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四月馬鹿

四月馬鹿

例句を挙げる。

「ベアトリス」そは吾が孫か四月馬鹿 羽部洞然
おしろいのはげし女給の四月馬鹿 日野草城
こゝろよく欺かれ来し四月馬鹿 杉山 岳陽
すでにして目が笑ひをり四月馬鹿 杉本零
せめてもの四月馬鹿にてねむり欲し 斎藤空華 空華句集
わがメモをわれの読めざる四月馬鹿 児玉 寛幸
わが練りし辛子に泣きて四月馬鹿 中島八重女
チヨコレートつめたし四月馬鹿の夜 宮坂静生 春の鹿
七面鳥ひねもす怒り四月馬鹿 伊丹三樹彦
上官を殴打する夢四月馬鹿 沢木欣一(1919-2002)
丸の内界隈四月馬鹿の日や 村山古郷
乗降者とて無き停車四月馬鹿 佐野まもる
乱筆と刻むワープロ四月馬鹿 指澤紀子
人が生き返る映画や四月馬鹿 松尾隆信
人も樹も雪を忘れて四月馬鹿 阿部みどり女
僧の出すパソコン通信四月馬鹿 宇都宮靖
劇中のあくびうつされ四月馬鹿 平井さち子 紅き栞
句も飴も舌にまろばせ四月馬鹿 矢崎硯水
唇のうすき女や四月馬鹿 入船亭扇橋
四月馬鹿つい口癖は死後のこと 結城昌治(1927-1996)
四月馬鹿ならず子に恋告げらるる 山田弘子 こぶし坂
四月馬鹿には出来すぎてゐる話 山田弘子 こぶし坂以後
四月馬鹿のんしやらんすの咄せり 下村槐太 光背
四月馬鹿の女の中や勤めそむ 細川加賀
四月馬鹿ものおもふことにつみありや 久保田万太郎 草の丈
四月馬鹿わさびが鼻に抜けてけり 斎藤四郎
四月馬鹿ラスコリニコフの眼もて食ふ 行方克巳
四月馬鹿ローマにありて遊びけり 山口青邨(1892-1988)
四月馬鹿一空洞をいかにせむ 角川源義 『西行の日』
四月馬鹿五右衛門風呂を空にして 長谷川かな女
四月馬鹿俳諧ばかり残りけり 里見宜愁
四月馬鹿傘さして魚買いに行く 有働 薫
四月馬鹿公園を一と廻りして出る 原田種茅 径
四月馬鹿大嘘つきのひよこ売り 本庄登志彦
四月馬鹿巫女身籠りし話など 丸山嵐人
四月馬鹿己あざむくすべ知らず 原 コウ子
四月馬鹿常の話も嘘多く 石川 かほる
四月馬鹿弟ほしと思ひけり 望月一美
四月馬鹿昨日のあひる今日も居て 伊藤俊二
四月馬鹿朝から花火あがりけり 久保田万太郎 流寓抄
四月馬鹿歳月誰か幸あらむ 石原八束
四月馬鹿母より愚かなるはなし 岡本圭岳
四月馬鹿玉葱刻みつつ泣けり 米田一穂
四月馬鹿病めど喰はねど痩せられず 加藤知世子 花 季
四月馬鹿真顔さらして花のもと 臼田亞浪 定本亜浪句集
四月馬鹿貝が口開け売られゐし 渡辺恭子
四月馬鹿転がしてある自尊心 丸山嵐人
四月馬鹿転勤なきは恥に似て 川村紫陽
四月馬鹿返事缺席ばかりかな 久保田万太郎 流寓抄以後
四月馬鹿達者と云へる褒め言葉 高澤良一 鳩信
地獄痣なく老いにけり四月馬鹿 阿部みどり女 『雪嶺』
地球上の海こぼれざる四月馬鹿 高野万里
墓残し土地売り尽す四月馬鹿 大熊輝一 土の香
大玻璃の瑞雲見惚れ四月馬鹿 榛谷美枝子
大雪となりしはまこと四月馬鹿 原田青児
女学生まろび笑へり四月馬鹿 岸風三楼 往来
子に願ふ文武両道四月馬鹿 寺岡捷子
寝ちがへし首の回らず四月馬鹿 添野光子
屑本をめくるは四月馬鹿の風 平畑静塔
建替へに二度の引越し四月馬鹿 毛塚静枝
手かげんのなき子に打たれ四月馬鹿 黒坂紫陽子
押して開かずひいて開く扉や四月馬鹿 茂野 六花
持ち時間知らぬ幸せ四月馬鹿 中井恭子
指切つて血がとまらぬよ四月馬鹿 石川桂郎 含羞
掌につつむ心臓模型四月馬鹿 山田みづえ 草譜以後
晩年のわが常臥しや四月馬鹿 森 澄雄
木馬ほか天地の廻る四月馬鹿 石原八束 空の渚
死ぬる馬鹿生きてゐる馬鹿四月馬鹿 斎藤空華(1918-50)
炊飯器噴き鳴りやむも四月馬鹿 石川桂郎
犬に曳かれ犬税納めに四月馬鹿 平井さち子 完流
猫飼ふ気さらさらなくて四月馬鹿 大石悦子 百花
生命線上に並べし持薬四月馬鹿 原田孵子
異国よりとどくたよりも四月馬鹿 赤尾兜子
病院の帰りカツ買ふ四月馬鹿 沢木欣一
目の前の風を見ている四月馬鹿 大西泰世 世紀末の小町
笑ひあふ家族がありて四月馬鹿 柴田白葉女 花寂び 以後
笑ひたるあとの涙や四月馬鹿 下村梅子
累累と魚の目わびし四月馬鹿 小池文子 巴里蕭条
義理で喰ふ食堂の飯四月馬鹿 皆川白陀
老村医逝きし噂も四月馬鹿 浅井意外
舌を出す夢の三鬼や四月馬鹿 桂信子
船酔の缺食五回四月馬鹿 大橋敦子
薬味皿の紙帯にメモ四月馬鹿 平井さち子 鷹日和
親馬鹿のひとりで忙し四月馬鹿 影島智子
酔生と夢死の境の四月馬鹿 石原八束 『風信帖』
離婚すと本音も少し四月馬鹿 奥田真弓
鞄より五ドル出て来し四月馬鹿 山田みづえ
食堂のサンプルの照り四月馬鹿 今村恵子
黒船に乗りて来るかや四月馬鹿 大谷句佛 我は我
うぐひすもきぎすも聞かず万愚節 青木重行
はみ出るはルーペの文字万愚節 阿波野青畝
ひつ込まぬびつくり箱や万愚節 北野平八
わが立つ丘の下はトンネル万愚節 中村明子
カステラの裏のざら目や万愚節 中尾杏子
クサンチッペといふ妻ありき万愚節 長谷川双魚 『ひとつとや』以後
ナイフ・フオークやけに光らせ万愚節 鍵和田[ゆう]子 未来図
パイプもてうちはらふ万愚節の雪 石原八束(1919-98)
パソコンの中にごみ箱万愚節 原田紫野
一脚つめて三脚据うる万愚節 石川桂郎 四温
万愚節おろそかならず入院す 相馬遷子 山河
万愚節すぐや凍土の零番地(網走) 角川源義 『神々の宴』
万愚節ともいふ父の忌なりけり 山田ひろむ
万愚節に恋うちあけしあはれさよ 安住敦
万愚節ひとりふたりとけぶりけり 柿本多映
万愚節をんなは先に逝かすまじ 鳥居おさむ
万愚節五十音順よくならぶ 松澤昭 山處
万愚節亡者の毒にあてられし 石原八束 空の渚
万愚節半日あまし三鬼逝く 石田波郷
万愚節夜逃げのごとき旅仕度 築城百々平
万愚節妻の詐術のつたなしや 日野草城
万愚節寝すぎた兎を身ぬちに飼ふ 磯貝碧蹄館 握手
万愚節山上に在り航を待つ 中島斌雄
万愚節岩がするりと波脱いで 茨木和生 丹生
万愚節恋うちあけしあはれさよ 安住 敦
万愚節汽船で流人の島へ旅 北野民夫
万愚節法然にこそ賺されめ 相生垣瓜人
万愚節矮鶏抱卵の雉子孵り 小西藤満
万愚節親のみたてのあたりけり 水原 春郎
万愚節跳べそうに水ひかりおり 高橋由紀夫
万愚節踊る埴輪は口ひらく 鍵和田[ゆう]子 浮標
万愚節雲にのりたき日なりけり 澤井我来
万愚節雲のかたちの受話器とる 上田日差子
三鬼忌は万愚節なり空港に 秋山巳之流
人にもある耐用年数万愚節 倉迫順子
健康色得しは靴下万愚節 香西照雄 素心
児の髪に乾く飯粒万愚節 大橋敦子 手 鞠
切つ先一つに黄昏けぶる万愚節 松澤昭 神立
勝ち癖のあるスーツかな万愚節 櫂未知子 蒙古斑
口づけを髪に許さる万愚節 高橋悦男
噂にも立派な尾鰭万愚節 西川五郎
噴水のりちぎに噴けり万愚節 久保田万太郎 流寓抄以後
好きなタオルで顔をふき万愚節 金田咲子
御仏の切手舐めけり万愚節 衣川砂生
愚の骨頂とまでは行かねど万愚節 細谷定行
戯れむ年ならなくに万愚節 相生垣瓜人 明治草抄
手術後の目の見え過ぎよ万愚節 毛塚静枝
映写機のコマ早送り万愚節 吉村裕一
毎日を万愚節なる者らかな 竹本仁王山
水呑んで身内めざむる万愚節 山中不艸
浅草に人がぎつしり万愚節 和田耕三郎
浦島を乗せし亀待つ万愚節 岡本まち子
炯々とたんぽぽ黄なり万愚節 百合山羽公 寒雁
無精卵生みてかしまし万愚節 松倉ゆずる
父亡き後通す真顔や万愚節 大石悦子 群萌
献立を猫に問ひもし万愚節 神澤信子
白湯に噎せ涙こぼすも万愚節 富田潮児
白隠に妊り申す万愚節 萩原麦草 麦嵐
盤石のこゑ胸にあり万愚節 石原八束 空の渚
空にまで嘘をつかれて万愚節 菅生一文
空饐えしを梢にながす万愚節 松澤昭 神立
箱に箱すつぽりと入る万愚節 能村研三 鷹の木 以後
糶られゐる魚の真顔や万愚節 片山由美子 水精
緋蕪一つ育つ子の畑万愚節 大橋敦子
聞き居ればうちの子だけがと万愚節 高澤良一 素抱
育て来て嫁にゆづるや万愚節 杉本寛
胃カメラのするりと入り万愚節 守屋房子
腰かけて岩重たしや万愚節 三橋敏雄 まぼろしの鱶
茹で玉子屋仕かけ湯気たて万愚節 平井さち子 完流
誤植禍のおのが句を見る万愚節 石原八束 空の渚
貝焼けば小蟹出てくる万愚節 中西 暸
貧しさを笑ひにかくす万愚節 石原八束 空の渚
賑やかに見舞客来る万愚節 古賀まり子
造花には散ることのなき万愚節 白神あきら
過ぎし日は肉重かりし万愚節 沼尻巳津子
郵便受終日空に万愚節 古賀まり子 緑の野以後
障子より子の手飛び出す万愚節 藤野 力
食器には皆蓋のあり万愚節 (カテーテル検査入院) 高澤良一 鳩信
黒靴を黒に磨いて万愚節 梅本豹太
エープリルフールなればと思ふこと 稲畑汀子
エープリルフールに非ず入院す 荒川あつし
エープリルフール傑作なかりしと 西本一都 景色
エープリルフール木の影踏まれけり 村上高悦
エープリルフール移転の通知受く 稲畑廣太郎
エープリルフールと序文締めくくられ (句集 序文賜はる) 高澤良一 ももすずめ

以上
by 575fudemakase | 2015-04-01 00:09 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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