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風船

風船

例句を挙げる。

いたく妻ら風船飛ばす世紀末 平田栄一
いづれさびし風船売と寄居虫売 山尾玉藻
お彼岸や風船あげてありし墓 神谷阿乎美
かなしびの満ちて風船舞ひあがる 三橋鷹女
しぼむとき鳴る風船を見て足りぬ 原子公平
すぐ飽きる風船遊び雨のひる 高澤良一 素抱
たれとなく笑まふ風船蔓かな 黒田杏子 一木一草
つくたびに何か失う紙風船 高桑弘夫
とびたがるものより売れて風船屋 中村 翠湖
なくもがな風船売の鼻下の髪 山本歩禅
なほ願へ風船裂けて濃くなりしよ 香西照雄 対話
はけぐちの無き風船をふくらます 櫂未知子 蒙古斑
はたはたり紙風船を手にはたり 文挟夫佐恵 雨 月
ひとつづつ春風渡す風船売 佐藤和夫
ふくらんで四角薬屋の紙風船 小沢信男
もう飛ばぬ風船を蹴飛ばしてをる 依光陽子
らっきようのかたち風船のかたちあまいあまい 阿部完市
イルカ跳ぶ赤き風船めがけては 須磨佳雪
コスモスの空へ風船離せし子 高澤良一 随笑
ゴム風船児より離れて海の上 井上美樹
バスの天井が風船押へ酔つて居り 北野民夫
マドロスも風船売も夕げしき 青水草
メーデーの旗かき分けて風船遁ぐ 右城暮石 声と声
メーデーの束の風船昇天す 橋本美代子
メーデーの風船五彩太陽へ贈る 古沢太穂 古沢太穂句集
一つだけ突いて紙風船渡す 後藤比奈夫 金泥
七人の敵に風船放ちけり 岩淵喜代子 硝子の仲間
七色の風船くばる開店日 谷 和子
三十もあれば風船われを運ぶ 岩淵喜代子 硝子の仲間
世間虚仮ゴム風船が降りてくる 池田澄子 たましいの話
中味なく紙風船のすぐへこみ 新明紫明
中尉肥満なれば脹らして風船とせん 藤後左右
二階にも転がる風船階下にも 高澤良一 素抱
余り世やゆつくり弾む紙風船 岩本清子
公園の風船売りも帰りたり 越智 郁
公園やいくつも風船とんで来る 阿部みどり女 笹鳴
初売りや風船に息入れて待つ 門井香車
初閻魔赤い風船飛んでをり 多田薙石
動物の顔の風船ふくらます 対馬康子 愛国
十月の闇の火がつく紙風船 坪内稔典
又ころび又風船を逃したる 三村純也
友二忌や紙風船の白と赤 星野麥丘人
和子様の風船飛んで霞かな 幸田露伴 拾遺
売薬の風船つけり女正月 沢木欣一
夕風や風船売のたたみ椅子 石川桂郎 四温
夢ひとつ子の手に渡す風船売 河原 貞子
天が下に風船売となりにけり 鷹女
天井に当り風船逃げられず 清水忠彦
天井に風船あるを知りて眠る 依光陽子
天井に風船つかえ喜劇満員 静塔
天心に風船のゆく南風かな 八木林之介 青霞集
天界に倦みて風船降りてくる 柴田奈美
天職に風船売りもあるならむ 辻美奈子
子の残しゆきし風船しぼみけり 成瀬櫻桃子 素心
子を探す母風船を手にしをり 青葉三角草
山の温泉の風船うりや日の盛り 飯田蛇笏 山廬集
山火事の音の上ゆく風船あり 田川飛旅子 『外套』
川越えて風船雲にしたがへり 舟月
彼岸寺いづこ風船をどり来る 林原耒井 蜩
怪獣ごっこ紙風船にもう飽きて 高澤良一 素抱
息入れて紙風船をかざりをく 菊地美智子
息足して紙風船の角失せし 山田弘子 こぶし坂以後
手を放るるゴム風船に天井あり 種茅
手を離れたる風船や畝傍山 大石悦子 百花
折りたゝみ紙風船の息吐かす 和気祐孝
日曜といふさみしさの紙風船 眸
星の夜の鉄鎖のひびき風船われ 八木三日女 落葉期
春の月風船ながくただよへる 中田剛 珠樹以後
春の雲押し上げてつく紙風船 上野澄江
月に擲つ紙風船のひとりかな 石寒太 翔
月の暈風船を放ち手のだるさ 和田悟朗
木に懸かるマンガ風船何処より 石井喜美子
枝蛙のど風船にして鳴けり 松田弘子
枳殻の棘に風船つなぎおけ 岩淵喜代子 硝子の仲間
桑園に風船とべり別れ霜 石原舟月
極楽へ風船逃れゆきにけり 正圓青灯
母の息入れし風船子がつきぬ 今村俊三
水際に転ぶ風船メーデー歌 木内彰志
浦祭風船ひとつ海へ逃げ 大橋敦子 匂 玉
渡船出て風船も河渡りゆく 民夫
漂へる大き風船くらげあり 石塚友二
炬燵よりつき返されし紙風船 小原啄葉
犬の頚に風船つけて橋をゆく 加藤楸邨
猿沢の柳の下の風船屋 野村泊月
畳まれし紙風船の四角かな 石川文子
福寿草紙風船とあることも 中村汀女
私を閉じこめ放つゴム風船 池田澄子
税申告終へて風船もらひけり 下山宏子
空をとぶ風船の糸直ぐならず 山下しげ人
空路真上に風船あかい村祭 古沢太穂 古沢太穂句集
立子忌の風船とんで神田かな 依光陽子
第六感当り風船逃がしたる 高澤良一 素抱
糸切れし風船に空広すぎる 新明紫明
糸切れし風船高圧線を越す 長田等
紀念砲まだ朝露の風船屋 久米正雄 返り花
紙風船がばごぼいふてふくらみぬ 広谷春彦
紙風船ぐちゃぐちゃにして興ず孫 高澤良一 素抱
紙風船けふは曇りてさむき色 高澤良一 素抱
紙風船ついて地球を軽くせり 小澤克己
紙風船つくたび窪む鋳物の町 岩見ちづる
紙風船つけばへこみて我に似る 新明紫明
紙風船のガス抜きせねばならぬかな 櫂未知子 蒙古斑
紙風船びりりびりりと空が触れ 神戸秀子
紙風船ふくらんだかたちの小さな両掌 人間を彫る(裸木第一句集) 大橋裸木
紙風船もう来ぬ富山の薬売 荒川邪鬼
紙風船一打ちごとの音を賞で 和田 登
紙風船凹み具合がまた佳くて 高澤良一 素抱
紙風船土産に雲の浦を発つ 高澤良一 寒暑
紙風船息吹き入れてかへしやる 西村和子
紙風船春を手玉にとるごとく 高澤良一 素抱
紙風船痛き音たて突かれけり 福井隆子
紙風船空あることを愉しくす 河野南畦
紙風船突くやいつしか立ちあがり 村上喜代子
紙風船膨らみて顔かくれけり 神田道子
紙風船越の雪夜に妻がつく 肥田埜勝美
終末や風船に付く黒い絲 田川飛旅子
経師屋の恋ふは人妻紙風船 曽根富久恵
置きどころなくて風船持ち歩く 苑子
耐ゆること多し風船漂ひ浮く 柴田白葉女
舞ひ上る風船赤き初み空 内田 愛子
良寛のいろはくるりと紙風船 文挟夫佐恵
花を去つて風船売の殊勝かな 尾崎紅葉
花種をゴム風船に託しけり 太田土男
草風船午後を遊んでしまひけり 大石悦子 聞香
菜の花や風船遠き森の上 会津八一
萩寺の門前淋し風船屋 白水郎句集 大場白水郎
薬売りの呉れし風船立方体 松岡博水
薬餌ひさし赤き風船枯枝に 鷲谷七菜子 雨 月
蛸風船かざして鳩を恐れしむ 北野民夫
蝶々売風船売の桜かな 野村喜舟 小石川
行くすえは風船売りか影売りに 鳴戸奈菜
衝き終へし紙風船は神の棚 石寒太 翔
貌を探す気抜け風船木に跨がり 中村苑子
賑ひの埃の中の風船屋 松石竜水洞
軽かりし風船草の種といふ 澤村 啓子
退屈という風船のおまけかな 田邊香代子
退屈な杜風船が逃げにけり 菖蒲あや
逃げし風船天井歩くビヤホール 右城暮石 声と声
逃げし風船赤から黒にもう逢へぬ 中村明子
逃げて行く風船嬲り春の風 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
遠くより風船屋見え景気よし 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
酔父をも繋ぎとめたげ蛸風船 香西照雄 素心
金の吹口虫の音籠り紙風船 中村草田男
鉢巻をせし風船を伴へり 佐々木六戈 百韻反故 初學
開店の風船梅の空へ飛ぶ 中村和子
隻腕の風船売よ望郷よ 大庭紫逢(1947-)
霜の予感風船しぼみ泣顔に 大井雅人 龍岡村
音ほどは弾んでくれず紙風船 小山佑司
風船がひとつ脱走してしまふ 太田寛郎
風船がわれる五月の顔の上 中山純子 沙羅
風船が乗つて電車のドア閉まる 今井千鶴子
風船が割れてきのうが遠くなる 大西泰世 世紀末の小町
風船が割れて顔出す風船屋 松谷誠人
風船が膨れ童女の顔かくす 品川鈴子
風船つなぐ森に野犬の群を封じ 八木三日女
風船にあふ向く稚子の嚏かな 蘇山人俳句集 羅蘇山人、村山古郷編
風船にとりのこされしたなごごろ 三橋 迪子
風船のからみし枝の余寒かな 道芝 久保田万太郎
風船のたましひ入れしふうはふは 松澤昭 面白
風船のはやりかしぎて逃げて行く 鈴木花蓑句集
風船のひとつのしぼむメーデー歌 石寒太 炎環
風船のふくらむ息と無駄息と 比奈夫
風船の中に女の息をおく 後藤立夫
風船の中に顔あり風船屋 沼田一二三
風船の中の風船売の顔 杉本零
風船の内の空気と外の風 内田美紗 魚眼石
風船の夜空に墜ちてゆきにけり 櫂未知子 蒙古斑以後
風船の子の手離れて松の上 高濱虚子
風船の旅家々の昼餉どき 渡邊千枝子
風船の早や青天に見放さる 暮石
風船の横に流るる風のあり 芦川 巣洲
風船の産地は異国鳴りに鳴る 小林一考
風船の空あるところまで上れ 杉山 マサヨ
風船の転がりてゐる海の上 今井誠人
風船の逃げて視線のつながりぬ 稲畑汀子
風船の離るるごとく死にゆけり 平井照敏 天上大風
風船の離れたる手をポケツトに 今井杏太郎
風船ひとつマント母子に浮び蹤く 岸田稚魚 筍流し
風船も女も赤し門司港 小川軽舟
風船やあこがれに紐ついてをり 辻 直美
風船やうるみそめたる石の壁 小池文子 巴里蕭条
風船やかかる男のなりはひに 木村蕪城 一位
風船や原爆の碑は洞ににて 青木重行
風船ゆく新幹線の天井を 三嶋隆英
風船をかぞへて空のあなた指す 仙田洋子 橋のあなたに
風船をつれコスモスの中帰る 石原八束(1919-98)
風船をつれ公園の中帰る 石寒太 翔
風船をはらへり真昼野をすすむ 仙田洋子 橋のあなたに
風船を吹く人のみな福相に 高橋妙子
風船を吹く唇うすし少女尼 柴田白葉女 『月の笛』
風船を土堤の眼が追ふ草競馬 上田五千石 田園
風船を売りて食ふだけかせぎけり 覚範
風船を売るさびしさに耐へゐたり 上田五千石 琥珀
風船を寺へながして習うなり 阿部完市 軽のやまめ
風船を巨いなる手の召されけり 阿片瓢郎
風船を手放すここが空の岸 上田五千石 琥珀
風船を持つ児軽々抱かれけり 森田峠 逆瀬川以後
風船を持つ手をつなぎ合ひにけり 行方克巳
風船を放すや空を感じをり 佐々木六戈 百韻反故 初學
風船を放てばもどる手許かな 中川宋淵
風船を離す小さな旅だった 大西泰世
風船を首にゆはへし木馬かな 久米正雄 返り花
風船売ときどき風になりもして たまきみのる
風船売大和の埴土を長靴に 飴山實 辛酉小雪
風船売建国の日の街を染め 平井康正
風船売百ゆるやかに背に生やし 小池文子 巴里蕭条
風船浮く紐が畳にさはりをり 小川軽舟
風船消ゆ空の渚にこゑのこし 石原八束 空の渚
風船爆ぜゆがみし顔が地に笑ふ 河野南畦 湖の森
風船破裂す東京人口ばかり殖え 北野民夫
風船解放市隠の蓑虫拗ねて微動 香西照雄 対話
風船軽く天井を打つ癒えたきか 成田千空 地霊
風船飛ぶいつまでも日の暮れぬ街 矢嶋あきら
飛びさうな倖せ魚臭の子に風船 平井さち子 完流
黄落や風船売のゐる日向 千手和子
風船より軽き身ごなし大道芸 高澤良一 石鏡

以上
by 575fudemakase | 2015-04-19 00:55 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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