 西村ひでを
藪柑子唐竹割の日が落ちる 稲垣晩童
藪柑子夢の中にも陽が差して 櫻井博道
藪柑子山めく庭の隅々に 長谷川かな女
藪柑子崖凍る日の近からむ 太田 蓁樹
藪柑子抜けば小石に根ありけり 峰青嵐
藪柑子日ざして生く日やすらかに 柴田白葉女 遠い橋
藪柑子本音たてまえありにけり 佐々木克子
藪柑子母は小さく髪粧ふ 樋渡美代子
藪柑子没日真近な山に燃え 宮津昭彦
藪柑子淋しくなれば空があり 貴葉志行
藪柑子父はみる~後ろなり 八木林之助
藪柑子狐巣籠る穴小さし 羽田岳水
藪柑子登行のこころ前のめり 岡田 貞峰
藪柑子目をおさへゐる童女見ゆ 長谷川双魚 風形
藪柑子見猿の指に細き隙 影島智子
藪柑子飾る家々健やかな 飯田六斗
藪柑子鵯のゆたかに来鳴く朝 松村蒼石 寒鶯抄
裏山の土をこぼしぬ藪柑子 誠
訪れし人に教はる藪柑子 平林婦美栄
走り根のをどる山路や藪柑子 栗原ひろし
越えて来た修羅場のいくつ藪柑子 瀬戸青天城
身の程にあふ世過ぎなり藪柑子 石川文子
鎌倉は日蔭日向の藪柑子 川崎展宏
陽だまりのここより山路藪柑子 伊藤いと子
雪すこしとけて珊瑚か藪柑子 貞
雪積まぬひと処あり藪柑子 井口さだお
雪解けの雫忙しや藪柑子 五十嵐播水 播水句集
霜掃けば雀とぶなり藪柑子 空蝉

藪柑子 補遺

ひとつづつ陽の一点や藪柑子 森澄雄
ほいなく別れてきて雪の藪柑子 種田山頭火 自画像 落穂集
悪相の男通りぬ藪柑子 岡井省二 前後
餓(かつ)ゑゐて風邪らし社頭の藪柑子 佐藤鬼房
吉良さまを敬ふ寺の藪柑子 能村登四郎
根引松藪柑子など雨に濡れ 山口青邨
三寒の寒に随ふ藪柑子 森澄雄
支那寺は子の墓小さし藪柑子 能村登四郎
実の無きを採りて捨てある藪柑子 右城暮石 句集外 平成三年
樹のうろの藪柑子にも実の一つ 飯田蛇笏
人食らう魔と熟睡す藪柑子 橋閒石
千両ならず万両ならず藪柑子 清崎敏郎
通ひ馴れし道とはなりぬ藪柑子 村山故郷
庭は古る藪柑子など野のごとく 山口青邨
庭石や霜に鳥なく藪柑子 正岡子規 霜
冬枯や小笹の中の藪柑子 正岡子規 冬枯
日を閉す森の退路に藪柑子 古舘曹人 能登の蛙
熱き茶を舌にいただく藪柑子 古舘曹人 砂の音
年酒して見惚るるものに藪柑子 森澄雄
八十の母の笑ひや藪柑子 山田みづえ 木語
包みたるものには根松藪柑子 正岡子規 蓬莱
落ち着かぬ鳥をさびしむ藪柑子 橋閒石
落葉あたたかうして藪柑子 種田山頭火 草木塔
量音の真鯉にとどく藪柑子 古舘曹人 樹下石上
濤音のここまで届き藪柑子 清崎敏郎
藪の深さを藪柑子つゝましう咲きたれ 種田山頭火 自画像 層雲集
藪柑子にも存分に日の当り 石田勝彦 秋興以後
藪柑子はじめ磨ぎ水濃くながれ 飯田龍太
藪柑子もさびしがりやの実がぽつちり 種田山頭火
藪柑子切火のごときことばあり 岡井省二 有時
藪柑子龍の玉あり近松忌 森澄雄
藪柑子鵯のゆたかに来鳴く朝 松村蒼石 寒鶯抄

藪柑子 続補遺 

髭隠るやと*ところにかざす藪柑子 杉風
ぬれいろや色なる雪の藪柑子 加舎白雄

以上

by 575fudemakase | 2017-04-17 04:04 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
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▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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