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納涼

納涼

例句を挙げる。

くらきより浪寄せて来る浜納涼 臼田亜浪 旅人
ちびっ子とポケモンの乗る納涼船 高澤良一 寒暑
よい月に背き座頭の納涼かな 伊藤松宇
一人離れて筏とびゆく納涼かな 西山泊雲 泊雲句集
丘の町下り果てゝ橋納涼かな 河東碧梧桐
人降りし納涼船の灯を消さず 鈴木貞雄
夕づつの嶺にふれゐる納涼かな 大橋桜坡子
夜話の露が下りたる納涼かな 尾崎紅葉
大橋の数の外なる橋納涼 荻原井泉水
校庭の納涼映画裏から見る 石原 透
桶の魚いとしげに子守子の納涼む 富田木歩
母足して納涼の端の薄明り 的野雄
渦潮や燈にまみれたる納涼船 川崎展宏
父の影踏みゐて納涼更けにけり 中島月笠 月笠句集
空にうつらんか納涼台人一杯 中島月笠 月笠句集
納涼にあらず君が夫の弾く小唄 及川貞 夕焼
納涼の上方芝居に泣き笑ふ 大塚とめ子
納涼の妻と手の影合しけり 戸田九作
納涼の宴がのぼる隅田川 山口超心鬼
納涼の映画の巴里にあそびけり 大島民郎
納涼の映画渚が近過ぎる 山口波津女 良人
納涼の義太夫かたり乗せし船 稲畑汀子
納涼の草の道なりに灯しそめる シヤツと雑草 栗林一石路
納涼やつまみてむさき君の櫛 飯田蛇笏 霊芝
納涼や口にはばかる鯛の骨 大石悦子 聞香
納涼台持ち出して我も淡きかな 中島月笠 月笠句集
納涼台星よりも濡れてしまひけり 中島月笠 月笠句集
納涼台朽ちるも古き舗なれば 山口青邨
納涼園画ける滝をかゝげたり 軽部烏帽子 [しどみ]の花
納涼映画に頭うつして席を立つ 田川飛旅子 『外套』
納涼映画チャーリーと犬にうつゝの濤 中村草田男
納涼映画国境越えて逃亡せり 鈴木栄子
納涼映画小学校の椅子出され 池田秀水
納涼映画裸電球椰子に吊り 水田光雄
納涼映画触れてつめたき人の膚 富岡掬池路
納涼舟女橋男橋をくゞりけり 高橋淡路女 梶の葉
納涼舟母の手とればやはらかき 塚本 久子
納涼舟解くや纜手探りに 西山泊雲 泊雲句集
納涼船夜目にもしるき水尾曳きて 薮脇 晴美
納涼船川波よせてきてついた シヤツと雑草 栗林一石路
納涼船消え易き燭をつぎにけり 楠目橙黄子 橙圃
羅の二人はよけれ納涼図 高澤良一 素抱
草の葉まのあたり納涼船くる シヤツと雑草 栗林一石路
蓑虫は水に下りつ朝納涼 渡辺水巴 白日
蝕みし葉が鳴る納涼了ひかな 中島月笠 月笠句集
螢いくつ屋根を越えゆく納涼哉 会津八一
貴船川流るるかぎり納涼せり 阿波野青畝
跼み見し夜の大いなる納涼かな 中島月笠 月笠句集
選ばれし鼓者美盲なる納涼会 菅原師竹句集
鏑木清方風も描きて納涼図 高澤良一 燕音
陸地皆黒き山塊納涼船 右城暮石 上下
高張も篝も濃き灯納涼能 亀井糸游
あたらしきマッチよくつく涼みかな 成瀬桜桃子 風色
あつみ山や吹浦かけて夕涼み 松尾芭蕉
あの時が恋の始まり床涼み 近衛節子
あられなき姿となりぬ夕涼み 長谷川櫂 虚空
あら壁や水で字を吹く夕涼み 内藤丈草
いざいなん江戸は涼みもむつかしき 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
うすべりの青きにほひや涼み舟 林めぐみ
うつそりと猫が涼みて葡萄園 八木林之介 青霞集
うば玉の涼みや髪干女後にて 椎本才麿
おんごくの唄きこえ来る涼みかな 松瀬青々
お涼みあれと絵葉書の宋の壺 桜井博道 海上
かたまりて暮色となりし涼み舟 桂 信子
かばやきの匂ひに暑き涼みかな 貝寿 俳諧撰集「藤の実」
くらがりにかくるゝ如く門涼み 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
くらがりに鳴らす涼みの白扇 石原舟月
くらべあふ股の太さや庭涼み 辰下 俳諧撰集玉藻集
こころいま世になきごとく涼みゐる 飯田龍太
ことづけの念おしに来る涼みかな 久保田万太郎
さそひ立つ涼み床几の舞子たち 後藤夜半 翠黛
さはりよき酒や言葉や川床涼み 西村和子 かりそめならず
すぐそばに深き海ある夜の涼み 山口波津女
ただ眠し砂色泥鰌砂涼み 香西照雄 対話
たま~に主人も居りし門涼み 楠目橙黄子 橙圃
ともし火の千鳥に動く涼み川 竹裡
ともし火の命の長き涼み哉 李淋
ぬけ果てし涼みのあとや縁の月 内藤丈草
のこのこと出て来し蟇と門涼み 高澤良一 寒暑
のりあげた舟に汐まつ涼み哉 正岡子規
はやばやと涼みがてらの魂送り 河野静雲 閻魔
はる~と越の松原ひと涼み 尾崎紅葉
ひとむしろ内儀ばかりや門涼み 月居
ふところに薄き句集や夕涼み 野村喜舟 小石川
まつはるる子等に疲れて門涼み 松村蒼石 寒鶯抄
まとひつく子等に疲れて門涼み 松村蒼石 露
まゝつ子や涼み仕事にわらたゝき 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
みちのくへ涼みに行くや下駄はいて 正岡子規(1867-1903)
やせ骨の風に吹かるゝ涼みかな 子規句集寒山落木より 正岡子規・寒川鼠骨編
ゆきあうて揺れあふ舟や夕涼み 長谷川櫂 虚空
ゆるゆると涼み憩ひて神詣 深川正一郎
ガジユマルの樹上に簀組み涼み床 小原菁々子
ギブス組涼みがてらの莫迦話 高澤良一 鳩信
ブラームス好きかと問はる涼み台 大木あまり 火のいろに
一トむらのおいらん草に夕涼み 三橋鷹女
一人佇ち三人跼み磯涼み 上甲明石
一力の涼み牀几の土佐太夫 中村さとし
一木に視野わけらるる夕涼み 岩淵喜代子 螢袋に灯をともす
三ツ二ツ星未だ暑し夕涼み 子曳
三條の橋暮れて行く床涼み 高濱虚子
下駄はいて竹積む上に涼みけり 鈍太楼
世知辛き浮世噺や門涼み 高浜虚子
両神山を指呼に頂上涼み台 高澤良一 宿好
主人まづ涼み台より寝に下りし 清原枴童 枴童句集
云ふならば初老夫婦の夕涼み 高澤良一 素抱
人の情四囲の胸板夕涼み 石塚友二 方寸虚実
今日のことすつかり忘れ夕涼み 河野扶美
今生の音がきらめく床涼み 松浦敬親
仙[がい]の布袋図さながら夕涼み 高澤良一 素抱
侍して蚊を逐ふに人あり夕涼み 青峰集 島田青峰
兎の仔みんな黒くて夕涼み 飯島晴子
入りかはり立ちかはり橋の涼みかな 中山稲青
八尾びと路地先に据ふ涼み台 高澤良一 宿好
八朔のきのふは松の下涼み 宇佐美魚目 天地存問
公達もしどけなかりし夕涼み 筑紫磐井 婆伽梵
出航のあとの広場に涼みけり 岩淵喜代子 螢袋に灯をともす
分捕の軍艦見ゆる涼みかな 正岡子規
勉強の灯を見上げつつ庭涼み 松浦敬親
又揚る涼み花火や吹きくづれ 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
双つ峰群青に暮れ橋涼み 沖山政子
口あいて佐渡が見ゆると涼みけり 尾崎紅葉
口笛に独そゞろぐ涼みかな 阿波野青畝
同窓の大方は欠け床涼み 冨田みのる
命なりわづかの笠の下涼み 松尾芭蕉
唐破風の入日や薄き夕涼み 松尾芭蕉
国芳の肉筆美人門涼み 高澤良一 燕音
土堤涼み一人ふたりと死者もゐて 河原枇杷男
地主の子が来て興さめし涼みかな 比叡 野村泊月
垣間見れば美人涼み居る簾かな 会津八一
夏かけて名月暑き涼み哉 松尾芭蕉
夕凪や釣舟去れば涼み舟 杉田久女
夕涼みあぶなき石にのぼりけり 野坡
夕涼みがてらに犬を拾ひけり 夏井いつき
夕涼みさてもいのちはあるものぞ 作者不知 選集古今句集
夕涼みばばあは誰もうるさくて 如月真菜
夕涼み人あり屋根に詩を歌ふ 星野麦人
夕涼み仲居に文字を習はする 正岡子規
夕涼み尻をまくりて歩きけり 下村牛伴
夕涼み庭一巡りして終る 高木晴子 花 季
夕涼み格列拉の門を戻りけり 尾崎紅葉
夕涼み笑つては泪ぐむ話 角光雄
夕涼み門にも風のなかりけり 高橋淡路女 梶の葉
夕闇や腰に鎰(鍵)鳴る門涼み 立花北枝
夜がらすをききし顔なし涼みゐる 木津柳芽 白鷺抄
夜ル客に用隠し持ち涼みけり 阿部みどり女 笹鳴
夜涼みに油のやうな水の景 上田五千石 琥珀
夜涼みに脇目もふらず犬通る 誓子
夜涼みの寐んといひつゝ別れけり 星野麦人
夜涼みの岸壁蝦夷の材が匂ふ 佐藤鬼房
夜涼みの野犬吠えゐし時は過ぐ 山口波津女 良人
夜涼みや峰入衆も行き絶えし 大橋櫻坡子 雨月
夜荷役の灯に黒く浮き涼みの人 堀 葦男
大欅戦ぐ神社に涼みに来て 高澤良一 随笑
大津まで荷はやりかけて涼みかな 立花北枝
大陸は星もおほつぶ夕涼み 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
天守より脚垂れ涼み山河あり 平井さち子 鷹日和
天竺や涼み映画の客として 佐々木六戈 百韻反故 初學
女将まだ昼の装ひ涼み船 原田青児
好者の羽織飛ばせし涼みかな 前田普羅 新訂普羅句集
妻も来よ一つ涼みの露の音 渡辺水巴 白日
妻よりは妾の多し門涼み 正岡子規(1867-1903)
嫁・犬ぐるみ涼みプロパンの丸胴や 平井さち子 完流
安曇野の雀こゑよし夕涼み 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
客変へて同じ海漕ぐ涼み舟 百合山羽公 寒雁
家なしがへらず口きく涼み哉 一茶 ■文政四年辛巳(五十九歳)
家鴨の子池に泳がせ涼みけり 大場白水郎 散木集
富士の灯の今日も見え居る縁涼み 勝俣のぼる
寝ねかぬる子に応へつゝ涼みけり 佐野青陽人 天の川
小横物糸針よせよ涼みの軒 調幸子 選集「板東太郎」
尺八の調子覚えし涼みかな 井上井月
屁くらべや夕皃棚の下涼み 一茶 ■文化十二年乙亥(五十三歳)
屋根の上に棹さす人や涼み舟 松下紫人
山伏の髪すきたてて夕涼み 許六
山国の太きうどんを湯涼みに 下田稔
岩と波語らうを聞く涼み船 前田普羅 能登蒼し
峰越しなる逗子の花火と磯涼み 石塚友二 光塵
川床涼みだらりの帯を近く見て 辻田克巳
川涼み髪はゆるりと結ぶべし ほんだゆき
川風や薄柿着たる夕涼み 松尾芭蕉
左右の山暮れて相似る橋涼み 富安風生
巾着の殻が流るゝ夕涼み 一茶 ■文化七年庚午(四十八歳)
庵主の灯を消し闇に涼みけり 富田潮児
弓持ちて通る人ある涼みかな 岡本松浜 白菊
待ち合はす涼みの連や橋の上 寺田寅彦
御仏も扉をあけて涼みかな 正岡子規
忌あけの涼み床几を出しにけり 五十嵐播水 播水句集
忙中閑星の世界に涼み台 斎藤康人
怪談の昨日のつゞき涼み台 高浜虚子
手甲脱ぎあぶれ涼みの日雇女 西本一都 景色
打水に残る涼みや梅の中 内藤丈草
打網に人のたかりや夕涼み 会津八一
拾ひたる命存へ夕涼み 長谷川櫂 虚空
提灯に西日つよけれ涼み舟 楠目橙黄子 橙圃
提灯の少なき涼み舟がゆく 岸本尚毅 舜
揚舟に汝も夜涼み猫の貌 下田稔
星ならば君はどの星夕涼み 会津八一
映る灯を波の杼の縫ふ夕涼み 毛塚静枝
暗かりにすつくと立てる涼み哉 尾崎紅葉
暮しばし縁迄にじる涼みかな 伊賀-祐甫 俳諧撰集「有磯海」
月さして闇ゆらぎ消ゆ庭涼み 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
月つひに落ちてしまへり涼み船 久保田万太郎 流寓抄
月のおもかはつて青し涼み足る 木津柳芽 白鷺抄
月の出や幼きものゝ門涼み 野村喜舟 小石川
月よさの将棋さしけり涼み合 尾崎紅葉
月山の賽の河原に涼みゐる 楠 節子
月遅し涼みの袖の帰り風 尾崎紅葉
朝涼み楓のもとに立ち寄らん 方 山
松島に足ぶらさげる涼みかな 正岡子規
松島の闇を見てゐる涼みかな 正岡子規
松風に千の波引く涼み台 原裕 青垣
板塀に鼻のつかへる涼み哉 一茶
枇杷葉湯呑むや涼みの行すがり 秦洋
柩守る夜を涼み児のうかがひぬ 富田木歩
桃の木にたつぷりと水夕涼み 宇佐美魚目 天地存問
梅干した門はさめけり夕涼み 浜田酒堂
棲みつける蟇ものそりと門涼み 高澤良一 素抱
棺守る夜を涼み子のうかゞひぬ 木歩句集 富田木歩
樹上足を垂れて蜑の子涼みをり 福永耕二
橋の名に涼み提灯かざしみる 高木晴子 晴居
橋涼みこゝにも金の咄かな 古白遺稿 藤野古白
橋涼み小火の人出のくずれ来る 悌二郎
橋涼み氷りついたる人二三 尾崎紅葉
橋涼み温泉宿の客の皆出でて 高浜虚子
橋涼み話を川に落しをり 上野泰 佐介
欄干にいたく身反らせ涼みをり 波多野爽波 鋪道の花
此あたり二三度もどる涼みかな 野坡 六 月 月別句集「韻塞」
此の松にかへす風あり庭涼み 其角
此松にかへす風あり庭涼み 榎本其角
母と在れば訛出やすし夕涼み 大串章
母人へ涼み床几をあけて待つ 波多野爽波 鋪道の花
気安さに涼みばなしもして戻る 上村占魚 球磨
水の上の右源太といふ涼み茶屋 今井杏太郎
水の月右に左に舟涼み 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
水音の髪膚に響く川床涼み 西村和子 かりそめならず
浦人の涼み浄瑠璃ありとかや 五平
浮草に我は根の付く涼みかな 千代尼
海鳴りに涼み将棋の影二つ 舜花
涼みあちこち人をさがしてゐるさまに 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
涼みつゝ父と対ふや口重に 杉山岳陽 晩婚
涼みとは橋の名所か水の上 古白遺稿 藤野古白
涼みにも袖へ隠して運座舟 子規句集 虚子・碧梧桐選
涼みゐし中の一人に電話来し 星野立子
涼みをる我等に月のまどかなる 阿部みどり女 笹鳴
涼み場をこじきのしめる昼ね哉 正岡子規
涼み石鳥の止まれば鳥のもの 村越化石
涼み舟いやな夜風の出でてきし 長谷川櫂 虚空
涼み舟らしく寄りそふ灯二つ 森田峠 初期
涼み舟小皿ふれ合ふ風出でし 長谷川かな女
涼み舟岸にきて潮にほはせし 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
涼み舟川下遠く流れけり 正岡子規
涼み舟浪花おろかに川埋む 松瀬青々
涼み飽いてふと幼名の呼ばれたき 中島月笠 月笠句集
深山草挿してありけり床涼み 藤田湘子
淵明も李白も来たり涼み台 井上井月
渋り腹なるとはいへず涼み舟 茨木和生 往馬
温海(あつみ)山や吹浦(ふくうら)かけて夕涼み 松尾芭蕉
湯の滝に肩を打たせて涼みかな 田北 ぎどう
燈台の下暗がりの磯涼み 鈴木花蓑句集
物干や屋賃の外に江戸涼み 調水 選集「板東太郎」
猫の子の巾着なぶる涼み哉 向井去来
瑠璃草の見えずなるまで涼みけり 阿部みどり女
瓜作る君があれなと夕涼み 松尾芭蕉
生さぬ仲の親子涼みてゐたりけり 久保田万太郎 草の丈
用事ふと涼みの群を脱しけり 比叡 野村泊月
田を借景屋根ある朱橋昼涼み 香西照雄 素心
甲板に笑ひを飛ばし涼みをり 狩野刀川
町筋は祭に似たり夕涼み 向井去来
痴人彼も髪白きとし夕涼み 百合山羽公 故園
白鳥に娘が韈(ソック)編む涼みかな 飯田蛇笏 霊芝
百里来たりほどは雲井の下涼み 松尾芭蕉
皿鉢もほのかに闇の宵涼み 松尾芭蕉
砂川をわたりてあそぶ涼みかな 土芳 俳諧撰集「有磯海」
破風口に日影や弱る夕涼み 松尾芭蕉
空ばかりみてゐる子抱き夕涼み 今井つる女
立ありく人にまぎれて涼みかな 去来
端なるは片尻かけし涼みかな 島村元句集
筧にも滝と名のつく涼みかな 正岡子規
罪あらじ座頭の涼み耳なくば 一茶
考へは教師を出でず涼みけり 辻井ト童
耶蘇島の墓場は蜑の涼み処 小原菁々子
聞えざる涼み芝居を唯見をり 高浜虚子
聞き覚えある声ばかり夕涼み 児玉輝代
背を向けしまゝ話し居り涼み台 林 富佐子
興もなき地震話や門涼み 楠目橙黄子 橙圃
舳なる涼み将棋の灯でありし 五十嵐播水 埠頭
芭蕉様の脛かじつて夕涼み 一茶
芭蕉葉や風なき内の朝涼み 中村史邦
花折て夕闇戻る涼みかな 子規句集 虚子・碧梧桐選
草も木も雨の中なる涼み舟 岸本尚毅 舜
蚊ののらぬ所までいざ涼み舟 広瀬惟然
行灯をしいてとらする涼みかな 探芝 俳諧撰集「藤の実」
裸涼みキャベツ畑は「青海波」 香西照雄 対話
裸涼み蔕が子茄子にかむさりて 香西照雄 対話
見たやうな髪ぶり見たり夕涼み 幸田露伴 谷中集
誘ひ立つ涼み床几の舞子たち 後藤夜半
贅沢な人の涼みや柳橋 正岡子規
足垂らし涼みゐるなりケルンの端 高澤良一 宿好
踏みどころなき干網に夕涼み 森田峠 避暑散歩
身の上を涼み話をくりひろげ 成瀬正とし 星月夜
軒涼み尼の師弟の牀几かな 安田孔甫
逢瀬とも人の見て行く涼みかな 野村喜舟 小石川
遊女屋(のすかい)の在りしはここら涼み舟 手塚美佐 昔の香
遠く消えて人魂らしき涼み哉 小澤碧童 碧童句集
那智黒の小石拾ひぬ浜涼み 楠目橙黄子 橙圃
那覇の夜の涼みの宮に詣でけり 高濱年尾 年尾句集
鉱山慣れて手拭首に涼みけり 清原枴童 枴童句集
銭なしは青草も見ず門涼み 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
長明はいかに見るらん涼み床 一鉄 選集「板東太郎」
門涼みかゝる夜更けに旅の人 高野素十
門涼み人に来られて仕舞けり 尾崎紅葉
門涼み寝むと別るゝ雨来たり 金尾梅の門 古志の歌
門涼み西瓜の如く冷えにけり 野村喜舟 小石川
闇がりに座頭忘れて涼みかな 也有 五車反古
隅田川涼みがてらに渡る橋 高澤良一 随笑
雷も涼みに出たり海の上 尾崎紅葉
青き葉の流れてくるや川床涼み 長谷川櫂 蓬莱
靴脱いで蹠さみしき涼み舟 館岡沙緻
飛魚をながめあかざる涼みかな 篠原鳳作 海の旅
飯あふぐ嚊(かか)が馳走や夕涼み 松尾芭蕉
首のない貴婦人ふたり夕涼み 藤岡筑邨
魂棚のくさぐさ見ゆれ路地涼み 後藤夜半 翠黛
魚どもや桶とも知らで門涼み 小林一茶
鱚舟や涼みの人も乗つてゐて 依光正樹
鱧食べて後の祇園の涼み琵琶 伊藤いと子
黙礼にこまる涼みや石の上 水田正秀

以上
by 575fudemakase | 2014-07-06 00:06 | 夏の季語 | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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