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秋の暮

秋の暮

例句を挙げる。

*けもの篇引けば巷の秋の暮 原裕 青垣
あちらむきに鴫も立たり秋の暮 蕪村 秋之部 ■ 老懐
あやす嬰は地蔵の重さ秋の暮 高澤良一 素抱
あやまちはくりかへします秋の暮 三橋敏雉
いたづらに大沓脱や秋の暮 道芝 久保田万太郎
いつのまに橋をわたりし秋の暮 杞陽
いつも来る乞食の声や秋の暮 春坡 五車反古
いづこより我れ呼ぶ声ぞ秋の暮 大谷句佛 我は我
うき人を又くどきみん秋のくれ 向井去来
うなぎやの二階に居るや秋の暮 白水郎句集 大場白水郎
えいやつと活た所が秋の暮 小林一茶 (1763-1827)
おしろいの女の顔や秋の暮 波多野爽波 鋪道の花
おとといの木は木のままで秋の暮 坪内稔典
おどり人も減し芝居や秋のくれ 炭 太祇 太祇句選
おのがこゑおのれにちかし秋の暮 森澄雄
おのが場を占めて山ある秋の暮 井上 康明
お遊行やはゞき解かるゝ秋の暮 尾崎迷堂 孤輪
かげ口は男子に多し秋の暮 加藤郁乎(1929-)
かれ枝に烏のとまりけり秋の暮 芭蕉
がまぐちに狸化けたり秋の暮 龍岡晋
きちきちと鳴き去る鳥や秋の暮 大場白水郎 散木集
きれぎれに旧道くらし秋の暮 茂里正治
くぢら雲尾を崩しつつ秋の暮 石崎 宏江
けふ拾てむ明日やすてまじ秋の暮 会津八一
こちら向け我もさびしき秋の暮 松尾芭蕉
ことにふれ日にもよるなり秋のくれ 雨谷
このひととすることもなき秋の暮 加藤郁乎
この時や秋の暮ならぬものもなし 小杉余子 余子句選
この道や行く人なしに秋の暮 芭蕉
さかしまに泣顔のある秋の暮 岸田稚魚 『雪涅槃』
さしかかるひとつの橋の秋の暮 桂信子 黄 瀬
さびしいと言へば絵になる秋の暮 櫂未知子 貴族
さびしさのうれしくも有秋の暮 蕪村遺稿 秋
さみしさに早飯食ふや秋の暮 村上鬼城(1865-1938)
さゞ波の絶えざる瀞や秋の暮 渡辺水巴 白日
そこはかとなき雑音や秋の暮 銀漢 吉岡禅寺洞
その人の鼾さへなし秋のくれ 榎本其角
そも~はぬしの仕掛し秋の暮 加藤郁乎
そよ風の吹いてをりたる秋の暮 大石暁座
それぞれに家ありて灯を秋の暮 矢島渚男 梟
たかむらに竹のさまよふ秋のくれ 藤田湘子(1926-)
たばこ喫ふときに跼みて秋の暮 今井杏太郎
つかのまの坐睡まぶし秋の暮 碧雲居句集 大谷碧雲居
てのひらに富士をのせたる秋の暮 原裕 出雲
とにかくは秋雨るなり秋の暮 加藤郁乎 秋の暮
どこまでも土塀ばかりや秋の暮 比叡 野村泊月
どの辻にも吾の佇ちゐて秋の暮 宗田安正
ながむれば海また海や秋の暮 松岡青蘿
なき人のあらば尋ねん秋の暮 正岡子規
なわとびの打擲つづく秋の暮 的野雄
ぬけ石も羊か岡の秋の暮 幸田露伴 江東集
ねりあめでつながる駄菓子秋のくれ 静塔
のびのびて衰ふ菊や秋の暮 許六 九 月 月別句集「韻塞」
はたとわが妻とゆき逢ふ秋の暮 加藤秋邨 颱風眼
はなれゆく人をつつめり秋の暮 山上樹実雄
はゞひろき片われ月や秋のくれ 原石鼎
ひたすらに便器を磨く秋の暮 小西 昭夫
ひとり居や足の湯湧す秋のくれ 炭 太祇 太祇句選
ひとり来て一人を訪ふや秋のくれ 蕪村
ひれ振るは人か雲かと秋の暮 原裕 『王城句帖』
ふりむきもせぬ子見送る秋の暮 石塚和子
ふるさとは山路がかりに秋の暮 臼田亞浪 定本亜浪句集
ほ句やめて何をよるべや秋の暮 比叡 野村泊月
まつすぐの道に出でけり秋の暮 高野素十(1893-1976)
みえそめし灯かげいくつや秋の暮 道芝 久保田万太郎
みえてゐて瀧のきこえず秋の暮 久保田万太郎(1889-1963)
みごもりし腹も気球も秋の暮 仙田洋子 橋のあなたに
むかしやら今やらうつつ秋の暮 上島鬼貫
むささびの爪あと杉に秋の暮 伊藤京子
むさしのへ投出ス足や秋の暮 一茶 ■文化十一年甲戊(五十二歳)
もう帰らん茶釜の下の秋の暮 雪色 選集「板東太郎」
もう見えぬ池の金魚や秋の暮 岸本尚毅 選集「氷」
もう誰もゐない地球の秋の暮 小川双々子
もとあらの萩こそ暴れ秋のくれ 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
もの云はぬ釣の一日秋の暮 青葉三角草
やをら身を起す浜辺や秋のくれ 小澤碧童 碧童句集
よこたはるからたち垣や秋の暮 永田耕衣 加古
わが中に道ありてゆく秋の暮 野見山朱鳥
わが家にはをさなをらねば秋の暮 篠田悌二郎 風雪前
わが家へはどの道も坂秋の暮 茂里正治
わが死後の秋の暮なる庭面かな 草間時彦 櫻山
わが視野の中を歩いて秋の暮 中里麦外
わけもなや虫歯のおこる秋の暮 白雄
われが見てわが立ちざまの秋のくれ 栗林千津
われら皆むかし十九や秋の暮 高柳重信
われ人に身に添ふ雨衣も秋の暮 中村汀女
アイヌかなし秋の暮色を茣蓙に織り 林翔 和紙
アリランの唄をわが子が秋のくれ 清原枴童 枴童句集
エィャッと活た所が秋の暮 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
カーテンを引きて呟く秋の暮 永田耕一郎
ガレージの奥に階見え秋の暮 岡本眸
キリストを借景と為す秋の暮 永田耕衣(1900-97)
クロ老いて人に似て来ぬ秋の暮 藤岡筑邨
グランドに競歩の男秋の暮 寺岡捷子
ケルン崩れなばまた来て積まん秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
サーカスに売られてみたし秋の暮 皆吉司
シグナルを遠目の住居秋のくれ 清原枴童 枴童句集
スリッパの裏ましろなる秋の暮 小川軽舟
トンネルをいでゝ遽かに秋の暮 久保田万太郎 流寓抄
ハム食へば一片厚き秋の暮 久米正雄 返り花
ビルの窓ビルばかり見え秋の暮 石崎 晋象
ボール蹴る少年一人秋の暮 越智貴美子
マンホールの底より声す秋の暮 楸邨
レーニンの脳の話や秋の暮 大木あまり 雲の塔
一つ家に故人とふたり秋の暮 中村苑子
一人來て一人を訪ふや秋のくれ 蕪村遺稿 秋
一人湯に行けば一人や秋の暮 岡本松浜
一人通ルと壁にかく秋の暮 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
一本の道両側の秋の暮 草間時彦
一束にして草花や秋の暮 雑草 長谷川零餘子
三夕やさいふをさがす秋の暮 郁乎
三本槍もつとも尖り秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
下灯る安田講堂秋の暮 京極杞陽 くくたち上巻
中々にしらでもよきに秋の暮 樗良
中庸を辿るわが道秋の暮 徳永山冬子
乗りてすぐ市電燈ともす秋の暮 鷹羽狩行
乗り替へるだけの米原秋の暮 北川英子
乞食の葬礼見たり秋の暮 正岡子規
二階からたばこの煙秋のくれ 除風 古句を観る(柴田宵曲)
二階より見る川幅や秋の暮 水谷 晴光
云ひ寄るや物の見えたる秋の暮 加藤郁乎 秋の暮
人のごと鯉を呼びをり秋の暮 澄雄
人の行く方へゆくなり秋の暮 大野林火(1904-84)
人は何に化るかもしらじ秋のくれ 蕪村遺稿 秋
人めなき露地に住ひて秋の暮 久保田万太郎 流寓抄
人を葬り母を葬らず秋の暮 小林康治 『潺湲集』
人声やこの道帰る秋の暮 松尾芭蕉
人混みに見失ふ顔も秋の暮 矢田挿雲 第一挿雲句集
人混みの中に書漁る秋の暮 大場白水郎 散木集
人間をてつぺんから見る秋の暮 内田 美沙
今在りしもの見失ふ秋の暮 下村ひろし
仰向いて天井古し秋の暮 辻桃子
仲見世を出て行く手なし秋の暮 渡辺水巴 白日
伊勢海老の不思議のこゑを秋の暮 宇佐美魚目 天地存問
会へばはや万語くづれて秋の暮 齋藤玄 『雁道』
伝馬所の罵り声も秋の暮 四明句集 中川四明
何事もおどろかぬ顔秋の暮 桂信子
何事も胸にをさめて秋の暮 久保田万太郎 流寓抄
何急ぐ家ぞ灯す秋のくれ 几董
佛身も赤き裳を引き秋の暮 八牧美喜子
信じつつものみな堕ちる秋の暮 高澤晶子 純愛
俳諧に何ことはりや秋のくれ 小杉余子 余子句選
元日や思へばさびし秋の暮 松尾芭蕉
兄呼びに妹出でぬ秋の暮 市ノ瀬 翔子
先人みな近隣に存す秋の暮 三橋敏雄 畳の上
入口に人影さしぬ秋の暮 松岡青蘿 (せいら)(1740-1791)
冲の方帆に赤き日や秋の暮 癖三酔句集 岡本癖三酔
凸凹の光りを見たり秋の暮 加藤郁乎
出帆のあわただしさよ秋の暮 五十嵐播水 埠頭
出歩けば即刻夢や秋の暮 永田耕衣(1900-97)
切り捨てし胃の腑かわいや秋の暮 西東三鬼(1900-62)
別れてはひとりひとりの秋の暮 能村登四郎
別離のごと妻放ちやる秋の暮 小林康治
前をゆく人に覚えや秋の暮 大橋敦子
剽盗に逢ひて湯屋出づ秋の暮 石塚友二 方寸虚実
加茂の町楽も聞えず秋の暮 黒柳召波 春泥句集
勾玉の紐を結べる秋のくれ 原裕 『出雲』
十一人一人になりて秋の暮 子規句集 虚子・碧梧桐選
十人は淋しからずよ秋の暮 高浜虚子
十日居ればテントもわが家秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
千曲川磧もとより秋の暮 草間時彦 櫻山
博物館門牌はづす秋の暮 佐野青陽人 天の川
原爆症診て疲れ濃き秋の暮 ひろし
厩ある姥子の宿の秋の暮 松本たかし
去年より又淋しいぞ秋の暮 蕪村
又人にかけ抜かれけり秋の暮 小林一茶 (1763-1827)
友の訃に山怖しく秋の暮 阿部みどり女 月下美人
反故焚いてをり今生の秋の暮 中村苑子
古戸立てゝ藪のしまりや秋の暮 比叡 野村泊月
古池も食わねば死ぬる秋の暮 永田耕衣 冷位
古町の路くさぐさや秋の暮 芝不器男
古簾捲かれて秋の暮を見せ 大場白水郎 散木集
叱られて豆腐を買ひに秋の暮 栗山よし子
商人に孔雀親しむ秋の暮 攝津幸彦
啼く蝉は幽しうつろの秋の暮 渡邊水巴 富士
喪服着て越す踏切の秋の暮 池田秀水
嘴向けて鶏が見てをり秋の暮 永田耕一郎 海絣
地の中へ沈みゆく声秋の暮 和田耕三郎
地をすりて戻る巻尺秋の暮 木内彰志
地下を出て地下より暗し秋の暮 藤田湘子 去来の花
地下街の香を抜けきたり秋の暮 八木林之介 青霞集
地下街も旅をゆくみち秋の暮 皆吉爽雨 泉声
地下鉄が地上を走り秋の暮 鈴木六林男 後座
坂に見し街へ入りゆく秋の暮 藤田湘子 途上
坂下りて喪の家に入る秋の暮 草間時彦
塗椀の内の肉色秋の暮 金子青銅
塩買ひに子供走らせ秋の暮 百合山羽公 故園
塩魚の歯にはさかふや秋の暮 荷兮
塵取をこぼるゝ塵や秋の暮 草城
塵塚にひかりさまよふ秋の暮 原裕 青垣
声のして戻りこぬ子よ秋の暮 福永耕二
声のなき口暗くなる秋の暮 石原八束 雁の目隠し
夕やけのさめたる水や秋の暮 原石鼎 花影以後
夜辺逢ていとゞなつかし秋の暮 高井几董
夢さめておどろく闇や秋の暮 秋櫻子
大人とうすうす気つく秋の暮 加藤郁乎(1929-)
大寺の襖畳の秋の暮 能村登四郎
大寺や素湯のにえたつ秋の暮 白雄
大巌にかくるゝ道や秋の暮 佐野青陽人 天の川
大木を枯らす鴉や秋の暮 月舟俳句集 原月舟
大木を見つゝ閉す戸や秋の暮 飯田蛇笏 霊芝
大比枝のかほ灯のつける秋のくれ 滝井孝作 浮寝鳥
大砂丘の裏側通る秋の暮 岸田稚魚 筍流し
天命は詩に老いてけり秋の暮 加藤郁乎 秋の暮
天水に炊ぎ火を燃す秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
奥壁の谷を塞げる秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
女ゐてオカズのごとき秋の暮 加藤郁乎 秋の暮
妻がいま身ほとりに居て秋の暮 藤崎久を
妻へ帰る大地真赤や秋の暮 榎本冬一郎 眼光
妻もたぬ我と定めぬ秋の暮 松根東洋城
妻を見し妻の瞳とあふ秋の暮 杉山岳陽 晩婚
妻病みて母病みてひとり秋の暮 茂里正治
嫂の鍋擽く音や秋の暮 幸田露伴 竹芝集
子に見する汽車は灯の満ち秋の暮 皆吉爽雨
子の恩をひしと妻いふ秋の暮 上村占魚 『萩山』
子を抱いてわぎも見に出ぬ秋の暮 吉武月二郎句集
子を背負ひ男路地出る秋の暮 菖蒲あや 路 地
子規の口吻虚子の瞑目秋の暮 高澤良一 随笑
子規庵の暮秋の畳明りかな 高澤良一 随笑
孕むかと人にとはれぬ秋の暮 雑草 長谷川零餘子
孤高はさびし群山よれる秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
学校に闇の集まり秋の暮 森田智子
学校の鶏鳴いてゐる秋の暮 辻田克巳
客あるじ名乗る旅寝や秋のくれ 水田正秀
客を送る潯陽江の秋の暮 寺田寅彦
家売た金なくなりぬ秋の暮 鶴英 五車反古
宿替に猫も流浪や秋の暮 水田正秀
寄席出でて方向音痴秋の暮 辻田克巳
寝て起て又寝て見ても秋の暮 服部嵐雪
寺子屋のてら子去にけり秋の暮 黒柳召波 春泥句集
対岸に牛が背を張る秋の暮 野澤節子 遠い橋
小品のこつとり添ふや秋の暮 加藤郁乎 江戸桜
小坊主の門に立けり秋の暮 闌更
小細工の小俳句できて秋の暮 加藤郁乎(1929-)
尾をいつか忘れていたり秋の暮 酒井弘司
屋根をならべて岸を越す浪が秋のくれ(寺泊) 荻原井泉水
屋根裏に火伏の札や秋の暮 有働亨 汐路
山に遊びて家の灯を見る秋の暮 露月句集 石井露月
山の童の遊びは何ぞ秋の暮 角川春樹 夢殿
山をもて目を遮りぬ秋の暮 斎藤玄 雁道
山裾より灯りて秋の暮の灯は 茂里正治
山越えて目がしら熱し秋の暮 齋藤玄 『雁道』
山門をぎいと鎖すや秋の暮 正岡子規
岡釣りの後すがたや秋の暮 榎本其角
岸に着く舟を見てゐる秋の暮 藤田あけ烏 赤松
峠道見えゐて消ゆる秋の暮 小林康治 『潺湲集』
峰つくる雲もなごりや秋の暮 久保田万太郎 草の丈
島二百二十戸ひそむ秋の暮 八木林之介 青霞集
崖ぼとけ耳傾けて秋の暮 阿部みどり女
崩れんとしてこぼす雨秋の暮 稲畑汀子
巌消えし巌のありどや秋の暮 岸田稚魚 筍流し
巖仰ぐや胃が痛みきし秋の暮 渡辺水巴 白日
川に出て山を見てゐる秋の暮 水上孤城
川魚は草の味して秋の暮 熊谷愛子
巻つくす枕絵甘し秋のくれ 立花北枝
市中の大きな寺や秋の暮 田村木国
帰りきて誰も居らぬや秋の暮 松藤夏山 夏山句集
帰り来しわぎもが声や秋の暮 吉武月二郎句集
帰鴉のあとわたるものなし秋の暮 百合山羽公 故園
帽子掛けに帽子が見えず秋の暮 杉本寛
干物や子のものばかり秋の暮 野村喜舟 小石川
庭に下りてホ句書いて来ぬ秋の暮 長谷川かな女 雨 月
庭木戸や押しよせて置く秋の暮 小杉余子 余子句選
弓取に哥とハれけり秋の暮 蕪村 秋之部 ■ 猿丸太夫賛
引く浪の音はかへらず秋の暮 渡邊水巴
張笠のそり行く方や秋のくれ 浜田酒堂
影伸びて人のかたちに秋の暮 水上孤城
往還といふ秋の暮また秋の暮 沼尻巳津子
待ちぼうけなりしを笑ひ秋の暮 成瀬正とし 星月夜
後から猫が鳴きけり秋の暮 四明句集 中川四明
御神馬の瞳動かず秋の暮 仙田洋子 橋のあなたに
急行「あじあ」静かに着きぬ秋の暮 大場白水郎 散木集
恥かしや往きて還つて秋の暮 永田耕衣 物質
息絶えてまた生きかへる秋の暮 石原八束 黒凍みの道
恰もや秋篠寺の秋の暮 松根東洋城
悲しめば瀬も号泣す秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
愚案ずるに冥土もかくや秋の暮 松尾芭蕉
我がたつるけむりは人の秋の暮 蒼*きゅう
我がてに我をまねくや秋の暮 蕪村 秋之部 ■ 猿丸太夫賛
我が肩に蜘蛛の絲張る秋の暮 富田木歩
我をしたふ女やはある秋のくれ 蕪村
我庵は隣もちけり秋のくれ 竹冷句鈔 角田竹冷
我踏みし路吾子踏まず秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
我門をさして人来る秋のくれ 清原枴童 枴童句集
戸口より人影さしぬ秋の暮 青蘿
手で拭う口のあたりの秋の暮 徳弘純 麦のほとり
手に取れば形見物言ふ秋の暮 小室梅子
手をついて見る遠山の秋の暮 小林康治 『叢林』
手を打ちて己嘲る秋のくれ 竹本健司
手招きは人の父也秋の暮 一茶 ■享和三年癸亥(四十一歳)
打ち止めて膝に鼓や秋の暮 松本たかし
投げ合へる漁師言葉も秋の暮 高澤良一 素抱
抜歯後の血を吐きあるく秋の暮 宇佐美魚目 秋収冬蔵
抱かれゐる子供の顔も秋の暮 爽波
押入の似合ふおひとや秋の暮 加藤郁乎(1929-)
拝みしをまぼろしかとも秋の暮 水原秋櫻子
持ち重る顔のかなしく秋の暮 照敏
掃き寄せし箒も焚きぬ秋の暮 福田蓼汀 山火
探されて居る身心や秋の暮 永田耕衣 物質
揚屋出て大門出れば秋のくれ 楼川
搗布焼いて舟底焼かず秋の暮 野村喜舟 小石川
新煉瓦積めばとつぷり秋の暮 平畑静塔
旅に来て己はひとり秋の暮 上村占魚 鮎
日のいろや蓬ふかるゝ秋のくれ 加舎白雄
日のくれと子供が言ひて秋の暮 高浜虚子(1874-1959)
日の暮や人の皃より秋の風 一茶 ■享和三年癸亥(四十一歳)
日当りや急いろづく秋のくれ 水田正秀
晩年に鈴付けておく秋の暮 中尾寿美子
晩年の不意に親しや秋の暮 斎藤玄 雁道
晩年へ来ては出でゆく秋の暮 斎藤玄 雁道
暗渠行く水音高し秋の暮 高橋畔舟
曳く杖のすでに分身秋の暮 井沢正江 晩蝉
書架すでに暗き背文字も秋の暮 汀女
月いまだ山をでて来ず秋の暮 久保田万太郎 流寓抄以後
月に掬へど砂光り無し秋の暮 渡邊水巴
月光りつ睡蓮しぼむ秋のくれ 渡邊水巴 富士
月失せて降り出しけり秋の暮 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
有侘て酒の稽古や秋の暮 太祇
木には木の人には人の秋の暮 原田喬
木に箒たてかけ去るや秋の暮 福田蓼汀 山火
木の下に下駄脱いである秋の暮 敏雄
木の原を迷へば紀伊や秋のくれ 高柳重信
木挽らの山下りて来る秋の暮 田中冬二 俳句拾遺
朱をそゝぐ入日の後は秋の暮 高井几董
村々のその寺々の秋の暮 鷹羽狩行(1930-)
来し方を真殺しとせり秋の暮 永田耕衣 冷位
松原や松の梢の秋の暮 尾崎迷堂 孤輪
枯朶(えだ)に烏のとまりけり秋の暮 松尾芭蕉
枯朶に烏のとまりたるや秋の暮 芭蕉
枯枝に烏のとまりたるや秋の暮 芭蕉
柱にもこゝろもよらず秋の暮 松岡青蘿
校庭に一脚の椅子秋の暮 藤岡筑邨
桟橋に打返す浪や秋の暮 白水郎句集 大場白水郎
楚秋亡く波郷は病みて秋の暮 加藤楸邨
横町へ曲るすなはち秋の暮 草間時彦 櫻山
橋踏みにひとり行くなり秋の暮 古白遺稿 藤野古白
歌膝をして漂ふや秋の暮 宮津昭彦
此の冬の寒さもしらで秋の暮 広瀬惟然
此の柿は核一つなり秋の暮 会津八一
此道や行く人なしに秋の暮 芭蕉 (所思)
死にもせぬ旅寝の果てよ秋の暮 芭蕉
死の側で笑む桂郎や秋の暮 斎藤玄 雁道
死よ死なぬ浮身の果ては秋の暮 松尾芭蕉
死神により残されて秋の暮 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
残照の上の機内の秋の暮 野澤節子 遠い橋
殺めては拭きとる京の秋の暮 攝津幸彦
気のつけぱ馬も通らず秋のくれ 加舎白雄
水に触れ一鳥ひかる秋の暮 舘岡沙緻
水の香の障子をとほす秋の暮(阿寒湖) 上村占魚 『かのえさる』
水ばかり見ていて悲し秋の暮 万太郎さん 汀女せん 吉屋信子
水よりも火酒に色無き秋の暮 正雄
水入れて壷に音する秋の暮 桂信子
水栓を締めて乞食の秋の暮 上田五千石 田園
水煮きの舌にしむ酢も秋の暮 赤城さかえ
水車まはりゐたりし秋の暮 久保田万太郎 草の丈
水音を踏んで歩くや秋の暮 草間時彦 櫻山
永久に来ぬ人待つ渡頭秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
汐木積めば雨となりけり秋の暮 金尾梅の門 古志の歌
汐風に枯れゆく草よ秋の暮 白水郎句集 大場白水郎
沈黙の臓器いづこも秋の暮 高澤晶子 純愛
泊問ふ船の法度や秋の暮 炭 太祇 太祇句選
波あがり音のおくるる秋の暮 野見山朱鳥
泣いて戻る児に気ぜはしや秋の暮 比叡 野村泊月
泣きやまぬ子に灯ともすや秋の暮 碧梧桐
泣き出でしほとけしくしく秋の暮 伊丹三樹彦 仏恋
泣くならぬ泪流るる秋の暮 石塚友二
泣けば子が何故に泣くかと秋の暮 野見山ひふみ
浜納屋へ鍵提げゆくや秋の暮 金尾梅の門 古志の歌
浮世なほ酒に酔ひ哭く秋のくれ 中川宋淵 詩龕
海の荒れ山に及びぬ秋の暮 阿以鎮雄
海峡を歩くほかなし秋の暮 和田悟朗
消えざる虹つひにはかなし秋の暮 八牧美喜子
淋しさに二通りあり秋の暮 三橋敏雄(1920-2002)
淋し身に杖ワすれたり秋の暮 蕪村 秋之部 ■ 猿丸太夫賛
温泉の宿の行抜け庭や秋の暮 白水郎句集 大場白水郎
滝音を離れ風音秋の暮 野澤節子 遠い橋
漂泊といふ語と秋の暮を愛す 成瀬桜桃子 風色
潮騒のしみ入る森の秋の暮 松村蒼石 雪
火とともに消ゆる火の音秋の暮 神尾久美子
火のやうにある海雲や秋の暮 松瀬青々
火をもつて分くる闘犬秋の暮 下田稔
火を消して山を下るや秋の暮 吉武月二郎句集
火口茶屋鎖し去ぬ夫婦秋の暮 大橋敦子
灯さず最後の部屋の秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
灯ともさぬ泥棒市や秋の暮 大場白水郎 散木集
灯もつけず何やら思ふ秋の暮 寺田寅彦
灯を染めぬ障子の色や秋の暮 小杉余子 余子句選




灯を点けて顔驚きぬ秋の暮 小川軽舟
灯を置かで何を用意や秋の暮 中村汀女
炊煙逃げて戸外にありぬ秋の暮 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
点滴の一滴づつの秋の暮 草間時彦
焚口を火の逃げたがる秋の暮 辻田克巳
焼く魚の鰭に火がのり秋の暮 大岳水一路
煙出しより煙出て秋の暮 片山由美子 水精
煩悩も地球も古き秋の暮 攝津幸彦
熱の口あけて見てをり秋の暮 石田波郷
燃え立ちて竃火親し秋の暮 松村蒼石 寒鶯抄
燈ともせと云ひつつ出るや秋の暮 與謝蕪村
父とわかりて子の呼べる秋の暮 鷹羽狩行 遠岸
父を呼ぶ四億年の秋の暮 齋藤愼爾
父母のことのみおもふ秋のくれ 蕪村 秋之部 ■ 老懐
父病めば泣くところなし秋の暮 毛塚静枝
片口の駒行く原や秋の暮 調管子 選集「板東太郎」
牛の眼に雲燃えをはる秋の暮 藤田湘子(1926-)
牢人の眉尖りけり秋のくれ そめ 俳諧撰集玉藻集
牢人や常さへ有に秋のくれ 一束 選集「板東太郎」
物ぞとは四十やしらず秋の暮 宗也 選集「板東太郎」
物感として頭脳在り秋の暮 耕衣
狗は骨にほとけは舎利よ秋の暮 会津八一
猫がいてあれは猫の木秋の暮 坪内稔典
猫も手に頤のせてをり秋の暮 森澄雄 空艪
猫も犬もともにもの言はず秋の暮 久保田万太郎 流寓抄以後
獲物無きわれと猟犬秋の暮 青葉三角草
生みたての卵掌におく秋の暮 中川宋淵 詩龕
生徒ふりむくうしろに教師秋の暮 森田峠 避暑散歩
産室の牛がものいふ秋の暮 相馬遷子 雪嶺
用のない老人がゐて秋の暮 草間時彦 櫻山
甲斐駒に日の没りてすぐ秋の暮 遷子
町に逢ひ妻と荷わかつ秋の暮 茂里正治
画稿焚きて帰る空手や秋の暮 渡邊水巴 富士
畑の香を村の香に入る秋の暮 岡井省二
疲労困ぱいのぱいの字を引く秋の暮 小沢昭一
病みゐればなべて恋しき秋の暮 阿部みどり女
痙攣(ひきつけ)て何がなにやら秋の暮 石原八束 黒凍みの道
癌の妻より遠き声出づ秋の暮 斎藤玄
癌を病み父母なきを謝す秋の暮 中嶋秀子
白旗のやうに身を振る秋の暮 仙田洋子 雲は王冠
白雲や秋の暮また春の暮 永田耕衣 殺祖
白鳥の白消しがたし秋の暮 鍵和田釉子
百万に借あるごとし秋の暮 石塚友二
百姓の金歯光るや秋の暮 猿橋統流子
百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二(1906-86)
百歳の小町目を張り秋の暮 大橋敦子 匂 玉
盗み伐る斧の音かも秋のくれ 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
看経や鉦はやめたる秋の暮 正岡子規
眼路といふものの末なる秋の暮 玄
瞬くにつれ刻刻と秋の暮 三橋敏雄
矢印の方へは行かず秋の暮 高橋龍
知た名のらく書見へて秋の暮 一茶 ■文政五年壬午(六十歳)
知つてしらぬ身のほど悲し秋の暮 智月 俳諧撰集玉藻集
知らぬ犬はしりより来て秋の暮 久保田万太郎 流寓抄
短冊の扉風を見たり秋のくれ 黒柳召波 春泥句集
石の影石にをさまる秋の暮 矢島渚男 梟
石二つ相寄るごとし秋のくれ 原石鼎
石塀を三たび曲れば秋の暮 三橋敏雄 眞神
石棺の朱におどろくや秋の暮 飴山實 『次の花』
硬球を打つ青年の秋の暮 鈴木六林男 谷間の旗
磯の井の覗けば深し秋の暮 酒井美幸
秋てふ文字を百たび書きて秋の暮 高柳重信
秋のくれこゝろの花の奥を見む 松岡青蘿
秋のくれ人盡く家に入る 松瀬青々
秋のくれ仏に化る狸かな 與謝蕪村
秋のくれ大政通るその肩幅 入江亮太郎
秋のくれ子の廻しゆく金輪外れ 榎本冬一郎 眼光
秋のくれ屋根に烏の評議哉 正岡子規
秋のくれ我身の上に風ぞ吹く 正岡子規
秋のくれ毎日あつて淋しけれ 嘯山
秋の暮おれもそもじも老いたぞよ 幸田露伴 拾遺
秋の暮こころ綾取りして居りぬ 河原枇杷男 閻浮提考
秋の暮たましひ熟れて堕ちゆくも 河原枇杷男 密
秋の暮ぢつとみる手の白しとや 久保田万太郎 流寓抄
秋の暮と思ひゐる間も暮れゆける 上田五千石 風景
秋の暮どこへ行くのと訊かれけり 高澤晶子 純愛
秋の暮どの雪嶺がわれを待つ 齋藤愼爾
秋の暮ひそかに猫のうづくまる 久保田万太郎 流寓抄以後
秋の暮まだ眼が見えて鴉飛ぶ 山口誓子
秋の暮まだ見ぬ方に鳥地獄 百合山羽公 寒雁
秋の暮もの言はぬものみな親し 石田あき子 見舞籠
秋の暮わがしわぶきもさびにけり 幸田露伴 拾遺
秋の暮モディリアーニが鰯煮る 坪内稔典
秋の暮一人旅とて嫌はるる 夏目漱石
秋の暮一睡に見し波頭 小檜山繁子
秋の暮一石橋の迷子石 龍岡晋
秋の暮人の急げば急がれて 稚魚
秋の暮何にふりむきしか知らず 村越化石 山國抄
秋の暮何も思はぬ淋しさよ 柑子句集 籾山柑子
秋の暮力のかぎり山並ぶ 岡田日郎
秋の暮力を出して母を訪ふ 永田耕衣
秋の暮原稿用紙切らしけり 石川桂郎 四温
秋の暮四人子たれも文くれぬ 吉野義子
秋の暮大きな貌の牛に遇ふ 児玉南草
秋の暮大木の下も人たゆる 一茶
秋の暮大魚の骨を海が引く 西東三鬼(1900-62)
秋の暮家路はいつも坂上り 山田弘子
秋の暮山の木なべて日になびく 長谷川かな女 雨 月
秋の暮山脈いづこへか帰る 山口誓子(1901-94)
秋の暮岩より剥がす黒き貝 下田稔
秋の暮島人船を収めけり 尾崎迷堂 孤輪
秋の暮川の向ふに子守歌 秋元不死男
秋の暮引出しの鈴鳴りたがる 小檜山繁子
秋の暮彼我生き耐へて彼は癩者 杉山岳陽 晩婚
秋の暮扉が開いて人出てくる 加倉井秋を 午後の窓
秋の暮手足うごきて渚まで 岸田稚魚 筍流し
秋の暮手首いきなり掴まるる 岩城久治
秋の暮掴めば紐の喚ぶかな 河原枇杷男 閻浮提考
秋の暮月あきらかにうかびたる 久保田万太郎 草の丈
秋の暮杓無くんば水長からん 永田耕衣 闌位
秋の暮柱時計の内部まで 三橋敏雄(1920-2002)
秋の暮柿の一つ目机上にす 村越化石 山國抄
秋の暮業火となりて秬は燃ゆ 石田波郷
秋の暮水のやうなる酒二合 鬼城
秋の暮水は地軸をゆすりつつ 佐野良太 樫
秋の暮水中もまた暗くなる 山口誓子(1901-94)
秋の暮汐にぎやかにあぐるなり 久保田万太郎(1889-1963)
秋の暮波郷燃ゆる火腹にひびく 加藤楸邨
秋の暮溲罎(しゆびん)泉のこゑをなす 石田波郷
秋の暮漸く庭もふるびけり 服部嵐雪
秋の暮灯すときをはかりゐて 宮津昭彦
秋の暮灯ともす町へ坂集まり 櫛原希伊子
秋の暮物打語る人もなし 竹冷句鈔 角田竹冷
秋の暮狐の真向き顔見たり 冬葉第一句集 吉田冬葉
秋の暮独りの食事せねばならぬ 山本歩禅
秋の暮甘納豆の指しやぶる 田辺 花
秋の暮留主つかはれて帰りけり 山店 芭蕉庵小文庫
秋の暮皆長靴の出稼人 大野林火
秋の暮睡リてなだむ瞋りあれば 野澤節子 黄 瀬
秋の暮知らない人に振り向かれ 菖蒲あや あ や
秋の暮石山寺の鐘のそば 服部嵐雪
秋の暮空気の骨のうごくかな 河原枇杷男 定本烏宙論
秋の暮笑ひなかばにしてやめる 林火
秋の暮老婆の火種美しき 森下草城子
秋の暮老婆もろとも暮れにけり 草間時彦 櫻山
秋の暮花摘んで遍路足早な 渡辺水巴 白日
秋の暮薪割りおえし呼吸きこゆ 古沢太穂 古沢太穂句集
秋の暮誰まことよりさびしきぞ 松岡青蘿
秋の暮跳びつく犬の美しき 佐野青陽人 天の川
秋の暮蹄のほてる馬がゐて 鷹羽狩行
秋の暮軒ひつそりと細格子 福田蓼汀 秋風挽歌
秋の暮辻の地蔵に油さす 與謝蕪村
秋の暮通りぬけたる天龍寺 五十嵐播水 播水句集
秋の暮醤油のしづく血の色に 田淵ひで
秋の暮錫杖無くば水長からん 齋藤愼爾
秋の暮隣の娘売られ行く 寺田寅彦
秋の暮食後の酸素夫が吸ふ 石田あき子 見舞籠
秋の暮馬の目猫の目皆恋ひし 尾形不二子
秋の暮髪生て人に問れける 加舎白雄
秋の暮鬼面かむれば何見えむ 八牧美喜子
秋の暮魂熟れて堕ちてゆく 河原枇杷男
秋の暮鯉は何して遊ぶならむ 齋藤玄 『雁道』
秋の暮鯉筒切りにしてもらふ 石嶌岳
秋の暮鴉赤子のこゑして止む 田中灯京
秋の暮鴎は高く日を負へり 米沢吾亦紅 童顔
秋の暮鶏はいつまで白からむ 桂信子 黄 瀬
秋の暮鶏殺めたる手を垂らす 藤井旦
移り来し家の煙や秋の暮 吉武月二郎句集
穀象のかくも大きな秋の暮 岸本尚毅 舜
穴と呼ぶ山に/行き暮れ/秋の暮 折笠美秋 火傅書
空をみてあれど淋しや秋の暮 道芝 久保田万太郎
突きもどる傘も細身よ秋の暮 茂里正治
突堤の内潮ふくれ秋の暮 松瀬青々
窓によるおのづと二人秋の暮 皆吉爽雨 泉声
立いでて後あゆみや秋の暮 嵐雪
立いでゝうしろ歩や秋のくれ 服部嵐雪
立ち出でて我家ながめぬ秋の暮 吉武月二郎句集
立つにチェッと言ってしまって秋の暮 池田澄子
立て行鴫心なし秋の暮 長梧 (鴫立沢)
童部の独り泣き出て秋の暮 許六
竹籠に鶏をつめこむ秋の暮 飴山實 『次の花』
筆執るや飢かすかなる秋の暮 小林康治 『存念』
筒抜けに飯食ふが見ゆ秋の暮 相馬遷子 雪嶺
箸すべりやすき癩の手秋の暮 村越化石
紅燈に水惹かれゆく秋の暮 澤田 緑生
紙魚老いて白毫の如し秋の暮 永田耕衣 闌位
絹寂びて羨しき絵なり秋の暮 石川桂郎 高蘆
網船のかへり見てゐる秋の暮 白水郎句集 大場白水郎
綿積んで綿屋の三和土秋のくれ 小澤實
縄と縄つなぎ持ち去る秋の暮 三橋敏雄 まぼろしの鱶
繩と縄つなぎ持ち去る秋の暮 三橋敏雉
羅漢笑ふにわれら黙せり秋の暮 吉野義子
美声少し子守に使ふ秋の暮 増山美島
群がれる人すぐ散りぬ秋の暮 比叡 野村泊月
群衆にもまれてみたし秋の暮 竹下しづの女句文集 昭和十年
老いぬれば股間も宙や秋の暮 永田耕衣(1900-97)
老人がきれいに住んで秋の暮 八木林之介 青霞集
考へて泣いて疲れて秋の暮 森田愛子
耳つくの耳立てゝ居る秋の暮 古白遺稿 藤野古白
肉体が考えている秋の暮 池田澄子
肉桂の葉ずれ香に立つ秋の暮 遠藤 はつ
育毛剤秘かに試す秋の暮 川村甚七
胡麻殻をたて了へにけり秋の暮 田中冬二 俳句拾遺
胸先に黒き富士立つ秋の暮 橋本多佳子
能面に言葉就きゆく秋の暮 原 和子
脱落す神を覚えて秋の暮 槐太
腹話術腹の底より秋の暮 高澤良一 鳩信
膝抱いて顔もてあます秋の暮 岡本眸
膝抱て羅漢顔して秋の暮 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
自動車も水のひとつや秋の暮 攝津幸彦
舟待て背戸もさゝれず秋のくれ 一鼠
船のまわりに芥なき潮や秋の暮 楠目橙黄子 橙圃
色ありて三和土の鞠や秋のくれ 小澤實 砧
色好む我も男よ秋の暮 松瀬青々
色落ちの母親を抱く秋の暮 桑原三郎 晝夜 以後
苔をさぐりて指で読む字も秋の日の暮 荻原井泉水
草と木と空と私と秋の暮 角川春樹
荒磧ひとり経詠む秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
落し物糸瓜一本秋のくれ 百合山羽公 寒雁
落石の音聴きすます秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
葱は葱の匂ひを通す秋の暮 鳥居美智子
蒼空や桑くゞりゆく秋の暮 渡辺水巴 白日
藁負うてせまき裏戸や秋の暮 金尾梅の門 古志の歌
藪焼きて墓をひろげる秋の暮 福田甲子雄
藪開墾きし根で風呂焚くや秋の暮 西山泊雲 泊雲句集
藻にひそむ雑魚のくつろぎ秋の暮 合浦句集満潮 原田合浦
虫見てもをのゝきやまず秋の暮 木歩句集 富田木歩
蚊の声の誰尋ねてか秋の暮 横井也有 蘿葉集
行き過ぎて思ひ出す人秋の暮 中村汀女
行く水に小鍋沈みて秋の暮 古白遺稿 藤野古白
行人にわれを見出しぬ秋の暮 西山泊雲 泊雲句集
行人に日雇まぎれず秋の暮 昌寿
表札は松永とあり秋の暮 鈴木しげを
裏窓に干されあるもの秋の暮 愛澤 豊嗣
西天に引かれて歩む秋の暮 相馬遷子 雪嶺
西方に浄土の富士や秋の暮 渡辺水巴 白日
親に似た御皃見出して秋の暮 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
訓讀の經をよすがや秋のくれ 蕪村遺稿 秋
誰が死ぞぎくりと電話秋の暮 草間時彦 櫻山
警官のかたまつてゐる秋の暮 奈良田かつ子
谷底の空なき水の秋の暮 白泉
谿とざす葛の光や秋の暮 佐野青陽人 天の川
豕飼うて馬にあらずよ秋の暮 野村喜舟 小石川
貌見えてきて行き違ふ秋の暮 中村草田男
貧しげな小学校や秋の暮 京極杞陽 くくたち下巻
貧交や横顔にある秋の暮 古沢太穂 古沢太穂句集
赤光の父呼ぶ声の秋の暮 齋藤愼爾
赭き岳野に遺されつ秋の暮 相馬遷子 山國
足もとはもうまつくらや秋の暮 草間時彦(1920-)
足曲げて見て涙こらへぬ秋の暮 龍胆 長谷川かな女
距りの十歩をつめず秋の暮 上田五千石 琥珀
跳ねし緋鯉の行方見てをり秋の暮 吉野義子
踏みて帰らず呼べど応へず秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
蹲るかたちの壺や秋の暮 石嶌岳
身の中を潮が引きゆく秋の暮 加藤耕子
軍艦をひとひねりする秋の暮 攝津幸彦
転生の犬・猫の瞳や秋の暮 安東次男 裏山
近すぎて自分が見えぬ秋の暮 岡本眸
近づけばホテル大きく秋の暮 京極杞陽 くくたち上巻
追分に唄はありけり秋の暮 齋藤玄 飛雪
追分の一里手前の秋の暮 一茶 ■文政元年戊寅(五十六歳)
逃腰の日なりきどつと秋の暮 草間時彦 櫻山
逆落す荒石河原秋の暮 相馬遷子 雪嶺
這ひ出でし南瓜うごかず秋の暮 前田普羅 春寒浅間山
逢ふ母に何の涙ぞ秋の暮 阿部みどり女
連れのある人ばかりなり秋の暮 久保田万太郎 草の丈
遅れゆく一羽必死よ秋の暮 高澤良一 ももすずめ
遊女屋の使はぬ部屋の秋の暮 松本たかし(1906-56)
道に出て人の声聞く秋のくれ 上田五千石 琥珀
道に出て饅頭を売る秋の暮 橋本榮治 逆旅
道に出でて六本木なり秋の暮 小川軽舟
道化師が妻にもの言ふ秋の暮 野見山朱鳥
道連れをかき消すごとし秋の暮 平井照敏 天上大風
遠天に雪山ほのと秋の暮 相馬遷子 山國
遠山に及ぶ思ひを秋の暮 斎藤玄 無畔
遺書かきし筆そのままに秋の暮 小林康治 『虚實』
重荷負ひ山路急ぐか秋の暮 福田蓼汀 秋風挽歌
野に佇ちて父子もの言はず秋の暮 成瀬桜桃子 風色
野猿よぶ指笛ならす秋の暮 山形理
釣りしづく袖口伝ふ秋の暮 金尾梅の門 古志の歌
鈍色の淡海のうみや秋の暮 石塚友二
鈎(はり)を奪る海の生きもの秋の暮 三橋敏雄 まぼろしの鱶
鉄板を踏めばごぼんと秋の暮 岸風三樓
鍍金より純金暗し秋の暮 小川軽舟
鐘の音物にまぎれぬ秋の暮 杉風
長々と尾のあるごとし秋の暮 奥坂まや
門に立てば葬禮通る秋の暮 寺田寅彦
門を出づれば我も行く人秋のくれ 蕪村
門を出て故人に逢ひぬ秋の暮 蕪村
門を出れば我も行人秋の暮 蕪村
門出でて十歩すなはち秋の暮 安住敦
門前の一路人来よ秋の暮 皆吉爽雨
門川に得てし小漁や秋の暮 芝不器男
門川に海の魚割く秋の暮 堀口星眠 営巣期
門過ぐる犬見送るや秋のくれ 幸田露伴 谷中集
閉ぢしまぶたを落つる涙や秋の暮 杉田久女
限りある命のひまや秋の暮 蕪村遺稿 秋
陸に棲みこころ沖ゆく秋の暮 齋藤愼爾
隠れゐて松が見えます秋の暮 加藤郁乎 秋の暮
隣の後家小笹の露や秋の暮 調鶴 選集「板東太郎」
雨の日をくりかへす間に秋の暮 みどり女
雨上る地明りさして秋の暮 鈴木花蓑句集
雨中なる洗濯物も秋の暮 小澤實
雨降るや酒のみたらぬ秋のくれ 小澤碧童 碧童句集
雲の中すこし雲燃ゆ秋の暮 山口青邨(1892-1988)
雲はいま餃子のかたち秋の暮 櫂未知子 蒙古斑
雲ひとつ途方にくれし秋の暮 近藤一鴻
電柱のありて人住む秋の暮 奥坂まや
露路の奥紺屋一軒秋の暮 近藤一鴻
青空に指で字をかく秋の暮 小林一茶 (1763-1827)
青空の光つてゐたる秋の暮 千葉皓史
面影に手を入れてゐる秋の暮 柿本多映
靴の中に幾万の足秋の暮 加藤秋邨 吹越
靴底に鉄板硬し秋の暮 池田秀水
頬杖のとけずなりをり秋の暮 齋藤玄 飛雪
頬白のゐて桑明し秋の暮 中島月笠 月笠句集
頭の上に幾重雲凝る秋の暮 相馬遷子 雪嶺
顔を覆うて 泣くのでもなく 秋の暮 伊丹三樹彦 一存在
顔見えぬまで話し居り秋の暮 温亭句集 篠原温亭
飯場にてみんな裸や秋の暮 岸本尚毅 舜
飯食の口の奥まで秋の暮 黛執
飼猿の塀伝ひゐる秋の暮 白水郎句集 大場白水郎
養父と言ふ駅の桑酒秋の暮 田中冬二 俳句拾遺
馬の仔はつないでゆくよ秋のくれ 室生犀星 犀星発句集
馬の仔はつながでゆくよ秋のくれ 室生犀星 犀星発句集
馬下リて馬夫がわかれも秋のくれ 高井几董
馬宿といふものぞきて秋の暮 綾子
馭者の目が馬にきびしい秋の暮 宇多喜代子
馳けだして来て子のころぶ秋の暮 久保田万太郎 草の丈
駅までに秋の暮色に追ひ抜かる 誓子
駅を出て人散り散りに秋の暮 佐藤脩一
駅弁を食ひたくなりぬ秋の暮 高浜年尾
高きほど木はしづかなり秋の暮 永田耕一郎 雪明
高台に集る音や秋の暮 石塚友二
鬼めける汽車の釜焚き秋の暮 石塚友二 光塵
魚くさき荷と乗り合はす秋の暮 白井 爽風
魚の腸地中に埋め秋の暮 佐田 栲
鯉老いて真中を行く秋の暮 藤田湘子(1926-)
鰐口のならし仕舞や秋の暮 巨口句集つは蕗 武定巨口
鰻屋へ船漕ぎ戻す秋の暮 大場白水郎 散木集
鳥さしの西へ過けり秋のくれ 蕪村遺稿 秋
鳥翔けて空焔なす秋の暮 堀口星眠 火山灰の道
鴉化けし取上婆や秋の暮 野村喜舟
鴉横に居て肩痛し秋の暮 永田耕衣 冷位
鶏頭を抜き捨てしより秋の暮 安住敦(1907-88)
鶴おりてひとに見らるゝ秋のくれ 加舎白雄
鷹の目の水に居(すわ)るや秋のくれ 暁台
鹿寄せの笛まだ鳴らず秋の暮 長谷川かな女 雨 月
黒板に濁点残る秋の暮 久保純夫 熊野集
黒鯛を黙つてつくる秋の暮 川崎展宏(1927-)
うろたへて帯巻く秋の夕かな 安東次男 昨
かなしさに魚喰ふ秋の夕ベかな 几董
さかさまに葉書かきゐて秋夕 室生犀星 犀星発句集
つくねんとして秋の夕を更しけり 寺田寅彦
つりばしのゆれても秋の夕かな 久保田万太郎 流寓抄
まらうどに消ぬ間の富士を秋の夕 林原耒井 蜩
一時晦冥の駅鈴明り秋夕 河東碧梧桐
乳母俥躓けば動く秋の夕 久米正雄 返り花
人待つや秋の夕ベの往来中 白水郎句集 大場白水郎
分限者に成たくば。秋の夕昏をも捨よ 榎本其角
宿に居てもうちの新聞のつづきもの秋夕べ 荻原井泉水
寺の秋夕べは何か焚いてをり 嶋田麻紀
山見ても海見ても秋の夕かな 一茶
悲しさに魚喰ふ秋の夕かな 几董
旅籠屋の数多枕や秋夕 妻木 松瀬青々
朝も秋夕べも秋の暑さかな 上島鬼貫
札幌の秋の夕べのとある街 高木晴子 花 季
札幌の秋の夕べの明るさに 高木晴子 花 季
橋濡れて一瞬秋の夕ぐるる 松村蒼石 雪
温泉の山や秋の夕べは余所の事 千代尼
灯一つコタンの秋の夕かな 阿波野青畝
甲斐がねも見直す秋の夕かな 露沾
病院がわが家の秋の夕かな 久保田万太郎 流寓抄以後
眼をとぢて白紙のごとき秋夕べ 奥きく
秋の夕二千年への児を負いて 須藤あきこ
秋の夕撞きそこなひの鐘もなし 尾崎紅葉
秋の蚊の夕べ気負ひて丹波かな 宇佐美魚目 天地存問
秋夕の愕き易き獣かな 久米正雄 返り花
秋夕の鮮婦を映す水田かな 久米正雄 返り花
秋夕べソーラー時計の鐘が鳴る 長谷川喜久
秋夕べ光るは琵琶湖の骨と見た 山本仁太郎
秋夕べ子の待ちゐしは父ならず 古屋富雄
秋夕やかへりみすなる小女房 飯田蛇笏 山廬集
秋夕立郊外電車の二た駅ほど 波多野爽波 鋪道の花
秋夕重忠さまの館訪ふ 佐藤春夫 能火野人十七音詩抄
立ち出づる秋の夕べや風ほろし 野澤凡兆
老そめて恋も切なれ秋夕 高井几董
自分で水を汲むのが一年に一度秋の夕ぐれ 荻原井泉水
舟炙るとま屋の秋の夕哉 服部嵐雪
藪入して秋の夕を眺めけり 松瀬青々
蝦夷松葉敷寝の民の秋夕 久米正雄 返り花
裏門に別れし秋の夕ベかな 阿部みどり女 笹鳴
赤紐の草履も見ゆる秋の夕 一茶 ■文化七年庚午(四十八歳)
道絶えて人呼ぶ聲や秋夕 室生犀星 犀星発句集
鮭汁を温めてをり秋夕 久米正雄 返り花
馬頭尊武蔵の野路の秋ゆふべ 佐藤春夫 能火野人十七音詩抄
末廣酒造
蔵店の土間まっさきに秋の暮 高澤良一 石鏡
秋の暮鶴ケ城出てあらぬ方 高澤良一 石鏡
くたくたになるまで遊ぶ秋の暮 高澤良一 石鏡
もういいかいもういいよとて秋の暮 高澤良一 暮津

以上
by 575fudemakase | 2014-10-15 00:55 | 秋の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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