御命講
御命講
例句を挙げる。
あさがほのまだ咲きやめず御命講 久保田万太郎 流寓抄
お手綱のこよなき真白御命講 高澤良一 随笑
この山の鴉塒へ御命講 高澤良一 随笑
みちのくは冬すぐそこに御命講 森澄雄
上京や月夜しぐるゝ御命講 几董
上人の鼻に箔おけ御命講 史邦 芭蕉庵小文庫
両の掌を湯呑みにぬくめ御命講 高澤良一 随笑
人騒の墓域に及ぶ御命講 高澤良一 随笑
伴僧の一人は有髪御命講 丹羽晴代
八方より人湧くくらさ御命講 百瀬美津
吾が信の足らざる思ひ御命講 今田安柄
堂伽藍ともらざるなし御命講 池上いさむ
瀧ノ口 竜口寺
堂前に靴の累々御命講 高澤良一 鳩信
大太鼓ずんとずずんと御命講 高澤良一 燕音
山火事の如き日落とし御命講 林 昌華
御命講の華のあるじや女形 炭 太祇 太祇句選
御命講やあとの月には月の友 荒雀 俳諧撰集「有磯海」
御命講や寺につたはる祖師の筆 正岡子規
御命講や油のような酒五升 松尾芭蕉
御命講や紙子のうへの麻ばかま 奚魚 十 月 月別句集「韻塞」
御命講や顱のあをき新比丘尼 許六 十 月 月別句集「韻塞」
御命講乞食場所を追はれけり 細川加賀 『玉虫』以後
御命講日本海のうねりかな 若井新一
御命講毒強き酒くみにけり 上田五千石 田園
御命講芙蓉に洩れて医院の灯 高澤良一 随笑
御命講鳩の目をして祖師さまは 高澤良一 鳩信
日だまりに菊百鉢や御命講 清水基吉
暇なき小僧の起ちゐや御命講 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
母はもとより我も老いけり御命講 小澤碧童 碧童句集
法被の紺匂ふ墓守御命講 中川はぎの
盛物やがゞとそびえておめい御命講 可躍 選集「板東太郎」
立正安国立正平安御命講 迫田健路
老沙彌の塩辛声や御命講 河野静雲 閻魔
色餅にむかしなつかし御命講 小澤碧童 碧童句集
菊鶏頭きり尽しけり御命講 芭蕉
門前の峯き煮〆や御命講 野村喜舟 小石川
高張りに皆帰妙法御命講 高澤良一 燕音
お会式の一星西の方にあり 岸風三樓
お会式の人波よぎり医者迎へ 荻原ト山
お会式の先頭切つてチアガール 小野宏文
お会式の団扇太鼓に浮足立つ 高澤良一 燕音
お会式の太鼓に雨の飛沫とぶ 小林勇二
お会式の弱気の雨の降り出せり 川島萬千代
お会式の明日になりたる柿をもぐ 阿部みどり女 笹鳴
お会式の暮ゆく峰の影深し 上田正久日
お会式の空気一心不乱かな 遠藤睦子
本覚寺
お会式の触れ書き杉の板塀に 高澤良一 随笑
お会式の赫っと灯の入る妙見堂 高澤良一 随笑
お会式の飾り桜に夜なべ尼 後藤夜半 翠黛
お会式や堂をゆるがすお題目 轡田幸子
お会式太鼓むかしべか舟着けし路地 中戸川朝人 星辰
お会式太鼓夜の運河に打ち連ね 加藤望子
お会式桜そぼ降る雨に二輪ほど 千原満恵
へたる腰お会式太鼓打ち抜いて 高澤良一 燕音
大杉に添ひ御会式の月上る 遠藤止観
御会式のこどもの笛にふりむきぬ 星野麥丘人
御会式の万燈揺ぎて歩み出し 柴田宵曲
御会式の夜を赫あかと湯気童子 磯貝碧蹄館
御会式の御難絵燈籠仰ぎ見る 河野静雲 閻魔
御会式の梅咲きにけり本門寺 吉田冬葉
御会式の母の手にぎり歩きけり(大門寺) 細川加賀 『生身魂』
御会式の鎌倉なれや松に月 久米正雄 返り花
御会式や庫裡に出されし絹座蒲団 西山睦
御会式や腰にさげたる替草鞋 木津柳芽 白鷺抄
御会式花四五本町の荒物屋 梅林句屑 喜谷六花
はるかなる安房ずぶ濡れに日蓮忌 大屋達治 龍宮
ブラジルにある別院や日蓮忌 南 竹男
仏飯に大箸立てて日蓮忌 鈴木無肋
佐渡の海のしづけき日なり日蓮忌 吉田ひで女
地下鉄に水流れ入る日蓮忌 横光利一
学僧のおとがひ青き日蓮忌 吉川禮子
安房ふかく来て日蓮忌ありにけり 萩原麦草 麦嵐
山門の上に月あり日蓮忌 山口青邨
御手綱に縋り触るゝや日蓮忌 村中 美代
日蓮忌すみても低し雑木山 大峯あきら 鳥道
日蓮忌むらさき帯びて橋灯る 山崎靖子
日蓮忌墓と背合はせ屋台店 高澤良一 随笑
池上 本門寺 お会式
日蓮忌昼から混める池上線 高澤良一 随笑
日蓮忌火伏の柱生きてをり 萩原麦草 麦嵐
月明かき松葉ケ谷や日蓮忌 木村蕪城 一位
甲斐が根をさやのはなだや日蓮忌 椎本才麿
船絵馬のまぼろしとをり日蓮忌 宮坂静生 山開
袴つけて茸飯炊くや日蓮忌 長谷川かな女 雨 月
門前に住みて他宗や日蓮忌 橋本風車
飲食の鯨を沖に日蓮忌 大屋達治 龍宮
鳥々も連れ立ちご宗祖日蓮忌 高澤良一 鳩信
いただきは闇にひたりて万燈来 石原 透
いち早く万燈一つ登り来し 清崎敏郎
いやいやをして万灯の磴なかば 行方克己 昆虫記
お万灯心に点る戻り道 高澤良一 燕音
けもの等のひそめし息や万燈籠 細見綾子 和語
さきがけの万灯一つ橋渡り 高澤良一 随笑
たまゆらの一燈つきし万燈会 細見綾子 黄 炎
なんといふ暗さ万燈顧る 橋本多佳子
はらからの浴衣万燈さびしかり 石原舟月
ほのぼのと桟敷の巫女や万燈籠 橋本鶏二 年輪
デモの万灯消えし夜濯ぎ川深し 寺田京子 日の鷹
一山の涼を呼び寄せ万灯会 佐野すすむ
一灯にわが名があるよ万燈会 丸山いわを
一種火万灯籠の百灯す 磯野充伯
万の燈が点き万燈の道暗し 榊原道子
万灯につかまり立ちのご長老 高澤良一 燕音
万灯に子を高々とてんぐるま 高澤良一 随笑
万灯のいくつかが過ぎまたつづく 橋本春燈花
万灯のこころもち濃く風の出て 高澤良一 随笑
万灯のほとりに息を鎮めをり 高澤良一 燕音
万灯のゆらぐ結界宵弘法 林 香
万灯の一灯吾が灯秋の声 関口ふさの
万灯の人肌いろの灯が見え来 高澤良一 燕音
万灯の傘浮き上がり浮き上がり 高澤良一 随笑
万灯の夜を遠吠えの小稲妻 橋本多佳子
万灯の提灯持はご住職 高澤良一 随笑
万灯の搦め取つたる夜風かな 行方克己 昆虫記
万灯の灯いろのすいと進むとき 高澤良一 燕音
万灯の灯いろ胎内明りとも 高澤良一 燕音
万灯の短くゆけり岬の闇 鈴木ミサ
万灯の突き上げられてふと静止 清崎敏郎
万灯の花ふるへつゝ山門へ 山口青邨
万灯の花懐といふところ 高澤良一 随笑
万灯は心のときめき色にして 高澤良一 燕音
万灯は星を仰ぎて待てば来る 古舘曹人
万灯やわが一灯は神近く 田畑美穂女
万灯や終ひ天神にぎやかに 大場活刀
万灯を一歩外れたる虫の闇 関口ふさの
万灯を押し立てのぼる百余段 高澤良一 随笑
万灯を曳きゆく月の都まで 高澤良一 寒暑
万灯会この一燈で全て点く 秋山暮谷
万灯会何時も必ず誰かに会ふ 右城暮石 上下
万灯会果て一山の虫の闇 佐藤藍
万灯会銀河明りをゆくごとく 野澤節子
万灯引く法被に山号寺号かな 高澤良一 随笑
万灯引く衆の白足袋白法被 高澤良一 随笑
万灯曳く先頭床屋の親爺に似 高澤良一 燕音
万灯籠明日を春の底冷す 森澄雄
万灯籠明日を春の風冷す 森 澄雄
万燈がゆく花笠がゆく遠太鼓 三橋鷹女
万燈に埃上り居て明るけれ 高濱年尾 年尾句集
万燈に触れんとせし手夜に触れぬ 古館曹人
万燈に闇生きてゐる大旦 狹川青史
万燈のいくつともりし暗さなる 片山由美子
万燈のどの一燈より消えむとする 橋本多佳子
万燈の中のいづくへ行く道ぞ 岡井省二
万燈の中を万燈ゆきにけり 上林白草居
万燈の枝垂るる花のもつれなし 和気久良子
万燈の火色の空の露けしや 江口竹亭
万燈の花に縋りし子供かな 山口青邨
万燈の花のしだるる真昼かな 外川飼虎
万燈の花ふるへつゝ山門へ 山口青邨
万燈は星を仰ぎて待てば来る 古館漕人
万燈は頂の花地に崩す 古舘曹人 能登の蛙
万燈や言葉の端の姦しく 古舘曹人 能登の蛙
万燈を崩して地上唄もなし 古舘曹人 能登の蛙
万燈を待つ荒縄に胸遮かれ 菖蒲あや
万燈を灯して淋しお中日 伊藤康江
万燈を芯より仰ぐ眉描きて 古舘曹人 能登の蛙
万燈会杉が匂へりうしろより 宇野隆雄
万燈会銀河明りをゆくごとく 野澤節子
万燈籠人の暗さはかたまつて 津田清子 礼 拝
万燈籠心の闇はてらし得ず 鈴木真砂女 夕螢
万燈籠点りおくれし二基三基 鈴木真砂女 夕螢
凍て雲に笙放つなり万燈会 角川春樹 夢殿
囃されて万灯ゆらぐ風の盆 篠崎代士子
声で連なる肉親万燈の道暗く 津田清子 礼 拝
夜風出づ万灯いろの綿飴に 高澤良一 随笑
大空に万燈の燭花辛夷 佐藤 千兵
女坐りして万燈の端を見る 古舘曹人 能登の蛙
子の画きし一灯探す万灯会 吉田早苗
富士暮れて万燈となる草の露 古賀まり子 緑の野以後
寺ぼろぼろに万燈の終りけり 今瀬剛一
幾度もつまづく木の根万燈会 細見綾子 黄 炎
床下のひろびろとして万燈会 田中英子
御会式の万燈揺ぎて歩み出し 柴田宵曲
戦中は闇深かりし万灯会 鈴木けんじ
旅びとに雨のはげしき万燈会 太田穂酔
暗さ揃ひて万燈籠揺ぎなし 津田清子 礼 拝
本門寺坂下に詰むお万灯 高澤良一 随笑
東塔に十日の月や万燈会 上村末子
桜色に闇ほぐれ来る御万燈 渋谷亮子
歩み高まり万燈の高まりゆく 橋本多佳子
母の手に一人は眠い子万灯会 篠田文子
池上の万灯の湧く星のそら 高澤良一 随笑
灯の海に立ちゐて涼し万灯会 工藤葉子
点き揃ひたる万灯に見送らる 右城暮石 上下
無縁なる人と袖ふれ万燈会 細見綾子 黄 炎
生くる力もて万灯会の闇に立つ 細見綾子
生ける者さざめき通る万灯会 富田かづを
白日を敷きて万燈始まらず 平畑静塔
継ぎし火の冴えて灯の穂や万燈会 加藤知世子 花 季
背の真闇前の灯の波万灯会 倉林敏子
裾の寒さよ万燈下の暗さよ 橋本多佳子
身にさして万燈ほのかなるひかり 橋本多佳子
鉦太鼓聞こえ万燈まだ見えず 後藤図子
闇に浮く杉の直幹万燈会 安達波外
闇ひとつ増ゆ万燈のひとつ消え 橋井 勝
風吹けば熾るがごとくお万灯 高澤良一 随笑
風吹けば風のいろ帯ぶお万灯 高澤良一 随笑
団扇太鼓紺の腹掛けして摶てる 高澤良一 随笑
うち過ぎぬ団扇太鼓の二波三波 高澤良一 随笑
以上
例句を挙げる。
あさがほのまだ咲きやめず御命講 久保田万太郎 流寓抄
お手綱のこよなき真白御命講 高澤良一 随笑
この山の鴉塒へ御命講 高澤良一 随笑
みちのくは冬すぐそこに御命講 森澄雄
上京や月夜しぐるゝ御命講 几董
上人の鼻に箔おけ御命講 史邦 芭蕉庵小文庫
両の掌を湯呑みにぬくめ御命講 高澤良一 随笑
人騒の墓域に及ぶ御命講 高澤良一 随笑
伴僧の一人は有髪御命講 丹羽晴代
八方より人湧くくらさ御命講 百瀬美津
吾が信の足らざる思ひ御命講 今田安柄
堂伽藍ともらざるなし御命講 池上いさむ
瀧ノ口 竜口寺
堂前に靴の累々御命講 高澤良一 鳩信
大太鼓ずんとずずんと御命講 高澤良一 燕音
山火事の如き日落とし御命講 林 昌華
御命講の華のあるじや女形 炭 太祇 太祇句選
御命講やあとの月には月の友 荒雀 俳諧撰集「有磯海」
御命講や寺につたはる祖師の筆 正岡子規
御命講や油のような酒五升 松尾芭蕉
御命講や紙子のうへの麻ばかま 奚魚 十 月 月別句集「韻塞」
御命講や顱のあをき新比丘尼 許六 十 月 月別句集「韻塞」
御命講乞食場所を追はれけり 細川加賀 『玉虫』以後
御命講日本海のうねりかな 若井新一
御命講毒強き酒くみにけり 上田五千石 田園
御命講芙蓉に洩れて医院の灯 高澤良一 随笑
御命講鳩の目をして祖師さまは 高澤良一 鳩信
日だまりに菊百鉢や御命講 清水基吉
暇なき小僧の起ちゐや御命講 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
母はもとより我も老いけり御命講 小澤碧童 碧童句集
法被の紺匂ふ墓守御命講 中川はぎの
盛物やがゞとそびえておめい御命講 可躍 選集「板東太郎」
立正安国立正平安御命講 迫田健路
老沙彌の塩辛声や御命講 河野静雲 閻魔
色餅にむかしなつかし御命講 小澤碧童 碧童句集
菊鶏頭きり尽しけり御命講 芭蕉
門前の峯き煮〆や御命講 野村喜舟 小石川
高張りに皆帰妙法御命講 高澤良一 燕音
お会式の一星西の方にあり 岸風三樓
お会式の人波よぎり医者迎へ 荻原ト山
お会式の先頭切つてチアガール 小野宏文
お会式の団扇太鼓に浮足立つ 高澤良一 燕音
お会式の太鼓に雨の飛沫とぶ 小林勇二
お会式の弱気の雨の降り出せり 川島萬千代
お会式の明日になりたる柿をもぐ 阿部みどり女 笹鳴
お会式の暮ゆく峰の影深し 上田正久日
お会式の空気一心不乱かな 遠藤睦子
本覚寺
お会式の触れ書き杉の板塀に 高澤良一 随笑
お会式の赫っと灯の入る妙見堂 高澤良一 随笑
お会式の飾り桜に夜なべ尼 後藤夜半 翠黛
お会式や堂をゆるがすお題目 轡田幸子
お会式太鼓むかしべか舟着けし路地 中戸川朝人 星辰
お会式太鼓夜の運河に打ち連ね 加藤望子
お会式桜そぼ降る雨に二輪ほど 千原満恵
へたる腰お会式太鼓打ち抜いて 高澤良一 燕音
大杉に添ひ御会式の月上る 遠藤止観
御会式のこどもの笛にふりむきぬ 星野麥丘人
御会式の万燈揺ぎて歩み出し 柴田宵曲
御会式の夜を赫あかと湯気童子 磯貝碧蹄館
御会式の御難絵燈籠仰ぎ見る 河野静雲 閻魔
御会式の梅咲きにけり本門寺 吉田冬葉
御会式の母の手にぎり歩きけり(大門寺) 細川加賀 『生身魂』
御会式の鎌倉なれや松に月 久米正雄 返り花
御会式や庫裡に出されし絹座蒲団 西山睦
御会式や腰にさげたる替草鞋 木津柳芽 白鷺抄
御会式花四五本町の荒物屋 梅林句屑 喜谷六花
はるかなる安房ずぶ濡れに日蓮忌 大屋達治 龍宮
ブラジルにある別院や日蓮忌 南 竹男
仏飯に大箸立てて日蓮忌 鈴木無肋
佐渡の海のしづけき日なり日蓮忌 吉田ひで女
地下鉄に水流れ入る日蓮忌 横光利一
学僧のおとがひ青き日蓮忌 吉川禮子
安房ふかく来て日蓮忌ありにけり 萩原麦草 麦嵐
山門の上に月あり日蓮忌 山口青邨
御手綱に縋り触るゝや日蓮忌 村中 美代
日蓮忌すみても低し雑木山 大峯あきら 鳥道
日蓮忌むらさき帯びて橋灯る 山崎靖子
日蓮忌墓と背合はせ屋台店 高澤良一 随笑
池上 本門寺 お会式
日蓮忌昼から混める池上線 高澤良一 随笑
日蓮忌火伏の柱生きてをり 萩原麦草 麦嵐
月明かき松葉ケ谷や日蓮忌 木村蕪城 一位
甲斐が根をさやのはなだや日蓮忌 椎本才麿
船絵馬のまぼろしとをり日蓮忌 宮坂静生 山開
袴つけて茸飯炊くや日蓮忌 長谷川かな女 雨 月
門前に住みて他宗や日蓮忌 橋本風車
飲食の鯨を沖に日蓮忌 大屋達治 龍宮
鳥々も連れ立ちご宗祖日蓮忌 高澤良一 鳩信
いただきは闇にひたりて万燈来 石原 透
いち早く万燈一つ登り来し 清崎敏郎
いやいやをして万灯の磴なかば 行方克己 昆虫記
お万灯心に点る戻り道 高澤良一 燕音
けもの等のひそめし息や万燈籠 細見綾子 和語
さきがけの万灯一つ橋渡り 高澤良一 随笑
たまゆらの一燈つきし万燈会 細見綾子 黄 炎
なんといふ暗さ万燈顧る 橋本多佳子
はらからの浴衣万燈さびしかり 石原舟月
ほのぼのと桟敷の巫女や万燈籠 橋本鶏二 年輪
デモの万灯消えし夜濯ぎ川深し 寺田京子 日の鷹
一山の涼を呼び寄せ万灯会 佐野すすむ
一灯にわが名があるよ万燈会 丸山いわを
一種火万灯籠の百灯す 磯野充伯
万の燈が点き万燈の道暗し 榊原道子
万灯につかまり立ちのご長老 高澤良一 燕音
万灯に子を高々とてんぐるま 高澤良一 随笑
万灯のいくつかが過ぎまたつづく 橋本春燈花
万灯のこころもち濃く風の出て 高澤良一 随笑
万灯のほとりに息を鎮めをり 高澤良一 燕音
万灯のゆらぐ結界宵弘法 林 香
万灯の一灯吾が灯秋の声 関口ふさの
万灯の人肌いろの灯が見え来 高澤良一 燕音
万灯の傘浮き上がり浮き上がり 高澤良一 随笑
万灯の夜を遠吠えの小稲妻 橋本多佳子
万灯の提灯持はご住職 高澤良一 随笑
万灯の搦め取つたる夜風かな 行方克己 昆虫記
万灯の灯いろのすいと進むとき 高澤良一 燕音
万灯の灯いろ胎内明りとも 高澤良一 燕音
万灯の短くゆけり岬の闇 鈴木ミサ
万灯の突き上げられてふと静止 清崎敏郎
万灯の花ふるへつゝ山門へ 山口青邨
万灯の花懐といふところ 高澤良一 随笑
万灯は心のときめき色にして 高澤良一 燕音
万灯は星を仰ぎて待てば来る 古舘曹人
万灯やわが一灯は神近く 田畑美穂女
万灯や終ひ天神にぎやかに 大場活刀
万灯を一歩外れたる虫の闇 関口ふさの
万灯を押し立てのぼる百余段 高澤良一 随笑
万灯を曳きゆく月の都まで 高澤良一 寒暑
万灯会この一燈で全て点く 秋山暮谷
万灯会何時も必ず誰かに会ふ 右城暮石 上下
万灯会果て一山の虫の闇 佐藤藍
万灯会銀河明りをゆくごとく 野澤節子
万灯引く法被に山号寺号かな 高澤良一 随笑
万灯引く衆の白足袋白法被 高澤良一 随笑
万灯曳く先頭床屋の親爺に似 高澤良一 燕音
万灯籠明日を春の底冷す 森澄雄
万灯籠明日を春の風冷す 森 澄雄
万燈がゆく花笠がゆく遠太鼓 三橋鷹女
万燈に埃上り居て明るけれ 高濱年尾 年尾句集
万燈に触れんとせし手夜に触れぬ 古館曹人
万燈に闇生きてゐる大旦 狹川青史
万燈のいくつともりし暗さなる 片山由美子
万燈のどの一燈より消えむとする 橋本多佳子
万燈の中のいづくへ行く道ぞ 岡井省二
万燈の中を万燈ゆきにけり 上林白草居
万燈の枝垂るる花のもつれなし 和気久良子
万燈の火色の空の露けしや 江口竹亭
万燈の花に縋りし子供かな 山口青邨
万燈の花のしだるる真昼かな 外川飼虎
万燈の花ふるへつゝ山門へ 山口青邨
万燈は星を仰ぎて待てば来る 古館漕人
万燈は頂の花地に崩す 古舘曹人 能登の蛙
万燈や言葉の端の姦しく 古舘曹人 能登の蛙
万燈を崩して地上唄もなし 古舘曹人 能登の蛙
万燈を待つ荒縄に胸遮かれ 菖蒲あや
万燈を灯して淋しお中日 伊藤康江
万燈を芯より仰ぐ眉描きて 古舘曹人 能登の蛙
万燈会杉が匂へりうしろより 宇野隆雄
万燈会銀河明りをゆくごとく 野澤節子
万燈籠人の暗さはかたまつて 津田清子 礼 拝
万燈籠心の闇はてらし得ず 鈴木真砂女 夕螢
万燈籠点りおくれし二基三基 鈴木真砂女 夕螢
凍て雲に笙放つなり万燈会 角川春樹 夢殿
囃されて万灯ゆらぐ風の盆 篠崎代士子
声で連なる肉親万燈の道暗く 津田清子 礼 拝
夜風出づ万灯いろの綿飴に 高澤良一 随笑
大空に万燈の燭花辛夷 佐藤 千兵
女坐りして万燈の端を見る 古舘曹人 能登の蛙
子の画きし一灯探す万灯会 吉田早苗
富士暮れて万燈となる草の露 古賀まり子 緑の野以後
寺ぼろぼろに万燈の終りけり 今瀬剛一
幾度もつまづく木の根万燈会 細見綾子 黄 炎
床下のひろびろとして万燈会 田中英子
御会式の万燈揺ぎて歩み出し 柴田宵曲
戦中は闇深かりし万灯会 鈴木けんじ
旅びとに雨のはげしき万燈会 太田穂酔
暗さ揃ひて万燈籠揺ぎなし 津田清子 礼 拝
本門寺坂下に詰むお万灯 高澤良一 随笑
東塔に十日の月や万燈会 上村末子
桜色に闇ほぐれ来る御万燈 渋谷亮子
歩み高まり万燈の高まりゆく 橋本多佳子
母の手に一人は眠い子万灯会 篠田文子
池上の万灯の湧く星のそら 高澤良一 随笑
灯の海に立ちゐて涼し万灯会 工藤葉子
点き揃ひたる万灯に見送らる 右城暮石 上下
無縁なる人と袖ふれ万燈会 細見綾子 黄 炎
生くる力もて万灯会の闇に立つ 細見綾子
生ける者さざめき通る万灯会 富田かづを
白日を敷きて万燈始まらず 平畑静塔
継ぎし火の冴えて灯の穂や万燈会 加藤知世子 花 季
背の真闇前の灯の波万灯会 倉林敏子
裾の寒さよ万燈下の暗さよ 橋本多佳子
身にさして万燈ほのかなるひかり 橋本多佳子
鉦太鼓聞こえ万燈まだ見えず 後藤図子
闇に浮く杉の直幹万燈会 安達波外
闇ひとつ増ゆ万燈のひとつ消え 橋井 勝
風吹けば熾るがごとくお万灯 高澤良一 随笑
風吹けば風のいろ帯ぶお万灯 高澤良一 随笑
団扇太鼓紺の腹掛けして摶てる 高澤良一 随笑
うち過ぎぬ団扇太鼓の二波三波 高澤良一 随笑
以上
by 575fudemakase
| 2014-10-13 00:25
| 秋の季語

俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
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探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
《方法1》 残暑 の例句を調べる
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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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