獺魚を祭る の俳句

獺魚を祭る の俳句

獺魚を祭る

あごひげがそれ獺の祭かな 岡井省二 鯛の鯛
古草藉けば獺の祭は過ぎけらし 石田波郷
水底に月ある獺の祭かな 伊佐山春愁
茶器どもを獺の祭の並べ方 正岡子規
年少の来てゐし獺の祭かな 岡井省二 鯛の鯛
獺の祭と散らし書屋寒む 上田五千石『琥珀』補遺
獺の祭にちかし薄ごほり 尚白
獺の祭に恥ぢよ魚の店 蝶夢
獺の祭の噂絶えにけり 矢島渚男 延年
獺の祭も過ぎぬ朧月 正岡子規 朧月
獺の祭ややに遅るる水だより 上田五千石『天路』補遺
獺の祭を画く意匠かな 正岡子規 獺祭魚
獺の祭を流す大雨かな 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
獺の祭嬰へ並べし玩具かな 浅井節子
獺の祭過ぎたる痩の下湯川 上田五千石『琥珀』補遺
獺の祭見て来よ瀬田のおく 芭 蕉
獺の祭提灯が橋渡りけり 成瀬桜桃子
獺の祭提灯だけ橋渡りけり 成瀬桜桃子 風色
獺の祭戀に終りがありとせば 河野多希女
獺の祭鳰の浦風生臭し 永見徳代
獺魚を祭るに原酒届きけり 松崎鉄之介
獺魚を祭るわが家に国旗なし 内田美紗 魚眼石
獺魚を祭る幽邃つづきけり 太田蘆青

以上

# by 575fudemakase | 2019-02-19 07:30 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

磧 河原 川原 の俳句

磧 河原 川原 の俳句
磧 の俳句
河原 の俳句
川原 の俳句
以上

# by 575fudemakase | 2019-02-19 07:28 | 無季 | Trackback | Comments(0)

磧 の俳句

磧 の俳句


「罪なく此処に斬らる」と磧へ虎落笛 平井さち子 完流
あしたより盆の磧の砂利すくふ 石橋秀野
こつつんと全山紅葉磧 松澤昭 宅居
この世からいつかはみ出し夏磧 寺井谷子
ししやも焼く匂ひの誘ふ磧風 茶木ひろし
せきれいや庭にひろごる球磨磧 有働木母寺
そちこちにせせらぎひかる雪磧 長谷川櫂 古志
ただ磧大正池の出水禍 阿波野青畝
ダム涸れて磧のごとし山ぼくち 森澄雄
ためし踏みして三月の磧かな 諸角せつ子
つばめ去る空も磧も展けつつ 友岡子郷
なんとなく投げて五月の磧石 鷹羽狩行
ばつた飛ぶ乾ききつたる磧草 柏木志浪
ふくら鴨 磧の石は固きまま 伊丹三樹彦
ふるさとの磧若草踏みにけり 臼田亜浪
ほかに無き広場磧の出初式 右城暮石 一芸
みせばやや放置とみえて磧畑 上田五千石 天路
みなづきの磧に焚けり艾ぐさ 飴山實 句集外
むらぎものおもひのかげる灼磧 佐藤鬼房
やんま高きまひるの磧照られゆく 金尾梅の門 古志の歌
ゆつくりと春の磧に踏み入りぬ 岸田稚魚 紅葉山
よべの凍ミ月にのこれり白磧 中戸川朝人
芦原に牛沈み居る磧かな 高浜年尾
鮎たべてかなしからねど磧 神尾久美子 桐の木
鮎を焼く火のちら~と磧かな 小山白楢
鮎掛けのうしろの磧灼けまさり 松本たかし
鮎焦げて磧一国なせりけり 吉田紫乃
鮎落ちて伊昔紅忌の白磧 馬場移公子
鮎落ちて干す物殖ゆる磧かな 田守としを
暗い磧をほのかに御祓すと遠見る 梅林句屑 喜谷六花
一筋の水をはさみて冬磧 高浜虚子
一石を一座の磧きりぎりす 上田五千石『森林』補遺
一度磧におりる仮橋日の出遅し 橋閒石 無刻
稲架にある日の磧には無かりけり 久米正雄 返り花
雨降れば濡れ伏流の涸れ磧 佐藤鬼房
鵜翔けるや磧の空を出づるなし 原田種茅
雲漢の初夜すぎにけり磧 蛇笏
泳ぎ着く子に磧合歓低枝なる 大野林火 飛花集 昭和四十五年
駅家去る車塵 磧に美女残し 伊丹三樹彦
炎昼のひかりの果ての磧 廣瀬直人 帰路
炎天の酒徒が見送る磧越ゆ 木村蕪城
炎天や水に磧に橋の影 野村喜舟 小石川
煙無き焚火の焔紀の磧 右城暮石 句集外 昭和四十年
遠方の若葉静かや磧行く 阿部みどり女
鴬や山中青き涸磧 大野林火 雪華 昭和四十年
黄瀬川といふ水涸れの磧かな 小杉余子 余子句選
屋根の上にちよつと出てみる夏磧 長谷川櫂 古志
温泉の町の磧に尽くる夜寒かな 道芝 久保田万太郎
温泉の町の磧に盡くる夜寒かな 久保田万太郎 草の丈
下りゆきて昼は素面の鵜の磧 鷹羽狩行
下り簗白々月の磧かな 松根東洋城
下駄流れ堤焼かるる毛馬磧 加藤秋邨
夏茜何か事ある磧 廣瀬直人 帰路
夏雲のだんだらの斑や磧うごく 川島彷徨子 榛の木
花すみれ光る迅風の山磧 石原八束 空の渚
花火師か真昼の磧歩きをり 矢島渚男
花合歓や昨日より遠く白磧 上田五千石『森林』補遺
花傘を皆打仰ぐ磧かな 比叡 野村泊月
賀茂祭すみし磧に居ちらばり 岡田抜山
改修の土嚢散らばる冬磧 右城暮石 天水
街道や磧つゞきに春深く 道芝 久保田万太郎
覚えあり待宵草の大磧 佐藤鬼房
葛もみぢ磧も水にいたみたる 飴山實
寒残月闘竜灘の石磧 阿波野青畝
寒雀翔ち遅れしは磧(いし)となる 山老成子
寒潮に磧石つみ垣とせり 柴田白葉女 『夕浪』
眼白鳴く磧つづきの家の中 飯田龍太
紀の川の磧にひびき網代打つ 中筋味左夫
起きぬけを出て磧湯に初湯かな 高濱年尾
旧盆の水なき磧わたりけり 橋閒石
鏡びらき昼の磧にひるの闇 宮坂静生 山開
苦桃のごときが叫ぶ灼け磧 佐藤鬼房
熊野犬何に吠えたつ冬磧 右城暮石 句集外 昭和四十七年
鶏頭や温泉煙這へる磧 川端茅舎
迎へ火も送り火も磧かな 岡井省二 鯛の鯛
月出づとかなしき影の磧草 米沢吾亦紅 童顔
月明の電線磧までは見ゆ 大野林火 青水輪 昭和二十四年
懸巣鳴き硫黄の染みし磧石 大橋敦子
元朝のまだ暗きより磧温泉へ 松尾緑富
枯萱に磧のだだっぴろき空 高澤良一 寒暑
枯桑のきれいな影の磧径 藤田あけ烏 赤松
午過ぎの磧に干せる鵜縄かな 飯田蛇笏
紅葉冷磧あそびもすこしして 神尾久美子
耕牛に多摩の磧べ桐さけり 飯田蛇笏 春蘭
耕牛に多摩の磧べ桐咲けり 飯田蛇笏 心像
荒れた磧 シヤツと雑草 栗林一石路
荒れ磧も露寒う檻伐の里 シヤツと雑草 栗林一石路
荒磧ひとり経詠む秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
鉱毒の磧うぐひす啼きやまず 鷹羽狩行
魂送る足跡を曳く磧かな 松村蒼石 寒鶯抄
左義長のけむり磧にながれけり 岡井省二 夏炉
犀磧旱雀が嘴磨げる 西本一都 景色
錆鮎の焼けるを待ちて磧に居 梶尾黙魚
晒布人磧に這へる南風かな 楠目橙黄子 橙圃
山と山押し迫りたる冬磧 右城暮石 声と声
山蝉に磧はいまだ灼けざれど 大野林火 海門 昭和十二年
山伏(やんぶし)を見ず最上川灼け磧 佐藤鬼房
山崩れせし磧にてキャンプ張る 右城暮石 上下
山磧知りつくしたる夏の風 岡井省二 夏炉
子が泣くや満月過ぎの白磧 宮坂静生 山開
子と昼寝磧に洗濯物を干し 関森勝夫
死後の名を彫るまひるまの磧礫(いしころ)に 佐藤鬼房
雌河鹿居りし磧の溜り水 右城暮石 一芸
灼磧足の重くて輪廻見ゆ 佐藤鬼房
秋すだれ捨てし磧にほどけゆく 吉田汀史
秋暑し脚に縺るゝ磧蠅 石塚友二 光塵
秋晴れの水すこし行く磧 飯田龍太
秋川の雨空辷る磧なり 内田百間
秋昼寝よき磧石拾ひ来て 波多野爽波
秋日傘なにとて磧さすらふや 上田五千石『琥珀』補遺
秋風や遺品とて磧石ひとつ 福田蓼汀
秋風や骨の白さの磧石 片山由美子 水精
舟捨てし広き磧の秋の風 高濱年尾 年尾句集
十月はまつすぐに来ぬ磧草 奥坂まや
十津川の磧かがやく秋日和 川澄祐勝
銃こだま磧鶺鴒みな飛びぬ 高野素十
出水引き馬焼く煙磧より 亀井糸游
春めきし雨に瀬ばしる磧 飯田蛇笏
初夏や水の乗り来る磧にて 尾崎迷堂 孤輪
初空を映す磧や細り水 原石鼎
初夢や漬物石を磧より 中田剛 珠樹以後
宵鵜飼果てし磧に雨そぼつ 内藤吐天
小屋を組む磧八十八夜かな 猪俣千代子 秘 色
小判草磧へ径の消えてなし 上村占魚
障子洗ふ人居りたれば磧まで 銀漢 吉岡禅寺洞
乗鞍の秋磧より林道より 高澤良一 素抱
色鳥のあとかたもなし白磧 鷲谷七菜子 天鼓
色鳥の群れゐしあとの白磧 鷲谷七菜子 游影
色鳥の散りて磧の砂の月 内田百間
森閑とものの芽うごく谷磧 佐藤鬼房
人も我もたのまず暮春の磧(いしがはら) 森澄雄
吹雪く声石咽ぶ声荒れ磧 林翔 和紙
水始めて涸るる磧に鴉ゐて 池田秀水
水涸れし磧のはてに山眠る 田中冬二 麦ほこり
水涸れて汚き磧歩きけり 高屋窓秋
瀬と淵とならびて磧涼しさよ 川端茅舎
青き歎き磧に生ひし麦一本 中村草田男
青淵の磧に一人キャンプせり 右城暮石
石になりきつて磧の青蜥蜴 吉田千代
石は屍木は骨と立ち梅雨磧 福田蓼汀 秋風挽歌
石盗むくるまを入れて秋磧 和知喜八 同齢
石負ひに磧一筋道の枯れ 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
石磧にも飛びゐたり道をしへ 右城暮石 句集外 昭和四十九年
赤潮や旅鞄置く石磧 上野 泰
雪しろの飛沫とび来る磧風呂 上村占魚
雪すぐにやんでおほきく磧かな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
雪痩せて磧石出る杭が出る 右城暮石 虻峠
千曲川磧の先の桑も枯る 森澄雄
千曲川磧もとより秋の暮 草間時彦 櫻山
千曲川磧日焼の杏干 森 澄雄
川蟹のしろきむくろや秋磧 芝不器男
川狩や龕燈の火に磧草 松根東洋城
川風に鼻昂然と冬磧 高澤良一 石鏡
川涸るるとも磧湯はあふれけり 岩崎美葉子
川涸れぬ磧の中の渡り板 高濱年尾 年尾句集
船の荷を卸す家なき冬磧 山口誓子
船宿の厠粗末や夏磧 楠目橙黄子 橙圃
草の葉の氷をはらふ磧かな 中田剛 珠樹
蒼さびて殺生磧雪置かず 上田五千石 森林
足とられ易き磧や螢狩 高浜年尾
足跡は消されぬものか冬磧 津田清子
孫太郎虫の磧や秋深む 佐藤鬼房
太き日矢立ち啓蟄の荒磧 鷲谷七菜子 花寂び
大頭の杜氏つぎつぎに来る磧 赤尾兜子 玄玄
大年のひと帰りくる磧道 飯田龍太
大年や寺真つ向に白磧 石原舟月
大鴉小鴉霧の磧草 飯田龍太
凧引き擦られゆく磧かな 中田剛 珠樹以後
凧遠く浮べるままの磧 廣瀬直人
淡路小国夏川の磧荒れ 山口誓子
短夜や磧に灯る晒布小屋 野村喜舟 小石川
竹山を舁きでし怪我や秋磧 飯田蛇笏 山廬集
竹藪の間に春昼の磧見ゆ 金子兜太
注連を焼く子等に雪ふる磧かな 田士英
朝鵙に竹伐り落とす磧かな 金尾梅の門 古志の歌
蝶去りて磧にのこる石の数 遠藤若狭男
吐く息を存分にせり枯磧 岸田稚魚
冬ざれや磧の中に見ゆる橋 尾崎迷堂 孤輪
冬枯れの天を感ずる峡磧 飯田蛇笏 雪峡
冬麗や磧のなかに道ありて 橋閒石 微光
冬磧越えて物日の町に出づ 木村蕪城 一位
冬磧河合に称辞を宣る 山口誓子
冬磧孤独の石の掘り出され 能村登四郎
冬磧上手の生活物資積む 山口誓子
冬磧闘う軍鶏を馴らしをり 北見さとる
冬磧紐のごとくに碍子垂れ 阿波野青畝
冬磧雉子さげてゆく童児あり 飯田龍太
投げ松明逸れて磧の草燃やす 甲斐遊糸
踏むがまゝ磧蓬の日和かな 楠目橙黄子 橙圃
童女ゆく磧櫟の花ざかり 飯田龍太
鳶の輪の磧明るし青祈祷 岡井省二 明野
肉親はかたまり露の荒磧 福田蓼汀 秋風挽歌
肉声もなく盆過ぎの白磧 子郷 (紀州滝神村)
日いでて煙草火わかつ冬磧 堀風祭子
日の磧日の芒馬止めにけり 中西夕紀
日をとどめをり雪磧青肌 佐藤鬼房
日当りて太初のごとき冬磧 高山あい
日当れば磧さみしき曼珠沙華 鷲谷七菜子 花寂び
如月の磧に舟を作るかな 野村喜舟 小石川
梅雨磧湿らぬ翅の蝶をのせ 鷹羽狩行
白くこまかく立冬の日の磧石 能村登四郎
白鷺が鶴の舞ひして涸磧 右城暮石 句集外 昭和六十二年
白式部見あぐ磧の冷え鏡 赤尾兜子 玄玄
白昼の磧に風の施餓鬼幡 大橋一郎
白磧より草笛か麦笛か 神尾久美子 桐の木以後
八月の磧にて火をつくりをり 岡井省二 鯛の鯛
八月を雄の月となす磧 岡井省二 鹿野
飯煮ると灼けし磧に火を焚けり 山口誓子
氷柱ある磧の青年黒く跳ぶ 和知喜八 同齢
病妻を磧へさそふ星まつり 有働亨 汐路
父の忌の露の磧の広さあり 岸田稚魚 筍流し
負け凧の打ち据ゑられし荒磧 櫛原希伊子
風吹くや磧一望鶏皮(そぞろさむ) 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
泡立草枯れて磧のすべて枯る 池田秀水
暴れ川数多濡身で着けば磧のわが家 赤尾兜子 歳華集
頬白の群れのふつとぶ磧草 飯田龍太
北上の秋暑に乾く磧石 能村研三
北風や磧の中の別れ道 河東碧梧桐
奔流となりゆく音の冬磧 佐久間慧子
末枯れぬ丹生大前の磧草 石田勝彦 秋興
明る過ぎ磧の枯れを夜が流れる 桜井博道 海上
模擬試験花ばかりなる磧芹 宮坂静生 山開
木の葉時雨磧の岩に川中に 高澤良一 石鏡
黙り合ふ磧の石やねこじやらし 和田 祥子
目の下にある冬磧下り行けず 右城暮石 句集外 昭和四十四年
目白鳴く磧つづきの家の中 飯田龍太
夜振網揚ぐる磧へ心急く 右城暮石 句集外 昭和五十八年
夜長なる磧なりけりほの白う 尾崎迷堂 孤輪
夕立の大粒濡らす磧石 右城暮石 上下
羅刈女の昼寝の刻ぞ白磧 佐藤鬼房
来し方は白き磧の凍夜かな 橋石 和栲
雷雨後の磧を赤毛馬とゆく 佐藤鬼房
雷近き石放りだす磧畑 廣瀬直人
落ちし凧熊野磧に頭を打てり 山口誓子
流す雛しばし載せたる磧石 能村登四郎
流燈会磧蓬の冷えびえと 須山おもと
流紋を刻みて旱磧なる 清崎敏郎
涼しさや暮れて時経つ磧の夜 尾崎迷堂 孤輪
緑蔭に衣脱ぎおとす磧の温泉 山崎冨美子
烈風に山萌えてくる磧の火 飯田龍太
露寒くなりきし磧温泉にひとり 鈴木貞二
老いてなほ磧に焚いて草の煙 飴山實 句集外
老医師に磧芒のなびく道 龍太
凩の磧はるかに瀬をわかつ 川島彷徨子 榛の木
凩は賽の磧の石飛ばす 福田蓼汀 秋風挽歌
曼珠沙華獣骨舎利を置く磧 『定本石橋秀野句文集』
嗚呼あれが三途の川か風底に音なく白く磧見え来ぬ 宮柊二
囮鮎生かす磧の石囲 小島尚巾
拗るべき石は探され父祖の磧 三橋敏雄
檜皮剥ぐ呆と坐りて春磧 友岡子郷 遠方
棕梠の実に白南風磧より来り 大野林火 海門 昭和十年
楮晒す磧にすこし残り雪 田中冬二 俳句拾遺
涸磧梟師は長影をひき 宇多喜代子
磊塊と磧の石は冬もしろし 川島彷徨子 榛の木
磧かけめぐる鍛練山桜 右城暮石 句集外 昭和四十八年
磧なす石ころの秋草の秋 藤田湘子 てんてん
磧にて何の喝采ヂギタリス 岡井省二 鯨と犀
磧にて嘆きの髪を縒りあはす 佐藤鬼房
磧にて白桃むけば水過ぎゆく 森 澄雄
磧にて尾根のさくらのこゑきこゆ 岡井省二 有時
磧にも鴨川踊待つ人等 橋本青楊
磧にも人数の見えて祭かな 尾崎迷堂 孤輪
磧にも道一筋や秋の暮 中村汀女
磧に沿ひあゆむ寒さも本格的 高澤良一 ももすずめ
磧の草焼く火を宙に持ち歩く 右城暮石 句集外 昭和三十二年
磧の流木億の民衆産みつづく 橋閒石 無刻
磧はしる水筋多き卯月かな 長谷川かな女
磧ひろびろ夜もやむまじと雪つのる 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
磧へはひとりで下る夏の終り 中谷貞代
磧べを焼く炎のみえて耕馬嘶く 飯田蛇笏 白嶽
磧まで棚田残雪それへ下る 森澄雄
磧ゆくわれに霜夜の神楽かな 飯田蛇笏
磧よこぎる秋の日中かな 松村蒼石 寒鶯抄
磧より一炊煙や上り簗 野中 穂浪
磧より春の雪嶺羽根ひらく 森澄雄
磧温泉に菖蒲投げ入れ湯女去りぬ 大橋鼠洞
磧温泉や秋収めたる顔ばかり 吉田丁冬
磧温泉や夜霧渦巻く三朝川 末滝敏郎
磧砂掘りて居り春を掘るごとく 林原耒井 蜩
磧砂掘れば水湧く東風の中 林原耒井 蜩
磧砂粗きに夏をおぼえけり 大野林火 海門 昭和十四年
磧灼けバッタは石の色に飛ぶ 草村素子
磧石おほかた乾き秋の蝉 上田五千石『琥珀』補遺
磧石ぬめりて鮎の落つるころ 能村登四郎
磧石光るにも散りたやもみぢ 林原耒井 蜩
磧石灼くるを積みて畑境 大野林火 冬雁 昭和二十一年
磧石蒼味さしきぬ夕蝉に 大野林火 海門 昭和十二年
磧石投げては 列に驢馬戻す 伊丹三樹彦
磧石蹠にあらく蛍狩 高浜年尾
磧石蹠にあらく螢狩り 高浜年尾
磧草せきれい翔てば萌え立てる 宮武寒々 朱卓
磧草九月の火傷男ゐて 飯島晴子
磧通つて帰る草矢の子 神尾久美子
磧田の岩の頑なをめぐり植う 原田種茅 径
磧湯にこゑのあつまる夜の秋 白井 爽風
磧湯に馬を入れやる冬至かな 野村喜舟
磧湯の一つは冷めて秋つばめ 友岡子郷 翌
磧湯の思はぬ熱さ秋の蝉 鳥越すみこ
磧湯の女体の遠き葛の雨 遠藤梧逸
磧湯の石の白さや十二月 坂本登美子
磧湯の底までうちて霰来る 山岸治子
磧湯の湯の澄み水と異ならず 上田五千石『琥珀』補遺
磧湯の八十八夜星くらし 水原秋桜子
磧湯へ鎖伝ひや岩煙草 荻原芳堂「大漁旗」
磧湯やそびらにひゞく落し水 幕内千恵
磧日当り稲待つのみの稲架のあり 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
磧畑霜凪ぐ靄の午までも 西島麥南
磧畑麦を育てて水遠し 原田種茅 径
磧風火を囃すなり芋煮会 清崎敏郎
磧焚火煙草に継ぎてあまかつし 角川源義
磧来てやがて畑打つ人となりぬ 野村喜舟 小石川
磧涸れ戦後居坐るドラム罐 鍵和田[ゆう]子 未来図
磧芒の一穂も靡きたがへざる 林原耒井 蜩
簗の炬に夜雨の磧うつくしき 白山
羚羊の足跡出水の荒磧 福田蓼汀 秋風挽歌
茱萸の根にあくたかゝりし磧哉 寺田寅彦
蘆原に牛沈みゐる磧かな 高浜年尾
蜆蝶には荒々し磧石 後藤比奈夫
蜻蛉や市が磧になる処 東洋城千句
螢呼ぶ子の首丈けの磧草 臼田亜郞 定本亜浪句集
谿ひらく青葉しぐれの白磧 川口芳雨
賽の磧あたりに霧の尾が消えて 佐藤鬼房
霙してしばらく磧きらきらと 中田剛 珠樹
鶺鴒の止まれば光る磧石 山田弘子

以上

# by 575fudemakase | 2019-02-19 07:25 | 無季 | Trackback | Comments(0)

川原 の俳句

川原 の俳句

川原

*うぐいすに遠く来にけり川原松 卓池
あさ風やかもの川原の洗ひ葱 大江丸
いつとなく暑き川原の飛沫見ゆ 廣瀬直人 帰路
いま鳥になつてゐるのと冬川原 山根真矢
うら若き川原蓬やはるの風 加舎白雄
おわら流しころと川原の石鳴れり 高澤良一 宿好
かな~や川原に一人釣りのこる 孝作
かなかなや川原に一人釣りのこる 瀧井孝作
くるめきて炎帝わたる涸れ川原 柴田白葉女 『夕浪』
このうへなし川原すすきの吹っきり方 高澤良一 随笑
こま~と穂にこそ出れ川原蓼 松窓乙二
しらじらと川原乾けり鶏合 大塚あつし
せきれいや川原おもてへ又ちよつと 芙雀
たわわなる稲田に低き川原寺 松崎鉄之介
トランペット音詰まりながら冬川原 児玉けんじ
ながれ来て川原につきる清水かな 卓池
なでしこよ川原に足のやけるまで 鬼貫
なの花と晒布に染る川原かな 梅室
ひきゝりなく川原雲雀の揚りけり 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
ふるさとの月の川原に尿りけり 伊丹三樹彦
ふるさとや正月を啼く川原鶸 木下夕爾
ほそ道の川原撫子男の子めく 佐藤鬼房
みちをしへ川原をふめば揚りけり 阿波野青畝
やはらかき色なり川原撫子は 片山みち
るりるりと雲雀あがれる川原寺 森澄雄
ゐのこづち川原の小石踏めば鳴る 荒川優子
ゑのころの川原は風の棲むところ 稲畑汀子
暗き木を探す川原の兜虫 広瀬直人
一行事終り人去り冬川原 山本 幸代
鵜川原に滅罪の石積みありし 松井利彦
瓜の香や夜店しづまる川原町 卓池
河鹿鳴く川原が見えて一軒宿 高澤良一 素抱
火を焚くや川原にはかに冬ざるる 小島 健
花苔の西院の川原や婆渉る 角川源義
蚊の声や西院の川原の業ぐるま 角川源義
岳の下野菊の川原ひろからず 大島民郎
掛稲のつぶれも見えて川原かな 河東碧梧桐
寒鴉富田川原は塒かも 阿波野青畝
顔擦って川原の雪気野天風呂 高澤良一 寒暑
結局は川原に下りて日焼け来し 稲畑汀子
月に雲川原おもてを陰陽 露川
月光は川原伝ひに雛の家 直人
月夜野の月なき川原汽笛ちぎれ 文挟夫佐恵 黄 瀬
枯川原風鳴りのああ誄歌(るいか)とも 佐藤鬼房
豪雨のあとの細い川の川原日ざかり 荻原井泉水
菜の花のすでに咲きたる川原ゆく母にふく風われにふく風 沢口芙美
冴返る川原に鳥の声ひそめ 森高 武
笹叢に日の移りたる川原鶸 黒川純吉
山女焼く賽の川原に火を作り 阿波野青畝
山晴るゝ多摩ひろ川原幟立つ 及川貞 夕焼
山鳩の川原に降りる一遍忌 岡井省二 鹿野
糸引いて石這ふ蜘蛛や冬川原 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
紫雲英蒔く川原に所番地なし 坂本坂水
秋蚕飼ふ前の川原を月が行く 廣瀬直人
処得て 賽の川原の 彼岸花 伊丹三樹彦
常夏に切り割る川原川原かな 一茶「寛政紀行書込」
織りあがる甲斐絹のひかる冬川原 福田甲子雄
色鳥の暮れて川原の砂の月 内田百間
振袖吹かれの少年 出番へ川原弁当 伊丹三樹彦
深秋の川原に白き石拾ふ 大薮寿子
水あみてひら~揚る川原鶸 村上鬼城
水の月川原祓ひのありし夜や 河東碧梧桐
数珠玉にことし川原の肥えにけり 辺見京子
星涼しうたごゑ流れくる川原 穴澤光江
石蕗咲いて夢の川原の淋しきこと 吉本和子
雪代や川原の湯壷越え奔る 和田祥子
川干や石に根を持つ川原草 村上鬼城
川原にて澄みたる八十八夜かな 岡井省二 五劫集
川原にも復活祭の人こぼれ 稲畑汀子
川原の砂ほこり色鳥低し 内田百間
川原の砂ほこり色鳥渡る 内田百間
川原への道野茨の花のみち 青柳志解樹
川原より風きてひるのきりぎりす 燕雀 星野麥丘人
川原寺ほとり手沢の稲架木組む 赤松[けい]子 白毫
川原寺跡元日の凧揃ふ 石田勝彦 雙杵
川原上りて広々と蕎麦の花 松村蒼石 雁
川原神楽へ突込む渡舟 ざざ ざざ と 伊丹三樹彦
川原吹く風にゆれ漕ぐ吊船草 浅見咲香衣
川原吹く風より水の青谺 原裕 青垣
川原石ことごとく濡れ除夜の鐘 山西雅子
川原石の隙を見つけて花の塵 高澤良一 燕音
川原石積みし石室野菊咲き 山口青邨
川原石積みてお城やお雛粥 宮津昭彦
川原石背中に痛きキャンプかな 堀 勇夫
川原草ちくちくかゆし神旅に 辻桃子
川原湯に失せし川音闇深し 大山久恵
川原迄瘧まぎれに御祓哉 荷兮
川原芒伝い 乳棄てにくる母も 伊丹三樹彦
川床に湯花川原にすすき咲く 高澤良一 随笑
素通しに川原の見ゆる盆の家 高澤良一 宿好
草の秋賽の川原といふところ 阿波野青畝
大きなる嘴鳥をるや冬川原 河東碧梧桐
大鍋を川原に据ゑし芋煮会 佐藤四露
昼めしは花をながめて川原哉 句空
冬の川原に下りて友呼ぶ測量士 廣瀬直人 帰路
冬川原広やかに建ちぬ芝居小屋 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
冬川原石に鳥ゐて飛び失せぬ 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
冬川原鳥眼に失せて広さかな 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
湯本駅川原燕が飛び交へり 高澤良一 暮津
鳶啼いて真葛川原は花すこし 飴山實 句集外
梅散るや川原鼠のちゝと鳴く 祗空
白瑪瑙礎石や川原*ばった飛ぶ 佐藤鬼房
白鶺鴒とんと川原の雪醒まし 高澤良一 寒暑
富士川の川原畑の桑黄葉 山口青邨
風死すや川原の石の貌白し 伊藤白雲(獅子吼)
蕗の薹 賽の川原を十歩逸れ 伊丹三樹彦
仏塔の影川原まで獺祭 松岡道代
母郷皺むばかり人夫の川原焚火 佐藤鬼房
僕の青春がぽつんと座っている川原 西村秀治
盆花摘み川原歩きも朝のうち 高澤良一 ぱらりとせ
末枯の川原蓬や蛇出る 河東碧梧桐
稔る田につづきて靡く川原草 廣瀬直人 帰路
名月や角田川原に吾一人 正岡子規 名月
名取川川原畑に菊残す 山口青邨
木履乙女水汲み萌えの川原ゆく 佐藤鬼房
湧く蛍天の川原と流れくる 赤松子
由良川原欅に鷺の巣のあまた 吉川信子
遊船に遅れし芸者川原ゆく 山口青邨
夕月の滲む川原や蚊喰鳥 飯久保紫朗
落鮎や川原芒はただ靡く 本橋 仁
冷害年川原畑に林檎実り 佐藤鬼房
露おりて四条はもとの川原哉 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
枸杞の実の川原に残るクリスマス 松崎鉄之介
楮干す川原かぶさる奥の嶺 小沢満佐子
鯲ふむ雨の川原や郭公 諷竹
鶺鴒か雪の川原をすっ飛んで 高澤良一 寒暑

以上

# by 575fudemakase | 2019-02-19 07:24 | 無季 | Trackback | Comments(0)

河原 の俳句

河原 の俳句

河原

あまつばめ俄然河原の広がりて 飯島晴子
うぐひすや斎き湯垢離て夕河原 加倉井秋を
うつぶけに涼し河原の左大臣 正岡子規 涼し
かたまつて鈴振り翔けり河原鶸 長谷川草洲
カンテラを提げ河原湯へ夜の秋 福田蓼汀 山火
げんげ茅花河原ひねもす空曇らず 村山古郷
この村や河原の方も初雲雀 中村草田男
ころがつて吾が禿頭春河原 岡井省二 猩々
さくら咲き河原雪敷く湯檜曾川 手島 靖一
さながらに河原蓬は木となりぬ 中村草田男
すぐもどる西の河原やはつしぐれ 石田波郷
とんばうや河原の石をかぞへ行く 柳居
なでしこやさいの河原の地蔵経 露川
ぬれ足に河原をありく熱さ哉 暑 正岡子規
ばつた翔つ河原の石の間より 清崎敏郎
ひめむかしよもぎ旱の河原かな ふけとしこ 鎌の刃
ひる顔やかり橋残る砂河原 横井也有 蘿葉集
フランス語飛びし河原や大文字 山本歩禅
まず風は河原野菊の中を過ぐ 福田甲子雄
まづ風は河原野菊の中を過ぐ 福田甲子雄
やさしい色に河原撫子馬が佇つ 和知喜八
ゆく秋や河原の石に煮炊きあと 飯島正人
よく囃す河原鴉や国栖の奏 阿波野青畝
わたる雁河原を天に横切りたり 山口誓子
葦撓め騒ぎ群がり河原鶸 長谷川草洲
鮎さしの鳴く音も雨の多摩河原 富安風生
鮎刺の鳴く音も雨の多摩河原 富安風生
鮎鷹や昔捨児の富士河原 阿波野青畝
一時間ほど一人旅枯河原 高桑婦美子
一粒づつ砂利確かめて河原の蝶 西東三鬼
羽蟻飛ぶや大師河原の昼下り 楚琴
羽抜鳥河原に死んでゐたりけり 白水郎句集 大場白水郎
雨ほろほろあとのあつさよ砂河原 暑 正岡子規
雨月かな河原に枕近すぎし 鳴戸奈菜
鵜の影や鮎は河原へ飛あがり 如行
鵜の色の照りにてつたる河原かな 浪化
鵜飼見の額燈かゝる河原かな 比叡 野村泊月
鵜篝に頷ちて絶えし河原の火 山口誓子
鵜篝の火種そだてつ夕河原 原 柯城
渦の上翔けてかすめり河原鶸 下村ひろし 西陲集
雲雀鳴く下はかつらの河原かな 野澤凡兆
雲雀鳴下はかつらの河原哉 凡兆
雲雀野やこゝに広がる多摩河原 高浜虚子
雲凍てて河原の松は並びたり 山口青邨
泳ぎ子に西日まだある河原かな 島田青峰「青峰集」
鴎まだ飛べて河原の日脚伸ぶ 岡本眸
黄の花の野に溢れゐて河原鶸 小池よし子
黄羽振り降りてまた翔つ河原鶸 麓 晨平
仮橋低く河原に出来ぬ麦の秋 西山泊雲 泊雲句集
何の木ぞ河原に咲きて花盛り 相馬遷子 山河
夏ズボン河原紋白山より来 飴山實 おりいぶ
夏河原よぎる男が拳上げ 行方克己 無言劇
夏河原生死の時間なかりけり 平井照敏 猫町
夏草や一際ありて河原松 井上士朗
夏蓬河原へ続く兵舎跡 宮坂静生 青胡桃
河原でめしスコップ冬の洲にのこし 古沢太穂 古沢太穂句集
河原なでしこ嗅ぎし記憶の乳母車 汎 馨子
河原にてこけたる秋を惜しみけり 岡井省二 前後
河原に干す釦の取れし春の服 松本美代子
河原の冷え芒の中を跳んで来て 桜井博道 海上
河原は誰の母胎流木ごと渇き 楠本憲吉 孤客
河原びと草摘むとしもなかりけり 軽部烏帽子 [しどみ]の花
河原べの穂草の中に抱き降ろすウサギは他のウサギを知らず 花山多佳子
河原までつゝぬけに見ゆ実むらさき 飴山實
河原まで灯影を投げて河鹿宿 山口青邨
河原より見えて火蛾舞ふよき座敷 後藤比奈夫
河原より山鳩とんで懸想文 岡井省二 山色
河原より上り来れば銃の音 山口誓子
河原をたどればつづく戦後史のわが胃の底を焦がす入日よ 角宮悦子
河原火に夕かげのそふ竹煮草 石原舟月
河原乞食のまなじりあかき涅槃西風 磯貝碧蹄館
河原好めば吹きいでて春の風 岡井省二 五劫集
河原菜の花 砂利盗掘の影 出没 伊丹三樹彦
河原松葉こころ貧しきわが日暮 佐藤鬼房
河原石ひとつ灼けことごとく灼け 行方克己 無言劇
河原石手にとることも一秋思 高澤良一 暮津
河原石皚々天より下り藤 高澤良一 素抱
河原冬日子より眠しや子守歌 古沢太穂 古沢太穂句集
河原麦焦げて宗任橋とかや 富安風生
河原畑すか~と打てば日落つる 中塚一碧樓
河原撫子雨に摶たれて一揺れす 高澤良一 暮津
河原撫子僧に忘却問はるるも 伊丹さち子
河原風春著とみれば殺到す 上田五千石 風景
河原蓬が枯れて逢はぬいくにち 中川一碧樓
河原毛の烏帽子の上や初しぐれ 去来
河原木もまた新緑を怠らず 綾部仁喜 寒木
河原鴉冬枯にゐてつひに鳴く 大野林火 冬雁 昭和二十二年
河原鶸あそぶ朝涼の水流す 柴田白葉女 『夕浪』
河原鶸しぐれの道となりにけり 尾林朝太
河原鶸ひよいと頭沈め餌をあさる 高澤良一 さざなみやつこ
河原鶸機屋のひるのしづもりに 山谷春潮
河原鶸水を群れ立つ水立てり 都倉義孝
河原鶸青唐松の折れし秀に 木津柳芽
河原鶸切りころポプラ高きかな 松沢白楊子
河原鶸飛び交ふ木曽は山がちに 根本寿子
河原鶸風にながされ鳴きまどふ 上村占魚
河原鶸平等院に羽撃ち飛ぶ 皆川盤水
河原鶸平等院を羽摶ち飛ぶ 皆川盤水
河原鶸鳴く越前へつづく谷 大久保圭子
河原鶸来てをりファックス受信中 小林せつ子
河原鶸翔けて柳絮にまぎれけり 堀口星眠 営巣期
河豚あらふ水のにごりや下河原 基角
河豚洗ふ水のにぎりや下河原 基角
花の幕かけはなれたる河原にも 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
花みちて河原の空とおぼえけり 岡井省二 夏炉
花火仕掛けあり常のごと河原暮れ 津田清子
餓鬼河原踰え爽涼の死をおもふ 佐藤鬼房
階段を河原菊まで運び去る 攝津幸彦 鹿々集
咳を捨て西院の河原を去らんとす 上野美智子
鴨撃たれ河原の空に羽散らす 鵜飼登美子
寒ン河原その道づれは童女がよし 飯島晴子
眼を癒す多摩の河原の夏薊 陣内ミヨ子(浮標)
雁並ぶ声に日の出る河原かな 井上士朗
忌日まで河原撫子ばかり咲く 神尾久美子 桐の木
紀の国の湯の湧く河原キャンプ張る 西岡ヨシ子
泣けとこそ北上河原の蕗は長けぬ 岸田稚魚
泣けとこそ北上河原蕗丈けぬ 岸田稚魚
居りよさに河原鶸来る小菜畠 支考
曲がつた宿の下駄はいて秋の河原は石ばかり 尾崎放哉 須磨寺時代
玉川の石の河原の野菊かな 岡本癖三酔
銀色の白雨に河原葦の霧 北原白秋
桑括る人に翔ちつれ河原鶸 塚原夜潮
桑枯れて天龍河原遠白く 松本たかし
君逝きて河原あぢさゐ霧まかせ 岡本眸
兄と鶸ちよっと河原ですれちがう 渋川京子
迎火や鳥の立舞下河原 仙化
犬駈けて凧の河原となりにけり 川畑火川
元気だせ飛べ飛べ河原の糸とんぼ 佐藤富美子
元日が河原すすきの中に消ゆ 福田甲子雄
古戦場たりし河原の喧嘩凧 阿部恭晃
枯河原暗渠に水の音のして 館岡沙緻
枯河原鮭の墓とし棒立てる 菖蒲あや
虎杖の揺れにのつたる河原鶸 安部孝一郎
乞食も蝶も日長し下河原 梅室
鯉幟せめぐ天竜河原かな 阿波野青畝
広河原芒みぢかく日が錆びて 柴田白葉女
肱川の肱張る河原芋煮会 松崎鉄之介
行春もしらぬ往来や下河原 松岡青蘿
行年や河原で積る茎の石 とく
合羽干河原嵐やきり~す 芙雀
佐保川の水光るなり河原鶸 濱田のぶ子
左義長やうしろは寒き河原風 田子六華
左義長や河原の霜に頬冠 村上鬼城
砂利採りの背が吸う冬日荒れた河原 飴山實 おりいぶ
祭前の河原の広さ往き来す夕も 中川一碧樓
菜の花や河原に足のやはらかき 田中裕明
鮭のぼる河原色草踏みゆくに 皆吉爽雨 泉声
殺生河原風に穂を解く痩せ芒 高澤良一 随笑
殺生河原硫黄育ちの蝿勁し 矢島久栄
山の端に火星河原にきりぎりす 滝野美恵子
山吹のちるや布にも河原にも 山吹 正岡子規
山裾の河原となりて草紅葉 高木晴子 晴居
山中に河原が白しほとゝぎす 遷子
山風の荒き暮春や河原鵯 宮坂静生 樹下
残世や河原なでしこ揺れあぐね 秦夕美
子を見せあふ河原に春の朝日出て 廣瀬直人 帰路
施餓鬼棚河原は風の吹きとほり 細川加賀 生身魂
珠洲焼に多摩の河原の芒かな 細見綾子 牡丹
秋なれや四条河原の夜更方 団水
秋の日や河原石敷き死者の床 山口青邨
秋河原 魚を騙れば鍵あいて 増田まさみ
秋風が吹くそれだけの河原かな 平田節子
秋霧や河原なでしこりんとして 一茶 ■文化四年丁卯(四十五歳)
出でゝ見る河原の虹や夕立晴 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
春の河原に人間黙(もく)と原始なり 金子兜太
春の河原に人間黙と原始なり 金子兜太
春禽の声ききわけて河原石 片山由美子 天弓
殉教とは首斬り河原夕長し 佐藤鬼房
初蝉や河原はあつき湯を湛ふ 石橋辰之助 山暦
宵山の囃子のとどく加茂河原 仁科歌子
宵待草河原の果に落ちこむ日 村上鬼城
照り降りの沼が日射せば河原鶸 鈴木多江子
上下の夜河原ほのと此所踊り 中村草田男
寝て小さき子よ河原のてんとう虫 寺井谷子
浸蝕すすむ捨て畑河原に冬の鳶 飴山實 おりいぶ
真先に河原さゝげのもみぢ哉 十丈
人知れず通ふ河原のげんげかな 上村占魚 鮎
吹かれ散る硫気のすでに冬河原 岡本眸
水荒れしさまに白々冬河原 山口青邨
水無月の河原に出でぬ夕つかた 清原枴童 枴童句集
水涸れしままの河原へ花が舞ふ 廣瀬直人
石たたき河原の石にまぎれけり 佐々木平一
石に戯るる水のこゑとも河原鶸 山口草堂
石庭の河原磊塊ちちろ鳴く 山口青邨
積塔や河原にいでて君が為 津 富
川床に灯の天りて河原に人増ゆる 稲畑汀子
洗ふとそのまま河原の石に干す 種田山頭火 自画像 落穂集
槍見ゆる槍見河原に柳絮とぶ 福田蓼汀
痩せ鴉居りて水禍の河原かな 浜田徳子「かつらぎ選集」
草の実に出て大いなる河原月 大津希水
草の実の袖につきけり河原風 鈴木道彦
草の実や河原の石に雨の糸 岡本綺堂
草摘の手もとに降らず河原雨 阿部みどり女
草摘みの手もとに降らず河原雨 阿部みどり女
草虱羽織脱がせる河原の陽 稲垣きくの 牡 丹
蒼天熱風五所河原炎熱忌 黒田杏子
息白し河原の石を拾ふとき 森賀まり
村へ入る木曽川雨の河原鶸 大島隆三
多摩川の河原の内の夏野かな 松本たかし
大いなる陽を負ひ立てる冬河原 植松紫魚
大き河原磊塊として菖蒲の芽 山口青邨
大石のころがる冬の河原かな 正岡子規 冬の川
誰か有汐干うつさば河原松 加藤曉台
短夜や河原芝居のぬり皃に 一茶 ■文化十四年丁丑(五十五歳)
昼顔の河原引き行く砲車哉 寺田寅彦
虫鳴ける河原の石をふみ歩く 高屋窓秋
猪裂きし手を洗ひをり冬河原 角川春樹
潮汲みの河原の院の青芒 鈴木勘之
蝶の翅焦げいろ河原撫子まで 三橋鷹女
庭の木に河原鶸くる昨日今日 柏戸知子
釘打つたやうに人をり冬河原 小澤克己
冬ざれの天龍河原妹を点ず 大峯あきら
冬の日河原の水が見えて幾らからくな風景 中川一碧樓
冬を待つ河原の石のひとつひとつ 相馬 遷子
冬河原たちまち葬の華輪焔に 飯田龍太
冬河原のつぴきならぬ恋ならめ 行方克己 昆虫記
冬河原貨車の火の粉の吹き散りぬ 橋閒石
冬河原掘ればかならず鉄格子 佃 悦夫
冬河原故人はバスからも降りず 今長谷蘭山
冬河原暮るる犬捕り車いて 三谷昭 獣身
冬耕の鍬跡に降り河原鶸 中川忠治
冬川の河原ばかりとなりにけり 正岡子規 冬の川
冬日逃げるな河原の穴に石取女 沢木欣一
燈籠を流す河原の燈籠売 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
二村の凧集まりし河原かな 正岡子規 凧
日かげりて御祓はじまる河原かな 萩原井泉水
日の中に五月の雪気賽河原 能村登四郎
梅雨の月蕗の河原を照らしけり 長谷川櫂 蓬莱
白鳥になるべし雪の河原石 太田土男
八千代とぞ河原御舘の御千どり 基角
病窓の真下に河原月夜かな 今村青魚
父と子の子は日まみれや冬河原 岡本眸
撫し子に馬けつまづく河原かな 正岡子規 撫子
撫し子の河原も広し大井河 正岡子規 撫子
撫子に白布晒す河原哉 正岡子規 撫子
撫子の花かとばかり冬河原 五明
撫子の根に寄る水や夕河原 泉鏡花
撫子の露をれしたる河原かな 井上士朗
撫子の露折れしたる河原かな 士朗
撫子や河原によどむ真昼の日 墓田まさこ
風立ちて三条河原星涼し 多摩 茜
別れは会ふ日へ餉のあと白き夏河原 磯貝碧蹄館 握手
亡きひとの名を呼び捨てに冬河原 福田甲子雄
頬白の声のちりちり河原来る 旗川青陽
盆帰省弟ととぶ河原石 太田土男
盆供流るる雷鳴の多摩河原 飯田龍太
霧こめて河原ひろがる白虹忌 横山 房子
霧に呼びかく殺生河原の拡声器 高澤良一 随笑
明晰の須臾の秋陽よ賽河原 佐藤鬼房
木歩忌の昼の河原の牛膝 攝津幸彦 未刊句集
紋の黄を晒して歩く河原鶸 櫻井掬泉
夜の河原かまくらの灯の曼陀羅に 櫻井菜緒
野と河原けじめなきまで灼け穂草 下村ひろし 西陲集
野遊びに河原あそびのまさり見ゆ 皆吉爽雨 泉声
矢車の実に犀川の河原鶸 西本一都 景色
柳絮とび河原明るく穂高立つ 緑生
夕焼け河原の撫子に花火筒を据う 尾崎放哉 大正時代
裸子のねまる河原の石の上 山口青邨
落葉松の萌えて河原湯みどりなす 大島民郎
劉備玄徳着きし河原の柳散る 松崎鉄之介
流燈や足もとくらき多摩河原 高橋淡路女 梶の葉
流木を河原に晒し夏柳 清崎敏郎
旅はゆふべの河原つくしを一二本 林原耒井 蜩
涼しさや水は井を汲む下河原 野坡
涼風の秋になりけり下河原 卓池
猟夫居て行くをためらふ河原径 本久義春
老人を河原に移す秋の風 津沢マサ子
凩の殺生河原吹き抜くる 大橋敦子
壺に挿して河原撫子かすかなり 田村木国
枸杞の実を点じ痩せたる河原行く 小出文子
涸河原吹きたまりたる馬骨など 宮坂静生 青胡桃
漱石忌明暗しるく河原石 火村卓造
磊落と河原を行けば草雲雀 萩原朔太郎
簗つくる男に河原をきらきらす 原 裕
簗守のそびらがさみし河原鶸 藤木倶子
簗準備始まる揖斐の河原かな 斉藤繁子
腋パッと開きて河原鶸立てり 高澤良一 さざなみやつこ
茫々と夜の河原草花火果つ 馬場移公子
黴びつける河原を白根山笑ふ 阿波野青畝

以上

# by 575fudemakase | 2019-02-19 07:23 | 無季 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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