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草の芽  の俳句

草の芽  の俳句

草の芽

例句を挙げる。

いそがしや木の芽草の芽天下 阿波野青畝
かにかくに名草の芽といつくしむ 軽部烏頭子
つかぬ日のつづく草の芽ぞくぞくと 岸田稚魚 筍流し
にわとりの忍び足なる名草の芽 永沼千代子
ひとむらの草の芽うすき光かな 上村占魚 鮎
われ鉢にさま~の草芽を吹きぬ 寺田寅彦
一つこそ離れてよけれ名草の芽 村沢夏風
丸ビルの壁の割れ目に名草の芽 稲畑廣太郎
乾きたる土を被ぎて名草の芽 吉江八千代
古墳とも知らずに踏んで名草の芽 千原満恵
古草の芽や古草の芽なりけり 石塚友二
名草の芽すぐ植う持参の友を措き 及川貞 夕焼
名草の芽はや芳しき兆しあり 小島左京
名草の芽はグラバーの址に出づ 阿波野青畝
名草の芽や各々の札の下 高濱虚子
名草の芽を待ち居りぬ札のかげ 虚子
名草の芽遺愛の庭でありしかな 河野美奇
大風や名草の芽の不言 青畝
奔放な児の意志光る名草の芽 小松崎爽青
幾年の朽葉かぶりて名草の芽 椎橋清翠
庭荒れて名草の芽のおのがじゝ 清原枴童 枴童句集
念じをり文字摺草の芽にかがみ 草間時彦 櫻山
急がねばならぬ草の芽ひしめけり 籏こと
抜かれ行く運命草の芽萌え初むる 稲畑廣太郎
掃苔ののちの草の芽十三夜 松村蒼石 雁
木の芽や草の芽やこれからである 山頭火
木の芽草の芽あるきつづける 種田山頭火 草木塔
甘草の芽のとびとびのひとならび 高野素十(1893-1976)
甘草の芽の出し土橋故里に 瀧澤伊代次
畦草の芽立つにあはす歩なりけり 石川桂郎 高蘆
発掘を埋めし上に草芽ぐむ 誓子
短夜の草芽掘り荒らす犬なりし 龍胆 長谷川かな女
神々の意のこまごまと名草の芽 藤田湘子
箒草芽だちしままに育てられ 上村占魚 球磨
草の中や一かたまりの芒の芽 河東碧梧桐
草の芽にうしろすがたの家ばかり 黛執
草の芽にかゞみて母も素足なる 白澤よし子
草の芽に車の油滴りにけり 増田龍雨 龍雨句集
草の芽に遠きサーカス少女かな 今井 聖
草の芽に降る雨やさし人優し 板井 潤子
草の芽に雨の上りし風の色 小松崎爽青
草の芽のいまかがやくは命かな 康治
草の芽のアレグ口しなやかな鉄あり 八木原祐計
草の芽の大方正し貧去らず 小林康治
草の芽の小さきを指して別れけり 平井影逸
草の芽の枯葉に尖り出でしかな 温亭句集 篠原温亭
草の芽の露おくことをはや知れる 青邨
草の芽ははや八千種の情あり 山口青邨
草の芽や去年に変りし遠干潟 嘯山
草の芽や夕日かゞやくゴルフ場 阿部みどり女 笹鳴
草の芽や痩せてよろこぶ四十妻 清水基吉
草芽ぐむおづおづものをいふごとく 佐野美智
草芽ぶき闇にも声のあるごとし 今井杏太郎
萱草の芽に雨しみる田経かな 飯田蛇笏
蔵ひをるいのちを一分名草の芽 伊藤敬子
訪はねども厄出て会釈名草の芽 星野立子
酒がやめられない木の芽草の芽 山頭火
門の草芽出すやいなやむしらるる 一茶
風北に変れば雪や小草の芽 原 石鼎
鴉鳴くあした草の芽一面に 阿部みどり女
鷺草の芽の滾々と五月来る 青木重行

草の芽 補遺

ある日は人のこひしさも木の芽草の芽 種田山頭火
いそがしや木の芽草の芽天が下 阿波野青畝
いろはにと散りゆめと添ひ名草の芽 鷹羽狩行
うち跼み萩の芽を見て家憶ふ 高野素十
うら若き萩の芽のびぬ一二寸 河東碧梧桐
かうして生きてはゐる木の芽や草の芽や 種田山頭火 草木塔
きのふも見けふも見る萩の芽ざすかと 正岡子規 木の芽
けさ逢いし人にまた逢う名草の芽 橋閒石 微光
けふ逢ひしよろこびひとつ名草の芽 森澄雄
ことごとく合掌のさま名草の芽 鷹羽狩行
つかぬ日のつづく草の芽ぞくぞくと 岸田稚魚 筍流し
のんびり尿する草の芽だらけ 種田山頭火 草木塔
ひとならび甘草の芽の明るさよ 高野素十
ひとむらの草の芽うすき光かな 上村占魚 鮎
をだまきの芽は紫の渦巻を草の芽 山口青邨
雲しづかに枯萩の芽の尖りけり 渡邊水巴 白日
炎天や土をかむつて小草の芽 原石鼎 花影
芽草一列に貧教授の垣 橋閒石 無刻
萱草の芽に雨しみる田径かな 飯田蛇笏 春蘭
萱草の芽は衿正す朝の日に 山口青邨
萱草の芽や佐助坂上り来て 石塚友二 磯風
萱草の芽を召し上る皺の口 飯島晴子
甘草の芽のとび~のひとならび 高野素十
甘草の芽の衿合はす寒もどり 山口青邨
卿等翔べ木の芽草の芽にはかなり 山口青邨
畦草の芽立つにあはす歩なりけり 石川桂郎 高蘆
古草の芽や古草の芽なりけり 石塚友二 曠日
古庭やいろいろの鉢いろいろの芽 正岡子規 草の芽
枯萩の芽噴きて墓地によきところ 右城暮石 句集外 昭和三十年
山の日は華鬘草の芽を焔とす 山口青邨
紫苑の芽暗く甘草の芽明るし 松本たかし
酒がやめられない木の芽草の芽 種田山頭火 自画像 落穂集
醜草の芽にあらずやと執し見る 阿波野青畝
松を伐れ日陰の草の芽を惜み 正岡子規 草の芽
石が好き草の芽嫌ひなる庭師 後藤比奈夫
僧の掃き残すところに名草の芽 鷹羽狩行
掃苔ののちの草の芽十三夜 松村蒼石 雁
草の芽が吹く温室の地べたより 平畑静塔
草の芽にうたてき暮の蹄かな 望月宋屋
草の芽に息吹きかくる乙女かな 渡邊白泉
草の芽に土のはらつく睦月哉 怒風
草の芽のすでに鏤骨の莟もつ 山口青邨
草の芽のどれ程にならば又あはん 利牛
草の芽のまづさ走りし蓬かな 石塚友二 曠日
草の芽の延齢草の名をもちて 山口青邨
草の芽の碑やいま萌ゆる紅の芽は 山口青邨
草の芽の露おくことをはや知れる 山口青邨
草の芽ははや八千種の情あり 山口青邨
草の芽や 地に雌雄のあるかぎり 富澤赤黄男
草の芽や火桶の割の二ッ三ッ 三宅嘯山
草の芽や後はいとはんものながら 三宅嘯山
草の芽や先生逝きて二七日 雨滴集 星野麥丘人
草の芽や陽ある寸土に雛放つ 橋閒石 雪
足の立つ嬉しさに萩の芽を検す 正岡子規 木の芽
大風や名草の芽の不言 阿波野青畝
虫のつく夏萩の芽を剪り捨てぬ 正岡子規 夏
庭踏んで木の芽草の芽なんど見る 正岡子規 芽立
年寄のひとり跼みの名草の芽 石田勝彦 秋興以後
念じをり文字摺草の芽にかがみ 草間時彦 櫻山
萩の芽にさきだつ菊の根分哉 正岡子規 摘草
萩の芽に犬ころ愛す小庭哉 正岡子規 木の芽
萩の芽に仏の石と思ふもの 高野素十
萩の芽に並びて赤し牡丹の芽 正岡子規 木の芽
萩の芽のいそぎんちやくのごと芽吹く 松崎鉄之介
萩の芽の露もなじまぬ夕哉 路通
父の忌や枯れ尽したる草の芽芽 永田耕衣
訪はねども尼出て会釈名草の芽 星野立子
名草の芽すぐ植う持参の友を措き 及川貞 夕焼
名草の芽はグラバーの址に出づ 阿波野青畝
名草の芽や静かにも昃りぬ 高野素十
木の芽や草の芽やこれからである 種田山頭火 草木塔
木の芽草の芽あるきつづける 種田山頭火
木の芽草の芽枸杞の芽は摘みて口にする 荻原井泉水
葉鶏頭の苗養ふや絵師が家 正岡子規 草の芽
芒の芽萩の芽のけふ大茶会 高野素十


by 575fudemakase | 2017-04-30 03:44 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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