寒垢離 の俳句

寒垢離 の俳句

寒垢離

例句を挙げる。

寒垢離にせなかの龍の披露哉 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
寒垢離に尻背けたる繋ぎ馬 蕪 村
寒垢離に滝団々とひかり墜つ 山口草堂
寒垢離に背中の龍の披露かな 一茶
寒垢離のあの滝音はひとりなり 小澤克己
寒垢離のあまたの足のふみし巌 宇佐美魚目 天地存問
寒垢離のきのふはゐしと青き歯朶 宇佐美魚目 秋収冬蔵
寒垢離のすがたを近み合掌す 飯田弥伊子
寒垢離のたよわき女誰がためぞ 吉野左衛門
寒垢離のもの干してある巌かな 都築道子
寒垢離の串ざしに干す濡草履 福田蓼汀
寒垢離の印呪の巨き掌がしろき 山口草堂
寒垢離の合掌を解き宙掴み 成田風太郎
寒垢離の喝脳天を抜けにけり 成川雅夫
寒垢離の女人しもたやを出で行きぬ 村山古郷
寒垢離の女葭簀に身をかくす 大久保九山人
寒垢離の念力の充つ濡れ身かな 山崎禎子
寒垢離の気魄鉄壁なせりけり 伊東宏晃
寒垢離の水が女体を打つて火に 山下半夏
寒垢離の水のはなるるとき女身 貴田将子
寒垢離の浄衣抱かされ抱きけり 三浦京子
寒垢離の滝の水汲む大やかん 阿部恵子
寒垢離の滝の飛沫にあな消たり 山口草堂
寒垢離の灯りを外るる一垂氷 宮岡計次
寒垢離の白衣すつくと立ち上がる 福田甲子雄
寒垢離の白衣を橇に曳ききたる 勝尾佐知子
寒垢離の石橋渡る銀杏かな 会津八一
寒垢離の終へたる岩を浄めをり 新井英子
寒垢離の耳の水ふる勢かな 炭 太祇 太祇句選
寒垢離の脱衣着衣に椿の木 宇佐美魚目 天地存問
寒垢離の行衣をつゝむ小風呂敷 幸野梨杖
寒垢離の身をよろよろとあがりきし 有本行路
寒垢離の逆髪濡れて荒法師 富安風生
寒垢離の長髪搾る手の赤し 田頭光枝
寒垢離の風に乗り行く歩みかな 黒柳召波 春泥句集
寒垢離やけふは人の身着がえ時 井原西鶴
寒垢離やはづれんとして車井戸 為成菖蒲園
寒垢離やひとゝせ見たる角力取 高井几董
寒垢離や上の町まで來たりけり 蕪村 冬之部 ■ 感偶
寒垢離や不動の火焔氷る夜に 正岡子規
寒垢離や信心堅き弟子大工 正岡子規
寒垢離や尊き闇の松の風 中山白峰
寒垢離や村を守り継ぐ血のほてり 山崎雅楽
寒垢離や氷柱の中に水細し 西山泊雲 泊雲句集
寒垢離や蘇鉄月夜の妙国寺 折井愚哉
寒垢離や黒髪といふ煩悩は 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
寒垢離をすませて吸へる生玉子 松本巨草
手にお滝足にお滝と寒垢離女 後藤夜半 底紅
満月光寒垢離のごと身を摶てり 渡辺恭子
首に巻く寒垢離僧の数珠凍り 安田晃子
しづかな熱気寒行後の僧にほふ 能村登四郎
しんがりの寒行太鼓乱れ勝ち 藤田光子
寒行が歩むちひさき埃立て 草間時彦
寒行やひとりは米の袋さげ 飴山實 『花浴び』以後
寒行やわがつぐなひの長病ひ 石田あき子
寒行や原爆ドームより消えゆく 田村奎三
寒行や異教徒のごと犬よぎる 中村正幸
寒行僧どこへゆくのと児が問へり 清水洋子
寒行僧の一列の声街をゆく 室岡青雨
寒行僧掌を解く鯉の鰭おもふ 森澄雄
寒行僧早め来つるよ夕しまき 高田蝶衣
寒行僧街人にまぎれず白し 大野林火
寒行太鼓時にみだるる月吹く夜 臼田亞浪 定本亜浪句集
寒行尼大本願に戻り来し 西本一都 景色
居留守して寒行僧を佇たせけり 森田公司
残業の事務所寒行遠ざかる 松根久雄
水の面に天日の張り寒行場 伊藤京子
父逝きて寒行僧の寄らずなりぬ 中村路子
花街の路地を出て来し寒行僧 菅原野火男
道に出て寒行燭をわかち合ふ 加藤まさを

寒垢離 補遺

しづかな熱気寒行後の僧匂ふ 能村登四郎
寒こりや思ひきつたる老の顔 正岡子規 寒垢離
寒垢離に逢ひける揚屋の戻りかな 正岡子規 寒垢離
寒垢離の我影はしる月夜かな 正岡子規 寒垢離
寒垢離の女人しもたやを出で行きぬ 村山故郷
寒垢離の人影もなし滝落とす 清崎敏郎
寒垢離の水を浴ひ居る月下哉 正岡子規 寒垢離
寒垢離の麻衣夜の梅に干す 細見綾子
寒垢離の黙って走る二人かな 正岡子規 寒垢離
寒垢離の慘憺たるを放映す 相生垣瓜人 負暄
寒垢離や一人行き又一人行く 正岡子規 寒垢離
寒垢離や兄におくれて母一人 正岡子規 寒垢離
寒垢離や兄皆逝いて母一人 正岡子規 寒垢離
寒垢離や信心堅き弟子大工 正岡子規 寒垢離
寒垢離や二人の童子目に見ゆる 正岡子規 寒垢離
寒垢離や不動の火焔氷る夜に 正岡子規寒垢離
寒垢離や両國渡る鈴の音 正岡子規 寒垢離
寒行が歩むちひさき埃立て 草間時彦 中年
寒行にひとりひとりの視線過ぐ 桂信子 女身
寒行に凌がる心急かれゐて 小林康治 玄霜
寒行の早き歩みに町残り 中村汀女
寒行の足音戦前戦後なし 西東三鬼
寒行の足指永く記憶せり 桂信子 樹影
寒行の足首細くふみだしぬ 有馬朗人 天為
寒行の体臭日本人ならず 藤田湘子 神楽
寒行の提灯ゆゝし誕生寺 村上鬼城
寒行の嗄声の中の澄みし声 能村登四郎
寒行の跣足の音の聞えねど 中村汀女
寒行やひとりは米の袋さげ 飴山實 句集外
寒行を技きしよりバス闇を馳す 大野林火 雪華 昭和三十五年
寒行三人更けし電車の窓を過ぐ 石田波郷
寒行僧街人にまぎれず白し 大野林火 冬青集 雨夜抄
寒行太鼓時にみだるる月吹く夜 臼田亜郎 定本亜浪句集
寒旱寒垢離に水給しつつ 百合山羽公 樂土
月下ゆく寒行の列影持たず 草間時彦 中年
月夜寒行くに現世は蒼ざめて 香西照雄
坂のぼりくる寒行の青つむり 大野林火 月魄集 昭和五十四年
手にお滝足にお滝と寒垢離女 後藤夜半 底紅
星空冴えてくる寒行の太鼓うちだした 種田山頭火
星座みな西す寒行一団も 藤田湘子

寒垢離 続補遺

寒垢離や身を切る風にのりの道 三宅嘯山
寒垢離やひとゝせ見たる角力取 高井几董
寒垢離の簑に雪見る袖もなし 支考
寒垢離の裸衣や入ほくろ 早野巴人
寒垢離の目を覚したる寒さ哉 芙雀
寒垢離の風に乗行歩ミ哉 黒柳召波
寒垢離の耳の水ふる勢かな 炭太祇
寒垢離の外にはないか銭まうけ 芙雀

以上

by 575fudemakase | 2017-04-17 21:37 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

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単語 575筆まか勢
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表記 575筆まか勢

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来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

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