2017年 11月 29日 ( 17 )

サンタクロース の俳句

サンタクロース の俳句

サンタクロース

いる、いない、本当に来る?サンタの謎 吉原文音
クリスマス二人の吾子のサンタなり 小林好美
サンタ・クロース煙突のなき家ばかり 永野孫柳
サンタクロースの話そらさざるを得ず 石川桂郎
サンタクロース大きな足を脱いでゐる 大石雄鬼
サンタみな揃ひのピンク新世紀 後藤比奈夫 めんない千鳥
サンタも出て歳末商戦巻き返し 高澤良一 石鏡
トナカイもサンタも百円ショップかな 高澤良一 随笑
一人住む四十七歳サンタ待つ 岡本恵美子
街角にサンタ来てゐる神の留守 大塚とめ子
水洟をかめばサンタの声がする 仙田洋子 橋のあなたに
聖果切るためにサンタをつまみ出す 松浦敬親
聖夜眠る幼子いとし父サンタ 今泉貞鳳
地球儀の自転急がせサンタ待つ 吉原文音
茶房の窓スプレー描きのサンタかな 高澤良一 石鏡
枕許サンタにB鉛筆ねがふ 平畑静塔

サンタクロース 補遺

サンタクロースの話そらさざるを得ず 石川桂郎 含羞
サンタみな揃ひのピンク新世紀 後藤比奈夫
ビラ配るサンタク口-ス吾に触る 阿波野青畝
狩人のサンタ袋を空にせず 平畑静塔
息吹くサンタ満持す闇の百貨店 伊丹三樹彦
待人のサンタは忘れものはせじ 平畑静塔
大テント種切サンタヘたりこむ 平畑静塔
枕許サンタにB鉛筆ねがふ 平畑静塔

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 18:07 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

聖夜 の俳句

聖夜 の俳句

聖夜

G氏来てそこまでといふ聖夜劇 小橋久仁
イヴの電飾庭木をうまく使ひけり 高澤良一 石鏡
イヴの灯のとどかぬ闇に生きるもの 大西やすし
イヴの夜のサンダソニヤが傍らに 後藤比奈夫 めんない千鳥
イヴの夜は耳やわらかき犬といる 佐藤和子
イヴ近き街ゆくブルゾンポッケに手 高澤良一 石鏡
いずこにか戦争があり聖夜かな 坂詰國子
いと小さき聖夜の星となり逝きし 塙告冬
ヴェール着てすぐに天使や聖夜劇 津田清子
ヴェール被てすぐに天使や聖夜劇 津田清子
おほかたは星の子の役聖夜劇 伊藤トキノ
お化け柳くぐって 聖夜劇のかえり 伊丹公子 メキシコ貝
カジノ・シティ聖夜の星を仰ぎけり 仙田洋子 雲は王冠
キャンドルの炎の芯あをき聖夜かな 鈴本とし子
クリスマスイヴぎりぎりの飾りつけ 右城暮石 声と声
クリスマスイヴ氷川丸灯りけり 今井杏太郎
この家あの家電飾ごっこして聖夜 高澤良一 石鏡
この河の芥かがやき静かに聖夜 町田しげき
この子供臭さへ 聖夜劇開幕 伊丹三樹彦 樹冠
コンクリートに尿撥ね返る聖夜祭 右城暮石 声と声
サンパンは ぽっかり ぽっかり 聖夜の川 伊丹公子 機内楽
しんがりの羊はわが子聖夜劇 松崎 幹
タイムマシン売り切れ聖夜の玩具店 河野 薫
テノールの一瞬昂じ聖夜弥撒 大関靖博
どの国も聖夜枯枝膝で折る 対馬康子 純情
ひと待てば聖夜の玻璃に意地もなし 桂信子 女身
ひと啼きを復習(なら)ふ羊や聖夜劇 村山春子
ヘッドライトに老人浮ぶ聖夜かな 鈴木鷹夫 風の祭
ほろ酔ひの一歩に揺らぐ聖夜の灯 林 翔
みなとみらい天まで点し聖夜来る 岡田文子
むつき洗ふ聖夜の灯なり祈りなり 金井巴津子
ワイン瓶抱きて扉を出づ聖夜弥撒 澤田 緑生
暗き聖夜犬の股間に子犬あまた 堀内薫
闇に始まり闇に終りぬ聖夜劇 高野ムツオ
闇に始まり闇に終わりぬ聖夜劇 高野ムツオ 蟲の王
意地悪の姫は裏声聖夜劇 大島民郎
椅子固し聖夜を遅れきし我に 森田峠
異教徒の聖夜 躓く石が 光る 伊丹公子 メキシコ貝
一つづつ点き聖夜ミサとなる 水田むつみ
一家かたまりうどんをすすり聖夜なり 菖蒲あや
一鉢の棉の実ほぐれ聖夜待つ 徳留末雄
遠航の烏賊船戻り島聖夜 小原菁々子
往診や聖夜の雪につつまれて 新明紫明
横浜の外人墓地に聖夜の灯 鈴木大林子
沖へ出てゆく船の灯も聖夜の灯 遠藤若狭男
沖船も机上も聖夜灯を交す 原裕 出雲
屋台とは聖夜に背向け酔ふところ 佐野まもる
牡蠣提げて男の若き聖夜かな 小池文子 巴里蕭条
海の靄聖夜の寝墓つつみけり 古賀まり子
咳に寝て聖夜の鐘のはるけさよ 鷲谷七菜子 黄 炎
街灯とイヴの灯競ひ遠い戦火 大高弘達
角砂糖二つ寄り添ひ聖夜待つ 宮脇白夜
額に隠れて 画商が渡る 聖夜の辻 伊丹公子 時間紀行
鴨食べる聖夜のくらき城下町 岩淵喜代子 朝の椅子
乾杯や聖夜の窓のちぎれ雲 殿村莵絲子 花寂び 以後
癌がまた出て来たぞクリスマスイヴ 堀米秋良
飢ゑ知らぬ子らの強気の聖夜劇 つじ加代子
久々に妻へ聖夜の予約席 小島健 木の実
居酒屋に聖夜子連れの杣もゐて 三浦妃代 『花野に佇つ』
極薄の白磁音を生み聖夜更く 稲垣光子 『絵付筆』
近き友遠き友雪の降る聖夜 村越化石 山國抄
金の鶴折る手のひらにある聖夜 対馬康子 愛国
靴磨き聖夜の隅で石となる 穴井太 鶏と鳩と夕焼と
犬急ぎゆけり聖夜の塀に沿ひ 森田峠
肩ひろき牧夫と並ぶ聖夜弥撒 大森三保子
言葉にもりボンかけたくて聖夜 上田日差子
古書店に聖夜の師弟出合ひけり 岩崎照子
古葡萄酒聖夜をすごし又古ぶ 能村登四郎
光てふ神の見え来る聖夜劇 吉原文音
甲斐駒はむらさき凍り聖夜待つ 古賀まり子 降誕歌
紅をさす看護婦産院聖夜来る 杉本寛
黒人の店の聖夜よ星並べ 対馬康子 吾亦紅
骨痛む老婆に 優しい聖夜の燭 伊丹公子 メキシコ貝
今生の母の爪切る聖夜かな 道川 貴
坂をゆく人に距離置き聖夜なり 菖蒲あや
子のなかに牧師の混じる聖夜劇 藤原 浩
子へ贈る本が箪笥に聖夜待つ 大島民郎
師とありて水の青みの聖夜来ぬ 村越化石 山國抄
寺の子が主役となりて聖夜劇 高原喜久郎
時計塔聖夜の雪を粧ひて 大東晶子
車椅子扉口にありて聖夜弥撒 渡会 昌広
蛇口より雫ふくらむ聖夜かな 土肥あき子
主よ主よと言へるのが吾子聖夜劇 今瀬剛一
手に触るるものみないとし聖夜の灯 中島喜久子
手話の子の瞳きらりと聖夜待つ 田中 道子
手話の手に席譲られし聖夜 横山睦子
酒場出て聖夜の橋に妻と逢ふ 岡部六弥太
秋燈に膨る聖夜の飾り具店 関森勝夫
出遅れし星も聖夜の海の上 長田 等
女学生の黒き靴下聖夜ゆく 桂信子
小書*かもポインセチアを得て聖夜 富安風生
少年に藁のにほへる聖夜劇 井上弘美
床鳴らすタツプダンスの聖夜劇 藤田信子
笑ひごゑたてて驕りの聖夜なる 仙田洋子 橋のあなたに
障子窓白く聖夜の弥撒を待つ 古賀まり子 降誕歌
上京の即日人に聖夜に会ふ 古舘曹人 能登の蛙
飾皿の絵は雪深き聖夜にて 有働亨 汐路
燭台を点せるピアノ聖夜奏 品川鈴子
森の奥泉ひかりて聖夜待つ 古賀まり子 降誕歌
森番がひとり炉を焚き聖夜なり 黒木 野雨
神の闇深々とあり聖夜ミサ 岩岡中正
神の子の吾に汝に聖夜更く 松岡ひでたか
親と子が立体交差のまま聖夜 仲 寒蝉
針山に待針植えて妻の聖夜 原子公平
人の鼻つまみし覚えなき聖夜 攝津幸彦 鹿々集
人口滝見詰めて聖夜の酔さます 中村和弘
人逝けりクリスマス・イヴの地下室に 成瀬桜桃子
杉の秀に星無し聖夜の夜学なる 香西照雄 対話
星降ると綴り聖夜のエアメール 山田弘子 こぶし坂
生まれきて名もなく聖夜ただねむる 宮津昭彦
生れきて名もなく聖夜ただねむる 宮津昭彦
生れ来て百日足らず聖夜来る 長田等
生産の灯の帯纏いた聖夜の湾 伊丹三樹彦
聖夜くる欅に被せて灯の衣 ふけとしこ 鎌の刃
聖夜しづかに十字架が守る屑部落 古賀まり子 洗 禮
聖夜スクランブル交差点の楽 長田等
聖夜ただ吾子あまた子にみとりの母 古沢太穂 古沢太穂句集
聖夜なりナプキン花のごとひらき 中尾杏子
聖夜なり前髪切りて黒散らす 鳥居真里子
聖夜にて給水塔鳴る孤児の家 沢木欣一
聖夜には聖歌一路をたどりつつ 友岡子郷 春隣
聖夜に読む光の中に燭を点じ 香西照雄
聖夜の祈り石油危機にも触れにけり 田川飛旅子 『邯鄲』
聖夜の燭絵硝子わづか浮かびけり 小池文子 巴里蕭条
聖夜の肉つめたし刃物もちてそぐ 品川鈴子
聖夜はや紅をおびゆく星得たり 阿波野青畝
聖夜ひとり覚む子に星は十字なせ 林翔
聖夜まつ戸口氷塵流れをり 堀口星眠 営巣期
聖夜まで超過勤務のなほ幾夜 大島民郎
聖夜ミサトロール船団その妻ら 依田明倫
聖夜ミサ祈る神父の息白し 小原菁々子
聖夜めく二頭の馬が曳く橇は 有働 亨
聖夜メロン舟型に切り皿に揺れ 大岳水一路
聖夜わがましろき胸を診られ臥す 鷲谷七菜子
聖夜映え棚の洋酒の色さまざま 河野南畦 『空の貌』
聖夜迎ふ数字かたどるビスケット 有働亨 汐路
聖夜劇ピアノの裏が楽屋なる 中田無麓
聖夜劇みな神の子の瞳もつ 小田切文子
聖夜劇九人天使に吾子混る 長田等
聖夜劇終へし天使が母探す 遠藤若狭男
聖夜劇準備も萩に点灯す 友岡子郷 遠方
聖夜劇走り抜けたる星の役 田中利則
聖夜劇濁りなき声満ちにけり 福永みち子
聖夜劇牧師が波の音つくり 真下耕月
聖夜劇幕引くだけの子の笑顔 徳永亜希
聖夜劇木より顔出す木になる子 落合水尾
聖夜劇牢名主のごと半跏して 角川源義 『西行の日』
聖夜更く地はいくさ無き灯にあふれ 松本 幹雄
聖夜寝る機席に小さき羽根枕 橋本美代子
聖夜身に何加へしや力声 白井春星子 『喜雨』
聖夜待つケーキのやうな嬰の靴 石橋茉莉
聖夜待つホーム白線内側に 対馬康子 純情
聖夜天よりブランコひとつ我に垂る 工藤克巳
聖夜天眼に沁む雪をもたらせり 上田五千石 田園
聖夜灯り水のごとくに月夜かな 飯田蛇笏
聖夜貧しとも知れる限りを子らうたひ 茂里正治
聖夜母座吹き消し匂ふ蝋げむり 成田千空 地霊
聖夜眠る幼子いとし父サンタ 今泉貞鳳
聖夜眠れり頸やはらかき幼な子は 森澄雄
聖夜霧笛去りゆくはユダかヨハネか 平井照敏 天上大風
聖夜来てすずらん通りの電飾樹 高澤良一 石鏡
聖夜来ぬ「聖ヴエロ二力」の目色にも 石原八束 秋風琴
聖夜来るペンキ屋ペンキだらけなり 中島斌男
聖夜来る甘蔗畑の教会に 下村梅子
聖夜来る蛸壺に闇ひとつづつ 中尾杏子
聖夜饒舌闇をこわがる子のように 対馬康子 純情
石鹸がタイルをすべりゆく聖夜 工藤克巳
赤岳の烈風なぎて聖夜なり 古賀まり子
切貼りの星の一つも聖夜待つ 後藤一朗 『雪間』
選り迷ふ菓子銀皿に聖夜くる 小川濤美子
銭落ちし音の喚び出す聖夜楽 田川飛旅子
鮮紅のサーモン切身聖夜くる 高澤良一 宿好
蘇生器音聖夜の時を刻みをり 水原春郎
早々と小児病棟聖夜の灯 松岡巨籟
窓だけの聖夜洗濯機が廻る 嶋野國夫
他に人の息遣ひなき聖夜なり 岩城久治
体重計みどり子をのせ聖夜来る 轡田 進
台詞言ふ役が子につく聖夜劇 黒坂紫陽子
大学総長らしき天使と聖夜待つ 大屋達治 龍宮
拓地教会聖夜樹吊りの鐘鳴らす 下村ひろし 西陲集
地に悪しき父ゐて聖夜さ迷へり 堀井春一郎
地下道を迷ひて出づる聖夜かな 土橋たかを
追伸のやうに雪降る聖夜かな 黛まどか
爪を感ずる握手聖夜の端なるに 熊谷愛子
締める鶏抱いて聖夜を来たりけり 花尻 万博
釘やさしく打つて聖夜の柊花輪 鈴木栄子
天界の人みな優し聖夜の灯 屋嘉部奈江
湯気あげて聖夜銀座の太鼓焼 杉本寛
灯の奥に楽鳴らしゐる聖夜かな 赤尾恵以
灯の裏に鼠ひそめて聖夜来る 伊藤京子
祷りは歌に歌は祷りに聖夜更く 下村ひろし
逃亡は受難の始め聖夜劇 都築典子
働いて来し手の組まれ聖夜ミサ 小谷伸子
猫二匹杉の根もとに聖夜来る 桜井博道 海上
熱帯の種子がはじける 聖夜の土 伊丹公子 機内楽
馬の眉間つぶさに照らす聖夜の月 磯貝碧蹄館 握手
馬小屋を薔薇もて飾る聖夜劇 下村ひろし 西陲集
背の赤子聖夜のベールにぎりしめ 吉田汀史
背を押され子は星となる聖夜劇 山崎桂
背山にて伐りし樅なり聖夜待つ 堀口星眠
百人の握手もて果つ聖夜劇 岡本一代
氷点下割りしその日の聖夜劇 高澤良一 石鏡
病む妻を見て来聖夜の灯を点す 加藤邑里
病棟に遠き国より聖夜くる 阪本 晋
舞台裏からも讃美歌聖夜劇 長田等
風がたたく屋上の土聖夜きて 桜井博道 海上
風呂敷が園児の衣装聖夜劇 西村和江
副牧師若し聖夜の劇を指揮 鉄田多津桜
頁剪りはなつをわれの聖夜とす 桂信子 黄 炎
返り焔あびるや聖夜の焙り肉 平井さち子 完流
抱きしめし児は手に余り聖夜かな 加藤英津子
抱擁も台詞のひとつ聖夜劇 原 好郎
北辺の聖夜にあへる樹氷かな 飯田蛇笏
摩天楼と叫びて聖夜乾杯す 殿村莵絲子 花寂び 以後
満ち潮の如き曲聴く聖夜かな 坂本多加江
明日へ残す火を埋め聖夜更くるかな 後藤一朗 『雪間』
鳴る泉雪敷く泉聖夜来ぬ 古賀まり子 緑の野
目をつむることを祈りに子の聖夜 上田日差子
夜々の星聖夜へ近し慰問劇 古賀まり子 降誕歌
耶蘇名呼び聖夜の犬を甘やかす 三好潤子
予め下手とことはり聖夜劇 高澤良一 石鏡
羊飼ぞろ~しつゝ聖夜劇 森田峠
羊飼ぞろぞろしつゝ聖夜劇 森田 峠
離陸機のゆくて聖夜のニユーヨーク 大島民郎
立つ船の見えて聖夜の松漆黒 殿村菟絲子 『繪硝子』
旅の身の着ぶくれ參ず聖夜ミサ 小原菁々子
恋敵先に来ている聖夜かな 鈴木正夫
蝋涙の一すぢならず聖夜ミサ 木内怜子
冲へ出てゆく船の灯も聖夜の灯 遠藤若狭男
囁きて聖夜にあつまるもの貧し 古舘曹人 樹下石上
橇知らぬ犬も聖夜の雪の上 村越化石 山國抄
磔像に一条の灯の差す聖夜 西野白水
薔薇園に点す一燈聖夜餐 原田青児
蹌踉と雪の聖夜の帰路にあり 牧野寥々

聖夜 補遺

ありあまる日向をイヴにつづかしめ 平畑静塔
イヴの燭黄色の皮膚つつしみ 平畑静塔
イヴの夜のサンダソニヤが傍らに 後藤比奈夫
いと暗き聖夜の燭を灯したり 清崎敏郎
ヴェール被てすぐに天使や聖夜劇 津田清子 礼拝
おのれ摶ちつつ勢ふ聖夜の噴水は 岡本眸
クリスマス・イヴのひとりの麺麭を焦がしたり 安住敦
クリスマス・イヴの暁ちかく妻を得しわが部屋 安住敦
クリスマス・イヴの酔ひ呆けし妻をとどけらる 安住敦
クリスマス・イヴの麺麭を啖らひて寝てしまふ 安住敦
クリスマス・イヴ屋根裏につねのごと 伊丹三樹彦
クリスマス・イヴ架線夫はまだ降りず 伊丹三樹彦
クリスマスイヴぎりぎりの飾りつけ 右城暮石 声と声
クリスマスイヴの橋燈青冴えて 佐藤鬼房
クリスマスイヴの月よと妻言へり 寒食 星野麥丘人
クリスマスイヴの月よと妻言へり 星野麥丘人
クリスマスイヴの七厘焚きけぶらす 右城暮石 句集外 昭和三十二年
クリスマスイヴや丸太の足場外す 右城暮石 句集外 昭和二十六年
クリスマスイヴ好きな人ふたりあり 後藤比奈夫
クリスマスイヴ同體に組む喧嘩 三橋敏雄
この子供臭さへ 聖夜劇開幕 伊丹三樹彦
ゴムの葉をくもらせ聖夜餐の湯気 鷹羽狩行
コンクリートに尿撥ね返る聖夜祭 右城暮石 声と声
タンネンの葉に蝋涙聖夜も更け 山口青邨
ちさき憎み聖夜の卓の耳飾 鷲谷七菜子 黄炎
なふぉ声せり聖夜の宙に架線工 伊丹三樹彦
ネオン明滅滅の間燃えて聖夜の星 加藤秋邨
ひと待てば聖夜の玻璃に意地もなし 桂信子 女身
フライパンなめる火の舌 聖夜さかん 伊丹三樹彦
マンホールより首・肩起す聖夜かと 赤尾兜子 蛇
やがて盗らるべき銀食器聖夜劇 山口誓子
わが家路聖夜の土管掘り起され 鷹羽狩行
何処の鐘聖夜聖刻告げゐるは 阿波野青畝
家々の聖夜を道の石だらけ 橋閒石 無刻
歌ひくく吾子ら聖夜の星つくる 能村登四郎
花のなき壺はトルソに似て聖夜 鷹羽狩行
花よりもサラダを燦と聖夜餐 鷹羽狩行
花舗の裏暗し聖夜の川流れ 岡本眸
咳に寝て聖夜の鐘のはるけさよ 鷲谷七菜子 黄炎
街は聖夜靴屋はなほも靴つくる 有馬朗人 母国拾遺
楽屋より私語のつつぬけ聖夜劇 鷹羽狩行
汽缶焚いて創る聖夜の汗の塩 上田五千石『田園』補遺
銀の箔聖夜の塵に拾ひけり 阿波野青畝
銀紙の聖鐘巨きあはれ軽く聖夜 山口青邨
玄関に洋傘聖夜じみて立つ 鷹羽狩行
古葡萄酒聖夜をすごし又古ぶ 能村登四郎
紅つけしコップを拭ひ聖夜餐 鷹羽狩行
降る雪の紙呆気なし聖夜劇 伊丹三樹彦
最も低し聖夜末子の切る十字 中村草田男
札幌のはや聖夜めく灯と別れ 鷹羽狩行
車椅子なき者は立ち聖夜唱ふ 鷹羽狩行
車椅子遊びしてゐて聖夜更け 鷹羽狩行
遮断機がふらふら降り来 聖夜の果 伊丹三樹彦
女学生の黒き靴下聖夜ゆく 桂信子 女身
上京の即日人に聖夜に会ふ 古舘曹人 能登の蛙
燭持ちて聖夜を唱ふ顎照らす 山口誓子
食後の真水聖夜の吾子等祈り初む 中村草田男
寝ねし子が咳して聖夜しづもるよ 森澄雄
寝惜しむ子聖夜は許す絵蝋燭 能村登四郎
杉の秀に星無し聖夜の夜学なる 香西照雄
杉の秀に星無し聖夜の夜学なる 香西照雄 対話
生産の灯の帯纏いた聖夜の湾 伊丹三樹彦
聖夜ここに道路工事の函ランプ 鷹羽狩行
聖夜ただ吾子あまた子にみとりの母 古沢太穂 古沢太穂句集
聖夜てんでんに第九の音合せ 鷹羽狩行
聖夜とやヒロシマ環礁実験図 中村草田男
聖夜なり懸瀑に音なかりせば 鷹羽狩行
聖夜にてぎんぎらぎんの音地獄 能村登四郎
聖夜に読む光の中に燭を点じ 香西照雄
聖夜に読む光の中に燭を点じ 香西照雄 対話
聖夜の芥犬去りしあと人跼む 岸田稚魚 負け犬
聖夜の階のぼる灯の無きフロア過ぎ 岡本眸
聖夜の伴に洗ひ熊などよからんか 桂信子「草影」以後
聖夜の風出でて野の灯を吹き消しゆく 岸田稚魚 負け犬
聖夜はや紅をおびゆく星得たり 阿波野青畝
聖夜ひとり覚む子に星は十字なせ 林翔
聖夜またたく漁り火の消ゆるころ 鷹羽狩行
聖夜ミサ首筋やはらかく祈る 鷹羽狩行
聖夜わがましろき胸を診られ臥す 鷲谷七菜子 黄炎
聖夜過ぐダストシユートに風の音 岡本眸
聖夜休まず看護婦の白き勤め 鷹羽狩行
聖夜近くクリーニング屋灯を投げて 阿波野青畝
聖夜劇イエス幼き膝を閉ぢ 鷹羽狩行
聖夜劇がらくた舞台裏に積み 鷹羽狩行
聖夜劇モーゼの杖は子に倍す 石田勝彦 雙杵
聖夜劇外套のまま離れ観る 伊丹三樹彦
聖夜劇丈より高き杖を抱き 鷹羽狩行
聖夜劇牢名主のごと半跏して 角川源義
聖夜更けぬ一酔顔へ女の愛 伊丹三樹彦
聖夜更け書斎の筒に羽根のペン 鷹羽狩行
聖夜更け眠る子へ菓子買ひに出づ 伊丹三樹彦
聖夜讃歌吾が息をもて吾る 橋本多佳子
聖夜餐スープ平らに搬び来し 山口誓子
聖夜餐太き朱蝋が点火待つ 山口誓子
聖夜唱ふ胎児は降下しつづけて 鷹羽狩行
聖夜鼠穴をキリスト許し給ふ 鷹羽狩行
聖夜天眼に沁む雪をもたらせり 上田五千石 田園
聖夜眠れり頸やはらかき幼な子は 森澄雄
聖夜霧笛去りゆくはユダかヨハネか 平井照敏 天上大風
聖夜弥撒ヴエールをつけし母とゐる 津田清子
赤鉛筆のぞく聖夜の教師の胸 能村登四郎
雪晴れて蝦夷の聖夜をただよへり 角川源義
戦後の聖夜ゲルマン白き禿顱頂 中村草田男
船笛のこだまが冷ます聖夜餐 鷹羽狩行
層見せて聖夜の菓子を切り頒つ 橋本多佳子
孫の聖夜紙雛めきて紙天使 中村草田男
太筒の亀山蝋燭聖夜の燈 山口誓子
壇降りて神父も聖夜劇の衆 伊丹三樹彦
地に浮浪クリスマス・イヴあはれ更く 伊丹三樹彦
跳ぶさまで止る聖夜の赤木馬 秋元不死男
長い間会堂を暗に聖夜劇 山口誓子
長椅子に仮眠聖夜を涜したり 鷹羽狩行
通行を遮断聖夜の道路工 鷹羽狩行
鉄蓋を除けてしんそこ聖夜なり 鷹羽狩行
鉄板の地下に働く聖夜の灯 鷹羽狩行
剥製に寸の止り木聖夜明け 鷹羽狩行
剥製に戻る海亀聖夜明け 鷹羽狩行
柊がサラダにありし聖夜餐 山口誓子
不況の聖夜雪がすぐ載る厨芥車 飴山實 おりいぶ
不況の聖夜雪がすぐ載る厨芥車 飴山實 おりいぶ
浮浪寝し宙を聖夜の黄金の橇 伊丹三樹彦
風音も劇中のもの聖夜劇 鷹羽狩行
母に掴まり出番待つ聖夜劇 鷹羽狩行
北辺の聖夜にあへる樹氷かな 飯田蛇笏 雪峡
目の力ぬいて目を閉ぢ聖夜ミサ 鷹羽狩行
遥か来し聖夜の星座澄める国 稲畑汀子
翼燈の点滅森を過ぐ聖夜 秋元不死男
流しに一つ束子ころがる聖夜にて 森澄雄
隣りあひ聖鐘を吊りレストラン聖夜 山口青邨
鈴懸の鈴も聖夜の灯が照らす 鷹羽狩行
零下青き道あり癩に聖夜来ぬ 大野林火 飛花集 昭和四十六年
煉炭に炎の小僧聖夜の楽 伊丹三樹彦
蝋燭のほのほ重たく聖夜劇 鷹羽狩行
腕時計柱時計も聖夜告ぐ 阿波野青畝
囁きて聖夜にあつまるもの貧し 古舘曹人 樹下石上
橄欖(オリーブ)油にほはすのみに聖夜の妻 能村登四郎

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 18:06 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

聖歌 の俳句

聖歌 の俳句

聖歌

いまだ暗き世紀に生くる吐息とも祈りは長しグレゴリオ聖歌 近藤芳美
うろ覚えの聖歌ミッションスクール出 高澤良一 素抱
グレゴリオ聖歌の坂の花林檎 石原八束
グレゴリオ聖歌涼しき無伴奏 野見山ひふみ
はや聖歌ながす神戸の毛皮店 大島民郎
ひとすぢの声麗はしき聖歌かな 松岡 潔
椅子ごとに置く聖歌集金木犀 宮脇白夜
枯木星この世の聖歌起りけり 木下夕爾
神を讃ふ寒夜五人の聖歌隊 田川飛旅子
聖歌果てし街は汽笛の雪こだま 加藤知世子 花寂び
聖歌飢を打ちては戻る松の花 加藤知世子 黄 炎
聖歌隊悪人面もをりにけり 西村和子 夏帽子
聖歌隊一斉に立つ死ぬごとく 小川双々子
聖歌隊解かれて処女柿噛る 津田清子 礼 拝
聖歌隊解かれて處女柿噛る 津田清子
聖歌隊吾子を交へて息白し 冨田みのる
聖歌隊青芭蕉群照らし過ぐ 大澤ひろし
聖歌隊息の露けくみな若し 内藤吐天 鳴海抄
聖歌隊霧滲む灯をひとつづつ 堀口星眠 営巣期
聖歌中勇気もて炉の灰おとす 津田清子
聖歌中勇気もて爐の灰おとす 津田清子
聖歌流す盲導鈴に山眠る 三浦妃代 『花野に佇つ』
聖歌彌撒に汝が声を聴く秋冷か 内藤吐天 鳴海抄
聖夜には聖歌一路をたどりつつ 友岡子郷 春隣
青畝忌の街に聖歌の流れけり 由木みのる
冬菊や隣へ慰問聖歌隊 石田波郷
風花に聖歌まぎるる濤の町 河内静魚
緑さす階聖歌隊昇らしめ 石田波郷「春嵐」
涸れ河へ白木蓮の聖歌隊 田川飛旅子

聖歌 補遺

カード漁りの 眼差は祖母 聖歌月 伊丹三樹彦
しまひおく数珠と聖歌集冬日影 山口青邨
夏爐焚き公教聖歌の樂流る 及川貞 夕焼
街は聖歌ばかり メタセコの枯れ円錐 伊丹三樹彦
寒暮来て階梯険しき聖歌楼 山口誓子
汗の雀斑少年聖歌隊解かれ 橋本多佳子
寄生木の実は霧の精 聖歌季節 伊丹三樹彦
梱包に雪載る運河聖歌隊 飴山實 おりいぶ
梱苞に雪載る運河聖歌隊 飴山實 おりいぶ
手燭澄む聖歌乙女の眼鏡の中 伊丹三樹彦
秋風や岩に置くべき聖歌集 平畑静塔
床碑は踏ませ 聖歌隊席灯す高さ 伊丹三樹彦
人の後に吾子悴まず聖歌隊 能村登四郎
聖歌おのずから高調 指環交す 伊丹三樹彦
聖歌五百四十六番聖体すすむ 山口青邨
聖歌従唱すかくしに迂闊の数珠 伊丹三樹彦
聖歌隊解かれて処女柿噛る 津田清子 礼拝
聖歌隊解散 松葉杖の音も 伊丹三樹彦
聖歌隊並みて素木の階きしむ 能村登四郎
聖歌中勇気もて炉の灰おとす 津田清子 礼拝
聖歌反響 反響 はだし少女もいる 伊丹三樹彦
喪の聖歌三度び外套措きて起つ 伊丹三樹彦
提灯に浮び黒凍む聖歌隊 大野林火 飛花集 昭和四十六年
冬菊や隣へ慰間聖歌隊 石田波郷
冬薔薇の棘に余韻の聖歌なほ 鷹羽狩行
日曜は明日 聖歌への声溜める 伊丹三樹彦
白き寒き一紙片掌に喪の聖歌 伊丹三樹彦
服黒き聖歌隊に吾子入るるなり 能村登四郎
裸木の雨露にも虹影 聖歌月 伊丹三樹彦
雷雨去り聖歌しづかなりつづく 橋本多佳子

以上



by 575fudemakase | 2017-11-29 18:03 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

聖樹 の俳句

聖樹 の俳句

聖樹

ある窓の聖樹の影も港町 福田蓼汀 秋風挽歌
エレベーターの二人聖樹をかけのぼる 加藤貞子
おでん喰ふ聖樹に遠き檻の中 角川春樹
オペ了へし担送車触れ聖樹鳴る 中戸川朝人
おもちゃ屋の聖樹ちゃかぴか景気付け 高澤良一 宿好
かくれ逢ふ聖樹のかげよエホバゆるせ 稲垣きくの
きざはしによべの聖樹の星ひろふ 能村登四郎 咀嚼音
クリスマスツリーにふれて炭運ぶ 菖蒲あや 路 地
クリスマスツリーに愛の雪の家 松瀬青々
クリスマスツリーに光る星の精 渡辺寿栄子
クリスマスツリーに集ふ点滴台 南 桂介
クリスマスツリーに星を先づ飾り 高木晴子 晴子句集
クリスマスツリーのともし残し寝る 稲畑汀子
クリスマスツリーの下のブルドッグ 大木あまり 火球
クリスマスツリーの端に家が見え 星野 高士
クリスマスツリーはや調うて夜は灯す 小澤碧童 碧童句集
クリスマスツリーは逆さまだと思う 五島高資
クリスマスツリー家中が玩具箱 三苫知夫
クリスマスツリー飾りて茶房閑 翁長恭子
クリスマスツリー造花も進歩して 高澤良一 暮津
クリスマスツリー地階へ運び入れ 中村汀女
クリスマスツリー点りて癒え初むる 佐藤信子
クリスマスツリー電飾シンプルに 高澤良一 石鏡
これは飾りこれは売物聖樹なる 高澤良一 石鏡
シーサイド・マリーナ聖樹の辺のディト 高澤良一 素抱
ジャスト五時聖樹点灯のダムサイト 佐藤磯子
スコールのあと運ばるる聖樹かな 明隅礼子
そのうち皆聖樹に伊勢佐木町の木々 高澤良一 石鏡
つつましき百円シヨップの聖樹かな 臼井美子
てつぺんの星のゆがめる聖樹かな 行方克己 昆虫記
バイトの子待ちて点りし聖樹かな 古川俊六
はやばやと聖樹灯して子を持たず 大嶋洋子
ベビーシヨツプ聖樹灯して開店す 栗山妙子
まだ日隔くに聖樹を灯し病む人ら 古沢太穂 古沢太穂句集
マッチ売る少女の点けし聖樹かも ふけとしこ 鎌の刃
やすやすと立ちて根のなき聖樹かな 菖蒲あや
安否まづ嗅ぎ合ふ白狗聖樹の下 香西照雄 素心
駅前の木のそこかしこ聖樹の灯 高澤良一 燕音
駅前の木の五、六本聖樹とし 高澤良一 石鏡
煙霧濃き聖樹担がれビルに入る 殿村莵絲子 牡 丹
嫁ぐときゝ聖樹の前も語り過ぐ 殿村菟絲子 『繪硝子』
格子戸に聖樹の似合ふ世なりけり 野村仙水
学士会聖樹をともす吾等粗餐 山口青邨
基督に肖る気なき聖樹かな 藤田湘子 てんてん
幾たびも使へる聖樹飾り立て 高澤良一 宿好
祈りもて聖樹に見えぬもの加ふ 田川飛旅子 『使徒の眼』
偽善者の如銀行の聖樹かな 西村和子 夏帽子
銀座らしきミキモトらしき聖樹かな 萩谷幸子
空の星聖樹の星と光り合ふ 福川悠子
語彙すべて出払つてをる夜の聖樹 櫂未知子 蒙古斑
行きずりに聖樹の星を裏返す 三好潤子
今年また島の聖樹は椿の木 朝倉和江
妻待つや灯がなだれ点く大聖樹 奈良文夫
三味線抱き聖樹の下を通りけり 仲里八州子
姉らしく聖樹を飾る爪立ちて 鈴木貞雄
指弾して聖樹の銀の鐘鳴らず 山口誓子 紅日
枝深きにもまたゝきて聖樹の灯 小路生雅
自動ドア開くたびにクリスマスツリー在る 阪倉研伍
七面鳥皿にひともり聖樹航く 橋本多佳子
手づくりの聖樹華やぐ小児棟 金城百合子
巡回の灯の輪を遠くから聖樹ヘ 田川飛旅子
助っ人に聖樹歳末商店街 高澤良一 石鏡
飾りなき樅の聖樹をまぶしめり 仙田洋子 雲は王冠
植木屋のグラスファイバー聖樹かな 高澤良一 石鏡
寝てる間も聖樹点滅怠たらず 塩川雄三
人混みに聖樹微かに匂ひ立つ 西村和子 夏帽子
世は進み飾る聖樹は新素材(グラスファイバー) 高澤良一 石鏡
聖樹くぐりて産院の車椅子 長田等
聖樹たつ喫茶ガールは離れ佇つ 高濱年尾 年尾句集
聖樹ともして彩やわらかき毛糸編む 浜 芳女
聖樹ともり大丸の窗冬ぐもる 飯田蛇笏 雪峡
聖樹にて星より高き鐘があり 二川のぼる
聖樹にも誤爆写真の子供の眼 松浦敬親
聖樹にも灯らぬ側の暗さあり 竹中碧水史
聖樹に根なし炭屋地べたに炭をひく 菖蒲あや 路 地
聖樹に飾る首級一つを調達せよ 宮崎二健
聖樹に灯フオークの先に帆立貝 山田弘子 螢川
聖樹に燈最も篤信祖母ぎみは 及川貞 夕焼
聖樹の種証(あか)せば発光ダイオード 高澤良一 素抱
聖樹の土乾き乾きて深夜なり 小川双々子
聖樹の灯そのまま町の灯湾の別れ 平井さち子 完流
聖樹の灯わがまばたけばともにまた 加倉井秋を 午後の窓
聖樹の灯音あるごとく点滅す 木村利子
聖樹の灯心斎橋の灯の中に 石原八束
聖樹はや十一月のレストラン 大久保白村
聖樹よりなほ蒼き夜となれりけり 木下夕爾
聖樹高々闇いづこまで接収地 鍵和田[ゆう]子 未来図
聖樹除きしあとひろびろと椅子卓子 津田清子 礼 拝
聖樹雪へ積みて売る市鳩集う 田川飛旅子 花文字
聖樹置きどぶ板通りの福引所 高澤良一 石鏡
聖樹点滅考へる時間欲し 津田清子 二人称
聖樹点滅窓に陸の灯港の灯 福田蓼汀 秋風挽歌
聖樹灯り水のごとくに月夜かな 飯田蛇笏 霊芝
聖樹貧しく値切るGlの妻と子が 赤城さかえ句集
聖堂の聖樹にもあり裏表 品川鈴子
逝きし娘に聖樹またたきやまざりし 石川星水女
切れし糸つなぎて飾る聖樹かな 岡田守生
雪かゝる聖樹の憲に驢馬の鈴 飯田蛇笏 霊芝
雪のせてクリスマスツリー出来上り 高木晴子 晴子句集
掃除機に聖樹の星のつまりけり 神谷美枝子
相撲部屋小さき聖樹の灯りたる 鈴木綾子
窓越しに騒ぐ聖樹となれぬ木々 片山由美子 天弓
待ち合はすその眼に聖樹とハチ公と 高澤良一 石鏡
大聖樹より現れしベルボーイ 岩垣子鹿
卓上の聖樹に雪のまだ降らず 池田富美子
鳥料理聖樹に触れて運ばるる 千原 叡子
辻更くるこぼれて青き聖樹屑 小池文子 巴里蕭条
点滅し聖樹はいつも暮れてをり 下村福
点滅は聖樹の言葉クリスマス 山崎みのる
電源を切りて聖樹の灯をも悄す 津田清子
電源を切りて聖樹の燈をも消す 津田清子 礼 拝
電飾の聖樹のともる夜の川 魚井イチエ
凍天や無灯の聖樹残しけり 対馬康子 吾亦紅
湯にかよふシベリア廊下聖樹たつ 角川源義 『西行の日』
灯ともして聖樹はくらき木なりけり 関戸靖子
縄飛びにウインド聖樹燈をとどかす 中戸川朝人 残心
日本語は胸にひわれつ聖樹飾る 小池文子 巴里蕭条
猫の目に縦に棲みたる聖樹の灯 田川飛旅子 『薄荷』
廃兵と聖樹棄てられ街光る 田川飛旅子 『山法師』
背伸びして聖樹に星を飾りけり 西村和子 夏帽子
白動車を降りて聖樹へ扉一重 横山白虹
伐り口のにほへる聖樹ならべ売る 加藤三七子
伐り倒されクリスマスツリーたらむとす 加倉井秋を 午後の窓
美容室せまくてクリスマスツリー 下田実花
氷柱にも聖樹あかりのとどく街 山田弘子 こぶし坂
表裏なき聖樹どこにも燈がともる 山口波津女
病人の尿を聖樹の蔭に置く 品川鈴子
病棟に聖樹小さき灯を点す 稲垣一雄
夫と別るる駅へ聖樹の数減りゆく 平井さち子 完流
夫の帰り遅き聖樹を飾りけり 倉田素香
毎年のことよ聖樹の新趣向 高澤良一 石鏡
明滅のなき一つ灯の聖樹かな 高浜年尾
明滅の聖樹に給ふ詩もなし 黒田櫻の園
踊りたく聖樹のかげに来てをりぬ 原田青児
玻璃のうち曇らせ聖樹外にひさぐ 木村蕪城 寒泉
霙くるマンハッタンの聖樹の灯 仙田洋子 雲は王冠

聖樹 補遺

ある窓の聖樹の影も港町 福田蓼汀 秋風挽歌
きざはしによべの聖樹の星ひろふ 能村登四郎
くすりやの聖樹見てより道闇く 山口青邨
クリスマス・ツリーの星が雪の中 鷹羽狩行
クリスマス・ツリーの雪を別に買ふ 鷹羽狩行
クリスマスツリーに関はりなき身なり 桂信子 草影
クリスマスツリーの昼の埃かな 清崎敏郎
クリスマスツリーぶらさがる何々ぞ 日野草城
クリスマスツリー寒波を欲しがれり 百合山羽公 樂土
クリスマスツリー地階へ運び入れ 中村汀女
ことのはは終りぬ聖樹灯りけり 中村草田男
この聖樹銀の大鐘ばかり吊る 山口誓子
ずり落ちず聖樹に積みし綿雪は 山口誓子
なつかしの夕日を待てり大聖樹 平畑静塔
ホテルの聖樹梢には金の星 山口誓子
ホテルの聖樹覗きし鈴に玉は無し 山口誓子
ホテル広場電飾のみの大聖樹 山口誓子
まだ日隔くに聖樹を灯し病む人ら 古沢太穂 古沢太穂句集
やはらかく聖樹の雪を包み売る 後藤比奈夫
レストラン綿で聖樹の雪増やす 山口誓子
安否まづ嗅ぎ合ふ白狗聖樹の下 香西照雄 素心
外套にふれクリスマスツリーかな 清崎敏郎
学士会聖樹をともす吾等粗餐 山口青邨
基督に肖る気なき聖樹かな 藤田湘子 てんてん
菊の間に聖樹とならむ鉢の樅 能村登四郎
金銀の聖樹駐在所に飾る 山口誓子
銀の紐聖樹に銀の鐘を吊る 山口誓子
靴よりも馴鹿(となかい)小さし豆聖樹 百合山羽公 樂土以後
軍章の形聖樹の銀の星 山口誓子
見てならぬ裡見ゆ聖樹の鐘傾ぎ 山口誓子
倖せな父子と見られて聖樹に酌む 能村登四郎
紅き燈に聖樹の雪が紅くなる 山口誓子
紅苺聖樹に点る紅電球 山口誓子
高熱の指に聖樹の雪つまむ 鷹羽狩行
指弾して聖樹の銀の鐘鳴らず 山口誓子
試歩の杖聖樹に凭せたるは誰ぞ 鷹羽狩行
時をりに夜風は強し聖樹市 中村汀女
樹間染め隣病舎の聖樹の灯 石田波郷
剰りたる雪を聖樹の下に置く 山口誓子
精神科広間に聖樹常夜燈 平畑静塔
精神科聖樹に語るにも独語 平畑静塔
聖樹うち眺む都会の駅に降り 伊丹三樹彦
聖樹こそ遠く惨なる定点に 平畑静塔
聖樹とて癩画の樅信徒囲む 大野林火 飛花集 昭和四十六年
聖樹ともり大丸の窗冬ぐもる 飯田蛇笏 雪峡
聖樹にて五角の星を光らせる 山口誓子
聖樹にて終始点れる燈はあらず 山口誓子
聖樹にて雪青くなり紅くなり 山口誓子
聖樹にて鳴ることもなき銀の鐘 山口誓子
聖樹にて樅の木のみがまことのもの 山口誓子
聖樹には大き過ぎたる星と鐘 山口誓子
聖樹には綿をこんもり積もらしめ 山口誓子
聖樹に触れ一気に離る担送車 能村登四郎
聖樹に燈最も篤信祖母ぎみは 及川貞 夕焼
聖樹の鐘穴をこちらに向ける鐘 山口誓子
聖樹の雪落ちしを別の葉に載せる 山口誓子
聖樹の燈紅き燈のみがあればよし 山口誓子
聖樹の燈梢に点る北極星 山口誓子
聖樹の燈雪を冠りて点滅す 山口誓子
聖樹の燈騒然として点滅す 山口誓子
聖樹の燈中に点滅せぬ燈あり 山口誓子
聖樹までやつと自力の車椅子 鷹羽狩行
聖樹より垂れる扁たき銀の星 山口誓子
聖樹より垂れゐる小さき教会堂 山口誓子
聖樹寒し職安の列はや散りて 岸田稚魚 負け犬
聖樹除きしあとひろびろと椅子卓子 津田清子 礼拝
聖樹選ぶその空間を描きつつ 鷹羽狩行
聖樹点滅窓に陸の灯港の灯 福田蓼汀 秋風挽歌
聖樹灯り水のごとくに月夜かな 飯田蛇笏 春蘭
聖樹灯り水のごとくに月夜かな 飯田蛇笏 霊芝
聖誕快楽 冷房ホテルに聖樹点り 伊丹三樹彦
赤が黄を黄が青を呼ぶ灯の聖樹 鷹羽狩行
雪かかり星かがやける聖樹かな 山口青邨
雪かゝる聖樹の憲に驢馬の鈴 飯田蛇笏 霊芝
雪を積む聖樹の銀の吊鐘も 山口誓子
繊維まで見える聖樹の綿の雪 山口誓子
素はだしの男聖樹に寄らむとす 平畑静塔
太陽の通る天窓下に聖樹 鷹羽狩行
大き鐘聖樹のバランスを破る 山口誓子
大の字の星を聖樹の先端に 山口誓子
地下迷路きて選る飾りなき聖樹 鷹羽狩行
昼間よりなどか聖樹はけばけばし 平畑静塔
天界を篩はれしもの聖樹星 鷹羽狩行
電源に聖樹を点すコード挿す 山口誓子
電源を切りて聖樹の灯をも消す 津田清子 礼拝
湯にかよふシベリア廊下聖樹たつ 角川源義
燈ばかりの聖樹ホテルの前に立つ 山口誓子
日が上るまで精神科の盲聖樹 平畑静塔
表裏なくかがやく精神科の聖樹 平畑静塔
病院の聖樹金銀モール垂る 山口誓子
風が打つ荒壁ともり子の聖樹 佐藤鬼房
風船をくれるを待てり聖樹蔭 能村登四郎
抱かめと寄りそふ精神科の聖樹 平畑静塔
明星が点る聖樹のてつぺんに 山口誓子
螺旋階のぼる聖樹を見下しに 鷹羽狩行
立ち通す聖樹が精神科のすくひ 平畑静塔
六つの華聖樹の雪の結晶は 山口誓子
煖炉に立つ大雪を積む聖樹 山口誓子
玻璃のうち曇らせ聖樹外にひさぐ 木村蕪城 寒泉

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 18:02 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

聖菓 の俳句

聖菓 の俳句

聖菓

あれを買ひこれを買ひクリスマスケーキ買ふ 三村純也
いくたびか刃が通る聖菓の中心 津田清子
いくたびも刃が通る聖菓の中心 津田清子
クリスマスケーキにも灯が殺到す 和知喜八 同齢
チロルの村抜ける聖菓を切るように 岡島禮子
ナイフなほ聖菓の中に動きをり 山口波津女
ひとひらの花瓣のごとく聖菓享く 立原修志
まづしき母幾人とほる聖菓の前 柴田白葉女 花寂び 以後
一切れは仏に聖菓等分す 柴田奈美
家計簿にはさむ聖菓の予約票 大島民郎
栗鼠のごとし聖菓包装する指は 辻田克巳
君を消し得るか聖菓の燭を吹く 三好潤子
健やかな一ト息に消す聖菓の灯 大石昌代 『清見潟』
山は雪ならむ深々聖菓切る 百合山羽公 寒雁
子が無くて聖菓のリボン夫が解く 品川鈴子
小窓より覗く聖菓の家の中 辻田克巳
場末の灯たばこを買へば聖菓あり 百合山羽公 故園
深夜ミサより戻り来て聖菓切る 山内しげ子
水平を持して聖菓をもち帰る 池田秀水
聖菓のてっぺん 舐めて 青春みじかすぎる 伊丹公子
聖菓のてっぺん舐めて 青春短かすぎる 伊丹公子
聖菓の円切るに家族は二人きり 品川鈴子
聖菓食ぶ部屋に白木の神の棚 品川鈴子
聖菓切るキリストのこと何も知らず 山口波津女
聖菓切るために伊勢より急き戻る 下村槐太 天涯
聖菓切るゆたかに底に刃が遠し 橋本美代子
聖菓切る刃先に子の目集つて 高木瓔子
聖菓剪るゆつくり底に刃が達し 橋本美代子
切り分けて聖菓あやふく立ちにけり 塩野典子
塔にまだ火のある聖菓刃を入れる 長田等
父と子にあまる聖菓や刃を入れて 渡辺千枝子
網棚に聖菓小揺れて夜の河 鍵和田[ゆう]子 未来図
夜を更かす聖菓の花も星も食べ 津田清子 二人称
贖罪の如き聖菓を提げ帰る 下山宏子

聖菓 補遺

いくたびも刃が通る聖菓の中心 津田清子 礼拝
クリスマスケーキこの荷厄介なもの 桂信子 晩春
クリスマスケーキのビルが灯つてる 日野草城
クリスマスケーキの薔薇は砂糖です 日野草城
クリスマスケーキ蝋燭の垣をなす 阿波野青畝
甘きもの継ぎ目をなせり聖菓切る 山口誓子
九十有二歳の吾も聖菓欲る 阿波野青畝
山は雪ならむ深々聖菓切る 百合山羽公 寒雁
子への聖菓 水平に 水平に 道草する 伊丹三樹彦
重れる聖菓の塔を解きて食ふ 山口誓子
場末の灯たばこを買へば聖菓あり 百合山羽公 故園
燭の火が聖菓の上に永く燃ゆ 山口誓子
食べんとて聖菓の燭を吹きて消す 山口誓子
精神科銘々皿に聖菓附く 平畑静塔
聖菓ありコーヒーに糖入れずとも 阿波野青畝
聖菓の燭ともせしマッチの煙尾引く 右城暮石 句集外 昭和三十年
聖菓の燭二つともせり二人のため 右城暮石 句集外 昭和三十年
聖菓より移して燭を損はず 鷹羽狩行
聖菓一つ添へてありけり患者食 星野麥丘人
聖菓一つ添へてありけり患者食 弟子 星野麥丘人
聖菓切りその一片に玉こぞる 山口青邨
聖菓切るために伊勢より急き戻る 下村槐太 天涯
聖菓塔蔵しきれずに甘露滴る 山口誓子
聖菓買ひしばらく他人と歩を合はす 岡本眸
窓ありて聖菓の家の真暗がり 秋元不死男
天井に聖菓の甘き火が映る 鷹羽狩行
燃えつくす小蝋燭聖菓いまぞ切る 山口青邨
網棚のクリスマスケーキやや斜め 草間時彦
夜を更かす聖菓の花も星も食べ 津田清子
蝋涙したたるなかれ聖菓の上 山口青邨
蝋涙をあやまつ聖菓塔上に 鷹羽狩行
蝋涙を聖菓にとどめ異教の徒 鷹羽狩行
睨み鯛めきゐしクリスマスケーキ 後藤比奈夫

以上


by 575fudemakase | 2017-11-29 18:00 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

料理屋 の俳句

料理屋 の俳句

料理屋

料理屋 料亭 菜館 飯店 飯屋 鮨屋 蕎麦屋 飲食店 レストラン グリル



あやめ咲く料亭の口斜めに入る 長谷川かな女 花 季
この街の古き飯屋の汚れし燈 細谷源二 砂金帯
この町に料亭ひとつ年忘 上崎暮潮
この町に料亭一つ年忘 上崎暮潮
ちり鍋や古き港の料亭に 小路紫峡
てふてふに隣の蕎麦屋・のぞき部屋 筑紫磐井 花鳥諷詠
ネオンなき菜館ならぶ夜の若葉 大島民郎
バラライカ爪弾く霜夜のレストラン 河村凌子
ホテルあり木槿づたひにグリルあり 京極杞陽
まだ誰も来ぬ料亭の端居かな 下田実花
レストランとは名ばかりや守宮住み 高橋 向山
一徹を通す蕎麦屋の夏暖簾 内藤洪基(悠)
雨の蕎麦屋に濤の寄りくる音すなり 阿部完市 春日朝歌
奥能登の蕎麦屋に売れる雪割草 坂部尚子
下駄履や春光をぬひ蕎麦屋まで 加藤 隆一
夏柳岸の鮨屋も蔵造り 酒詰万千雄
寒念仏夜の料亭に入り来たる 今井三重子
機帆船のごとし七月飯屋あり 小木ひろ子
蕎麦屋にて青水無月と思ひけり 田中裕明 先生から手紙
蕎麦待つ間蕎麦屋の鉢植え岩煙草 高澤良一 暮津
駆け降りて高尾の蕎麦屋新酒汲む 矢野春行士
懸想文蕎麦屋の湯気にひらきけり 佐土井智津子
拳銃がありそうな棚 港のレストラン 伊丹公子 メキシコ貝
現はるゝ白き飯屋や天の冬 攝津幸彦
古き名の一料亭や都鳥 阿波野青畝
国旗又飯店の赤国慶節 高澤良一 燕音
歳晩の向ひの窓もレストラン 高木晴子
坂本の里の蕎麦屋の師走かな 久保田万太郎 流寓抄以後
師と背中合はせ五月のレストラン 名井ひろし
児とともに海の料亭春の旅 飯田蛇笏 雪峡
受験子の出でたる飯屋わが入りぬ 井沢正江 晩蝉
春の夜や料理屋を出る小提灯 春の夜 正岡子規
春節の飯店気前よき盛り付け 高澤良一 素抱
春燈や石段のあるレストラン 田中冬二 麦ほこり
小屋掛けの蕎麦屋一軒雪間草 岡本菊絵
小春日や玻璃窓広きレストラン 大下 健二
松に菊蕎麦屋の庭の時雨かな 渡辺水巴 白日
新そばとなりし蕎麦屋も宿ほとり 皆吉爽雨
吹越の舞ひ来る昼のレストラン 満田玲子
水のめば葱のにほひや小料亭 芝不器男
水呑めば葱のにほひや小料亭 不器男
聖樹はや十一月のレストラン 大久保白村
西瓜食ぶ海のにほひのレストラン 北川みよ子
雪道を来相知の鮨屋龍安寺道 橋本夢道 『無類の妻』以後
先を切られて料亭の竹生き抜く夏 田川飛旅子 花文字
扇子一本腰に収めて飯店へ 高澤良一 寒暑
素っ気なき飯屋のお嬶御神渡 千曲山人
素つ気なき飯屋のお嬶御神渡 千曲山人
僧ひとり料亭に待つ湯びき鱧 岩下四十雀「長考」
大寒をかなしむ田舎料亭に 相馬遷子 雪嶺
卓上のエリカに憩ふレストラン 塙 きく
昼ともすレストラン秋めく翳 柴田白葉女 『朝の木』
昼過ぎし蕎麦屋の閑や花木槿 森澄雄
昼閉ざす河岸の料亭葉月潮 木村蕪城
町暑し蕎麦屋下宿屋君か家 暑 正岡子規
天井の高き蕎麦屋の幸木 天野きらら
藤棚のある料理屋や町はづれ 藤 正岡子規
虹鱒や釣れし湖見てレストラン 稲畑汀子
日盛りや順番を待つレストラン 千葉ゆき枝
日盛を蕎麦屋暗きに入りにけり 野村喜舟 小石川
熱き皿配られ雪のレストラン 田川飛旅子 花文字
年越の親子贔屓の蕎麦屋あり 安住敦
煤逃げの蕎麦屋には酒ありにけり 小島健
白鳥を見ながら蕎麦屋葱きざむ 吉岡昭治
白萩の花や繭蔵レストラン 山口富子
鉢植えの蕎麦屋の風船かづらかな 高澤良一 暮津
飯店 月光 どこかのノブが毀れている 伊丹三樹彦 写俳集
飯店の招牌月にしまひをり 高濱年尾 年尾句集
飯店の盛夏の器器かな 高澤良一 寒暑
飯店の卓に扇子を置き待てる 高澤良一 寒暑
飯店を出でたる森の夕永き 堀口星眠 営巣期
避暑客で賑はふ三ッ星レストラン 高澤良一 燕音
富士仰ぐ一膳飯屋のさくらえび 平林孝子
頬あかきグリルのをとめ聖週期 飯田蛇笏
餅花や名代の蕎麦屋楽ひくく 高井北杜
厄詣帰りの飯店古老肉(すぶた)食ぶ 高澤良一 暮津
柳散り蕎麦屋の代のかはりけり 久保田万太郎
葉桜や蕎麦屋でたのむ玉子焼 鈴木真砂女
落葉してつばめグリルのフォークたち 大隅優子
立ち出でゝ蕎麦屋の門の朧月 朧月 正岡子規
料亭となりし酒蔵菰円座 山田千代
料亭に今歩む我都鳥 上野泰 春潮
料亭に早く来すぎし端居かな 築城百々平
料亭ののうぜん下火となりにけり 高澤良一 素抱
料亭の一繋舟に秋日差 高澤良一 さざなみやつこ
料亭の松の手入へ昼の客 山本岳南
料亭の昼深閑と敷松葉 藤松遊子
料亭の坪庭花魁草咲けり 大出蕭々子(天佰)
料亭の門前に水打ちて老ゆ 桂信子 樹影
料亭を出て夜の吹雪頬にあらく 高濱年尾 年尾句集
料理屋の看板吹くや春の風 春風 正岡子規
料理屋の紅梅散りて桜哉 桜 正岡子規
料理屋の白川侯の秋の風 秋風 正岡子規
料理屋の夜の*間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 霊芝
料理屋の夜の間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 山廬集
料理屋の厠うつくし八重桜 八重桜 正岡子規
料理屋は川魚ばかり桃の花 桃の花 正岡子規
料理屋を兼ねたる春の宿屋哉 春 正岡子規
緑蔭の冬の日に似るレストラン 京極杞陽
恋猫や蕎麦屋に酒と木遣節 春樹 (木場)
魯迅在すごと薄暑の飯店賑はへり 関森勝夫
麓の蕎麦屋に何カラツトの寒すばる 尾田秀三郎
罠獣皮飾りて山のレストラン 吉良比呂武
雉啼くや蕎麦屋で酔ひし昼の酒 原田青児
餃子リャンコと注文とられ春の飯店 高澤良一 寒暑
鮨屋の鮨少しさみしくランナー過ぐ 加川憲一
鮨屋へのカレーの出前油照 山口恵子

料理屋 補遺

グリルは母系三代 すこやか グラジオラス 伊丹三樹彦
この街の古き飯屋の汚れし燈 細谷源二 砂金帯
ミラー・レストラン 屋根裏脱出の老女 映し 伊丹三樹彦
レストラン「ふくろうの森」しぐれけり 佐藤鬼房
レストラン淫翳爐火にひらめきぬ 飯田蛇笏 山響集
レストラン綿で聖樹の雪増やす 山口誓子
安曇野の蕎麦屋ばんどこ青嵐 飯田龍太
夏服の妻と嘗てのレストラン 高田風人子
鎌倉の飯屋に食ひし田螺かな 原石鼎 花影
眼が馴れて 飯店への畦 蛙の闇 伊丹三樹彦
蕎麦屋出てまくなぎの辻よぎるなり 角川源義
古き名の一料亭や都鳥 阿波野青畝
紅顔しぐれるままに 飯店前 哨兵 伊丹三樹彦
菜飯屋の三日の昼を賑へり 松崎鉄之介
児とともに海の料亭春の旅 飯田蛇笏 雪峡
七階のレストランにて菜飯かな 星野麥丘人 2004年
春の夜や料理屋を出る小提灯 正岡子規 春の夜
助六を見て料亭に豆の飯 森澄雄
松に菊蕎麦屋の庭の時雨かな 渡邊水巴 白日
神の池は料亭の池睡蓮咲き 山口青邨
川沿ひの料亭にして火蛾も来る 高浜年尾
大寒をかなしむ田舎料亭に 相馬遷子 雪嶺
昼どきの蕎麦屋立て込む土用東風 鈴木真砂女 都鳥
虫すでに首都飯店の階のあたり 加藤秋邨
町暑し蕎麦屋下宿屋君か家 正岡子規 暑
天神の敷石料亭の門松へ 山口青邨
展望グリルのメニューは 檣 旗 鴎 伊丹三樹彦
湯気立たすグリル 霧湧く湖畔ホテル 伊丹三樹彦
灯の入りし築地料亭作り滝 山口青邨
藤棚のある料理屋や町はづれ 正岡子規 藤
年越の親子贔屓の蕎麦屋あり 安住敦
飯店 月光 どこかのノブが毀れている 伊丹三樹彦
表に山羊 裏に鶏 霧の飯屋混む 伊丹三樹彦
福寿草置いて一膳飯屋かな 石田勝彦 秋興以後
頬あかきグリルのをとめ聖週期 飯田蛇笏 春蘭
密議めく金魚ら 旧租界 飯店地下 伊丹三樹彦
夜の涼しさ料亭に著きし艀揺れ 山口誓子
夜の涼しさ料亭の階下に潮たぎつ 山口誓子
夜を待つ皿 配る 香水のグリル・マダム 伊丹三樹彦
夕焼の脚のゆききを鮨屋より 岡井省二 明野
葉桜や蕎麦屋でたのむ玉子焼 鈴木真砂女 居待月
裏門よりはひる料亭螢とぶ 山口青邨
立ち出でゝ蕎麦屋の門の朧月 正岡子規 朧月
料亭に今歩む我都鳥 上野泰 春潮
料亭に松を眺めて昼涼し 桂信子 花影
料亭の午下は毛虫も懈怠深し 楠本憲吉 孤客
料亭の手摺の艶も花のころ 桂信子 草影
料亭の僧都はかなし雨の中 山口青邨
料理屋に隣れば赤き穂蓼かな 河東碧梧桐
料理屋の看板吹くや春の風 正岡子規 春風
料理屋の紅梅散りて桜哉 正岡子規 正岡子規 桜
料理屋の白川侯の秋の風 正岡子規 秋風
料理屋の夜の*間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 霊芝
料理屋の夜の間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 山廬集
料理屋の厠うつくし八重桜 正岡子規 八重桜
料理屋は川魚ばかり桃の花 正岡子規 桃の花
料理屋を兼ねたる春の宿屋哉 正岡子規 春
林間の蕎麦屋の客の梅雨景色 飯田龍太
隣りあひ聖鐘を吊りレストラン聖夜 山口青邨
蠅捕つて飯屋大飯小飯盛る 百合山羽公 樂土

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 17:57 | 無季 | Trackback | Comments(0)

茶屋 の俳句

茶屋 の俳句

茶屋

スナック 喫茶店 茶房 茶寮 茶屋 茶店 掛け茶屋 茶亭



*ひつじ田へ紅葉降りつぐ上の茶屋 水原秋櫻子
あけすけに酔客見ゆる紅葉茶屋 飯田蛇笏 山廬集
あついめしがたけた野茶屋 尾崎放哉
あをあをと日本海や葭簀茶屋 鈴木康永
いとさんが傘傾けし瀧見茶屋 筑紫磐井 花鳥諷詠
うららかや鬼の茶屋とて休みの日(大江山鬼の茶屋) 角川源義 『西行の日』
オキザリス雨の茶房に人在らず 中谷朔風
おでん熱し太宰ゆかりの天下茶屋 飯田弥伊子
お詣りの往来見えをり枯木茶屋 阿部みどり女 笹鳴
お水取ホカロン売り込む茶屋親爺 高澤良一 寒暑
お茶亭の簾の裾のあやめかな 比叡 野村泊月
かかれるはカレンダーのみ白魚茶屋 横山白虹
かしこくも茶店出しけり夏木立 蕪村遺稿 夏
かなかなや五合目の茶屋はや灯し 三田紫峰
かまど猫座せり峠の茶屋の土間 茂里正治
くたびれや心太くふて茶屋に寝る 心太 正岡子規
クリスマスツリー飾りて茶房閑 翁長恭子
げつそりと雁はへりけりよしづ茶屋 一茶 ■文化三年丙寅(四十四歳)
けもの径抜け出て茶屋の白障子 福原紫朗
コゝア喫む茶房二月の棕櫚のかげ 岸風三楼 往来
この茶房静かに年の逝きにけり 森田峠
ころ柿と草鞋と吊す山の茶屋 寺田寅彦
しぐるゝと茶屋の火燵に戻りけり 比叡 野村泊月
しぐるるや茶房に大きパリの地図 麻殖生伸子
しぐるるや堀江の茶屋に客ひとり 龍之介
しらじらとずいき干しある舟屋かな 工藤茶亭
しら梅や北野の茶店にすまひ取 蕪村
しら梅や北野ゝ茶店にすまひ取 蕪村 春之部 ■ 摺子木で重箱を洗ふがくせよとは、政の嚴刻なるをいましめ給ふ、賢き御代の春にあふて
しんかんと空の蒼さよ葭簀茶屋 山口誓子
すぐ裏に清水湧きゐる花の茶屋 田中冬二 麦ほこり
すゝき原火口の茶屋を見おろしに 長谷川素逝
すゞみ床や茶屋淋しくも月夜に釜 井原西鶴
ぜんまいの筵にちぢむ峠茶屋 深井かず子
そば食はす茶屋みつけけり紅葉狩 山本逢郎
それぞれの席に手焙梅見茶屋 市川勢津子
たのみよる桜や茶屋のよつ柱 野澤凡兆
ちりかゝる桜の茶屋のともし哉 散桜 正岡子規
ちるや桜爰らに茶屋があつた物 井原西鶴
つぎものゝ茶店嫗も夏行かな 河野静雲 閻魔
つくりしよ茶店の前の草の花 草の花 正岡子規
つゝじ折るつゝじが茶屋の女哉 つつじ 正岡子規
つゝじ多く石碑立たる茶店哉 つつじ 正岡子規
テーブルに雲の峰生む喫茶店 有田裕子
でんがくの串干してあり萩の茶屋 加古宗也
でんがくの串笊に干し梅見茶屋 森田れいこ
とし~に霜がれにけりいろは茶屋 一茶
どの茶屋も皆静かなり夜の秋 比叡 野村泊月
どの茶屋も紅葉ごしらへなりにけり 比叡 野村泊月
どぶ六に野茶屋は暮て朧月 朧月 正岡子規
のどかさに餅くふ三井の茶店哉 長閑 正岡子規
のどかさや出茶屋の煙土手の人 長閑 正岡子規
はしり出て螢を追ふや茶屋の客 大橋櫻坡子 雨月
バタバタと音立て冬木茶屋しまふ 星野立子
はつ雁に暮煙を上ぐる瀬田の茶屋 飯田蛇笏 雪峡
プールで遇ひ茶房で別れしだけのこと 鈴木榮子(春燈)
ブルゾンや茶房の隅の指定席 片山由美子
ペチカ燃ゆ根室の街の茶房かな 東本礼子
ボースンと云ふ名の茶房涼あらた 山田桃晃
ポストある茶店で書いて避暑便り 千原草之
ほそほそと烟立つ茶屋の落葉かな 落葉 正岡子規
ぽつ~と野分に灯る茶屋淋し 阿部みどり女 笹鳴
ほどほどの床几しつらへ梅見茶屋 三宅豎子
まはし~選る吊草鞋時雨茶屋 西山泊雲 泊雲句集
みぞるゝや茶屋に灯りし吊燈籠 阿部みどり女 笹鳴
みよしのゝ茶屋もかゝらぬ太滝かな 五十嵐播水 播水句集
やつこ茶屋春の勢や弓初 許六
やまめ釣戻り来りし茶店かな 比叡 野村泊月
よく喋る茶店の鸚鵡木の芽晴 中山輝鈴
よしきりに焼茄子を出す茶亭かな 長谷川かな女 雨 月
よな汚れせる人に混み登山茶屋 宇川紫鳥
ラムネ飲む茶店に城の崖迫り 野中木立
リラの香や押せば鈴鳴る茶房の扉 原柯城
リラ冷えの茶房に鈴の鳴る扉 本庄登志彦
リラ冷えや地下の茶房にランプの灯 内山美江子
りら冷や旧姓呼ばれる地下茶房 明才地禮子
わが碗に入りし飛沫や滝見茶屋 木村容子
ゐこぼれて草藉くもあり遍路茶屋 芝不器男
をみならのお茶屋遊びの花菜漬 佐藤淑子
虻一つ居て行き過ぎし茶店かな 長谷川零余子
鮎を焼く木炭こぼし茶店留守 高井北杜
鮎茶屋の仏壇見ゆるところかな 大石悦子 聞香
鮎茶屋へ俗世を離る溝一つ 梶山千鶴子
鮎鮓や多摩の晩夏もひまな茶屋 飯田蛇笏 山廬集
一ト嵐青き芒の分の茶屋 廣江八重櫻
一行の茶屋にあふれし夕立かな 松藤夏山 夏山句集
一人居る茶屋の手摺や冬紅葉 野村泊月
一人増え二人が去つて花の茶屋 坊城中子
一銭の氷少き野茶屋かな 氷売る 正岡子規
一度来しこゝの茶屋なり返り花 阿部みどり女 笹鳴
一望に京の五月や上の茶屋 浦 濤聲
一本のラムネの甘露峠茶屋 中山純子
一老樹這枝茂リテ下ニ茶店 茂 正岡子規
羽子をつく春日の巫女と茶屋女 平井一途
雨にぬれ茶店の前の子鹿かな 村尾梅風
雨音や茶店簡単に秋冷 峠 素子
瓜喰ふて旅の労れや野の茶店 瓜 正岡子規
雲そこを飛ぶ夏山の茶店かな 高浜虚子
影となりて茶屋の葭簀の中にをる 山口誓子
映画出て銀座の夜長喫茶店 成瀬正とし 星月夜
永き日の雨雲きえぬ二軒茶屋 会津八一
駅茶屋や田を植うる見て憩ひ居り 西山泊雲 泊雲句集
猿沢の池の芽柳茶屋にふれ ふ 中島旦子
縁台を重ね掃きをり葭簀茶屋 高浜虚子
遠クカラ見エシ此松氷茶屋 氷屋 正岡子規
遠くまで出でて水打つ茶店かな 大橋櫻坡子 雨月
遠くより手を鳴らしをり紅葉茶屋 楠目橙黄子 橙圃
遠雷に淡きは茶屋のサイダ罎 久米正雄 返り花
黄水仙茶屋の戸袋風に鳴り 大井雅人
黄落のころこそ森の喫茶店 山岸治子
岡の茶屋に駄菓子くふ日や昼霞 霞 正岡子規
屋島駕籠くらきによせて月の茶屋 小山白楢
何見るそ桜の茶屋の遠見鏡 桜 正岡子規
夏のれん掛けたる日より夏の茶屋 金子蜂郎
夏山や水に乏しき峠茶屋 夏山 正岡子規
科の木や葉月ぐもりの峠茶屋 佐藤鬼房
火の山の麓の茶屋の蕨餅 田中冬二 俳句拾遺
火口茶屋貝の風鈴鳴りにけり 鈴木貞雄(若葉)
火口茶屋鎖し去ぬ夫婦秋の暮 大橋敦子
火山灰寒し赤子泣く茶屋地獄茶屋 石原八束 空の渚
火燵して四五人居りぬ花の茶屋 野村泊月
花ちりて藤咲までは茶屋淋し 井原西鶴
花ちるや人なき夜の葭簀茶屋 散桜 正岡子規
花の茶屋女角力のビラをつる 鈴鹿野風呂 浜木綿
花の茶屋知りたる義理に立ち寄りぬ 高浜虚子
花の堤十歩に道化五歩に茶屋 尾崎紅葉
花散るや昔に戻る蛙茶屋 散桜 正岡子規
花終ればすぐ茶屋の跡鋤くといふ 猿橋統流子
花人に遊んで貰ふ茶屋の猫 山田弘子 懐
花茶屋の起き出づるより客設け 鈴鹿野風呂 浜木綿
花茶屋の古りに古りたる面白さ 松本たかし
花茶屋の床のどこかが斜めなる 山田弘子 懐
花萩に三味一挺や峠茶屋 鈴鹿野風呂 浜木綿
花冷の茶店やいたく煙らする 五十嵐播水 埠頭
花茣蓙に山の風呼ぶ土産茶屋 飯田弘子
蚊遣香昼より焚ける茶店かな 勝又一透
蛾の飛んで陰気な茶屋や木下闇 木下闇 正岡子規
海水浴の茶店に風の塊りが 松瀬青々
絵葉書の額すぐる蛾や若葉茶屋 大橋櫻坡子 雨月
街道や稲架の中なる柿茶店 河野静雲 閻魔
柿くふや道灌山の婆が茶屋 正岡子規
柿ばかり竝べし須磨の茶店哉 柿 正岡子規
掛茶屋に鴨見て風のひやつきぬ 高澤良一 石鏡
掛茶屋に風追分のすゝみ哉 納涼 正岡子規
掛茶屋に鳰なぶりして憩ひけり 清原枴童 枴童句集
掛茶屋のうらは青嶺や滝祭 田村了咲
掛茶屋のほこりに座るあつさ哉 暑 正岡子規
掛茶屋の屋根に床几に落葉して 田中松陽子
掛茶屋の灰はつめたしきりきりす 蟋蟀 正岡子規
掛茶屋の杓子で払ふ桜かな 吾琴
掛茶屋の酒に唇灼くだるま市 町 淑子
掛茶屋の葭簀の隙の梅雨の海 松根東洋城
掛茶屋は芦生に似たる昼寝哉 昼寝 正岡子規
掛茶屋や頭にさはる藤の花 藤 正岡子規
滑歯の花テーブルに峠茶屋 満田玲子
葛切や茶房を統ぶる木版画 野末絢子「未来図合同句集」
葛餅や山影たたむ茶屋の前 吉田冬葉
釜下ろす炎上りぬ梅の茶屋 森田峠
萱草や茶屋のつき山苔もなし 萱草の花 正岡子規
刈込に紅刷く萩や上の茶屋 下村ひろし 西陲集
寒菊や消炭干せし売る茶亭 鈴木芋村
汗を干す馬や二の茶屋雲下りて 河東碧梧桐
汗を吹く茶屋の松風蝉時雨 汗 正岡子規
汗入れて妻わすれめや藤の茶屋 蕪村「夜半叟句集」
顔見世や夜の部果てゝ祇園茶屋 米田双葉子
汽車を見る崖の茶店や花芒 薄 正岡子規
貴船茶屋屋根も屏風もみな葭簀 岩崎三栄
貴船茶屋十日の菊をならべけり 岩崎照子
亀兎飼うて峠の葭簀茶屋 江川由紀子(諷詠)
吉原を見下す花の茶店哉 花 正岡子規
喫茶店いつもの席の受験生 関口美子
喫茶店はオアシス青空よく映る 野木桃花
喫茶店より駅が見ゆ晩夏見ゆ 青木重行
喫茶店混めり流氷見る人に 田村了咲
客稀に葭簀繕ふ茶屋主 高浜虚子
久女忌や句会崩れの喫茶店 田村恵子
旧街道峠の茶店の長火鉢 蕪木啓子
牛草の山の蔭なる喫茶店 遠藤梧逸
許六忌の真昼の集ひ喫茶店 西坂三穂子
峡の茶屋木の芽和よしカッポ酒 若山花蘇枋
峡深く鳴く鶏や小春茶屋 河野静雲 閻魔
強東風によしずたふれし茶店あり 阿部みどり女 笹鳴
橋際に藤棚のある茶店哉 藤 正岡子規
橋立の根にかたまりて茶屋小春 西山泊雲 泊雲句集
胸元に涼風あつめ峠茶屋 小林ミヨ子
極月の祇園の茶房惜しみ発つ 小原菁々子
近江路や茶店茶店の木瓜の花 木瓜の花 正岡子規
近松の遊びし茶屋の春灯 山本圭子
金魚田に囲まれ村の喫茶店 西川玲子(岬)
金色の猫翻る 雪の茶房 伊丹公子 メキシコ貝
金比羅参り燕出入りのいっぷく茶屋 高澤良一 寒暑
九時の鐘に茶店を鎖す桜かな 夜桜 正岡子規
倶利伽羅の四軒の茶屋や冬構 山口花笠
隅つこが好きで茶房の花すみれ 鈴木かほり
栗の花茶屋一軒を隠しけり 栗の花 正岡子規
栗の茶屋五つ間灯して明からず 阿部みどり女 笹鳴
栗飯や目黒の茶屋の發句會 栗 正岡子規
渓はしる水取り入れて紅葉茶屋(京都・大原路) 河野南畦 『空の貌』
蛍見や茶屋の旅籠の泊客 浜田酒堂
月ケ瀬や次の茶屋へも梅の径 鈴鹿野風呂 浜木綿
月見茶屋領収印は手の甲に 御子柴弘子
厳冬の茶屋に響くししおどし 片平奈美
枯薄人呼ぶ茶屋の婆もなし 枯薄 正岡子規
枯木道とざせる茶屋のつゞきけり 野村泊月
枯野原團子の茶屋もなかりけり 枯野 正岡子規
枯柳鮓屋茶房も蔵構へ 瀧 春一
湖畔まで稲架立ち竝び茶店ひま 原田青児
五平餅人語も芽吹く峠茶屋 渡辺恭子
江の島の茶店の春の煖炉かな 風間啓二
紅葉あり夕日の酒屋月の茶屋 紅葉 正岡子規
紅葉見え瀧見える茶屋の床几かな 紅葉 正岡子規
紅葉山茶屋の跡地の若木かな 大崎康代
紅葉茶屋かはらけなげに賑へり 池内たけし
紅葉茶屋大盃といふもみぢ 松藤夏山 夏山句集
紅葉茶屋明るく暗きところかな 坊城 中子
行く秋や梅若寺の葭簀茶屋 行く秋 正岡子規
行く秋を雨に氣車待つ野茶屋哉 行く秋 正岡子規
行春の床几たゞある茶店かな 比叡 野村泊月
講元の古りし暖簾や滝見茶屋 野村泊月
講茶屋のつねはひまなる火鉢かな 川上梨屋
降る橡に頭打たる東独茶房の前 北野民夫
高遠や馬刺商ふ花見茶屋 今越みち子
合歓茶屋の亭主甘い丸薬呉れて 中塚一碧樓
豪勢な舞茸売れり平家茶屋 駒沢たか子
左沢百目木の茶屋の麻のれん 高岡智照
砂村や茶屋のかたへの枯尾花 枯薄 正岡子規
祭待つ茶房にキツネメイクの男 高澤良一 素抱
細格子連ね茶屋街雨涼し 都筑智子
三瀧茶屋三瀧山荘霞かな 久保田万太郎 流寓抄以後
三方の花を見下ろす茶店かな 比叡 野村泊月
三味線を掛けたる春の野茶屋哉 春野 正岡子規
山の茶屋百合挿して我荷預りし 中島月笠 月笠句集
山の蝶どこにもつけり梅雨の茶屋 長谷川かな女 雨 月
山焼の茶屋に書きたる手紙かな 長谷川零余子
山上の茶屋に鮓ありそれを喰ひぬ 鮓 正岡子規
山吹や貴船の茶屋の向う岸 比叡 野村泊月
山雀や茶屋の主の手に来ては 南野和歌子
山茶屋しんかん旅人にたべものならべ シヤツと雑草 栗林一石路
山茶屋に売る榧の実と柿すこし 鈴鹿野風呂 浜木綿
散る紅葉碓氷を越すに茶屋のあり 大山秋子
桟橋に涼んで居るや茶屋女 牧野望東
珊瑚樹垣茶屋に屋島の合戦図 岡田透子 『珊瑚樹』
残雪や中仙道の茶屋に谷 飯田蛇笏 山廬集
姉弟で守れる滝の茶店かな 比叡 野村泊月
子烏を飼へる茶店や松の下 高濱虚子
子規の茶屋に棗の如き柿を食ふ 久米正雄 返り花
子山羊飼ふ茶房に花野締めくくる 横山房子
師に届くる鈴虫茶房にて鳴けり 樋笠文
飼猿のゆすぶる襖紅葉茶屋 大橋櫻坡子 雨月
寺茶屋の床几炬燵に片手入れ 西本一都 景色
時雨るゝや堀江の茶屋に客一人 芥川龍之介 蕩々帖〔その二〕
鹿にやる菓子の殘りや紅葉茶屋 鹿 正岡子規
鹿の絵の屏風を立てて茶店かな 下村梅子
七夕やよみ歌聞きに梶が茶屋 召波
七夕やよみ哥聞きに梶が茶屋 黒柳召波 春泥句集
柴又の茶店いづれば稻の雨 稲 正岡子規
柴又の茶店出づれば秋の雨 秋雨 正岡子規
煮凝の鍋かくしあり角力茶屋 長谷川かな女 牡 丹
狩人に世辞の一つも茶屋女房 高浜虚子
腫物ある婢美し栗の茶屋 阿部みどり女 笹鳴
酒の燗せきに客くる紅葉茶屋 穂北燦々
酒を賣る紅葉の茶屋に妖女あり 紅葉 正岡子規
修二会見物茶屋の親爺が先導す 高澤良一 寒暑
秋の声茶店しまへばただの土間 香西照雄 素心
秋の灯やどの間も空いて茶屋淋し 阿部みどり女 笹鳴
秋の灯や雨の茶店の早じまひ 阿部みどり女 笹鳴
秋口の夜となる茶房クオ・バディス 長谷川双魚
秋祭すみし塵掃く峠茶屋 渡辺一魯
秋唇の夜となる茶房クオ・バディス 長谷川双魚 『ひとつとや』
秋晴の城を見上げて茶店かな 比叡 野村泊月
秋晴や富士を教ふる茶屋女 鈴鹿野風呂 浜木綿
秋晴や由布にゐ向ふ高嶺茶屋 久女
秋風の松を仰ぎて茶屋を入る 比叡 野村泊月
秋風の上野の出茶屋人もなし 秋風 正岡子規
秋風や浜茶屋たたむ槌の音 後藤亀泉
十三夜暗く混み合ふ喫茶店 石川文子
十六夜の茶屋ちよと忙しちんちろりん 深川正一郎
渋茶すゝる峠の茶屋や青嵐 寺田寅彦
春ちかき茶房の花卉をめでにけり 西島麦南 人音
春の山茶店開かれありにけり 松藤夏山 夏山句集
春の水出茶屋の前を流れけり 春の水 正岡子規
春の川出茶屋の前を流れけり 春の川 正岡子規
春の夜や茶屋の二階の影法師 春の夜 正岡子規
春を待つ鳥居の前の茶店かな 比叡 野村泊月
春愁や砂糖こぼるる喫茶店 今泉貞鳳
春愁や旅の終りの喫茶店 藤井法子
春宵を一人名曲喫茶店 成瀬正とし 星月夜
春水に臨む茶房に寄つてみよか 京極杞陽
春惜む三千院の茶店かな 比叡 野村泊月
春浅し峠の茶屋の丸火鉢 鷲見千里
初花の頃にだけ来る茶屋の客 井尾望東
初観音梅のかげさす茶店かな 織田烏不関
初東風や富士見る町の茶屋つゞき 永井荷風
初寅や大焚火して二軒茶屋 増田三明
初猟や朝飯たのむ沼の茶屋 野村泊月
書肆街の茶房古風に秋の薔薇 西島麥南
助け茶屋仕舞ひ仕度の隙間風 加藤知世子 花 季
女房が蓮を見てゐし蓮見茶屋 京極杞陽
小鳥来る頃の茶房の窓の席 鈴木鷹夫 渚通り
小佛の峠の茶屋の菜飯噴く 塩月能子
床脇は梅咲く方か荷い茶屋 丈草
床脇は梅咲く方が担ひ茶屋 内藤丈草
松蝉や史蹟たづねてもとの茶屋 間浦葭郎
松風に甘酒さます出茶屋かな 甘酒 正岡子規
松風に甘酒わかす出茶屋かな 甘酒 正岡子規
松風の甘酒を吹く出茶屋哉 甘酒 正岡子規
松風を得意で売るや納涼茶屋 納涼 正岡子規
梢さらに花深うして茶屋寐たり 渡辺水巴 白日
消灯の茶屋吸込みし五月闇 古野四方白
焼栗や壺坂寺へ九丁茶屋 西山泊雲 泊雲
菖蒲葺くかるかや堂の前の茶屋 佐藤慈童
上七軒くろすけといふ梅の茶屋 藤堂くにを
丈ひくく活けて茶亭の黒牡丹 菊井稔子
城下町茶房も遺跡花ミモザ 嶋田摩耶子
城茶屋の何處も混み合ふ飴湯かな 片岡北窓子
浄瑠璃の書きビラかゝり葭簀茶屋 山中一土子
色抜けし茶屋ののれんや道をしヘ 波多野爽波 鋪道の花
食べるものある茶屋もあるかに頂見ゆれ シヤツと雑草 栗林一石路
寝ござ干す峠の茶屋の罐コーヒー 村本畔秀
心太の茶屋ありここら古戦場 会津八一
心太峠の茶屋の隠し味 小島左京
新しきのれんの花見茶屋に入り 上野泰 佐介
新蕎麦や木曽路へ抜ける峠茶屋 吉田幾代
新酒売る茶店ならぶや二三軒 寺田寅彦
新豆腐水に晒して英彦の茶屋 三隅含咲
真つ青の海を引き寄せ葭簀茶屋 森下まゆみ
神護寺のここで一服紅葉茶屋 高澤良一 宿好
壬生村や念仏頃の茶屋作り 岡本癖三酔
水の上の右源太といふ涼み茶屋 今井杏太郎
水温みそめけり茶屋はのれん掛け 橋本鶏二 年輪
水郷や舟より上る鯰茶屋 島崎五穂 『さざれ石』
水草の生ひはじめたる茶店かな 松藤夏山 夏山句集
水楢の芽立ちはおそし峠茶屋 高木晴子
水辺なる暮春の茶屋に疲れけり 五十嵐播水 播水句集
酔かろく紅葉の茶屋を立ちいづる 高橋淡路女 梶の葉
杉高く秋の夕日の茶店哉 秋の夕日 正岡子規
杉落葉茶店の奥の火が見えて 小六
星月夜星を見に行く岡の茶屋 星月夜 正岡子規
清水の早紅葉の辺の茶店かな 高濱年尾 年尾句集
清水引く茶店の庭の筧哉 清水 正岡子規
清滝の茶屋の手摺の大根かな 比叡 野村泊月
声張りて磯の茶店も海開き 藤原たかを
西祭琴きゝ茶屋の献酒あり 森孝子(玉藻)
青かつし貴船の茶屋の蕨餅 佐藤漾人
青蔦やフランス文字の喫茶店 鮫島敬子
青木賊一力茶屋の高囲い 筒井稔恵
青嶺立つ茶房に双眼鏡置かれ 中田尚子
石段に茶店の鶏や春の山 大橋櫻坡子 雨月
石段をけぶらす茶屋や山ざくら 大橋櫻坡子 雨月
赤福の茶屋の灯煌と去年今年 宮下翠舟
雪解の峠の茶屋の戸口かな 原 石鼎
雪嶺の麓再会と言ふ茶房 福田蓼汀 秋風挽歌
蝉や秋釜に音なき並木茶屋 立詠 選集「板東太郎」
川蓼や糺の茶屋が一夜ずし 紫暁「新類題発句集」
僧の笠よけて端居や時雨茶屋 比叡 野村泊月
早起山を越え炎天を茶屋に休む人 炎天 正岡子規
早打の霧にかけ込む野茶屋かな 会津八一
草屋なる茶店なりけり心太 尾崎迷堂 孤輪
草臥や西施のひそむ桜茶屋 尾崎紅葉
草萌に石積むのみの茶屋の趾 稲畑汀子 春光
草餅に紀の中へちの茶店かな 楠目橙黄子 橙圃
草餅や清水寺の中の茶屋 山田栄美代
足袋裏に東風の埃や茶屋廊下 阿部みどり女 笹鳴
村雨に「熊野」の一節花の茶屋 浜田みずき 『石蕗の花』
打たれ来し肩の軽さや滝の茶屋 五十嵐播水 播水句集
打水の杓たてかけて茶屋渡世 木村蕪城 寒泉
駄菓子賣る茶店の門の柿青し 柿 正岡子規
待ちし甲斐ありし茶店の穴子飯 稲畑汀子
大いなる茶屋を囲める大枯野 阿部みどり女 笹鳴
大やかん湯気立ててゐる山の茶屋 山根きぬえ
大雨の日藤茶屋に寄りて飲む水や 中塚一碧樓
大声で話す凉みや滝の茶屋 納涼 正岡子規
鷹の子育てし茶店の話岬村 鍵和田[ゆう]子 未来図
鷹据て人憩ひ居る野茶屋哉 鷹 正岡子規
滝の茶屋にそゞろ昼寝の足寒し 昼寝 正岡子規
滝見茶屋ざっくばらんな紅葉かな 高澤良一 石鏡
滝見茶屋の婆の亡き夫よく知れり 佐久間俊子 『むさし野』
滝見茶屋声ぶっつけてぶっつけて 油井和子
滝見茶屋大鉄瓶のたぎりをり 星野立子
滝茶屋のはやき昃りの火色見ゆ 木村蕪城 寒泉
滝茶屋の鏡に岩の映りをる 波多野爽波 鋪道の花
滝茶屋の軒端に植ゑしねぢり花 井上美与子
滝茶屋の手摺の下の伊賀の町 橋本鶏二 年輪
滝茶屋の夜のくだちに寝冷かな 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
滝茶屋や那智の巫女時計見に 高橋淡路女 梶の葉
滝茶屋をくぐる滝水また滝に 福田蓼汀 山火
瀧茶屋の鏡に岩の映りをる 波多野爽波 『鋪道の花』
狸飼ふ茶屋より道は山がゝり 高濱年尾 年尾句集
丹波路のこゝ鮎茶屋で栗の里 星野立子
淡雪や橋の袂(たもと)の瀬田の茶屋 井上井月(1822-86)
淡雪や橋の袂の瀬多の茶屋 井上井月
団子汁吹く息白し峠茶屋 房前芳雄
地下茶房夢の眼に追われる怒り 鳴戸奈菜
茶の煮えて紅葉散るなり山の茶屋 鈴木疑星
茶屋あらはに灯火立つや霧の中 霧 正岡子規
茶屋アリテ夫婦餅売ル春の山 春の山 正岡子規
茶屋ありや山辺の水の心太 心太 正岡子規
茶屋あればかならず憩ふ紅葉狩 鈴木綾園
茶屋に菊あり遠足會の人休む 菊 正岡子規
茶屋に居て下なる茶屋の屋根落葉
茶屋に待つはゝそはに鷽替へて来し 竹末春野人
茶屋に到り瓜喰はんと思ひつゝありく 瓜 正岡子規
茶屋のひとり椈(ひのき)に通ひ馴れたる半過去 加藤郁乎
茶屋の下駄はいてそこらを秋の蝶 高濱年尾 年尾句集
茶屋の旗食むや春日の孕み鹿 森田裕子
茶屋の軒大雪渓をかゝげたり 比叡 野村泊月
茶屋の茶に清水の味はなかりけり 清水 正岡子規
茶屋の昼柱時計を蜂が打つ 桂信子 遠い橋
茶屋の土間通りてゆきぬ滝の道 比叡 野村泊月
茶屋の灯のげそりと暑さ減りにけり 一茶
茶屋の日蔽舟の日蔽と崖裾に 滝青佳
茶屋の婆勧む民田(みんでん)茄子抓む 高澤良一 石鏡
茶屋ひくし梅林とほくなだれつつ 竹下しづの女句文集 昭和十四年
茶屋ふたつ鍵屋の辻のうららかに 石川魚子
茶屋へゆくわたりの雪や初芝居 久保田万太郎 草の丈
茶屋へ寄る若連中や秋まつり 会津八一
茶屋へ行くわたりの雪や初芝居 道芝 久保田万太郎
茶屋もなく酒屋も見えず花一木 花 正岡子規
茶屋を見て走りついたる心太 心太 正岡子規
茶屋を出て焚火はじめし刈田かな 比叡 野村泊月
茶屋を出る土堤の灯や鳴く蛙 会津八一
茶屋を出る箱提灯や朧人 朧 正岡子規
茶屋街を行く豆腐屋のサングラス 飯尾三朗
茶屋街を素通りしたる彼岸かな 山崎千枝子
茶屋後藤幾世ためしを衣配 昌夏 選集「板東太郎」
茶屋女芦生の昼寝起しけり 昼寝 正岡子規
茶屋静かに鹿徘徊す若楓 若楓 正岡子規
茶屋村の一夜に山来し花の山 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
茶屋敷の五尺の庭の落葉哉 落葉 正岡子規
茶屋坊主身は芭蕉葉や雨の夜半 調賦子 選集「板東太郎」
茶屋餅屋暫し砂糖ある花の山 井原西鶴
茶屋裏に海苔簀一枚初大師 米本畦午
茶屋涼しひとり残りてする昼寝 高濱年尾 年尾句集
茶屋淋し絲瓜の蔓の這ひかゝる 糸瓜 正岡子規
茶店あり白馬繋ぐ桃の花 桃の花 正岡子規
茶店より出てさざ波の花筏 平野冴子
茶房あり春雨傘をここにたたむ 上村占魚 球磨
茶房の窓スプレー描きのサンタかな 高澤良一 石鏡
茶房より鴎見てゐるアイスティー 鈴木鷹夫 大津絵
昼だけある茶屋で客がうたつてる 尾崎放哉
昼顔の上に火を焚く野茶屋哉 昼顔 正岡子規
昼頃の戸あけし茶屋や蛙なく 長谷川かな女
昼頃の蝉の峠の茶屋日覆 清原枴童 枴童句集
虫の音に沈みて暗き茶店あり 大木さつき
帳場まで瀬音つゝぬけ鮎の茶屋 今城余白
朝顔や野茶屋の垣根まばらなり 朝顔 正岡子規
朝霧に浅間の茶屋の厨ごと 北野民夫
蝶々や人なき茶屋の十団子 蝶 正岡子規
長岡のモダン茶店の五月かな 久保田万太郎 流寓抄以後
追分や鷄飼ふ茶屋の柿石榴 柿 正岡子規
鶴引きて一軒きりの茶店閉づ 清水諄子
停電の花の茶屋茶屋灯りけり 永井龍男
庭先に榾干す茶屋の霧ごめに 河野頼人
天ざかる茶屋新七や茶摘唄 平井照敏
天下茶屋の雲の高きに登りけり 上田五千石
天下茶屋太宰の火鉢炭のまま 富永晃翠
天下茶屋蝿取紙の新しく 岸本尚毅 舜
殿は狩ッ妾餅うる桜茶屋 服部嵐雪
殿は狩妾餅うる桜茶屋 服部嵐雪
田一枚使ひ花見のにはか茶屋 山口美智
田植まで水茶屋するか角田川 其角「別座鋪」
田螺売る野茶屋に藤の花早き 田螺 正岡子規
塗盆に茶屋の女房の郁子をのせ 高浜虚子
渡船茶屋水浸く柱に手長蝦 小原菁々子
登りくる人を見て居り紅葉茶屋 野村泊月
登山隊発ちて見送る茶屋の者 松藤夏山 夏山句集
都の春四方の出茶屋の秋なりけり 露泊 選集「板東太郎」
冬されや稲荷の茶屋の油揚 冬ざれ 正岡子規
冬の雨降る裏街の喫茶店 成瀬正とし 星月夜
冬の茶房欅の見える窓へゆく 正木ゆう子
冬の日やよらで過ぎ行く餅の茶屋 冬の日 正岡子規
冬の夜の灯二つ見えて茶屋二軒 佐藤生巣
冬枯や蛸ぶら下る煮賣茶屋 冬枯 正岡子規
冬木根のあらはに茶屋の休みをり 五十嵐播水 播水句集
唐崎の茶屋の女房も*えり簀編み 大坪野呂子
塔頭の茶屋めいて居て葭障子 河野静雲 閻魔
島の著莪活けて茶店の富士見亭 高澤良一 宿好
東大寺裏に茶屋あり葛ざくら 武知尚子(航標)
灯の入りし湖尻の茶店行々子 瀬戸豊子
筒鳥や行者憩へる山の茶屋 長谷川草洲
筒鳥や昼なほ昏き茶屋の土間 野澤節子
藤棚に提灯つりし茶店哉 藤 正岡子規
藤茶屋に異人の俥二人挽 松藤夏山 夏山句集
藤茶屋や岩に錐して湧ける水 尾崎迷堂 孤輪
藤茶屋や溜り馬車出るまた一つ 大橋櫻坡子 雨月
峠茶屋なくて門茶の功徳かな 中山蕗峰
峠茶屋子育て飴も薄暑かな 細川加賀 生身魂
峠茶屋小綬鶏一家店先すぐ 詫摩まつ子 『卒寿』
南岸の茶屋北岸の寺やむら紅葉 紅葉 正岡子規
二軒茶屋一軒あらず露けしや 吉田愛子
二軒目の茶店に休む夏野かな 夏野 正岡子規
二段目にラムネの並ぶ茶屋のれん 長屋元康
二日ゐてなじめる茶屋の助炭かな 長谷川春草
日の丸をたゝむ茶店を畳むごと 攝津幸彦
日の当る床几をえらび梅見茶屋 山田光子
日影薄く梅の野茶屋の余寒かな 余寒 正岡子規
日覆して蔦の茶房もエルグレコ 澤田緑生(馬酔木)
日暮るゝや桜の茶屋の繋ぎ馬 桜 正岡子規
濡額もあなたこなかに花の茶屋 阿波野青畝
熱燗やガラス戸重き岬茶屋 添野光子
婆々が茶屋夜は虫鳴く處哉 虫の声 正岡子規
梅のさく門は茶屋なりよきやすみ 梅 正岡子規
梅の渓見下ろす茶屋の手摺哉 西山泊雲 泊雲句集
梅の茶屋翁がものをはこぶなり 五十嵐播水 埠頭
梅見茶屋ぽんぽん榾をとばしけり 皆川盤水
梅見茶屋俄か仕立であることも 藤木呂九艸
梅早し去年の茶屋あと竃あと 高濱年尾 年尾句集
梅林の月に閉せる茶店かな 五十嵐播水 埠頭
煤払してゐる茶店草鞋売る 高木晴子
萩の茶屋出る山伏の巻煙草 河野静雲 閻魔
白玉を竹の器に峠茶屋 山本閑子
白南風の吹き抜けてゆく岬の茶屋 宇佐美文香
白梅や北野の茶屋にすまひ取 與謝蕪村
白朮火を廻しつ通る祇園茶屋 松本澄江
白朮火を廻して通る祇園茶屋 松本澄江
麦の穂の中の茶店や心太 松藤夏山 夏山句集
八橋を売る茶店あり杜若 杜若 正岡子規
八月や人無き茶屋の青楓 八月 正岡子規
蛤の茶屋も吐べき潮干哉 横井也有 蘿葉集
晩涼や藤棚広き立場茶屋 田中冬二 俳句拾遺
皮手袋を忘れたり朝の喫茶店 中拓夫 愛鷹
尾花常山崖の茶店や汽車を見る 薄 正岡子規
眉白き茶屋の主や杜若 田畑三千女
美作の茶屋の麦飯三鬼の忌 大岩節子
柊を挿し中辺路の茶屋守れる 大橋敦子
俵水園の紅葉の中のとろろ茶屋 近藤 正
氷売る柳の陰の出茶屋かな 氷売る 正岡子規
品川鰒形や恥じる茶屋女 昌夏 選集「板東太郎」
浜茶屋のすでに解かれし葉月潮 田中正子
浜茶屋の夏炉に軽い椅子寄せて 上野 章子
浜茶屋の佐渡へ向けある籐寝椅子 加藤たかし
浮寝鳥看板こけし茶店かな 清原枴童 枴童句集
風花や茶店の篭の黒玉子 曽我玉枝
風高き串茶屋跡やたばこ植う 塚野柊芳
福寿草茶房に妻と親しみぬ 伊藤白雲
分の茶屋時雨の闇のあの辺り 高木晴子 花 季
噴き上げや駕籠屋勝手に休む茶屋 大谷句佛 我は我
文の助茶屋といふだけ蕨餅 後藤比奈夫
文之助茶屋の笹子を聞いてゐる 関戸靖子
閉店茶房に 彩おとろえぬ ゼラニューム 伊丹公子 山珊瑚
米を研ぐ男が一人花見茶屋 市川結子
穂芒に茶屋わたらひも四百年 鈴鹿野風呂 浜木綿
峯の茶屋に壯士餉す若葉哉 蕪村遺稿 夏
放生会蓮の茶店の旅人かな 久保田万太郎
法師蝉鳴きかさなりて茶屋忙し 五十嵐播水 埠頭
豊の明り檜垣の茶屋のもん日かな 井上井月
望台に芒積んだり峠茶屋 比叡 野村泊月
朴落葉閉じて久しき茶屋の席 中島双風
鱒の茶屋夕の水をためてある 萩原麦草 麦嵐
末枯や徳女の茶屋を尋ねゆく 松藤夏山 夏山句集
繭玉を飾り客呼ぶ喫茶店 六野ふみ
万歳やそも~飯を立場茶屋 角田竹冷
万葉の保福寺道に鶉茶屋 島崎五穂 『さざれ石』
満園の花や屋上喫茶店 五十嵐播水 播水句集
岬に茶屋ゆで栗並べ通ひ婆 河野南畦 湖の森
名月やこの松ありて松の茶屋 久保田万太郎 流寓抄
名月や夜は人住ぬ峰の茶屋 與謝蕪村
名月や夜は人住まぬ峰の茶屋 蕪村
名物の梅ケ枝焼や藤の茶屋 松藤夏山 夏山句集
木にかける氷の旗や荷ひ茶屋 氷の旗 正岡子規
木の芽茶屋まだ草疲れぬ人ばかり 上野泰 春潮
木瓜咲いて山に一つの喫茶店 村井流水
木彫木菟飾り茶房の愛鳥日 大島民郎「山月」
木歩忌や卓の小さな喫茶店 初谷正行
餅ほめて這入るは茶屋のつつじかな 許六
餅を売る茶店の軒や柿垂るゝ 寺田寅彦
餅花や行灯点す茶屋の街 脇坂啓子
餅花を天井高く喫茶店 浅見咲香衣
門前の茶屋賑ひて鮎の頃 紺井緑
門前茶屋煤を染み出す雪雫 矢田鹿苑子 『白雲悠々』
門前茶屋母好みけるけんちん汁 田中英子
夜桜にこもる茶店の煙かな 夜桜 正岡子規
野の茶屋に懐爐の灰をかへにけり 懐炉 正岡子規
野の茶屋に柿買ふて遠く歩きけり 柿 正岡子規
野の茶屋に蜜柑竝べし小春哉 小春 正岡子規
野菊いま光り出しては天下茶屋 松本 旭
野菊一輪檜の匂ふ喫茶店 安東ふさ子
矢田寺に茶店出てをり心太 植竹美代子
柳青む湯元へ近き土産茶屋 桝田国市
遊船も出ではらひたる茶店かな 野村泊月
郵便夫来る潮浴びの茶店にも 大星たかし「かつらぎ選集」
夕焼け杉間からの茶店に暗くされてゐる シヤツと雑草 栗林一石路
夕方は滝がやさしと茶屋女 後藤比奈夫 初心
夕立や恰も茶屋にまちまうけ 小杉余子 余子句選
夕涼み山に茶屋あり松もあり 納涼 正岡子規
夕露に灰のつめたき野茶屋哉 露 正岡子規
葉桜に全くひまな茶店かな 近藤いぬゐ
葉桜に夜は茶屋無し隅田川 葉桜 正岡子規
葉桜に夜は茶屋無し向島 葉桜 正岡子規
葉桜やさることありて遊ぶ茶屋 尾崎迷堂 孤輪
葉櫻にひまな茶店の緋毛氈 成瀬桜桃子
陽炎の次第にふとる野茶屋哉 陽炎 正岡子規
陽炎の次第にふゑる野茶屋哉 陽炎 正岡子規
羅生門かづらと聞きぬ皐月茶屋 岩波敦子
落し文拾ひて入る貴船茶屋 西居 浩
落葉はく上野の茶屋の女哉 落葉 正岡子規
落葉ふるなり峠の茶屋にたべる餅に シヤツと雑草 栗林一石路
落葉掃くことをたのしみ茶店守り 高濱年尾 年尾句集
落葉掃く腰掛茶屋の女哉 落葉 正岡子規
利根へ続く運河の茶屋の帆掛鮓 久米正雄 返り花
梨くふて暫く憩ふ茶店哉 梨 正岡子規
旅春や三輪のはたごや奈良の茶屋 小杉余子 余子句選
涼しさや駕を出づれば滝の茶屋 涼し 正岡子規
涼しさや駕籠に隙(ひま)やる茶屋の店 正秀 俳諧撰集「藤の実」
涼しさや駕籠に隙やる茶屋の店 水田正秀
涼しさや滝を茶に煮る滝の茶屋 涼し 正岡子規
涼まんと帆船模型置く茶房 高澤良一 随笑
令法活けて昼ほの暗き喫茶店 青木重行
冷房の茶房に芭蕉の行脚説く 関森勝夫
鈴虫のひるも鈴振る地下茶房 福島富美子
恋の猫一力茶屋の門くぐる 南 恵子
蓮見茶屋ドーンと遠き音は何 波多野爽波 『骰子』
蓮見茶屋箪笥の鐶に手紙さし 星野立子
老春や大樹の下の寺茶店 河野静雲 閻魔
老鶯や甘酒茶屋の背山より 長島久江
藁屋根にたんぽぽ咲けり峠茶屋 佐々木尚子
囀りの擬音ひねもす峠茶屋 田中政子
壺焼や海見て憩ふ茶屋床几 松藤夏山 夏山句集
帷子に風吹き起る滝の茶屋 帷子 正岡子規
撓みふかく冬の茶房にバナナの房 宮津昭彦
榾たくや峠の茶屋にいわし売 泉鏡花
榧の茶屋とて榧の実の廂打つ 大橋宵火
樒売る婆々の茶店や木下闇 木下闇 正岡子規
檸檬盛つて夜は酒售(う)る駅前茶房 鈴木栄子
漱石忌近づく峠茶屋を訪ふ 河津春兆
玻璃越しにスケート場に茶房あり 高濱年尾 年尾句集
稻刈るや螽飛び込む野の茶店 蝗 正岡子規
葭簀茶屋かたまるところ峠口 荒川あつし
葭簀茶屋海いくたびも色を変へ 山口誓子「晩刻」
葭簀茶屋海風に朝の火を起す 内藤吐天 鳴海抄
葭簀茶屋矮鶏かたまつて走りけり 樋口桂紅
蒟蒻の花を咲かせて女茶屋 高橋悦男
蒟蒻の花を咲かせて峠茶屋 高橋悦男「海光」
蕣に餅あたゝかき茶店かな 朝顔 正岡子規
蜩に覗いてはひる山の茶屋 比叡 野村泊月
蜩の茶屋靜かなり杉の中 蜩 正岡子規
蜩の茶屋靜かなる木の間かな 蜩 正岡子規
蜩や上野の茶店灯ともる 蜩 正岡子規
螢火を茶屋の女が出て追ひぬ 松藤夏山 夏山句集
蟲鳴くや梅若寺の葭簀茶屋 虫の声 正岡子規
雉一羽吊りし山路の茶店哉 雉 正岡子規
雉子啼くや茶屋より見ゆる萱の中 蓑立 俳諧撰集「藤の実」
鰺食つて雨のあがれり島の茶屋 小林勇二
鶯や堤の茶屋にもの遠く 尾崎迷堂 孤輪
鶯笛ここより瀞へ茶店あり 佐藤輝城
鵙つらぬく文之助茶屋もろともに 斎藤玄
鶫茶屋火を落しゐるところなり 銀漢 吉岡禅寺洞

茶屋 補遺

「休み」とも書かずに休む梅の茶屋 桂信子 草影
あけすけに酔客見ゆる紅葉茶屋 飯田蛇笏 山廬集
あついめしがたけた野茶屋 尾崎放哉 小豆島時代
いくたびも出ては水うつ藤の茶屋 富安風生
いまは夜に入り行くのみの葭簀茶屋 山口誓子
うららかや鬼の茶屋とて休みの日 角川源義
お茶屋めき木の芽田楽婆つくる 山口青邨
きらめきて茶屋の葭簀に波こまか 山口誓子
くたびれや心太くふて茶屋に寝る 正岡子規 心太
クローバの花さはにゆれ茶屋の趾 山口青邨
ここの家鴬茶屋と夜はともる 山口青邨
こめかみを動かすひとや葭簀茶屋 山口誓子
さうめんの箸に涼しや三輪の茶屋 鷲谷七菜子 天鼓
しぐるるや昼を暈して茶屋灯 上田五千石『天路』補遺
しんかんと空の蒼さよ葭簀茶屋 山口誓子
スナック「男爵」開店 夫もエプロン締め 伊丹三樹彦
ちよいと茶店があつて空瓶に活けた菊 種田山頭火 草木塔
ちりかゝる桜の茶屋のともし哉 正岡子規 散桜
つくりしよ茶店の前の草の花 正岡子規 草の花
つゝじ折るつゝじが茶屋の女哉 正岡子規 つつじ
つゝじ多く石碑立たる茶店哉 正岡子規 つつじ
つはぶきの茎を炊きこみ谷の茶屋 飴山實 句集外
どぶ六に野茶屋は暮て朧月 正岡子規 朧月
とろろそばなんどすすりて落葉茶屋 山口青邨
なんにもたべるものがない冬の茶店の客となる 尾崎放哉 須磨寺時代
のどかさに餅くふ三井の茶店哉 正岡子規 長閑
のどかさや出茶屋の煙土手の人 正岡子規 長閑
バタ~と音立て冬木茶屋しまふ 星野立子
はつ雁に暮煙を上ぐる瀬田の茶屋 飯田蛇笏 雪峡
ほそほそと烟立つ茶屋の落葉かな 正岡子規 落葉
ミルク甘し島の茶房の時雨窓 村山故郷
もの焚いて他を煙らす葭簀茶屋 山口誓子
われのみのために音立て枯野茶屋 岡本眸
芦火欲し甚兵衛の茶屋さむければ 阿波野青畝
鮎茶屋の稚鮎のころの戻り冴え 上田五千石『天路』補遺
鮎鮓や多摩の晩夏もひまな茶屋 飯田蛇笏 山廬集
暗くして涼しき茶房マスターも 能村登四郎
一軒は天狗茶屋なりほととぎす 阿波野青畝
一銭の氷少き野茶屋かな 正岡子規 氷売る
一二軒ともす茶店や夕紅葉 山口青邨
一撫でに分の茶屋吹く野分かな 阿波野青畝
一老樹這枝茂リテ下ニ茶店 正岡子規 茂
雨樋を落つるも滝や滝の茶屋 山口青邨
瓜喰ふて旅の労れや野の茶店 正岡子規 瓜
雲多き月夜となりぬ葭簀茶屋 山口誓子
影となりて茶屋の葭簀の中にをる 山口誓子
駅前茶房秋はこほろぎの音を聴かす 安住敦
猿を鎖につないで冬となる茶店 尾崎放哉 須磨寺時代
猿茶屋に大枝挿せし紅葉かな 河東碧梧桐
遠クカラ見エシ此松氷茶屋 正岡子規 氷屋
塩湿る滝壺茶屋の茹たまご 草間時彦
黄菖蒲や字を習ひをる茶店の子 富安風生
黄落の醜くなりて茶屋払ふ 阿波野青畝
岡の茶屋に駄菓子くふ日や昼霞 正岡子規霞
乙女三人来て座を占めぬ滝見茶屋 村山故郷
何見るそ桜の茶屋の遠見鏡 正岡子規 桜
夏山や水に乏しき峠茶屋 正岡子規 夏山
火酒を売り葡萄酒を売り峠茶屋 高野素十
花ちるや人なき夜の葭簀茶屋 正岡子規 散桜
花のかげもろこを籠に池の茶屋 右城暮石 句集外 昭和六年
花の茶屋山椒魚を肴とし 阿波野青畝
花の茶屋透けてむかうに山嶮し 山口青邨
花を待つ茶店に腰をかけにけり 山口青邨
花散るや昔に戻る蛙茶屋 正岡子規 散桜
花茶屋やすべての襖かるく開かる 阿波野青畝
蛾の飛んで陰気な茶屋や木下闇 正岡子規 木下闇
柿くふや道灌山の婆が茶屋 正岡子規 柿
柿ばかり竝べし須磨の茶店哉 正岡子規 柿
柿吊す湖畔の茶店淵に映え 杉田久女
掛稲の上の紅葉は上の茶屋 富安風生
掛茶屋に風追分のすゝみ哉 正岡子規 納涼
掛茶屋のほこりに座るあつさ哉 正岡子規 暑
掛茶屋の灰はつめたしきりきりす 正岡子規 蟋蟀
掛茶屋は芦生に似たる昼寝哉 正岡子規 昼寝
掛茶屋や頭にさはる藤の花 正岡子規 藤
葛餅や茶店ひとつの植木村 水原秋櫻子 蘆雁
萱草や茶屋のつき山苔もなし 正岡子規 萱草の花
汗を吹く茶屋の松風蝉時雨 正岡子規 汗
岩檜葉を滝茶屋が売る花の雨 山口青邨
顔見世の幕間を茶屋へ抜け来し妓 高浜年尾
汽車を見る崖の茶店や花芒 正岡子規 薄
吉原を見下す花の茶店哉 正岡子規 花
橋際に藤棚のある茶店哉 正岡子規 藤
近江路や茶店茶店の木瓜の花 正岡子規 木瓜の花
九時の鐘に茶店を鎖す桜かな 正岡子規 夜桜
栗うゑて淀の茶店や行々子 右城暮石 句集外 昭和十一年
栗の花茶屋一軒を隠しけり 正岡子規 栗の花
栗飯や目黒の茶屋の發句會 正岡子規 栗
古風なる茶房の爐竃聖燭す 飯田蛇笏 山響集
枯薄人呼ぶ茶屋の婆もなし 正岡子規 枯薄
枯野原團子の茶屋もなかりけり 正岡子規 枯野
公園の奥の茶店や朧月 日野草城
向日葵を植ゑ町中の掛茶店 右城暮石 句集外 昭和七年
紅葉あり夕日の酒屋月の茶屋 正岡子規 紅葉
紅葉見え瀧見える茶屋の床几かな 正岡子規 紅葉
行く秋や梅若寺の葭簀茶屋 正岡子規 行く秋
行く秋を雨に氣車待つ野茶屋哉 正岡子規 行く秋
行春や茶屋になりたる女人堂 川端茅舎
腰かけて框に人や茶屋夜長 原石鼎 花影
砂村や茶屋のかたへの枯尾花 正岡子規 枯薄
最寄り茶房に居るとて電話 桜草 伊丹三樹彦
菜を洗ふ首渡橋の袂茶屋 山口青邨
三味線を掛けたる春の野茶屋哉 正岡子規 春野
参道の遠賑はひに梅の茶屋 松本たかし
山の茶屋通ひ夫婦に柄長来る 松崎鉄之介
山上の茶屋に鮓ありそれを喰ひぬ 正岡子規
山吹の花残りある滝茶店 右城暮石 句集外 昭和七年
山茶屋や雪解の風に旗高く 高野素十
山門の前の茶店のコレラかな 川端茅舎
山路来てとがの木茶屋の炉に憩ふ 稲畑汀子
残雪や中仙道の茶屋に谷 飯田蛇笏 山廬集
思ひきやかゝるところに月見茶屋 日野草城
鹿にやる菓子の殘りや紅葉茶屋 正岡子規 鹿
柴又の茶店いづれば稻の雨 正岡子規 稲
柴又の茶店出づれば秋の雨 正岡子規 秋雨
若布買うて青き扉を押す地下茶房 秋元不死男
酒を賣る紅葉の茶屋に妖女あり 正岡子規 紅葉
秋の声茶店しまへばただの土間 香西照雄 素心
秋晴や由布にゐ向ふ高嶺茶屋 杉田久女
秋風の上野の出茶屋人もなし 正岡子規 秋風
出代りてこゝに小梅の茶店かな 内藤鳴雪
春ちかき茶房の花卉をめでにけり 西島麦南 人音
春の水出茶屋の前を流れけり 正岡子規 春の水
春の川出茶屋の前を流れけり 正岡子規 春の川
春の夜や茶屋の二階の影法師 正岡子規 春 の夜
春風のちよいと茶店が出来ました 種田山頭火 草木塔
春風や茶店の竃火を絶たず 村山故郷
春盡くる山べの茶屋へ泊りがけ 飯田蛇笏 家郷の霧
初雪の久住と相見て高嶺茶屋 杉田久女
小座蒲団茶店に冷えし葛峠 桂信子 花影
松風に甘酒さます出茶屋かな 正岡子規 甘酒
松風に甘酒わかす出茶屋かな 正岡子規 甘酒
松風の甘酒を吹く出茶屋哉 正岡子規 甘酒
松風を得意で売るや納涼茶屋 正岡子規納涼
梢さらに花深うして茶屋寝たり 渡邊水巴 白日
色抜けし茶屋ののれんや道をしヘ 波多野爽波 鋪道の花
新しきのれんの花見茶屋に入り 上野泰 佐介
真青に海近寄せて葭簀茶屋 山口誓子
吹上の茶屋はとざせり曼珠沙華 山口青邨
水晶をかざり馬くさき紅葉茶屋 山口青邨
杉高く秋の夕日の茶店哉 正岡子規 秋の夕日
杉菜原に日当る茶店暮し哉 右城暮石 句集外 昭和九年
星月夜星を見に行く岡の茶屋 正岡子規 星月夜
清水引く茶店の庭の筧哉 正岡子規 清水
青竹の手摺つめたし梅の茶屋 日野草城
雪とばす野茶屋酒にする 尾崎放哉 小豆島時代
雪吊の香にさそはれし豆腐茶屋 飴山實 花浴び
雪嶺の麓再会と言ふ茶房 福田蓼汀 秋風挽歌
蝉いくつ穴を出でしやお石茶屋 百千
千社札べたべたと貼る登山茶屋 阿波野青畝
川べりに長き間口の白魚茶屋 阿波野青畝
早起山を越え炎天を茶屋に休む人 正岡子規 炎天
相むかふ茶房の隅にひらく梅 鷲谷七菜子 黄炎
窓の蔦刈りて海猫屋といふ茶房 能村登四郎
草花に大石据わる茶店かな 河東碧梧桐
草餅や帝釈天へ茶屋櫛比 水原秋櫻子 葛飾
打水に木蔭湿れる茶店かな 杉田久女
打水の杓たてかけて茶屋渡世 木村蕪城 寒泉
駄菓子賣る茶店の門の柿青し 正岡子規 柿
大つごもり柳生峠の茶屋一軒 村山故郷
大雨の日藤茶屋に寄りて飲む水や 中川一碧樓
大声で話す凉みや滝の茶屋 正岡子規 納涼
大津絵の茶屋の風鈴鳴りにけり 阿波野青畝
鷹据て人憩ひ居る野茶屋哉 正岡子規 鷹
鷹渡る時刻も知りて茶屋女 百合山羽公 樂土
滝の茶屋にそゞろ昼寝の足寒し 正岡子規 昼寝
滝見茶屋赤ん坊が泣き滝凍る 山口青邨
滝見茶屋大鉄瓶のたぎりをり 星野立子
滝茶屋に大皀角子のかぶされり 阿波野青畝
滝茶屋のはやき昃りの火色見ゆ 木村蕪城 寒泉
滝茶屋の鏡に岩の映りをる 波多野爽波 鋪道の花
滝茶屋の女滝音透す声 後藤比奈夫
滝茶屋の滝を前にし水を打つ 山口青邨
滝茶屋の柱は滝の音に痩せ 能村登四郎
滝茶屋をくぐる滝水また滝に 福田蓼汀 山火
茶屋あらはに灯火立つや霧の中 正岡子規 霧
茶屋アリテ夫婦餅売ル春の山 正岡子規 春の山
茶屋ありや山辺の水の心太 正岡子規 心太
茶屋に菊あり遠足會の人休む 正岡子規 菊
茶屋に在る人を流し目梅見媼 星野立子
茶屋に到り瓜喰はんと思ひつゝありく 正岡子規 瓜
茶屋の茶に清水の味はなかりけり 正岡子規 清水
茶屋の燈の客は里人や橋夜長 原石鼎 花影
茶屋の裏紺青にして夏の川 阿波野青畝
茶屋もなく酒屋も見えず花一木 正岡子規 花
茶屋を見て走りついたる心太 正岡子規 心太
茶屋を出る箱提灯や朧人 正岡子規 朧
茶屋起きて雪解の松に煙らしぬ 前田普羅 普羅句集
茶屋女芦生の昼寝起しけり 正岡子規 昼寝
茶屋静かに鹿徘徊す若楓 正岡子規 若楓
茶屋敷の五尺の庭の落葉哉 正岡子規 落葉
茶屋涼し天の川浪とどろけり 阿波野青畝
茶屋淋し絲瓜の蔓の這ひかゝる 正岡子規 糸瓜
茶店あり白馬繋ぐ桃の花 正岡子規 桃の花
茶店ならぬ家のけぶらし梅の花 右城暮石 句集外 昭和十年
茶房あり春雨傘をここにたたむ 上村占魚 球磨
茶房名はコクリコ とんがり屋根の絵ばかり貼り 伊丹三樹彦
茶房晝餐祈祷歌冬のこだませり 飯田蛇笏 山響集
昼だけある茶屋で客がうたつてる 尾崎放哉 須磨寺時代
昼顔の上に火を焚く野茶屋哉 正岡子規 昼顔
朝顔や野茶屋の垣根まばらなり 正岡子規 朝顔
蝶々や人なき茶屋の十団子 正岡子規 蝶
追分や鷄飼ふ茶屋の柿石榴 正岡子規 柿
天ざかる茶屋新七や茶摘唄 平井照敏 猫町
天下茶屋の雲の高きに登りけり 上田五千石 琥珀
田螺売る野茶屋に藤の花早き 正岡子規 田螺
冬されや稲荷の茶屋の油揚 正岡子規 冬ざれ
冬の日やよらで過ぎ行く餅の茶屋 正岡子規 冬の日
冬枯や蛸ぶら下る煮賣茶屋 正岡子規 冬枯
島の茶屋林檎五六箇梨五六箇 後藤比奈夫
藤棚に提灯つりし茶店哉 正岡子規 藤
峠茶屋大きな花野二夕分けす 阿波野青畝
橡の実や彦山も奥なる天狗茶屋 杉田久女
南岸の茶屋北岸の寺やむら紅葉 正岡子規 紅葉
二軒目の茶店に休む夏野かな 正岡子規 夏野
二沼のあひだに灯る鴨の茶屋 阿波野青畝
日影薄く梅の野茶屋の寒哉 正岡子規 梅
日傘たたみ茶屋にあづけてほととぎす 山口青邨
日暮るゝや桜の茶屋の繋ぎ馬 正岡子規 桜
濡額もあなたこなたに花の茶屋 阿波野青畝
婆々が茶屋夜は虫鳴く處哉 正岡子規 虫の声
馬子茶屋にいつもの馬子や草いきれ 日野草城
梅のさく門は茶屋なりよきやすみ 正岡子規 梅
白のれん葛切茶屋と知られけり 石田勝彦 秋興以後
八橋を売る茶店あり杜若 正岡子規 杜若
八月や人無き茶屋の青楓 正岡子規 八月
彼の茶屋にラムネ飲みしが空つ風 永田耕衣
尾花常山崖の茶店や汽車を見る 正岡子規 薄
美吉野の茶屋といふ茶屋鮎を活かす阿波野青畝
菱蒸す遠賀の茶店に来馴れたり 杉田久女
氷仕人れゐる秋の夜の茶房かな 中村汀女
氷売る柳の陰の出茶屋かな 正岡子規 氷売る
浜茶屋を毀つ始終を見てゐたり 能村登四郎
富士見茶屋は花曇の松と浪ばかり 荻原井泉水
父と子に峠の茶屋の余寒かな 中村苑子
武蔵野の古へよりの藤の茶屋 富安風生
文の助茶屋といふだけ蕨餅 後藤比奈夫
蔑賓茶屋朝日豊栄登るとき 山口誓子
遍路茶屋昔通りに草鞋吊る 百合山羽公 樂土以後
遍路茶屋大師の次に子規崇め 百合山羽公 樂土
北窓を開きもならぬ茶屋に酌み 上田五千石『天路』補遺
箕面茶屋木槿の花にさびれをり 山口青邨
無惨なる影にをりけり葭簀茶屋 山口誓子
霧の茶屋更けたる頃は月の茶屋 阿波野青畝
霧冷えの茶屋に熱ッ熱ッの黒玉子 阿波野青畝
木にかける氷の旗や荷ひ茶屋 正岡子規 氷の旗
木の芽茶屋まだ草疲れぬ人ばかり 上野泰 春潮
門前茶屋に小憩牡丹の句を手入 安住敦
夜桜にこもる茶店の煙かな 正岡子規 夜桜
野の茶屋に懐爐の灰をかへにけり 正岡子規 懐炉
野の茶屋に柿買ふて遠く歩きけり 正岡子規 柿
野の茶屋に蜜柑竝べし小春哉 正岡子規 小春
野ぶだうに日向の風や峰の茶屋 雨滴集 星野麥丘人
野路の茶屋の柿下げて来ぬ日暮人 杉田久女
夕方は滝がやさしと茶屋女 後藤比奈夫
夕涼み山に茶屋あり松もあり 正岡子規 納涼
夕露に灰のつめたき野茶屋哉 正岡子規 露
葉桜に夜は茶屋無し隅田川 正岡子規 葉桜
葉桜に夜は茶屋無し向島 正岡子規 葉桜
陽炎の次第にふとる野茶屋哉 正岡子規 陽炎
陽炎の次第にふゑる野茶屋哉 正岡子規 陽炎
落人そば今は歴と紅葉茶屋 百合山羽公 樂土以後
落葉はく上野の茶屋の女哉 正岡子規 落葉
落葉掃く腰掛茶屋の女哉 正岡子規 落葉
梨くふて暫く憩ふ茶店哉 正岡子規 梨
涼しさや駕を出づれば滝の茶屋 正岡子規 涼し
涼しさや滝を茶に煮る滝の茶屋 正岡子規 涼し
緑さす腰掛け茶屋の窓に鳥城 村山故郷
蓮見茶屋ドーンと遠き音は何 波多野爽波
蓮見茶屋箪笥の鐶に手紙さし 星野立子
露乾かで山茶屋ありぬ十一時 前田普羅 普羅句集
帷子に風吹き起る滝の茶屋 正岡子規 帷子
樒売る婆々の茶店や木下闇 正岡子規 木下闇
炬燵ありと障子に書きし茶店哉 尾崎放哉 大学時代
煖房やロシヤの歌が茶房占め 岡本眸
稻刈るや螽飛び込む野の茶店 正岡子規 蝗
簀日除を人馬潜らせ茶店かな 原石鼎 花影
簗茶屋の白猫とまづ仲よしに 飯島晴子
芒穂に出て吹上の茶屋閉ざす 山口青邨
葭切に臥竜の松の茶店かな 河東碧梧桐
葭簀茶屋けふ跡かたもなくなれり 山口誓子
葭簀茶屋てらてら月の夜となれり 山口誓子
葭簀茶屋海いくたびも色を変へ 山口誓子
葭簀茶屋自転車透きて立ちゐたり 山口誓子
蕣に餅あたゝかき茶店かな 正岡子規 朝顔
薔薇のかげ茶房の銀器煮られおり 飴山實 おりいぶ
蜩の茶屋靜かなり杉の中 正岡子規 蜩
蜩の茶屋靜かなる木の間かな 正岡子規 蜩
蜩や上野の茶店灯ともる 正岡子規 蜩
蟲鳴くや梅若寺の葭簀茶屋 正岡子規 虫の声
躑躅山茶店出したる村の者 河東碧梧桐
躬らも影ふりかぶる葭簀茶屋 山口誓子
雉一羽吊りし山路の茶店哉 正岡子規 雉
鵙つらぬく文之助茶屋もろともに 斎藤玄 狩眼

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 17:56 | 無季 | Trackback | Comments(0)

飲み屋 の俳句

飲み屋 の俳句

飲み屋

飲み屋 居酒屋 酒場 バー ビヤホール キャバレー クラブ



アカシヤの花の舗道のビヤホール 遠藤星村
グラスならぶ酒場の窓の桐の花 木下夕爾
コップ酒飲みて獅子舞酒場出る 板垣峰水
さまよへる湖に似てビヤホール 櫂未知子
さんざ騒ぎ果てたる後を居残れば油虫だらけの穴ぞこの酒場 島田修三
しぐるるや坂に向き合ふ酒場書肆 山田 文男
ドーミエの顔ことごとく春酒場 対馬康子 愛国
トナカイのソテー白夜の地下酒場 松本澄江
どの酒場にゆきても一人小夜時雨 成瀬正とし 星月夜
ねぷた見て津軽民謡酒場かな 高澤良一 寒暑
バーのマダム飲み屋の女将梅雨ふかし 鈴木真砂女 夕螢
バーは夜の言葉が腐るアマリリス 有働亨 汐路
ハーメルンの笛吹きとゐるビヤホール 仙田洋子 橋のあなたに
バーを出て霧の底なるわが影よ 草間時彦
バー温し年豆は妻が撒きをらむ 河野閑子
ビヤホールかならずハワイアンミュージック 今井杏太郎
ビヤホールに一人拍手し誰も和せず 右城暮石 声と声
ビヤホールに入りて明るき疲れかな 五十嵐播水 播水句集
ビヤホール椅子の背中をぶつけ合ひ 深見けん二
ビヤホール出づれば月の黄なるあり 岸風三楼 往来
ビヤホール背後に人の増えきたり 八木林之助
ビヤホール麦藁帽はどこに置くか 藤田湘子 てんてん
もの枯れて酒場に地獄耳揃ふ 小檜山繁子
ゆく春の酒場はみどり灯をともす 岸風三楼 往来
一遍忌居酒屋商船テナシテー 攝津幸彦 未刊句集
一夜ひえびえ居酒屋に霧かかりけり 川島彷徨子
飲み屋の灯路地にこぼれて光星忌 すずき春雪
飲み屋出来三味線草にこみち出来 西本一都 景色
駅前の酒場の女水打てる 宮武寒々 朱卓
夏果ての帽子をバーの釘に掛け 福島壺春
解氷期クラブの緑樹灯にあふる 飯田蛇笏
灰が降る//丘の酒場に/身を焼く薪 高柳重信
灰が降る丘の酒場に身を焼く薪 高柳重信
肝吸に隣のバーのネオンかな 鈴木鷹夫 千年
偽聖者尿る夜霧のバーの裏 小林康治 玄霜
居酒屋が北のまほろば氷下魚焼く 矢島渚男 船のやうに
居酒屋によらで過ぎ行く燕かな 燕 正岡子規
居酒屋にわが酔ひし間を自転車のサドルにしるく雪たまりけり 吉野秀雄
居酒屋に今年も暮れて面白や 年の暮 正岡子規
居酒屋に傘を忘るも走り梅雨 岡田成青
居酒屋に時雨持ちこむ女傘 小池龍渓子
居酒屋に新酒の友を得たりけり 新酒 正岡子規
居酒屋に棲む夢千代といふ金魚 山下かず子
居酒屋に棲む廣重とあめふらし 大屋達治 繍鸞
居酒屋に聖夜子連れの杣もゐて 三浦妃代 『花野に佇つ』
居酒屋に席空くを待つ西鶴忌 岸川素粒子
居酒屋に日雇ら足る年忘れ 岩田昌寿 地の塩
居酒屋に馬繋ぎけり春の月 春の月 正岡子規
居酒屋に靄たちこむる葱鮪かな 井上唖々
居酒屋のあかりは暗く遠花火 富田巨鹿
居酒屋のいつもの席の凝鮒 沖 鴎潮
居酒屋のさて何処に置く冬帽子 林 翔
居酒屋の火床にありけり十夜柿 古舘曹人 樹下石上
居酒屋の漢の夕餉初鰊 渡辺とき子
居酒屋の喧嘩押し出す朧月 朧月 正岡子規
居酒屋の肴となりし年の豆 富本修志
居酒屋の浅き春なり新メニュー 吉野敏
居酒屋の窓に梨さく夕月夜 梨の花 正岡子規
居酒屋の窓に梨咲く薄月夜 梨の花 正岡子規
居酒屋の谷中生姜と更けにけり 鈴木鷹夫 風の祭
居酒屋の昼定食や荻の風 小澤 實
居酒屋の灯に佇める雪だるま 阿波野青畝
居酒屋の木の椅子鳴りぬ隙間風 高橋欣也
居酒屋の凭れ柱や衣被 河西みつる
居酒屋は船員ばかり蚊遣たく 小林清一
居酒屋へいでまゐらせん梅一枝 梅 正岡子規
京都あるバーの灯影はスリットで 楠本憲吉
桐一葉踏んで入りけり神谷バー 鈴木鷹夫 春の門
銀杏落葉一枚咬みて酒場の扉 土生重次
銀河系のとある酒場のヒヤシンス 橋 石
隅田に老い昼の酒場のパセリ皿 古田海
五十歳過ぎて結語をもたざれば夜の酒場に来たりて唄う 石田比呂志
更待ちやキャバレーの灯は宵ながら 石塚友二
更待やキャバレーの灯は宵ながら 石塚友二
荒磯なる酒場のメニュー雁わたる 宮武寒々 朱卓
黒人悲歌地下の酒場へ月の階 宮坂静生 青胡桃
鯖ずしの酒場にとどく野分かな 黒田杏子 花下草上
三の酉居酒屋へ寄るあてありぬ 小原紫光 『めくら縞』
時雨るるや酒場灯影の反きあひ 中村汀女
時化後の酒場昼閉す浜の秋 宮武寒々 朱卓
酒祭いま終りて柩車めく酒場 三谷昭 獣身
酒場には紙の桜の弥生かな 吉屋信子
酒場の軒へ突込む喜雨の乳母車 河合凱夫 飛礫
酒場の灯しみて春泥更けにけり 清原枴童 枴童句集
酒場の灯めざし夜霧も流れをり 成瀬正とし 星月夜
酒場の灯ゆびさし笑ひ橇の馭者 成瀬正とし 星月夜
酒場の灯赤青おでん屋では灯は黄 池内友次郎 結婚まで
酒場の木椅子に鳥めくわれら黄葉期 鈴木河郎
酒場やがて蝋涙と化し誰か歔欷(きょき) 楠本憲吉
酒場灰色 北欧水夫の髪溶けそう 伊丹公子 メキシコ貝
酒場帰る楽手夏めき辻に群る 宮武寒々 朱卓
酒場出て聖夜の橋に妻と逢ふ 岡部六弥太
酒蔵の今は居酒屋鬼貫忌 喜岡圭子
秋の蜂とまる洞あり地下酒場 小長井和子
秋刀魚焼く昨夜のバーが横戸開け 河野南畦 『風の岬』
終着は飲み屋なりけり探梅行 滝野緑雨
春浅き居酒屋にいるハムレツト 持永ひろし
春昼を居酒屋に酌み痴けいる 田中冬二 俳句拾遺
春雷や帰りたくなきバーの椅子 戸板康二
春淺し止まり木と呼ぶバーの椅子 戸板康二
色街の灯り初めたるビヤホール 芝田教子
赤々と酒場ぬらるゝ師走かな 前田普羅 新訂普羅句集
雪降るとラジオが告げている酒場 清水哲男
川へはみ出て並ぶ居酒屋西日溜む 河野南畦
浅草にかくも西日の似合ふバー 大牧広
太宰忌の居酒屋にある忘れ傘 伊藤伊那男
太陽と麦と描けりビヤホール 行方克己 知音
打水の向ひのバーに及びけり 鈴木真砂女
大学でもバーでもない春の闇 石井哲夫
大川の著るき西日のビヤホール 松村蒼石「露」
滝風に揺れゐる旗やビヤホール 五十嵐播水 播水句集
樽の上花菖蒲活けビヤホール 今泉貞鳳
暖冬はいつも酒場の名のように 対馬康子 純情
地下といふ地下はキャバレー街の春 田村了咲
蔦若葉吹く風クラブ10カラット 高澤良一 暮津
蔦茂る酒場にルオーのキリストが 川崎展宏 冬
天狗面懸かる飲み屋の泥鰌鍋 上野林泉(風港)
凍港に人の匂ひの無い酒場 能城 檀
逃げし風船天井歩くビヤホール 右城暮石
熱燗や反戦を説く地下酒場 尾関乱舌
梅さくや居酒屋の主発句よむ 梅 正岡子規
白南風や古きジャズ弾くピアノ・バー 角川春樹
白南風や船員バーのギリシア文字 市川栄司
病床の子規見たきものビヤホール 今泉貞鳳
夫と来てバーの止り木裾冷えす 石田あき子 見舞籠
父ちゃんと母ちゃん居酒屋焼ほっけ 高澤良一 素抱
風の両手が空から落ちるクラブ裏 阿部完市 絵本の空
片陰や寺と酒場とさし向ひ 稲垣きくの 黄 瀬
暮六ッといふ居酒屋や水打てる 椎橋清翠
夜霧に追はれ来て酒場の空椅子をもとめる 梅林句屑 喜谷六花
柳わけて居酒屋の門はひりけり 柳 正岡子規
油屋のいまは酒場やかけす鳴く 辻桃子
陽気なまひる酒場に吊るすししかばぶ 八木三日女
凩に追ひ落されて地下のバー 白鳥 峻
橇行に寝し村酒場のみ灯り 石井とし夫
櫟酒場月ある夜は月に酔ひ 町田しげき
蓼の花漁夫の酒場は風を飼ふ 小池文子
螻蛄更くる酒場にふふと嗤ひ声 中島斌雄
邂逅のなほバー勤め街の梅雨 皆吉爽雨
颱風にことよせ流れ居酒屋に 坊城としあつ

飲み屋 補遺

アシカの演技映す孤独なバーのテレビ 金子兜太
かりそめのビヤホールなり灯取虫 日野草城
こほろぎやホテルのバーの高椅子に 鈴木真砂女 夏帯
しぐるるや濤更けまさるバーの椅子 石田波郷
ノラと云ふ酒場崖下に丘枯れぬ 松崎鉄之介
バーのマダム飲み屋の女将梅雨ふかし 鈴木真砂女
バーの椅子師走饒舌の脚垂らす 草間時彦 中年
バーの倚子くるりと廻し晩夏の旅 草間時彦 中年
バーを出て露の底なる吾が影よ 草間時彦 中年
バー飲み屋すしや魚屋梅雨の路地 鈴木真砂女 紫木蓮
ヒトラーの旗挙の酒場ビール飲む 山口青邨
ビヤホールに一人拍手し誰も和せず 右城暮石 声と声
ビヤホール椅子の背中をぶつけ合ひ 深見けん二
ビヤホール客なしテレビ砲音籠め 岸田稚魚 負け犬
ビヤホール四十の体躯椅子に載せ 草間時彦 中年
ビヤホール出て雑踏の月夜なる 村山故郷
ビヤホール女に氷菓ただ一盞 石田波郷
ビヤホール麦藁帽はどこに置くか 藤田湘子 てんてん
ひよんの実を鳴らしてみせる地下酒場 飯島晴子
ベルリンのある日酒場にかかる雪 山口青邨
ポケットに玩具のぞかせ夜の酒場(バア)に 伊丹三樹彦
火酒舐めるキャバレーの灯に餘寒あり 飯田蛇笏 旅ゆく諷詠
解氷期クラブの緑樹灯にあふる 飯田蛇笏 春蘭
偽聖者尿る夜霧のバーの裏 小林康治 玄霜
居酒屋によらで過ぎ行く燕かな 正岡子規 燕
居酒屋にをればしぐれて港町 高田風人子
居酒屋に今年も暮れて面白や 正岡子規 年の暮
居酒屋に新酒の友を得たりけり 正岡子規 新酒
居酒屋に馬繋ぎけり春の月 正岡子規 春の月
居酒屋のさて何処に置く冬帽子 林翔
居酒屋の火床にありけり十夜柿 古舘曹人 樹下石上
居酒屋の喧嘩押し出す朧月 正岡子規 朧月
居酒屋の窓に梨さく夕月夜 正岡子規 梨の花
居酒屋の窓に梨咲く薄月夜 正岡子規 梨の花
居酒屋の灯に佇める雪だるま 阿波野青畝
居酒屋の扉が開いてゐて春の月 岸田稚魚
居酒屋へいでまゐらせん梅一枝 正岡子規 梅
京都あるバーの灯影はスリットで 楠本憲吉 方壺集
近火見舞に来て居酒屋で飲んでをり 村山故郷
銀河系のとある酒場のヒヤシンス 橋閒石 微光
君達の頭脳硬直ビヤホール 藤田湘子 神楽
更待やキャバレーの灯は宵ながら 石塚友二 光塵
歳末の街のぞき来て居酒屋に 上村占魚
子と遇いし酒場の室咲忘じ難し 楠本憲吉 方壺集
子を連れて覗く酒場の聖飾樹 伊丹三樹彦
酒場やがて蝋涙と化し誰か歔欷 楠本憲吉 楠本憲吉集
酒場既に灯雪山遠く日あたりて 日野草城
春の月かかげて移民酒場かな 有馬朗人 耳順
赤々と酒場ぬらるゝ師走かな 前田普羅 普羅句集
雪焼けの貌すえて版画めく酒場 橋閒石
雪焼けの面すえて版画めく酒場 橋閒石 風景
前掛はバイトの具足ビヤホール 百合山羽公 樂土以後
打水の向ひのバーに及びけり 鈴木真砂女
打水や代替りして路地のバー 鈴木真砂女
退勤工待つキャバレーの煤け気球 伊丹三樹彦
大衆酒場音たてまはる夜の風車 有馬朗人 母国拾遺
逃げし風船天井歩くビヤホール 右城暮石 声と声
梅さくや居酒屋の主発句よむ 正岡子規 梅
幕碑銘を市民酒場にかつぎこむ 佐藤鬼房
柳わけて居酒屋の門はひりけり 正岡子規柳
愉快に腹空く 船内バーからトランペット 伊丹三樹彦
煉瓦館の酒場の灯影や青葉冷 桂信子 影

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 17:54 | 無季 | Trackback | Comments(0)

酒屋 の俳句

酒屋 の俳句

酒屋

酒屋 茶舗 煙草屋 菓子屋 ベーカリー パン屋 餅屋 米屋 粉屋 八百屋 魚屋 肉屋 豆腐屋 雑貨屋 荒物屋 小間物屋 呉服屋 靴屋 時計屋 表具屋 写真屋 万屋


あるやうに肉屋があつて花の冷え 藤岡筑邨
いざ汲ん年の酒屋のうはだまり 榎本其角
いぬふぐり昔は驢馬のパン屋来て 角 長子
おやおやこれ暮の八百屋の仏手柑 高澤良一 石鏡
カンポンの雑貨屋 太陽は 日常いろ 伊丹公子
けふもまた肉屋の屋根に石たたき 黒田杏子
こうして終ってゆく人生で豆腐屋の朝のラツパ 二俣沈魚子
さかなやと叫ぶ魚屋秋桜 岡本健一
さかなやの八百屋の通帳秋の雲 久保田万太郎 流寓抄
しなびたる茄子まづしき八百屋哉 茄子 正岡子規
しまく玻璃とざす魚屋火を裡に 木村蕪城 寒泉
すいつちよん来たり肉屋のウインドに 辻桃子
タイル張り魚屋の売る地のたかべ 高澤良一 素抱
たのうだる蓼もて来る八百屋哉 星野麦人
つばめ来る花屋と八百屋隣り合ふ 加納圭子
つるもどき飾る遠野の荒物屋 佐藤えつ子
とふふ屋と酒屋の間を冬籠 一茶 ■文政四年辛巳(五十九歳)
なほ獨樂を闘はせをりパン屋の前 国弘賢治
はつ時〔雨〕酒屋の唄に実が入ぬ 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
ハブ採の来てゐる酒屋青葉闇 橋本榮治 麦生
パン屋が出来た葉桜の午の風渡る 河東碧梧桐
パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子
ポインセチアの赤がパン屋の一つの灯 浅香さとみ
マンシヨンに八百屋来てゐし冬菜買ふ 稲畑汀子
むしあつき庭を写真屋出て行きし 京極杞陽 くくたち下巻
めったにあげぬ顔で靴屋が秋燕追う 城門次人
よい宿でどちらも山でまへは酒屋で 山頭火
飴屋一軒酒屋一軒冬に入る 福田甲子雄
安良居やあぶり餅屋の朝掃除 中村七三郎
医者どのと酒屋の間の杏かな 召波
一里きて酒屋でふるふみのゝゆき 雪 正岡子規
稲の花村の豆腐屋とろとろと 脇 りつ子
鰯買ふポセイドンてふ魚屋に 吉村玲子
雨に友あり八百屋に芹を求めける 芹 正岡子規
雨はじく傘過ぎゆけり草餅屋 桂 信子
臼まはす三輪の豆腐屋散る紅葉 田中寒楼
曳売雑貨屋石焼芋を餉としたり 鈴木栄子
曳八百屋新生姜匂はせ来たる 石塚友二
永き日のお濠の端の水菓子屋 田中裕明 花間一壺
越後首夏造り酒屋の前にをり 鈴木しげを
煙草屋の灯が先づ点り枯部落 宮田正和
煙草屋の婆ちやん健在寒いねえ 高澤良一 宿好
煙草屋の娘うつくしき柳かな 寺田寅彦
煙草屋の欅落葉をはじめけり 川島彷徨子 榛の木
煙草屋は未だ起きて居り天の川 田中冬二 麦ほこり
黄金虫時計屋の灯に狂ひけり 藤田湘子 てんてん
沖仲士で酒屋があふれ余熱の街 赤城さかえ句集
夏の風邪またも肉屋の前通る 大矢ひろ志
花ざかりいはば都の酒屋かな 守武
花葵米屋の埃かゝりけり 花葵 正岡子規
荷風忌や豆腐屋までの日和下駄 桑島 蟆
海紅豆咲きたる島の酒屋かな 小園 末子
海棠や旅籠の名さへ元酒屋 水原秋桜子
街道の造酒屋の夏炬燵 武重恭子
掛香や縮緬づくしの小間物屋 中栄竜子
活けられて美濃の菓子屋に蔓もどき 森 澄雄
蒲公英暮れ豆腐屋ラツパを吹かぬ区間 宮坂静生 青胡桃
寒暮肉屋に肉の断面渦を巻く 谷野予志
柑子咲く酒屋の門や繩簾 柑子 正岡子規
玩物の素志時計屋を塞ぐ喜雨 竹中宏 句集未収録
雁木まではみ出し八百屋大根積む 榎本栄子
鬼やらひ肉屋の肉に灯のともり 円城寺 龍
義士祭の高張立てし肉屋かな 村田塢城
菊の花八百屋の店に老いにける 菊 正岡子規
喫いかけの火を消して靴屋又猫背になる 橋本夢道 無禮なる妻抄
弓掛けし朱貴が酒屋や蘆の花 芦の花 正岡子規
牛つなぐ酒屋の門のしくれ哉 時雨 正岡子規
魚屋が戸毎にたづね霜旦 角光雄
魚屋が行ってしまひぬ秋の山 斎藤夏風
魚屋が行つてしまひぬ秋の山 斉藤夏風
魚屋が散らす紅鱗福寿草 林 翔
魚屋に青物売つて小鳥来る 石川桂郎 四温
魚屋に雪の色して猫飼われ 宇多喜代子
魚屋のつぎは株屋の祭舟 飴山實
魚屋のつね水流すつばくらめ 猪俣千代子 堆 朱
魚屋のなかを通りし草の市 松本ヤチヨ
魚屋のまへ夕焼を見しこころ 川崎展宏
魚屋の魚ぶつ切りに半夏生 谷中隆子
魚屋の後ろで巨蛤笑ってる 友田孝兄
魚屋の小僧薬屋の小僧に蝉とらせ 上野泰 春潮
魚屋の刃物研ぐ音寒に入る 飯泉善一郎
魚屋の昔や暗き海鼠桶 石川桂郎 高蘆
魚屋の大きな桶の桃の花 栗原菊枝
魚屋の店藤の実の垂下り 京極杞陽 くくたち上巻
魚屋の売場広がり年の市 島田夏楓
魚屋の箱積み重ね盆休み 横田和子
魚屋の夕べは巻きて葭簀丈 蓬田紀枝子
魚屋の隣に住みて梅雨ふかし 鈴木真砂女 夕螢
橋畔の櫻餅屋の郁子の軒 京極杞陽
鏡餅据へしパン屋のレジスター 小梅順
金魚手向けん肉屋の鉤に彼奴を吊り 中村草田男
銀行も茶舗も本屋も盆休み 辻田克巳
靴屋の奥に赤児の衣見ゆ初蛙 磯貝碧蹄館 握手
靴屋の鏡に靴と映つた冬の貌 田川飛旅子 『外套』
軍手ぶらぶら短日の荒物屋 内田美紗 魚眼石
敬老の日の菓子屋町抜けにけり 池田秀水
継ぐ子なき酒屋の閉ぢる冬柏 斉藤志津子
月さして米屋に米の匂ふなり 町田しげき
犬も曳く粉屋ぐるまや秋暑し 室生犀星
犬も曳く粉屋やぐるまや秋暑し 室生犀星 犀星発句集
戸敲くは水鶏か八百屋か豆腐屋か 水鶏 正岡子規
呉服屋が来てをる縁や干大根 高浜虚子
呉服屋にチヨコも売られて二月来る 金堂豊子
呉服屋に海女の来てゐる盆休み 升本栄子
呉服屋の番頭不惑処暑の雨 増田栄子
呉服屋の葉月の誘ひ多すぎし 高橋玲子
御会式花四五本町の荒物屋 梅林句屑 喜谷六花
御用聞きまづ酒屋来て秋涼し 鈴木真砂女 夕螢
御用聞は米屋来るのみ白木槿 山口恵子
口のくぎみんな打つて靴屋さんおそいひる 市川一男
更級の八百屋彦八*えり挿して 宮坂静生 樹下
江に臨む酒屋の軒に花樗 松瀬青々
洪水の野末に尊き酒屋旗 安井浩司
紅梅を活けて祇園の豆菓子屋 篠田法子
紅葉あり夕日の酒屋月の茶屋 紅葉 正岡子規
紅葉狩あぶり餅屋のよう売れて 渡辺よし子
荒梅雨や肉屋が肉を解体し 大木あまり
荒物屋確かにたましひ吊るされて 鳴戸奈菜
行くや山紅粉屋が里も秋なるが 調管子 選集「板東太郎」
郊外に酒屋の蔵や冬木だち 黒柳召波 春泥句集
酷暑くる島豆腐屋の臼に罅 比嘉 安
腰かけし牀几斜めであま酒屋 星野立子
昏れ際の露地に豆腐屋一葉忌 菖蒲あや
阪もとの桜餅屋に一と憩み 清原枴童 枴童句集
阪下や豆腐屋の店に散る銀杏 山内双梧
雑貨屋が明るし盆のもの鬻ぎ 猪俣千代子 秘 色
雑貨屋で切符を買ひぬ枯野駅 石川文子
雑貨屋に吊るもの多し春一番 檜 紀代
雑貨屋のまだ点しをり一葉忌 角川 照子
雑貨屋を慌てゝ出でし秋の蝶 川崎展宏
雑貨屋車愛され囲まれ椎も若葉 加倉井秋を
山滴る箱根に手づくり豆腐屋あり 高澤良一 暮津
酸漿や酒屋にはらふ冷やし賃 沼田美山
子を負うて浅草へゆく靴屋の幸福に逢う 橋本夢道
子燕や味噌屋酒屋の飛騨格子 織田 耀子
師走くる靴屋に靴をはきながら 秋山巳之流
師走の時計屋時間ばかりが氾濫し 穴井太 鶏と鳩と夕焼と
思えば絵の子とおい郡上の酒屋の子 阿部完市 純白諸事
死なぬために魚屋は不意に身をよじる 西川徹郎 月山山系
死後今日も豆腐屋が来る石蕗が咲く 後藤綾子
時雨来る空や八百屋の御取越 ぶん村 十 月 月別句集「韻塞」
時計屋の一部始終や神の留守 仁平勝 東京物語
時計屋の角を曲りて花からたち 八牧美喜子
時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎
時計屋の微動だにせぬ金魚かな 小沢昭一
時計屋も夏桃店も埃哉 夏桃 正岡子規
時計草ドイツ靴屋の裏垣根 福岡蝶花
写真屋に鳩来る憲法記念の日 守屋典子
写真屋に来る大正の金縛り 仁平勝 東京物語
写真屋の写真早々七五三 高澤良一 随笑
写真屋の塔をなす屋根雲の峰 京極杞陽 くくたち上巻
若葉してうるさいッ玄米パン屋さん 三橋鷹女
酒屋出て我は杖引く子の日かな 青蘿
酒屋出て我は杖引子日かな 松岡青蘿
酒屋無く豆腐屋も無しほととぎす 津田清子
酒屋来る洗濯屋来る桜草 高橋常穂
酒買ふて酒屋の菊をもらひけり 菊 正岡子規
受難節肉屋の鉤のひとつ空く 山本左門
秋の田の刈穂の庵は米屋哉 之也
秋彼岸寺に陣どる綿菓子屋 高萩弘道
秋風をいち枚めくり豆腐屋へ 本庄登志彦
十時なほ肉屋開きをり人汗す 宮津昭彦
春ノ日ヤ時計屋ニ立ツ田舎人 春日 正岡子規
春よ春八百屋の電子計算機 池田澄子
春菊や今豆腐屋の声す也 春菊 正岡子規
春菊や豆腐屋の声聞ゆ也 春菊 正岡子規
春愁や逗子の肉屋の九官鳥 青木重行
春草の橋をかぎつて酒屋なし 来山
春昼や肉屋は赤き肉掴み 長嶺千晶
春泥や魚屋の荷の鯛鰆 喜舟
春泥や酒屋床屋と相対ひ 西山泊雲 泊雲
春風や米屋が前の鳩十羽 野村喜舟 小石川
春霙豆腐屋が声かけてゆく 石川桂郎 四温
初午や豆腐屋二軒隣り合ひ 藤野 力
小酒屋の出現したり春の山 一茶
小夜の雪酒屋が夢を破りけり 笑石 選集「板東太郎」
小婢の酒屋へ走る夜寒かな 田中冬二 俳句拾遺
松にならへ八百屋が軒のやよ時雨 調泉 選集「板東太郎」
松過や肉屋は鉤に肉吊し 栗原米作
松魚買ふて債ある酒屋叩きけり 酒葉月人
上嵯峨や魚屋ありて秋の蠅 松根東洋城
新しき菓子屋ができて桜餅 冨田みのる
新茶汲む造り酒屋の水もらひ 清水明子
森の夕焼終る靴屋の木椅子にも 綾子
真っ直ぐに街の米屋へ 雀の子 玉野井八枝子
壬生念仏菓子屋は餡を炊きあげて 梶山千鶴子
水ぬるむ豆腐屋へ子がひと走り 細川加賀 『生身魂』
性格が八百屋お七でシクラメン 京極杞陽
清方の八百屋お七の紅の涼 高澤良一 宿好
石蕗花に造り酒屋の落目かな 野村喜舟
節分の道まで濡らし魚屋閉づ 神林信一
節分や酒屋に並ぶ鬼ころし 青山欣草雨
雪の跡さては酒屋か豆腐屋か 雪 正岡子規
雪の豆腐屋拓地全戸が豆腐買ひ 宮坂静生 青胡桃
雪の日の豆腐屋の水匂いけり 高澤晶子 復活
雪解靄パン屋に広き駐車場 菊池ふね子
雪散るや酒屋の壁の裏返し 井上井月
蝉捕上手この近所では肉屋の子 高澤良一 暮津
川添や酒屋とうふ屋時雨れつゝ 泉鏡花
浅草の靴屋は月の真下なる 斉藤夏風
鮮烈な夕暮 鬼の肉屋が<もういいかい> 星永文夫
喪の七日鮮烈に覚め肉屋八百屋 成田輝子
草餅屋金子みすずの詩集売る 高松早基子
草餅屋金子みすゞの詩集売る 高松早基子
村もあり酒屋もありて冬木立 冬木立 正岡子規
待宵のその小車の挽八百屋 石塚友二
台風一過まづ豆腐屋の笛が来る 長田等
大根売る八百屋ありけり中華街 深見けん二
大声の酒屋のビール届きけり 太田順子
大氷柱八百屋の品のとぼしさよ 及川貞 夕焼
濁り酒入っていますか酒屋さん 高澤良一 随笑
凧の尾を引きずつて行く肉屋の子 川崎展宏
凧の尾を引ずつて行く肉屋の子 川崎展宏
達磨忌やけふ煙草屋の店開き 達磨忌 正岡子規
樽さげて酒屋おこさん夜の雪 二柳
誕生日担ひ魚屋鯛を売る 細谷源二 鐵
茶屋もなく酒屋も見えず花一木 花 正岡子規
茶屋街を行く豆腐屋のサングラス 飯尾三朗
茶屋餅屋暫し砂糖ある花の山 井原西鶴
茶舗の幕張りめぐらして祭宿 岸風三楼 往来
町中の肉屋の裏の蝉の墓地 高澤良一 暮津
通い船呉服屋降ろす春祭 岸田稚魚
通ひ船呉服屋降ろす春祭(飛島(酒田港より航程三時間余の小島海猫の繁殖地として知られる)) 岸田稚魚 『負け犬』
庭せまき酒屋の裏の瓢哉 鈴木杏村
天の川戸一つ残す八百屋の燈 川崎展宏
店じまひしたる米屋の燕の巣 塩谷康子
殿りの大津の米屋掛乞へり 山口誓子
田舎八百屋買へば生り柚子もぎて呉る 及川貞
杜氏来る造り酒屋の鳥総松 阿部寿雄
土筆いづれ八百屋の日記付け 西嶺 選集「板東太郎」
冬枯の八百屋に赤し何の瓜 冬枯 正岡子規
冬枯や八百屋の店の赤冬瓜 冬枯 正岡子規
冬鴉パン屋をのぞき啼かざりき 山下青芝
唐突と云へば米屋の金木犀 高澤良一 石鏡
東京の美しき米屋がともだち 阿部完市
桃の日や魚屋の魚の目鼻立ち 三矢らく子
湯の山の魚屋に鰤床濡らす 桂郎
灯こぼしてパン屋捏ねゐし豆の花 小池文子 巴里蕭条
灯の糀屋灯の豆腐屋と雪解急 中戸川朝人
豆腐屋が一軒起きて水を打つ 阿部みどり女 『微風』
豆腐屋が寄付を集めに秋祭 阿部みどり女
豆腐屋が寄附を集めに秋祭 阿部みどり女
豆腐屋が銀色に来る夏木立 大石雄鬼
豆腐屋が来る昼顔が咲きにけり 一茶
豆腐屋が来る晝顔が咲にけり 一茶
豆腐屋に驢馬の仔生れ忙しき 田村了咲
豆腐屋のおから濛々年の暮 須原和男
豆腐屋のこぼせる水や野分あと 石川桂郎
豆腐屋のしまひ終れしおぼろ月 佐川広治
豆腐屋のとうふ出を待つ雁木市 三木幸子
豆腐屋のらつぱに走る残暑かな 後藤 淑子
豆腐屋の一茶の裔が水を打つ 西本一都 景色
豆腐屋の家族のような梅雨の星 高野ムツオ 蟲の王
豆腐屋の荷に抽斗がありて春 加倉井秋を
豆腐屋の荷の置いてある二月かな 久保田万太郎 流寓抄
豆腐屋の角を曲がれば無縁仏 仁平勝 東京物語
豆腐屋の襟を摩でたる柳かな 幸田露伴
豆腐屋の根岸にかゝる春日哉 春日 正岡子規
豆腐屋の坂に旧正月の雨 阪本謙二
豆腐屋の捨水跡を飛ぶ胡蝶 内田百間
豆腐屋の秋に天孫降臨す 星永文夫
豆腐屋の水こぼしゆく後の月 田中君子
豆腐屋の水の真四角寒波来る 橋本榮治 麦生
豆腐屋の水を貰うて地蔵盆 山尾玉藻
豆腐屋の水平に漕ぐ夕がすみ 宮坂静生 山開
豆腐屋の早寝につもる夜の雪 関 成美
豆腐屋の太き二の腕春隣り 甲州千草
豆腐屋の谷中こゆ也五月闇 五月闇 正岡子規
豆腐屋の谷中こゆ也木下闇 木下闇 正岡子規
豆腐屋の笛あと戻り金魚玉 本宮鼎三
豆腐屋の笛のうしろを冬の雷 宮坂静生 雹
豆腐屋の笛のなかまで夕焼けす 宮坂静生 青胡桃
豆腐屋の笛のぴーぽー日脚伸ぶ 花熊 桂
豆腐屋の笛もて建国の日の暮るる 岡崎光魚
豆腐屋の笛飛入れり壬生狂言 広岡仁 『休診医』
豆腐屋の努めて月の七つ起 長崎-牡年 俳諧撰集「有磯海」
豆腐屋の湯気の洩れゐる霜の朝 椙本千代子
豆腐屋の湯気吹き込んで涅槃寺 南 うみを
豆腐屋の豆腐の水にもみち哉 紅葉 正岡子規
豆腐屋の豆腐を崩す雉の声 雉 正岡子規
豆腐屋の濡れし釣銭桐の花 柏原眠雨
豆腐屋の娘めかして盆踊 高澤良一 暮津
豆腐屋の娘呼び出す神の鹿 鹿 正岡子規
豆腐屋の門に夜とぶ縄哉 蛍 正岡子規
豆腐屋の来ぬ日はあれど納豆売 正岡子規
豆腐屋の来る隔日の七日かな 石川桂郎 高蘆
豆腐屋の来る頃に来て彼岸過ぎ 藤岡筑邨
豆腐屋の裏口くらし花葎 ほんだゆき
豆腐屋の來ぬ日はあれと納豆賣 納豆 正岡子規
豆腐屋の喇叭雪ばんば連れて来る 佐藤軒三
豆腐屋は豆腐をつくる雪五尺 黒田杏子
豆腐屋も酒屋も近し梅の花 梅 正岡子規
豆腐屋も白い木槿も昏れている 穴井太 天籟雑唱
豆腐屋も八百屋も遠し冬籠 冬籠 正岡子規
豆腐屋を呼びとめてをり余寒なほ 長崎小夜子
豆腐売切れ豆腐屋一家炬燵かこみ 藤岡筑邨
銅貨ばかりの重み豆腐屋冬桜 友岡子郷 遠方
届きしは造り酒屋の栗ごはん 細谷喨々
二軒目の八百屋に在りぬラ・フランス 高澤良一 鳩信
二三尺雪つむ軒や猿肉屋 飯田蛇笏 山廬集
肉屋の肉にかなり離れており三日月 五十嵐研三
肉屋へ突き出た肉親の足は桜木 西川徹郎 家族の肖像
肉屋来て雀押し合ふ葱畑 萩原麦草 麦嵐
日和じやと魚屋言ひけり桜かり 公遠
波十あまり五つかぞえて朝朝魚屋 阿部完市 純白諸事
馬蹄今さりとは雪の酒屋かな 成文
梅ちるや京の酒屋の二升樽 高井几董
梅雨きざす団地の峡に八百屋来て 鈴木真砂女 夕螢
梅雨入の八百屋そこそこ品揃え 高澤良一 寒暑
梅咲くや酒屋へ一里黄泉へ二里 穴井太
売れ残る八百屋の芒後の月 高橋淡路女 梶の葉
蝿が多くて肉屋本屋は傾けり 宇田蓋男
白昼の茶舗の明燈新茶買ふ 百合山羽公 寒雁
白南風に播磨の米屋匂ひをり 大峯あきら 鳥道
肌寒や肉紅くせる肉屋の灯 茨木和生
鉢巻をして魚屋の雪だるま 斎藤修子
反動をにくみ地下の酒屋台の酒に脳天しびれ 橋本夢道 無礼なる妻
飯炊くつらさ花屋もパン屋も灯らぬ夜 阿部完市 絵本の空
鼻脂ひくや八百屋がはつ茄子 立花北枝
百姓の俄豆腐屋犬ふぐり 金子伊昔紅
貧乏な八百屋車や芋大根 芋 正岡子規
粉屋が哭く山を駈けおりてきた俺に 金子兜太
文君の酒屋ありける柳哉 柳 正岡子規
米屋兼数学塾や夏つばめ 大村孝「百鳥俳句選集」
米櫃に米屋が呉れし鷹の爪 森 重夫
暮れ残る豆腐屋の笛冴え~と 中村草田男
峰雲や村の出合に荒物屋 山本洋子
北風や鍛冶屋魚屋の腰障子 六花
本業は粉屋てふ加賀万歳師 千田一路
万屋が三尺開けて三日かな 伊東辰之丞
万屋に秋は来にけり棒束子 川崎展宏
万屋のよろづの中の新豆腐 岡島礁雨
万屋へ畑打たぬ日を罷越す 尾崎紅葉
無花果や八百屋の裏にまだ青し 無花果 正岡子規
木屋町の八百屋に柚の花売れる 田中冬二 俳句拾遺
木場はづれ利く豆腐屋のひび薬 岡田鉄 『卆心』
木茸や街の八百屋が忽と消え 清水一莉「未来図合同句集」
餅を搗く湯気あふれ出て米屋の灯 中條りつ子
夜の秋のパン屋パンこね帰路照らす 西垣脩「西垣脩句集」
柳とは酒屋が前のものならし 正岡子規
遊ぶごとし魚屋の朝の水打ちは 森 澄雄
夕焼け初め豆腐屋息を溜めて吹く 宮坂静生 青胡桃
養花天比良に消え入る魚屋道 六本和子
立春の肉屋の前を通りけり 高澤良一 宿好
立春の米屋の米の山と川 辻田克巳
連なりし夜居の端に綿菓子屋 井口明美
路に桶出して八百屋の新生姜 島田芳恵
老僧の八百屋尋ぬる秋の雨 秋雨 正岡子規
嚏や地主様なる八百屋来る 阿部久子
澁柿や酒屋の前のから車 柿 正岡子規
篝遠く酒屋は暗し豕子の夜 調管子 選集「板東太郎」
葭切や村の豆腐屋湯の匂い 川村三千夫
蘆の穗や酒屋へ上る道一つ 芦の穂 正岡子規
颱風過ぎ半分開きのパン屋混む 桜井博道 海上
驟雨来る肉屋で借りる真赤な傘 初村迪子
鮟鱇を吊し魚屋夕景色 山口青邨
鶫焼きもてなす米屋与左衛門 野見山朱鳥

酒屋 補遺

かげろふや魚屋の水花舗の水 岡本眸
かなかなや湯の村の豆腐屋で一軒 荻原井泉水
しぐれ坂笛の豆腐屋下りゆけり 秋元不死男
しなびたる茄子まづしき八百屋哉 正岡子規 茄子
しまく玻璃とざす魚屋火を裡に 木村蕪城 寒泉
トマト甘藍英字新聞朝の八百屋 渡邊白泉
バー飲み屋すしや魚屋梅雨の路地 鈴木真砂女 紫木蓮
パン屋の娘気安く薔薇を呉れにけり 阿波野青畝
パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子
よい宿でどちらも山で前は酒屋で 種田山頭火
一里きて酒屋でふるふみのゝゆき 正岡子規 雪
雨に友あり八百屋に芹を求めける 正岡子規 芹
雨はじく傘過ぎゆけり草餅屋 桂信子 草樹
曳八百屋新生姜匂はせ来たる 石塚友二 曠日
煙草屋を守り名ばかりの畑も打ち 岡本眸
黄金虫時計屋の灯に狂ひけり 藤田湘子 てんてん
牡丹雪酒屋の前の友の家 森澄雄
花葵米屋の埃かゝりけり 正岡子規 花葵
海がよく凪いで居る村の呉服屋 尾崎放哉 小浜時代
海近き魚屋の魚や落花まみれ 中村草田男
海棠や旅籠の名さへ元酒屋 水原秋櫻子 殉教
開店の肉屋理髪屋春がすみ 飯田龍太
街は師走の八百屋の玉葱芽をふいた 種田山頭火 草木塔
街は聖夜靴屋はなほも靴つくる 有馬朗人 母国拾遺
活けられて美濃の菓子屋に蔓もどき 森澄雄
寒雀和田本町に米屋あり 山口青邨
柑子咲く酒屋の門や繩簾 正岡子規 柑子
鬼ヤンマ村の酒屋に灯がつきし 飯田龍太
菊の花八百屋の店に老いにける 正岡子規 菊
弓掛けし朱貴が酒屋や蘆の花 正岡子規 芦の花
牛つなぐ酒屋の門のしくれ哉 正岡子規 時雨
魚屋が散らす紅鱗福寿草 林翔 和紙
魚屋に何吊る鉤か神の留守 能村登四郎
魚屋に今日より坐る海鼠桶 鈴木真砂女 都鳥
魚屋に青物売つて小鳥来る 石川桂郎 四温
魚屋に鯛あり町は祭なる 高田風人子
魚屋に田螺を買つて四月馬鹿 鈴木真砂女
魚屋の鰯移して鰯雲 山口青邨
魚屋の荷に雪降つて金目鯛 草間時彦
魚屋の小僧薬屋の小僧に蝉とらせ 上野泰 春潮
魚屋の昔や暗き海鼠桶 石川桂郎 高蘆
魚屋の隣に住みて梅雨ふかし 鈴木真砂女 夕螢
金魚手向けん肉屋の鉤に彼奴を吊り 中村草田男
靴屋だって席起つ 春のランチタイム 伊丹三樹彦
戸敲くは水鶏か八百屋か豆腐屋か 正岡子規 水鶏
御用聞きまづ酒屋来て秋涼し 鈴木真砂女
好い水をもつ濱の豆腐屋も海が秋 荻原井泉水
紅葉あり夕日の酒屋月の茶屋 正岡子規 紅葉
紅葉かつ散つて酒屋に酒ぎつしり 岡本眸
腰かけし床几斜めであま酒屋 星野立子
咲き満ちて肉屋に近き桜の木 廣瀬直人
雑貨屋のひとり娘の暮春かな 飯田龍太
雑貨屋の色めく冬となりにけり 岡本眸
傘かしげつつ眼もて過ぐ草餅屋 桂信子 草影
山里や豆腐屋一軒新豆腐 山口青邨
支那街や肉屋が折返し点の燕 秋元不死男
時計屋に指環赤玉村若葉 中村草田男
時計屋の余鳴共鳴除夜十二時 伊丹三樹彦
時計屋も夏桃店も埃哉 正岡子規 夏桃
耳袋吊して峡の小間物屋 後藤比奈夫
若葉してうるさいッ玄米パン屋さん 三橋鷹女
酒買ふて酒屋の菊をもらひけり 正岡子規 菊
秋雨に肉屋の普請煉瓦赤し 伊丹三樹彦
重陽や揉む豆腐屋の水のいろ 赤尾兜子 稚年記
春の雪魚屋の魚眼をひらく 有馬朗人 母国
春ノ日ヤ時計屋ニ立ツ田舎人 正岡子規 春日
春の入日へ豆腐屋喇叭息長し 西東三鬼
春菊や今豆腐屋の声す也 正岡子規 春菊
春菊や豆腐屋の声聞ゆ也 正岡子規 正岡子規 春菊
春夕ベ魚屋の前の四五人も 飯田龍太
春霙豆腐屋が声かけてゆく 石川桂郎 四温
小春日の宵の魚屋鯛鰈 高田風人子
森の夕焼終る靴屋の木椅子にも細見綾子
雪の跡さては酒屋か豆腐屋か 正岡子規 雪
雪夜の巨船浮ぶ小屋掛け靴屋の灯 金子兜太
浅草の靴屋暑兆す髪油 細見綾子
草餅屋まんまんの川前にせり 大野林火 月魄集 距和五十七年
村もあり酒屋もありて冬木立 正岡子規 冬木立
待宵のその小車の挽八百屋 石塚友二 光塵
鯛平目魚屋荷ひらく雪の中 村山故郷
大根売る八百屋ありけり中華街 深見けん二
大氷柱八百屋の品のとぼしさよ 及川貞 夕焼
達磨忌やけふ煙草屋の店開き 正岡子規 達磨忌
短日や豆腐屋の戸をひと覗き 石田勝彦 秋興以後
誕生日担ひ魚屋鯛を売る 細谷源二 鐵
茶の花や狭山になじむ茶舗ありて 水原秋櫻子 蘆雁
茶屋もなく酒屋も見えず花一木 正岡子規 花
朝早き豆腐屋に冬立ちにけり 上村占魚
通ひ船呉服屋降ろす春祭 岸田稚魚 負け犬
田舎八百屋買へば生り柚子もぎて売る 及川貞 夕焼
電車過ぐるひびき肉屋の土間の昼 大野林火 青水輪 昭和二十五年
冬枯の八百屋に赤し何の瓜 正岡子規 冬枯
冬枯や八百屋の店の赤冬瓜 正岡子規 冬枯
湯を出て水に豆腐屋の豆日の盛り 中村草田男
豆腐屋から走り出少女 赤まんま 伊丹三樹彦
豆腐屋に春の薄暮が迫る坂 渡邊白泉
豆腐屋の奥の水にも浮く落花 鷹羽狩行
豆腐屋の音やみにけり尉鵬 飴山實
豆腐屋の根岸にかゝる春日哉 正岡子規 春日
豆腐屋の重石の照りや年守る 飯島晴子
豆腐屋の小躯炎天にて尿る 飯田龍太
豆腐屋の谷中こゆ也五月闇 正岡子規 五月闇
豆腐屋の谷中こゆ也木下闇 正岡子規 木下闇
豆腐屋の笛に長鳴き犬の春 西東三鬼
豆腐屋の豆腐の水にもみち哉 正岡子規 紅葉
豆腐屋の豆腐を崩す雉の声 正岡子規 雉
豆腐屋の娘呼び出す神の鹿 正岡子規 鹿
豆腐屋の門に夜とぶ縄哉 正岡子規 蛍
豆腐屋の来る隔日の七日かな 石川桂郎 高蘆
豆腐屋の來ぬ日はあれと納豆賣 正岡子規 納豆
豆腐屋も紅葉山から水引けり 飴山實
豆腐屋も酒屋も近し梅の花 正岡子規 ー梅
豆腐屋も八百屋も遠し冬籠 正岡子規 冬籠
二三尺雪つむ軒や猿肉屋 飯田蛇笏
肉屋見てしばらく赤し冬の街 平井照敏 猫町
肉屋閉づ十三夜月雲に残し 大野林火 雪華 昭和三十三年
日の暮るる螢袋も魚屋道 森澄雄
葱も置きあり八百屋とも花屋とも 後藤比奈夫
梅雨きざす団地の峡に八百屋来て 鈴木真砂女 夕螢
白昼の茶舗の明燈新茶買ふ 百合山羽公 寒雁
鳩首冬に青澄む豆腐屋の前 赤尾兜子 歳華集
表具屋の言訳たぬし落霜紅 藤田湘子 神楽
貧乏な八百屋車や芋大根 正岡子規 芋
武蔵野の豆腐屋草の実を散らす 細見綾子
粉屋が哭く山を駈けおりてきた俺に 金子兜太
文君の酒屋ありける柳哉 正岡子規 柳
文使の桜餅屋のあるじかな 阿波野青畝
暮れ残る豆腐屋の笛冴えざえと 中村草田男
万屋の在所にひとつ櫻餅 森澄雄
万屋の電池買占め 彼岸花 伊丹三樹彦
無花果や八百屋の裏にまだ青し 正岡子規 無花果
綿菓子屋松の木の下お縁日 山口青邨
木々芽吹き魚屋に大き赤き魚 大野林火 雪華 昭和三十八年
門前の荒物屋にて月の出待つ(横蔵寺) 細見綾子
夜番に動く灯影豆腐屋新聞屋 伊丹三樹彦
柳とは酒屋が前のものならし 正岡子規 柳
遊ぶごとし魚屋の朝の水打ちは 森澄雄
夕若葉豆腐屋は来るラッパ吹き 高田風人子
余り苗さげて浜辺の魚屋へ 飯田龍太
立葵昏るるまぎはの綿菓子屋 森澄雄
冷凍しつつ肉屋の硝子内部模糊 上田五千石『田園』補遺
老僧の八百屋尋ぬる秋の雨 正岡子規 秋雨
澁柿や酒屋の前のから車 正岡子規 柿
舂く日靴屋は山へ帰りゆく 三橋敏雄
蘆の穗や酒屋へ上る道一つ 正岡子規 芦の穂
蜑町の魚屋の魚も師走かな 岸田稚魚 紅葉山
蜥蜴去る廃墟の街の酒屋より 有馬朗人 知命
螻蛄鳴くや酒屋魚屋支払へば 鈴木真砂女
鮓つけてだまつて去にし魚屋かな 村上鬼城
鮟鱇を吊し魚屋夕景色 山口青邨
鱸提げて酒屋を叩く月夜かな 内藤鳴雪
鶫焼きもてなす米屋与左衛門 野見山朱鳥 幻日

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 17:51 | 無季 | Trackback | Comments(0)

百貨店 の俳句

百貨店 の俳句

百貨店

百貨店 デパート スーパー コンビニ


あたらしき日除は村の百貨店 森田峠
エリー湖のわかさぎも売る百貨店 秋元洋子
コンビニで零余子なんぞを買おうとは 高澤良一 寒暑
コンビニに行くにも帽子・夏手套 高澤良一 素抱
コンビニに蝉と蝉がら持ち込む子 高澤良一 暮津
コンビニに盆供のセット出廻りぬ 高澤良一 素抱
コンビニのとっつきで売る盆のもの 高澤良一 素抱
コンビニの袋を提げて月の人 早川きく
コンビニの入口埋め盆用品 高澤良一 暮津
コンビニの繭玉一寸つつきみぬ 高澤良一 暮津
コンビニの老人向けに売る秋果 高澤良一 石鏡
コンビニも町内の裡御神燈 高澤良一 寒暑
スーパーに山積みの水広島忌 並木緑之
スーパーに水を買ふなり原爆忌 岡部六弥太
スーパーに盆の市たつニュータウン 川端恵美子
スーパーの秋刀魚と並ぶ松葉杖 照屋太司
スーパーの切り売り南瓜よく売れる 菱田トクエ
スーパーの前に陣取り西瓜売る 高間礼子
スーパーの大鏡より苺買ふ 菅原章風
スーパーの目刺の唄が聞こえるか 水島純一郎
デパートで娼婦のことを思い出す 武馬久仁裕
デパートに作り滝して休憩所 山田和子
デパートに入り込み人の子灯心 松瀬青々
デパートのごつた返しの大夕立 池ヶ谷夏子(山茶花)
デパートのさまざまの椅子われら死ぬ 島津 亮
デパートの一画しんと毛皮売る 高橋悦男
デパートの火事や墜ちゆく人撮らる 田川飛旅子
デパートの旗ひらひらと火事の雲 横山白虹
デパートの混雑を出て日の短か 河野晴代
デパートの産地訛の粽売り 炭谷種子
デパートの窓より帰燕送りけり 冨田みのる
デパートの灯が濃くなりぬ社会鍋 加藤高秋
デパートの片隅で待つ日永かな 今井 恭
炎天を来てスーパーの深海魚 守屋房子
遠火事に啼く孔雀あり百貨店 宮武寒々 朱卓
花冷の百貨店より電車出づ 館岡沙緻
紺青の夜涼の空や百貨店 飯田蛇笏 山廬集
初売のスーパーのレジ新型に 高橋恭子
初売りのスーパーのレジ新型に 高橋恭子
水打つてスーパー開店五分前 飯田弘子
水虫痒く見るデパートの古陶展 皆川盤水
水買ってコンビニという星明り 対馬康子 吾亦紅
鼠尾草(みそはぎ)も売られスーパー花売場 高澤良一 素抱
通り抜けるだけ一月の百貨店 稲垣きくの 黄 瀬
釘買つて出る百貨店西東忌 三橋敏雄
点り初むコンビニの灯と竿灯と 高澤良一 寒暑
凍死者にかゝわりなくデパートは 胡の煙を こくあげている 吉岡禅寺洞
百貨店めぐる着ぶくれ一家族 草間時彦
百貨店盆具セットを売り出せり 高澤良一 暮津
病院とスーパー近しちちろ鳴く 横田安子
風鳴るやデパート雛をしまひ急ぐ 西垣 脩
盆セール過ぎしデパート窓灼けて 石塚友二
盆のコンビニ生花仏花と仕分けして 高澤良一 暮津
迷路めくデパート売り場秋暑し 松本節子

百貨店 補遺

スーパーの籠の替へどき夏つばめ 岡本眸
スーパーの鮨を昼餉に田植せり 右城暮石 散歩圏 補遺 頑張れよ
デパートの屋上に出る梅咲く頃 細見綾子
デパートの椿展見て旅にも出ず 安住敦
家遁れ来し歳末の百貨店 右城暮石 句集外 昭和三十九年
紺青の夜涼の空や百貨店 飯田蛇笏 山廬集
息吹くサンタ満持す闇の百貨店 伊丹三樹彦
通り抜けだけのデパート土用東風 鈴木真砂女 都鳥
釘買つて出る百貨店西東忌 三橋敏雄
百貨店めぐる着ぶくれ一家族 草間時彦 中年
囀りもなきデパートの出開張 森澄雄

以上

by 575fudemakase | 2017-11-29 17:49 | 無季 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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