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夏座布団 の俳句

夏座布団 の俳句

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夏座布団 補遺

ならびたる夏座布団もたゞ淋し 高野素十
もてなしの藺座布団また葛櫻 森澄雄
我が右の麻座布団のあまりあり 阿波野青畝
縁側に夏座布団をすゝめけり 杉田久女
頂きて南郷庵の夏座布団 飯島晴子

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by 575fudemakase | 2016-06-29 04:53 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

レース の俳句

レース の俳句

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レース 補遺

たかの知れし一生叮嚀にレース編む 山田みづえ 木語
カーテンのレースの薔薇が空に白し 篠原梵 年々去来の花 皿
バスガイド渡海の間レース編む 百合山羽公 寒雁
レースのカーテン透く海での死夜がくる 三橋敏雄
レースのスカアト拡がりゐて妊む 山口誓子
レースの襟ほのかに黄ばみ少女司書 能村登四郎
レース工場跡の夜霧の濃き流れ 松崎鉄之介
レース編みつづく潔癖の顔をして 右城暮石 句集外 昭和四十二年
レース編む掃除婦に待つ夫ありや 岡本眸
南風の渚レースを編みつづけ 山口誓子
夜行待つ盆の帰郷のレース服 草間時彦
妙齢を保つレースの手袋に 百合山羽公 寒雁
心中に応答激しレース編む 津田清子 礼拝
母乳醸しつつ快調のレース編み 鷹羽狩行
洗礼や白きレースの子がうつむき 松崎鉄之介
癆咳の娘がレース編む緑雨かな 西島麦南 人音
白波のレースふちどる昆布の浜 山口青邨
船内にレース編みつつ島へ帰る 伊丹三樹彦
野遊びにきて根つめてレース編む 秋元不死男

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:51 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

蓼 の俳句

蓼 の俳句

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蓼 補遺

*よべの雨小石かづきて蓼の臥 東皐
「不耕貪食」花蓼すらも藤の形 香西照雄 対話
あさがほに蓼かひかゆる心ばえ 朱拙
いのちなり露草の瑠璃蓼の紅 石田波郷
いら蓼に静な花の咲にけり 露川
うき人にくはせて見たき葉蓼哉 正岡子規 蓼
うすなさけにて蓼の酢をつくるかな 能村登四郎
かのひとも斯くやと蓼酢つくる見て 下村槐太 天涯
きり蓼の切れて己が命かな 杉風
くもり日は水辺の蓼とむかし唄 能村登四郎
ことごとく虫の穴ある葉蓼哉 正岡子規 蓼
このあたりコスモスに花蓼まじり 清崎敏郎
この国の赤さ 旗 蓼 手品の布 伊丹三樹彦
この盆はとりのこされて穂蓼かな 風国
こひしきや蓼をむぐらの塩鰹 嵐竹
こぼれ日の桜蓼咲く万里忌かな 齋藤玄 飛雪
こま~と穂にこそ出れ川原蓼 松窓乙二
さくら蓼秋は淋しいとも言へず 後藤比奈夫
すし桶や今いく日有で蓼摘ん 荷兮
つまみ食ふ武蔵も奥の葉蓼かな 三橋敏雄
ひたきをり蓼の紅葉をかいくぐり 細見綾子
ふり止みて再びはげし蓼の雨 桂信子 月光抄
ほち~と葭も芒も蓼の穂も 河東碧梧桐
みぎひだりつりあひわるき蓼の昼 飯島晴子
よく見れば蓼のふしにも今朝の霜 桜井梅室
一事去り一事起りて蓼赤し 高野素十
人しらぬ蓼や紅葉にひとゝをり 野水
今日の栄蓼紅き墓にあそびたり 石田波郷
今朝活けて富士の木天蓼花散らず 渡邊水巴 富士
先嬉し蓼の二葉も雪のひま 凉菟
六月の皿に蓼酢の青よかり 後藤比奈夫
刈りかけて去る村童や蓼の雨 杉田久女
刈ル蓼や引きぬく藍もましりけり 正岡子規 蓼
前川の常滑暮るる蓼酢鮎 岡井省二 鹿野
勘平の名と蓼紅きかなしさよ 水原秋櫻子 旅愁
十月の荒れをうけ取穂蓼かな 朱拙
卯の花のそれかとも見め鮓に蓼 馬場存義
咲きのこる蓼あどけなし冬の畦 岡本眸
唇や蓼喰ふあとの秋のかぜ 許六
土持ば買人やつきし蓼屋敷 建部巣兆
垂れてゆく落穂を蓼に触れしむる 石田波郷
夏陰やはや蓼の穂の志し 荷兮
夜鰹やまだしと思へば蓼の露 素堂
大蓼の空ざまにのび末枯るゝ 高浜年尾
大蓼や蔵から洩るゝ杜氏の声 飴山實 花浴び
大蓼や鳥居の奥の刃物市 飴山實 花浴び
天蓼にからみのつくやほとゝぎす 路通
天蓼の枝折老たる猫にはあらね共 杉風
天蓼の逢がたき世やさしみ皿 露川
学問に見給え穂蓼唐がらし 朱拙
対岸は元蓼の崖キャンプ跡 右城暮石 句集外 昭和五十三年
小灯で埓あく客や蓼の露 鈴木道彦
山の辺や天蓼拾ふ青嵐 加舎白雄
川上ミの畑に来たりて蓼を舐む 岡井省二 前後
川蓼の色青~と寒の中 十丈
布団干すやいしくも濡れし露の蓼 渡邊水巴 白日
常にある青蓼ながら呼水鶏 陽和
廟堂に蓼の味知る人はあらじ 正岡子規 蓼
手に移ス蓼すりこ木の雫哉 其角
挿すからに一と穂の薄三穂の蓼 後藤夜半 底紅
捨水の波を打ちゆく蓼の溝 山口青邨
搗臼を見こして蓼の盛哉 望月宋屋
料理屋に隣れば赤き穂蓼かな 河東碧梧桐
新川の酒腐りけり鮓の蓼 正岡子規 鮓
早鮓や東海の魚背戸の蓼 正岡子規 鮓
明易き富士や木天蓼かくれ咲く 渡邊水巴 富士
木天蓼の初夏の葉白い痛み分け 金子兜太
木天蓼の白際立ちて山の雨 稲畑汀子
木天蓼は白葉吹かれし川あそび 岡井省二 鹿野
木天蓼初夏真蛇さすらいやまぬかな 金子兜太
末枯の紅にして蓼あるべし 河東碧梧桐
村雨や青蓼ながら秋は来ぬ 乙訓
枯蓼の姿もあらず年送る 岸田稚魚 筍流し
桑かげのさやかに蓼の咲きにけり 飯田蛇笏 霊芝
桜蓼甘えて損はなかりけり 後藤比奈夫
武蔵野の住居も蓼の一穂哉 四睡
殯(かりもがり)茫と燈のわが湿地蓼 佐藤鬼房
水少しあれば草蓼もみぢせる 細見綾子
水引は蓼より赤しさりながら 高野素十
沖塩のはやせを恋や蓼の雨 高井几董
洩軒の雨にもうれし蓼の露 鈴木道彦
湖波の畔にたたみて蓼涵る 飯田蛇笏 春蘭
漬蓼の穂に出る月の名残哉 其角
灯を置いて飯食ふ蓼の豪雨かな 西島麦南 人音
熊の鼻骨まだ軟かし蓼の風 林翔 和紙
牝の鹿の躍りこえたる蓼わかし 星野麥丘人
犬蓼と背くらべしをり郵便夫 加藤秋邨
犬蓼に命也けり秣はら 千那
犬蓼のかぶせかゝるや釣の邪魔 鈴木道彦
犬蓼の節をれしたり秋の暮 加藤曉台
犬蓼は大きな葉より末枯るゝ 高浜年尾
犬蓼もはなだちそろふ芋畠 飯田蛇笏 雪峡
独活すてゝ蓼にのがれむ深谷川 千那
狭庭辺の紫苑犬蓼皆高く 高浜年尾
目(ま)かげしてしばし大犬蓼のうへ 岡井省二 有時
睡みそに蓼の青みや朝朗 魯九
石白き渇れ川蓼が紅葉して 細見綾子
神饌の結飯ほおばる 大蓼咲く 伊丹三樹彦
稻舟や穂蓼の渚菊の岸 正岡子規 菊
稻舟や野菊の渚蓼の岸 正岡子規 稲舟
穗蓼多くたまたま野菊柴に 正岡子規 野菊
窯元の門口飾る犬蓼よ 鈴木真砂女 夕螢
約束の死までの道や蓼咲く日 石塚友二 磊[カイ]集
網かけて蓼の折れ伏す川貧し 水原秋櫻子 霜林
美しき風とおもひぬ桜蓼 石塚友二 磊[カイ]集
職無しは ここにも跼む 車塵の蓼 伊丹三樹彦
脛高く摘をく蓼や雨の園 黒柳召波
自分がはつきりとして蓼の葉を十枚もぐに 中川一碧樓
舷に蓼摺小木や夕すゞみ 加舎白雄
花か穂かもみぢ歟蓼の紅ヰは 高井几董
花もうし佐野の渡の蓼屋敷 其角
花を見て蓼の多さよ此辺 黒柳召波
花淡く茎のかがよふ雨の蓼 飯田蛇笏 雪峡
花蓼のつゆに小固き草鞋の緒 飯田蛇笏 心像
花蓼の小径上りに露の富士 松村蒼石 寒鶯抄
花蓼や鴨の飛沫のここにまで 岡本眸
草の戸に我は蓼くふほたる哉 其角
草むらに咲き出て花や桜蓼 石塚友二 磊[カイ]集
草刈男蓼の紅きも負ひ来る 森澄雄
萩叢と睦み合ひつつ蓼は 正岡子規 蓼
葡萄峠は向うここでは木天蓼漬ける 金子兜太
蓮枯て蓼猶赤き水淺み 正岡子規 枯蓮
蓼あかし売るときちよつと豚拭かれ 能村登四郎
蓼が咲く日日のめはじきあそびにて 岡井省二 明野
蓼しそにむすばぬさきの白露か  嵐雪
蓼なびき十月既望晴れにけり 水原秋櫻子 緑雲
蓼のなき里は過たる小雀哉 野紅
蓼の上で出来たる月夜哉 助然
蓼の穂にふゆ野の神は立つらしも 原石鼎 花影以後
蓼の穂やひとりこぼるゝ秋の暮 程已
蓼の穂や荒れても山に湧ける水 石塚友二 光塵
蓼の花咲きしところに到りたる 高野素十
蓼の芽や見えぬ雨降る湖に 岡井省二 鹿野
蓼の葉や泥鰌隠るゝ薄濁り 正岡子規 蓼
蓼の酢のつづきの夢となりにけり 岡井省二 前後
蓼は穂に秋の幼猫すてられぬ 西島麦南 人音
蓼は蓼なれどもこれは桜蓼 清崎敏郎
蓼をくふ虫はあるとや唐辛子 正岡子規 唐辛子
蓼・あかざ老いぬれば血も濁るかと 能村登四郎
蓼咲いている筈 遠くのポスト選ぶ 伊丹三樹彦
蓼咲くや油まみれの指の傷 古沢太穂 古沢太穂句集
蓼喰ふといふ虫芥子の坊主にも 後藤比奈夫
蓼嗅いて犬いつ失せし水辺かな 原石鼎 花影
蓼噛んでひとりこらえる思ひ哉 正岡子規 蓼
蓼噛んで父情の夕べいたりけり 上田五千石『風景』補遺
蓼摘て厨へ走しる少女かな 内藤鳴雪
蓼枯れて隱れあへず魚迯げて行 正岡子規 枯蓼
蓼枯れぬ天使の翼折れし如 水原秋櫻子 殉教
蓼短く秋の小川の溢れたり 正岡子規 秋の川
蓼紅しもののみごとに欺けば 藤田湘子 途上
蓼紅し病めばつまづくことばかり 岡本眸
蓼酢つくる妹が浴衣着そめたり 渡邊水巴 富士
蓼青し鴨をつらぬく泉川 三宅嘯山
蛸喰て蓼摺小木のはなし哉 凉菟
行水に濺ぐや蓼の自ら 三宅嘯山
道のべの葉蓼かじりてゆきにけり 岡井省二 猩々
道の辺の蓼水引も憂しとのみ 石塚友二 光塵
道はたの籾すり臼や蓼老いぬ 正岡子規 籾すり
酢に味噌に朝晩つまむ穂蓼かな 素覧
野分吹く水をはねたり蓼の上 阿波野青畝
針の有こゝろに蓼のほそ葉哉 加藤曉台
陽炎やはや水蓼のけしき立 加藤曉台
雨風の貧乏穂蓼咲きにけり 小林康治 玄霜
雪解富士木天蓼の葉に白さ見ゆ 渡邊水巴 富士
雷晴て蓼まだ苦き気色哉 建部巣兆
露のなか蓼も野菊も日の出まヘ 長谷川素逝 暦日
露乾たるのち花蓼の薄くして 山口誓子
露草も枯れたり蓼も枯れたり矣 高野素十
青蓼に野分の月や一雫 雪芝
青蓼や*ほうとつき立虹の下  朱拙
青蓼やいつまで草の根のからみ 野紅
面白や蓼喰た舌の茶を弾く 三宅嘯山
靺鞨(まつかつ)の没日と思ふ蓼赤し 佐藤鬼房
魚跳ねしなり末枯の桜蓼 佐藤鬼房
鮎の瀬を越ス田楽を蓼酢かな 路通

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:49 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

ガーベラ の俳句

ガーベラ の俳句


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ガーベラ 補遺

ガーベラの太陽王ルイ十四世 平井照敏 猫町
ガーベラの炎のごとし海を見たし 加藤秋邨
ガーベラは退屈な花雨つづく 大野林火 月魄集 距和五十七年
明日の日の華やぐが如ガーベラ挿す 藤田湘子 途上
照り翳るガーベラを賞づ不惑前 林翔 和紙
玉葱を干してガーベラ咲きにけり 清崎敏郎
野分中ガーベラ赤しまた暗し 藤田湘子 途上

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:41 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

朝顔苗 の俳句

朝顔苗 の俳句


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朝顔苗 補遺

司書が出て朝顔苗に水与へ 阿波野青畝
朝顔の双葉に甲も乙もなし 藤田湘子
朝顔の双葉のどこか濡れゐたる 高野素十
朝顔の双葉の力われに欲し 鷹羽狩行
朝顔の双葉の箱も雨の中 鷹羽狩行
朝顔の双葉の落す影正し 松本たかし
朝顔の双葉の鉢に描きある画 後藤夜半 底紅
朝顔の双葉の鉢を並べ過ぎ 後藤比奈夫
朝顔の双葉むらさき名もなくて 山口青邨
朝顔の双葉揃ひし祭かな 鈴木真砂女 夕螢
朝顔の双葉育てて佃煮屋 鈴木真砂女 居待月
朝顔の苗に水やる真昼哉 正岡子規 朝顔の苗
朝顔の苗はいづこぞ夕日寺 角川源義
虚子おはん話す朝顔の苗のこと 山口青邨
蟻の城さわだてり朝顔苗をぬく 臼田亜郎 定本亜浪句集

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:19 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

百足虫 の俳句

百足虫 の俳句


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百足虫 補遺

ずたずたにすべき蜈蚣や先づはせし 相生垣瓜人 明治草
その蟄を蛇も蜈蚣も共にせり 相生垣瓜人 明治草抄
たゝみたる扇にはねる蜈蚣かな 正岡子規 扇
ひげを剃り百足虫を殺し外出す 西東三鬼
むかで威をはりぬむかでの威厳もて 平井照敏 猫町
わが寝屋に出でし百足虫は必殺す 橋本多佳子
わが胸を歩みし蜈蚣さへありき 相生垣瓜人 微茫集
わが踏めぬこの釣橋は大百足虫 百合山羽公 樂土
万緑に朱のアンテナは百足虫なる 山口誓子
三上山焼くよ百足虫の脂もて 山口誓子
人来るひとり蜈蚣を押さへゐれば 橋本多佳子
刺殺せし百足虫のあぶらなほのこる 山口誓子
勝つ事は勝てり蜈蚣と闘ひて 相生垣瓜人 明治草
夕刊におさへて殺す百足蟲の子 富安風生
夕月や蜈蚣這ひ出る庵の壁 正岡子規 夕月
夕月や蜈蚣這ひ居る庵の壁 正岡子規 夕月
寝釈迦より百足虫も金を頒たれたり 山口誓子
寸断にされても蜈蚣死にきれず 津田清子
小むかでを摶つたる朱の枕かな 日野草城
小百足虫のしづかに来る枕上 山口誓子
小百足虫を咄嵯に殺す鉄もなし 山口誓子
山を巻く七巻半の百足虫出づ 山口青邨
山開き百足虫も露にまみれゐる 飯田龍太
憐れみを乞はぬ蜈蚣や憐れまじ 相生垣瓜人 明治草抄
日々殺す百足虫の数も積りけり 山口誓子
朱色の百足虫色なき石のした 山口誓子
梅天を蜈蚣と倶に戴けり 相生垣瓜人 明治草抄
梅雨はげし百足虫殺せし女と寝る 西東三鬼
殺したる百足虫に重き咎負はす 百合山羽公 寒雁
湖霞むかしむかでを射たる山 飴山實 句集外
熱湯に浮きて蜈蚣の死にゐたる 右城暮石 句集外 昭和二十四年
百足虫の頭くだきし鋏まだ手にす 橋本多佳子
百足虫出づ海荒るる夜に堪へがたく 山口誓子
百足虫刺すありあふ鋏食へよと 山口誓子
百足虫憎し一家の長の吾を螫す 百合山羽公 寒雁
百足虫死す蟻黒々とたからせて 右城暮石 句集外 昭和三十三年
百足虫馬陸のこの家を買ひて住む 山口誓子
硬き声聞ゆ蜈蚣を殺すなり 相生垣瓜人 微茫集
積み上げし蘭座布団より大百足虫 右城暮石 散歩圏
穴まどひ蜈蚣のことは如何なりし 百合山羽公 樂土
脂多き百足虫を踏みにじりたり 山口誓子
蜈蚣をば悶死せしめし前非かな 相生垣瓜人 負暄
蜈蚣をも書は益虫となしをれり 相生垣瓜人 微茫集
蜈蚣死す数多の足も次いで死す 相生垣瓜人 明治草抄
蜈蚣這ふ音ある障子灯に白し 橋閒石 雪
螫しに来し蜈蚣と信じ危めけり 相生垣瓜人 負暄
蟷螂と相摶つ蜈蚣あらざるか 相生垣瓜人 明治草
蟷螂落ち蜈蚣這ひ上る縁の上 正岡子規 蟷螂
試みに蜈蚣を蟻に引かしめつ 相生垣瓜人 明治草
身をくねる百足虫を見れば必殺す 山口誓子
釘を以て百足虫を断つや地の上 山口誓子
鉛筆をもて小百足虫を殺し了ふ 山口誓子
関ケ原よりの雪野に百足虫山 山口誓子
雨意多し蜈蚣も螫意多からむ 相生垣瓜人 明治草
頭なき百足虫のなほも走るかな 山口誓子

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:16 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

白夜 の俳句

白夜 の俳句

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白夜 補遺

いづことも知れぬ白夜を蔵ひ寝る 佐藤鬼房
ここに来て白夜のごとく夜明けたり 山口青邨
この人魚眠る時なき白夜かな 阿波野青畝
この白夜馴鹿の乳にねる児かな 飯田蛇笏 春蘭
そこなはぬ大地か雲か白夜航く 中村汀女
なほ北へ旅程をつなぐ白夜かな 稲畑汀子
わが泊つる森のホテルの白夜なる 山口青邨
チボリの灯白夜の悔を説く勿れ 阿波野青畝
ハープひく漁港の船の夏至白夜 飯田蛇笏 春蘭
ポスターは楽器を抱く白夜かな 阿波野青畝
メーポール湖畔に見ゆる白夜かな 阿波野青畝
ワゴンリ白夜の森を今過ぐる 山口青邨
三時までシヨー果てざりし白夜かな 阿波野青畝
人来たるごとく鳥来る白夜かな 有馬朗人 知命
人魚見よ白夜の浪の皺を見よ 阿波野青畝
冷酒の数に白夜の国のもの 上田五千石『琥珀』補遺
動意なきサンダル白夜に裳裾垂れて 中村草田男
噫白夜眉剃りの祖母片盲 佐藤鬼房
城の裏白夜の墓石立ち上る 有馬朗人 天為
塔時計四面おなじきし白夜かな 阿波野青畝
夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏 春蘭
天よりは日向と見ゆれ白夜の地 平畑静塔
寺の塔宙を劈く白夜かな 阿波野青畝
幽閉の女子の城の白夜なる 有馬朗人 天為
弟天使白夜の昏夜を石貨に乗り 中村草田男
影もなく白夜に遊ぶ馬一頭 有馬朗人 立志
旅空に星くづもなき白夜かな 阿波野青畝
枕辺の薔薇くれなゐに白夜なる 山口青邨
橋開く白夜の船を通さんと 有馬朗人 立志
機内映画は「抱擁」 北極白夜航 伊丹三樹彦
淡からず白夜の国のシャンデリア 鷹羽狩行
火を焚くや白夜の森のバラライカ 有馬朗人 耳順
火蛾よ去れ白夜は孤り寝ぬべかり 三橋鷹女
犬なれど「香函つくる」白夜に素 中村草田男
白夜に語らず信の姉の辺知の弟 中村草田男
白夜に銀巨き主鍵と鍵束と 中村草田男
白夜に飛ぶ一朱火錬金の坩堝より 中村草田男
白夜の「数譜」世紀の数なる「15」に尽く 中村草田男
白夜のガゥン厚きも膝へ肘尖鋭く 中村草田男
白夜の姉弟計器と秘冊弓手馬手に 中村草田男
白夜の帆世紀をへだつ魚油もゆる 飯田蛇笏 春蘭
白夜の忠犬畳みたたむ一令無み 中村草田男
白夜の忠犬百骸挙げて石に近み 中村草田男
白夜の忠犬膝下沓下に眼落としつ 中村草田男
白夜の眉間大源「死(トット)」の砂時計 中村草田男
白夜の輪廻石の条紋年輪相 中村草田男
白夜の釘抜抜本の露頭白に紛れ 中村草田男
白夜の鉋重し白夜の気を均らす 中村草田男
白夜の鋸厚し白夜の音を絶つ 中村草田男
白夜は北限姉弟天使は白夜に区々 中村草田男
白夜人密入国を検べをり 阿波野青畝
白夜具の薄く汚れて湯婆かな 阿波野青畝
白夜冴え拗牛何を分けつづく 赤尾兜子 歳華集
白夜呼ぶ北欧みやげの鳩笛は 百合山羽公 樂土
白夜来るまで白昼の日傘さす 平畑静塔
白樺は夜ごと白夜を欺ける 阿波野青畝
白繭を守りて白夜めきにけり 阿波野青畝
着陸の灯はや白夜の灯にまぎれ 鷹羽狩行
秤の皿虚し白夜に右と左 中村草田男
結晶体白夜に唯球或るは多面 中村草田男
胸の汗真青白夜の稲妻か 加藤秋邨
船ゆきしあと霧こめて白夜かな 飯田龍太
蛾の舞ひの山の白夜を怖れけり 臼田亜浪 旅人 抄
蝙蝠飛んで白夜は昼夜の外(ほか)の刻 中村草田男
軍神像白夜の広場占めにけり 阿波野青畝
限りなく白夜を馳せる風見馬 有馬朗人 知命
雪嶺の裏へ白夜の日が廻る 有馬朗人 耳順
雪嶺を光源として白夜かな 上田五千石『田園』補遺
風車小屋白夜にひたす長き羽根 有馬朗人 立志
颱風来ひしと白夜の躬をいだく 臼田亜郎 定本亜浪句集
黒ビール白夜の光すかし飲む 有馬朗人 耳順

以上
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葉柳 の俳句

葉柳 の俳句

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葉柳 補遺

たなごころ濡れ葉柳に触れしなり 岡井省二 前後
ともし火の数定まらず夏柳 正岡子規 夏柳
むしられて見返り柳夏痩せぬ 正岡子規 夏柳
ゆかで居ば綰(たば)ねて見せう夏柳 椎本才麿
われを囚ふ葉柳と吾子の妙齢と 下村槐太 天涯
をなごやは夜がまだ明けない葉柳並木 種田山頭火 草木塔
ランチタイム葉柳の道川に抜け 岡本眸
乞食のおもて明るし夏やなぎ 上村占魚 鮎
人力車にレトロの街の夏柳 桂信子「草影」以後
会釈したき夜明の人よ夏柳 渡邊水巴 白日
倉敷川夜蝉鳴きつぐ夏柳 水原秋櫻子 餘生
入梅晴や風にもどりし夏柳 正岡子規 梅雨晴
八百庄は酔ひ死にし葉柳垂れて 中川一碧樓
夏柳 鶏歩かねば幽霊村 伊丹三樹彦
夏柳全く吹かれ幹細し 上野泰
夏柳吹く程吹て静かなり 正岡子規 夏柳
夏柳家鴨養ふ小池哉 正岡子規 夏柳
夏柳桑名へ五里といふ水路 細見綾子
夏柳水の都の水いづこ 石塚友二 磊[カイ]集
夏柳水よけの櫛まばら也 小西来山
夏柳異人の館灯ともれり 正岡子規 夏柳
夜の目にも十三陵の夏柳 清崎敏郎
夫婦に夏柳行李の艶愛し 岡本眸
宇曾利湖へ巨人没りゆくか夏柳 佐藤鬼房
己が幹照らせ翳らせ夏柳 飯島晴子
帆舟来てつなぎし柳茂りけり 水原秋櫻子 殉教
戸繰る隣は葉柳に白う動くもの 種田山頭火 自画像 層雲集
拳を打二階の影や夏柳 正岡子規 夏柳
明烏葉柳の日のいよよなり 岡井省二 五劫集
板塀のまあたらしさよ夏柳 星野立子
桜田に夕栄すなり夏柳 正岡子規 夏柳
横顔の煙草売娘や夏柳 波多野爽波 鋪道の花
水にひく葉のよごれをり夏柳 高野素十
水打つて静かな家や夏やなぎ 尾崎放哉 中学時代
流木を河原に晒し夏柳 清崎敏郎
狐来しあとを渚に夏柳 水原秋櫻子 晩華
田の畦や二尺許りの夏柳 正岡子規 夏柳
町住みの下駄音させつ夏柳(ひろこ様) 細見綾子
船乗込待つやなびける夏柳 水原秋櫻子 蘆雁
花嫁や見る見るふとる夏柳 正岡子規 夏柳
葉柳にふられて鳴くか蝉の声 正岡子規 蝉
葉柳に埃をかぶる車上哉 正岡子規 葉柳
葉柳に日の力なきゆふべかな 正岡子規 葉柳
葉柳に水撒車片よせぬ 正岡子規 葉柳
葉柳の五本はあまる庵哉 正岡子規 葉柳
葉柳の吹かれてしどろもどろかな 清崎敏郎
葉柳の寺町過る雨夜かな 加舎白雄
葉柳の招魂祭の鹵簿の雨 富安風生
葉柳の水の日ぐれを驢馬追へる 臼田亜郎 定本亜浪句集
葉柳の葉長き活けし何の思ひ(松田布兌子居) 細見綾子
葉柳の風は中から起りけり 正岡子規 葉柳
葉柳ははや酋乙女の翁なれ 岡井省二 猩々
葉柳も木屋町四条下ルかな 星野麥丘人
葉柳も飛燕も低し五層閣 水原秋櫻子 餘生
葉柳やもつれてのこる三日の月 正岡子規 葉柳
葉柳や待たされてゐる奈良茶粥 森澄雄
葉柳や折ふし村の鏡見ゆ 岡井省二 明野
葉柳や病の窓の夕ながめ 正岡子規 葉柳
葉柳や病気の窓に夕ながめ 正岡子規 葉柳
葉柳や風はらひあへずほこりつむ 正岡子規 葉柳
葉柳をつかまへかねし小舟哉 正岡子規 葉柳
葉柳をふつては見たる涼み哉 正岡子規 納涼
行き過ぎて葉柳ならぶ畷かな 岡井省二 山色
見かへれば衣領樹梅として夏柳 佐藤鬼房
車道広く埃捲くなり夏柳 正岡子規 夏柳
車道狭く埃捲くなり夏柳 正岡子規 夏柳
軋りいづ馬車や雨降る夏柳 水原秋櫻子 帰心
辻能の班女が舞や夏柳 河東碧梧桐
重き雨どう~降れり夏柳 星野立子
野が見ゆる町の出口の夏柳 正岡子規 夏柳
野の家や吹きまくらるゝ夏柳 正岡子規 夏柳
鍛冶の火のかうかう燃ゆる夏やなぎ 大野林火 海門 昭和七年以前
長身の肩へ豊髪夏柳 香西照雄 素心
雑木に振をかへけり夏柳 文鳥
風吹けば三日の月あり夏柳 正岡子規 夏柳
高瀬川あさあさと流れ夏柳 村山故郷
鯉はしづかに水に逆らふ夏柳 林翔
黄河の黄かくすすべなし夏柳 阿波野青畝

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:11 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

蜘蛛の囲 の俳句

蜘蛛の囲 の俳句

蜘蛛の囲 の例句 (←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/25959652/

【参考】
蜘蛛 の例句 (←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/22800693/


蜘蛛の囲 補遺

十字架を負ひ蜘蛛の囲よ杜若 阿波野青畝
蜘蛛の囲やわれらよりかも新しく 中村汀女
蜘蛛の囲をうちやぶるより今日の顔 上田五千石『森林』補遺
蜘蛛の囲をゆすりて霧の疾き流れ 富安風生
蜘蛛の囲を払ひ~て先導す 星野立子

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:07 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

藺の花 の俳句

藺の花 の俳句

藺の花 の例句 (←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/25959853/


藺の花 補遺

ゐの花は葉末にさかぬ風情哉 正岡子規 藺の花
ゐの花や親子の牛のもつれあふ 正岡子規 藺の花
短夜や藺の花へだつ戸一枚 飯田蛇笏 山廬集
花藺田の緑にそゝぐ小雨哉 正岡子規 藺の花
藺の花にかくるゝ鷺の頭哉 正岡子規 藺の花
藺の花にかはらぬ水の水さび哉 正岡子規 藺の花
藺の花にひた~水の濁り哉 此筋
藺の花に水の走り香ありにけり 上田五千石『琥珀』補遺
藺の花の中をぬひぬひ蛍哉 正岡子規 藺の花
藺の花の思ひ思ひにそよきけり 正岡子規 藺の花
藺の花の葉末にさかぬ風情哉 正岡子規 藺の花
藺の花の雨にごり水今日親し 細見綾子
藺の花や小田にもならぬ溜り水 正岡子規 藺の花

以上
by 575fudemakase | 2016-06-29 04:03 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)


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by 575fudemakase

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らくらく例句検索

インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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