2017年 05月 12日 ( 94 )

春の駒 の俳句

春の駒 の俳句

春の駒 

ゲルニカの馬にまたがり春の虹 仙田洋子 雲は王冠
つと出でて妹の春駒いさむかな 菊池芳女
はる風に若駒の尾のなびきけり 春風 正岡子規
よく跳ねる若駒なれど柵を出ず 松浦敬親
一頭動き百頭動く春の駒 金箱戈止夫
雨滴雨滴地平にゆがむ春の馬 前川弘明
奥座敷明けて春駒待ちにけり 岩崎昌子
海見ゆと暮春の馬柵に子等止る 松田光史
郡上のなあふくら雀も春駒を 高澤良一 ぱらりとせ
光炎に包まれすぎぬ春の馬 水内鬼灯
若駒が跳ねて蕪村の南蘋画 高澤良一 随笑
若駒と意の通ふ指立てにけり 中戸川朝人 尋声
若駒にまだとびとびの牧の草 井沢正江 湖の伝説
若駒に海原といふ碧きもの 大牧 広
若駒に朝日溢るる草千里 野原春醪
若駒のたてがみ風がくしけづる 日比野さき枝
若駒の駆け合ふカムイ嶺の牧に 沼澤 石次
若駒の駈けて散らばる雲の影 藤本朝海
若駒の柵を越えては海に沿ふ 野中亮介
若駒の親にすがれる大き眼よ 石鼎
若駒の跳ねる一群海青し 笹沼淑子
若駒の点となりゆく草千里 川原博美
若駒の濃霧を現るる膚あはれ 石橋辰之助
若駒の濃霧を現るゝ膚あはれ 石橋辰之助 山暦
若駒の野に出て敏き眼となりぬ 桜庭梵子
若駒の野に出て敏き瞳となりぬ 桜庭梵子
若駒の鬣も尾も風になる 井町直美
若駒を愛撫平手で叩きては 檜 紀代
春の駒柵にすり寄り人を恋ふ 熊倉 猷
春の駒人に嘶き甘えけり 高橋淡路女 梶の葉
春の駒東風にあらがうごと歩む 皆川盤水
春の駒東風にあらがふごと歩む 盤水
春の駒乳を嗅いでは駈けまわる 佐伯清翠
春の馬水平線は疲れている 本田ひとみ
春の野も寂しや暮の馬一つ 由水 古句を観る(柴田宵曲)
春の藁屑たれて正成の馬のしつぽは雀の知慧 橋本夢道
春駒がゆく雪嶺を雲の上 森澄雄
春駒に童つきゆく浦曲みち 中川文彦
春駒のうつくしいほどあはれなり 呂耕
春駒のたてがみすでに風と和す 小澤克巳
春駒のどこかをかしくかなしくて 金子のぼる
春駒の影たたかうて来りけり 萩原麦草 麦嵐
春駒の鴎を翔たす鈴の音 皆川盤水
春駒の歌でとかすや門の雪 一茶
春駒の胸の下なる膝やすまず 中村草田男
春駒の行くやかたのの少将碁 季吟
春駒の昨日廻りし村に泊つ 高澤良一 随笑
春駒の子にさし櫛を与へけり 松瀬青々
春駒の氷柱くぐりて来りけり 小宮山政子
春駒の門口に来ておどけたる 関口青稲
春駒の来たりし炉辺に簓かな 今井すえ子
春駒の鈴の音澄めり湖に来て 皆川盤水
春駒の哥でとかすや門の雪 一茶 ■文化十三年丙子(五十四歳)
春駒は面のうちよりささやけり 藤井青咲
春駒やふり分け髪の振りくらべ 素丸
春駒やぽこんぽこんと山並び 中村清子
春駒やよい子育し小屋の者 炭 太祇 太祇句選
春駒や己が宿より舞ふて出づ 松瀬青々
春駒や江を渡り来て美男村 広江八重桜
春駒や溝とびこゆる女の子 白常
春駒や雪の椿をくぐり来て 中島花楠
春駒や染分手綱紫に 松根東洋城
春駒や染分手綱濃紫 籾山梓月
春駒や男顔なるおゝなの子 炭 太祇 太祇句選
春駒や男顔なる女の子 太祇
春駒や竹の拍子木鳴らしつつ 松本光生
春駒や通し土間より日本海 赤塚五行
春駒や父祖の世よりの佐渡暮し 成瀬正とし
春駒や味方但馬の盛り節 松岡金亀子
春暮れて千里の駒の行へ哉 春の暮 正岡子規
酔うて来し春駒みれば女なる 前川龍二
浅間かけて雲ひとひらや春の駒 由紀
草上に馬を脱ぎつつ春の馬 森田 廣
貼紙に生後五日と春の駒 金子佳子
日高嶺や跳ぶも憩ふも春の駒 猪俣千代子
並脚となりてたかぶる春の駒 椎橋清翠
暮るる海春駒面剥ぎ怒り顔 加藤知世子 花寂び
放たれてまなざし聡し春の駒 磯崎美枝
豊国の春駒の図の女人たち 後藤比奈夫 めんない千鳥
面あげて風の春駒磯いそぐ 岸田稚魚 『負け犬』
木簡の文字をほどけば春の馬 遠山種山子
踊り込む春駒の背を怒濤が押す 加藤知世子

春の駒 補遺

ここに来て低し南部富士春の駒 山口青邨
はる風に若駒の尾のなびきけり 正岡子規 春風
引かへつ蕪をはたのに春の駒 其角
曳き連るゝ恩賜の駒や春の風 内藤鳴雪
絵馬の馬うしろに懸る春の月 赤尾兜子 玄玄
虚空や頭陀の口とく春の駒 馬場存義
坂上に現じて春の馬高し 西東三鬼
若駒の小川を跳んでとどまらず 鷹羽狩行
若駒の親にすがれる大き眼よ 原石鼎 花影
春の馬よぎれば焦土また展く 西東三鬼
春の馬水の迅速音もなし 飯田龍太
春の馬石の塀まで来てとまる 橋閒石
春駒の遠く遊べり南部富士 山口青邨
春駒の胸の下なる膝やすまず 中村草田男
春駒やよい子育し小屋の者 炭太祇
春駒や若衆をつくる玉くしげ 三宅嘯山
春駒や男顔なるおゝなの子 炭太祇
春駒や美人もすなる物貰ひ 内藤鳴雪
春暮れて千里の駒の行へ哉 正岡子規 春の暮
其春の石ともならず木曽の馬 乙訓
道せばし恋してくれな春の駒 路通
扶持日とや春の晦日の馬の音 許六
豊国の春駒の図の女人たち 後藤比奈夫
面あげて風の春駒磯いそぐ 岸田稚魚 負け犬

by 575fudemakase | 2017-05-12 18:40 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

杉の花  の俳句

杉の花  の俳句

杉の花

例句を挙げる。

ただよへるものをふちどり杉の花 富安風生
つくばひにこぼれ泛めり杉の花 松本たかし
みほとけの道の明暗杉の花 東原 芦風
ゆさぶれば金の煙や杉の花 瀧澤伊代次
一すぢの春の日さしぬ杉の花 前田普羅 新訂普羅句集
他人の山己が山々杉の花 大野由宇
伊賀伊勢の神風劇し杉の花 阿波野青畝
厠もる誰かのくさめ杉の花 鈴木鷹夫
大滝をかくさう杉の花ざかり 谷口南木
奉納のしやもじ新らし杉の花 杉田久女
如月や雪のる杉の花ざかり 吉武月二郎句集
少年の脛に匂ひて杉の花 斎藤玄 狩眼
山畑のでこぼこ径や杉の花 福川悠子
峡空へ吹きぬけ杉の花けぶる 山口草堂
微笑仏ふもとは杉の花けむり 小鷹奇龍
散るときは明王の香に杉の花 吉田紫乃
文弱の月のぼりゆく杉の花 長谷川双魚 風形
杉の花けぶり巴の墓どころ 西本一都 景色
杉の花けぶるを翔ちて大鴉 佐野美智
杉の花ときには駅も休む村 西村泰三
杉の花にけぶりて杉を詠む気配 加藤知世子 花寂び
杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ 草譜以後
杉の花光り降りつつ滝ほそし 柴田白葉女 花寂び 以後
杉の花径に風のいでしかな 石川桂郎 高蘆
杉の花斧持たざればただの男 神尾久美子 桐の木
杉の花瀬音は径をはなれざり 中村秋晴
杣の家の湯文字高干し杉の花 岸風三樓
海へ飛ぶ勿来の関の杉の花 堀古蝶
瑞垣や杉の花はらり~落つ 寺田寅彦
石二つ積めば仏や杉の花 館岡沙緻
素戔嗚のいづこに潜む杉の花 平井照敏 天上大風
雪の上に杉の花散り永平寺 田村萱山
飛ぶは飛ぶは泣虫山の杉の花 冨田正吉


杉の花 補遺 

けぶること松に習ひて杉の花 鷹羽狩行
つちぐもりして花粉症おびやかす 右城暮石 一芸
どしゃ降りの河鵜瞼の花粉症 金子兜太
伊賀伊勢の神風劇し杉の花 阿波野青畝
一すぢの春の日さしぬ杉の花 前田普羅 普羅句集
花粉症に強き女が特選に 鈴木真砂女 紫木蓮
花粉症言へずの愁ひあればなり 上田五千石『琥珀』補遺
崖彫りの仏身うすれ杉の花 上田五千石『天路』補遺
峡深き日はうつうつと杉の花 西東三鬼
吾やまた杉の花粉にまみれ飛ぶ 佐藤鬼房
高原の落日遠し杉の花 日野草城
桜咲き杉の花粉もしづまれり 右城暮石 散歩圏
少年の脛に匂ひて杉の花 斎藤玄 狩眼
杉の花こぼれし磴や物詣 松本たかし
杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ まるめろ
杉の花径に風のいでしかな 石川桂郎 高蘆
杉の花御霊屋濡れてゐたりけり 寒食 星野麥丘人
杉の花降らす杉山に僧入れば 能村登四郎
杉の花時じくに落ち苔清水(吉野山) 細見綾子
杉の花祖父が仕へし一の宮 山田みづえ 手甲
杉の花飛んだ飛んだと見上げゐる 右城暮石 散歩圏
素戔嗚のいづこに潜む杉の花 平井照敏 天上大風
病む吾の天上へゆく杉の花 斎藤玄 狩眼
奉納のしやもじ新らし杉の花 杉田久女
優仏ばかり見廻る杉の花 上田五千石 風景

by 575fudemakase | 2017-05-12 18:32 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

海老根 の俳句

海老根 の俳句


海老根

例句を挙げる。

えびね蘭売りて夕日も黄なりけり 坂根白風子 『彩雲』
近づける足音に揺れえびね蘭 石川久利代
隠者には隠のたのしみ花えびね 林 翔
咲き終へし海老根貰ひぬ山の宿 満田玲子
杉山に燭をかかげて海老根咲く 青柳志解樹
えびね漣のごとくに夏立ちぬ 松山足羽


海老根 補遺

暁方のえびね蘭また川の音 岡井省二 五劫集
夏えびねしじま深むる山の音 角川源義
ひた~と来てすれちがふえびね掘 飴山實 辛酉小雪
えびね咲き木のくらがりの明らめる 飴山實 句集外
いせみちを逸れ笹山のえびね掘 岡井省二 山色

by 575fudemakase | 2017-05-12 18:18 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

蝮蛇草  の俳句

蝮蛇草  の俳句

蝮蛇草

例句を挙げる。

いとけなき丈にてすでに蝮草 渡邊千枝子
さらに奥へ道の通じて蝮草 正木ゆう子 悠
しかるべく頭をもたげたる蝮草 折井眞琴
はらわたのこんなところに蝮草 青木章子
まむし草昼なほ暗き裏鬼門 深草時子
まむし草疎んじをれば挑みけり 文挟夫佐恵
まむし草蕊覗かむと指触るる 草間時彦
まむし草遠く白波見えてをり 星多希子
まむし草首の太きを憚らず 西村和子 かりそめならず
ノンセクトラディカル蝮草の実は 矢島渚男 船のやうに
佐倉城跡蝮草おびただし 伊藤孝子
信康の火葬の跡の蝮草 大石伝次
国ざかい睨みをきかす蝮草 中澤澄子
源流へ道の尽きたる蝮草 羽田岳水
珈琲や夜に入るまでの蝮草 桂信子 草樹
生きものの縞をたくはへ蝮草 伊藤敬子
睥睨といふ立姿蝮草 轡田進
蝮草うしろすがたを伸ばしけり 山口都茂女
蝮草ときどき呻きごゑきこゆ 中尾壽美子
蝮草一本二本ならずあり 右城暮石
蝮草一瞥の後ふり向きぬ 森口千恵子
蝮草人の居ぬ日の鏡の間 桂 信子
蝮草威嚇疲れの相寄らず 中原道夫
蝮草実となる山の暗さかな 秋篠光広
蝮草斑のうごめきて雨来るか 堀口星眠
蝮草樹海昼より濡れてをり 吉村ひさ志
蝮草玉藻稲荷に首立つる 佃 郁子
蝮草知らぬわが身の抱き心地 恩田侑布子
蝮草闇を深めて男坂 山田節子
集材場断崖に組み蝮草 茨木和生 遠つ川
青き実を舌につつみて蝮草 堀口星眠 青葉木菟

蝮蛇草 補遺 

まむし草月の淡海にあくがるる 岡井省二 有時
まむし草見て気散じの心太 飴山實 句集外
雨降つて蛇の大八咲きにけり 寒食 星野麥丘人
蛇の大八など壜にさし春深し 山口青邨
青崖に青く直立蝮草 右城暮石 句集外 昭和五十八年
髪蒼きものの声あり蝮草 佐藤鬼房
芳草に交はれどはや蝮草 百合山羽公 樂土以後
棒道は隠蔽の道蝮蛇草 松崎鉄之介
面と向かへば面と向く蝮蛇草 鷹羽狩行
珈琲や夜に入るまでの蝮草 桂信子 草樹
蝮草一本二本ならずあり 右城暮石 天水
蝮草咲いて女の一人住み 後藤比奈夫


by 575fudemakase | 2017-05-12 18:13 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

みどりの日 の俳句

みどりの日 の俳句

みどりの日

例句を挙げる。

みどりの日よちよち歩きのリュックの子 福原千枝子
みどりの日京のほとけを見にゆかむ 佐川広治
みどりの日仁王の両目寄りしまま 金子野生
みどりの日巣箱は雨に濡れどほし 細谷てる子
みどりの日昭和一桁老いにけり 稲畑廣太郎
みどりの日風もみどりでありにけり 小林草吾
ボランティアの夫の苗売るみどりの日 山口恵子
俎の水切って果つみどりの日 岩佐光雄
傷ふかき山いくつ見てみどりの日 村沢夏風
千代田区の柳は無聊みどりの日 大畠新草
売れ残る黄砂の宅地みどりの日 清水晴子
太陽の如き子が来てみどりの日 上村 米子
妃殿下の鍔広帽子みどりの日 河内きよし
少年の街頭暮金みどりの日 田中珠生
手作りの花壇仕上がりみどりの日 永井靖晁
新聞にみどりの頁みどりの日 森松まさる
昭和史のおほかたを生きみどりの日 千手和子
書に倦めば水遣りに出てみどりの日 宮岡計次
植木屋の値切られ上手みどりの日 鈴木三四郎
樹々に水遡る音みどりの日 谷口自然
水神へ走る水音みどりの日 平井さち子
火山灰を踏む大靴小靴みどりの日 白井爽風
蒙古斑鮮やかに浮きみどりの日 広瀬杜志
表札に加う吾子の名みどりの日 野村かおり
風すこし心にも入れみどりの日 上井みどり
黒土をもらひて帰るみどりの日 永野 祥子
次の旅物色しをり緑の日 高澤良一 素抱
公園の揺るる浮橋緑の日 鈴木良戈
和服着て身のひきしまる緑の日 坂井春青

みどりの日 補遺

みどりの日の雨のディズニーランドかな 山田みづえ まるめろ

by 575fudemakase | 2017-05-12 17:46 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

山帰来の花  の俳句

山帰来の花  の俳句

山帰来の花

例句を挙げる。

山帰来花つけて陽のやはらかし 長野 豊子
山帰来若葉して山の雨走る 内藤吐天 鳴海抄
岩の上に咲いてこぼれぬ山帰来 村上鬼城
歳月のささやき山帰来の花 鷹羽狩行
海まぶしくて花散らす山帰来 青柳志解樹
灯台を真下に山帰来の花 平井伊都子
田のひとのゆききや山帰来の花 染谷杲径
百穴へ径はくもでに山帰来 浜中柑児
紺青の海へかざして山帰来 太田鴻村 穂国
花つけて松に懸りぬ山帰来 伊藤無門
葉をつくり花をつくりぬ山帰来 松藤夏山 夏山句集
雨やんで巌這ふ雲や山帰来 飯田蛇笏 霊芝

山帰来の花 補遺

いまは葉の美しきさるとりいばら 後藤比奈夫
ねむりたまへ眠れぬ刺は山帰来 加藤秋邨
まつはるはさるとりいばら蕨狩 高浜年尾
やまどりの跡うす雪に山帰来 飯田蛇笏 心像
雨やんで巌這ふ雲や山帰来 飯田蛇笏 霊芝
眼帯を取ればさるとりいばらの実 佐藤鬼房
後なる子来て山帰来をしへけり 加藤秋邨
歳月のささやき山帰来の花 鷹羽狩行
山の雨やんでさるとりいばらかな 星野麥丘人 2003年
山音を鎮めの花の山帰来 鷹羽狩行
山帰来のとげの長蔓引き寄せる 細見綾子 桃は八重
山帰来一蝶寂と石に影 川端茅舎
山帰来若葉渦巻く串峠 水原秋櫻子 玄魚
山帰来神生れし海けぶるかな 角川源義
山帰来石は鏡のごとくなり 川端茅舎
静かに見れば山帰来けふ実が真紅 加藤秋邨
冬に入るあらくさむらの山帰来 飯田龍太
冬ぬくゝ巖に雨ふる山帰来 飯田龍太
島枯れて赤きものいま山帰来 大野林火 雪華 昭和三十九年
妹が挿す珠さながらの山帰来 阿波野青畝
末黒野のさるとりいばらはや萌えて 山口青邨
雉子鳴や跡の葉を折山帰来 野坡

by 575fudemakase | 2017-05-12 17:42 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

蒟蒻植う の俳句

蒟蒻植う の俳句

蒟蒻植う

例句を挙げる。

値下りと聞きし蒟蒻植ゑ渋り 真鍋蟻十
蒟蒻植う昼さへ暗き芽をさぐり 新井盛治
ごろごろの石も仲間よ蒟蒻植う 金丸鐵蕉 『動輪』

蒟蒻植う 補遺

蒟蒻植う浅間山は白き雲被き 寒食 星野麥丘人

by 575fudemakase | 2017-05-12 17:36 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

朝顔蒔く の俳句

朝顔蒔く の俳句

朝顔蒔く

例句を挙げる。

おくればせに朝顏蒔きつまだ生えず 朝顔 正岡子規
大輪ときめて朝顔蒔きにけり 野村昭子
教科書の通りに子等と朝顔蒔く 石丸泰子
景品の朝顔の種蒔いてみる 芦川巣洲
朝顔の怒り詰まりし種を蒔く 森田智子
朝顔の種を蒔きくれ看とりくれ 下文彦
朝顔の種を蒔きけり思ひ出でて 星野麥丘人
朝顔の種蒔かねばと思ひつつ 片山由美子 水精
朝顔の種蒔く臍を下にして 高澤良一 ももすずめ
朝顔の遅く蒔きたる小さき花 栃倉千江子
朝顔まく日曜なれば子が来る日 安住 敦
朝顔を蒔いて一日一事の身 松尾立石
朝顔を蒔きたる土に日爛干 山口青邨
朝顔を蒔きて人待つ心あり 中村汀女
朝顔を蒔くべきところ猫通る 藤田湘子
朝顔を蒔く日なりしを忘れけり 龍岡晋
朝顔を蒔けば大地の孕みけり 上野泰 佐介
朝顔を黙つて蒔いてをりしかな 安住敦
朝顔蒔いて後半生も奇蹟なし 安住敦
朝顔蒔く穴ぽこに種子一つづゝ 高澤良一 石鏡
欠席の児の朝顔も蒔いてをく 中憲子
生えずともよき朝顔を蒔きにけり 高濱虚子
蒔くところありて朝顔蒔いて置く 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
越すつもりあれど朝顔蒔きにけり 久保田万太郎
朝顔種子浸すに休眠するやつも 高澤良一 石鏡

朝顔蒔く 補遺

おくればせに朝顏蒔きつまだ生えず 正岡子規 朝顔
もの隠すごと朝顔を蒔きゐたる 安住敦
黄金の休日読後朝顔蒔く 山口青邨
向けし背の朝顔蒔いてゐるらしく 石田勝彦 秋興以後
人にしんじつなし朝顔蒔きにけり 安住敦
朝顔の瑠璃多かれと蒔きにけり 水原秋櫻子 蘆雁
朝顔を蒔いてすることなかりけり 雨滴集 星野麥丘人
朝顔を蒔きたる土に日爛*かん 山口青邨
朝顔を蒔きたる土の夕ごころ 山口青邨
朝顔を蒔きて人待つ心あり 中村汀女
朝顔を蒔くひそかなるうなじ見せ 中村汀女
朝顔を蒔くべきところ猫通る 藤田湘子
朝顔を蒔く日波郷の誕生日 亭午 星野麥丘人
朝顔を蒔けば大地の孕みけり 上野泰 佐介
朝顔を恙の妻と蒔きにけり 星野麥丘人 2005年
朝顔蒔いて後半生も奇蹟なし 安住敦
朝顔蒔いて町住こそは親しまむ 安住敦
朝顔蒔くさびしからずといふことなし 安住敦
朝顔蒔くにこの月第五日曜なし 安住敦
朝顔蒔く平凡といふかくれみの 藤田湘子 神楽

by 575fudemakase | 2017-05-12 17:33 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

苗代茱萸 の俳句

苗代茱萸 の俳句



苗代茱萸

例句を挙げる。

人声が苗代茱萸に集まれる 宮田正和
吾にあらばふるさとはここ苗代茱萸 稲畑汀子
宵闇や苗代茱萸の咲きそめし 宮野小提灯
杞陽亡し苗代茱萸に紅させど 山田弘子 こぶし坂
束稲山苗代茱萸の濃かりけり 三谷道子
洞窟に八幡様や苗代茱萸 関梅香
苗代茱萸うれぬ因幡へ流れ雲 大谷碧雲居
苗代茱萸たちまちに葬終りたり 上野さち子
苗代茱萸渋し好もしかりにけり 後藤夜半 底紅
苗代茱萸石神井川を奔らしむ 石田波郷
荒畑に苗代茱萸の花垂るゝ 村井 葉月
酒に倦み苗代茱萸の花に立つ 石川桂郎 高蘆


苗代茱萸 補遺

苗代茱萸木かげの深くなりにけり 右城暮石 句集外 昭和四年
苗代茱萸石神井川を奔らしむ 石田波郷
苗代茱萸渋し好もしかりにけり 後藤夜半 底紅
唇にあて苗代茱萸の紅潰ゆ 山口青邨
酒に倦み苗代茱萸の花に立つ 石川桂郎 高蘆
実の熟れし苗代茱萸を畑の隅 飴山實 句集外
下草を刈るや苗代茱萸こぼし 飴山實 句集外

by 575fudemakase | 2017-05-12 17:29 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

魚島 の俳句

魚島 の俳句

魚島

例句を挙げる。

魚島に挑む一本釣の竿 前内木耳
魚島の大鯛得たり旅路来て 水原秋桜子
魚島の活気は波の色にさえ 平川悦子
魚島の瀬戸の鴎の数知れず 森川暁水
魚島の糶果て海の白み来し 村上青史
魚島の舟出のときの旗そろふ 高本時子
魚島の舟洗ふ杓あたらしき 桑原志朗
魚島の鞆の波止場の床几かな 皆吉爽雨
魚島へはためきあへり大漁旗 望月皓二
魚島へ春潮なだれくる正午(まひる) 原裕 出雲
魚島やばりばりひらく宿の傘 波多野爽波 『一筆』以後
魚島や伊予の松山温泉の国 高浜虚子
魚島や神の作りし余り島 延平いくと
魚島や素足向け合ふ舟の上 堀 葦男
魚島や金箔擦れの大襖 辻桃子 桃
魚島を間近にしたる海のいろ 川崎展宏

魚島 補遺

魚島を知らぬ鯛釣草もあり 後藤比奈夫
魚島を詠みたる男いま月に 岡井省二 夏炉
魚島をすぎてもうまし鯛茶漬 水原秋櫻子 蘆雁
魚島や石を平たく敷きつめて 赤尾兜子 玄玄
魚島や海に道あり溜あり 平畑静塔
魚島やばりばりひらく宿の傘 波多野爽波
魚島の大鯛得たり旅路来て 水原秋櫻子 旅愁
魚島の真晝間見ゆる守刀(まもり)あり 岡井省二 鯨と犀
魚島の頃の鯛釣草の花 後藤比奈夫
魚島にかげ魚島の光げに吾 岡井省二 鯛の鯛
アラといふ鯛を呉れんか魚島見ゆ 岡井省二 鯛の鯛

by 575fudemakase | 2017-05-12 17:23 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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