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鯉幟

鯉幟

例句を挙げる。

ある夜来て梟啼きぬ幟竿 正岡子規
うさぎやにあとゝりできし幟かな 久保田万太郎 草の丈
うちたてゝ見えぬ幟の破れかな 高浜虚子
うぶすなに幟立てたり稲の花 子規句集 虚子・碧梧桐選
くらくらと下りてくるなり鯉幟 辻桃子
ここら町空幟も見えず寂れけり 富田木歩
しぐるゝやあかぬ芝居の幟竿 久保田万太郎 草の丈
そこここに新茶の幟宇治の町 田中 としこ
その眼幾重なすらむ鯉幟 相生垣瓜人 明治草抄
そら豆の花咲く垣の幟かな 尾崎迷堂 孤輪
だるい足組めば遠くに鯉幟 菖蒲あや あ や
のけぞつて白き腹見す鯉幟 柴田奈美
はこばれるお子様ランチに鯉幟 小泉はつゑ
はたはたと幟の影の打つ如し 中村汀女
ばたばたと紙の幟の裂けんとす 船山
みちのくは小家小家の鯉幟 原 石鼎
ものかはと押し立ててみし幟かな 龍岡晋
よせ馬の土手のあちらや紙幟 嵐竹 芭蕉庵小文庫
よその子を交へず遊ぶ鯉幟 猪俣千代子 秘 色
一つ子の眉まつすぐや鯉幟 長谷川櫂 古志
一太郎二太郎三太郎鯉幟 川村紫陽
一村の干しものあふれ鯉幟 松田ひろむ
一村は光秀贔屓幟立つ 塩路隆子
一邑の幟を磯に樹つならひ 佐野まもる 海郷
一郷は平氏の裔や赤幟 寺田寅彦
万の眼を集めて千の鯉幟 寺田順子
三輪山に雲ゐてすがし幟立つ 倉橋羊村
上総屋五郎兵衛曽孫の幟かな 龍岡晋
下町や省線電車鯉幟 京極杞陽 くくたち上巻
不況風吐かせて畳む鯉幟 佐藤晴生
中天の陽をあふち撲つ幟かな 吉武月二郎句集
乗込口幟紅白鳥渡る 毛塚静枝
乙訓の竹あおあおと幟竿 福井鳳水
二つ三つの家ぞ隠るる幟時 椎本才麿
二の午や幟の外に何もなし 今井つる女
二階から見えたのはあの幟かな 森鴎外
五反幟のもとや灼かれて軍鶏道楽 平井さち子 鷹日和
五女ありて後の男や初幟 正岡子規
五月幟おこせし畠のすぐ乾き 金子 静江
分限者の世は移りける幟かな 石塚友二 光塵
初孫のいやいやしてる鯉幟 大村恭子
刻々に盛時過ぎゐる武者幟 百合山羽公 寒雁
前山の翠へんぽん鯉幟 小原菁々子
力ある風出てきたり鯉幟 矢島渚男
午後もまた山影あはし幟の日 田中裕明 花間一壺
去来忌の幟の立ちし嵯峨路かな 安藤 徳太郎
取りいるる忘れ幟や朝嵐 会津八一
古幟かゝげ入りける製茶小屋 長谷川かな女 雨 月
古稀翁にへんぽん赤き鯉幟 山口青邨
吾子あらば金の鯉幟を立てん 後藤綾子
吾子とわれ故山に立つる鯉幟 相馬遷子 山國
吾子在りし日は吾もたてし幟かな 及川貞 榧の實
和菓子舗の水無月青き幟立ち 田中 美彦
問屋街べつたら市の幟立つ 轡田 進
喉首をぐるりの皺や鯉幟 如月真菜
喪の空やしぼみふくらみ鯉幟 鍵和田[ゆう]子 浮標
四十二にして初男子あり幟立つ 温亭句集 篠原温亭
地に下ろして眼ばかりの鯉幟 中島月笠 月笠句集
城跡に誰住む人や紙幟 塔間釣月
堤より低き家並の鯉幟 三好達治 路上百句
夕月やあぎと連ねて鯉幟 三橋鷹女
夕栄に四五本里の幟かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
外房の太陽と風鯉幟 藤井圀彦
大学の中に人住み鯉幟 富田閑牛子
大幟莚ひろげておろしけり 木村蕪城 一位
大空の波にのりけり鯉幟 樋口明子
奥谷を守りて藁家の武者幟 原 柯城
子の眉に隼人の血筋幟立つ 市ヶ谷洋子
子の触れる高さに幟幼稚園 阿部美恵子
子守唄いつかきこえず鯉幟 阿部みどり女
家も身も幟立世を得たりけり 松岡青蘿
家格見せ忍野の里の鯉幟 森田公司
家留守に風のきこゆる幟かな 松村蒼石 寒鶯抄
富士よりの風の幟や旧端午 伊藤いと子
寒潮仏みな海女が名の白幟 佐野美智
小さなる幟の音もあきらかに 後藤夜半 翠黛
山の子の径に出てゐる幟かな 米沢吾亦紅 童顔
山の幟雲に堰かれてひかりなき 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
山国に逢ふや幟の月遅れ 杉山岳陽
山国の山より高き幟かな 中川和宥
山晴るゝ多摩ひろ川原幟立つ 及川貞 榧の實
岳の幟発つに色めく夏の露 宮津昭彦
峡の家の幟吹く風定らず 原田種茅 径
島住みの色を派手なる武者幟 有馬籌子
川を生む山の力や幟立つ 能村研三 鷹の木
川上のさらに川上鯉幟 辻田克巳
川中島過ぐる辺りか幟見ゆ 高澤良一 ぱらりとせ
幟たつ母なん遊女なりけらし 炭 太祇 太祇句選後篇
幟たてゝ嵐のほしき日なりけり 子規句集 虚子・碧梧桐選
幟とも竹のよしみや笹粽 横井也有 蘿葉集
幟の座海棠ことし殊に艶 林原耒井 蜩
幟の鱗走者全筋躍動す 香西照雄 素心
幟はたはた大空ににほひやはある 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
幟まだあり山かげになる日かな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
幟一尾大小干して紺ズボン 香西照雄 対話
幟上げて陵の守部の出づるなり 大橋櫻坡子 雨月
幟上げ皆庭にある一家かな 栗原白暁
幟下せし畳暮るゝになほ話す 清原枴童 枴童句集
幟下ろすやばさと被りて家低し 龍胆 長谷川かな女
幟下ろす空なほ明し一つ星 田士英句集 田中田士英
幟畫いて罷りし酒気に夕立てる 安斎櫻[カイ]子
幟立ち焦土の子らも三輪車 及川貞 榧の實
幟立ち道成寺より村小さし 米沢吾亦紅
幟立つこれの小家に竿たわみ 皆吉爽雨 泉声
幟立つる日皆端近に在りにけり 増田龍雨 龍雨句集
幟立つ八ケ岳の古雪朝焼けて 相馬遷子 山國
幟立つ島はもとより潮の中 友岡子郷 日の径
幟立つ思はぬ路地に城見ゆる 山野邊としを
幟立つ海女の部落に入リけり 深見けん二
幟立つ男の国の甲斐に入る 能村登四郎 有為の山
幟立つ藪穂杉穂の里曲かな 楠目橙黄子 橙圃
幟立てて四方の幟のこたへけり 五十嵐播水
幟立てる人家は遠し大伽藍 子規句集 虚子・碧梧桐選
幟立てゝ嵐のほしき日なりけり 正岡子規
幟立て四方に魁けたる如し 吉井莫生
幟竿雨の匂ひの幾日過ぎ 宮坂静生 山開
幟竿鯉の力をつたへけり 白岩三郎
幼より親よろこべる武者幟 三島由子
弁慶が笈をも飾れ紙幟 松尾芭蕉
影法師を寺にも建る幟かな 横井也有 蘿葉集
愛しあふごとく無風の鯉幟 矢島 恵
或時は幟の風をほしと思ふ 松藤夏山 夏山句集
手伝うて幟下すや酒機嫌 吉武月二郎句集
抱きし子に鯉幟の柱を抱かしむ 篠原梵 雨
抱きとめて余るや風の初幟 平賀扶人
挽馬嘶き八ッ岳の宿雪に幟立つ 宮武寒々 朱卓
敷むしろしてよき幟おろさるる 皆吉爽雨
新しく緋鯉加へし幟立つ 松田義朗
施主の名の滲みし幟初弘法 鵜飼紫生
旅の身は電柱に倚り鯉幟 中村草田男
旅絵師に鍾馗は描かせ幟かな 野村喜舟 小石川
旅離る長けし子吾子の幟立つ 及川貞 夕焼
明治座の幟は赤し都鳥 内田ゆたか
晴れ渡る幟を仰ぎ空仰ぎ 吉光 久馬
暮るゝまで新樹黄にして幟立つ 百合山羽公 故園
月おくれの端午の幟一茶の地 細見綾子 黄 瀬
月暮れていよよ真白き幟かな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
朝嵐隣の幟立てにけり 子規句集 虚子・碧梧桐選
未熟児に誕生日来て鯉幟 大塚とめ子
林立の甲斐の幟を桑海に 皆吉爽雨 泉声
桐箱にひたたたまれて鯉幟 辻桃子
武田菱打ちたる幟日和かな 黒崎かずこ
武者幟いまも梶原贔屓にて 百合山羽公
武者幟きそふや島の鰹どき 笹井武志
武者幟みるたび暑しふるさとは 細田壽郎
武者幟土佐路はなべて風高し 大石悦子 聞香
武者幟峡に信玄公ばかり 佐野美智
武者幟立てて山河を引き寄する 小畑晴子
武者幟群山も威を競ひけり 福田蓼汀
武者幟薬山よりひるがへり 山本洋子
武蔵野にさはるものなき幟かな 阿部みどり女
死より身をかはすは誰ぞ鯉幟 上田五千石 琥珀
江戸住や二階の窓の初幟 一茶
江戸前の藍染幟菖蒲市 伊東宏晃
沖津風こゝ渡り行く幟かな 増田龍雨 龍雨句集
泳ぎつく高さがありて鯉幟 豊田淳応
浦風のなくて眠れり鯉幟 阿部みどり女
海の風ここにあつまる幟かな 篠原鳳作
海を見て幟の下に立ちにけり 比叡 野村泊月
深き海高き茶山の幟どき 百合山羽公 寒雁
深大寺五月幟や水ぐるま 中勘助
満潮に浮く崎々の幟かな 島村元句集
火を焚いて夜空にありし鯉幟 進藤一考
灯の下に綻びを縫ふ幟かな 五十嵐播水 播水句集
煙あげて塩屋は低し鯉幟 杉田久女
煙突の林の中の鯉幟 比叡 野村泊月
熊の出る村鉞の幟立つ 萩原麦草 麦嵐
爽やかや幟真白き字境 伊藤いと子
瓦屋働らく鯉幟より高き場に 田川飛旅子 花文字
生れてすぐ一家の主役初幟 毛塚静枝
産衣干す家の大きな鯉幟 嶋田摩耶子
番町の空に立てたる幟かな 久保田万太郎 草の丈
畳まれて眼の金環や鯉幟 有働 亨
百年の畳み皺ある武者幟 進 峰月
真上なる鯉幟まづ誘ひけり 中村汀女
真鯉の上に緋鯉出たがる幟かな 田中かずみ
矢車に朝風強き幟かな 内藤鳴雪
矢車に順じて小さき鯉幟 阿部みどり女 月下美人
秩父びと気早き幟立てにけり 肥田埜勝美
移民史の三代となり鯉幟 田口梅子
端午夕雨齢はためく武者幟 塚本邦雄 甘露
笈も太刀も五月にかざれ紙幟 芭蕉
筑波根の嵐にたてし幟かな 杏人
節ちの夜や一語をぎいと幟竿 栗生純夫 科野路
節句過ぎし座敷幟に針仕事 高橋淡路女 梶の葉
紙幟五月の風のゆたかなり さゝら波 巖谷小波
組みあつてゐる子の真上鯉幟 大熊輝一 土の香
絵幟の幾旒吹川鳴れり 町田しげき
耕牛が幟の部落をわけ出づる 栗生純夫 科野路
肉筆の幟立てたり初戎 茨木和生 倭
自己主張して泳ぎだす鯉幟 金堂豊子
航ゆるく五月の幟陸に見し 河野南畦 『花と流氷』
花あやめ幟もかをるあらしかな 榎本其角
花ぞ又下谷の遠の帋幟 曲言 選集「板東太郎」
花嫁歩む天にふくらむ鯉幟 谷野予志
花林檎羽幟短き妻つれて 古舘曹人 能登の蛙
若武者の朱唇匂へる幟かも 相生垣瓜人 明治草抄
荷船にもなびく幟や小網河岸 永井荷風
落人の裔とし幟立てぬ村 芦高昭子
落人の裔を守りて初幟 赤尾恵以
蔓になつて胡瓜吹かれぬ鯉幟 碧雲居句集 大谷碧雲居
蚕豆にぱらと雨来ぬ夕幟 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
蟆子纏ふかなしき紙の鯉幟 殿村莵絲子 遠い橋
街路樹に結ふ闘牛の大幟 山下美典
街近き榎か下の幟かな 南雅
讃岐路やこのもかのもの鯉幟 鈴鹿野風呂 浜木綿
赤幟疱瘡の神を送りけり 子規句集 虚子・碧梧桐選
路地の空ぽつかり一つ幟立つ 古賀まり子 洗 禮
退く波の上の大波鯉幟 正木ゆう子 静かな水
道草の茂りそめたる幟かな 五十崎古郷句集
遠く見て来しが幟を里に見ず 米沢吾亦紅 童顔
遠州は風の国とぞ幟立つ 米谷静二
遠青嶺煽りて岳の大幟 町田しげき
都塵濃し緑恋しと鯉幟 竹下しづの女句文集 昭和十一年
釈迦岳の襞かげ濃かり鯉幟 高島筍雄
野蒜長し幟の影のそとに出で 長谷川かな女 花 季
金魚田の水の町にて鯉幟 山口誓子 紅日
門の木にくくし付たる幟かな 一茶
開帳の幟穂麦の中に立つ 島田芳恵
隠居家にかくし子鳴るや紙幟 横井也有 蘿葉集
雄叫びのごと風おこり大幟 井沢正江 一身
雨に濡れ日に乾きたる幟かな 高浜虚子
雨雲をさそふ嵐の幟かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
雪の屋根芝居幟も見ゆるかな 滝井孝作 浮寝鳥
雲もゆき風も吹くなる幟かな 高浜虚子
霜消して天の青壁武者幟 百合山羽公 寒雁
青葉がちに見ゆる小村の幟かな 夏目漱石 明治三十年
静けさの戻る幟を立て終へて 斉藤 幸一
韮山や昔の町の鯉幟 雑草 長谷川零餘子
顔見世の幟に流れ雲のかげ 小原菁々子
風さむく夜の幟は祖のつばさ 大井雅人 龍岡村
風といふ早瀬にいどむ鯉幟(常陸奥久慈山麓) 上村占魚 『方眼』
風に鳴る幟刺殺の絵が蒼し 大井雅人 龍岡村
風凪いで身を寄せ合へる鯉幟 清宮文江
風吹けば来るや隣の鯉幟 高濱虚子
風景にならうと泳ぐ鯉幟 関口比良男
風紋に鯉幟立ちこどもの日 西本一都 景色
風萎えてゐし午後と知る鯉幟 稲畑汀子
風薫る寄進幟に勲五等 杉山青風
風鳥や身はそれながら烏賊幟 井原西鶴
高枝を吹きはねし尾や鯉幟 池内たけし
高雲の幟はためく柳生口 羽田岳水
鯉の幟誰が工夫か面白き 滝井孝作 浮寝鳥
鯉幟あげしばかりに日照雨かな 高橋淡路女 梶の葉
鯉幟あげしばかりをからまりて 辻桃子
鯉幟かっぱ渕にてささにごり 戸塚時不知
鯉幟きそふ緑のありてよし 後藤夜半 底紅
鯉幟たたむに腹に風のこりゐし 篠原梵 雨
鯉幟たゝみ襁褓をたゝむなり 林原耒井 蜩
鯉幟ちさき干物風が丸め 香西照雄 素心
鯉幟とほくに海ほほづきのごとく 篠原梵 雨
鯉幟なき子ばかりが木に登る 殿村菟絲子 『繪硝子』
鯉幟の尾のふれる音屋根通る 篠原梵 雨
鯉幟はためく村よ死なしめてかごめかごめをするにあらずや 前登志夫
鯉幟みな尾を垂れて影短か 岩田由美 夏安
鯉幟より輝きて城ひとつ 成瀬正俊
鯉幟わが声やいつわれに湧く 加藤楸邨
鯉幟をり~うつる苗代かな 比叡 野村泊月
鯉幟サイロに立てて牧広し 柊 愁生
鯉幟一気に空のものとなる 西岡正保
鯉幟下ろすときだけ庭狭し 後藤比奈夫 金泥
鯉幟丘から見れば住みよき町 安立恭彦
鯉幟仔馬に影を蹴られけり 藤野 力
鯉幟出舟ばかりのつゞきけり 米沢吾亦紅 童顔
鯉幟創刊号のゲラ上がる 吉原文音
鯉幟古び気安く泳ぎをり 柏禎
鯉幟夕ベたれけり木槿垣 飯田蛇笏 山廬集
鯉幟大垂りに垂れ昼餉せり 永井龍男
鯉幟大本営発表に風澄みて 渡邊水巴 富士
鯉幟子を制しつつ母紅潮 香西照雄 対話
鯉幟富士の裾野に尾を垂らす 山口誓子
鯉幟山家を根ごとゆすぶるよ 辻田克巳
鯉幟岳麓の田植始まれり 渡邊水巴 富士
鯉幟弁当持つて歩きたし 藤田湘子 去来の花
鯉幟影は花菜を滅多打ち 田川飛旅子
鯉幟影は離れて田に泳ぐ 渡会昌広
鯉幟捩れて腹が尾を呑み込み 中田剛 珠樹以後
鯉幟揚げる老人と月山 金子皆子
鯉幟数枚の田に風遊ぶ 原裕 青垣
鯉幟村に居残る子になれよ 有馬いさお
鯉幟槐の幹に大あほち 西山泊雲 泊雲句集
鯉幟欲しといはねば子やあはれ 石塚友二
鯉幟沖を黒潮とほりゐる 中拓夫
鯉幟海へ出たがる尾を振れり 菖蒲あや あ や
鯉幟牛の分厚き泥乾く 殿村莵絲子 遠い橋
鯉幟牡丹ばたけにとほきかな 久保田万太郎 流寓抄
鯉幟瓦礫の中にひと富みゆく 米沢吾亦紅 童顔
鯉幟立つべき緑ととのひぬ 後藤比奈夫 金泥
鯉幟立ててどの家も老いが住み 山海眞琴
鯉幟翻るたび眼が光る 笠野千居
鯉幟胸にては折れまた直る 篠原梵 雨
鯉幟跳ねて全身麻酔覚む 品川鈴子
鯉幟近きは垂れてゐたりけり 三好達治 路上百句
鯉幟雨に力を抜かれけり 市川ふじ子
鯉幟雨中に見つつ壮とせり 相生垣瓜人 明治草抄
鯉幟霞みながらに安房見えて 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
鯉幟風の芯呑み生きかへる 宮坂静生 青胡桃
鯉幟風を胎むよ墓辺の家 田川飛旅子 花文字
鯉幟飜るべき良夜なり 相生垣瓜人 明治草抄
鯉幟麦の疾風に逆立ちて 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
鯉幟黒き片目をして廻る 篠原梵
鳥瞰し杏花の海に幟立つ 伊東宏晃
鳴る幟あげつらふ児の顔並めて 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
鳴神の鳴る山里や鯉幟 秀斎
鳴雪の幟の軸も古りにけり 坊城としあつ
黒木御所錦旗のごとく幟立ち 高井北杜


以上
by 575fudemakase | 2014-05-04 09:22 | 夏の季語 | Trackback
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俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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