木賊 の俳句

木賊

あをあをと木賊の夢が墓囲ふ 石寒太
くるぶしに触れたる木賊土用入 藤田湘子 てんてん
ここにして木賊の奥の春の闇 岡井省二
ことごとく春の露もつ木賊かな 松山足羽
こまやかに木賊吹かるる雪解かな 岸本尚毅
すぐ氷る木賊(とくさ)の前のうすき水 宇佐美魚目(1926-)
すぐ氷る木賊の前のうすき水 宇佐美魚目
すり減らす秋や木賊に風の音 横井也有 蘿葉集
つくばひの木賊にかかり冬の水 中村祐子
とび~につゞく木賊や春の水 五十嵐播水 播水句集
ながしめの夏の木賊となりにけり 岡井省二
ふと見れば笹の中なる木賊の芽 高木晴子 晴居
ヘルン居の木賊より立つ春蚊かな 森山比呂志
ほろ~と木賊に沈む落花かな 比叡 野村泊月
むら雨の木賊に通る暑さかな 服部嵐雪
ものいはぬ男なりけり木賊刈り 蓼太
ものの芽や木賊は古き墨の節 永井龍男
ゆうまぐれ蠅きらきらと木賊道 三谷昭 獣身
一むらの木賊の水も澄みにけり 鈴木花蓑
一睡のゆめ木賊より鶉出で 宇佐美魚目
一叢の木賊の濡るゝ添水かな 広沢米城
雨の木賊唇とがらせば刈りやすし 長谷川双魚
雲の翳とどまる高嶺木賊刈る 渡部北星
遠景に煙のあまた木賊刈る 柳澤和子
屋根の雪をどつと落して木賊折る 田川飛旅子 花文字
岳蔽ふ雲を寒しと木賊刈る 三輪不撓
笠一ツ動いて行くや木賊刈 木賊刈る 正岡子規
刈りきし木賊枯るるにまして剛まる日々 中村草田男
刈りとりて木賊ひと叢掌に軽し 新井悠二
巌落ちてさま変りしと木賊刈 宇佐美魚目 天地存問
岩風呂や木賊にかかる夕陽見て 桂信子
顔いまも木賊にむかふ冷えしまま 宇佐美魚目 秋収冬蔵
桐の木や木賊ゆかしき冬の里 浜田酒堂
句碑のうら木賊のうらの五月闇 京極杞陽
空気佇ちして生者たり木賊蔭 永田耕衣 自人
見つつ淡し寒き木賊も貧乏も 藤田湘子 てんてん
光り居る木賊の底の螢かな 比叡 野村泊月
行く年の木賊立ちゐて今日の運勢 長谷川かな女 花寂び
三日月のかかる木賊の雫かな 起龍
子を負ふて木賊刈る里の女哉 木賊刈る 正岡子規
悉く木賊折れけりお取越 皆川白陀
縞木賊縞ありありと五月来る 青木重行
手に触るる木賊に秋の人恋し 田中冬二 冬霞
秋雨のたまりて水づく木賊かな 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
秋雨や木賊折れ伏す池の面 西山泊雲 泊雲句集
春の日や木賊色濃き詩仙堂 鈴木貞雄
春の雷木賊の雨となりにけり 金尾梅の門 古志の歌
春の露流れて青き木賊かな 古谷軽衣
春は池の縁の木賊に三汀死す 石塚友二
心暗し木賊の緑は更に暗し 田川飛旅子 花文字
真青な木賊の色や冴返る 夏目漱石
人の世に木賊も蘆も刈らで老ゆ 相生垣瓜人
水澄むや木地師の庭に木賊叢 柏原日出子
水漬きつつ木賊は青し冬の雨 中村汀女
水漬きつゝ木賊は青し冬の雨 中村汀女
水漬きつつ木賊は青し冬の雨 中打汀女
水漬きつゝ木賊は青し冬の雨 汀女
水盤に木賊涼しく乱れなく 小谷松碧
水無瀬家の裔とふ宮司木賊刈る 沖 敏子
酔うてきて月の木賊に足取らる 青柳志解樹
酔ふてきて月の木賊に足取らる 青柳志解樹
瑞木賊憩へばほてり居し足うら 平井さち子 完流
澄みきつて木賊の中の薄氷 水野恒彦
青空に木賊の節を継足せる 高澤良一 ももすずめ
折れて伸ぶ木賊一群中空の思想といふを如何に束ねむ 安永蕗子
大き月出でたり木賊刈りたる夜 高橋克郎
谷水を踏まへて刈りし木賊かな 高浜虚子
谷底の木賊見ておく虚子の忌に 藤田湘子
虫啼くや木賊がもとの露の形 樗良
朝寒の山水満つる木賊かな 中島月笠 月笠句集
滴りて木賊嫩芽の色甘き しづの女
唐寺の木賊の壮気走り梅雨 今井勲(白露)
頭から木賊の枯るる汀かな 石田勝彦 秋興
南無南無と木賊の青きまま焼べて 中原道夫
日の中に少しひもじき木賊刈 斎藤玄 雁道
日陰りて木賊に引立てらるゝ家 高澤良一 ももすずめ
廃園の木賊に日照雨して暑し 木村蕪城 寒泉
梅の実へ木賊や青をきはめたり 石川桂郎 高蘆
萩刈りて木賊は未だそのままに 田中冬二 俳句拾遺
磨れて木賊に消る霰かな 榎本其角
味方とも見えぬ木賊へ歩み寄る 栗林千津
鳴子こけし木賊で磨く雪明り 安藤幸子
木曾殿の木賊も秋の荒れに就く 岡井省二
木賊には木賊のみどり秋はじめ 神尾久美子
木賊の日遠くしざりぬ日向ぼこ 阿部みどり女
木賊の日澄めり鴎の翼の下 木村蕪城 寒泉
木賊むら箒いれ居り敷松葉 保田ゆり女
木賊より冬をひらける湖の景 森澄雄
木賊皆刈られて水の行方かな 高浜虚子
木賊刈いく尾根の線起ちて走す 桂樟蹊子
木賊刈ゆうべの月のことを言ふ 大峯あきら 鳥道
木賊刈ゆふべの月のことを言ふ 大峯あきら
木賊刈りかなしみもなく子を産ます 堀井春一郎
木賊刈り父あかときの音つくる 菅原鬨也
木賊刈ることせずなりぬ故園荒れ 東野悠象
木賊刈るどことはなしに殺気帯び 中村苑子
木賊刈るひかりに山へとぶ雀 柏村貞子
木賊刈るや雪のにほひの絶縁状 塚本邦雄(1922-)
木賊刈る翁に飛べり黒蜻蛉 高浜虚子
木賊刈る鎌もて斬らむ嘘の舌 林昌華
木賊刈る手が濡れ残夢ありありと 宇佐美魚目 秋収冬蔵
木賊刈る日取のことを僧にきく 角菁果
木賊刈る墓守る老婆黙々と 安原坤
木賊刈る蹲に鎌ひたしては 今村薫
木賊刈蟹のむくろのさざれ石 中拓夫
木賊刈憩ひたれども笠をとらず 安田蚊杖
木賊刈終へしより庭一巡り 稲畑汀子
木賊刈大日輪の申し子ぞ 平畑静塔
木賊原小学校のありにけり 富安風生
木賊原小兎はねる霰かな 幸田露伴 江東集
木賊枯るゝ雨に炭馬着きにけり 金尾梅の門 古志の歌
木賊枯れめぐれる水も澄み細り 岸風三楼 往来
木賊枯れゆけり青さの極まれば 加倉井秋を 午後の窓
木賊叢雪押出でてゐたりけり 八木林之介 青霞集
木賊二尺雨と切りむすびて青し 北村美都子
夜寒さや木賊の影の一二本 八十島稔 筑紫歳時記
夕焼のにはかにさむる木賊刈る 高橋稚児
涼風のとどく木賊の前の石 神尾久美子 桐の木以後
陵みちに木賊刈り干し大和かな 宮下白泉
恋人よ有る時をこそ木賊立つ 安井浩司
六月や湯殿に木賊活けて木曾 山田千秋「髪の音」
話しかけいるは木地師や木賊刈 山田節子
旱天の露さゝげたる木賊かな 金尾梅の門 古志の歌
蓼科は秋の山なり木賊刈る 正木不如丘
蝌蚪生れ木賊の縄はなほ解かず 古舘曹人 砂の音
黴の宿黄楊櫛みがく木賊干し 小川斉東語

木賊 補遺

「刈つたり木賊命は長短一節続き」 中村草田男
「刈つた木賊で諸傷擦り療やしやせう」 中村草田男
「日の君」去りぬ鬚髯は刈らで木賊刈りに 中村草田男
いちにちに翁さびけり木賊刈 上田五千石『風景』補遺
くるぶしに触れたる木賊土用入 藤田湘子 てんてん
けふのこと露の木賊に及くはなし 星野麥丘人 2001年
ここにして木賊の奥の春の闇 岡井省二 有時
たゆたひの自座空にして木賊刈りに 中村草田男
はるかより盲ひの声す木賊の芽 佐藤鬼房
ひとしぐれして木賊むら濡れにけり 岡井省二 夏炉
ひとはしり雨あり木賊みどりよき 飴山實 花浴び
雨氷る木賊の風に鳴りにけり 大野林火 月魄集 昭和五十五年
雲煙無用の寒月歩む木賊荷鳴る 中村草田男
雲足のはやきを嘆き木賊刈 飴山實 花浴び
火の色も光も生むな木賊薙ぐ 中村草田男
笠一ツ動いて行くや木賊刈 正岡子規 木賊刈る
鎌をとぐ木賊の横の夏男 細見綾子 桃は八重
刈りきし木賊枯るるにまして剛(つよ)まる日々 中村草田男
刈りきし木賊十日生色重々し 中村草田男
刈りきし木賊独り寝膝折り肘折りて 中村草田男
刈木賊を前荷後荷や前荷すすむ 中村草田男
刈木賊月出し笠の粗庇 中村草田男
岩風呂や木賊にかかる夕陽見て 桂信子 新緑
見つつ淡し寒き木賊も貧乏も 藤田湘子 てんてん
厚氷池の木賊を閉ぢ込めて 山口誓子
細る頬へ髭は張り伸び木賊刈りに 中村草田男
残るもの木賊の青や寒雀 中村汀女
残雪に影十本の木賊かな 藤田湘子 神楽
四足の音あかつきの木賊には 飯島晴子
子の上や寒の戻りの木賊叢 石田勝彦 雙杵
子を負ふて木賊刈る里の女哉 正岡子規 木賊刈る
而して木賊に花は無かりけり 高野素十
自ら架せし腰折橋や木賊刈りに 中村草田男
秋意はや木賊磨きの柱また 飯田龍太
秋時雨木賊のごとく砥のごとし 平井照敏
峻るのみの冬山籬木賊陣 中村草田男
春は池の縁の木賊に三汀死す 石塚友二 光塵
春雪に四五寸青し木賊の芽 杉田久女
人の世に木賊も蘆も刈らで老ゆ 相生垣瓜人 微茫集
水散つて木賊に氷ちりばめし 右城暮石 句集外 昭和五十六年
水漬きつつ木賊は青し冬の雨 中村汀女
睡蓮の鉢のほとりの木賊かな 山口青邨
澄徹の死水の張りや木賊薙ぐ 中村草田男
青きがままに冬たり得たる木賊陣 中村草田男
石つつむ木賊の叢や秋の雨 山口青邨
雪ぐもりして雨となる木賊叢 能村登四郎
雪の木賊今年飲食忘れよと 森澄雄
待宵の雨の名残りを木賊の辺 大野林火 方円集 昭和五十三年
谷底の木賊見ておく虚子の忌に 藤田湘子
茶筅師の指よく撓う 木賊の奥 伊丹三樹彦
鳥帰る乱れに乱れ木賊叢 飯田龍太
土と掃かれて木賊あはれや春日影 原石鼎 花影
冬の蝶わきて真青き木賊叢 飯田龍太
冬の日の膝にくる色木賊むら 岡井省二 山色
冬はもとより日の情うすし木賊薙ぐ 中村草田男
頭から木賊の枯るる汀かな 石田勝彦 秋興
尼寺の刈らずの木賊襖かな 石田勝彦 雙杵
日の中に少しひもじき木賊刈 斎藤玄 雁道
波郷忌の朝や霜被て木賊叢 星野麥丘人
波郷忌の朝や霜被て木賊叢 弟子 星野麥丘人
廃園の木賊に日照雨して暑し 木村蕪城 寒泉
梅の実へ木賊や青をきはめたり 石川桂郎 高蘆
氷りたる木賊の青や筒井筒 鷲谷七菜子 游影
撫子も木賊の丈も秋に入る 中村汀女
木曾殿の木賊も秋の荒れに就く 岡井省二 鹿野
木賊など濡れねずみなる添水かな 阿波野青畝
木賊の秋踏めば地しめりひかり生む 大野林火 青水輪 昭和二十三年
木賊の日澄めり鴎の翼の下 木村蕪城 寒泉
木賊もえ信濃の土の蜜のごとし 能村登四郎
木賊より冬をひらける湖の景 森澄雄
木賊鋭き昼を疲れて風光る 角川源義
木賊刈つて月下に束ぬ笙の形 中村草田男
木賊刈りのこして月の岩襖 赤尾兜子 歳華集
木賊刈大日輪の申し子ぞ 平畑静塔
木賊刈地にぽたぽたと白き汗 平畑静塔
木賊叢濁世を隔て落葉浴び 飯田龍太
木賊凍み折れをり刻の太鼓鳴る 佐藤鬼房
夕凍みや木賊の青のいよよなり 能村登四郎
嵐の前の火を噴く前の木賊薙ぐ 中村草田男
理にも情にも直なる「君」居ず木賊薙ぐ 中村草田男
隣人のこゑにありかつ木賊刈る 岡井省二 五劫集
徂く春の木賊のまへに手を洗ふ 岡井省二 有時
杣道の木賊に雪の降る日かな 飯田龍太
眄の夏の木賊となりにけり 岡井省二 鹿野
罠ばかり増え木賊の頭黒まだら 佐藤鬼房
蝌蚪生れ木賊の縄はなほ解かず 古舘曹人 砂の音
鶉らの木賊は刈られざりしかな 岡井省二 明野

by 575fudemakase | 2017-06-07 16:44 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
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その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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