皹 の俳句

皹 の俳句


あかがりの血噴くとなげき筆つくる 竹下陶子
あかがりやまだ新嫁のきのふけふ 正岡子規
あかがりや哀れ絹地に引つかかり 三橋敏雄
あかがりや世上の費(つひえ)そくゐ飯 口慰 選集「板東太郎」
あかがりや帝都を踏みて恥じる事 一鉄 選集「板東太郎」
あかがりや頻婆果の唇斯くあらむ 阿波野青畝
あかがりをいざ灸せばや苅干火 惟然
あかがりを夜の高野の火に焙る 福島せいぎ
あかぎれが疼くよ昭和ひとけたよ 宇咲冬男
あかぎれに当るこはぜを掛けにけり 浜口今夜
あかぎれに葱の匂ひの残りけり 広瀬千鶴
あかぎれの膏薬つつむ落葉かな 木導 十 月 月別句集「韻塞」
あかぎれの子のみ仏に合掌す 佐藤和子
あかぎれの指そろばんの珠弾く 土屋保夫
あかぎれの手のきらめくは和紙の村 落合水尾
あかぎれの手のきらゆくは和紙の村 落合水尾
あかぎれの手のふれてゐる乳房かな 佐々木有風
あかぎれの母の手ゆ享く粥眩し 玉村夜音女 『さんご玉』
あかぎれの母を残して父逝けり 高橋悦男
あかぎれの薬貼る手と貼られる手 勝目トミ
あかぎれや左翼文学廃れたる 石村与志
あかぎれをかくして我を見舞ふ妻 西形佐太郎 『てんご』
あかぎれをかくそうべしや今年妻 前田普羅
あかぎれをきらしたる手やおもひもの 久保田万太郎 流寓抄
あかぎれを知らぬ子と鶴折りにけり 改田以久代
あかぎれ膏貝詰なるがたのもしき 水原秋桜子
きやくそうあかぎれていれ 河野静雲
そとかくす皹の手を見のがさじ 臼田亞浪 定本亜浪句集
なき母の声あかぎれの割目から 平畑静塔
ははそはに似しあかがりのもの悲し 立花 豊子
やさしきは*椀成るときのあかがり手 文挟夫佐恵 雨 月
永らへしおのが皹母ゆづり 山吹静子
下男下女胼皹を話し居る 岡村三鼠
乾鮭にあかぎれの手を噛まれけり 平塚蕗山
客僧の皹手入あちらむき 河野静雲
愚痴つぽく皹が又疼き出す 西村和子 夏帽子
元日の暮れて日課の皹薬 榎本栄子
左手の使はぬ指のあかぎれて 黒田杏子
妻も子も土着せしごとあかぎれす 大川幸子 『小春日和』
匙落ちし音皹にひびきけり 百合山羽公
子の下宿誘ひて皹ふやしけり 斎藤節子
雫も小走りあかぎれの子の豆腐買 能村登四郎
初発心痩せ皹がまた痛む 西田孤影
掌に手おきあかがり妻の棘さがす 角川源義
寝ほてりの吾子の頬なる微塵皹 篠原梵
身の冬の皹あかぎれの薬かな 久保田万太郎 流寓抄
身の冬の胼あかぎれの薬かな 久保田万太郎
成人の日にあかがりの手を見ざる 川崎展宏
石切るに生きる証のあかぎれよ 石橋林石 『石工日日』
祖母の代のあかがり膏や今も塗り 根岸 善雄
足袋ぬいであかがり見るや夜半の鐘 正岡子規
鱈割き女あかがりもなく腰太く 西本一都
爪に絵を描きて皹など知らず 杉原 佳子
爪皹痛み六十路も嫁の座に 菅野イチ子 『花漆』
田の皹に風しむ夜なり一茶の忌 伊藤三十四
土筆摘む手に皹の未だのこる 田中冬二 俳句拾遺
働けば口あく皹に膏薬を食わせている 栗林一石路
箸にかかりにくき麦飯皹いたむ 大熊輝一 土の香
飯粒やあかがり帰る越の山 言水 選集「板東太郎」
筆頭にあかぎれ膏や冬用意 水原秋桜子
熔岩踏みしあかぎれ疼く海の紺 殿村莵絲子 牡 丹
藍ふかく滲む皹の二三すぢ 西村旅翠
擲ちし妻の座遠し皹も 山田みづえ 忘
皹(あかぎれ)といふいたさうな言葉かな 富安風生(1885-1979)
皹ぐすりつけぬ筆墨あらたゆゑ 及川貞 夕焼
皹といふいたさうな言葉かな 富安風生
皹のこの手生涯自分の手 福田蓼汀 秋風挽歌
皹の妻の手一年長かりし 椎橋清翠
皹の指にあつまる水の声 萩原玉子
皹の指講宿の炉にかざし 佐藤 欽子
皹の手に縫ひにくし絹の物 中宮 喜代子
皹の手もて売らるる鶏を撫づ 福田蓼汀 山火
皹の手よまたと会う日のすでになし 鈴木六林男
皹の手より受けたる泥の葱 白岩てい子
皹の痛むや星のあらぬ夜 渡辺民子
皹の娘のほてる手に触はられぬ 飯田蛇笏
皹の胼の薬も問はれけり 谷口雲崖
皹は母似父より医業継ぎ 土屋巴浪
皹や矢取りする子の藁草履 寺野竹湍
皹や遊女の恋を琴に弾き 熊丸淑子
皹や稍稍熱き湯のしみ心地 会津八一
皹を獅子身中の虫という 宇多喜代子
皹を少し気にして同窓会 矢口由起枝
皹薬つけてより紅絹縫ひ始む 敦賀皓子
胼の手を皹の足を己かな 尾崎迷堂 孤輪
胼皹以下に百効百草湯 大石悦子 百花

皹 補遺

あかがりや哀れ絹地に引つかかり 三橋敏雄
あかがりや雨来てくらき鍛冶部落 角川源義
あかがりや頻婆果の唇斯くあらむ 阿波野青畝
あかぎれや貝詰膏に如くはなき 水原秋櫻子 蘆雁
きずがそのままあかぎれとなり冬籠る 種田山頭火
そとかくす皹の手を見のがさじ 臼田亜郎 定本亜浪句集
もう泣かぬ釣瓶あかぎれ踵(きびす)寝て 佐藤鬼房
握りしめる手に手のあかぎれ 種田山頭火 草木塔
匙落ちし音皹にひびきけり 百合山羽公 寒雁
雑兵や皹を吹く草の上 村上鬼城
残る日のほのぼのうごく皹の中 加藤秋邨
雫も小走りあかぎれの子の豆腐買 能村登四郎
手の節々あかがり膏やなほ励む 阿波野青畝
十字切る手に日本の皹もらひ 鷹羽狩行
春の飴妻よ皹も久しからじ 日野草城
春寒く疵がそのままあかぎれとなり 種田山頭火 草木塔
傷あとのあかぎれをまた痛めけり 松崎鉄之介
土乏しあかがりの子を此頃見ず 松崎鉄之介
筆頭にあかぎれ膏や年用意 水原秋櫻子 蘆雁
米量る血ふくあかぎれ泣く嬰児 佐藤鬼房
母の忌の母より継ぎしあかぎれぞ 松崎鉄之介
寐ほてりの吾子の頬なる微塵皹 篠原梵 年々去来の花 皿
擲ちし妻の座遠し皹も 山田みづえ 忘
皹ぐすりつけぬ筆墨あらたゆゑ 及川貞 夕焼
皹といふいたさうな言葉かな 富安風生
皹に遠くなりたる手を洗ふ 山田みづえ 木語
皹のこの手生涯自分の手 福田蓼汀 秋風挽歌
皹の手もて売らるる鶏を撫づ 福田蓼汀 山火
皹の娘のほてる手に触はられぬ 飯田蛇笏 霊芝
皹の踵が疼くお元日 佐藤鬼房
萬物やあかがり強くたこ優し 三橋敏雄

皹 続補遺

あかぎれの膏薬つゝむ落葉哉 木導
あかがりよをのれが口もむさぼるか 路通

以上


by 575fudemakase | 2017-04-18 08:24 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
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