2017年 08月 27日 ( 3 )

花火 拙句

花火 拙句

あがりたる初手の花火の高さかな 高澤良一 ぱらりとせ
うしろより声あり花火の出来を云ふ 高澤良一 暮津
おとぼけの花火も交じる前半部 高澤良一 寒暑
クレヨン画原色花火描きなぐり 高澤良一 寒暑
しけた音残して揚がる昼花火 高澤良一 暮津
シンシナティキッド連発花火かな 高澤良一 随笑
ストトンとさきがけ花火揚がりけり 高澤良一 ぱらりとせ
どかどんと犬へこまする大花火 高澤良一 随笑
どぶ板通りねずみ花火が駈け抜けて 高澤良一 ねずみのこまくら
どんじりに控えて音も凄花火 高澤良一 寒暑
どんぷすと岬辺りの遠花火 高澤良一 暮津
ナトリューム色の花火に顔染めて 高澤良一 ももすずめ
にっぽんの芯円菊形花火かな 高澤良一 寒暑
パリパリと揚がりズドンと花火了ふ 高澤良一 ももすずめ
ポカポカと追打かけて昼花火 高澤良一 ぱらりとせ
ぽんぽんとけふの花火の予告あり 高澤良一 素抱
みちのくの空攀ず花火鼠鳴き 高澤良一 寒暑
愛敬を振りまき上る花火あり 高澤良一 暮津
意気込みも新たに花火揚がりけり 高澤良一 さざなみやつこ
一工夫ありそな花火揚がりけり 高澤良一 ももすずめ
横須賀の空鈍く打ち昼花火 高澤良一 暮津
音に凝る花火もありてどよもせる 高澤良一 さざなみやつこ
花火セット取り合ふ喧嘩に負けし汝(妹) 高澤良一 暮津
花火にも音の味付ありにけり 高澤良一 素抱
花火にも前座・真打ちありにけり 高澤良一 宿好
花火の煙ゆらゆらかつおのゑぼしめく 高澤良一 随笑
花火の下潮淙々と流れをり 高澤良一 素抱
花火の傘ぐらりと天のシャンデリア 高澤良一 寒暑
花火の傘爛れかつをのえぼしかな 高澤良一 燕音
花火音立て込む家に谺して 高澤良一 宿好
花火果つその大空のみみず腫れ 高澤良一 暮津
花火果つ五體叩きて砂払ふ 高澤良一 暮津
花火果て闇抱え込む雄物川 高澤良一 燕音
花火見る旅も山下清めく 高澤良一 宿好
花火尺玉東京湾を凹まする 高澤良一 随笑
花火野郎青嶺の肝を抜き来しと 高澤良一 ねずみのこまくら
花火揚ぐ入江巡れりモノレール 高澤良一 素抱
帰るさの横手の花火蔵の間 高澤良一 素抱
逆さまのぺこちゃん花火失笑買ふ 高澤良一 素抱
協賛の某花火あがりけり 高澤良一 ぱらりとせ
筋ばって花火のあとの白煙 高澤良一 素抱
蛍光の腕輪して子の花火待つ 高澤良一 素抱
軽きどよめき麦藁帽の花火なり 高澤良一 随笑
今一つ高さの欲しき花火とも 高澤良一 素抱
耳たぶを押さえて花火怖がる子 高澤良一 素抱
手の内をあかすが如く花火爆ぜ 高澤良一 さざなみやつこ
手花火に興じゐしこゑ引っ込みぬ 高澤良一 ぱらりとせ
手花火の煙くる部屋にシーツ敷く 高澤良一 ももすずめ
手花火の音の奇天烈奇天烈と 高澤良一 鳩信
手花火の玉より大き焼夷弾 高澤良一 寒暑
首根っこ打てる花火の大谺 高澤良一 素抱
終の花火らしき高さにあがりけり 高澤良一 ももすずめ
昇りつむ花火の青息吐息かな 高澤良一 宿好
消ゆ花火開く花火に照らされて 高澤良一 さざなみやつこ
新世界求めてあがる花火とも 高澤良一 暮津
世直しのつもりの花火揚がりけり 高澤良一 寒暑
川幅のそれと知らるる花火舟 高澤良一 ぱらりとせ
打止めの花火はこれかこの後か 高澤良一 ももすずめ
大曲平日の日の昼花火 高澤良一 素抱
大玉となりて間合をとる花火 高澤良一 ももすずめ
大玉の花火に見惚る団扇かな 高澤良一 素抱
炭酸のはじけるやうに閉ず花火 高澤良一 燕音
中華風彩色花火あがりけり 高澤良一 ぱらりとせ
長たらしき呼び名の花火揚がりけり 高澤良一 石鏡
長岡の花火帰りの道真直 高澤良一 ぱらりとせ
転調の花火どどどと揚がりけり 高澤良一 素抱
筒積まれ花火船めく穴子船 高澤良一 石鏡
同床異夢冬の花火を倶に見て 高澤良一 素抱
匂ふ海これより花火一萬発 高澤良一 暮津
泊船のデッキの人も花火見る 高澤良一 随笑
漂ふて花火の煙の大海月 高澤良一 鳩信
浜明けて真砂驚く花火殻 高澤良一 素抱
不景気を一蹴せんと揚花火 高澤良一 鳩信
腹に滲むいけいけどんどん花火かな 高澤良一 随笑
目と鼻とおまけに口もある花火 高澤良一 暮津
夜間飛行たかだか花火の合間ゆく 高澤良一 暮津
揚花火うち抜きし空締まりけり 高澤良一 暮津
揚花火その名隅田の恋ごころ 高澤良一 素抱
揚花火どんと武甲山の肩を突き 高澤良一 宿好
揚花火ポンポン景気悪しき世に 高澤良一 寒暑
揚花火粋やシャンパングラス風 高澤良一 寒暑
揚花火探り当てたる空の芯 高澤良一 暮津
揚花火表六玉もあがりけり 高澤良一 ぱらりとせ
揚花火連打ドンプスドンプスと 高澤良一 随笑

by 575fudemakase | 2017-08-27 10:13 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)

ビヤガーデン の俳句

ビヤガーデン の俳句

ビヤガーデン

矢の如くビヤガーデンヘ昇降機 後藤比奈夫 初心
矢のごとくビヤガーテンへ昇降機 後藤比奈夫(1917-)
満席のビヤガーデンに誘餓灯 吉村令子
北陸の星青すぎるビヤガーデン 秋沢 猛
傍らに逢ふ人の椅子ビアホール 中林勉
病床の子規見たきものビヤホール 今泉貞鳳
病む夫に満艦飾のビヤガーデン 横山房子
美しやビヤガーデンに拭ふ口 依田明倫
逃げし風船天井歩くビヤホール 右城暮石
樽の上花菖蒲活けビヤホール 今泉貞鳳
滝風に揺れゐる旗やビヤホール 五十嵐播水 播水句集
大川の著るき西日のビヤホール 松村蒼石「露」
太陽と麦と描けりビヤホール 行方克己 知音
増えてゆく漁り火の数ビヤガーデン 秋沢 猛
操舵輪壁に懸けあるビアホール 高澤良一 寒暑
心頭を滅却できずビアホール 有吉堅二
色街の灯り初めたるビヤホール 芝田教子
昇降機一基はビヤガーデンのため 池田秀水
山よりまつすぐビアガーデンにリュック下す 七里みさを
屋上に稲荷の社ビアガーデン 可知あきを
遠い灯がすりよっているビヤガーデン 平田よしこ
もうそんな頃かや屋上ビアガーデン 高澤良一 素抱
ブリューゲルのビア樽男ビール酌む 高澤良一 燕音
ビヤホール麦藁帽はどこに置くか 藤田湘子 てんてん
ビヤホール背後に人の増えきたり 八木林之助
ビヤホール出づれば月の黄なるあり 岸風三楼 往来
ビヤホール椅子の背中をぶつけ合ひ 深見けん二
ビヤホールに入りて明るき疲れかな 五十嵐播水 播水句集
ビヤホールに一人拍手し誰も和せず 右城暮石 声と声
ビヤホールかならずハワイアンミュージック 今井杏太郎
ビヤガーデン話題貧しき男等よ 吉田耕史
ビヤガーデン俳論の辺は小暗くて 久保田 博
ビヤガーデン星合の夜に灯の鎖 百合山羽公 寒雁
ビヤガーデン照明青き城望む 佐野まもる
ビヤガーデン妻のよろこぶ何もなし 右城暮石 上下
ビヤガーデン最も暗き席を占む 山口誓子
ビヤガーデン隅の暗きにホース置く 岸風三樓
ビヤガーデン去年と同じ灯の風情 百合山羽公 寒雁
ビヤガーデン遠稲妻を見にのぼる 百合山羽公 寒雁
ビヤガーデン雨の匂ひの木椅子引く 高澤良一 素抱
ビアホールホルンを吹いて大男 関森勝夫
ビアジョッキ目許さみしといはれけり 内田美紗 浦島草
ビアガーデン風やはらかに語り出す 大西岩夫
ビアガーデン灯る病室の真向かいに 横山房子
ビアガーデン大言壮語飛び交うて 蔵澄 茂
ビアガーデンボーイジョッキを幾つ持つ 大橋敦子
ビアガーデンに夕日まだある誕生日 内田美紗
ビアガーデンジヨツキ女の手に重き 大橋敦子
ビアガーデングラスに透けし空の彩 平井千代子
ハーメルンの笛吹きとゐるビヤホール 仙田洋子 橋のあなたに
さまよへる湖に似てビヤホール 櫂未知子
これよりはビヤガーデンでする会話 稲畑廣太郎
アカシヤの花の舗道のビヤホール 遠藤星村

ビヤガーデン 補遺

かりそめのビヤホールなり灯取虫 日野草城
ビヤガーデンのみに運転エレベーター 右城暮石 虻峠
ビヤガーデンひとのジョッキの泡曇り 山口誓子
ビヤガーデン一せいに無くなりゐたり 右城暮石 句集外 昭和三十五年
ビヤガーデン遠稲妻を見にのぼる 百合山羽公 寒雁
ビヤガーデン王冠星になりそこね 鷹羽狩行
ビヤガーデン去年と同じ灯の風情 百合山羽公 寒雁
ビヤガーデン更くる天より燈を卸す 山口誓子
ビヤガーデン硬直の気球の綱 山口誓子
ビヤガーデン黒ボンネット夜も冠る 山口誓子
ビヤガーデン最も暗き席を占む 山口誓子
ビヤガーデン妻のよろこぶ何もなし 右城暮石 上下
ビヤガーデン死の病院をそこに見て 山口誓子
ビヤガーデン乗せて港をめぐる船 後藤比奈夫
ビヤガーデン星合の夜に灯の鎖 百合山羽公 寒雁
ビヤガーデン入れてもらつて開始待つ 右城暮石 一芸
ビヤガーデン文字と燈の文字掲げ替ふ 山口誓子
ビヤホールに一人拍手し誰も和せず 右城暮石 声と声
ビヤホール椅子の背中をぶつけ合ひ 深見けん二
ビヤホール客なしテレビ砲音籠め 岸田稚魚 負け犬
ビヤホール四十の体躯椅子に載せ 草間時彦 中年
ビヤホール出て雑踏の月夜なる 村山故郷
ビヤホール女に氷菓ただ一盞 石田波郷
ビヤホール麦藁帽はどこに置くか 藤田湘子 てんてん
みな紅き尾燈去りゆくビヤガーデン 山口誓子
下降せし気球ぶよぶよビヤガーデン 山口誓子
何時建ちしビル屋上のビヤガーデン 右城暮石 句集外 昭和三十五年
給仕娘(フロイライン)恋の使もビヤガルテン 山口青邨
君達の頭脳硬直ビヤホール 藤田湘子 神楽
前掛はバイトの具足ビヤホール 百合山羽公 樂土以後
滞空の文字ビヤガーデンより読めず 山口誓子
大阪は西の虚しさビヤガーデン 山口誓子
探す顔我に向きゐしビヤガーデン 右城暮石 句集外 昭和三十四年
逃げし風船天井歩くビヤホール 右城暮石 声と声
暮色夜色ビヤガーデンの椅子にゐて 山口誓子
忘年会ランチヨンはビアホールにて 石塚友二 磊[カイ]集
矢の如くビヤガーデンヘ昇降機 後藤比奈夫
薬町薬の靄にビヤガーデン 山口誓子

以上

by 575fudemakase | 2017-08-27 08:22 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

朝鮮朝顔 の俳句

朝鮮朝顔 の俳句

朝鮮朝顔

アトリエを包む潮騒花ダチュラ 高澤良一 宿好
エンゼルトランペット教会(チャーチ)の庭に垂れ 高澤良一 石鏡
ダチュラ見て俳句作りの面白さ 高澤良一 鳩信
ダチュラ咲き当地至つて温暖な 高澤良一 さざなみやつこ
ダチュラ咲く水底に似て島の闇 黒田杏子
ぶらさがり咲きが得手なり花ダチュラ 高澤良一 宿好
むつとして妻良の明け方ダチュラ咲く 高澤良一 ももすずめ
印度ムード歌謡真白きダチュラ咲く 如月真菜
渦潮に西日照りこむ曼荼羅華 稲垣きくの 牡 丹
花ダチユラそむきし人の耳のうら 小倉斑女(銀化)
花ダチュラだらんとぴちょぴちょ雨の路地 高澤良一 暮津
花ダチュラ押さばぱふぱふ鳴るならむ 高澤良一 ぱらりとせ
花ダチユラ妻の言葉に毒すこし 橋本榮治 麦生
花ダチュラ女が水を運びをり 奥名春江
外科医院ダチユラの花を匂はせり 詫摩まつ子 『卒寿』
月の香のダチュラを積みて島を去り 黒田杏子 花下草上
月光にダチュラ怪人佇つごとし 高澤良一 暮津
勾玉や摩訶曼陀羅華曼珠沙華 鈴木六林男 悪霊
港町ダチユラに荒き夕の雨 柴田美枝子(かびれ)
荒行の朝鮮朝顔昏れしまま 佐々木六戈 百韻反故 初學
咲き揃ふダチュラ百管農繁期 張替総史
終末の喇叭を吹けり花ダチュラ 高澤良一 暮津
曙いろダチュラ大きく開けゴマ 高澤良一 寒暑
淡紅の眠気もよほす花ダチュラ 高澤良一 素抱
仲違ひダチュラがそっぽ向いてゐる 高澤良一 素抱
朝鮮朝顔首長くして咲くを待つ 高澤良一 寒暑
朝鮮朝顔朝から上気してゐたり 高澤良一 寒暑
満開のダチユラの花に靴かくす 岩淵喜代子 硝子の仲間
夕立の叩き甲斐あるダチュラの葉 高澤良一 暮津
曼陀羅華一つ吹きたや二度吸ふて 攝津幸彦 未刊句集
曼陀羅華咲けば豆州の妻良おもふ 高澤良一 素抱
曼陀羅華大きな淵と供にあり 攝津幸彦 鹿々集

朝鮮朝顔 補遺

シリウスや十一月の曼陀羅華 岡井省二 大日
シリウスを抱かむとして曼陀羅華 岡井省二 大日
夏草のダチュラ林と謂ふべかり 阿波野青畝
月讀の月の水際の曼荼羅華 岡井省二 鯛の鯛
見まはすに身は曼陀羅華叢なりし 岡井省二 鯛の鯛
古丹波に挿す紫の朝鮮朝顔 細見綾子
風呂敷を噛んでをりしが曼陀羅華 岡井省二 大日

以上

by 575fudemakase | 2017-08-27 08:20 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

稲稔る の俳句
at 2017-09-10 10:53
秋気 の俳句
at 2017-09-08 13:14
紅葉づ の俳句
at 2017-09-06 08:03
紋白蝶 の俳句
at 2017-09-06 07:54
初風(秋の) の俳句
at 2017-09-04 13:25

外部リンク

記事ランキング