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壺焼 の俳句

壺焼 の俳句

壷焼

例句を挙げる。

壷焼のしだいに暗き味なりけり 森山夕樹
壷焼の噴きこぼれては謐かなり 中原道夫
壷焼の壷傾きて火の崩れ 鳴雪
壷焼の海のたぎりを運び来し 水田光雄
壷焼の潮の煮えて黄なりけり 小杉余子
壷焼の煮ゆるに角も炎立つ 皆吉爽雨
壷焼の蓋おもしろき巴かな 野村喜舟 小石川
壷焼の蓋といふものありにけり 清崎敏郎
壷焼の角のみどりのたぎりをり 大木あまり
壷焼も鬼殻焼も奥石廊 大橋敦子
壷焼やいの一番の隅の客 石田波郷
壷焼やしばし間のある島渡舟 梅田青逸
壷焼やどこか雅びし隠岐言葉 木村蕪城
壷焼や七里ヶ浜に悲歌のこり 大島民郎
壷焼や島をめぐりて潮鳴る 青峰集 島田青峰
壷焼や栄螺訪ひ寄る宵の人 星野麦人
壷焼や止むけしきなき雨の中 日美清史
壷焼や海女のいとなみ居つゝ見ゆ 山口誓子
壷焼や炭火に並ぶ人の顔 温亭句集 篠原温亭
壷焼や煮立ちてかほる伊勢の潮 松本可南
壷焼や瑠璃を湛へし忘れ潮 水原秋櫻子
壷焼や障子汐風に飛ばむばかり 阿波野青畝
壷焼を待てる間海の色変り 森田峠
壷焼を運び来島の名を教ゆ 高浜虚子
壺焼く町 涙と塩はすこしずつ 伊丹公子 機内楽
壺焼に呟かれゐて箸休む 福永耕二
壺焼に啜れと降るか花の雨 尾崎紅葉
壺焼に大本山のありありぬ 松澤昭 宅居
壺焼に岬の潮騒いつもあり 小原潤児
壺焼のいかがはしきを許さむと 櫂未知子 蒙古斑
壺焼のたぎるを待つや磯床几 高石 敏子
壺焼のひとり音立てかたむける 水原秋櫻子
壺焼の噴きこぼれては謐かなり 中原道夫
壺焼の尻焦げ抜けてゐたりけり 茨木和生 丹生
壺焼の栄螺の城を落とすべく 大木あまり 火球
壺焼の灘の驟雨に炎立ちけり 斎藤 道子
壺焼の火明り過ぎし馬車の窓 宮武寒々 朱卓
壺焼の煮ゆるに角も炎立つ 皆吉爽雨
壺焼の茶屋にも寄らで窟かな 柑子句集 籾山柑子
壺焼の蓋の渦こそ怒濤かな 松根東洋城
壺焼の角のみどりのたぎりをり 大木あまり 雲の塔
壺焼やいの一番の隅の客 石田波郷
壺焼やうすくらがりにくつ~と 清原枴童 枴童句集
壺焼やこの人は磨けばひかる 田中裕明 先生から手紙
壺焼やどこか雅びし隠岐言葉 木村蕪城 一位
壺焼やノートをめくる海の風 五十嵐みち
壺焼やリストラの風吹ける世に 高澤良一 随笑
壺焼や富士に雨雲近づける 五島高資
壺焼や暮れ行く島を寝つゝ見る 雑草 長谷川零餘子
壺焼や橋に来かゝる遅れ笠 原月舟
壺焼や止むけしきなき雨の中 日美清史
壺焼や海へ張り出す八畳間 石井公子
壺焼や海見て憩ふ茶屋床几 松藤夏山 夏山句集
壺焼や潮濡れ旅嚢うづくまり 岡本まち子
壺焼や簀の天井に日が漏れて 米澤吾亦紅
壺焼を待てる間海の色変り 森田峠 避暑散歩
壺焼を運び来、島の名を教ゆ 高濱虚子
壺焼屋にも寄るそんな旅なりし 川田長邦
壺焼屋礁の透けし潮ちかく 石川桂郎 四温
大海に遠く壷焼煮えたてり 青峰集 島田青峰
民宿の朝の壺焼き蜑と吾 清田 柳水
煮ゆる壺焼に海の遠音を聞きにけり 青峰集 島田青峰
風さつと壺焼の火を赤うしぬ 五十嵐播水 播水句集
壷焼や栄螺訪ひ寄る宵の人 星野麦人
壺焼の栄螺の城を落とすべく 大木あまり 火球
栄螺焼裾の寒さの暖簾うち 石川桂郎
正装に二の膳遠し焼栄螺 大井貞一
江ノ島の風ゆるびいる焼栄螺 山中蛍火
父に聞く父の老後や焼栄螺 中西夕紀
食堂の隣の卓の焼栄螺 高木晴子 花 季

壺焼 補遺

もてなさる壺焼の粒そろひけり 松崎鉄之介
炎上のごとく壺焼焦がしけり 阿波野青畝
山炭に冬を隣や焼栄螺 桃隣
散りがての桃挿してあり壺焼屋 清崎敏郎
焼栄螺いたはりもなく火が熾り 上田五千石『琥珀』補遺
天動や口を開けたる焼栄螺 岡井省二 鯛の鯛
燈台のまたたき滋し壺焼屋 杉田久女
老の歯を寄せぬ壺焼ならびけり 百合山羽公 樂土以後
壺焼に苦みのはしる昔かな 能村登四郎
壺焼に車座燈台守ソング 百合山羽公 樂土
壺焼のひとり音立てかたむける 水原秋櫻子 蘆雁
壺焼の火の青白し夜の宴 大野林火 雪華 昭和三十九年
壺焼の蓋といふものありにけり 清崎敏郎
壺焼の大疣小疣火が舐むる 阿波野青畝
壺焼の二つかたむきもたれ合ふ 水原秋櫻子 蘆雁
壺焼の壺傾きて火の崩れ 内藤鳴雪
壺焼はシャボンの泡を噴きにけり 阿波野青畝
壺焼やいつも「卯波」に借少し 安住敦
壺焼やいの一番の隈の客 石田波郷
壺焼やどこか雅びし隠岐言葉 木村蕪城 一位
壺焼や雨とさだまる沖日和 上田五千石 琥珀
壺焼や何ぞといへば泪ぐみ 上田五千石『琥珀』補遺
壺焼や見てゐるかぎり沖暮れず 上田五千石『琥珀』補遺
壺焼や障子汐風に飛ばむばかり 阿波野青畝
壺焼や網の上にて鼎立ち 阿波野青畝
壺焼や目をやるたびに沖昏れて 上田五千石『琥珀』補遺
壺焼や離島の客の小百人 百合山羽公 樂土
壺焼を食へとは雲も言はざりき 燕雀 星野麥丘人
壺焼屋礁の透けし潮ちかく 石川桂郎 四温

by 575fudemakase | 2017-05-12 03:45 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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