<   2017年 06月 ( 139 )   > この月の画像一覧

錦木の花 の俳句

錦木の花

錦木の花がほつほつ地に小犬 新田加津子
錦木の花こぼれつぐ山の駅 青柳志解樹
錦木の花に料理のいとおそし 高橋淡路女 梶の葉
錦木の花のかそけき墓どころ 山田みづえ「草譜」
錦木の花のこぼるる土乾く 石井桐陰
錦木の花のさかりは人知らず 五十嵐播水
錦木の花のみどりのうすうすと 椎野 房子
苔の香や錦木の花散り溜る 織田烏不関

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:37 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

蛆 の俳句


シヨッキングピンクが零れ蛆殺し 佐々木六戈
ふとわれの死骸に蛆のたかる見ゆ 野見山朱鳥
魚を釣る蛆虫のみな生きてをり 小野博
警察医蛆の長さを計りけり 中田豊助(浮野)
鶏の目が追うレバノンの瓦礫の蛆 古川克巳
獣屍の蛆如何に如何にと口を挙ぐ 中村草田男
獣死の蛆如何に如何にと口を挙ぐ 中村草田男
破門ずオルガンだーらの蛆拾遺よ 加藤郁乎
梅雨の土かがやきて這ふ蛆一つ 沢木欣一
梅雨の土かゞやきて這ふ蛆一つ 沢木欣一
八月や真白きものに蛆虫も 辻桃子
立つ蛆に手の有無からうじて俳句 竹中宏 句集未収録
蛆生れ腐肉の上に眼鼻なし 仲止外也
蛆虫のちむま~と急ぐかな 松藤夏山
蛆虫のちむまちむまと急ぐかな 松藤夏山
蛆虫のまことうぢうぢしてゐたる 菅生一文
蛆虫の意地ある如く歩みをり 白川京子
蛆虫の行くを阻まれ這ひ溜る 右城暮石 声と声
蛆虫の市場は遠い掌の焔 伊賀元一
蛆虫の命一つに急ぐなる 鈴木春建
蛆虫や使わぬまゝの外厠 大野雑草子
蛆蟲のちむまちむまと急ぐかな 松藤夏山


蛆 補遺

チーズに蛆湧かせスクリユーの空回り 橋閒石 風景
ふとわれの死骸に蛆のたかる見ゆ 野見山朱鳥 曼珠沙華
蟻襲ひ蛆は転げて闘へり 野見山朱鳥 曼珠沙華
獣屍の蛆如何に如何にと口を挙ぐ 中村草田男
小太りの蛆纒足のごと歩く 野見山朱鳥 曼珠沙華
垂直の壁蛆虫のよぢては落つ 右城暮石 句集外 昭和三十六年
青苔を焦がし蛆虫成虫す 右城暮石 句集外 昭和二十三年
凍て死にし蛆一粒や塵もなし 中村草田男
蛆を見て我が腸も柔かし 右城暮石 句集外 昭和二十三年
蛆一つ轢かれぬ渺たり渺たりな 中村草田男
蛆虫のうの字しの字も生くる形 上田五千石『琥珀』補遺
蛆虫の行くを阻まれ這ひ溜る 右城暮石 声と声

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:35 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

人参の花 の俳句

人参の花

にんじんの花のこりゐて秋暑し 田中冬二 麦ほこり
にんじんの花よごれゐて土用波 細見綾子
にんじんの花汚れゐて土用浪 細見綾子
みせしめ鴉人参の花一と平 石田章子 『雪舞』
山住みの人参の花活けもして 園多佳女(雨月)
人参の花に埋れて一輪車 半沢つや子
人参の花のぶつかり合つて晴れ 宮坂静生 春の鹿
人参の花の汚くなりゐたり 茨木和生 往馬
人参の花の終りを人のあと 下田稔
人参の花の白などうるさけれ 斎藤玄 雁道
人参の花まつすぐに島の空 曽根新五郎
人参の花を近くに朝泳ぐ 大井雅人
人参の自生の花も勝手道 佐藤 豊子
生き下手の人参の花愛しめり 渡辺延子

人参の花 補遺

人参の花をしばらく見てもどる 亭午 星野麥丘人
人参の花の白などうるさけれ 斎藤玄 雁道
延び過ぎて人参の花ともういへず 加藤秋邨

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:32 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

山牛蒡の花 の俳句

山牛蒡の花

ひややかな風生む花の山牛蒡 大原政喜
隠れ里模糊ともやひて花牛蒡 菅田静歩 『大花野』
花ざかりなる山牛蒡青年医 柴田白葉女
花牛蒡すずめは胸毛こぼしたり 黒田咲子(草)
今日もまた暑し洋種山牛蒡 小島健 木の実
山牛蒡かほどの意志もなく抜けて 石嶌岳
山牛蒡に石ころ寄せぬあらきはり 高田蝶衣
山牛蒡に冷やかな日がすき透る 阿部みどり女
山牛蒡の花の強さの津軽漁婦 名取思郷
山牛蒡の咲きたる馬柵の霧がくれ 飯田蛇笏
山牛蒡の実の色づける子規の墓 井原ミチ
山牛蒡の猛者に媚びる桔梗かな 野村喜舟 小石川
山牛蒡の葉蔭ほのかや茎の紅 寺田寅彦
山牛蒡一期の栄と紅葉せる 篠田悌二郎
山牛蒡咲いてこまかき花こぼす 丹羽 玄子
山牛蒡咲きてこの世に母老ゆる 八牧美喜子
山牛蒡咲き鶏が長く鳴き 冨山いづこ(童子)
山牛蒡咲き鉄板路錆び窪む 黒田桜の園
山牛蒡咲き乳牛は露ねぶる 石原舟月 山鵲
山牛蒡鶲も二日三日かな 加藤楸邨
初花の棘柔らかく花牛蒡 武野重雄(屋根)
人が触れゆき花前の山牛蒡 手塚美佐
瑞垣の荒れまさりけり山牛蒡 井桁敏子
草つゆや夏に遅るゝ山牛蒡 飯田蛇笏 霊芝
目隠しか塵の捨場の山牛蒡 阿波野青畝
篁の中に日が降る花牛蒡 古館曹人

山牛蒡の花 補遺

やや窶れ木曾の土産に山牛蒡 森澄雄
山牛蒡紅葉淋漓と紅流す 山口青邨
草つゆや夏に遅るゝ山牛蒡 飯田蛇笏 霊芝
篁の中に日が降る花牛蒡 古舘曹人 樹下石上

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:30 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

ありまき の俳句

ありまき

*ありまきがききゐて読経はじまりぬ 加藤洋
*ありまきがつく庭の薔薇みにくかり 大野美幸
*ありまきに女捨て水ためらはず 山下喜子
*ありまきのミサ妨げず蟻ゆきき 坂口かぶん
*ありまきの蔓のながさを蟻たのしむ 南雲玉朗
*ありまきを仇のごとくつぶしゐる 山本明子
ありまきのあをき脂や父は亡し 平井照敏
ありまきのみどりに今日は没入せり 増山美島
ありまきの中より薔薇の蕾かな 篠原喜々(童子)
ありまきの薔薇の花まで届かない 高桑婦美子
びっしりと*ありまき霖雨いつ歇むか 下村槐太 天涯
一枚の葉にありまきの牧場あり かわにし雄策
行春や萩のありまき採りつくさず 佐野青陽人 天の川
妻に憎まれつつありまきの淡きみどり 加藤楸邨
短日やありまき翅を得て翔ぶも 依光陽子
洋蘭に*ありまき師の頬すこし肥ゆ 八木林之助


ありまき 補遺

*ありまきの分泌物わが顔に受く 右城暮石 一芸
*ありまきを捻り潰しつ納らぬ 石塚友二 玉縄抄
ありまきのあをき脂や父は亡し 平井照敏 猫町
ありまきの雌だけの国あをあをと 加藤秋邨
びっしりと*ありまき霖雨いつ歇むか 下村槐太 天涯
夏もやゝ木の*ありまきと我が書斎 右城暮石 句集外 昭和十五年

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:28 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

夏襟 の俳句

夏襟

夏衿に替へて背すじの定まりけり 新井君代
夏衿のそのおもかげの今になほ 車谷弘 佗助
夏衿や紅引くだけの夕化粧 浅田 伊賀子
夏襟となりて面目一新す 高野素十
夏襟の色も好みに師にまみゆ 島田みつ子
夏襟の無地好もしく思ひけり ト蔵一美
夏襟をくつろぐるとき守宮鳴く 飯田蛇笏
泣きくづれたる夏衿の白さかな 野崎 静子

夏襟 補遺

夏襟やけがれ来たりしとは見えず 岸田稚魚 負け犬
夏襟やけがれ来たりしとは見えず 岸田稚魚 雁渡し
夏衿をくつろぐるとき守宮鳴く 飯田蛇笏 山響集
夏衿や言葉少く二三言 高野素十

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:25 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

写真の日 の俳句

写真の日

行く船に鴎浮べり寫真の日 杉山葱子

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:22 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

電波の日 の俳句

電波の日

亡き師恋ふことも電波の日なりけり 館岡沙緻
布団より足先のぞく電波の日 杉田さだ子
白雲は山をはなれて電波の日 岡澤康司
電波の日ひろびろと田は田植済む 田川飛旅子
電波の日つばめ高きにひるがへり 岸風三樓
電波の日こよなき晴となりにけり 山田みづえ
森深く烏の遊ぶ電波の日 森田智子
子燕の巣よりのり出す電波の日 池田秀水
栗畑を抜ける道あり電波の日 藤田あけ烏 赤松

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:19 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

岩菲 の俳句

岩菲

くろぐろと和銅坑開く岩菲かな 橋本檜山「青峠」
たまに来るがんぴの花のしじみ蝶 星野立子
一輪の記憶のまゝに岩菲咲く 今井つる女
雨太き老柳荘の花岩菲 加藤晴子
火の色の岩菲一輪をんな関 加藤知世子
花岩菲ゴンドラおそるおそる着く 沼けい一
花岩菲色に濃淡なかりけり 高浜年尾
覚えあり横川の岩菲咲く径を 小島ミサヲ
岩菲の花あまりに朱しすぐ捨てし 加倉井秋を 午後の窓
岩菲咲くうまや路雲も急ぐなり 林 翔
岩菲咲く木曽少年は鉈腰に 稲垣暁星子
岩菲咲く老柳荘の木洩日に 浅賀魚木
岩菲挿す濃霧の山の水を汲み 阿部みどり女
傘寿わがいと愛づ色に岩菲の花 富安風生
山鳥の入りし茂みや花岩菲 石塚友二
師の句碑に岩菲一輪誰が心 深見けん二
鍾乳洞出口の岩菲ゆれてをる 二塚元子「かつらぎ選集」
殖えもせぬ岩菲なれども荘の主 真鍋蟻十
人行きてすぐ木隠れや岩菲咲く 村田脩
蝉の山岩菲の山を前うしろ 阿部みどり女
洗朱の紛れず岩菲咲きにけり 黄川田美千穂 『貝むらさき』
稚児群るる水清冽に岩菲咲く 伊東宏晃
蜘蛛の糸がんぴの花をしぼりたる
吊橋の谿深からず岩菲咲く 井手 芳子
庭に見し岩菲の色も活けらるる 稲畑汀子
燃えて燃えて岩菲はかなし藪の中 加藤知世子
風が吹くから墓があるから岩菲咲く 中尾寿美子
露の朱は岩菲の朱より清らかに 阿部みどり女

岩菲 補遺

木漏れ日の岩菲の朱ヶをかゞやかす 高浜年尾
秋雨の岩菲一輪を栞とす 山口青邨
山荘は垣としもなし岩菲咲き 清崎敏郎
傘壽わがいと愛づ色に岩菲の朱 富安風生
群れ咲ける岩菲に夏も過ぎにけり 清崎敏郎
岩菲咲くうまや路雲も急ぐなり 林翔 和紙
花朱き岩菲に我家はるかなり 水原秋櫻子 残鐘
烏蝶好む岩菲の花らしや 高浜年尾

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:15 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

菩提樹の花 の俳句

菩提樹の花

もしかして菩提樹の花この匂ひ 飯島晴子
見ひらけば菩提樹の花冥れば海 佐藤鬼房
虫あまた死す菩提樹の花の下 山田節子
菩提樹の花さしのぞく写経台 金子篤子
菩提樹の花のこぼるる蘆花書屋 小野千枝子
菩提樹の花のしづもりわれとのみ 岸田稚魚 筍流し
菩提樹の花のもとにてことば失せ 八幡城太郎
菩提樹の花の香を背に別れけり 平沢優美子
菩提樹の花の樹海へ蜂放つ 石昌子
菩提樹の花の真昼の香なりけり 石田勝彦
菩提樹の花ふぶきかな水に背に 小池文子
菩提樹の花ふぶきなる村ぬけし 小池文子 巴里蕭条
菩提樹の花を直ちに指さしぬ 後藤夜半
菩提樹の花時に会ふ万福寺 三枝正子
菩提樹の花匂ふ闇醫師帰す 石田あき子 見舞籠
菩提樹の花浴び旅の街の角 加藤三七子

菩提樹の花 補遺

もしかして菩提樹の花この匂ひ 飯島晴子
見ひらけば菩提樹の花瞑れば海 佐藤鬼房
菩提樹の花のこぼるる宮に来ぬ 山口青邨
菩提樹の花のしづもりわれとのみ 岸田稚魚 筍流し
菩提樹の花のむかうによりあふ帆 佐藤鬼房
菩提樹の花の盛りは今ならん 清崎敏郎
菩提樹の花の匂へる曇り空 佐藤鬼房
菩提樹の花尼寺の脂粉なる 山口誓子

by 575fudemakase | 2017-06-16 02:13 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

稲稔る の俳句
at 2017-09-10 10:53
秋気 の俳句
at 2017-09-08 13:14
紅葉づ の俳句
at 2017-09-06 08:03
紋白蝶 の俳句
at 2017-09-06 07:54
初風(秋の) の俳句
at 2017-09-04 13:25

外部リンク

記事ランキング