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蛙1

蛙1

例句を挙げる。

手をついて歌申しあぐる蛙かな 山崎宗鑑 (?-1539,40?)
あか~と旭さし来りぬ枝蛙 岡本松浜 白菊
あしたよりあかるき雨の遠蛙 石橋秀野
あたらしき畳匂ふや夕蛙 久保田万太郎 流寓抄
あとへ飛こゝろは持ぬ蛙哉 是道
あめつちの天なる声も夜の蛙 井沢正江 一身
あをのけば蛙飛び付く葡萄哉 寺田寅彦
いうぜんとして山を見る蛙哉 一茶
いくらでも水吸ふ墓標遠蛙 奈良文夫
いただきやどこかで蛙なきにけり 田村了咲
いま聴き澄む予期もせざりし蛙の弔意 高柳重信
いろ~に田の月動く蛙かな 古白遺稿 藤野古白
うすら氷のけぶりつつ解け初蛙 栗生純夫 科野路
うつゝなきつまミごゝろの胡蝶哉 蕪村 春之部 ■ 几董が蛙合催しけるに
うの花や蛙葬る明り先 一茶 ■文化六年己巳(四十七歳)
おしあうて蛙啼くなり五月闇 蓼太
おのが死に一驚掌拡げボス蛙 香西照雄 対話
およぐ時よるべなきさまの蛙かな 蕪村
おれとして白眼(にらみ)くらする蛙哉 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
お納戸に昔の闇や初蛙 仲丸くら
かかここ蛙鳴いてゐて夕ベ草原 シヤツと雑草 栗林一石路
かしましく啼て寂敷蛙かな 志慶
から井戸へ飛びそこなひし蛙よな 上島鬼貫
かんこ鳥啼くや蛙の目かり時 浜田酒堂
かゝる世に何をほたへてなく蛙 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
くくくくと蛙に蛙惚れて鳴く 辻田克巳
くつばひの水打つ雨よ枝蛙 大場白水郎
くらしよき今年とおもふ蛙かな 増田龍雨 龍雨句集
ぐいぐいと夏の蛙の鳴ずとも 上島鬼貫
けくけく蛙かろかろ蛙夜一夜 臼田亞浪 定本亜浪句集
けけと鳴く水の蛙に蛇のびたり 森川暁水 淀
けさ会ひし人の遠さや夕蛙 那須淳男
けたけたと三老人に蛙鳴く 山口青邨
こだまする蛙の中の坊泊り 阿部みどり女
こぼれ雨恋ひ鳴く秋の蛙かな 高橋淡路女 梶の葉
ころろころろ蛙の声の昼永し 臼田亜浪 旅人
こんにやくに蛙まします山の雨 中勘助
こゝかしこ蛙鳴ク江の星の数 其角
さざ波と見れば苗代蛙かな 井沢正江 湖の伝説
さす戸惜しき月や田蛙こゑそだつ 及川貞 榧の實
さびしさに馴れて寝る夜の蛙かな 上村占魚 鮎
さま~に恋つくしたる蛙かな 石井露月
しのゝめに小雨降出す焼野哉 蕪村 春之部 ■ 几董が蛙合催しけるに
じつとして馬に嗅るゝ蛙哉 一茶 ■文政八年乙酉(六十三歳)
すさまじき霧にひびかふ枝蛙 瀧春一 菜園
すみれ摘む袖に飛びつく蛙かな ふぢ 俳諧撰集玉藻集
ずか~と田に入りて蛙釣る児等よ 中塚一碧樓
せききつて梅雨の蛙の鳴きいでぬ 石川桂郎 四温
せり~と夕蛙田や酒にせん 飴山實 辛酉小雪
その中にセロつかまつる蛙かな 軽部烏帽子 [しどみ]の花
その葉より森青蛙みどりかな 横田弥一
それぞれの器に分つ蛙の子 樋笠文
たわ~と蛙が鳴いて天城の夜 萩原麦草 麦嵐
つくばひの水打つ雨よ枝蛙 白水郎句集 大場白水郎
どこの水に鳴く蛙かな夜の雨 長谷川かな女 雨 月
どの家も大きく貧し蛙鳴く 田村了咲
どの羅漢われにや似たる山蛙 臼田亜浪 旅人
どの部屋も蛙の声入れ新居かな 石川文子
なあ蛙一服吸つて寝よまいか 冬の土宮林菫哉
なく蛙日をあつめ照る田一枚 金尾梅の門 古志の歌
なく蛙溝のなの花咲にけり 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
なく蛙白河に関はなかりけり 泉鏡花
なにひとつなさで寝る夜の蛙かな 上村占魚 鮎
なゐあとの蛙声にくもるすだれかな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
ぬけ出でゝ蛙のあがる田植笠 前田普羅 春寒浅間山
ねばりひきでもあうかと田向うの初蛙 長谷川かな女
ねむたさの花の醍醐や遠蛙 大谷句佛 我は我
ねむるなり萬の蛙の聲の中 相馬遷子 雪嶺
ねむれねば寝ること捨てぬ遠蛙 及川 貞
のどふくれ戀の奴(やっこ)の蛙ヅ麻呂 高橋 睦郎
のんびりと蒲公英の毬にほどけをり 露石遺稿(蛙鼓) 水落露石
はながみに心おぼえや蛙なく 久保田万太郎 草の丈
ひっつめに腹のぬくもる夕蛙 高澤良一 宿好
ひとりなら小唄で居ろと啼蛙 増田龍雨 龍雨句集
ひとり寝て畳あまれり遠蛙 岩田昌寿 地の塩
ひと雨を齎す蛙の手柄顔 高澤良一 随笑
ひや~と寝間着まとひぬ鳴く蛙 金尾梅の門 古志の歌
ひる蛙夜蛙稼ぎ足らぬなり 牛山一庭人
ふかざけのくせまたつきし蛙かな 久保田万太郎(1889-1963)
ふと鳴いて白昼やさし野の蛙 大野林火
ふるさとの家に寝てきん蛙かな 故郷 吉田冬葉
ふるさとは千万の鈴降る如し蛙の声 橋本夢道 無類の妻
へたばらずさあ浮いて来いゴム蛙 後藤綾子
ほどきもの蛙に眼借られたる 高須禎子
ぼんやりと浮んでをりし蛙の子 齊田鳳子
また一重闇がかさなり蛙鳴く 亀井糸游
まどろみの覚めぎは寒し昼蛙 中拓夫
みかどとて流人のひとり蛙鳴く 安達実生子
みちのくの夜汽車冷えゆく初蛙 皆川盤水
みづうみに星の殖えゆき初蛙 長田等
みどり児と蛙鳴く田を夕眺め 中村汀女
みのむし庵日をうすうすと初蛙 西村公鳳
みはるかす空の奥なる蛙かな 中田剛 珠樹
むき~に蛙のいとこはとこ哉 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
めいめいが部屋に引き取り夜の蛙 高澤良一 寒暑
もういいよ髭題目に青蛙 阿波野青畝
もりあを蛙卵雪洞かざしあふ 堀口星眠 営巣期
やがて田のいそがしくなる夜の蛙 長谷川素逝 村
やせ蛙まけるな一茶これにあり 一茶
やゝ枯れし秣にとぶや青蛙 高浜虚子
ゆうぜんとして山を見る蛙哉 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
ゆらゆらと羅漢柏や青蛙 竹の門句集 筏井竹の門、木津螢雪編
よしなしやさでの芥とゆく蛙 服部嵐雪
よもすがら音なき雨や種俵 蕪村 春之部 ■ 几董が蛙合催しけるに
よろこびの葛飾蛙みな唱ふ 松村蒼石 寒鶯抄
わがみどりご声たしかなり蛙の夜 林翔 和紙
わが声に疲れ始める梅雨蛙 小泉八重子
をよぐ田も飛ぶ田も有て蛙哉 横井也有 蘿葉集
イヤホーン付けて蛙の目借時 堀之内和子
カフェーの灯落つる溝の蛙かな 中島月笠 月笠句集
クリスマスの灯が震へて七面鳥の白い肉 露石遺稿(蛙鼓) 水落露石
マスクして蛙めき来ることのおもしろ 高澤良一 燕音
一つ呼べば一つ応へてつひにみな月の夜蛙なきたちにけり 尾上柴舟
一冊の辞書田蛙の夜を更かす 猪俣千代子 堆 朱
一合の酒剰しきく初蛙 大野林火
一夜寝て二夜三夜めく夜の蛙 清水基吉 寒蕭々
一斉にこちら向きたる蛙の目 野中亮介
一日あはず会へば眠き子蛙鳴く 林翔 和紙
一畔はしばし啼やむ蛙かな 去来
七堂の風鐸ぬすむ蛙かな 野村喜舟 小石川
上げますと路のバケツに蛙の子 柳瀬重子
下りる時の足の長さや青蛙 月舟俳句集 原月舟
下向きの月上向きの蛙の田 西東三鬼
下駄の緒きつき脛にぶつかり青蛙 下田稔
下駄鳴らすごとし古刹の山蛙 高澤良一 ぱらりとせ
不断念佛ひる揚ひばり夜を蛙 中戸川朝人
不死男忌の不意に鳴き出す牛蛙 後藤秋邑
世の中をななめにみたる蛙哉 会津八一
中天に蛙鳴き更け父みとる 深見けん二
丹の橋の池に映りて牛蛙 安斉君子
二の膳に胡麻豆腐あり夕蛙 館岡沙緻
二タ三掻き股ひろげ浮く山蛙 高澤良一 燕音
二日酔秋の蛙の鳴く日かな 龍岡晋
井の中も蛙も見なくなりにけり 攝津幸彦 鹿々集
井戸汲む子の影蛙の如し灯も涼し 磯貝碧蹄館 握手
人の灯が蛙の声の中を行く 米沢吾亦紅 童顔
人を信じ蛙の歌を聞きゐたり 山口青邨
人並に蛙もはやす山火哉 一茶
人来たら蛙となれよ冷し瓜 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
人間探求派のわれを呼ぶ牛蛙 和知喜八
仏の山青蛙に髭が生えていた 金子兜太
仏見に道蛙子に長く居し 細見綾子 花寂び
仙蓼(千両)や蛙鳴き出す手水鉢 風斤 俳諧撰集「藤の実」
伊豆も奥蛙と遊ぶ女の子 中村明子
伊賀の名の駅名いくつ夕蛙 伊藤京子
伊賀越えて別れの一夜遠蛙 近藤一鴻
余暇といふわが黄金の日の蛙 古館曹人
例ふれば蛙の呂律耒井(らいせい)調 高澤良一 寒暑
信心や蛙跳びしてゐるあひだ 柿本多映
俳だんや西に病誓子東に草田男蛙の顔 橋本夢道 無礼なる妻
俵屋の蛙も鳴かずなりにけり 三好達治 路上百句
俵屋は秋も蛙の鳴きにけり 三好達治 路上百句
光る藻のうおおんうおおん牛蛙 福富健男
八雲旧居秋の蛙のたえだえに 小川軽舟
公家塚の小指ほどなる青蛙 伊藤いと子
内堀の石垣高し牛蛙 武田光子
冬眠す蛙の鼠蹊おもはるる 中田剛 珠樹以後
冬眠の蛙ごと一枚田を売れり 山口 伸
冬眠の蛙掘り出す井戸を掘り 林栄光
冬眠の蛙道風は神となり 丸山海道
冷えすぎてビールなさざり夕蛙 石川桂郎 高蘆
切株にしばらく倚れば初蛙 及川貞 夕焼
刈草の色を離るる青蛙 高澤良一 燕音
初午や陶の蛙も祀らるる 館岡沙緻
初声のあと只眠き青蛙 原田喬
初時雨蛙ひとつの声しかと 石川桂郎 四温
初蛙いくらなんでも早過ぎる 高澤良一 素抱
初蛙いそぎ帰りし歩がゆるむ 及川貞
初蛙これが余生の灯かと思ふ 永井龍男
初蛙といひ寺障子ひらきけり 吉野義子
初蛙ねむれぬ枕うらがへす 徳永山冬子
初蛙ひるよりは夜があたゝかき 及川貞 榧の實
初蛙みどりの色にさまざまある 加倉井秋を 『胡桃』
初蛙われらにあとを継ぐ子なし 岸風三楼 往来
初蛙切株丸み撫でやりぬ 村越化石 山國抄
初蛙厠にききし寝てきこゆ 川島彷徨子 榛の木
初蛙口開けて何念ふ子ぞ 細川加賀
初蛙夕月濡れて上りけり 西村椰子
初蛙妻を娶らむと越えし山 岩田昌寿 地の塩
初蛙峠越すとき振り分け荷 大峯あきら
初蛙庫裡の柱に寄りて無為 杉本寛
初蛙料理の間とて暗かりき 田中裕明 花間一壺
初蛙水の弾力柄杓つたふ 伊藤京子
初蛙渡岸寺さま扉を閉す音 岸田稚魚 『花盗人』
初蛙湯町はづれに宿とれば 森田峠 避暑散歩
初蛙眠り足りたる声出せり 井村美治子
初蛙若き女教師手を汚す 田川飛旅子 花文字
初蛙詰襟姿立ちてみせよ 荒井正隆
初蛙鶏鳴とだえしばしかな 近藤一鴻
北安曇野月夜高吟小田蛙 高澤良一 宿好
十二階の灯見ゆる里や鳴く蛙 冬葉第一句集 吉田冬葉
千の蛙なかの一つ音妻よ堕胎せ 石川桂郎 含羞
千萬の蛙の中や夕雲雀 石塚友二
卯の花と蛙の声の宿ならし 田中冬二 俳句拾遺
卯の花や水の明りになく蛙 一茶 ■文化元年甲子(四十二歳)
危ぶめる者の声なり初蛙 相生垣瓜人 微茫集
厚朴の葉にころがる雨や枝蛙 木津柳芽 白鷺抄
原稿紙ペンの遅速に遠蛙 吉屋信子 吉屋信子句集
厨の灯消して今日終ふ遠蛙 山内弘子
取りつかぬ力で浮かむ蛙かな 丈草




口語で鳴く蛙文語で鳴く蛙 高澤良一 ぱらりとせ
古利根の闇を見せゐる蛙かな 野村喜舟 小石川
古書守の池に憩へば牛蛙 高澤良一 素抱
古池の蛙も共に連珠かな 蘇山人俳句集 羅蘇山人
古池やにとんだ蛙で蜘蛛るTELかな 加藤郁乎
古池や蛙とび込む水の音 松尾芭蕉
古河の流を引つ種おろし 蕪村 春之部 ■ 几董が蛙合催しけるに
可愛がる甲斐なきものは蛙の子 岩田由美
吉備の野の真昼けだるき牛蛙 羽田岳水
吊塩蛙片身となりし後減らず 目迫秩父
名所に住んでつたなき蛙哉 正岡子規
吐く血にあらぬ血をつちかへよ遠蛙 磯貝碧蹄館 握手
吾子が嫁く宇陀は月夜の蛙かな 大峯あきら(1929-)
吾子生る月三更の遠蛙 福田蓼汀 山火
呼びに来てすぐもどる子よ夕蛙 中村汀女
啓蟄の四肢わすれきし蛙の子 松村蒼石 寒鶯抄
啼き立てゝ暁近き蛙かな 前田普羅 新訂普羅句集
啼蛙神もはじめて鳴ル夜かな 高井几董
喉太き蛙岬の横断路 成田千空 地霊
喜雨喜雨と蛙は口を受け口に 窪田英治
喪の底に月日失せをり初蛙 馬場移公子
噴湯ときにケコと蛙のこゑ出して (後生掛自然研究路) 高澤良一 寒暑
囂々と十二神将の田の蛙 古舘曹人 砂の音
囂と十二神将の田の蛙 古館曹人
囃しをる彼方嘆きをる此方夕蛙 中田剛 珠樹以後
国原の水満ちたらふ蛙かな 芝不器男
園茂み傘に飛びつく青蛙 正岡子規
土くれをむちうてばみな蛙かな 会津八一
土のへの蛙こちむきからびがほ 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
土蛙マラソンのビリ懐しや 成田千空 地霊
土蛙浮み紅葉手宗吾生地 香西照雄 対話
地震くると蛙たかぶるわが夜路 加藤知世子 花寂び
坊泊り聴きたしかむる初蛙 小原菁々子
坐布団に夫と子まろび初蛙 殿村莵絲子 花 季
塔の影莚かすりてなく蛙 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
夏影や深き濁りの蛙池 大場白水郎 散木集
夏草や蛙銜へて出でし犬 比叡 野村泊月
夏近う蛙の殖える門田かな 会津八一
夕くれに申合せて蛙哉 文皮
夕ぐれに申合せて蛙かな 文皮 五車反古
夕ベききあしたきき蛙いまだ見ず 川島彷徨子 榛の木
夕不二に尻を並べてなく蛙 小林一茶 (1763-1827)
夕月や田舟めぐつて鳴く蛙 正岡子規
夕涼の足にまつはる蛙かな 金尾梅の門 古志の歌
夕空や蛙聞えてしろくなる 太田鴻村 穂国
夕立や水底遡る渓蛙 飯田蛇笏 霊芝
夕立や蛙の面に三粒程 正岡子規
夕蛙いくとせ刷らぬ名刺でき 石川桂郎 高蘆
夕蛙いもうと兄を門に呼ぶ 敦
夕蛙かんざしできて来りけり 久保田万太郎 草の丈
夕蛙ひとつ海添ひに青田一つ 香西照雄 対話
夕蛙をしへられたる道あらず 相馬 黄枝
夕蛙小さきものに旅の櫛 鈴木真砂女 夕螢
夕蛙硝子戸すでに内外なし 林火
夕蛙若布刈も聞いて居たりけり 前田普羅 新訂普羅句集
夕蛙農婦足もて足洗ふ 森 干梅
夕雨となりゆく苗木の中にこぶし 露石遺稿(蛙鼓) 水落露石
夕風や蛙あぜとぶ尿見たり 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
多摩越えて入る山里や初蛙 大場白水郎 散木集
夜となればひくき山かな蛙きく 軽部烏帽子 [しどみ]の花
夜なか過ぎ刈田の蛙すこし啼き 佐野良太 樫
夜の蛙山の尖端あかきまま 中田剛 珠樹
夜の蛙書かねばならぬ千万語 寺田京子
夜の蛙袋に菓子が量らるゝ 中島斌男
夜の蛙遠退くと思ひ乗越したり 原田種茅 径
夜の雲にひびきて小田の蛙かな 飯田蛇笏 山廬集
夜はいつも縫ひゐし母や遠蛙 新明セツ子
夜蛙にねむる種牛精溜めつ 荒井正隆
夜蛙のこゑにじみつつかすれつつ 相生垣瓜人 微茫集
夜蛙のそろはぬ声のまま揃ふ 鷲谷七菜子 雨 月
夜蛙のひゞくを妻も聞きをるや 杉山岳陽 晩婚
夜蛙の名残りきつねのぼたん咲く 羽部洞然
夜蛙の声となりゆく菖蒲かな 秋櫻子
夜蛙の夏山騰るこゑ絶たぬ 下村槐太 天涯
夜蛙の精魂の声月あをむ 林翔 和紙
夜蛙の門をとざしに来て暫し 貞
夜蛙やもの書き倦めば抱く子欲し 岡本眸
夜蛙やオランダ遠き赤絵皿 有働亨 汐路
夜蛙や夫在りし日は病まざりし 武田嗣子
夜蛙や愕と弱まる夫の脈 石田あき子 見舞籠
夜蛙や沿線に子を産して住む 佐藤鬼房 海溝
夜蛙や遺影童顔首かしげ 細川加賀
夜蛙や酔ひて愛しむ火縄銃 堀口星眠 営巣期
夜蛙や高嶺をめざす人に逢ふ 堀口星眠 火山灰の道
夜蛙を聴く常盤木に縁ありや 杉山岳陽 晩婚
夜越えして麓に近き蛙かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
夜通しに馬やる路や鳴く蛙 乙字俳句集 大須賀乙字
大いなる月に出あひし蛙かな 阿部みどり女
大きな子膝に蛙の目借時 服部くらら
大原の空にひびきて鳴く蛙 五十嵐播水 播水句集
大原路やころろころろと昼蛙 田中王城
大和岡寺菩薩の子なり蛙子も 青々
大旱の夜風に鳴きて枝蛙 石原舟月 山鵲
大晴の野山光れる蛙かな 楠目橙黄子 橙圃
大根を蒔いて蛙のとんでくる 高野素十
大津絵を見てのうつつや昼蛙 藤田あけ烏 赤松
大海の振子の夕日へ跳ぶ蛙 野ざらし延男
大賢はうとましきかな青蛙 鳥居美智子
大阪の落城を鳴く蛙かな 乙字俳句集 大須賀乙字
天そゝる嶺々夜雨もてる蛙かな 原石鼎
天をみて蛙かがやき澄めりけり 冬の土宮林菫哉
天を向いてこそりともせぬ蛙かな 中島月笠 月笠句集
天皇の日蛙小さき声たつる 角川源義 『秋燕』
太郎冠者仕るべく青蛙 阿波野青畝
奥えぞの金の仏に初蛙 沢木欣一 地聲
如雨露行梢の蛙啼きにけり 調和 選集「板東太郎」
妻の愛惜しみなし夜蛙狂ひ出す 小林康治 玄霜
妻子いま夕餉のころか初蛙 長谷川櫂(1954-)
婆嬶の笑ふが如し啼く蛙 会津八一
嫁ぐ妹と蛙田を越え鉄路を越え 金子兜太 少年/生長
子が痩せた母も痩せたと鳴く蛙 石井露月
子とあれば吾いきいきと初蛙 橋本多佳子
子の家にゐて眠たしや昼蛙 安住 敦
子の寝ざまみな疲れをりなく蛙 金尾梅の門 古志の歌
子の忌近し夜々覚めがちに遠蛙 及川貞 榧の實
子ら着くを蛙の門に出でゝ待つ 石井とし夫
子供等に夜が来れり遠蛙 山口青邨
子萬の蛙の中や夕雲雀 石塚友二
子蛙の月夜あけぼのとなりゐたり 千代田葛彦 旅人木
子蛙の目ばかり育ち芦の角 佐藤よしい
子遍路の叱られてゐる夕蛙 吉野桜午
孟蘭盆や無縁の墓に鳴く蛙 正岡子規
宇佐祭へ夜通し人や蛙鳴く 阿部みどり女 笹鳴
客に来て厨手伝ふ夕蛙 永井龍男
宿の名の迎へ提灯遠蛙 稲垣きくの 黄 瀬
寝ざめます母の莨や遠蛙 芝不器男
寝そびれし吾につき合ふ蛙どの 神谷久枝
寝られねば寝ることを捨てぬ遠蛙 及川貞 榧の實
小作料上ぐとや遠き夜の蛙 皆川白陀
小使の滝を見せうぞ鳴蛙 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
小百蛙の酔うてねむるや月の秋 村上鬼城
小蛙を銜へ百舌鳥来し冬至かな 堀口星眠 営巣期
少年に弟生れ初蛙 岩崎健一
尿前や苗代蛙昼鳴きて 茂里正治
尿濺げどたゞ堪へて居る蛙かな 比叡 野村泊月
山の方に蛙ころ~一つ鳴く 渡邊水巴 富士
山吹の花無き枝や青蛙 中野三允
山吹はさかで蛙は水の底 上島鬼貫
山吹や先御先へととぶ蛙 一茶 ■文化十三年丙子(五十四歳)
山柴を外づす肢かも枝蛙 飯田蛇笏 霊芝
山祭すみたる夜半の初蛙 飯田蛇笏
山羊の鈴鳴るタホ川の蛙かな 仙田洋子 橋のあなたに
山蛙けけらけけらと夜が移る 臼田亞浪 定本亜浪句集
山蛙常盤木落葉時しらず 臼田亜浪
山蛙聞き駘蕩として長湯 高澤良一 宿好
山門の裏に自転車牛蛙 田中裕明 山信
山降りて夕餉もたのし門蛙 福田蓼汀 山火
巌にも吾にもひびく山蛙 栗生純夫 科野路
川止の宿の畳に青蛙 平松竃馬
巡査来て何某のこと昼蛙 坊城俊樹
左右へとぶ蛙や歩々に去る故郷 三橋敏雄
市中に君に飼はれて鳴く蛙 夏目漱石 明治二十九年
帰省はや蛙鳴く夜となりにけり 瀧澤伊代次
帰省子へ声ひた押しに夕蛙 羽部洞然
帰郷者に古き山河と初蛙 近藤一鴻
干し傘を畳む一々夕蛙 芥川龍之介 我鬼窟句抄
干竿の上に海みる蛙かな 三好達治 俳句拾遺
年毎につのる望郷遠蛙 松尾緑富
床下に雨夜の蛙鳴いて賃仕事にせいだす 人間を彫る 大橋裸木
庭蛙聴く静けさの年送り 林原耒井 蜩
影は身を出でて彳む夕蛙 齋藤玄 『狩眼』
後奈良院御選何曽集蛙かな 龍岡晋
御地蔵の手に居へ給ふ蛙かな 一茶 ■文化十二年乙亥(五十三歳)
御田植の祝詞参らす蛙かな 橋本いさむ
心平の蛙ぴるると加はれり 上田五千石 琥珀
心臓面白うて止まらぬ山上の痩蛙 永田耕衣 悪霊
忙即愚蛙は白き胸見せて 香西照雄 対話
念仏にとびこんでくる遠蛙 小林松風
恋歌よむ蛙と見えて痩せ給ふ 岡野知十
恋蛙だまりしあとのつづく闇 和知喜八 同齢
悔なしと言ひ放つより遠蛙 石橋秀野
情なう道の細まる蛙かな 会津八一
戻りして馬が来るやらなく蛙 立花北枝
手につつむ蛙のまなこのみおもヘ 中田剛 珠樹
手をついて哥申あぐる蛙かな 宗鑑
手足白く子が寝る蛙田窓を攻め 桜井博道 海上
折紙の蛙跳ばして夕立晴 清水節子
押合つて啼くと聞こゆる蛙かな 立花北枝
掛稲よりひたと落ちしは青蛙 高野素十
提灯の小田原過ぎて蛙かな 竹冷句鈔 角田竹冷
擁くや夜蛙の咽喉うちひゞき 石田波郷
文字知らざりし頃の鳴声青蛙 中村草田男
文珠の蛙維摩の田螺かな 会津八一
新月の光り から梅雨の 蛙田にとどかない 吉岡禅寺洞
旅の日のたひらに小田の初蛙 猪俣千代子 秘 色
旅痩は井手の蛙の日乾(ひぼし)かな 内藤丈草
日にとんで鵙の餌となる蛙かな 原石鼎
日は日くれよ夜は夜明ケよと啼蛙 蕪村 春之部 ■ 几董が蛙合催しけるに
日もすがら歓喜蛙の歌の中 石塚友二
日曜の風呂へ蛙田を越えぬ 原田種茅 径
日本の蛙荒鋤きの土くれに土くれに 金子兜太
早乙女の蛙にわたす日暮哉 尾崎紅葉
旱水に蛙群しいんと悼めるや 香西照雄 対話
昇給を蛙が囃す夜の家路 菖蒲あや 路 地
明日はまた明日の日程夕蛙 高野素十(1893-1976)
明日は又明日の日程夕蛙 高野素十
明星のまたたき強し初蛙 三橋鷹女
星空へ蛙は闇をひろげたり 深川正一郎
映る雲にひらひら游び蛙の子 原コウ子
春ぞゆく空のぐづつく蛙哉 小澤碧童 碧童句集
春はなく夏の蛙は吠えにけり 上島鬼貫
春水に食用蛙漆ぐろ 松村蒼石 寒鶯抄
春雨や蛙の腹ハまだぬれず 蕪村遺稿 春
是こゝへ蛙のとんだ足の甲 上島鬼貫
昼の蛙間のびして鳴く金の不安 古沢太穂 古沢太穂句集
昼の酒濁世の蛙聞きながら 飴山實(1926-2000)
昼は闌け蛙の声のあどけなき 中田剛 珠樹以後
昼ふかく蛙ころころ鳴く葬り 森川暁水 淀
昼を蛙日本人宿舎金網ごし 古沢太穂 古沢太穂句集
昼寝覚蛙のやうなこころもち 右城暮石
昼蛙どの畦のどこ曲らうか 石川桂郎 含羞
昼蛙なれもうつつを鳴くものか 室生犀星(1889-1962)
昼蛙まぶた閉ぢたる佛たち 成瀬桜桃子
昼蛙われにかへるといふにあり 石川桂郎 四温
昼蛙声に疲れのありにけり 小林草吾
昼蛙廓風流なく書かれ 長谷川かな女 花 季
昼蛙恋蛙森は浮くごとし 松本旭
昼蛙愚の骨頂と啼くなめり 高澤良一 素抱
昼蛙流れよどむと思ひけり 原田種茅 径
昼蛙白衣の欠伸見られけり 岩永のぶえ
昼蛙聴くほどはある水田かな 石塚友二 光塵
昼蛙腹の底より啼くが佳し 高澤良一 燕音
昼頃の戸あけし茶屋や蛙なく 長谷川かな女
晝蛙どの畦のどこ曲らうか 石川桂郎
晝蛙なれもうつつを鳴くものか 室生犀星 犀星發句集
晩年や秋の蛙がひとつ跳び 坂本謙二
暗算下手で見てゐる蛙の鳴袋 中村明子
曉の雨やすぐろの薄はら 蕪村 春之部 ■ 几董が蛙合催しけるに
曙は王朝の世の蛙かな 渡邊水巴
曲り家の三和土伝ひて昼蛙 高澤良一 宿好
曲る畦蛙の卵あたためて 百合山羽公 寒雁
月に墳る新羅の王よ遠蛙 近藤一鴻
月に聞て蛙ながむる田面かな 蕪村 春之部 ■ 几董が蛙合催しけるに
月の出の夜毎おくるる蛙かな 大峯あきら
月の出の蛙らさわぐわが黒弥撒 高柳重信
月代に鳴きいづのろの牛蛙 松村蒼石 寒鶯抄
月代のありとしもなき蛙かな 軽部烏帽子 [しどみ]の花
月出でゝ雲多き夜の蛙かな 尾崎迷堂 孤輪
月夜の星大きくて蛙の遠音 北原白秋
月夜まだ蛙とならぬ真桑瓜 中田剛 珠樹以後
月涼し貯炭場蛙鳴き渡る 小林康治 玄霜
朝の蛙戸が開けられて点りをり 原田種茅 径
朝の雨初蛙こゑをさなくて 中田剛 珠樹
朝市の荷から跳び出す青蛙 大畠新草
朝比奈の髭におどろく蛙かな 龍岡晋
朝蛙ひとつの声と鳰啼けり 木津柳芽 白鷺抄
朝蛙夜蛙教師病みつづく 木村蕪城 寒泉
朧月蛙に濁る水やそら 蕪村遺稿 春
木の蛙もつとも高き辺に喚ベり 栗生純夫 科野路
木母寺の花を敷寝の蛙哉 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
木簡に添寝の蛙掘り出され 津田清子
未来おもひ蛙の国に隣り寝る 村越化石 山國抄
朴の葉にころがる雨や枝蛙 木津柳芽
朴の葉にねむる蛙や坐禅堂 堀口星眠 営巣期
村の灯のまうへ山ある蛙かな 芝不器男
村文庫蛙鳴く田の邊りなり 石井露月
村暮るる蛙の大合唱の中 高杉爪里
東京の蛙鳴き下手つくしけり 宇田零雨
松風を打越して聞く蛙かな 内藤丈草
林から生まの白雲昼蛙 友岡子郷
枝卵の孵らば鳥獣戯画蛙 加倉井秋を
枝蛙に小蛇いよ~迫りしぞ 竹下しづの女
枝蛙のど風船にして鳴けり 松田弘子
枝蛙喜雨の緑にまぎれけり 西島麦南 人音
枝蛙女這入りて瓦斯ひねる 下村槐太 天涯
枝蛙子とまねせしに噤みたる 篠原梵 雨
枝蛙居たり塔頭の白壁に 尾崎迷堂 孤輪
枝蛙昼のまゝゐぬ蚊火明り 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
枝蛙病臥の妻に灯をともし 鈴木五鈴
枝蛙痩腹縒れてむかう向き 島村元句集
枝蛙風にもなきて茱萸の花 飯田蛇笏 春蘭
枝蛙鳥のごと鳴く若葉かな 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
枝蛙鳴く行人は気づきをり 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
枝蛙鳴けよと念ふ夜の看護 加藤楸邨
枯蘆の中にごそつく蛙哉 正岡子規
枸杞の谷に蛙叩いて居る子かな 長谷川かな女 雨 月
柳生みち藪に発しぬ初蛙 赤松[けい]子 白毫
校倉にオリオン触るる初蛙 鈴木 晶
桐油嗅き駕に蛙を聞夜哉 高井几董
梅雨の溝に蛙鳴き澄む深夜かな 渡辺水巴 白日
梢からはやす蛙やをどり花 一茶
森に池ありし明るさ初蛙 岡安仁義
森青蛙鳴きそろひ水曇りけり 斎藤道子
植田成る間伸びのこゑの夕蛙 及川貞 夕焼
椎茸の笠きて踊れ枝蛙 中勘助
検査の為の検査蛙の目借時 高澤良一 鳩信
極楽の蓮華や唄ふ蛙かな 野村喜舟 小石川
檜の雨に蛙宿かる山の庵 中勘助
櫓田を犬は走るや蛙を行く 高濱虚子
歌いくさ文武二道の蛙かな 貞室
歌軍文武二道の蛙かな 貞室
死ぬ人の大わがままと初蛙 飯島晴子(1921-2000)
死ねば白し蛇も蛙も水中に 右城暮石 声と声
残り荷の市より戻る夕蛙 塩谷はつ枝
残葱なる蛙の蹼を拡ぐ 中田剛 珠樹以後
母の辺にゐて夫恋ふや遠蛙 宍戸富美子
水させば蛙ゐるなり浅間の田 前田普羅 春寒浅間山
水の辺の暗くなりゐし蛙の子 稲光 すみ
水ひけば蛙流るる井堰かな 中勘助
水上ミは根づけはじまる蛙かな 銀漢 吉岡禅寺洞
水中に逃げて蛙が蛇忘る 右城暮石(1899-1995)
水中に遁げて蛙が蛇忘る 右城暮石 上下
水張りていよよ蛙の闇濃くす 影島智子
水木咲き枝先にすぐ夕蛙 森澄雄
水澄みて僧も蛙も痩せにけり 西本一都 景色
水甕の水にさざなみ初蛙 上田五千石
氷だけがうまいといひぬ夕蛙 龍岡晋
汝がいのちとりとめし今宵初蛙 瀧春一 菜園
池水に蛙の波やおぼろ月 横井也有 蘿葉集
汽車に蛙鳴きます月も出ました シヤツと雑草 栗林一石路

以上
by 575fudemakase | 2015-04-07 00:01 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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