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夏木立

夏木立

例句を挙げる。

ある限りの夏木の幹に詩を書きたし 内藤吐天 鳴海抄
いい音で喪服鳴るなり夏木立 清水径子
いづこより礫うちけむ夏木立 蕪村 夏之部 ■ 青飯法師にはじめて逢けるに、舊識のごとくかたり合て
お多賀への道も老曽(おいそ)の夏木立 上島鬼貫
かしこくも茶店出しけり夏木立 蕪村遺稿 夏
さびしさや習ひ覚えて夏木立 広瀬惟然
しまうまの縞のあざやか夏木立 大隅三虎
その奥に禅堂はあり夏木立 高濱年尾 年尾句集
とある日の夏木さびしさ見せにけり 加藤三七子
とむらひの夏木の如く人の立つ 田中裕明 花間一壺
とろゝ汲む音なしの瀧や夏木立 蕪村遺稿 夏
ながめゐし夏木の下に墓の見え 京極杞陽 くくたち下巻
ふり向いて老女が行けり夏木立 舟月
まづ頼む椎の木もあり夏木立 松尾芭蕉
われ彼を友と為ず夏木過去秘めて 下村槐太 天涯
ゴツホ展出でまつすぐな夏木立 奥井 信子
サイクリング母の速さに夏木立 寺岡捷子
シーソーの片方見えず夏木立 船坂ちか子
パイプの灰叩く他郷の一夏木 秋元不死男
ラブレエに厨三尺夏木立 小池文子 巴里蕭条
一リットルの大きな水筒夏木立 山田英子
一本の夏木大木やまもゝとか 星野立子
一水の韻の貫く夏木立 つじ加代子
並松や行列ありし夏木立 服部嵐雪
丸ビルを七十二年見し夏木 稲畑廣太郎
乳のませきし子が眠り夏木かげ 高野素十
二児寝しや一路夕浸む夏木叢 龍太
井にとゞく釣瓶の音や夏木立 芝不器男
人偲ぶとは語ること夏木立 大井雅人
人去りて神の残りし夏木立 香下寿外
人声に蛭の降るなり夏木立 一茶
人行きてゆきてかくれぬ夏木立 楠目橙黄子 橙圃
人過ぎてよりの静けさ大夏木 香下 寿外
仇討の跡とし経りぬ夏木立 几董
今にある熊坂物見夏木立 菅原師竹句集
信濃路は夏木にまじる蔵白く 角川源義
傷もまたかく育ちつゝ大夏木 上野泰
傾ぎたることの安定大夏木 小田尚輝
先ず頼む椎の木もあり夏木立 松尾芭蕉
其の奥に禅堂はあり夏木立 高浜年尾
凌霄の雨の落花や夏木立 会津八一
刀禰川は寝ても見ゆるぞ夏木立 一茶 ■文化元年甲子(四十二歳)
切支丹屋敷のうらの夏木立 鳥井信行
利根の帆ののさばり出たり夏木立 一瓢
制服の見えかくれゆく夏木立 大崎晶子
動く葉もなくておそろし夏木立 蕪村遺稿 夏
勿論也とは思へども夏木立 重頼
十三陵十二飛ばして夏木立 赤松[ケイ]子
南面に篁嶮し母校の夏 木村蕪城
又雨の太き糸見え夏木立 立子
四五本の夏木が影をひとつにす 谷野予志
塔ばかり見えて東寺は夏木立 小林一茶 (1763-1827)
夏木きると来しがなつ木に慰められ 細谷源二 砂金帯
夏木この家に照りこぞりては去り難く 飯田龍太
夏木さだかに住み馴れし地と思ふ 飯田龍太
夏木にも瓜蠅とべり峠畑 飯田蛇笏 山廬集
夏木の根一トまはりして牛の綱 京極杞陽 くくたち下巻
夏木より牛つながれし綱張りて 京極杞陽 くくたち下巻
夏木二本小暗き墓を守りけり 永田耕一郎 海絣
夏木仰げば花をこぼして老いにけり 渡辺水巴 白日
夏木伐ると来しが夏木に慰められ 細谷源二
夏木何や能の芝居の道成寺 松根東洋城
夏木立ざわつく又も一荒れか 石塚友二
夏木立ひかりちらしてかがやける青葉の中にわが青葉あり 荻原裕幸
夏木立ぽつかり弓場の日向あり 波多野爽波 『湯呑』
夏木立ましらのごとくひた濡れて 田中裕明 花間一壺
夏木立タイムスリツプして翡翠 安西篤
夏木立一とかたまりに桶狭間 高野素十
夏木立佩くや深山の腰ふさげ 松尾芭蕉
夏木立宇治は名所の多かりき 井上井月
夏木立安心無事のたたづまひ 佐藤篤子
夏木立川鵜にはかにとびつれし 岡井省二
夏木立幻住庵はなかりけり 正岡子規
夏木立映して山湖静止せり 直原玉青
夏木立村あるべくも見えぬ哉 正岡子規
夏木立滝の頭を籠めにけり 東洋城千句
夏木立灯よりも燃ゆる星を怖づ 楠目橙黄子 橙圃
夏木立生肉檻に投げこめり 山下知津子
夏木立疾くめぐらせよ忠霊碑 沢木欣一
夏木立絵巻物とは剥落す 岩田由美
夏木立自由で行き場のない孔雀 渡部光枝
夏木立荼毘の夜明けて人通ふ 月二郎句集 吉武月二郎、飯田蛇笏選
夏木立襁褓きれいに畳まるる 山本洋子
夏木立詩のごとく風少女吹く 田中鬼骨
夏木立鰭をたたみて抜けむとす 正木ゆう子
夏木陰行く灯をいたむ夜の窓 木歩句集 富田木歩
夜の夏木仕立てる汽車の中を掃く 橋本鶏二
夜渡る川のめあてや夏木立 炭 太祇 太祇句選
大き帆の通りてゐたり夏木立 中戸川朝人
大夏木打ち立てりけり我思惟 虚子
大夏木斎き永禄兵燹碑 西本一都 景色
大夏木日を遮りて餘りある 高浜虚子
大夏木見て過ぐ町の名は穂高 古郷
大夏木齋き永禄兵燹碑 西本一都
大雨に幹かすみけり夏木立 中田剛 珠樹以後
天の河見しよ夏木のたかくたつ 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
天辺は空の接点大夏木 稲畑汀子
夭折の素描を蔵す夏木立 山本洋子
妖僧を此所に葬りき夏木立 会津八一
姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ 宇多喜代子
安房上総うしろに当つて夏木立 嵐竹 芭蕉庵小文庫
寛政の絵馬の嘶き夏木立 中村みよ子
少年が少女に蹤けり夏木立 ほんだゆき
屠牛場の屋根なき門や夏木立 夏目漱石 明治四十三年
山椒魚秘めて林泉夏木立 吉屋信子
山繭の蛾を飼ふ籠や夏木宿 冬葉第一句集 吉田冬葉
山荘へ駅よりつづく夏木立 小谷久子
山見えぬ国もあるべし夏木立 廣瀬悦哉
己が声己れさびしや夏木立 菅原師竹句集
帰りゆく人のかくれし夏木かな 山崎 朝日子
幹に鹽噴きをり島の大夏木 上野泰
座敷なる人語しづかに夏木老ゆ 下村槐太 天涯
引越して近所変りし夏木立 嶋田一歩
径芝の露とろとろと夏木立 吉武月二郎句集
御本社につきあたりけり夏木立 正岡子規
息災の一つの顔も夏木立 宇佐美魚目 天地存問
惨として日をとゞめたる大夏木 高浜虚子
我に喰せ椎の木もあり夏木立 上島鬼貫
我名呼ぶ如き鳥あり夏木立 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
我犬の聞き耳や何夏木立 高浜虚子
托鉢の僧つづきくる夏木立 小田部 杏邨
拝観の眼を休ませて夏木立 関根章子
撞き終へし鐘に雨降る夏木かな 渡辺水巴 白日
放参の鐘鳴かたや夏木立 高井几董
斉館の昼を灯して夏木立 冨永 津耶
新宮の丹の美しき夏木立 遠藤梧逸
旅人の足をとゞめて大夏木 佐藤格太郎
晩年をもたれて湿る夏木かな 宇多喜代子
晴天へ虫とばしをり大夏木 宇佐美魚目 秋収冬蔵
暁けやらぬ夏木へ流す危篤の灯 赤城さかえ句集
月影にうごく夏木や葉の光 去来妻-可南 俳諧撰集玉藻集
木つつきも庵は破らず夏木立 ばせを 芭蕉庵小文庫
木に登る少年は老い夏木立 三宅やよい
木を揺する機械一と夏木を揺する 高橋龍
木啄も庵は破らず夏木立 芭蕉
木登りを父の肩より大夏木 高橋絹代
本堂の開け放されて夏木立 伊藤たけ
朴の幹うちまじりをる夏木立 山崎一角
松四五本すこし離れて夏木立 廣江八重櫻
棟梁の材ばかりなり夏木立 高浜虚子
椎夏木當麻を謡ふ二重顎 竹中宏 句集未収録
次々とコアラ抱かれし夏木立 清水葉子
歩み来ぬ早瀬はあとに夏木立 白雄
水辺まで根の及びをる大夏木 宇佐美魚目 天地存問
流目に僧ふたりほど夏木立 中田剛 竟日
海光の夜も仄とある夏木かな 永作火童
淋しさを習ひ覚えて夏木だち 広瀬惟然
混浴に夏木を愛づる夫婦もの 高澤良一 素抱
混浴の刻ゆるやかに夏木立 山崎秋穂
渓流の上に大きな夏木かげ 高野素十
瀬渉りの牛の連れ呼ぶ夏木立 乙字俳句集 大須賀乙字
灯を消してしろき夏木に近づけり 宇多喜代子
炉に一夜あと西東夏木立 宇佐美魚目 天地存問
炎上のあとを止めて夏木立 高野素十
父のごとまた母のごと大夏木 富安風生
父母既になくて頼みし椎夏木 中村草田男
物おもう我をうとむか夏木立 間石
琴を負うて師に従ふや夏木立 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
甘き香は何の花ぞも夏木立 炭 太祇 太祇句選
町騒の中の湯島の夏木立 秋山花笠
痩痩とワキごゑひびく夏木立 高橋睦郎 稽古飲食
百姓の火より夜が明け大夏木 神尾久美子 桐の木
石摺を鬻ぐ翁や夏木立 比叡 野村泊月
砂丘つゞき海音暮れて夏木立 冬葉第一句集 吉田冬葉
碁を崩す音かすかなり夏木立 嵐山
磨かれし馬匂ふなり夏木立 福田甲子雄
神々のとりどりの夏木立かな 村田治男
神太鼓ひびき納めし夏木立 高嶋富子
神水の霊気いただく夏木立 三崎由紀子
移した夏木の縄解かれめぐりの人々 梅林句屑 喜谷六花
窓の前幹ばかりなる夏木かな 今井つる女
立つくす写生の絵師や夏木立 正岡子規
筆硯の一間ありけり夏木立 山本洋子
箒目の匂いのままの夏木立 姉崎蕗子
自転車は遠き夏木に停め来しと 依光陽子
色淡き夏木描ける吾子いとし 中村汀女
花か實か水にちりうかむ夏木立 蕪村遺稿 夏
花茨の日かげ日向や夏木立 島村元句集
茶屋町や夏木立ある隠し路次 長谷川かな女 花寂び
荒海や夏木の島を傾くる 松根東洋城
葬の四五人容るる夏木立 稚魚
藩邸を校舎とせし夏木立 上村占魚
虚子素十泊りし社家の大夏木 岩崎照子
蛛の巣は暑きものなり夏木立 上島鬼貫
蜘蛛の巣はあつきものなり夏木立 伊丹-鬼貫 元禄百人一句
裸人ドウカイナ氏の陰毛消ゆれば夏木立 磯貝碧蹄館
西行のすりこ木はあり夏木立 立花北枝
試めし打つ銃のこだまや夏木立 楠目橙黄子 橙圃
赤彦に槻の歌あり大夏木 西本一都 景色
身を隠す棒一本や夏木立 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
近付を見ては逃げ込む夏木立 水田正秀
逃げる子を声の追ひゆく夏木立 野中 亮介
遥拝す御廟は白し夏木立 一茶 ■寛政七年乙卯(三十三歳)
酒十駄ゆりもて行くや夏木立 蕪村
釣堀や隠居と語る夏木立 滝井孝作 浮寝鳥
鉄柵除くや夏木の太根地を走る 原田種茅 径
鉛筆で寸法計る夏木立 高澤良一 素抱
門ありて唯夏木立ありにけり 高浜虚子
院宣や夏草夏木振ひ立ち 子規句集 虚子・碧梧桐選
離農とはサイロが残り夏木立 新田充穂
雨晴れやパンの樹のある夏木立 横光利一
雨浸みて巌の如き大夏木 高浜虚子
雨霽れや夏木おもての雲がかり 飯田蛇笏 山廬集
雫垂る仏の頬や夏木立 水田正秀
霞むこともなくて夏木の聳えけり 中島月笠 月笠句集
青不動夏木夏影日々に濃く 福田蓼汀 秋風挽歌
飽食のからす高枝に夏木立 飯田蛇笏 雪峡
馬買ひの関東宿や夏木立 菅原師竹句集
高麗人の旅の厠や夏木立 炭 太祇 太祇句選
鳩の声肩にとどくや夏木立 麦水
鴉ばかり鳴いて住みうし夏木立 渡辺水巴
鹽欲しがる牧牛がゐて夏木立 八木林之介 青霞集

以上
by 575fudemakase | 2014-06-11 00:34 | 夏の季語 | Trackback
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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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