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サングラス

サングラス

例句を挙げる。

こんな貌吾にあるとはサングラス 古賀貞子
ときめきは老にもありてサングラス 鷹松 月女
なにしても似合ふ顔だちサングラス 上村占魚
はらからも番地も失せりサングラス 松山足羽
ふるさとの山河に外すサングラス 鈴木 いよ
ふるさとの山河に隠れサングラス 松山足羽
ふるさとの青嶺に外すサングラス 宮本はるお
クラス会サングラスしてうちとけず 林 民子
ゴヤを観て目の力抜くサングラス 中尾杏子
サングラスあつけらかんとはづしけり 仙田洋子 雲は王冠
サングラスおのれの弱さひたかくす 安田建司
サングラスかくれば魔影しのび寄る 福田清人 水脈
サングラスかけたることを表情に 後藤夜半 底紅
サングラスかけてなんでもかでも見る 後藤比奈夫 金泥
サングラスかけてみたくて旅に出る 野崎 静子
サングラスかけてみて買ふ旅ごころ 稲垣きくの 黄 瀬
サングラスかけても人目避けられず 鈴木真砂女 夕螢
サングラスかけても地のひかりかな 久保田万太郎 流寓抄以後
サングラスかけてサングラスの女蔑め 浅原六朗 欣求鈔
サングラスかけて外してアネモネ買ふ 行方克巳
サングラスかけて島の娘土産売る 磯野充伯
サングラスかけて教師の貌封ず 樋笠文
サングラスかけて男の無頼めく 古市絵未
サングラスかけて目つむりゐたりけり 今井杏太郎
サングラスかけて紅唇いよゝ燃ゆ 久保田万太郎 流寓抄
サングラスかけて薄暑の軽井沢 田中冬二 麦ほこり
サングラスかけ心眼を養へり 石井邦雄
サングラスかけ日曜の顔となる 北見さとる
サングラスかけ駅広場ひきしまる 高井北杜
サングラスごと覚えたる顔にして 徳永山冬子
サングラスして我といふ闇にゐる 満田春日
サングラスして手相見の順を待つ 長崎小夜子
サングラスとりたる鷹のごとき瞳よ 大橋敦子
サングラスとれば普通の女かな 黒川悦子
サングラスどこへ行くにも妻連れて 西浦一滴
サングラスにも繕へぬ心はも 山田弘子 こぶし坂
サングラスの中の自由や安息や 殿村莵絲子
サングラスの軽さ重さや独身者 大木あまり 山の夢
サングラスはずせば見慣れたる笑顔 稲畑汀子
サングラスはづさぬ見舞無礼なり 品川鈴子
サングラスはづしても日本海冥し 平間真木子
サングラスはづして妻に戻りけり 阿部寿雄
サングラスはづしみどりを賞で給へ 大橋敦子
サングラスはづし光太郎小屋の闇 蓬田紀枝子
サングラスはづし入国審査うく 三須虹秋
サングラスはづし浅間の煙を見る 田中冬二 俳句拾遺
サングラスはづすその夜の好敵手 櫛原希伊子
サングラスはづす女の夢信じ 仙田洋子 橋のあなたに
サングラスはづせばやつと吾児笑ふ 村中千穂子
サングラス世を断ちおのれ恃むかな 吉野義子
サングラス人に狎るるをおそれけり 西村和子 窓
サングラス人の妻たること隠す 辻田克巳
サングラス偽りもなく女なり 不破博
サングラス八達嶺をめざす日は 大島民郎
サングラス外して杏ジャムを煮る 岩淵喜代子 硝子の仲間
サングラス外し己をとり戻す 西川 五郎
サングラス師なき松風のみ捉ふ 文挟夫佐恵 黄 瀬
サングラス掛くれば吾に霊界見ゆ 三好潤子
サングラス掛くれば諸景静まりぬ 相生垣瓜人 明治草抄
サングラス掛けその人の嘘見抜く 柴田奈美
サングラス掛けて出勤男坂 熊倉陽子
サングラス掛けて妻にも行くところ 後藤比奈夫(1917-)
サングラス掛けて隠せり泣きぼくろ 柴田奈美
サングラス断てり氷河の乱反射 高澤良一 ぱらりとせ
サングラス旅の楽団船下りて 大島民郎
サングラス昔住みたる町通る 佐藤芙美子
サングラス泉をいよゝ深くせり 水原秋櫻子
サングラス海に向けたる椅子の上 角川春樹
サングラス海へ突き出す鼻柱 三浦加代子
サングラス漱がんと岩に置き 西村和子 かりそめならず
サングラス特攻の地を喪のいろに 八牧美喜子
サングラス瞳失せても美しや 成瀬正とし 星月夜
サングラス置いて大地をさみしくす 対馬康子 純情
サングラス色の空なり仰ぎけり 今井千鶴子
サングラス若き長身持ちあぐね 中村汀女
サングラス街の日昏れは書架立つごと 宮坂静生 雹
サングラス見えない方が良いことも 松田正徳
サングラス見知らぬ土地を大胆に 猪子青芽
サングラス見知らぬ町のごとく行く 本田 洋子
サングラス選るに次第に大胆に 須川洋子
サングラス青年はなぜ眼を隠す 津田清子 二人称
サングラス青空失せてうろたへり 田中富士子
サングラス驕慢にして美貌なる 吉田無郷
サングラス鬱たる森の色を買ふ 今瀬剛一
サングラス鴉語何となくわかり 三矢らく子
サングラス黒く見ゆるはみな現世 橋本美代子
サングラス鼻も隠してをりにけり 稲畑廣太郎
ドイツより写真の吾子のサングラス 奈良文夫
パイプから戦後のけむりサングラス 川崎展宏 冬
マスクかけサングラスかけ春の耳 辻桃子 童子
メキシコの日はサングラス敢てせず 山本歩禅
一人旅同士隣りてサングラス 西村和子 かりそめならず
一生の顔の疵あとサングラス 上野泰
三界によるべなき身のサングラス 松村多美
争へぬ明治生れやサングラス 松岡六花女
仏見て神みて疲るサングラス つじ加代子
初対面のサングラスは外すに及かず 鈴木栄子
口だけが喋つてをりぬサングラス 清水保生
口で褒め鼻で笑へりサングラス 川村紫陽
土佐の濤音サングラス外し聴く 田中英子
地中海いま何色やサングラス 岩崎照子
変身のかなはぬ齢サングラス 市川 晴子
大都市を孤独に歩くサングラス 山田弘子 螢川
太陽をうす暗くしてサングラス 山下美典
夫を子をすこし遠ざけサングラス 木内怜子
妬心ふと春の男のサングラス 須川洋子
子を産まず終る一生サングラス 朝倉和江
屯して砂丘の狂気サングラス 植村通草
岬行き電車の中のサングラス 高澤良一 寒暑
強がりの淋しがりやのサングラス 金堂豊子
待ち人が来たりサングラスをはずす 西村和子 夏帽子
心隠しおほせて淋しサングラス 西村和子 窓
悪友と言はれて外すサングラス 平子 公一
想像で外す他人のサングラス 長山あや
掛けるともなくサングラス弄ぶ 荒瀬光宏
故郷を水色のサングラス越し 伊藤トキノ
教へ子を見るためにとるサングラス 今瀬剛一
旅人の顔となりたるサングラス 河野美奇
明眸はかくれてをらずサングラス 神照代
東京のどこかに忘れサングラス 嶋田一歩
母厭ふ我がジーンズとサングラス 山澄陽子
沖雲の白きは白しサングラス 瀧 春一
海に降る火山灰を淋しとサングラス 町田しげき
牛の尾に追はるる恋のサングラス 白岩 三郎
獄へ外す色眼鏡たるサングラス 香西照雄 素心
獏を見て静に拭ふサングラス 橋本美智代
白壁の町を旅してサングラス 森田峠 逆瀬川以後
眼差しを沈めてをりしサングラス 副島いみ子
知られたくなき行動のサングラス 上原美久江
石をもて撲たるるごとくサングラス 松山足羽
聖堂を出づれば濁世サングラス 後藤 淑子
背中より風化始まるサングラス 櫂未知子 蒙古斑以後
自らも少しあざむきサングラス 長与茂子
花束を運び入れたるサングラス 内田美紗 誕生日
茄子型に笑つてゐたりサングラス 須川洋子
蒼海の斯くも寂寥サングラス 馬場移公子
見られゐることを見てゐるサングラス 稲畑汀子
記者意識とは好寄心サングラス 大野雑草子
身の程を測れぬままのサングラス 道場信子
遊芸の名取と見えずサングラス 相馬蓬村
長旅のかげりを頬にサングラス 斎藤道子


以上
by 575fudemakase | 2014-07-10 00:47 | 夏の季語 | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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