雪見 の俳句

雪見 の俳句

雪見

例句を挙げる。

いざゆかん雪見にころぶ所迄 松尾芭蕉
いざ雪見容(カタチヅクリ)す簑と笠 蕪村 冬之部 ■ 題七歩詩
いつまで残る軒の雪見て旅に出づる 人間を彫る 大橋裸木
お庭松雪折したる雪見かな 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
かたちよき魚をえらび雪見酒 田中裕明 櫻姫譚
こぼしたる雪見の酒は吸ふべかり 石川桂郎 高蘆
さんさんと夜の海に降る雪見れば雪はわたつみの暗さを知らず 山田富士郎
しづかにも漕ぎ上る見ゆ雪見舟 高浜虚子
しばしもの言へず雪見と洒落こんで 田中裕明
しばらくして雪見障子の閉ざさるる 桂信子
しんしんと赤子ねむらせ雪見舟 田中裕明 先生から手紙
ためつけて雪見にまかる紙子かな 松尾芭蕉
なにくれと雪見の旅の身の廻り 富安風生
みそさざい雪見障子にあらはれし 小路智壽子
みちのくの厚き丹前雪見酒 松本澄江
をみならの雪見の酒のなにかなし 田中裕明 櫻姫譚
ウイスキーをザボンに濺ぎ雪見の座 松瀬青々
クリートの雪見て変へん衣更 横光利一
一封書本山よりの雪見舞 堀前小木菟
三月の飛雪見てをり税務署にて 相馬遷子 雪嶺
二艘行く雪にまぎれて雪見舟 川崎展宏
人立ちて雪見の舟のゆふまぐれ 田中裕明 花間一壺
仄かにも檜の香り雪見窓 堤京子
余部の鉄橋渡る雪見汽車 関口 勉
八ヶ岳の雪見あげて開く座禅草 福田甲子雄
初詣雪見事なる太鼓橋 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
卯辰山雪見の客をいれにけり 田中裕明 櫻姫譚
夕方やとほき垣根に雪見えて 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
大富士の雪見つ木の芽噛みすてぬ 渡邊水巴 富士
大藪の横たふ嵯峨の雪見かな 市の瀬尺水
天窓に雪見えてゐる小豆粥 後藤 仁
季節いま雪見障子に花の保津 後藤比奈夫
山々に明日は雪見ん網代かな 田中二星
帯固くしめて雪見る契りしあと 田川飛旅子 花文字
庭の雪見るや厠の行き戻り 正岡子規
後山道ゆく手明くて雪見月 飯田蛇笏 椿花集
得し金の雪見酒とはなし難き 石塚友二 光塵
御次男は馬が上手で雪見かな 炭 太祇 太祇句選
思はずの雪見や日枝の前後 内藤丈草
恋めくや雪見障子を閉めてより 星野椿
旺んなる七厘の炎や雪見舟 小川千賀
最上川舟唄のその雪見かな 今井杏太郎
杉山を育てし人と雪見酒 太田土男
核の世の雪見ておはす大笑面 三嶋隆英
梟のごとく夜の雪見つめをり 三森鉄治
楢青み蔵王に縋る斑雪見ゆ 小林康治 玄霜
比叡一つ前に置たる雪見かな 乙州
水鳥の湖に向ひて雪見窓 本間 杏童
海猫鳴いて雪見ぬところなかりけり 石川桂郎 高蘆
湯上りの牛乳昼の雪見つゝ 高澤良一 素抱
湯女乗せし円山川の雪見舟 阿波野青畝
灯をまつや障子の破れ雪見する 金尾梅の門 古志の歌
物の怪の抜けし皮吊る雪見宿 橋本榮治 越在
白拍子雪見の舟にはいりけり 桜井芳水
盤銅の火は炎/\と雪見かな 高井几董
矯めつけて雪見にまかる紙子哉 松尾芭蕉
縁側へ雪見の火桶持ち出して 松元桃村
肉食つて身を養はむ雪見酒 沢木欣一
背丈ほど積むといふ雪見てみたく 今橋真理子
臘梅の雪すぐ熄めど雪見酒 石田あき子 見舞籠
舟までの藁靴を貸す雪見舟 松本泰二
船頭の唄のよろしき雪見かな 斎藤梅子
色戀が雪見障子の向うがは 筑紫磐井 婆伽梵
藁屋根に斑ら雪見ゆ梅の花 室生犀星 犀星發句集
蝶高く登れアルプスの雪見えるまで 石原 透
訥々と雪国よりの雪見舞 島田まつ子
谷底まで晴れし雪見下ろし山家の法会 人間を彫る 大橋裸木
遠山の雪見る市の蜜柑かな 石井露月
野一遍雪見ありきぬ雑煮腹 召波
長楽寺と聞くゆかしきに雪見かな まそほ貝 武定巨口
門を出て行先まどふ雪見かな 永井荷風
降るものの中に雪見え薄紅梅 石鼎
隈笹に残る雪見て最北端 高澤良一 素抱
障子たて白一色に雪見舟 近藤一鴻
雪がふるふる雪見てをれば 種田山頭火 草木塔
雪国に嫁ぐ雪見に招かれて 長谷川回天
雪国の雪見ん心初旅に 宮田帰郷
雪見とて出るや武士の馬に鞍 炭 太祇 太祇句選後篇
雪見とは卍巴と雪降ること 京極杞陽
雪見には殿達恥ずる心かな 少女-さよ 俳諧撰集玉藻集
雪見には行く人もなし吉野山 道澄 選集古今句集
雪見ゆる峰をかくして初時雨 高井几董
雪見れば夜に来といふを待ち難き 下村槐太 光背
雪見舟すこし流れて昏れはじむ 近藤一鴻
雪見舟月輪熊の皮を敷く 茨木和生 往馬
雪見舟松の下より出でざりけり 小杉余子 余子句選
雪見舟葱ふんだんに納豆汁 佐川広治
雪見酒なんのかんのと幸せよ 星野椿
雪見酒ひとくちふくむほがひかな 飯田蛇笏 霊芝
雪見酒泣き上戸には非ざれど 高木晴子 花 季
雪見障子一つしぶくて上がらざる 岩淵喜代子 螢袋に灯をともす
雪降れば雪見の酒をもてなさん 金山 有紘
青莚山に雪見る日にも織る 廣江八重櫻
風花に雪見障子を上げらるる 後藤夜半 底紅
風邪の子に屋根の雪見え雀見え 細見綾子 花寂び
餅さげて雪見る人の来りけり 長谷川かな女 雨 月
鶴の舞ふ盃はよし雪見酒 山口青邨

雪見 補遺

かのひとさへ心に遠し雪見る刻 鈴木真砂女 夏帯
こぼしたる雪見の酒は吸ふべかり 石川桂郎 高蘆
さすらひて洛外を好き雪見酒 飯田蛇笏 心像
しばらくして雪見障子の閉ざさるる 桂信子 花影
しばらくは牡丹雪見よ老時間 藤田湘子 神楽
ずりさがる屋根の雪見ゆ天守閣 右城暮石 句集外 昭和四十九年
ふるさとの根雪見に来し河動く 飴山實 おりいぶ
みそさざい雪見灯籠を抜けにけり 阿波野青畝
伊吹の雪見しばかりなり走り旅 能村登四郎
牡丹雪見ること顔にあらはさず 右城暮石 句集外 昭和二十六年
家買つて今年は庭の雪見かな 正岡子規 雪見
海猫鳴いて雪見ぬところなかりけり 石川桂郎 高蘆
寄せし波陸の雪見てくづれけり 鈴木真砂女 夏帯
季節いま雪見障子に花の保津 後藤比奈夫
月夜かと薄雪見しや夜半の春 原石鼎 花影
後山道ゆく手明くて雪見月 飯田蛇笏
高原に隠る雪見え来る汽車来ず 山口誓子
三月の飛雪見てをり税務署にて 相馬遷子 雪嶺
傘寿へと片足掛けて雪見かな 林翔
松の雪見るや厠の行き戻り 正岡子規 雪
松の木に裏表ある雪見かな 正岡子規 雪見
焼あとの雪見灯籠笹子鳴く 山口青邨
上州の山に雪見るあしたかな 正岡子規 雪
世の中を知らねば人の雪見哉 正岡子規 雪見
雪がふるふる雪見てをれば 種田山頭火
雪の日や雪見車の一鉢を 寒食 星野麥丘人
雪見たるのみに汚れしマスクかな 岡本眸
雪見にと読て涼しき夕かな 正岡子規 涼し
雪見にと聞て涼しき夕かな 正岡子規 涼し
雪見るやスープの匙を置きもする 阿波野青畝
雪見るや金をまうける道すがら 正岡子規 雪
雪見るや始終を肩に手を置かれ 能村登四郎
雪見れば夜に来といふを待ち難き 下村槐太 光背
雪見酒ひとくちふくむほがひかな 飯田蛇笏 霊芝
雪見酒ひとを査かにしたりけり 星野麥丘人
雪見酒ひとを杳かにしたりけり 雨滴集 星野麥丘人
雪見酒一とくちふくむほがひかな 飯田蛇笏
雪見舟船頭ひとり吹きさらし 阿波野青畝
雪女出て来るほどの雪見たし 右城暮石 散歩圏
掃きいだす障子のひまに雪見えて 大野林火 冬青集 雨夜抄
大富士の雪見つ木の芽噛みすてぬ 渡邊水巴 富士
中汲の白きを雪見船に酌む 上村占魚
爪立ちて雪見灯籠雪を待つ 鷹羽狩行
釣忍雪見灯籠の形して 山口青邨
鶴の舞ふ杯はよし雪見酒 山口青邨
庭の雪見るや厠の行き戻り 正岡子規 雪
庭園灯ともし雪見のこころあり 山口青邨
湯女乗せし円山川の雪見舟 阿波野青畝
得し金の雪見酒とはなし難き 石塚友二 光塵
楢青み蔵王に縋る斑雪見ゆ 小林康治 玄霜
富士春雪見えつかくれつ彼我の間ひ 細見綾子
風花に雪見障子を上げらるる 後藤夜半 底紅
風邪の子に屋根の雪見え雀見え 細見綾子
風入れた代り雪見や破れ窓 正岡子規 雪見
閉門の白猫に雪見せるだけ 平畑静塔
老僧の西行に似る雪見哉 正岡子規 雪見
炬燵あり雪見障子の欲しかりし 後藤比奈夫
蘆雪見て気魂おばえし夏書かな 阿波野青畝

雪見 続補遺

かも河の鴨を鉄輪に雪見かな 其角
くるしみて竹のもてなす雪見かな 平砂 反古ふすま
なつかしや雪見し後の下もみぢ 加藤曉台
ほの~と雪に隔や雪見舟 大来 加佐里那止
ほろ酔の是や誠の雪見顔 野童
わが国の雪見に来た歟うるま人 桜井梅室
一舩はさわいであがる雪見かな 寥松 八朶園句纂
覚悟して風引に行雪見哉 杉風
寒垢離の簑に雪見る袖もなし 支考
供先のさがなく語る雪見かな 三宅嘯山
五月雨の晴間を不二の雪見かな 馬場存義
御次男は馬が上手で雪見かな 炭太祇
此地はまだ降らぬ雪見や柴小船 露川
傘や雪見ながらの城通ひ 千川
思はずの雪見や日枝の前後 丈草
曙や伽監~の雪見廻ひ 荷兮
小坊主や雪見の倶をこけまはる 風国
雪の中の雪見付たりひとつ松 田川鳳朗
雪見とて出るや武士の馬に鞍 炭太祇
雪見にも雨にもかなし杖の友 中川乙由
雪見ゆる峰をかくして初時雨 高井几董
雪見よと帆をはづれけり駒が嶽 中川乙由
道連のひとりもないが雪見哉 四睡
日枝一つ前に置たる雪見かな 乙訓
箱崎の松に雪見んすゞり蓋 木因
半衿のうき世を咄す雪見哉 其角
盤銅の火は炎~と雪見かな 高井几董
舞台から杖を飛せて雪見かな 露川
風になびく煙も夏の雪見かな 鬼貫
野一遍雪見ありきぬ雑煮腹 黒柳召波
柳かなとて立どまる雪見かな 寥松
旅に居る人をかぞへて雪見かな 卓池
六月の峯に雪見る枕かな 支考
迯さじと亭主とらゆる雪見哉 土芳

以上

by 575fudemakase | 2017-04-18 02:01 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
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アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

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表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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