秋簾

秋簾

例句を挙げる。

おのづから世を隔てけり秋簾 大場白水郎
ここはしも山口巴秋簾 高浜虚子
その下の掃いてありたる秋簾 大木あまり 火球
それらしき日差しとなりぬ秋簾 高澤良一 素抱
たちまちの雨のけぶりて秋簾 鷲谷七菜子
づかづかと日の射してをり秋簾 鷲谷七菜子 游影
ひそかなる音も祇園の秋簾 橋本榮治 麦生
ひとりゐて秋簾とは鳴りやすき 内田美紗 誕生日
やゝ暗きことに落ちつき秋簾 今井つる女
ゆるやかに巻きしままなる秋簾 片山由美子
わざをぎと隣り住みたる秋簾 富安風生
一枚に日は照りつけて秋簾 川崎展宏
一枚は巻き上げられて秋簾 北村かね子
一睡の夢のあとなる秋簾 外川飼虎
乃木旧邸守る暮らしの秋簾 和田知子
人の世に疲れし夜や秋簾 鷲谷七菜子 黄 炎
僧帰る足元が見え秋簾 蓬田紀枝子
先斗町歌舞練場も秋簾 伊藤柏翠
土壁の家ぬち暗き秋簾 西村和子 窓
声かけてやさしき返事秋簾 川口咲子
声とどく距たりにゐて秋簾 鷲谷七菜子 花寂び
外す気のもとよりなけれ秋簾 綾部仁喜 寒木
夜々の灯を重ねていつか秋簾 桂信子
妻もまた世事にはうとく秋簾 松岡ひでたか
実相院大秋簾なかば巻く 肥田埜勝美
家裏の海に落ちこむ秋簾 綾部仁喜 寒木
巻いてある隣り垂れをり秋簾 上野泰 佐介
巻き上げて明るくなりし秋簾 竹田 はるを
師に見せん一句一句よ秋簾 柴田白葉女 花寂び 以後
帯結ぶ肱にさはりて秋簾 高浜虚子
引っ越しの噂立つ家秋簾 高澤良一 寒暑
旅の細部思ひ出しをり秋簾 高澤良一 素抱
日が隅にありていつより秋簾 斎藤玄 雁道
木の香なほ残る日本間秋簾 稲畑汀子
次の間にいただく夕餉秋簾 瀧 春一
死にたるは他家の人なる秋簾 池田澄子
波の照りひらひらと来て秋簾 中拓夫
燈せば肋あらはや秋簾 島谷征良
畳替へて病に対ふ秋簾 相馬遷子 山河
秋簾かけてかくるる思ひあり 高濱虚子
秋簾かけもし一番南蔵院 岸田稚魚 『花盗人』
秋簾きりりとまいて静かかな 森岩雄
秋簾すこし歪みて風通し 片山由美子 天弓
秋簾とろりたらりと懸りたり 星野立子
秋簾はづして何か失ひし 成田芳枝
秋簾はづして巻いてありにけり 山崎ひさを
秋簾ひそかに生活渇きをり 鷲谷七菜子 黄 炎
秋簾五枚連ねて真宗寺 高澤良一 素抱
秋簾垂れしを今日の心とす 後藤夜半 底紅
秋簾夜は風のみ透しけり 蓬田紀枝子
秋簾家のまぶたの如くあり 上田五千石 琥珀
秋簾家事を忘るる齢あり 服部嵐翠
秋簾寝る児へ通す子守風 林昌華
秋簾巻けばちんどん屋の過ぐる 館岡沙緻
秋簾布団の上に日のかけら 高澤良一 素抱
秋簾平家は序章より哀し 阿部正調
秋簾悪事覆ふが如垂らす 末次雨城
秋簾手の届くまで巻きあげる 福川悠子
秋簾拒みいるもの何ならむ 中村まゆみ
秋簾日のある草に水捨てる 北野平八
秋簾湯治暮しを隔てたる 谷口忠男
秋簾病いかにと阿闍梨訪ふ 山口笙堂
秋簾種ぬす人を見てゐたり 西村弘子
秋簾立てて地卵売りに出す 松本旭
秋簾素顔さやかに人とあふ 柴田白葉女 遠い橋
秋簾訪ひ来し人の声をきく 橋本多佳子
秋簾身を折るやうに巻かれけり 長谷川秋子
秋簾透く日の筬にうるさからず 大野林火
秋簾風に預けし夕景色 櫛原希伊子
空に縞駆け上りゆく秋簾かな 上野泰 春潮
胡粉絵の白ら~として秋簾 高久田瑞子
色褪せし一人住まひの秋簾 伊藤 和子
見当のつくこゑ過ぎぬ秋簾 高澤良一 素抱
誰も坐らぬ食卓見えて秋簾 寺井谷子
赤き花見えてゐるなり秋簾 高野素十
近江商人栄えし町の秋簾 相川やす志
退屈でひらく聖書や秋簾 池田澄子
退院をして来てをられ秋簾 深見けん二
逗留の瀬音さびしむ秋簾 西村和子 かりそめならず
陋居とは二枚かけたる秋簾 高浜虚子
あら雨を透かして秋の簾かな 石原舟月
おのづから秋の簾となりにけり 細川加賀 『玉虫』以後
とめどなく秋の簾となつてをり 岡崎るり子
一枚の秋の簾に主客かな 松本つや女
一枚の秋の簾を出でざりき 石田波郷
伊勢の海見えゐる秋の簾巻く 大峯あきら 鳥道
何もかも秋の簾も新しき 五十嵐播水
吹き上げし秋の簾の軽さかな 高浜虚子
大いなる秋の簾も風のまま 波多野爽波
大いなる秋の簾や寛永寺 細川加賀 生身魂
山の音来てゐる秋の簾かな 小林康治 『華髪』
布のごと秋の簾の吹かれをり 上野泰 佐介
怪しげな秋の簾のかかりをり 長谷川櫂 虚空
月の透く秋の簾となりにけり 小川玉泉
灯が洩れて秋の簾となりにけり 菖蒲あや
灯して秋の簾をおろしけり 藤田耕雪
華厳寺秋の簾を吊りにけり 山本洋子
蝉とまり鳴き出す秋の簾かな 長谷川櫂 虚空
鳰見むと秋の簾を上げにけり 辻桃子
うちとけて小粋な座敷秋すだれ 大野章子
一寸の風もとがむる秋すだれ 中村汀女
一枚に透けし一幹秋すだれ 皆吉爽雨
墨いろの運河へ垂らす秋すだれ 有馬籌子
死神に呼ばれて覚めし秋すだれ 稲垣きくの 牡 丹
母屋の灯よぎる人影秋すだれ 桂信子 遠い橋
秋すだれ捨てし磧にほどけゆく 吉田汀史
秋すだれ捲く庭ぬちや夜雨くる 鈴木しづ子
秋すだれ盲ひの母の耳さとく 沢木欣一 遍歴
秋すだれ素顔さやかに人に逢ふ 柴田白葉女
立てそめし障子と二重秋すだれ 井沢正江 以後
見て過ぐる故人の書屋秋すだれ 亀井糸游
外す気のもとよりなけれ秋簾 綾部仁喜 寒木
外(と)に起こることは外(と)のこと秋簾 高澤良一 暮津

以上
by 575fudemakase | 2014-09-11 00:48 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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