雪沓 の俳句

雪沓 の俳句

雪沓

例句を挙げる。

おのがじし雪沓そろへ人住めり 殿村菟絲子 『繪硝子』
一人子の雪沓いとけなかりけり 後藤夜半 底紅
一茶の地訪はむ雪沓干しながら 村越化石 山國抄
土間ありて巫女の雪沓そろへあり 新井 英子
土間暗く雪沓のみが真新らし 姫井苔青
夜勤めの雪沓に雪きしむなり 木村蕪城 一位
大いなる雪沓混じる湯治宿 下元きみ子
山人の雪沓はいて杖ついて 高浜虚子
山神に供ふ餅・柿・雪沓添へ 羽部洞然
恪勤の雪沓を穿く汝かな 清原枴童 枴童句集
新しき雪沓なればあたたかし 石田峰雪
新しき雪沓軽く踏み出づる 入江月凉子
日本海昏し雪沓の孫に蹤き 土橋朴人子
林檎売雪来れば穿く雪沓か 水原秋櫻子
格子漏る月に雪沓ぬぎそろへ 木村蕪城 寒泉
温泉を出でてすぐに雪沓穿く勤 木村蕪城 寒泉
癩園に暮れ雪沓の青き穴 大野林火
眼に余る風紋へ雪沓を置く 原裕 葦牙
穿きながら編む雪沓を諾ひて 後藤夜半 底紅
緊めつける雪沓友が抜きくるる 松村蒼石 雪
老村医ただ雪沓をたのみ行く 佐藤 木鶏
老村医ただ雪沓を頼みとす 佐藤木鶏
茂吉忌に雪沓履いて集ひけり 宇都木水晶花
藁の香の雪沓を脱ぎ昇殿す 山崎ひさを
蹤いて来る子の雪沓も鳴りにけり 黒木野雨
途中まで送る雪沓履きにけり 高瀬竟二
雪のまだ降らぬ雪沓とは軽し 今瀬剛一
雪沓が片隅にあり茂吉館 今井恵美子
雪沓でゆく雪山の発電所 和知喜八
雪沓で踏むふるさとの雪の音 湊 一春
雪沓に唐辛子入れ山の僧 河村静香
雪沓に赤紐身の上相談所 桂樟蹊子
雪沓に雪踏めば鳴るうれしさよ 上村占魚 鮎
雪沓のきしみゆくより大旦 金尾梅の門 古志の歌
雪沓のまま絨緞を歩み来る 長谷川櫂 古志
雪沓の並びし木曽の宿に着く 松沢 みさ女
雪沓の吊りあり湯女の部屋らしく 樋口陵雨
雪沓の喜ぶ雪の深さあり 後藤比奈夫
雪沓の客ある常照皇寺かな 小西須麻
雪沓の挾まつてゐる薬師の戸 西野文代
雪沓の揃えてありし木地師小屋 田口風子
雪沓の沓底かけて藁の艶 橋本鶏二
雪沓の百の口開け嫁を待つ 山崎秋穂
雪沓の跡が雪嶺と駅を結ぶ 加藤楸邨
雪沓の跡より雪のとけはじむ 安藤 徳太郎
雪沓の跡明らかに獲物得し 小島左京
雪沓の音が雪なき道あるく 稲畑汀子 汀子第二句集
雪沓の音なく来たり湖の際 桂信子
雪沓の駅長の声が叱陀せり 加藤楸邨
雪沓の鷹匠誰も跡継がず 百合山羽公 寒雁
雪沓もあり教室の下足箱 前山松花
雪沓も脱がで炉辺の話かな 正岡子規
雪沓やうち揃へぬぐ日高縁 飯田蛇笏 山廬集
雪沓や兄弟らしき二人の子 上野泰 佐介
雪沓や土間の広さを踏みて待つ 石島雉子郎
雪沓や男女もわかず行き合へる 楠目橙黄子 橙圃
雪沓や隣りへくらき月のみち 黒木夜雨
雪沓や風につまりし涙穴 古舘曹人 樹下石上
雪沓より砂金のやうなごみを出す 田川飛旅子 『山法師』
雪沓をかの世より踏みきたりけり 平井照敏 天上大風
雪沓をすつぽすつぽと抜き歩む 大橋敦子 手 鞠
雪沓をはいてふるさと人とあり 宮木砂丘
雪沓をはいて上手に羽子をつく 原田青児
雪沓をはかんとすれば鼠行 蕪村
雪沓を借りて満座の寺を発つ 野島無量子
雪沓を借りて若狭の水送り 三橋迪子
雪沓を吊せし下の石枕 福田蓼汀 秋風挽歌
雪沓を持ちて迎へに来てくれし 近藤いぬゐ
雪沓を欲しとおもへる勤かな 木村蕪城 一位
雪沓を穿きたるままの厨ごと 橋本鶏二 年輪
雪沓を穿き淪落の女かな 下村梅子
雪沓を穿くときどつと屠蘇の酔 木村蕪城 寒泉
雪沓を脱ぎ全身を解き放つ 寺井満穂
雪沓を脱ぐ間もあらで酒を呼ぶ 仁村美津夫
雪沓を買ふには空の青過ぎて 加藤楸邨
雪沓を軒に干したる山家かな 吉野左衛門
雪沓穿く広き背にいふ頼みごと 村越化石
音もなく雪沓はいて女来る 佐藤朴水
鮎焼きの炉辺の雪沓うつくしき 前田普羅 飛騨紬
ごつたがえす雪靴雪下駄わが喪なり 寺田京子 日の鷹
三浦綾子展雪靴の人ばかり 勝又星津女
新藁の能登雪靴の赤き糸 沢木欣一
旧正や藁沓も吊り小商ひ 小国三平
明るみに翳る藁沓もう居ぬ君 成田千空 地霊
茶の花や焚火の飛火藁沓に 安斎櫻[カイ]子
藁沓の欲しき足もと寒牡丹 八染藍子
藁沓は巨人の沓にあらねども 小川双々子
藁沓を脱ぎなまはげは酒ねだる 佐川広治
藁沓猟のもどりの乱れ脱ぎ 中戸川朝人 残心
降誕祭雪靴脱げばうなだれぬ 田川飛旅子 花文字
雪靴に常の勤めの三日かな 相馬遷子 山国
雪靴に添へて賜はる塩五合 沢木欣一 赤富士
雪靴のまま産小屋にのこさるる 古舘曹人 砂の音
雪靴の小樽の雪になれにけり 鈴木しげを
雪靴の気後れ雪のなき街に 稲畑汀子
雪靴の疲れ雪にて拭ひけり 北川英子
雪靴をもてセザンヌの前に立つ 田川飛旅子 花文字

雪沓 補遺

せいいつぱい生きて雪沓よろこばす 後藤比奈夫
鮎焼きの炉辺の雪沓うつくしき 前田普羅 飛騨紬
一人子の雪沓いとけなかりけり 後藤夜半 底紅
温泉を出でてすぐに雪沓穿く勤 木村蕪城 寒泉
格子漏る月に雪沓ぬぎそろへ 木村蕪城 寒泉
眼に余る風紋へ雪沓を置く 原裕 葦牙
緊めつける雪沓友が抜きくるる 松村蒼石 雪
借りてはく妻の雪沓小さかりし 高野素十
手に嵌めてみる藁沓の藁の紐 鷹羽狩行
初詣神は藁沓愛でたまふ 平畑静塔
雪沓と濃みどりの眉夢に見て 佐藤鬼房
雪沓に雪踏めば鳴るうれしさよ 上村占魚 鮎
雪沓の音が雪なき道あるく 稲畑汀子
雪沓の子供のものの姉妹 高野素十
雪沓の氏子等つゞく神事かな 高野素十
雪沓の厨のものの重かりし 高野素十
雪沓の鷹匠誰も跡継がず 百合山羽公 寒雁
雪沓の田夫乗るまで長停車 阿波野青畝
雪沓も脱がで爐邊の話かな 正岡子規 雪沓
雪沓やうち揃へぬぐ日高縁 飯田蛇笏 山廬集
雪沓や兄弟らしき二人の子 上野泰 佐介
雪沓や口をひらけば風がおこる 平井照敏 猫町
雪沓や雪無き町に這入りけり 正岡子規雪沓
雪沓や風につまりし涙穴 古舘曹人 樹下石上
雪沓をかの世より踏みきたりけり 平井照敏
雪沓をしつかと着けぬ吹雪きをり 松本たかし
雪沓をはき来し人とのみ覚え 高野素十
雪沓を献げて神と雪を待つ 加藤秋邨
雪沓を穿くときどつと屠蘇の酔 木村蕪城 寒泉
雪沓を吊せし下の石枕 福田蓼汀 秋風挽歌
雪沓を買ふには空の青過ぎて 加藤秋邨
雪沓を欲しとおもへる勤かな 木村蕪城 一位
穿きながら編む雪沓を諾ひて 後藤夜半 底紅
貧しけれど雪車と雪沓と馬二匹 正岡子規 橇
夜勤めの雪沓に雪きしむなり 木村蕪城 一位
林檎売雪来れば穿く雪沓か 水原秋櫻子 殉教
藁沓や庭に山路の露を印す 正岡子規 露

雪沓 続補遺 

雪沓もまだ干ぬ軒の梅花哉 千那

以上

by 575fudemakase | 2017-04-17 19:26 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
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