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入学試験   の俳句

入学試験   の俳句

入学試験

あす受験前髪少しそろへやる 酒井みゆき
えびがにを釣る受験後の孤独顔 殿村莵絲子 遠い橋
かくばかり多弁なりしか受験終へ 高橋獺祭
きりきりと運河満船受験の刻 寺田京子 日の鷹
ゴムの葉にたまりし埃受験終ふ 渡辺満千子
こんなきれいな空合格の子と仰ぐ 中村明子
しづかなり受験待つ子らの咀嚼音 能村登四郎
ストーブの真赤受験期どつと来し 宮坂静生 青胡桃
ダウン一片受験子の胸離れけり 加賀荘介
どこか餅つき受験の寝髪炎なす 寺田京子 日の鷹
とんとんと二階を降りて合格子 豊田八重子
ビバルディ流るる書肆や合格子 高橋秀夫
ポップコーンはじけ合格通知来る 山崎千枝子
まつすぐに来し受験子に道ゆづる 森岡正作
もう誰もゐない合格発表板 北村幸子
ゆつくりと落葉受験期始まりぬ 橋本榮治 逆旅
わが病みし日の綿入を受験子に 堀口星眠 樹の雫
医師国家試験合格 中華鍋火柱上げ 西川ふじ子
一人づつきて千人の受験生 今瀬剛一
一組は受験子の居て年始客 戸田冨美子
一番バス受験子と乗り合せたる 鈴木しげを
雲中に白山ひかり受験の日 曽和信雄
遠会釈して合格の母子かな 永田耕一郎 雪明
鉛筆に残る歯のあと合格す 吉野トシ子
海を見る受験子の耳透きて大 前山松花
寒星とまたたき交す受験苦よ 平畑静塔
甘えたき時は腹へる受験の子 染谷佳之子
記憶追ふ目はまたたかず受験生 江川虹村
喫茶店いつもの席の受験生 関口美子
久に会ふ友も受験の子とありぬ 小林 廣子
牛羊の日向に遠く受験待つ 木村蕪城 寒泉
教へ子行けり受験場扉を閉しけり 近藤 実
胸に抱く合格番号鳥雲に 船渡川俊
携帯をはみ出す笑顔合格す 福田節子
欠航や急く受験子に漁舟発ち 新田巣鳩
元日や炬燵の上に受験の書 相馬遷子 雪嶺
胡瓜皆すんなり基準値合格品 高澤良一 素抱
誤字ひとつぶっきらぼうな受験絵馬 松本三千夫
校門の風雨にたどりつく受験 亀井糸游
香煙を両手でかぶる受験の子 栗山妙子
合格す雪降る夜は雪まみれ 加藤瑠璃子
合格と四十貧乏はじまりぬ 中山フジ江 『富士南』
合格の吾子迎へて灯は田々に 久米正雄 返り花
合格の子さりさりとサラダ食む 高田よし子
合格の子とゐて家を包む雨 亀井糸游
合格の子と漱石を話しけり 藤田あけ烏 赤松
合格の子に大いなる春の月 村松治郎
合格の子の成長を眩しめり 入江和枝
合格の全身をもてジャズ聴けり 角 光雄
合格の通知来らず春の雨 吉屋信子
合格や光は影を脱ぎ棄つる 伊藤敬子
合格や地も恩沢の七彩に 伊藤敬子
合格を決めて主審の笛を吹く 中田尚子
合格を告げて一人になりにゆく 田中清之
合格祈願絵馬とま闇を恋の猫 諸角せつ子
合格子上り框で声上ぐる 瀬野美和子 『毛馬堤』
合格子伴れくる二月礼者かな 田中英子
合格少年走るや疎林はだれ雪 鍵和田[ゆう]子 未来図
合格達磨ころがし選ぶ初大師 渡辺方子
合格電話ぼた餅の手に汚したる 松倉ゆずる
合格報雪解しづくの激しき中 田中英子
酷寒や焦眉に迫る子の受験 相馬遷子 山国
黒板といふ黒見つめ受験待つ 櫻井幹郎
黒板に繭玉の影受験塾 沢木欣一
今年また受験子のゐる二階かな 鈴木しげを
三ヶ日だけは休みて受験の子 高橋妙子
三色菫も菜の花も舞へ合格す 石田あき子 見舞籠
山茱萸や合格の子の手の火照り 原田天秋
散髪と受験日を記す初暦 東 静子
子の手ぬくし合格通知見せに来て 杉本寛
子の受験へいく日残らむ松納め 塩谷はつ枝
子の受験言ふのみの友ゐてかなし 及川貞 夕焼
師を囲みみくじ見せ合ふ受験生 熊沢 豊
志望校八つまで書ける受験絵馬 高澤良一 暮津
自己採点すれば合格大試験 藤岡敏郎
自転車が空を飛びしと合格子 遠藤慶奈
若鹿の総き耳もつ受験の子 佐藤勇奈男
手に触るる限り磨きて合格子 都筑智子
手を引かれ初天神へ受験の子 長谷川芳水
手荷物の目覚し鳴り出す受験生 田中こずゑ
首出して湯の真中に受験生 長谷川双魚
受験の甥一間に居りて音立てず 殿村菟絲子
受験の子あれば心に初天神 轡田 進
受験の子に朝ごと赤き牡丹の芽 加藤知世子 黄 炎
受験の子易々と校門過ぎにけり 佐野青陽人 天の川
受験の子去りがての炉を開きけり 村上 光子
受験の子重ね励すこと控ふ 篠田悌二郎 風雪前
受験の子出でゆきし後われも出づ 篠田悌二郎 風雪前
受験の子部屋片付けて発ちてをり 岡田順子
受験の子夕陽背負ひて帰り来る 田中澄子
受験禍の母子電柱に相寄りて 中村草田男
受験絵馬よりはみ出して恋の絵馬 松本由美子
受験絵馬声なき声の迫りくる 村田冨美
受験絵馬中に一つの恋の絵馬 早田輝風
受験期のもみあげのびて愛しさよ 軽部烏頭子
受験期の花粉症こそ哀しけれ 大塚赤牛
受験期の教師集まりやすきかな 森田 峠
受験期の子どもの背中風が挿す 山田一男
受験期の少女に蒼きけものの香 渡辺千枝子
受験期の梅がよそよそしく匂ふ 瀧 春一
受験期の母てふ友はみな疎し 山田みづえ
受験期の夜や突然にジャズ鳴らし 山崎ひさを
受験期の夜明の田水しろがねに 中拓夫
受験期や丸薬咽喉に滞る 奈良文夫
受験期や少年犬をかなしめる 藤田湘子
受験期や深空に鳥の隠れ穴 岩淵喜代子 硝子の仲間
受験期や霜の木橋の釘が浮き 宮坂静生 山開
受験期や多摩の畷の土けむり 中 拓夫
受験期や湯をくたくたに沸かしめつ 伊藤 敬子
受験期や宝塔攀づる金の竜 大島民郎
受験期や目なし達磨の深夜の眼 加藤知世子
受験期や夜は直ぐなる幹ばかり 波多野爽波 『湯呑』
受験期や夜明の田水しろがねに 中拓夫 愛鷹
受験期を人ごとと聞き齢古る 伊東宏晃
受験苦の花明に湛ふる窓一つ 西島麦南 人音
受験行少女マントに身をつゝみ 岸風三楼 往来
受験合格翅もつごとく春の街へ 吉川与音 『琴柱』
受験子にすすめしマスク捨ててあり 塩谷はつ枝
受験子にふくらみ大き旅鞄 谷中隆子
受験子に駅まで犬のついて来し 杉本憲治
受験子に出航はばむ靄あつし 多田羅夜浮
受験子に母の緊張見せまじき 黒川悦子
受験子に夜のあたたかさまたあはれ 篠田悌二郎
受験子のいつも空腹青田澄み 宮坂静生 雹
受験子のおとがひ細く戻りけり 中崎良子
受験子のお洒落ごころは別にあり 山田弘子 螢川
受験子のたてじわ厳し寒波来る 奈良文失
受験子のまつすぐな目と向き合へる 波戸岡旭
受験子の影屈折し発ちにけり 鈴木良戈
受験子の遠き目をしてそらんずる 山内山彦
受験子の絵馬に誤字あり脱字あり 入谷美枝子
受験子の鞄お守り忍ばせて 市橋幸代
受験子の寒い寒いと言ひ小さし 今瀬剛一
受験子の言葉少なに戻りけり 梅田實三郎
受験子の紅き耳たぶ薺粥 松村多美
受験子の出でたる飯屋わが入りぬ 井沢正江 晩蝉
受験子の出てゆくを仔犬かなしめり 皆川白陀
受験子の点眼星の雫めく 村上喜代子 『雪降れ降れ』
受験子の登りて海を見る木かな 長谷川双魚
受験子の投石海へくりかへす 太田昌子
受験子の灯影に太る軒氷柱 五十嵐春男
受験子の髪ふつくらと切り揃う 高橋正子
受験子の膝そろへたる余寒かな 斉藤夏風
受験子の母より解かれ京にあり 山田弘子 螢川
受験子の戻りぬいまだ首尾問はず 千代田景石
受験子の夕餉のキャベツ大盛りに 館岡沙緻
受験子の旅立つ朝を常の如 稲畑汀子 汀子第二句集
受験子の煌々灯し眠りをり 堀口星眠 営巣期
受験子へ火柱上ぐる中華鍋 酒井多加子
受験子へ見守るのみの花活ける 秋山愛子
受験子へ言ひ忘れたることなきや 西村和子 かりそめならず
受験子へ言葉もかけず見送れる 岡安紀元
受験子や靴のかかとの傾ぎ癖 昆みき
受験子よ海は背骨の太い馬 植田 密
受験子ら待つ牛羊の声の中 木村蕪城 寒泉
受験子をひとり乗せたる昇降機 横山房子
受験子を見守る距離を心得て 山田弘子 螢川
受験子を今は見守るほかはなく 稲畑汀子
受験子を持たぬ倖せ不倖せ 池田笑子
受験子を待つ学校の大金庫 松村富雄
受験子を励まし風邪をいたはらる 林翔 和紙
受験児とぼうたんの芽と雪狂ふ 太田鴻村 穂国
受験児の横たへおける松葉杖 木村蕪城 寒泉
受験終へぬ四月となりてゐし朝餉 及川 貞
受験書に俯伏し眠る覚ますべし 那須 乙郎
受験生かなしき莨おぼえけり 篠原鳳作
受験生みどりを連れてあるきけり 長谷川双魚 風形
受験生みな深海の貌をもつ 中村正幸
受験生嬉々と絵雛をかへり見ず 佐野青陽人 天の川
受験生呼びあひて坂下りゆく 広瀬直人
受験生乗せて満員電車かな おおば水杜
受験生部屋かたづけて去りゆけり 大久保灯志子
受験生来てさまよへり遊園地 相馬 遷子
受験生離れてひとり船の枡 高井北杜
受験待つ膝に手垢の冬帽子 中村菜村
受験日の鳶色の眼を発たせけり 都筑智子
受験日の母ジャケツト狭秋し 遠藤寛子
受験日やしちめん鳥に雪飛んで 木村蕪城 寒泉
受験発表見しは母かも歩の遅し 中田 樵杖
受験発表人去り母子また立てり 藤野 力
受験票忘れて来し子藪柑子 檜山哲彦
受験勉強父より大き足袋穿きて 田中灯京
受験了ふ観音山の日向みち 田中鬼骨
秋の夜の子が聞く受験講座憂し 相馬遷子 山国
春雪に寧かれ誰彼受験子よ 及川貞 夕焼
純白のマスクぞ深く受験行 岸風三楼 往来
初閻魔合格祈願のだるま買ふ 下瀬川慧子
乗り継いですぐ本開く受験生 中垣紫星
振り向かず行く受験子の消ゆるまで 原田稀世
真四角な消しゴムをのせ受験票 森田公司
神苑のもの言はぬ木と受験の子 伏見青雲
水洟をも傍観受験の吾子死なせし 香西照雄 素心
制服のままに寝落ちし受験生 吉川智子
晴風雪合格以後の三日長し 相馬遷子 雪嶺
静かなる受験を明日の糊仕事 石川桂郎 含羞
大学に鹿三頭の合格す 和田悟朗
誰かまた鳥の名を言い受験生 伊藤淳子
地球儀を抱へて戻り合格す 松山足羽
鳥小屋に鳴かぬ鳥ゐて受験生 益永孝元
通草の実割れ乳色の受験生 対馬康子 吾亦紅
貼紙の一枚も無き受験室 安養寺美人
田は一代工高受験許しけり 藤井洋舫
杜鵑啼くや伏屋の受験生 尾崎紅葉
東京やからからと鳴る受験絵馬 福井隆子
灯を消して受験の明日へ星明り 永田二三子
豆を撒く喜寿と受験子声揃へ 田中英子
童子にも受験苦三寒四温かな 草間時彦
栃冬芽鋼びかりよ受験前 宮坂静生 山開
日焼して受験地獄はもう遥か 山田弘子 螢川
入学試験最中南風吹きにけり 増田龍雨 龍雨句集
入学試験子ら消ゴムをあらくつかふ 長谷川素逝
入学試験幼き顔頚の溝ふかく 中村草田男
熱し弾くピアノ受験生霰やむ 及川貞 夕焼
年ごろの頬を受験に削がれける 篠田悌二郎
薄鬚の受験子かなし寒卵 石田あき子 見舞籠
風に鳴る合格御礼絵馬なりし 浅井清香
文殊会の火の粉を浴びる受験の子 鈴木大林子
母留守の父に受験子夕炊ぐ 堀口星眠 樹の雫
奉安庫拝みて消えぬ受験生 佐野青陽人 天の川
末つ子の受験に励む太郎月 高澤良一 さざなみやつこ
猛牛の絵馬に祈願の受験生 小山曲江 『余韻』
目玉焼の目の全きを受験子に 村上喜代子 『雪降れ降れ』
目貼剥ぐ受験の旅に遺りし留守 河野頼人
夜の雪や受験の吾子が居睡りて 相馬遷子 山国
夜の鞦韆受験子の来て鳴らし去る 金子 潮
友のこと問へば不機嫌合格子 堀口星眠 樹の雫
来客の赤子あやして合格子 松岡和子
恋の絵馬受験の絵馬にかくれけり 大島民郎
連翹の枝にさされて受験の子 長谷川かな女 花 季
檻のやうなる金属ベッドを組み立てて息子は憩ふ受験終りて 花山多佳子
漾の水菜少年合格す 今井竜蝦
蚯蚓鳴くバット大振り受験生 川崎展宏
髯剃れと言へばすぐ剃り受験の子 今瀬剛一


入学試験 補遺

しづかなり受験待つ子等の咀嚼音 能村登四郎
よく理屈言ふ受験子のよく落ちし 松崎鉄之介
何見るとなき受験子の大き瞳よ 能村登四郎
牛羊の日向に遠く受験待つ 木村蕪城 寒泉
侠客の墓石欠いて合格す 金子兜太
強さ俺似か 受験少女の髪を撫でる 伊丹三樹彦
空に舞ふものと別れて受験かな 加藤秋邨
犬に掌を舐らせ受験明日にす 能村登四郎
元日や炬燵の上に受験の書 相馬遷子 雪嶺
枯れ色に紛れて帰る受験生 廣瀬直人 帰路
吾は試験官入学試験始まりぬ 山口青邨
吾子受験未明ひそかな湯のたぎり 能村登四郎
合格の祝ひの母子旅らしき 伊藤白潮
合格子土手に自転車横倒し
酷寒や焦眉に迫る子の受験 相馬遷子 山国
山国の舗道固しや受験生 飯田龍太
子の受験言ふのみの友ゐてかなし 及川貞 夕焼
紙屑ゆく徹夜の受験生ならむ 加藤秋邨
受験に急ぐ子が二三人海石榴市に 能村登四郎
受験の子 寝落つ 睫毛の一直線 伊丹三樹彦
受験の子に炎天の手毬唄 飯田龍太
受験禍の子の手にうすき菓子最中 中村草田男
受験禍の其子がきのふもけふもあはれ 中村草田男
受験禍の母子電柱に相寄りて 中村草田男
受験絵馬鎧はせ給ひ道真忌 百合山羽公 樂土以後
受験期や遠縁のものたより来て 山口青邨
受験期や忽々と映画替りつつ 能村登四郎
受験期や少年犬をかなしめる 藤田湘子 途上
受験期や敗残の画家ぬりつぶす 有馬朗人 母国拾遺
受験期や氷上の傷縦横に 岡本眸
受験期や夜は直ぐなる幹ばかり 波多野爽波
受験季の貨車古びたるままの色 廣瀬直人
受験季の林往き戻り径うまる 水原秋櫻子 残鐘
受験季へ芦原の吹き乱れつつ 廣瀬直人
受験苦に迫る真冬の蜘蛛の糸 飯田龍太
受験苦の屋根にまろべる雀ども 村山故郷
受験苦の花明に湛ふる窓一つ 西島麦南 人音
受験苦や咲く間のながきシクラメン 三橋鷹女
受験子にかりそめなりし椅子机 能村登四郎
受験子に附き添ひをるは姉らしく 清崎敏郎
受験子の紅梅を見てうつつなし 山口青邨
受験子の声が先づ出て電話口 伊藤白潮
受験子の髪刈りて来し眼のうるみ 能村登四郎
受験子の旅立つ朝を常の如 稲畑汀子
受験子ら待つ牛羊の声の中 木村蕪城 寒泉
受験子を励まし風邪をいたはらる 林翔 和紙
受験児の横たへおける松葉杖 木村蕪城 寒泉
受験終へぬ四月となりてゐし朝餉 及川貞 夕焼
受験生マントひるがへし街頭ヘ 山口青邨
受験生易断の灯に胸染めをり 能村登四郎
受験生肩に雲脂積み空に飛機 飴山實 おりいぶ
受験生呼びあひて坂下りゆく 廣瀬直人 帰路
受験生雪舞ふ村の道に出づ 廣瀬直人
受験生窓より寺の石榴とる 細見綾子
受験生大学の門を散りゆけり 山口青邨
受験生汝も一発必中成る 山口誓子
受験生来てさまよへり遊園地 相馬遷子 山国
受験日の十字路に雪舞へるなり 飯田龍太
受験日の霧雨かかる檻の鳥 飯田龍太
受験日の霧雨かかる襤の鶴 飯田龍太
受験日やしちめん鳥に雪飛んで 木村蕪城 寒泉
受験了へその二三日の黙ふかし 能村登四郎
受験了へ不安聊か髪を刈る 能村登四郎
秋の夜の子が聞く受験講座憂し 相馬遷子 山国
春雪に寧かれ誰彼受験子よ 及川貞 夕焼
春泥一すじ合格してない子の歩みも 古沢太穂 火雲
女子事務員専検合格の報と病む 安住敦
少年に受験苦金魚の麩みな浮く 細見綾子
乗り合せ受験子らしき眼の寒さ 能村登四郎
色灯の下に白灯や入学試験果てぬ 中村草田男
水洟をも傍観受験の吾子死なせし 香西照雄 素心
晴風雪合格以後の三日長し 相馬遷子 雪嶺
静かなる受験を明日の糊仕事 石川桂郎 含羞
雪にぶち撒く洗顔の水受験生 能村登四郎
雪中の滝克明に受験生 飯田龍太
巣ごもりの鶴の絵朝寝は受験の果 中村草田男
第一乙種合格その夜逢ひに出づ 伊丹三樹彦
徴兵検査合格以来や五十年 三橋敏雄
難問をあはれ解きたり受験生 山口青邨
入学試験幼き頸の溝ふかく 中村草田男
猫が舐むる受験勉強の子のてのひら 加藤秋邨
猫柳ほつほつ家に受験生 森澄雄
熱し弾くピアノ受験生霰やむ 及川貞 夕焼
壁をたよりに乙女の入学受験の座 中村草田男
夜の雪や受験の吾子が居睡りて 相馬遷子 山国
葉まりてくらき熱気の受験生 能村登四郎
裏の受験生竹藪を抜け来たり 廣瀬直人
連翹の黄の一翔に合格す 上田五千石『森林』補遺

by 575fudemakase | 2017-04-30 09:34 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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